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雑記
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No.17 <東京国立博物館> 2003.10.19
(東京国立博物館、各館説明)
あっさりと書いてありますが、実際にはそれぞれの展示スペースは非常に広いです。

1.平成館
2.本館
3.東洋館
4.法隆寺宝物館
5.表慶館

1.平成館
今回の特別展(「アレクサンドロス大王と東西文明の交流展」)はここにて行われた。
「平成館」という名が付いているものの、元号「平成」時代のものを集めている場所、というわけではない。
日本の歴史的流れに沿って縄文時代から江戸・明治辺りまでの、いわゆる"歴史資料館"といった形のものが展示されている。

中学校の歴史授業で行った、懐かしの埴輪や遮光眼土器、縄文式土器。
歴史資料集に載っている姿形そのままのものがそこに鎮座しているのである。

少し時代は下って、平安以降の時代。
「様々な経文」と題され、紙巻物以外に記載された経典が飾られていた。
貝殻の内側に書かれたもの。
屋根瓦に彫られたもの。
河原で拾ってきたような石の表面に、びっしりと書かれたもの。
石に一文字梵字が書かれたのも。
様々なものがある。
時代の流れのみを基準に展示を行っているケースとは違い、この様な展示方式が多いので楽しみやすい。

平成館はどちらかというと、「歴史資料館」という形で堪能するのが吉かと思われる。


2.本館
本館は1階、2階、地下ミュージアムショップという形で構成されている。
因みに、広さ的にはこの本館が最も広い。
1階は彫像・刀剣等、造形系が多い。
2階は創作系(絵画、書等)が占めている。
時代的には平安〜江戸位の、いわゆる「日本文化」と言われるようなものばかりである。
お勧めとしては、やはり刀。
鞘入りのものから、裸の刃のみを見せる形のもの。
時代が下るにつれ、刃は厚く、実用的に太めになってきている。

1階を半周したところで、休憩所がある(無論、ここに至る迄に随所にソファーは配置してあるのだが)。
ここから、芝生の中庭を臨むことが出来る。
2階の同箇所でも見られるのかと思ったのだが、こちらはベランダに壁が設けられており、見ることはできなかった。


3.東洋館
こちらは「東洋」の名の通り、欧州以東〜日本以西の出土品(主に)が展示されている。
具体的には中東(トルコ、シリア、サウジアラビア等)、アジア(インド、タイ、シンガポール、中国等)である。

中東系の展示物(陶器等)を見ると、欧州ものとも中国のみとも全く違い、だが似た雰囲気の場所が無いわけでもなく、その辺りの差異も興味深い。

ここで是非見てきていただきたいのは、「ミイラ」。
生(?)のミイラを見ることが出来る機会はなかなか無い。
ミイラは中2階に配されているのだが、ミイラよりも驚くことがあった。

硝子ケースの中に安置されているミイラをよく見ようと、透明な棺に近づいた。
不意に、背後に人の気配を感じる。
はっとして背後を窺うと、そこには椅子に座った監視員のお姉さんが居た。
部屋に入って来るとき、死角になって見えていなかったらしい。
ミイラより何より、その人影に驚かされてしまった。

ここの展示は、年代順ではなく地域別展示になっているところが特徴である。


4.法隆寺宝物館
入り口の門を入って左手の少し奥まったところにここはある。
名前から日本風の古めかしい建物があるのかと思いきや、近代的アートな建物がそこにはあった。
中にあるのは、想像通りの仏像。
仏像群、と言った方が良いかもしれない。
仏像が背中に背負っているご来光部分のみの展示があったりもするのだが、やはり金色の仏像が並んでいる、としか説明のしようがない。

年代や仏像の種類など、ゆっくりと見るには良いのかもしれないが、どうにも素通りがちとなってしまう・・・。


5.表慶館
通常、内部公開は行われていない。
特別展示の会場として使われる場合にのみ、中に入ることが出来る。
前回の特別展では、「オランダ王室展」が行われていた。
次回の展示では確か、「煌めきのダイヤモンド−ヨーロッパの宝飾400年−」が行われる。
絢爛豪華な展示を行うのに相応しい、内部・外観共に荘厳な雰囲気のある建物だ。



どの建物も、「建物」自体を見る、というのも楽しみがある。
ただ、冒頭にも書いたとおり、展示スペースも広く、展示量も膨大なため、その辺りを覚悟して見に行くと良いだろう。
(概要は、お勧めSPOT「東京国立博物館」


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