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RTTY インターフェース
< RTTY Interface >

  RTTYはRadio TeleTYpeの略称で無線による文字印刷通信のことです。昔からあったオーソドックスな通信方式です。主に海外駐在の大使館や企業が本国との連絡に大活躍していました。英数字と記号がガチャガチャアと紙に印字されます。アマチュア無線の世界でも、テレタイプ装置の中古品を入手し、改造などを加えて無線機に接続し、文字通信を楽しんでいました。しかし装置は学習机ほどの大きさで、重量は数十kgもあり、さらに複雑な改造なども伴うため、誰もが簡単に楽しめる代物ではありませんでした。ところが近年、パソコンが一般家庭に浸透するにしたがい、テレタイプ装置をパソコンに置換えることにより、誰でも気軽にRTTYを楽しめる時代が到来したのです。当然、RTTYの信号を解読しディスプレイに表示したり、キーボードから入力した文字情報をRTTY信号に変換したりするソフトウェアが必要になりますが、各種フリーのソフトウェアがWebから容易に入手できるので、自分でプログラムを製作する必要はありません。問題はパソコンと無線機をつなぐインターフェースです。市販品もありますが結構高価なのが難点です。そんな折、2002年4月号CQ誌にJH3GXF安孫子OMが製作したインターフェースの記事が掲載されていました。嬉しいことに希望者にはパーツ一式を安価で頒布してくれていたのです。早速、パーツを送付してもらい製作しました。すでに回路パターンを焼き付けたプリント基板も付属されていましたので、短時間で組みあがりました。簡単な調整のあと、JE3HHT森OM製作のMMTTYソウトウェアをダウンロードし、動作確認をしてみましが、すこぶる快調に動作しました。使用パーツも少なく特殊なものもないので、自前でパーツを調達しても十分製作可能だと思われます。本インターフェースはSSTVおよびPSK31にも対応しています。回路図など具体的な製作方法については、CQ誌2002年4月号かJH3GXF安孫子OMのHPをご覧ください。またMMTTYソフトウェアの入手については製作者JE3HHT森OMのHPをご覧ください。

    TNX JH3GXF , JE3HHT
 


入手したパーツパック 基板にパーツを半田付け ケースに組込みコードを付けて完成


【Windows XP ←→FT920】
下図はWindows XPパソコン と FT920トランシーバとの接続例を示したものです。使用するCOMポートはパソコン環境によって異なります。FT-920以外のトランシーバとの接続はJH3GFX我孫子OMのHPを参照してください。以下のトランシーバとの接続方法が公開されております。


【YAESU】 FT-1000・1000MP・MARKV
【ICOM】 IC-706・706MK2・706MKG・732・736・746・756・756PRO・775・821・910
【KENWOOD】 TS-850・870・950・450・570・690・50・60


【Windows Vista ←→FTDX9000】
下図はWindows Vistaパソコン と FTDX9000トランシーバとの接続例を示したものです。使用するCOMポートはパソコン環境によって異なります。FTDX9000のRTTY端子は4P(FT920ではDATA端子で5P)になっているため、5P→4P変換ケーブルを作成し接続しました。このように変換ケーブルによる接続方式にしておくと、FT920との接続替えも容易になります。パソコン側端子はSOUND CARDのピンジャック形状が同じであればそのまま接続でき、特別な変更は必要ありません。

◎ このコーナーで公開した自作品は、筆者の単なる個人的な趣味で製作したものです。
本機製作により発生したいかなる不具合もしくは損害について、筆者が責任を負うものではありません。

◎ 引用文献 : CQ Ham Radio 2002年4月号 ( CQ出版社 )