ぶらり日光7 ギンリョウソウ 遠州屋薬局 平野 正 平成15年7月6日 |
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山王峠山頂 |
梅雨時は雨が心配である。 北千住6時31分の東武日光行きの電車に乗るべく5時には起床した。 耳に響くほどの雨音が聞こえる。TVの天気予報によると宇都宮は朝の降水確率は30% 昼から10%である。 インターネットの栃木北部日光の予報は一日中0%である。 迷ったけどインターネットを信じまたギンリョウソウの時期もそう長くは無いだろうと決行を決 めた。 ズミ、クリンソウの時は電車も混んでいたが悠々と席が取れる状態である。 ハイキングより矢板のゴルフ場に行くゴルファーの方が多いくらいだ。 利根川を越え栃木県に入ると屋根も道路も濡れていないので希望が持てた。 湯元行きのバスも一台で多少の空席があるくらいだからズミの頃に比べるとハイカーも半分 である。 日光をホ−ムグラウンドにした植物その他の情報を知らせてくれるHPがある。 ギンリョウソウの写真を撮りたかったのでギンリョウソウの咲いている場所をメールでHPの開 設者に聞き時期も今が限度だろうと少々の雨は覚悟で出掛けた。 だがバスから見た中禅寺湖は晴れ間も見え霧が湖面から去っていく様子は感激ものだった。 光徳牧場で体勢を整え歩き出した。 笹と白樺の林で静寂の中たまに聞こえる鳥の声はのどかで解放される。 中腹まで来ると登山道にブヨがパトロールしていて200mに渡って耳元で五月蝿く飛び交って いたのには閉口した。 30cmくらいの笹が一面に続き目を凝らしている内にオダマキ、ニガナ、ズダヤクシュがぽつん ぽつんと現れてきた。 1500mを越えても同じように白樺様の林が続くが1500mを越えるとダケカンバの木になる そうだ。 |
やまおだまき | やまおだまき蕾 |
ニガナ | ずだやくしゅ |
口絵の様に見晴らしの利く背の低い木と所々にレンゲツツジが咲いている頂上(1730m)に着いた。 そのまま涸沼に下る。 涸沼は沼が干上がった盆地状の草原が美しい。 愈、野草が現れてきた。 |
涸沼 | 刈込湖 |
クワガタソウ | ずだやくしゅ |
うまのあしがた | のいばら |
くるまむぐら | おおばのよつばむぐら |
やぶじらみ | ごぜんたちばな |
てがたちどり | みぞほうずき |
みやまからまつ | こみやまかたばみ |
にしきうつぎ | おおやまふすます |
倒木に苔むし、若葉に日をさえぎられやや暗い林の中を歩く。神秘的な気もする。 |
はやく刈込湖に行きお目当てのギンリョウソウ を見たいと気がはやるが足は重い。 道脇を目も鋭く観察しながら歩く。 溶岩の固まった岩がごろごろしているし岩の小 さな丘を越え歩くのは歩き難い。 まず切込湖の青い水面が表れた。 蒸し蒸しする中綺麗な水を見るとホットする。 水中に木が倒れているのが見える。 切込湖がくびれて刈込湖に繋がる部分に来た。 愈ギンリョウソウが現れると更に注意深く笹薮 を探した。 |
たにききょう | たにききょう |
刈込湖の中ほどまで来た時、通路の左手山側に白いギンリョウソウが一個見えた。 少しは湿気の多い湖側にはもっと在るはずと探したら3個ずつ並んだ株が3個見つかった。 自分で光合成はしないで腐葉土から栄養を摂ってる植物だ。色素がなく純白が美しい。 |
雨を覚悟でここまで来て雨にもあわずギンリョウソウも見られ大満足と言うところだ。 刈込湖へおりると同じような植物のショウキランを見つけた。 |
しょうきらん | しょうきらん |
今日は珍しい草花を沢山見たし結構歩いたし満足満足と思ったらこれから始まる岩場を歩き 易くする為に掛けた木の階段の連続には足が音を上げそうだった。 バスも電車も待ち時間が無くしかも座れて気持ちの良い旅行が出来た。 |