別狩岳 増毛山地に同名2山
2004.09.11/単独
林道【253】〜五番川〜東の沢〜山頂〜北沢〜林道【253】
別狩岳の山名は、増毛山地に2山あり、この北に位置する同名の山は南方の別狩岳より60m程標高が高い。
この2山は低山の部類に属する地味なる山であるが、先般、北方に位置する別狩岳【南】を踏み、この機会に同名2山の頂きをと計画する。
ルートは、先週に「円錐峰」登頂時に使用した厚田川沿いの林道を辿る西側ルート又は今回計画した国道451号線からの東側ルートの2本が考えられる。
登山口へと当別町から「道民の森」を過ぎ、国道451号線にて浜益方面に向かい、程なく林道に入り、五番川沿いに700m進むとどちらの林道も鬱蒼たる植生の三叉路【253】である。
三叉路【253】から、五番川沿いの廃道と化した林道跡に先が思いやられると20分程藪漕ぎ状態で進むと完全に藪が広がり、C245沢筋へと降り立つ。
初秋の沢水に冷たさを感じる五番川は比較的幅があり、適度な河原歩きに程なく枝沢である「東の沢」C225の出合いである。
ここで思案…通常「別狩岳」東側の366南側の沢筋から直線的に山頂を目指すのがBESTと思えるが、尾根筋を辿る距離が長くなり、藪漕ぎが多少なりとも軽減できるのは366北側のこの沢を辿り、更に山頂北側の沢筋を探しながら頂きを目指そうと決心する。
C225出合からの沢筋は、狭小で植生が覆い、先日の台風影響もあり荒れ模様の地味なる景観である。
滝はなく小さな2m程の落差が二箇所あるのみで、山頂へと続く枝沢を探しつつ、緩やかに高度を上げる。
当初、C515付近からの沢筋【下山時に利用する】は地図上では比較的明瞭と計画したが、C515手前斜面のC460枝沢を眺めて、山頂までの標高差は250m位であり藪漕ぎ覚悟で取り付く。
薄い植生が心地良いと思ったが高度を40m程上げると涸沢となり、藪が広がる扇状斜面になる。
時間と共に藪の濃密度が増していつもながらの藪漕ぎが続く…北東尾根に上がるとC660であり、明るさに解放感を感じる尾根上は比較的薄い藪が続く。
灌木の間隙から、山頂部の山容が時折望めて頂きを初めて実感できるが、再び山頂直下のネマガリダケが強烈である。
山頂部は、三方からの尾根を合わせた茂みの高所であり、展望をと木に登るとピンネシリ、別狩岳【南】へと続く山々、西には円錐峰・幌内山が眺望される。
下山ルートは、当初計画したC515二俣へと北側斜面を100m程高度を下げると源頭にぶつかり、水流のある沢筋を辿るとC515二俣に出合うと、直下にもう一本沢筋が山頂部へと延び、この沢筋を辿るのが最もBESTと思慮する。
この頃、増毛山地に通っているが、明日の「中ノ沢岳」が成功すれば、増毛山地の地図上の著名なる頂きをほぼ踏めると妙に満足しつつ地味なる山行を終える。
この山に関する積雪期ルート情報は、山仲間の大先輩である「地図がガイドの山歩き」さんの「別狩岳【北】記録があり紹介させていただく。
林道253 登り
3時間35分20分 下り
2時間50分入渓C245 35分 「東の沢」C225 2時間40分 山 頂