こんにちは===
平松高太さん (Re:647)
> 黒点の数は8こ
不正解です。
普通は、こう答えてしまうところでしょう。
花島賢一さん (Re:652)
> 難問の答えは 10個 違うかな?
不正解です。
でも、なぜ10が出てくるのか道筋に興味があります。
*
いつまでも引っぱるネタでもないので、正解を述べます。(^^)
問題(再掲):
垂直に交わるX軸、Y軸で表わされる平面座標があります。
Y軸上には、0を基点として、プラス方向、マイナス方向ともに、0.7の等間隔で、黒い点が並んでいます。(0も黒点です)
Y=0.5X−4
Y=−0.3X+2
という二つの直線に挟まれるY軸上の黒点はいくつあるでしょうか。
N先生は板書を終えました。
「解けた者から手を挙げろ」
皆それぞれ、考え込んだり、鉛筆を持ったりします。
「去年の期末テストに出した問題だ。 ・・正解は、学年で一人しかいなかった」
これは、N先生のヒントだったのです。
たいして難しい問題ではない、と思っていたところに、この言葉でした。
私は、一秒半ぐらいして、ひらめきました。
「はい!」
「うむ。和香」
がたっ。
「えっと、・・・黒点の数は、無限個です」
「理由は」
「この二直線は、平行ではありません。つまり、交わります。平面上で交わる二直線は、その平面を四分割します。この四つの領域のうちどれが、この二直線に挟まれているか、ということを考えます。
この二直線に挟まれていると言える領域は、明らかに、四つの領域すべてでしょう。つまり、この平面すべてとなります。
Y軸はこの平面上にあるので、Y軸はすべて、この二直線に挟まれています。黒点はY軸上にあるので、黒点はすべて、この二直線に挟まれています。
設問から、Y軸上にある黒点の数は、無限個と思われます。
以上、証明終わり」
ため息に似たものが、あたりから湧き上がっていました。
「よし。正解だ」
私は、教室を一度見回し、席に着きました。
このあと一週間ほど、まさに肩で風切るように、歩いていたかと思います。
N先生の話では、先生自身も正解は「8」のつもりで、出題なさったそうです。
採点をしているとき、その真の正解が突然現われ、しばらくの間、先生はうなっていたといいます。
私の場合は、授業での答えでした。
ただ一人正解した、一学年上のその先輩は、成績に直接反映する期末テストでのものです。重みが違うでしょう。中には、あれおかしいよな、と気付いた生徒が他に十人ぐらいはいたかもしれません。が、彼らは無難な答えのほうを書いてしまいました。
一切の説明をせず、無限記号「∞」のみ記してあったという、その先輩を尊敬します。
# もしかしたら、寝ぼけていたか焦っていたかで、縦書きと横書きを間違えただけ、ということもあり得ますが・・
^^;)