日本三百名山巡り 第25弾  22.07.21〜29
 山頂まで登り返しがあり、帰りが辛い山2座に挑む
 過去に雨で登るのを断念した北アルプスの霞沢岳に戸隠の高妻山に挑戦する。どちらも山頂まで複数のピークがあり、行きはよいよい帰りは怖い?山である。
 霞沢岳 2645.77m
 山頂までジャンクションピーク、P2、K1、K2のピークを越えていく。それゆえ500mほど余計に登らなければならない。帰りの最後の登り、湿地帯からジャンクションピークまでの170m余りの登りが辛い。
2日目 7月25日(月)
 明神館〜徳本峠小屋〜霞沢岳〜徳本峠小屋
 12時間の長丁場に備え日の出前の4時に出発する。
明神館4:00〜徳本峠小屋6:15-35〜ジャンクションピーク7:50-8:00〜小湿地8:35〜
K1 10:50〜霞沢岳11:45-55〜K1 12:50〜小湿地14:50〜ジャンクションピーク15:50〜
徳本峠小屋16:55
明神登山口 いろいろと注意事が書いてある 徳本峠小屋 手前は大正12年(1923)に
建設、来年築100周年を迎える。
ジャンクションピーク 小湿地
崩壊地 急登が続くがお助けロープがあり助かる
 
K1ピーク、霞沢岳方面はガスで見えず K2付近の岩場
霞沢岳山頂 自分で決めたリミットタイム12時に15分前に到着、視界不良につき、すぐに降りる。 K2付近よりの霞沢岳
K1よりのK2
先は長い、雨の降らないうちに急がねば
もうすぐ小屋分岐という所で猿に遭遇、こっちに向ってくる。ストックで銃の構えをしたり、木を叩いてやっと追い払う。2度も向ってきたね。 
文化庁の登録有形文化財である旧小屋内部、
今宵は一人占めである。
夕食、久々にビールを頂く
 さすがに明神からの出発はきつい、K1で止めようかと思ったほどである。ツアーならリタイアしていたかもね。それでもリミットの12時前に到着、しかし視界不良なのが残念である。帰りは長〜い、特にK1からジャンクションピークまでの数回のアップダウンがきつい。 小屋番に16時までには戻るようにと言われたが、こけてメガネフレームを曲げたり、猿に遭遇もあって1時間のオーバーであった。パラっとはきたが、雨に降られなかったのが幸いであった。登頂祝に禁酒解禁、久しぶりにビールを頂く。
3日目 7月26日(火)
徳本峠小屋〜明神〜上高地〜沢渡〜栂池高原
 今日から明日戸隠までは移動日、今宵は栂池高原のペンションに宿をとる。
徳本峠小屋6:40〜明神8:25〜上高地9:30-45〜沢渡10:15-20〜栂池高原16:40
徳本峠より前穂高(右)〜奥穂高〜西穂高 小梨平キャンプ場
クマ騒動があったが今年は開設
花いろいろ
マルバタケブキ ニッコウキスゲ イワオトギリ オオヒョウタンボク
コオニユリ オオバミゾホオズキ キリンソウの類か ウサギギク
ハクサンフウロ ハクサンイチゲ ハクサンシャクナゲ タマガワホトトギス
アワコガネギク? センジュガンピ サンカヨウの実 トリカブト
 う〜む、やはり霞沢岳は手ごわかったね、もっと若い時期に登っておくべきであった。大きなピークだけでもジャンクションピーク、P2、K1、K2と4つの峰を越えていかねばならない。疲れの出る帰りにこれらのピークを登り返すのは難儀だね。ジャンクションピークを降りて分岐から徳本峠小屋までは緩やかだけども登りなんだね、5分のところを10分もかかってしまった。行きに3回、帰りに1回転んでしまう。特に帰りはフラットコースになったので急ごうとして左足を木の根に絡めとられてしまい、転倒、顔面軽打しメガネフレームを少し曲げてしまった。それをお猿さんが見ていたのかな?弱い奴と見て突っかかってきたのかもしれない。ホイッスルを吹いても近づいてきたわ、ストックを銃にみたて、バキューンと言ったらちょっとだけ逃げたね。日光猿軍団なら倒れたマネをするんだが...。木をストックで叩いてバンバンバンと音を出して、やっと遠くに去っていった。一匹だけだったからよいけれど、数匹に囲まれたらどうしようね?出合ったら、大声を出したり棒を振り回したりして刺激するな、目を合わせるなと言われているが、近づいてきたらどうしようもないね。これからはクマ対策よりサル対策を念頭に入れ、山登りをしていかねばならぬな。徳本峠小屋の本館はNHK-BS百名山の撮影で貸し切り、旧館に一人だけ泊まったのだが、文化財に泊る事なんてめったにないから大感激だっね。大昔、松本駅から島々経由で歩いて来て、お昼すぎだったが、疲れたので泊ろうとしたのだが、まだ早いから先に行ってくれと断られ横尾まで歩かされた事を思いだした。あの当時は三百山を狙おうと思っていなかったんだな、きっと。→高妻山山行へ