おひさしぶり、平松さん!!!
がまんできませんでしたか〜
とりあえず、技術的な問題についてです。
> 質問が一つあります。
> 一太郎でもワードでも良いんですが、
> とにかく一太郎とワードで作った文章をHTMLにすると
> どういう訳か
> 1行空いてしまいます。
> どうしてなんでしょうか?
> 「わたしのなかの・・・」も「・・・のなかのおれ」も
> 1行空きでしたでしょ!
> どなたか1行空きにならない方法を
> 知っている方がいましたら教えてください!
以下、ご説明します。
が、例によって、私の環境でのことになりますので、このままそっくりは平松さんの環境では使えないかもしれません。そのときは、参考程度で。
私の環境
OS:Windows 95
ワープロ:一太郎8 Office Edition / R.2
○
一太郎8 Office Edition / R.2 で、ワープロ原稿をHTML化する方法は以下の二通りあります。
1) 「ファイル」→「HTML形式で保存」で行ける方法。
2) 「ツール」→「拡張ツール」→「ホームページ作成」→「確認」→「一太郎文書から作成する」で行ける方法。
1)の方法がHTML文法としては新型です。2)は旧型の文法で変換するようです。
平松さんのHTML発言のソース(HTML文書のプログラム)を見てみると、1)の方法によっていると思われます。
1) 「ファイル」→「HTML形式で保存」で行ける方法。
こちらの方法のほうが、原稿をより忠実にHTML上で再現するところがあって、初心者にはわかりやすいかと思います。が、平松さんが気づかれたように、段落間に余計な一行あけが入るなど、日本語表現としての微妙なところが、しだいに満足できなくなってくるのでは、と思われます。
なぜ一行あけになってしまうか、というと、一段落(ワープロの改行マークの次から改行マークまで)を、HTML変換後に、タグ<P> </P>で囲むという書き方になるからです。
<P>というのは、段落を表わすタグなんですが、直後は必ず、一行あけにするという性質も持っています。
なんでこんなものがあるのか、私もよくわからないのですが、欧文では便利なのかもしれません。(^^;;;
よって、1)の方法で変換している限り、この一行あけは振り切ることはできません。
2) 「ツール」→「拡張ツール」→「ホームページ作成」→「確認」→「一太郎文書から作成する」で行ける方法。
そこで、こちらの方法の出番となります。
具体的な変換方法は、要所要所でヘルプを見て下さい。
2)の方法の場合、通常の改行は、<BR>に変換してくれます。<BR>というのは、ワープロでいう改行マークとほぼ同じなので、自然な日本語用の段落を形成することができます。つまり、段落間に一行あけは生じません。
ちなみに、原文に一行あけがあるときは、<P>に変換するようです。
! 注意 !
しかし、ここで、気を付けなければならないことがあります。
日本語では、段落の頭を一字分空白にして下げます。このように横書きなら、一字分右に寄せる、となります。
ところが、一太郎8 Office Edition / R.2 で、原稿を、このように自然に段落の頭に空白を入れて作成し、この2)の方法でHTML変換をすると、今度は、段落が、<DL><DD> </DL>というタグで囲まれてしまいます。
これで囲まれると、また段落間に一行あけが生じます。
タグ<DL><DD> </DL>を振り切る方法を以下、述べます。
a) ワープロ原稿の段階で、段落の頭にある一字分の空白を、すべて繰り上げて埋める。
要するに、段落の頭を一字下げ(一字あけ)しないで、原稿を書いていけば同じことになります。
b) 2)の方法、つまり、「ツール」→「拡張ツール」→「ホームページ作成」→「確認」→「一太郎文書から作成する」で行ける方法で、HTML文書に変換する。
c) 出来上がった文書には、タグ<DL><DD> </DL>は挿入されていないはずです。本文部分(<BODY> </BODY>で囲まれた部分)は、日本語と<BR>だけの単純明解なソースとなります。
↓
d) 以上で出来上がりですが、しかし、このHTML文書が表示するのは、段落の頭に一字下げがない文章となります。これで満足できるならこのままでOKです。
満足できない、段落の頭には一字下げがあるべき、とお考えなら、以下の調整を付け足します。
e) デスクトップまたはフォルダ内の余白で、右クリック。「新規作成」→「テキスト文書」を選んで、メモ帳を立ち上げます。
※ 「スタート」→「プログラム」→「アクセサリ」→「メモ帳」でも可。
f) メモ帳の、「ファイル」→「開く」で、c)で出来上がったHTML文書を捜して開きます。
g) そのHTML文書のソースがメモ帳内に表示されます。
h) 本文部分の段落の頭が、左端にくっついていると思います。ここに、全角文字で空白一字を挿入して、これを段落すべてで繰り返し、右に一字分ずつずらしていきます。
i) 完了しましたら、今度は、「ファイル」→「上書き保存」します。
これで、そのHTML文書は改変されました。
j) 念のため、改変後のHTML文書をブラウザで表示してみて下さい。段落の頭に一字下げが生じて、自然な日本文の組み方となっていると思います。
※ ちなみに、行あけがしたいときは、その行数だけ、<BR>を挿入すればOKです。
○
というところです。
詳しい部分は、実際にやりながら研究していただくと、より理解が深まるのではと思います。
終わりに、参考として、各変換における、ソースのモデルを載せておきます。
1) 「ファイル」→「HTML形式で保存」で行ける方法。
<BODY>
<P> 一太郎を利用するHTML変換は、慣れてしまうととても便利です。
</P></BODY>
2) 「ツール」→「拡張ツール」→「ホームページ作成」→「確認」→「一太郎文書から作成する」で行ける方法。
☆ 原稿の段落頭に、一字下げ(一字あけ)があるものを変換。
<BODY>
<BASEFONT SIZE="3">
<DL><DD>一太郎を利用するHTML変換は、慣れてしまうととても便利です。</DL>
</BODY>
2-c) 原稿の段落頭に、一字下げが無いものを変換。
<BODY>
<BASEFONT SIZE="3">
一太郎を利用するHTML変換は、慣れてしまうととても便利です。<BR>
</BODY>
2-i) 2-c)のHTMLソースに手を加えて、一字下げが生じるように直したもの。
<BODY>
<BASEFONT SIZE="3">
一太郎を利用するHTML変換は、慣れてしまうととても便利です。<BR>
</BODY>
☆ おまけ ☆
もし、2)の方法で、「ツール」→「拡張ツール」→「ホームページ作成」→「確認」→「一太郎文書から作成する」と行くのが面倒なときは、ショートカットする方法があります。
一太郎のツールボックスの背景(無地のところ)で右クリックします。「ツールボックスの割付」を選びます。
(または、「ツール」→「割付」→「ツールボックス」)
「ツールボックスの割付」→「パーツ」→「標準機能」→「ツール」→「ホームページ作成」を選んで下さい。ここで選ばれたアイコンを、ツールボックスに移動します。(初期設定はお家の絵です)
以降は、「ホームページ作成(このアイコンをクリック)」→「確認」→「一太郎文書から作成する」という手順に短縮できます。
「確認」の画面は、省いてしまうことが可能ですので、これをすれば、「ホームページ作成(このアイコンをクリック)」→「一太郎文書から作成する」となります。
興味がおありなら、おためしあれ。(^^)/