わが家に咲く花々(5)
夏の終わりです。
私のもと上司は、H大理学部出、理系の権化かと思いきや ”夏の終わり” という言葉に限りなく感傷的になって、少女のごとく ”あーア、夏の終わりかーぁ”なんてつぶやいて空を見上げていた。
 夏の終わりは「今は秋ーイ/誰もいない海ーイ・・・」という歌詞のうセンチな歌がありましたね。それぞれの季節のうつろいはあれど、どうして夏から秋への移ろいは、人々を限りなくセンチでな気分にさせるのでしょうか。
 街中チェレンコヤッサ!さんざめいた新庄祭りが引き潮のように終わり、「あーぁ終わったなーぁ」なんて、今去らんとしている夏に限りない想いを移す。庭の片隅から虫の声でも聞こえてくれば役者はそろう。
そのようなときにわが家の庭ともいえない原野の延長では、結構花が咲いています。

*ナツズイセン (夏水仙)
 春先葉が出て茂り、やがて枯れてしまう。真夏、忘れた頃に再び芽が出てきてこのような花が咲く。藪の中でも消えるでもなくガンバッテいます。
*オミナエシ
 花後風に乗ってタネを飛ばすので、近くの家の人もオコボレでみんな花持ちになりました。意外に増えます。男鹿のの寒風山は草を刈り込むので大きくなれず、といって日当たりが良いから消えもせずに矮小化したオミナエシが一面で驚いたことがありました。今はどうなっているのか?
ここの東側斜面では雪崩が起きて危険、そのため秋田県では防止工事施工。その基本調査のため真冬に行って雪を掘ってみて仰天、北海道の山岳地や蔵王のような高山と同じ霜ザラメ雪でした。
シベリアからの寒風がマトモに吹き付けているために高山のような気象条件で、「寒風山」とは言い得て妙、と感嘆した。高松の宮様が命名された、と聞いたような覚えがあるが。
*エンゼルズ・トランペット (ピンク)
他に色は白、黄色があります。地植えは大型化します。秋の終わりまで多数の花を見せてくれます。
秋に挿し木をして幼苗を作り植木鉢に植えて越冬しましたが、ここまでしなくともコメリ各店で春先苗を売っていました。一冬温度管理でヤッチャネエ思いをするよりは買った方がいい。