Eicheカシ
<誕生日>
3月21日

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  樹の言葉は「力」「堅牢」
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  カシの木生まれの人はどんな場合でも自己主張します。 頑として何事にも動ぜず、精神的なバランスを失うことがありません。 困難に果敢に立ち向かい、克服していきます。 この生まれの人は、その創造力を自分自身だけでなく仲間のためにもうまく使い、自由な発想で新しい方策を練ります。 このためカシの木生まれの人は、仲間たちにとって、独創的で頼れるアドバイザーです。

カシにまつわるお話

  「森の王」と呼ばれるカシの木は寿命の長い木で、
700年になる木も少なくありません。 カシは、聖なる木、お告げの木とされ、堅牢、美徳、真実の象徴でした。
  古代ギリシャにはゼウス神を祭るカシの樹がありました。この樹の下に、「鳩」と呼ばれる3人の女性が座り、 恍惚の状態で、樹の葉からもれるささやきにじっと耳を澄まし、神の声を聞き取ったといいます。
  ケルト人たちもカシの樹を崇拝していました。ドルイドたちは「カシの人」とも呼ばれていました。 ドルイドたちはヤドリギと、それが寄生している樹を神聖なものとみなしていました。 カシの樹にヤドリギが寄生することは稀なため、ヤドリギのついたカシの樹は特に神聖だと考えられていたのです。
  また、ドイツには雷雨にあったときの行動にこんな言い伝えがあります:

カシ樹はさけろ、
ブナの樹をさがせ、
もしボダイジュがみつからなかったら。

カシは他の木の下より雷に打たれやすいという迷信があるのです。 ゲルマン、スラブ、ギリシャ、ローマ、ケルトなど、多くの民族で、カシの神は雷神であると考えられていました。 そしてこの神は雨を降らせ、大地に実りをもたらすと信じられていたのです。
  さて、カシの木は昔から木材よりむしろその実、ドングリに価値がありました。

「カシの森には最上のハムができる」

という中世から伝わるドイツのことわざがあります。 カシの森のドングリの飼料で育ったブタからは、とてもおいしい質の良い肉がとれるのです。 今ではこの方法でブタを育てる農家はまれです。けれども、ポルトガルやスペイン(バスクやアンダルシア地方)など 一部の地方では今でも、コルクガシやクリの実でブタを育ています。このブタの肉製品は大変おいしいそうです

  日本では、関東より南にカシなどの照葉樹林が発達しています。 カシの仲間はシイ、タブノキとともに日本の古い文化を育んできました。 カシの名は「樫」という漢字からもわかるように、材が堅い、カタシ、という言葉からきたと言われています。

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