江 戸 川 上 空 の 鵜 
 


 平 野  正

 平成15年10月30日

咽を太くし魚を飲み
込んでいる。
魚の左右に口ばしが
見える。
魚の頭付近黄色い
のは鵜の口元です。

      魚をくわえ水中より浮上した鵜(11月22日)
江戸川に鵜がいるのに気がついたのは去年の10月だった。
杭に留まっているのを見て鵜がいると多少の興奮があった。
その後散歩の度に3羽位の鵜は良く見かけた。
10月1日朝の散歩で
葛飾橋付近で鵜の大移動に遭遇した。
本年正月にも向島から浅草に向かう途中東京湾から隅田川を上る鵜の大編隊にあった。
鵜の大編隊にに会うのは2度目である
鵜のくちばしを確認できる高度で編隊を見るのは始めてである。
記録しようと夢中でシャッターを切った。
今日は東京湾方面に向かって行った。
100羽はいるだろう。
何処で集合し何処に行くのだろうか?
以下4枚の写真は10月30日赤入水門付近で写した。
鵜は飛ぶ時は鍵型になり飛ぶが一列に川に入ったのは訳が有るのだろうか?
飛行するにも川面を水すれすれに鍵型に飛ぶ事もある。土手の高さを越えないで飛ぶ事もある。
もちろん高高度の時も口ばしの黄色を確認出来る高さの時もある。目線で近くを群をなして飛ん
できた時は迫力があった。これはカメラを持たない日だった。
先頭の鵜が指令を出しているのか良く統一のとれたものだ。
5,6枚目の写真は11月22日古ヶ崎花畑近くで撮った。
            鵜の着水 (11月22日)                一斉離水(11月22日
10月7日は古ヶ崎で突然背後から鵜の大群が現れた。
隊列を組む訳ではなくどっと一辺に出現したのにはビックリさせられた。
編隊を組まない大群だった。
写真で一部分の鳥を数え全体を推量
すると500羽以上の数かもしれない。

鵜は突然、上葛飾橋の先で消えた。

急いで土手を登ったら鵜は水に入ったり
川面近くを飛んだりしていた。

江戸川も一時大分汚染が進んだが流
入する小川の水質浄化の為川原の地
下に大規模な装置を作り水質浄化が
進み江戸川に魚が沢山住み着く様に成
った証拠だろう。
土手の上にはCOD等水質の数値が電
光掲示されている。
随分環境は改善されたようだ。

益々川も美しく生物が集まる環境にした
い。
着水し首だけ出している鵜が手前に
多数見える。
離水して飛び立つ鵜、着水寸前の鵜
さまざまな生体がレンズ越しに見られた。
珍しい物を見て早起きは三文の徳の一つを頂いた気がした。
下の二枚は11月22日の写真である。
江戸川はススキとセイタカアワダチソウのブシュで水辺にいける場所はあまりない。
下横町で金町方面から飛んできた鵜を見つけ古ヶ崎のコスモス畑まで追いかけた(2km弱か?)。
此処はススキとセイタカアワダチソウが刈られていて水辺迄行ける。また10月7日に鵜達がそこで水に
入ったので急いだ。
はたして鵜は待っていた。羽音が「ばさばさ」聞こえる場所迄近づけトップの写真と下の二枚そして着水の
二枚が撮れた。
岸では釣り人が糸を垂れている。其の沖合いで何十羽、何百羽と来襲した鵜が大きな魚を飲み込むのを
見ていまいましく思っている事だろう。
客の話によると潮の関係で(松戸の江戸川は東京湾から20km位で潮の満ち引きの影響をうける。)魚
が集まる日時が鵜には分かるのだと言う。

いつもは七時半には帰るのに遅くなった。7時50分には家に戻りたいので7分位で私達は去った。
鵜は暫く其処で遊んでいたが我々が土手を登る前に上流に飛んで行った。もう少し居れば一斉に飛び立
つシーンを撮れたと思う。
一斉に右に

今度は左に

平成16年の冬 鵜は15年に江戸川の魚を食べつくしたか毎朝大編隊を組んで手賀沼方面に飛ぶ。

500羽以上の鵜が毎日 川に入り貪欲に魚を漁るのだから今年の江戸川には魚が居ないだろう。

秋の江戸川

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水元公園には野鳥の特別保護区があった 10月12日撮影 木は鵜の糞で真っ白