1 青梅
多摩川の渓谷沿いを電車は走り、やがて目的地の最寄り駅日向和田に着きます。
小さな駅の改札は平日だというのにかなりの梅見客で賑わっていました。伝説によると、
平将門が誓いをたてこの地に植えた梅は、熟しても青いままだったので、
青梅と呼ばれるようになったといいます。
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2 吉野梅郷・天満宮へ
梅にゆかりの深いこのあたりは、昔から梅の栽培がさかんなところです。
駅から中心部の梅の公園まで10分ぐらいですが、
その間も民家の庭先や畑にりっぱな梅の古木を見かけました。
最初に天満宮を訪れます。階段をちょっと登るとちいさな神社があり、
ちょうど青梅市梅の公園の正面になるのですばらしい眺めです。
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3 青梅市梅の公園
次に青梅市梅の公園を訪ねました。
ここには120品種、1500本もの梅の樹が観賞用にゆるい丘の斜面に植えられています。
花の下ではお弁当を広げている人たちもいます。あまい香りの漂う
紅白色とりどりの梅の花の間をおしゃべりを楽しみながらゆっくり散歩しました。
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4 梅見のあとは
梅見のあとは、公園の近くのお店で梅づくしのおいしいお昼をいただきました。
また、この近くには、宮本武蔵などの作品で有名な吉川英治記念館もあります。
彼が疎開中に住んでいた家が記念館になっています。大きな敷地内の和風の邸宅、洋風の書斎、
そして手入れの行き届いたすばらしい庭は、彼の作品を知らなくても一見の価値があります。
写真はそのお庭で見つけたカタクリの花。
ボッパルトの雫
この日一緒に歩いた友人から、青梅とドイツのボッパルトが姉妹都市であることや、次のような素敵な話を聞きました。
ライン河沿いの小さな町ボッパルト一帯ではワインの生産が盛んで、たくさんのブドウの苗が姉妹都市の青梅に贈られました。土壌や気候の違いから、なかなか根付きませんでしたが、市庁舎や福祉施設などで、今も大切に育てられ、収穫の多かった昨年は『ボッパルトの雫』という銘柄の青梅産ワイン(甘口の白ワイン)がつくられました。
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