1.ドライブ、ディレクトリ(フォルダ)、ファイルの気になる関係

〈目標〉 必要なファイルの収納先を理解する
〈下位目標〉 1.「ドライブ」「フォルダ」「ファイル」という言葉をイメージで理解することができる
2.自分で作りたい場所にフォルダを作って、ファイルを収納することができる

デスクトップ(画面上)か、左下の「スタート」を開いてみたところに、「マイコンピュータ」というアイコンがありますよね。これを右クリックして開くか、左のダブルクリックをしてみてください。私の場合にはその中に「ハードディスクドライブ」と「リムーバル記憶域があるデバイス」という表示が出ます。このうち、「リムーバル記憶域があるデバイス」というのは、フロッピーとか、CD、DVD、MOなどを読み取ったり書き込んだりする機械(リムーバルディスクドライブという)のことだと思ってもらってOKです。ところで、「ディレクトリ」という言葉ですが、これは最近では殆ど「フォルダ」という言葉で置き換えられています。以前からパソコンをいじっていた人の中には、これまでの習性上「ディレクトリ」という言葉を使う人も多いようですが、私たちは「ディレクトリ」=「フォルダ」だと理解しておけば大丈夫です。

さて、今回はまずハードディスクの構造をイメージで理解することにします。
私のメインマシンの場合、内蔵ハードディスクは120G(ギガ=容量の大きさを示す)です。この場合、ハードディスクを情報を収納するための部屋だとイメージし、その部屋は120畳の広さがある、と、仮に理解しておいてください。

さて、左の図では、120畳ではなく、6畳なんですが、これがこの場合、ハードディスクを表しています。この中には、実はたくさんの書類棚が収納されています。(図では2つですが。)そして、それぞれの収納棚には、直接ファイルが収納されている場合もあるし、更に細かくファイルケースが並べられ、その中にファイルが収納されているかもしれません。場合によっては、そのファイルケースの中に、更に細かい仕切りや箱が入っていて、ファイルは、その細かく区分された場所に収まっているかもしれませんね。

あなたがもし、「平成16年11月29日のヤブ病院の領収書」をこの部屋の中から探すとしたら、どうしますか。
しかも、決まった戸棚にかたづけることもなく、「そのへんに置いといた」とすれば・・・?

目的の領収書がこの部屋に必ずある、とわかっているのならば、部屋中に散らかっている紙切れに一枚一枚目を通せばいいことです。どこかに必ずあるでしょう。しかし、それはとても大変なことです。
もし、前もってあなたが「税金対策の書類棚」を決めておき、その中に「医療費関係」の書類を収納する場所を確保していたならば?・・・更にその棚の「平成16年領収書」というファイルフォルダの中の「11月分」というインデックスをつけた場所に、「11月29日」の領収書を入れておいたとしたら・・・?すぐに見つけることが出来ますよね。12月に入ってお医者さんに行くことになったならば「11月分」の隣に「12月分」というインデックスをつけた場所を作っておけばすぐに整理することができるわけです。



上の図で説明したイメージを実際のパソコン内での「階層」に表したのがこの左の図です。(実際の「ハードディスク」の図ではありませんが、まぁ、一応。)

ハードディスク(ハードディスクドライブ)の中に、大きく分類した「フォルダ」があり、その中に直接ファイルが収納されていることもあれば、「フォルダ」の中にまた「フォルダ」。更にその中に「フォルダ」があって、そのまた中に・・・・そして最後にファイル、なんてこともあるでしょうが、要するに、「フォルダ」というのは、わかりやすくファイルを分類するための「仕切り」みたいなものだ、と理解すればいいと思います。

もし私ならば、「平成16年11月29日のヤブ病院の領収書」を収納する場所をどうやって作るでしょうか。まず、ドライブの中に「税金関係」というフォルダを作り、さらにその中に「医療費」のフォルダを作ります。「税金関係」フォルダの中には、他に「生命保険控除」フォルダを作るかもしれません。そして、「平成16年医療費」、更にその中に「11月分」というフォルダを次々に作っていき、その中に問題の領収書(これがファイルにあたります)を収めると思います。

ところで、左の図ではハードディスクドライブを一つの部屋として想定していますが、書類を収めるのは家の外の物置かもしれません。それが「外付けハードディスク」だと思ってください。
また、収納先として、移動式のコンテナ車が庭に横付けされるかもしれません。(おいおい、そんな家、あるのかよ!?)コンテナはたくさんあって、入れ替えができるとします。これが、いわゆる「リムーバルディスク」。つまり、CDやDVD、MOやFDといった、記録用のメディアにあたります。
物置であろうと、コンテナであろうと、棚を作ったり、ファイルボックスを作ったりした方が書類を見つけられやすいのは同じです。

さて。では、この「フォルダ」の作り方。練習してみましょう。まず、「マイコンピュータ」をクリックして開いてください。たとえば、あなたのパソコンの「Cドライブ」に「miyako」というフォルダを作るとします。それにはマイコンピュータのCドライブを開きます。すると、たくさんのフォルダが出てきましたよね。設定によって違いますが、このとき、フォルダが並んでいる画像の左側に「新しいフォルダを作成する」と、出ませんか?または、「Cドライブ」の中を示す場所でマウスを右クリックしてください。「新規作成」を選ぶと、その中に「フォルダ」というのがありませんか?それを押すと、「新しいフォルダ」という言葉が出てきますので、ここに「miyako」と入力すればいいのです。何なら、そのフォルダの中に「wakai」、更にその中に「kawaii」とか作って遊んでみます???(^◇^;)次々に右クリックして作っていってみてください。(でも、そんなフォルダ、ホントは必要ないんだから、練習が終わったら削除しておきましょうね。)

何も設定しなければ、パソコンの方では作ったり集めたりしたファイルなどを「マイドキュメント」だの、「デスクトップ」だのに保存しようとします。実はこれをやっていると、前述の「120畳内散らかり状態」になるわけです。これを避けるには、実際に自分が作成した文書やデータも、自分がわかりやすいようなフォルダに収納する癖をつければOK。ただ、この「新規フォルダ作成」は、データを保存する途中ではうまくできないこともあるので、基本的には、保存する前か、その途中の別画面(別ウィンドウ)でマイコンピュータを開いて作成しておく方法をお勧めします。
また、新しいソフトをインストールするとき、一般的にパソコンは自動的に「Program Files」かどこかに保存しようとします。または、前回収納した場所に保存するようにうながしてくることが多いようですが、ここでも、自分でフォルダを作成しておいた方があとで都合がいいことが多いのです。特に、ハードディスク容量(部屋の広さ)が小さい場合には。

その理由。もし、あなたのパソコンのハードディスク容量が20Gだとします。その部屋の中心には、この家全体のコントロールをする、「Windows」というファイルが置かれており、通常は鍵のかかった金庫に入っています。その扉の周りに訳のわからない書類が山積みされていたり、金庫から出した書類を他に持って行こうとしても身動きが出来ないほど書類棚が置かれていたとしたら・・・?素速くスムーズに動けなくなりますよね。部屋が狭ければ狭いほど、この部屋に置かなくてもいい書類は別の場所に収納しておいた方が得策だということです。
そうです。もし、余裕があれば、別の部屋に収納しましょう。例えば、隣の部屋。「ハードディスクドライブ」に「Dドライブ」がある人は、そちらに収納した方がいい場合も多いのですが、もしかしてまだその部屋、ガラ空きじゃありませんか??
私の場合は、ちょっとしたデータは大抵「外の物置」=「外付けハードディスク」とか、「コンテナ」=「MOドライブ」や「USBメモリ」・・・なんてものに保存しています。アプリケーションプログラム(例えば、「一太郎」とか、「パワーポイント」とかのソフトプログラムをいいます)のようなものは、Cドライブに保存しますが、ちゃんとフォルダを設定します。別にフォルダを設定しても、そういう「パソコンを動かすためのプログラム」の中には、必要ならば自動的に「金庫」=「Windowsフォルダ」の中に収められる物もありますので、わざわざ金庫の中に入れる必要のない書類を押し込むことはありません。つまり、極力Windowsフォルダの中に最初からすべてを収納するのはやめた方がいいのです。

さて、いかがでしょうか?このページの先頭にある〈目標〉は達成されましたか?
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