ぶらり高尾山(平成15年初夏) 初 夏 の 高 尾 山 遠 州 屋 薬 局 平 野 正 平成15年5月4日 |
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はんしょうづる(去年の写真です。) |
若々しい青葉の季節今週も何処かに行かなくてはとうずうずする。 花はアカヤシオの次は何が見頃か解らないので去年もこの時期に行って一人で歩いていた60歳 台の婦人に野草の名を教えて貰った高尾山にいくことにした。その時の話であるがその人は先週 も来たがハンショウヅルは無かったしかし予想通り今日は有ったと喜んでいた。 私達も勿論初めて珍しい花を見てうれしくなった。 春から夏に移る緑の豊富な季節は野草も豊富だ。 去年に比し2週間(気温を勘案すると3週間)早いのでハンショウヅルは無理だろうと思っていたが やはり早すぎた。 この時期は温暖で成長期の緑に心を癒され希望を与えられ汗による気の発散と伴に生き返った 気持ちになる。 中央特快で東京駅からJR高尾駅迄約一時間だが山に入ると初めから実に色々の野草がある。 都心からそんなに遠くない所に此れだけの自然が管理されているのはすばらしい。 このHPの「秋ぶらり散歩」中に秋の高尾山が有るので参照してください。 |
せんとうそう(仙洞草) | こみやますみれ |
みどりはこべ | ふじ |
むらさきけまん | むらさきけまん |
だんだん細くなる山道を行くと左手の山際に雑草と伴に山野草が現れてくる。 連休中なので静かにのんびりの山行きとはいかない。細い道で下りの人とすれ違うと一方通行となり 長蛇の列となる。2、3歳の小さな子供も元気に歩いている。6,70台のグループも多い。 しかし私達のように山際と道を凝視している視野の狭い人はいない。珍しい野草はないかと懸命だ。 たまに見上げると木々の若葉がまた美しい。 野草も群れをなして生えていて直ぐに見つかる訳ではなく注意深く探してやっと見つける物なのだ。 意外と骨が折れる。 去年より2週早いのでちょと植物が少ない気がする。 |
はないかだ |
ほうちゃくそう | たちつぼすみれ |
しゃが | くさのおう |
12ひとえ | ふたりしずか |
シャガが斜面にたくさんあるが根が広く張り丈夫で崖が丈夫になると言う。これは公園 にも沢山あり色合いも派手なので山には似つかわしくない気がする。漢方では射干と 言い咳の処方の材料となる。 長い階段を苦しく登りいよいよ頂上に近くなり適当な平地を見つけ昼食にする。 都心に近いので混雑している。小さな子供ずれも多い。木陰で寝ているパパもいる。 赤ん坊を背負った父もいる。 20年以上昔だが私達も子供を背負ってあちこちに行った。 現在でも背負われていた娘は幼児体験が残っているのか時間があれば我々のトレッ キングに付いて来る。 |
ちごゆり | ちごゆり |
きらんそう | こばのがまずみ |
はくうんぼく | たつなみそう |
おおぎかずら | かきどおし |
みずき | みやまきけまん |
うらなりのショカツサイ | ? |
カメラを首に下げ地面を目をさらにして野草を見つけて歩くのも疲れるものだ。 カメラを重く存在を意識することもあるので子供を背負う事はもう出来ない。 無心で美しい木々、野草を見、世間のしがらみを空っぽに出来るのが自然の 良さである。 多くの野草と空を覆う若葉の緑に力を得、暑さの中を初めての2号路を下山し た。 朴(ほお)の木があちこちにある。これがもうじき白い大きな花を付ける。 素朴だが美しい花である。背の高い木なので木の下から花はなかなか見られない。 2号路は思いの外、急な路だった。駅の階段も二段降りが出来ないくらい平衡感覚 が鈍くなったので慎重に足を踏みしめ下り終えた。 |
朴の若葉 |
この季節を楽しまないと1年のサイクルが狂ってしまう。 今日も(5月11日)先週に引き続き高尾に行った。午後から雨の予報と仕事で片付ける物が 有るので5時には帰れるコースを選んだ。自然の勢いは凄い。若葉に感激して帰った。 頂上のビジターセンターで朴の花の見られる路を聞いたら3号路から薬王院に行く路が良い と教えてくれその道をを辿った。低山だが切り立った谷が有り若葉の波の中に朴が次々と現 れた。喬木のてっぺんに花を付けるが谷に生えていると目線かやや見下ろす位で見やすい。 谷間の緑に浮かぶ朴の花は池に浮かぶ蓮のようにも感じられ浄土を想う。 |
朴の花 | 朴の花 |
がくうつぎ | みつばうつぎ |
えびねらん | おおつりばな |
さつきひなのうすつぼ | つくばねうつぎ |
サツキヒナノウスツボは上品な初老の婦人が熱心に写していたので問うたところ10年前に一度見たこと あるけどその後毎年見に来ているのですが10年ぶりの再会だと言っていた。 花と時期を合わすのは難しい。 |