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April 2003
<4月分日記 01-10>
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1日
初日

環境の変化、と言うものを楽しめる人と、あまり好ましく思えない人といる。
俺は紛れもない後者の人間である。
・・・などと呟いてみたところ、何も変わるはずが無いので、とりあえずこのことはおいておこう。
不安と不安を抱え、出勤ラッシュの人波にもまれ、地下鉄地上出口で派遣会社の人を待つ。
初日はタイムカードの記入方法などの説明があるから、と言うことらしい。

社内の受付前で一通りの説明を聞いた後、課内部の迎えの人を待つ。
防犯上の仕組みなのだろうが、偉く面倒くさいことこの上ない。
5分過ぎ、10分過ぎ・・・。
あまりに遅いということで、再度呼び出してもらう。
そして更に5分過ぎ、漸く迎えが現れた。
因みにそれは、俺の規定出勤時間から15分以上も遅れていた、ということを一応付け加えておこう。
かなり忙しい部署なのだろうか。

午前中は、新規参入者恒例の関係者挨拶回りと、仕事の引継である。
挨拶回り・・・・6ヶ所くらい階を上へ下へと回っておじさん達の顔を拝んだような気がしたが、覚えていない。部課略称もややこしい。
仕事の引継は、前任者がきちんと説明ファイルを作っていってくれていたのでそれをひたすら読むだけである。わからぬ事は庶務班に聞いてください、とのこと。
まぁ週間・月間日程等、各曜日に決まった仕事があるようだから、「手すきで暇しています」というように見えることもなさそうだ。
昼飯はごちそうになり、そして午後突入。
机には各一台ずつパソコンが装備されている(LAN)。
俺の机の上には、これに加えてインターネットに接続されているのが一台あり、計2台。
どちらも言うまでもなく、ノートパソコンである。
昔じゃ考えられない状態なんだろうなぁ。
それはさておき。
そんな職場状態のため、各人にメールも装備されるらしい。
嬉しいような、嬉しくないよーな。
実際に支給(?)されるのは来週の月曜以降になる模様。

初日、新入正社員と同時の参入だったから、それだけでも多少へこんだなぁ。


2日
通勤

通うのは勿論、電車でである。
初めのうちは、契約書に書いたとおりの経路で行こうと思っていた。
だが、本日から早くも変更。
流石に行きの時点から「迷って出勤時間に間に合いませんでした」というのは洒落にならないので、勿論帰りのみではあるが。

契約書に書いたとおりの経路で通勤すると、駅数にするとさして通過数は多くないのに、乗り換えが2回というひたすら面倒くさいものになる。
また、乗り換え駅の一つは駅ホーム2本分ぐらいの長さを歩かないと「乗り換え」が出来ない。
あまつさえ、それらは全て異なる電車会社のため、すこぶるぼったくり――もとい、値段が高くなる。
会社の場所はJRのみ利用していけば、駅から降りて徒歩10分くらいの位置にあり、この交通手段がもっとも安くなる。
因みに双方の差額は往復で520円となる。
意識して申請したわけでは無いのだが、一寸した小遣い稼ぎだ。

最近乗っていなかった朝の通勤ラッシュにもまれつつそんな事を考えていた。


3日
朝時間

俺の出勤時間は9:15である。
すると、大体その5分前ぐらいには建物の中に着いていなくてはならない。
場所が14階であるため、エレベーター待ち時間も含めて考えておかなくてはアウトだ。
「そんなちまちましたこと考えるなら、早めに来ておけば良いのでは?」
そう思われる方もいるかもしれない。
だが、早く(一番に)着いた人は、部屋の鍵を受け取って来なくてはならない。
果てしなく面倒だ。
そうかと言って、課内の人がそこそこ来ている時間に着こうと思うと、規定時間をoverしてしまうこと必至である。
到着時間が微妙なのである。

この頃はまだ、入社許可証と言うのを頂いていなかった為、課の人間誰かが来ていないと俺が部屋に行くことが出来ないという状態であったため、特に面倒くさかった。

それにしても、朝起きるのが辛い・・・・。


4日
金曜日

久しぶりに曜日感覚がつかめた日であった。
土日が休みの会社であるため、金曜日の訪れが何やら嬉しい。

さしたる仕事内容でも無いのに、不慣れな職場故の緊張感から体は疲れていたが、その反面気分はハイであった。
そのため、熱されたフライパンで久しぶりの火傷を2ヶ所もこさえることとなった。


5日
泥のように

朝、起きなくて良いというのは良いものである。
とかく、睡眠とは大事である。
何やら、午前中に起こされたようだが、俺の記憶には全く残っていない。
母曰く、
「私が『出かけてくるからね』って言ったら『わかった』って返事したわよ」
らしいが、脳の隅っこにすら引っかかっていなかった。


6日
鈍痛

寝過ぎ、であろうか。
それとも単なる疲労の蓄積であろうか。
首から肩にかけてが不自然に張っている。
また、ここ最近左足股関節当たりの筋肉がおかしい。
時折、ぴきーんと攣るような痛みが走る。
一度、整体に行って全身見て貰うべきなのだろうか・・・・・。


7日
スイカの罠

そろそろ朝普通に切符を買って出勤するのが面倒くさくなってきたので、定期券を購入することにした。
朝買うのは流石に無謀だろうと思い、帰りに変更。
駅改札を出て、定期購入しようと列を見る。

流石にこの時期のため、窓口も、スイカ定期専用自動販売機も混んでいる。
僅かにだが、後者の方が空いていたため自販機の方に並ぶ。
今回も学校に行っていたとき同様、スイカ定期にするつもりだ。
使い終えたスイカを手に持ち、ゆるゆると進む列にて待つ。
自分の番が来た。
自販表示には「新規」「継続」「磁気定期からsuica定期へ」の3つがあった。
当然俺は「新規」であるので、suicaカードを入れてから「新規」ボタンを押した。
すると、ぴーっと言う音と共にカードが排出された。
おや?
もしかして、これは後ほど入れるのだろうか。
そう思い、氏名・年齢・経路を入力していく。
そして最後の画面まで来た。
「suica定期券を購入の場合は500円のデポジット料がかかりますが、よろしいですか?」
・・・・・。
ちらりとカード挿入口を見ても、そこは閉ざされたままである。
つまり。
「新規」はあくまでも「新規」であって、「書き換え」はこれに含まれないらしい。
やられたー!!!
仕方なく、取り消しボタンを押して列を離れる。
窓口で以前と同じように定期券購入の用紙を書き、窓口用の列に並び直す。
しくしく。
suica定期券の良さが、いまいちわからない人間になりそうな気がした。


8日
気まぐれな暴風雨

昨日家に帰ってから即行で寝たというのに、起きたら時計は7時を刺していた。
それまで一回も目が覚めなかった自分に、衰えを感じた瞬間であった。

朝から雨であった。
ぱらぱらと降り始めたかと思うと、一気にどしゃぶりになった。
アーケードから駅までの、距離にして100メートルに満たない所でその洗礼を受けた。
夕方になるにつれて雨は激しさを増していった。

定時で上がり、帰宅しようと建物の外に出る――スコールである。
一寸先は闇の状態になっており、このまま普通に歩いて駅まで行けば濡れること必至である。
仕方ないので地下鉄利用しよう。
2駅分乗れば地上に出ることなく、JRに乗り換えが出来る。
なけなしの小銭でもって地下鉄で帰った・・・・・のだが。

後10分ほど待っていれば良かった。
そしたら雨はやんでいたのに。


9日
許可証

本日漸く、入社許可証が手元に頂けた。
同時に、メールアドレスも貰えた。
ああこれでやっと、朝受付に至るまでに見せていた身分証明書を見せなくて済む。
俺の場合運転免許証を使っていたのだが、これがまた普段の3倍増しくらいの人相の悪さで、「君、前科○犯だね」と言われても否定できない代物だったため、本当にほっとした。


10日
飲ーもーうー

取りあえず職には就いたから、と中学の友人にメールを入れたところ、
「じゃぁ今度久しぶりに飲もう」
と相成った。
かれこれ2年ぶりくらいであろうか。
なにやら今から嬉しくなってそわそわしてしまった。


2003.April
環境の変化の激しい、4月

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