ぶ ら り 明 星 ヶ 岳

 つ る に ん じ ん




 平 野   正
 
平成15年9月14日
               明星ヶ岳の大文字から富士山方面を望む
箱根には明神ヶ岳と明星ヶ岳と隣り合ってある。
90分余分に見れば両方の山を行って来られるが我が家からはチョット無理なので
片方にしている。
明神には3回と半分行ってる。半分は土砂降りの夕立を私の足が予感した為途中で
下山したものである。
明星は3回目となる。8月31日に太閤の湯の窓からゆっくりと望み登りたくなった。
10年位以前11月の下旬に来た時は最終地阿弥陀寺の裏山、塔の峰の黄葉が美
しく阿弥陀寺がすっぽり抱えられた様子に感激した。
美しい思い出を持って宮城野橋から登り始めたがすっかり忘れている急登と藪に囲ま
れた殺風景な道に息を切らした。
今朝5時半の天気予報で箱根の今の富士山ですと言う紹介を見て箱根に富士を見に
行こうと思い立ったのだが。
湿度は少なく爽やかなのだが気温は30度を越える。
2度3度水分補給をしながら大文字焼きの大の字に出た。萱とが刈られ見晴らしが良
い。此処からの富士山を期待していたのだが雲で見えなかった。気温の高い時は昼
に掛け雲が多くなるのは良くある事だ。
チョット登ると頂上だ。
頂上付近は前回は良く刈り込まれていたが夏草が背丈くらいに茫々である。
これなら登りの山道に野草が何も無かった分、楽しめそうだと期待した。
早速蝶々が歓迎してくれた。
ツマグロヒョウモンは最近西方面から神奈川に現れ始めた珍しい蝶だそうだ。
           キアゲハとコオニユリ            ツマグロヒョウモン
            たむらそう             アキノタムラソウ
           べにばなぼろぎく             がんくびそう
              まゆみ               つるぼ
歩く所が見渡せた前回と違って茫々の草で3m先が解らず注意して道脇を見ているとツルニンジンの、蔓にすれば3本位なのだろうが沢山の花が現れた。
3年前明神ヶ岳で1ヶぶらさがっているのを見て又いつかと思っていたが・・・うれしい事だ。
ツルニンジンは別名ジイソブと言う。爺さんのソバカス(老人性の色素沈着)の意。花の内側が褐色のまだらに成っている。ジイソブより一回り小さいバアソブがありそれにちなみ其のあだ名が付いた。
             ツルニンジン              つるにんじん
ゲンノショウコ、ワレモコウ、ヒヨドリソウ、ヨツバヒヨドリ、イヌショウマと次々に咲いていてる。
登りに苦労したが下りは別天地だ。なだらかな道を道の両側に注意しながら下る。
            げんのしょうこ               ワレモコウ  
             ひよどりそう             いぬしょうま
            やまほととぎす            みやまからまつ
一度車道に出て900m歩くといよいよ塔の峰だが車道の途中、谷を見下ろすところでケマン
の様な花を見つけた。確か去年日光戦場ヶ原で見たのと同じ花と思い帰ってから「旬の奥日
光情報HP」を開いているSさんに聞いてみれば解るだろうとメールで問うた所「ヤブマメ」で
はとの答えが返ってきた。図鑑でヤブマメと確認したのが下の写真だ。
植物に詳しい人がいてくれるので有り難い。
ヤブマメ
此花が箱根や高尾山
で道端に良く咲いている。草丈5cm位で花は5〜7mm位の小さな花ですがお分かりの方は教えてください。
(シロバナイナモリソウ)と「この木なんの木」という
掲示板で調べて貰いました。博学の人に感謝するしだいです。
緑に囲まれた阿弥陀寺に降りやっと一息ついた。
いつだったか阿弥陀寺の和尚さんは説教上手と紹介されていたが渓声渓色山色山声に浸り修行が出来ているのだろう。
山の色、谷川の声を聞き師の指導を受けこだわらない心を持ちたいものだ。

ぶらり明神ヶ岳

ぶらり明星ヶ岳2

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