ピウ岳 新冠湖近傍の展望山
2006.07.09/GP
アイマベツ沢林道〜アイマベツ沢〜山頂(往復)
ピウ岳は、日高主稜線の西方に位置する1100m級の山であり、北方から標高順に貫気別山・リピラ山次いでピウ岳等が同一山域に連なる。
過去、何れの山も沢詰めにて貫気別山・リピラ山を単独で登頂、最後に残ったピウ岳を「地図がガイドの山歩き」さんへのモーションに同行となり、東側から沢詰めにて山頂に至った記録である。
前日、新冠湖を挟んだレサッピ・オロエナイ2山登頂後、オロエナイへの登山口ともなる「下新冠大橋」への林道口で車中泊する。
ルートは、新冠湖から西側に延びる林道次いで沢筋を詰めて、ピウ岳東斜面を漕ぎ、頂きを目指す計画であるが、沢情報等は皆無である。
青空下の翌朝、同行者と合流してアイマベツ沢沢左岸の林道を緩やかに辿るが、新規の堤工事を終えたようであり、予想以上の立派な林道である。
C430林道分岐点から引き続き左岸沿の薄い道跡を辿り、入渓となるが、沢幅は広く開放感があり、C550で再び林道を見て横断すると程なく沢幅が狭小となる。
ルート唯一のC630滝は連続2段(上段:13m/下段:8m)であり、右岸の薄藪を高巻くと標示テープが吊り下がり、ガイド登山GPが残したものであろうか。
C780二股を左股に入るとピウ岳への東斜面を直線的に辿れるが、手前沢筋には幾箇所の細かな二股が現れ、その都度に地図を眺める事が多い沢地形である。
C780二股がルート変換点で重要ポイントとなるが、二股直前の手前に深い「溜まり」があり、著名な地点となる。
C780左股は、一層沢幅が狭小となるが、高度を効果的に上げる事ができ、C1000付近で枯沢次いで沢形も消えると山頂までの標高差130m程の藪漕ぎの開始、この高度まで沢を利用できたのは感謝である。
背丈程の笹藪は比較的容易に高度を上げる事ができ、頭上空際に南東尾根を見上げつつ、急斜面に喘ぐと明るい尾根に上がる。
腰丈程の笹藪広尾根から振り返るとイドンナップ岳特有の長大なる尾根が遠望でき、開放感の心地良い気分に程なく山頂到着である。
青空の陽気下、三角点のある頂きからは、疎林間隙に奥深き北日高連峰が連なり、特にルイベツ岳の山容に憧れる。
山頂部には、「○風○」作成の豪華なる山名標識が設置され、観光地に着いた気分に陥る奇異なる光景に首を傾げるばかりである。
山頂直下の低笹尾根から昨日登頂したレサッピ・オロエナイ2山を標定するが、背後のイドンナップ岳の大きな山容に影が薄く、少し残念と自己満足の心境である。
同行者:Sa氏・Hi氏
●同行者「地図がガイドの山歩き」さんの山行記録へ
アイマベツ沢林道口 登り 2時間30分 下り
3時間C780二股 1時間05分 山 頂 1 C6302段滝
2 C780二股手前(溜まり付近)
3 Sa氏
4 山頂部からルイベツ岳
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