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雑記
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No.20 <ゴーヤ> 2003.12.30
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一時期巷で非常に人気があった野菜、ゴーヤ(ニガウリ)。
それが夏場、我が家にやってきた。
無論貰い物だが。
自作らしく、大きさにはばらつきはあるもののやはり新鮮であった。
父の手によって、ごま油・豆腐・豚肉と共に炒められ、ゴーヤチャンプルーと化けたそれは、とてもおいしい一品であった。
我が家での一時的なゴーヤ食ブームが去って幾日か経った、秋口。
居間に置かれていた鉢に、頼りなげな細い蔓を伸ばしている植物がいた。
くるくると巻いている蔓の先は、ヘチマのような態様である。
だが、よく見るとヘチマとは少し違う。
これはまさか。
「(調理時)取り除いた種で、もしかしたら生えてくるかと思って埋めてみたら、生えてきた。」
by母言。
・・・生命の神秘というか何というか。
丈夫だなぁ。
どうせ育てるのなら、やはり食えるくらいの実は成らせて欲しいと思い、育て方などネットで調べてみる。
ほほぅ。
意外に丈夫らしい。
ゴーヤは、実そのものにあるあの独特の苦みを、やはりその本体(茎や葉など)にも持っており、そのために殆ど虫害には遭わないそうだ。
それだけでなく、ある程度の温度(24度位)と水、光があればすくすく育っていく。
土のアルカリ度にもさして気を配らなくて良い。
屋内で育てる食用植物に向いているかもしれない。
ふとそう思った。
ただその場合、問題点としては約2メートルくらいまで蔓を伸ばしてやらないと、本体そのものの体力が持たない(無論、総長としてであり、朝顔のように螺旋に巻いても可)ことと、最低温度(暑さには強い)の問題か。
室内とはいえ、関東圏でも流石に冬は少々きつそうだ。
芽が出て約2週間後に黄色い花をつける。
これが雄花である。
殆どが一日で花を落とす。
この後、体力が付いてから雌花が咲き出す。
同じく黄色の花であるが、めしべ部分が特化しているのでそれと一目でわかる。
種が蒔かれてから、3ヶ月ほどが経った今日。
人工授粉を受けた一つの実が、すくすくと育っている。
全長8センチ、直径6センチほどでまるまるとしている。
実を支える本体蔓部分が細いため、簡易ネットに支えられつつ日々育っていっている。
実は完熟したら真っ赤になるらしい。
はよ、食えるほどのサイズに成長してくれないかな。
・ゴーヤ後日談〜収穫祭〜
我が家ですくすくと育っていたゴーヤ。
長さ10センチ、直径8センチくらいになった緑色の実は、知らぬうちにその腹部分が一部、黄色になっていた。
パプリカの黄色と同じ、つやつやした色である。
ゴーヤは、黄色く(そして次に赤く)なるといわゆる「にがうり」としての食べ頃は過ぎている。
無論、そのように色が変化していても、「苦み」が薄れ甘みが強くなるだけで、きちんと食べることはできる。
両親がいない間、水やりを(なし崩し的に)任されていたのは、俺。
一日おきに一回の水やりではやはり、育ち盛りには足りなかったのだろうか。
とかく、過ぎてしまったことをあーだこーだ言っていてもしょうがない(と自分で言ってしまっては元も子もないが)。
母が言った。
「収穫祭だ」
このまま放置しておいても、熟成が進み蔓本体が弱るだけなので、穫ってしまおうということらしい。
蔓に付いた姿を見納め且つフレームに収め、厳かにハサミを入れる。
ちょっきん。
祭り、終了(早っ)。
収穫されたゴーヤは見た目よりも軽かった。
なお、現在は食べられる日を心待ちにして、冷蔵庫野菜室にて眠っている。
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No.20 お手軽栽培
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