2日目:2002/10/20

モーニングコールは6:00。
 フランスで迎えた初めての朝。途中で何度も目を覚まし、4:00には起きだしていた。
 少し発熱しているようで、持ってきていた体温計で熱を測ってみると
37.4度。微熱だ。
 6:30を過ぎて朝食を食べているときに、添乗員さんが持っていた鎮痛解熱剤をいただいた。
8:00、バスにてホテルを後にする。
 今日の走行距離は
450kmほど。今日はとっても寒い日だ。
 風も冷たく、小雨もパラついていた。
 まだ真っ暗なパリの街中を抜け、オートルート(高速道路)に入る。
 途中のSAへ入る頃にはあたりもすっかり明るくなっていた。
 車窓からみる周囲の景色は自然が豊富で、畑に次ぐ畑といった感。
 途中、道路わきにキツネがいたりもしたが、
 気付いたのはmaiひとりだけだった。
10:30、シャンパンで有名なシャンパーニュ地方のアビゼ村にあるワイナリー
 「
シャンパン・ドゥ・スーザ・エ・フィル」へ到着。
 このワイナリーは大手の多くのシャンパンワイナリーと違い、自分で畑を持ち、畑を耕して
 よいブドウを自分で栽培して年間6万本しかワインを作らないプロ魂を持った造り手である。
 ソムリエ世界一の人でさえ、ブラインドテイスティング(銘柄を隠して味を見る)で絶賛した
 というシャンパンを造る。
 そこでワイナリーの見学と試飲をする。
 彼らとは日本で一度お会いしているので余計に贔屓目になっているのかもしれないが、
 本当に素晴らしい人でありワインであるとmaiは思う。
 村の地下に縦横無尽に張り巡らされたワイン蔵ではその地層を伺うことができる。石灰質の土壌。
 祖父の代で植えられたブドウが現在のワインを作っており、今植えているブドウは
 自分の孫の代でワインになるというハナシを伺う。
 長いスパンでブドウと向き合っている姿を見て、感動を覚えた。
左右のワインはまだシャンパンになる手前のワインを試飲させていただいたもの。左がシャルドネというブドウを使ったもので、右は今年初めて挑戦することにしたピノ・ノワール種を混ぜて作っているもの。まだワインになる手前なので、アルコール度数は11〜13℃で、それなのに、もうすでにガスが出ていた。ちなみに、シャンパンのガスは自然と発生するものだそうだ。炭酸飲料のようにあとからガスを注入するようなものではないのです。勉強になりました。
 シャンパンが出来上がるまでの工程をいろいろと解説しながら醸造所や醸造庫を回っていたが、
 オリを落としたり、オリを抜いたり といった作業をデモンストレーションしてくれた。
 現在は大変手間や技術を要するこれらの作業を手作業で行うワイナリーはほとんどないそうだ。
 それでも、ドゥ・スーザは今でも家族5人でかたくなに手作業で行っている。
 そして、家族の絆の強さを感じる。
左はCAVEと呼ばれるワインの地下蔵の様子。年間を通して気温は10℃に保たれているそうだ。迷路のように入り組んでいるのでひとりで入ったらまず間違いなく迷ってしまうだろう。この中にはたくさんのワインたちが静かに眠っている。
そして、右がオリを抜くというデモンストレーション(ビンを逆さにしてオリをビンの口に集めておいた後、それをガスの力で一気に抜くという方法)の後にいただいたできたてのシャンパン。
 その後、収穫時などの合宿で(収穫は時間が命!一気に摘まないと味もできも変わってしまうので、
 たくさんの人が手伝いにやってくる)みんながごはんを食べるという場所でお昼ご飯をご馳走になった。
 もちろん、全部が手作りというワケではなかったが、それでもレストランで食べるのとは全然違う
 家庭のおもてなし料理をいただくことができて、本当によかったと思う。パンもチーズもピクルスもおいしかった^^
ドゥ・スーザのおもてなし料理
14:30、シャンパーニュからブルゴーニュへ向けて出発。
17:00にディジョンへ到着。ホテルへチェックイン。
 同じメルキュールのホテルだったんだけど、昨日のホテルと違ってカントリー風で少し広い間取り。かわいい雰囲気。
 晩はみんな外食をしに出かけたんだけど、maiただひとり、風邪のためダウン。
 ホテルの部屋でおとなしくしていることにした。
 夕食はそのため、昨日購入したポテトチップと日本から持ってきていたジャ○コのライトミールという栄養補助食品。
 とにかく暖房がうまく効かなくて部屋が寒い!!予備の毛布を出してきてくるまって寝ました。
 ちなみに、TVをつけてチャンネルをくるくると回していると・・・なんとなく見たことがあるような番組が。
 フランス語だし、言ってることはあまりわからなかったけど、まぎれもなくクイズ番組の「
ウィーケストリンク」!
 日本では司会は伊東四郎さんだった、アレ。大好きだったんだけど、もう終わっちゃったんだよね;;
 フランスでは巨体の女の人が司会をしておりまして、システムは日本のそれとまったく同じ。音楽も!?
 なかなか楽しめました。意味は全然わかんなかったけど( ̄ー ̄;)ゞ


MERCURE DIJON CLEMENCEAU
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