気が付くと古い洋館の中にいた。

中には古い肖像画や、食器がならべてあったりした。

そこにはさっきの少年のほかに、可愛い少女とやさしそうな少年がいた。

「あの・・勢いで連れて来られちゃったんですけど・・・目的はなんなんですか?」

するとみんなでくすくす笑い出した。そして少女が話し始めた。

「いやぁごめん。わたしはアルス。誘拐犯じゃないよ。まぁちょっとばかり強引だったかもしれないけどね。

「じゃぁなんなんですか!これは!」」

「なんていうか・・・その・・・あの・・・えぇっと・・・・だからその・・・あの・・・うぅんと・・・あー・・・・」

さっきの少年があきれ顔でいった。

「こいつあの・・ってつづくと2分は続くからな。」

「それで貴方達いったいなんなの?」

「おれ達はそれぞれちょっとずつ動物のDNAをもってるんだ」

やさしそう少年がいった。

「それでそれぞれ猫族、犬族など、種類にわかれているんだ。」

「それでその動物のDNAをもっているやつにも種類っていうか所属みたいなのがあるんだ。」

「それで僕達は『反対派』ってグループに所属してる。まぁこの意見は少ないけど・・・・」

「さっきの狼男は『賛成派』。ダークマスターと契約したっていってたしな。」

「契約って言うのは、大元の意見の尊重になる人にある契約をむすぶ、たとえば、あの人を捕まえれば領地をあたえるとか。賛成派の尊重なる人はダークマスター。謎につつまれた人だよ。」

「反対派にはその尊重になる人ってーのがいない。」

「それで貴方にそれになってもらおうってわけよ!」

アルスがやっと治ったらしい。

「わわわ私に?無理ですよ!それに私ただの人だし・・」

「なにいってるのよ!貴方は伝説にもある素晴らしい人の生まれ変わりなのよ!それにふしぎな魔力があるのよ。」

「魔力?そんなわけ・・・」

「とにかく。貴方になっていただくためにここまでお連れしました。」

「そんな・・・」

「でもあんたは運命には逆らえないよ。」

急に上から声がした。少女が天井のパイプにすわっているではないか!

「ああ・・・それであなたは?」

「もーしおくれました。私はルナ。猫族。希少なの。猫族って。」

「そういえば。俺はラスク。犬族の生き残り。ほかはみんな賛成派、っていうかやらされてる。」

「僕はシルク、牛族。これも希少だよ。」

「ちなみにわたしは蛇族。嫌われるのよね・・・」

「わたしは葉月。よろしくね。」

自己紹介が終えた所で昼食をとった。食事はけっこう美味しかった。アルス特製だそうだ。

「それで、さいしょっから説明しなくっちゃね。」

「まず最初になにに賛成でなにに反対なのか。それは戦争。DNAをもった人間は、それぞれかわったところがあるのよ。たとえばわたしは二重人格。」

「それで人にヒイキされて、悲しんだり怒っていた。ある日、ダークマスターが皆にこう告げた。」

「これからは私たちの時代だ。いままでさんざんやられてきたぶん、人間に復讐するのだ!」

「これに賛成の意見の人々はダークマスターと契約をむすんだ。契約の内容はほとんどダークマスターと契約を結ばなかった人々を1人残らず賛成派に引き入れること。」

「これに反対のものは大勢いたが、たちまちみんなダークマスターと契約をむすぶようになった。結ぶをえなかった。」

「なんと結ばない人々を片っ端から捕まえ、奴隷にしていたから。」

「ひどい時には殺したりしていたわ・・・」

「そこでたちあがったのが私たち。」

「みんなでダークマスターに立ち向かう方法を考え、実行に向けて、準備したりしていた。」

「そこで調べた結果、葉月の存在がうかんだ。」

「伝説は、『動物たちの意見が分かれ、対立し戦争をしていると1人の人間があらわれ、ひそかに戦争反対の仲間を集め、小さな軍を作り上げた。するとその軍はたちまち勝利をおさめ、動物たちにまた平和がおとずれた。』とあるの」

「そのことについて調べに調べた結果、葉月がその生まれ変わりだってことがわかったのよ。」

「そして私たちは8つのラリーストーンをあつめて、その戦争に勝利するため準備するの。」

「伝説にある勝利もそのラリーストーンの力を借りて勝ったんだとさ。」

「おれのとこの族長も戦争から逃れる事は出来ない、そういっていた」

「そこでこういうことをやってるの。」

「それで、その・・・魔力があるっていうのは?」

「あぁそのことね。このキーホルダーをもってみて。伝説のものなんだけど、なんなんだかさっぱりわからなくて・・・」

といってただの棒の不思議な上にマークがついた棒をさしだした。

握ってみると光りだした。と思っているとすると棒がが160cmくらいの如意棒のような棒に変身したではないか。それも棒にはボタンが3つ、その近くにはそのボタンの説明をするように書かれた読めない文字がかかれていた。

「なにこれ?」

といって真ん中のボタンを押した。すると羽がはえて中に浮いた。

「すっげ〜!!いいなそれ。」

ラスクが珍しそうな目でじろじろ見てきた。

「じゃぁ次は右のボタンね!」

押してみると・・・なんととても軽くなったようで、如意棒のように振り回せるサイズになったようだ。ためしにまわしてみると、とても綺麗にまわった。

「攻守どっちもできていいね!」

「最後は・・・左!」

押してみると、コンパクトなサイズに変身して、魔法の杖のような形になった。

「これ・・・伝説の魔法の杖じゃない?」

アルスが興味深そうに見ている。

「そうなのかな・・・よし!杖よ!私の髪型茶髪ののロングヘアーにして!」

すると、たちまち葉月の髪の毛が伸びて紙は茶色に染まった。

「すすすすすっご〜い!かつてのご先祖様も、コレを使って勝利へ導いたのかな?」

「きっとそうよ!これは・・・やっぱり貴方が尊重にならなくっちゃ!」

「名前どうする?」

「え!名前?葉月じゃだめなの?」

わたしは疑問に思った。するとアルスが当たり前という顔でいった。

「そりゃぁそうでしょう。ダークマスターなんて人、この世にいると思う?」

たしかに・・・言われてみればそうだった。ダークマスターなんて名前、誰がつけるか。

「となると・・・葉月、貴方は光の巫女アルフィード!」

アルスはコレしかない!という感じに言った。

「それってどういう意味があるの?」

葉月は興味ぶかそうにきいた。しかし

「いやぁ、響きがいいからそのまま・・・」

かくっ!そんな理由でつけていいのか!!

「でもアルフィードって結構いいんじゃないのかな?」

「俺も賛成。名前が出来た理由が良く分からないけどな〜」

ラスクがかる〜くいった。しかし次の瞬間、ありえない事が起こった。

「なんだと!おるぁ!!てめぇ、俺が考えた名前にけちつけるきか?おるぁ!」

「ご・・・なんでもありません。ゴメンなさい・・・・」

「しょうがないな。まぁ今日のところはいいとするか。さて、本題にもどれ。」

アルスが・・・・アルスが・・・・これが二重人格?

「これが二重人格だ。向こうのアイツ、超恐いんだよな・・・」

ラスクがそっと耳打ちしてくれた。

なるほど・・・これが原因で戦争がおきようとしているのか・・・・

そう考えると、ちょっと気が重かった。

自分がしっかりしなければ、戦争がおきてしまう・・・

そう考えるとかなり重要な役目だと思った・・・

「はぁ・・・」

葉月はため息をついた。それしかなかった。

イキナリ連れてこられて、こんな重要なことを言われて、私に逃げる道はないではないか。

一体どうすれば・・・・




















..............................................................................................................................................................................................................................................................................


2004.11.10
うける。
アルスの二重人格、そしてわたしの・・・
責任のなさ。うわぁ〜;
関係ないし;
やっぱり引き受けるしか手はないのか!
次章で明らかに・・・・

                              ←戻る       次へ→