歯科治療は後戻りができない外科的治療が少なくありません。治療によって将来にわたって患者さんの生体のバランスをくずすことのないよう、マイナス面を少なく、プラス面をどこまで得られるかを考えることが大切だと考えています。
歯科医ができるのは、患者さんが治癒能力を引き出せるように環境を整えてあげることです。
体のいろいろな器官が連携をとりながらバランスを保つ状態を健康ととらえています。そのバランスが崩れたものを病気だと考えるならば、その信号を適切に診断して体の治る力を応援する、少なくとも妨げないことが、治療だと考えています。
治すのは歯科医でも治療行為そのものでもなく、患者さん自身の治癒能力(自然治癒力)なのです。 |