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January 2003
<1月分日記 11-20>
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11日
走る

起きたら朝だった。
レポートが何本かあった。
いくつかは打って印刷すれば終わるという状態になっていたが、一つは全く考えていなかった。というか、その存在を忘れていた。
やべぇ。
他の奴を終わらせて、取りかかる。
ブックトークプランをつくる、というものである。
司書教諭資格の授業でのレポートで、「あるテーマに則した本を5冊以上紹介する」というものである。
例題としては「老人と一緒に」というのが見本となっていた。
本の内容が、介護のことだったり、老人ホームに住む動物たちを主題として取り上げているものだったり、ある一人の老人が植林を続けていたことにより豊かな森が出来たものであったりと、様々な方面からテーマに関係する本を紹介するのである。これは別段、活字本に限るものではない。
俺の選んだのは「旅行」である。本当ならば、『図書館を利用しての調べ学習』を出来るようなものが好ましいのであるが、まぁその辺りは置いておこう。
国内外の旅行ガイド、空想記、俳人の旅日記。そんなものを紹介した気がする。
レポート提出自体は午後の授業であったので、それは姉に出して貰いにいった。けしてぱしりに使ったわけではない。彼女が学校に騒音を奏でに(と言うと怒るが、実際にそんな感じである)バイオリン持っていくと言っていたので、行くならお願いしたのだ。

午後は地元の図書館へ。
テストのための資料借りである。今更と言う無かれ。俺自身もそう思っているから。
いくつかの本をチョイスしている最中、何とも言い難いものを手に取ることになった。
法学部には都市政策という公開科目がある。
毎年「簡単に単位が取れるし、テストも全て持ち込み可能で、先生の意見と違っていても自分の意見が書けていればよい」という定説があるため、かなりの受講人数(のといっても登録が多いだけで殆ど出てこない)授業である。
今年は昨年までのテキストに加え、もう一つテキストが出来たので、それを借りに行くべく図書館へ行ったのである。
結果として新テキストの方は無かったので、別の類似本を借りていこうと、ぱらぱらページをめくって検討していた。
そのうちの一冊の中表紙に、殴り書きがされていた。
「都市政策4単位法学部公開超楽勝」
う、うちの学校の卒業生の仕業であろうか。それとも他の学校でも同じ教科が同じような状態なのだろうか。
うーむ。
ふと気になって著者紹介の欄を読むと、それは昔うちの学校で都市政策を教えていた先生だった。
もしかして昔から都市政策は楽な授業であったのだろうか。
悩むところである。

図書館内はお世辞にも明るくて読書に快適とは言い難い照度であったため、少し目が疲れた。

とっぷりと陽が暮れた頃、自転車を駆って家へ帰る。
久方ぶりに乗った自転車。その軽さ、スピードに頬が緩む。
どんどんスピードを上げていき、颯爽と道路を駆け抜ける。
あー、風冷たいけど気持ちいい。
このまま何処までも走っていきたい気分になった。
15分ほどの自転車行程は家に着くことで終わりを告げた。
冷気で冷やされた耳がじんじんと痛かったことをここに記しておく。


12日
このごろ

日記自体について。
最近、日記は全て『落ち』がついているような気がする。
起承転結に合わせれば、しっかり『結』になっているから良いのだろうか。
それとも落ちはあくまでも落ちでしかなく、結びとしては適当ではないのだろうか。
ともかく、一つの文章形式が出来上がってきたように思えるのは確かだ。
既にこれは「一般的な日記と呼べない代物ではないのか」という疑問は置いといて、である。

問題はタイトルである。
タイトルは文章の中身を象徴(又は凝縮)しているもの。
にも関わらず、それに則してない物が多々である。
これはあまり宜しくない傾向だ。
そう思い、本日のタイトルを見る。
・・・ふむ、これは果たしてふさわしいタイトルなのだろうか。
ふと、絵画展を見に行った時のことを思い出した。

絵にはそれぞれタイトルが付いている。
落ち穂を拾っている農婦の絵であれば「落ち穂拾い」、ひまわりが群生している絵であれば「ひまわり」と言ったようなすこぶる明快でわかりやすいものから、果物や瓶といった静物が端の方に描かれ、中央で婦人が水浴びをしている絵画でタイトルが「水浴びする女」のようなものかと思いきや、「葡萄の静物のある風景」だったりして、なにやら絶妙なものもある。
そんなタイトル群は見る物に不可思議な気分を与えた(少なくとも俺には)。

今思えば俺のタイトルもそんなものなのだろうか。
そう考えるとふさわしいだとかふさわしくない、というのは愚問なのかもしれない。
それよりも文章の書き方・中身(というと自身の日常生活)を研磨する方に力を注いだ方が、よっぽど賢明なのだろう。
前提として、研磨する現物があればこその話だが。
・・・・ああ、また今日も落ちをつけてしまった。


13日
早く返さなければ

昨年の暮れからずっと、PS2が家に滞在している。
兄に持ってきてもらったのだ。
ワイルドアームズ3はストーリー上のものはほぼ制覇し、クリアしたのだが、テイルズオブディステニー2が全く終わらない。そして驚くべき事に、(WA3rdもそうであったが)2週目、3週目も想定して作られている。テイルズシリーズの前作もそうであったが、今作は更に3週目にならないと出来ない(もらえない?)ものもあるらしい。
大概のRPGでプレイ時間さっくり100時間越える俺にどうしろと?
一体何時になったら返せるのだろう。
それよりも回収されることのほうが、先に来るかもしれない。


14日
授業終了

とはいったものの、俺の実質上の授業は先週に終了している。
今日も授業自体は一こまあるのだが、既に授業範囲が終わっており、また試験範囲及び様式も発表済みなので、行く必要は全くない。
それよりも明日からテストが連ちゃんだ。
明日2つ、次1つ、その次1つ。間飛ばして25日に2つ。
3週間ほどテスト期間作ってんだから、もう少しばらけさせても罰は当たらんと思うのだが。
毎年の事ながら、やはり今年もそう思ってしまった。


15日
馬鹿と煙

テストが午前と午後の2本あるため、校舎の一階部分で昼飯を食い、そのままそこで時間を潰すことにした。・・・・当初の計画は。
昼飯を食ったまでは計画通りだったのだが、いかんせんそこは寒かった。
校舎の中だというのに、一階部分であるせいか、風が勢いよく入ってくる。
3時間ほどここにいて、耐えられる自信が俺にはなかった。
そうだ、上に行こう。
大体4階ぐらいまでは普通にテスト教室として使われているため、無難な線の最上階・7階に行った。
案の定誰もいない。
そして、室内は暖房が効いており、コートを脱いでも支障がないくらいの暖かさであった。
こういうときは冷暖房の集中管理施設に感謝、である。
下の方の階は出入りに便利だけど寒かったんだよなぁ。

後々気がついたのだが、別に暖かさのみを求めるのならば、図書館でも良かったのだ。食事に関しては既に済ませているのだから。
何とかは高いところが好きって言うけど・・・・・それが理由ではないことを、一応強調しといてみることにしておこう。


16日
交通3本立て

昨日は少しぎりぎりの時間であったため、本日は少し余裕を持って家を出た。
いつもの通り改札口を通り、電車に乗る。うまいこと座れた。
がたんごとん。
心地よい揺れが眠気を誘う。
電車に乗って約10分。途中駅に停まった。後一駅で乗り換えの駅だ。
電車の扉が開くと同時にアナウンスが流れた。
「この電車は暫く止まりますのでお急ぎの方は向かいの・・・・」
途端、乗客の大半が電車を降り、向かいに丁度来ていた電車に乗り換える。
ぼーっとしている俺。
乗り換えが面倒くさかったからだ。
向かいの電車が行ってから約4分ほど経った。
もしかして事故で本当に長く止まるのかもしれない。
それならば多少面倒くさくてもここで乗り換えていた方が無難だろう。
後一分ほどすれば向かいに次の電車も来ることだし。
そう思い席を立ち、ホームに降り立つ。
一歩足を踏み出した。
「プルルルル〜♪」
発車音楽が流れ始める。
慌てて今降りたばかりの電車に引き返す。
かくして電車は動き出した。
向かいの電車は各駅停車、こちらの電車は快速電車。
次停車駅では恐らく双方同時に着くぐらいである。
たった一本後らせたぐらいの遅れ。
それなのに乗客の多くはそのわずかな時間のため、バッファローのように駆けていった。
都会のせわしなさを感じた一瞬であった。

帰りの電車での出来事。
いつものようにホームの電光掲示板に目を走らせる。
何処行きの何時発。
通常はそう表示されているそれだが、今日は行き先しか表示されていなかった。
人身事故か、単なる遅れだろう。
電車が来るまで、降りてからの乗り換えが便利な位置までホームを歩く。
「今度の電車はお客様に急病が発生したため、少々遅れています」
そんなアナウンスが入った。
ふうん、そうなのか。
定位置について電車を待った。
ガタン、ゴトン、とゆっくり電車が入ってきて停まった。
プシュー。
軽い音を立てて扉が開く。吐き出される人々、飲み込まれていく人々。俺もその中に混じる。
遅れた電車の先頭であったため、乗客が多かった。朝時のラッシュとまではいかないものの、それに近いぐらいの混みようであった。
次の駅で多少人が降りていく。
そしてまた、電車が動き出す・・・・と、急ブレーキ。
スピードはあまり出ていなかったものの、その衝撃と、人の波に押しつぶされた。
乗っていた車両が、朝ラッシュ時はイスが収納できる6ドア式の車両で、且つ、その車両には通路にポールが4本たっていて、俺はこれに進行方向に向かって寄りかかっていたのだが、それがまた悪かった。
見事にポールと人の重さに押しつぶされたのであった。
あれだけいっぱいつり革あるんだから、掴まれよ(怒)。
何故急停車したかというと、非常停止ブザーがなったからだそうだ。ただ、ここの駅で線路への立ち入り等があったわけではなく、他駅のしかも他路線で起こったものらしい。
全く迷惑甚だしい。

家に帰る前、某大型スーパーに寄ったので、そこから横断歩道を渡る時のこと。
車道の方も帰宅ラッシュになりかけており、そこそこ車の数が出ていた。
タクシーなんかも結構通り抜けていく。
心に多少の余裕があったので、きちんと信号が青になるのを待ち、横断歩道上を渡り始める。
向かいからは学校帰りであろうか、制服姿の女の子が歩いてきている。
キュキィ!
タイヤと地面が擦れる音がして、横断歩道の真ん中を通る少女の横付近で一台の車が止まった。
車は横断歩道の上に鼻先をのせる形で停まった。
乗っていたのは定年近くぐらいの年齢のおじさん。
なかなか良い車に乗っている。白のセダン。窓枠を彩る銀色と、綺麗に磨かれたボディが明かりを反射して、高そうなイメージを与えている。プレートナンバーが330であった。ちぃっ(何)。
赤信号で横断歩道にまで突っ込んできている車と、青信号で横断歩道上を歩いている人間。
これで体当たりぶちかまされたら100%車側の過失で、保険金が下りる・・・・というのはおいといて。
そのおっさん、自分が赤信号で突っ込んでいっているのを全く反省していない様子で。
俺が横断歩道を渡り終えて横目で見ると、じりじりとまだ赤信号なのにも関わらず、車を進めている。
いっぺん死んでしまえ。
素直にそう思った。

今日は全く、交通にはついていない。
そんな日であった。


17日
テスト一段落

本日のテスト国際政治史。
昨年取った国際政治論と同じ先生で、かつ「結構楽」という友人情報もあったand教職関連科目であったもののため履修したのだが、テストも全く同じ形式であった。
毎回レジュメ配布で、今年は大きく分けて『イスラム』『帝国主義』の2点を取り扱ったのだが、テストは講義で配布したレジュメのみ持ち込み可(書き込みOK)でまた、上記2つのうちどちらかしかやっていなくても書けるという4問中1問選択式であった。
良い先生や。
楽な人生歩み続けている俺は、当然のこと『イスラム』しかやっていっていない。
帝国主義の方はレーニン・マルクス主義とかあまりおもしろくなかったため。

残るテストは来週土曜日2科目のみ。
今日はゆっくり眠るぞー。


18日
風邪引いた

なんとなく、風邪をひくなー、という予感はあった。
昨日夕方に少し寝たため、夜から明け方にかけてColumnを更新すべく、その中身を打っていたのである。
これが悪かったらしい。
昼頃に起きると、変声期に突入していた。
頭くらくらするのと鼻水、喉の痛みという風邪の諸症状が見事に揃っていた。これで腹痛と熱が加われば全てを制覇したことになる(したくはないが)。
姉も風邪をもらってきたらしく(本人は「流からうつされた」と言ってはばからない)、薬を飲んで寝ている。
こんな感じで今家の中では風邪の菌が蔓延している状態にある。

今年は風邪が長引くとのことなので、皆様気を付けてくだされ。


19日
ブラインドタッチ

ブラインドタッチは苦手であった。
キーボードの打ち始めの時に、ずっとキーばかりを見ながら打っていたせいかもしれない。
初めにそのような癖を付けてしまうと、後々までこれが響いてくる。
ピアノを習っていたときもそうであったが、譜面を見ながら弾いていた曲は「譜面を見ながらでないと弾けない状態」になっていたし、鍵盤を見ながら弾いていた曲は「鍵盤を見ながらでないと弾けない状態」を引きずることになった。
パソコンもこれと同様で、今日まで「自分はブラインドタッチが出来ないんだなぁ」と思っていた。
意識して直そうと思わなかったからかもしれない。

とある会話で、『NHK受信料』の話が出た。
そこで一寸気になったので、珍しくまとめてみようと思い、webを色々開いた。そして載っていた条文を写すため、左に条文、右にメモ帳を開き、打ち始めた。
左の条文を見て、次に右にカタカタ写し出されていく文字を追っていく。
幾ばくか進んだところで、
「あ、なんか手元見ないで打ち込みできてるし」
ということに気がついた。
今まで苦手としたものが、いつの間にか出来ていたのである。
思いがけない発見であった。

・・・・ってただこれだけなんすけどね。
いやなんか嬉しかったんで。
「実はこれが夢の中でした」なんていう落ちはないですよ?


20日
過去の日記を読み返し

昔の(と言っても2年ほど前からのであるが)日記を量を増やすためだけに載っけてみようかと、少々読み返してみた。
・・・・・読み返すべきでは無かったのかもしれない。
なかなかに恥ずかしいものがある。
行動等について書かれた内容的には今とさして変わりない(やっていることが進歩していない、というつっこみは無しである)のだが、注意すべきは文体及び書かれ方である。
現Diaryは「第3者が読んでもわかる内容で、不快にならないものであること」をモットーにしているつもりであるが、まずこの点からして大幅に外れている。非常に感情的なのだ。
書いているときは良いが、後から読み直すと視点が冷静なところに移っているため、読みづらい。
少し前は結構熱かったんだねぇ、俺。
文章自体も支離滅裂さが目立ち、その点でも見にくさが際だつ。
行動内容は「バイト日記」や「旅行日記」と化している部分があったりして、なかなか楽しめるのだが、それを載せるのにもやはり修復が必要となりそうなので、その苦労を考えて断念。

今書いている日記も、後数年して読み返したらやはり吐血するような代物になって見えるのであろうか。
そう考えると、もう少しまともな書き方をしなければならない。
殊勝にもそんなことを思った。
因みに、日記に最も多く出てきていた単語は『寝る』の変化系であった(今でもだが)。


2003.January
テストが苦しい、1月


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