GO MAD!〜Fishing>Working?

某事務系派遣会社営業開発室室長のほんの週末のお話。
ちなみに彼は狂釣人。
Mad fisherです。


1.本日一匹目!

8月13〜17日(日)まで一応夏休みとなったオイラは帰省も兼ねて久々(?)に琵琶湖で釣り三昧の日々を送ろうと密かに計画していた。
しかし昨年もそうだったが、そうは問屋が卸さぬとばかりにまず13日早朝から取引先からTELが2本入り早速スーツで日本の首都あたりをうろついていた。
そして夕刻にやっと新幹線に乗れホウホウの体で帰省(寄生ともいう)した。
と、同時にまさしく雲行きが怪しくなってきた。

そう大雨である。

14〜15日と連続で降り続けさすがに大雨警報の中釣りに行く気は起きずにフテ寝を決めこんでいた。
二日とも午後まで寝ていた。
ああオイラって釣りしなかったらヒマな人種なのね、と自分で自分をほめてあげたくなったが、しっかり竿の修理等日ごろできない事はしっかりやっていた。
そしてようやく16日に天気が回復しそうなので年に数回の兄との釣行にあいなったのであります。
今回は全くのプライベート&夏休みなので同じ琵琶湖でもいつものエリアと違う北湖(ほっこ)の方に行く事にした。
同じ琵琶湖やんけ、と言うなかれ。
あれだけ広いと北と南では何から何まで違うのだ。まず水質・深さ(地形)・釣り方・魚の生息種類・魚の性格(特徴)といった沖縄と札幌くらい違うのだ。
で、オイラの母方の実家は彦根市。北の東岸にあたる場所だ。
幼少の頃からこの地で釣りをしていたオイラ兄弟は自然と北湖に慣れ親しんでいた。
そのためやはり北の方が「帰ってきた」という感じが強く、好きな土地なのだ。
主に西岸(地図の左側)がホームグラウンドでまたいつか公開するが、ここ3年は大晦日を二人でいつも大釣りしている(雪の中。アホや・・・)。
まあそんなこんなで今回は迷わず北へ向けて朝6:10分、マリーナ(堅田)を出てフルスロットルで爆走した。

 だいたい時速80キロ位で20分ほど走り近江高島という所に着いた。
ここはオイラのAIBOである「元祖ブラックシープ号」の現役時代ほぼ毎週の様に出没した場所だ。
今では年に数回しか来ないが。。。
釣り始めるが、全く反応が無い。
やはり大雨の爪あとは厳しくいつもはきれいな水が少し白く濁っていた。
普段透明な場所が濁ると途端に釣れなくなる。
何故か?こういう場所で育った魚は自然と目を頼りにエサを追いかける。
その目が見えなくなるのですごく怯えて動かなくなるのだ。
南の方(南湖:なんこ)は普段から少し濁っているのであまり変わらんが、北はすごく影響する。
この時点いや〜な予感が80%位になる。
しかし長年親しんだ北湖である。高島を見切り更に北上し、一路安曇川(あどがわ)まで移動した。
しかし、やはり濁りが入り沖の方は全く反応が無かった。
この季節でのいつもの釣りが通用しない。
この時点で9:30。
ヤバさ90%に跳ね上がった。しかしのしかーし!オイラは実は高島の時点で一つ予感めいたものをずっと感じていた。
証拠に兄に「あそこやってみたい」と言っていたのだ。あそことは?マニアならこの時期(真夏)絶対やらない超シャロー(浅瀬:岸際の事を主に指す)に生えてる琵琶湖名物アシの際である。
説明するとマニアック過ぎるのでとにかく意外な場所であるのだ。しかしオイラは過去の経験から確信めいたものがあった。
しかも大雨後の増水。
水位が上がると普段陸の所が水没する→そこに居た昆虫等が水死する→それを食べに小魚がシャロー(浅瀬)にやってくる→そのお腹一杯の小魚を食べにブラックバスがシャローへやってくる。

と、まさにチャート式三段活用のごとく方程式があ〜ら不思議と成立してしまうからこの釣りはおもしろいんですね〜。
ここまでは「仮説」だが、これを実証してみせんといけん。
で、まずアシ際に得意のポッパー(水面に浮くプラグ)を投げた。『ガボッ!』と出ました!一投目で。
早くも答えが返ってきました。
シャローのバスは元気満々でこのバスも走り回った。
抜き上げるとハリが口からはずれそうだったんで、丁寧に素手でバスの下あごをつかんで取り込む。
これを「ハンドランディング」という。
まあマニア用語なんで覚えなくていいです。
ちなみに滅多に撮影者を乗せてないオイラはこの姿勢のまま3分待機し、撮影を要求。しぶしぶ応じる撮影者(兄)であった。
とにかく扉が開いた1匹だった。これを足がかりに更に追い詰めるのがバスフィッシングの醍醐味である。この時10:30。


2.本日2匹目??

同じバスちゃうんけ〜。と突っ込むあなた!よーく見て下さい。
ビミョーに違うでしょ?つまりオイラはこの体勢での取り込みが好きなのよ。
このバスは1匹目の近くで実際に小魚を追い回していた獰猛なヤツである。
そういうヤツはポッパーで一撃だ!ものの見事に食ってくれた、狙い通りの1匹であった。
まさにゴルゴ13並みの正確なスナイピングであった。
仮説が確信に変わった。
この時10:40。


3.本日三匹目

2匹目を釣り上げ完全に「見えた」オイラは更に追い詰めようと意気盛んに投げようとした。
すると撮影者から、「全部前で釣ってしまうやんけ」とクレームが入る。
業務上クレームに非常に弱いオイラなので素直に前の席を譲る。
仕方なく後ろの席でポッパーでは無く毛むくじゃらの「ラバージグ」という沈むルアーをアシの際へ投げていた。
釣れないと思っていたが、投げて話をしているとグングン、と引くではないか。
ルアーの方を見るとギラっと魚が光った。
瞬時に合わせると無茶苦茶引く。
やはりシャローのバスは元気だ。
それがこの1匹。まあラッキーやね。
2匹目の20cmくらい近くの場所。ほぼ一緒の場所に居た。この時10:50。


4.本日四匹目

撮影者に前を優先的に釣ってもらうが、その後パタリと反応が無くなり12:30を向かえた。
ハラが減ったんでメシを食って昼寝をした。
何回やっても湖上の船の上での昼寝は最高だ。
陸は暑くても湖上は空気が冷却されているので天然のクーラーの様にすずしめの風が吹く。幸せだ。。。ZZZZZ。。。。。
ムクりと起き出し午後の部開始、とまた例のシャローへ向かった。
経験上昼間はトップでは出にくい。
少しアフター臭く(マニア用語。ほっといてよし)感じたのでワームと呼ばれるミミズみたいなヤツを付けた。
そしてまたも1投目、投げると同時にライン(糸)が横にグイーンと走る。
おいおい来ちまったよ、とまだ寝ぼけつつ合わせる。
するとまたも無茶苦茶走る。
ボート際で3〜4回もぐっていきやがった元気なバス君であった。
ファイト時間は長く撮影に手馴れてきた撮影者(兄)も素早くカメラを構え撮る余裕が出てきた。
まあ撮影できる程長い時間ファイトした訳だが・・。
上がってきたのがこのバスである。この時14:00。

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