TOM☆CATへ

TOM☆CAT「ベスト」より

1、TOUGH BOY

2、LOVE SONG

3、LADY BLUE

4、LADY BLUE U

5、ひとりぼっちの反乱軍

6、五月の夜の窓際で

7、生まれついてのCRAZY

8、SALLY

9、サマータイムグラフティ

10、ON THE STREET

11、ふられ気分でRock’n Roll

12、ROUTE 16

13、FENCE

14、ダイヤモンド・シンドローム



「TOUGH BOY」

この曲からTOM☆CATにはまった人も少なくないと思います。私もその口ですが。「ふられ気分でRock’n Roll」と同じくらい有名かと思います。
アニメ「北斗の拳2」で使われていたオープニングテーマ。これほど北斗の拳を表現した歌があるでしょうか?
力強く歌っているTOMさんのボーカル&歌詞でめちゃくちゃカッコいい曲です。
昔はこの曲がかかっている北斗の拳2を見たくてレンタルビデオめぐりしました。(ビデオ化されてなかったんですよね)

♪keep you burning駆け抜けて狂気と希望と幻滅の真っ只中
♪no boy no cry進まなきゃ勢いを増した向かい風の中を
当時小学生で2番まで歌えた私はクラスでヒーローでした(笑)
思わず握りこぶしをしながら歌ってしまう熱い歌です。


「LOVE SONG」

同じく北斗の拳2のエンディング。今でもリンが焚き火の傍でうずくまっているシーンが頭に浮かびます。
LOVE SONGといわれるものは世界に五万とありますがやはりこれが一番でしょう!

♪夜の帳の中まだ眠れない心をよぎる君への思い
♪こんな風に誰も誰かのことで胸を焦がして眠りにつくのか
♪例えばこの街この国飛び交い続ける幾万の愛
♪小さなこの町で目をそらしあう数え切れない沢山の人
♪もし声かけたなら答えてくれる本とは優しい誰かの恋人
♪例えばこの国この星虚しく争う幾億の愛
なんか定番のラブソングとちがって重みのある歌詞ですよね。あくまで客観的というか平和をテーマにしてるというか。世の中がこうであったら戦争なんて起きないだろうに・・・。
私的にはタフボーイよりこっちが好きかな?


「LADY BLUE」

♪そこのLADYに告ぐ ただちに武装を解除せよ 無駄な抵抗は止めて恋に落ちなさい 崩れてひとおもいに
LADY鏡の中の小さなLADY BLUE意気地もない癖によく吠えるLADY居心地のいい孤独の中に立てこもり続けてどれくらい

これもまた斬新です。一目ぼれの曲でした。こんな曲かけるのはいまだかつて見たことありません。
自分を表に出せずにいるお嬢さんを歌った曲でしょうか?もしそういう人がいたとしてもこの曲はかなり励みになるのでは。
まあ、今の世代の若い子たちには到底理解できないでしょうね。逆に言えば時代の流れに乗れていない自分がいるわけですが。やはりジェネレーションギャップか?


「LADY BLUE U クリスマス・ソング」

ううっ。寂しい。クリスマスの時期はいつも鬱になっているような気がします。
この曲をきくと「ああ、こういう捉え方もできるんだ」と励まされるような気がします。

♪寒い冬が好きな私でいてよかった 空元気でも無いよりはマシ
♪嬉しいじゃない今日はクリスマス こんな情けない自分に祝福をあげる
そのとーり!クリスマスは一人で全然カマワネーンダ!というか最近は無理して彼女つくるより一人でもいいんじゃないかなと思うようになってしまいました。きっと一人の時間が長すぎたので人間恐怖症になってしまったのでしょう(笑)恋愛否定人間になりそう。
今年はこの曲聴いて過ごそうかね。で、年明けには「目をとじて」で決まりです。


「ひとりぼっちの反乱軍」

情報社会。洗脳効果で右へ習えして何が正しいのか何が間違ってるのかを見出せなくなったこの時代に歌った歌のような感じですね。成すがままになりロボットと化している沢山の中に純粋な心の持ち主がいるはず。そういう人がいれば是非応援してあげたいですね。

この曲の良さがわかるまではまだ時間がかかりそうです。

「五月の夜の窓際で」

窓を開けてこの曲をかけて寝れることは最高の贅沢かと。ピアノの旋律と柔らかな歌い方のボーカル。
春か秋に聞くといい感じだと思います。

「生まれついてのCRAZY」

好きですねこの曲。首都高速走ってるときに聴くといいかもしんない。
えっ事故るって?いいじゃないですか?この曲聴けて死ねるなら。

♪安っぽいスリルに夢中になっても首のあたりがスカスカするよ何かが足りないいつもたった一つだけ
♪急なカーブではわざと加速して一瞬ちらりと心をかすめるプラン
実を言うとこの雰囲気を味わいたくて本当に首都高に走りにいったことがあります。もちろんこの曲をかけながら。
たまに狂いたくなるときもあります。理性というタガをはずしえ狂って見たいです。

「SALLY」

このアルバム手入れた中学時代はあんまり聞かなかったんだけど・・・聴き続けるとまたこれがなんともいい歌で
♪電車の窓を開けたら風が火照ったほほを打つすべてをなくしてもいいなら行くがいい耳元で叫ぶように口ずさむ
♪小さな手荷物と大きすぎる決心と怖いほど静かな気持ちでもうすぐ君のアパートのドアを叩く
♪お前が見てるのは昔のままの幻だよってそれとなくあなたの今の暮らしを伝え続けてくれたわ
好きな相手に会いにいく。またなんともいい雰囲気で歌っています。
重要なのは3行目の歌詞。幻にすがり現実逃避することはとても居心地がいいかもしれません。
声を上げて笑いながらもそれを遠まわしに伝えてくれた友人の優しさが歌詞に出ています。
私にもそんな友人がいるのかな?

「サマータイムグラフティ」

JAL沖縄のキャンペーンソング。実際聞けば聞いたことある方も多いでしょう。
この曲を聴くたびに海のある街に住みたかったと思います。
やはり海のそばで生活している人にとって「海」は私とは概念が違うのでしょう。


「ON THE STREET」

これも独特の雰囲気を出してるいい曲ですね。
今現在外では雨が降っているのですがこんなときにぴったりの曲だと思います。
孤独に耐え切れず何かに助けを求めて手を伸ばして掴もうとするそんな内容の曲に思えました。

♪霧雨にぬれる交差点ざわめきもいつしか消えて午前五時夜明け前のLAZY
♪青ざめて震える街に様々な出来事たちが次々と浮かんでは消える午前五時夜明け前のSIRENCE
♪みんなどこへ行ったの?すべてを見失いそうさ 今とても不安で心細くてでも本の少しだけ希望をもってる
♪何を求めてさすらい何を拒み続けたの 気付けば僕はもうボロボロでだけど信じることをまだ諦めたくない
一人でいると時々急激に寂しくなるときがあります。自分はこのままでいいのか?周りの人間に置いて行かれてないかと自問するときがありますがちょうどこんな感じの印象です。
孤独感と雨の街角が思い浮かびました。夜勤勤めなので会社帰りに街中を突っ切ることがありますが
やっぱりこんな雰囲気になっています。明け方の雨上がりの匂いって独特でナンともいえない良さがあったりしますよね。

「ふられ気分でRock’n roll」

一番人気があった曲ですね。ほかの曲が良すぎるのであまり聴く機会がありませんでしたが。
ちなみにカラオケで歌うと息が続きません私(笑
歌詞の内容を見ると・・・・ラブソングなのかな?
なんか一発ドカンとたくらんでるような・・・わーたしーはダイナマイッ!

「ROUTE 16」

ルート16というとやはり国道16号のことなんでしょうね。
免許を取った当初、夜中に出発し意味も無く明け方まで車を乗り回してた時代を思い出します。
自分の運転でどこへでもいける。まだ見ぬ地へ赴くことが出来る。もう2度とこない一番楽しかった時代でした。
私も走ったことがありますがこれと言った印象は何も・・・。やはり歌詞どおりTOMさんにはかけがえのない場所なんでしょうね。


「FENCE」

来ました!「FENCE」です。TOM☆CATの中で一番好きな曲です。もう何万回と聞いてます。
あんまりいい曲なので歌詞全のせ!

眠たげな午後とバス停のベンチ 陽の当たる暖かな場所 君たちが走る向かいのグランド さっきから見つめたまま
胸が痛くなる すべてが楽しくて はしゃぎすぎた追憶の日々 君たちを待ってる 未来の姿をほんの少しだけ知ってる
Oh kids in fence glory for you 君はフェンスの中 Oh kids in fence glory for you 僕もまたそこにいる
君たちが大きくなったらやっぱり僕らを恨むだろうか 非力な僕らと同じように君も戦うのだろうか
ああ信じよう 力及ばずに僕らが倒れたとしても やがてやってくる君らの時代の確かな礎になろう
Oh kids in fence glory for you 君はフェンスの中 Oh kids in fence glory for you 僕もまたそこにいる
Oh kids in fence glory for you 沈黙の子供たち Oh kids in fence glory for you 僕もまたそこにいる

最初の1行はなんとなく高校時代の昼食後のようなホンワカした雰囲気が漂っています。
しかしそれがすべて過去の自分の出来事であったこと、その行く先がどうなるかを知ってしまっている自分。
次の行でそれを打ち消すかのような歌詞に変わっています。
そして2番。ここがいいんだ!学生時代の反抗期というわけではないけど世の中に矛盾や疑問を持ち出した自分。
過去自分たちがやってきたように疑問に対して反抗し抵抗してきた。たとえ無駄な抵抗だったとしてもそれは必然であり避けては通れない。
彼らがやがて大きくなりそれに気付いたときの道しるべでいようとする自分。因果応報を表現しているのかなと思っています。
私自身が漠然と思っていたことをここまで簡潔で丁寧に訴えるTOMさんの作詞に尊敬です。
やはりミュージシャンは表現する側であり、自分の中にあるものを研ぎ澄まし歌詞や音楽で表現する素晴らしく大変な職業かと実感しました。

私は「FENCE」を一生聴き続けます。
皆に判って欲しい曲であり、あんまりメジャーであって欲しくない曲です。
有線とかであんまり流さないで欲しいですね。崩れ落ちるから。自分の世界に入っちゃうから。逝っちゃいそうだから。

「ダイヤモンド・シンドローム」

アルバム2枚とも収録されている曲です。この曲もレビューが難しいですね。
結構痛い歌詞なんですかね?
激動の時代の中に生まれてその中でなおかつ輝き続けるダイヤモンド。そのためにはリスクがあって危険。ということを歌っているのかな?
そしてダイヤモンドはくだけて人々の心に残る。TOM☆CATがそうでありたいと願った曲なのかな?



以上TOM☆CAT「BEST」の感想でした。
アルバム「TOM☆CAT」では是非聴いてくださいって書いたけど・・・「BEST」は買え!で、「FENCE」を聴け!
多分私はこの先何十年生きても「FENCE」以上の曲は出会えないでしょう。





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