Suzulan > しろうと無線 > ハンドメイド > |
受信機マルチ接続装置
< 2R-CONBOX>
突然ですがこの写真はいったい何なのでしようか? 透明アクリル板にスイッチがひとつ。透けて見える内部の基板に、LEDがボーっと点灯しています。なんじゃこりゃ? 愛称"2R-CONBOX"。"2Radio Connection BOX"の略称名です。和訳すると「2つのラジオを接続する箱」というダサイ名前になるのですが・・・。(^^; 日頃RTTYコンテストを楽しんでいる筆者は、1本のマルチバンドHFアンテナに2台のリグを接続し、異なるバンドを同時ワッチできないか考えたのです。1台のリグは運用中バンドの送受信用として運用しつつ、もう一台のリグは他バンドのオープン状態やオンエアー状況などをチェックする受信専用として使用すれば効率的なコンテスト運用が可能となります。試行錯誤を繰り返しながら、できあがったのがこの"2R-CONBOX"というわけです。回路設計のおおまかな方針は、日頃、RTTYコンテストで使用しているFT-920(出力100W)と、お飾り同然に放置してあったIC-703(出力10W)による同時ワッチです。IC-703は受信専用として使います。さらにIC-703をパソコンに接続するために必要な回路も組み込みたい。マルチバンドHFアンテナを1本しか持っていない筆者の苦肉の策(作?)なのです。 |
||
回路図 & 接続図
回路はいたってコンパクトです。特殊な部品も一切使用していません。下図の"2R-CONBOX"と書かれた塗りつぶし部分が今回製作した接続装置で、次の3つの回路から構成されています。@RX信号接続回路(ピンク部分) ARTTY(AF)信号レベル調整回路(グリーン部分) BCI-Vレベルコンバーター回路(ブルー部分)です。ちなみに一点鎖線枠は回路基板、外側の二重線枠はケース部分になります。ケースと回路基板間は、基板を容易に取り外しができるようコネクタで接続されています。 | ||
2R-CONBOXの回路動作を説明します。本機はFT-920とIC-703の接続に特化して設計・製作されています。FT-920内のANTENNA RXスイッチ機能を利用してRX信号を本機に引き込んでいます。また、FT-920送信中はFT-920内の送受リレーによりRX信号が絶たれるため、IC-703の受信は中断されます。このことをまず理解して、回路図を参照しながら以降の説明を読んでください。 | ||
■RX信号接続回路(ピンク部分)■ |
||
■RTTY(AF)信号レベル調整回路(グリーン部分)■ |
||
■CI-Vレベルコンバーター回路(ブルー部分)■ |
||
■ミニジャックへの交換■ |
||
■ダミーロードおよび他機種との接続について■ |
||
■電源について■ |
||
ケース部品配置図
2R-CONBOXのケース部品配置図を示します。ケース正面板には遊び心で透明アクリル板を使用しました。内部の基板が丸見えです。発光ダイオードの"PL"および"SEND"は内部基盤に取付けてあります。あえてアクリル板に穴をあけ表に取付けなくても透けて見えるので問題はありません。ケース内部で輝くLEDを見ているだけでも楽しくなります。"RLY TEST"スイッチは操作を伴うのでこうはいきません。アクリル板に穴をあけ外に出します。背面板はアルミを使用します。ACCコードを通すための穴には、コード保護のためゴムキャップを取付けておきます。入出力端子には、AV用のピンジャック(6P)を使用しました。AV用にした理由は接続するコードも市販AVコードを流用できるからです。シールドもしっかりしており、コードの製作も容易になります。と、もっともらしいことをいっていますが実はガラクタ箱の隅に、このAVジャックがあったので、使用したまでです。m(__;)m 接続コードの製作は市販AVコードを使用し、片方のAVプラグを切断して相手側端子にあわせたジャックなどに交換するだけです。 |
||
組み立てと確認
■ケースの加工と組み立て■ |
||
■基板の組み立て■ |
||
■全体の組み立て■ |
||
■RTTY信号の受信および調整■ |
||
パソコンとの接続
■ステレオ入力サウンドカードを使う■ |
||
本機の泣きどころ
■ノイズについて■ |
||
■受信信号レベル低下について■ |
||
◎ このコーナーで公開した自作品は、筆者の単なる個人的な趣味で製作したものです。
本機製作により発生したいかなる不具合もしくは損害について、筆者が責任を負うものではありません。
◎本機の設計・製作にあたり、JA8JCR(松田OM)から技術的な支援をいただきました。TNX .