5日目
1999年10月 8日(金)快晴
午前:フィレンツェ(Firenze)半日市内観光
午後:フリータイム
朝、洗濯。洗面所の止水栓が壊れて水が流れなくなる。
出発前、ホテルの前を散歩していたら交差点で交通事故が発生し、救急車が来ました。
女性の方が1名、体調を崩してホテルに残ることになる。
後での情報では、彼女は医者に見てもらったそうです。
午前、フィレンツェ半日市内観光
ホテルからバスで中心部へ向かう。バスを降りて交差点を曲がると巨大な美しい教会が現れます。
これは、感動です。
1.洗礼堂 (Battistero S.Giovanni)
2のドゥオーモが完成する前はドゥオーモだったそうです。
東側の扉は、L.ギベルティ作の「天国の扉」(Porta del Paradiso)です。
2.ドゥオーモ(Duommo)
サンタ・マリア・デル・フィオーレ(Santa Maria del Fiore)、「花の聖母教会」とも呼ばれる、
フィレンツェの象徴です。
白と緑とピンクの色の大理石で装飾され、量感と均衡と優雅に満ちた、限りなくイタリア的な
ゴッシク建築です。
13世紀末に建築が始められ、ブルネッレスキがローマのパンテノンなどの古代の建築からの
技術を駆使して、円蓋(クーポラ:高さ50m、直径40m)を架け終わったのは1436年のことだそうです。
3.シニョーリア広場(Piazza della Signoria)
13〜14世紀にかけて、自治都市フィレンツェの政治の中心として整備され、堂々たる
ヴェッキオ宮などが建っています。
いくつもの彫刻があり、さながら野外ミュージアムといった雰囲気です。
4.ウフィツィ美術館(Galleria Uffizi)
1559年のシエナ征服の後、コジモ1世がヴァザーリに命じて、行政機関を1か所に集める
目的で建てさせた建物。(ウフィツィ=オフィス、役所の名はここからきている)
世界有数な珠玉コレクションがあり、観客もたくさんいて、ゆっくり見れないのが残念でした。
特に感激したのは、ボッチィチェリ作の「春」と「ビィーナスの誕生」です。
昔、教科書で見ましたけれど、迫力というか表現というか断然違います。
本物は本当に綺麗で美しくに良いです。
これがメディチ家の別荘に飾れていたなんて・・・。
見るのに忙しくて、デジカメで取っている余裕が有りません。
お土産やさんに連れて行かれる。皮製品がたくさんありました。
財布を1個買いました。
それから昼食。
午後、フリータイム
1.サルヴァトーレ・フェラガモ(Salvatore Ferragamo)
ちょっとブランド街を見てみようとツアーの皆様といっしょに行ったのが間違い。
フェラガモを覗いてしまう。
美人な店員に片言のイタリア語で質問などしているうちにスカーフとネクタイを買ってしまう。
また、スカーフとネクタイを別々に会計をしてしまったら、L300,000以上なのにTAX FREEに
なりませんでした。
分かっていたつもりでしたが、うっかりしました。皆さんも注意してください。
フェラガモの紙袋を手に下げて歩くことになる。
以前、ホームページで読んだ記事と同じになってしまった。
2.ドゥオーモ(Duommo)のクーポラ(Cupola)
高い所その2。二重構造の壁の間につけられた500段近い狭い階段を上がって行く。
途中クーポラの基部に巡らされた歩廊からは天井のフレスコやドラムに開いた丸窓の
ステンドグラスなどが間近に見え、
頂上からの町の眺めも素晴らしい。
3.ヴェッキオ宮(Plazzo Vecchio)
建設が始まったのは1299年とのこと。粗い切り石積み外観は、初めて見るので違和感があります。
塔の高さは94m。現在は、市役所としても使われています。
ヴェッキオ宮の入り口に並ぶのは、
ミケランジェロの「ダヴィデ」(コピー。オリジナルはアッカデミア美術館に)と
バンディネッリの「ヘラクレスとカークス」です。
中にはいると、「五百人広間」(Salone del Cinquecento)は、大きな絵画や彫刻で飾られていて
威圧感がありとても素晴らしい。
「謁見の間」(Sala dell' Udienza)は、豪華で素晴らしい。
最上階は、防衛のための石落としのような造りになっています。眺めもまあまあです。
ドゥオーモです。
最上階で日本人の女の子に合いました。ベニスに三日間滞在してこちらへ来たそうです。
これから三ヶ月間旅するそうです。羨ましい・・・。
互いに写真を取り合い、旅の無事を祈って別れました。
4.ベェッキオ橋
アノル川(Fiume Arno)に架かる3つの緩やかなアーチの橋。橋の上には貴金属店が軒を連ねています。
観光客の往来が激しい。
5.ピッティ宮(Palazzo Pitti)
建物は、高さはそれほどないものの横方向の大きさと重々しいシンプルな外観で、圧倒的な存在感だ。
フィレンツェでも指折りの大商人、ルーカ・ピッテイが15世紀の後半に造らせた私邸で、その後コジモ1世の
妃エレオノーラ・ディ・トレドが買い取って改修している。
その後、数度にわたり拡張され、1859年までは歴代のトスカーナ大公が住む宮廷となった。
内部の装飾がとても綺麗です。
6.パラティーナ美術館(Galleria Palatina)
ピッティ宮の2階にあります。
歴代トスカーナ大公のコレクションを公開したもので、ルネッサンスからバロックにかけての
選りすぐりの作品が収められていて、ラッファエッロとティツィアーノの作品には優れたものが多い。
たくさんの絵画があります。到着したときには夕方で、入場者は数人でゆっくり見れて良かった。
夜になり観客は私と女性の方の二人だけ。片言の英語で話したら、南アフリカから来たと言っていました。
何気なく彫刻を見ていたら、彼女は「イタリアのヴィーナス」(Venere Italica)と教えてくれました。
7.君主の居室(Appartamenti Monumentali)
ピッティ宮の2階、中庭を挟んで右側の部分は歴代のトスカーナ大公が住んだ区域で、
当時の豪華な調度が今も見られます。本当に豪華です。
見終えたのは夜の8時でした。
夜のフィレンツェを一人歩く。ベェッキオ橋の貴金属店も店じまい。でも人通りは結構有ります。
ドゥオーモに向かって歩く。メストレの経験を生かし、日本語メニューのあるレストランを探す。
BEATRICEというレストランに入る。
初めて一人でレストランに入るので度胸が入ります。一人で座っているのは私だけです。
可愛いウェイトレスに注文しました。残念ながらSecondo piattoは食べられなくなるおそれが
あるので遠慮しました。
美味しかった。チップの渡し方に迷う。
タクシーを探しに洗礼堂のほうに行くと、マーチングのコンテストを行っていました。
人垣ができて、警官がたくさん警備についていました。
後で聞いた話ですが、アメリカのクリントン大統領の夫人が見に来ていたそうです。
タクシーが見つからないので、ドゥオーモの裏のほうへ歩いていく。
人通りが少なく寂しい。うん良くタクシーを捕まえ、ホテルに帰る。
今日は、本当に良く歩きました。でも、見ることのできたのはほんの少しでした。
ぜひ、また来たいですね 。
1999年10月 8日(金)の支出
ベッドメイク L1,000
ミネラルウォーター L3,000
ウフィツィ美術館 絵葉書 L3,500
財布 L105,450
スカーフ L297,500
ネクタイ L130,000
ヴェッキオ宮 L10,000
ミネラルウォーター(BAR) L2,500
ジェラート(GELATO) L15,000
パラティーナ美術館 L12,000
夕食(BEATRICE) L64,000
夕食のチップ L6,000
タクシー L20,000
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計 L669,950