ねっとCafe/nc:小説工房談話室


タイトル  :和香さん、ありがとうございます。
発言者   :なのはな
発言日付  :1998-07-14 00:44
発言番号  :157

こんにちわ。
和香さん、1つ1つ丁寧にありがとうございました。
今も身体が震えています。
いや、奮えているのかな。
悔しくて悔しくて。
まだまだだ、まだまだだって。
もう泣きそうになりました。
自分に足りないものがたくさん浮かんできて。
これから『緑の月 金の月』の続きを書けるか、という大きな不安というか恐れが生れました。
でもそれに打ち勝とうと思います。

初めて『小説』と呼べるものを書こうと決めたのだから。


『天使』
 「天使」というのは誰かに愛を与えている人。
 自分がさみしくても人を愛し続け、でも「愛している」と言って欲しい。
 「愛している」という言葉を求めたら、いけないと思っている。
 それは人の気持ちを知ることを恐れているから。
 与えるだけでいい、とさえ思っている。
 その人の側にいるだけで幸せなら。
 でも心の中のいくらか強くなろうとする「男性的部分」がつぶやく。
 不安や恐れのない場所へ行こうと。
 それは彼女の理想の姿。

 ……と作者は思いながら書きました。

『人拓』
 なのはなはつまらない奴です。
 人見知りで機嫌悪く見られる(目つき極悪)し。
 素直じゃない、あまのじゃく、強がり。
 寂しがり屋で、心にシェルターを持っている。
 そのシェルターは最近開き始めたばかりです。
 それもすぐ閉まりがち。
 どうも、人と言葉が苦手。
 そのくせ言いたいこと知りたいことがたくさんある。
 そんなつまらない奴です。

『冗長』
 勤め帰りです、はい。
 ……でもなく……ですね。単なる否定のつもりが気付きませんでした。
>これがあの詩を書いた人のものだろうか、と思うほど、冗長さを感じる。
 意識が強いんです。
 長い文章を書くのだから、「1文」ずつという。
 だから本来の言葉が出てきません。怖いんです。
 長い「詩」になってしまうことが。
 自分の文章のスタイルを持っていないせいだと思っています。

>あるビルの最上階にあるラウンジの窓際の席に座っていた。
 これだけでは足りなかったですか…うーん。すみません。

>2)
            > △ストーリー: 結局、これはデートの後半だった。
            >が、人物紹介のための、ただそれだけの二章だったのか。
              >この日、このデートが、何かしらと意味が重ならなければ、冒頭に置くに
             > は、薄すぎる気がする。

苦しいです。
たださらりと読んで下さい。
後に意味を持たせるつもりだったんですが……
途中で言われてしまうと苦しいです……。
はあ、どうしよう(^^;
人物紹介、ととってくださいませ、はい。
 

>リンコ:きれい ミナ:かわいい
 最初に大前提を与えて、それから徐々に描写していき、やっぱりきれい、かわいい、と
思わせたかったのですが……それも私の描写が全然少ないため。
 

> → 結局こいつの憂いは、ほれたはれたしかないのか?
               もう一つ、この疑問に答えてくれていない感じ。
マサルには徹底的に嫌われてもらう役目があります。
ほれたはれたしか考えていない。
そう思われているならそれで十分な男です。
「アホかこいつ」「男らしくない」
そう思って読んでください。

>フローラルの香り
マサルの視点で書いていることを忘れてしまっている文です。気をつけます。

>「先輩の心が痛いのが伝わってきた気がして。私も痛くなっちゃって」
その時のミナの気持ちをどう言わせるか言葉が見つからなかった。作者のミスです。

>7) 誤植…自分のブラウザでは異常なかったのでアップしたら、
ブラウザのサイズが変わると隙間ができてしまっていたようです。すみません。
 

>△疑問:「ミナに気を使わせまいと小さくゴメン」
遣わせまい、です。ミスでした。

>△謎:「行こうぜ。帰りの運転手、一人足りねえんだ」
すみません、これはまったくもって「私の仲間内で通じること」でした。
長いドライブになるので行きと帰りとで運転手を変えるのです。
補足しておきます。
 

>△疑問:「ミナにしてみれば、ようやく僕の心の隙間に、リンコのこと以外の
              ことを組み込まれた、と思えたのだろう。 」
「可能」がわからなかったんで、こんな風になってしまいました。
組み込むことができた、とは書きたくなかった。自発的な要素も加えたかった。
ど、どうしましょう(^^;

>優柔不断でどうしようもない男を、主人公に据えるというのは、日本文学の
    一つの伝統ではあるのですが、それにしても、マサル君は生理的に好きなれな
    いですねぇ。感情移入、しづらい。(ミナちゃんの献身が、感心させられてし
    まうほど)
人が表に出さないどろどろで情けない気持ちを全部マサルにはやってもらいます。
感情移入が目的ではなく、いわば「チョーダメな男」の話です。
読者には主人公より自分が上(言い方変ですけど)だと思って欲しい。
でも後々少しずつ「あ…」と思ってくれればと思いながら書いています。

>☆ どこかで話者の転換もおもしろいかなあ、という気がします。
          → でも、長編になっていくでしょうね。これやっていくと。はたして、作者
              の根気が続くか。というところが不安です。
当初5段落で終る予定でした。最初から最後までマサルとリンコだけで。
でも頭の中にミナとハヤトが出てきたため長くなりました。
私の根気は続かないと思います。
でも物語は続いています。
不安です。
 

>めりはり
大切ですね。はい。
頑張ります、としか言えません……難しいですね。

> あの詩集に注いだエネルギーの半分程度でも。

        それともなのはなさんは、「小説」というのを特別に考えすぎて、力みが入
        っているのかも。

後者です。小説をまともに書いたことがないので力ばりばり入っています。
右も左もわからず、設定もろくに決めず、頭に生れてくる情景を言葉にするのに精一杯です。
そしてたくさん褒めてくださった詩の方ですが、
本人は何にも考えずに書いています。
言葉選びもしていません。
ただ自然に、書いています。
だからいいのかもしれない……
小説の方も、力を抜いてみようか。
ますます堕落しそうだ。

>にせもの、ほんもの
私はきっとにせものを書いている。
何もわからないからと言って、無意識に誰かのまねをしている。
自分の言いたいことがあるからと言って、読者を無視している。
けど書こうと思う。
にせものだって、いい。
だって何にも書いたこと、ないんだもの。
だって書きたいものが、あるんだもの。
「つまんねえ」と言って誰も読まなくなっても結構。
知りたいことがたくさんあるから。
書かなきゃ、始まらないと思っているから。
才能なんて言葉、使うには30年くらい早い。
峠の出発点にさえ立っていない。
だからまず、「スタートした」という事実だけを得るために。
私は書く。
エゴのかたまり。
あえて、それをさらけだす。

それが今の私。
 

最後に。
非常に苦しいです。
無知な自分に腹が立ちます。
とりあえず、パソコンの辞書を買います(変換の例が2つしか出ない辞書なんて……)
辞典をひきます。
そこから、始めます。
愛の鞭(ですよね?)
受け取りました。

なのはなでした。  


 

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