Top>>>Diary>>>
March 2004
<3月分日記 11-20>
<<< back Diary menu next >>>
11日(木)
揺れる髑髏(しゃれこうべ)
ちりりん。
年月を経て変色した髑髏。
微かな音を立て、縦に4つ連なった髑髏が揺れる。
ちりりん。
触れると、微妙な違和感を与える。
冷たい感触だけが、手に残る。
ちりりん。
揺れるたびに、鈍い光を反射する。
ちりりん、ちりりん・・・。
室内照明器具のひもを、髑髏にしてみました(何)。
事の起こりは母の発言。
「流の部屋の照明と、居間で使っている照明、替えてくれない?」
無論、両方とも使っている照明器具は天井からつり下げる丸管2本のオーソドックスなペンダント式のものである。
ただ違うのは、居間で使っていたのはインバーター式で、俺の部屋のは従来の点灯管式。
2本一度にしか使用できないか、1本ずつ点けられるかが異なるポイントである。
俺の部屋の方は当初の予定では一本点灯で使うことを想定していたのだが、実際には殆どその使い方をしていないので、使用に融通の利く方を居間に持ってきてくれという事になった。
・・・親父がつい昔の癖で、消灯するのに紐を3回引いてしまう(つまり、豆電球→消灯→また点灯)という弊害を無くすため、という理由もあったりするのだがそれはさておき。
ペンダント式照明器具のため、勿論点灯・消灯には紐を引かなくてはならない。
紐は購入時に普通通り付いているが、その長さは人それぞれ使用者の自由である。
紐の長さは足りなければ足せばいい。
居間に持って行かれた照明器具の方だと、デフォルトで付いている紐の長さが丁度俺仕様になっていたのだが、今度自部屋に設置した方だと少々長さが足りない。
うーむ。
部屋のどこかに組み紐の類は眠っている筈なのだが、引っ越しのどさくさでどこにしまったのか探し出すのが面倒だ。
何か代わりになる物、ないかなぁ。
そんなときである。
机の引き出しを開けたら四連髑髏が顔を出した。
長さ約18センチメートルのキーホルダー。
中学の頃友達に「これ、お土産」と言って貰った物である。
「喜」「怒」「哀」「楽」とそれぞれ後ろ頭に書かれ、最下に小さな鈴が付いていて、尚且つ金色だったりする。
昔机にぶら下げていたのだが、地震があったときに「かたかたかた」と揺れ、「直ぐに地震って判ったわよ」と母に言わしめた一品である。
そんな代物。
元から付いていた紐に継ぎ足してみると丁度良い長さである。
長すぎもせず、短すぎもせず。
きっとこれからもこの四連髑髏は普段使用の他、地震の度にかたかたと揺れることであろう。
|
12日(金)
歩く日
何故だか、現象というのは重なるものである。
本人が気に掛かるから余計なのかもしれないが、それでもやはり多かったような気がする。
ここの職場は建物が「コ」の形になっている。
その空き中央部分にも建物は建っているのだが、こちらはかなり後になってから建て増したものであるため、高さも違う上、連絡通路も2本ほどしかない。
且つ、自分の居る部署は「コ」の端部分だったりするわけで。
何が言いたいかというと、必要書類を持っていくのに端から端まで行かなければならないこともあるということである。
この度時間を計ってみると、俺が普通に歩いて5分少々かかる道のりであった。
その上、今日は何故かその近辺に持っていくものが多かったりもして・・・。
良い運動になったよ。
まぁ思いっきり暇をしているはいいんだけどな。
|
13日(土)
寝相
ベッドを買って早5日目。
寝心地はなかなか悪くない。
長さ・幅も広くなっている分、ゆったりと寝られるし。
ベッドの高さ自体もそこそこあるので、下部に収納も出来る。
まぁ結構使いやすいな。
・・・と思っていたのだが、思いもかけぬ問題が生じていた。
(要素1)
寝相である。
お世辞にも自分は寝相が良いとは言えない。
むしろ悪い方である。
ごろりと西に転がってみたり、途中目が覚めると北枕になっていたり、だが朝になると元の位置に戻っていたり。
流石にそこまでひどかったのは小学校入学前までの話である。
だからといって、今の寝相が良いものになっているとは言い難い。
(要素2)
現在季節は春先である。
そうは言ったところで完全に気温が暖かくなっているわけでもない。
すると、夜寝るのに冬用掛け布団を使用することになる。
羽毛でも何でもない普通の羊毛布団のそれはお世辞にも軽いものではない。
(要素3)
ベッドの高さがそこそこある。
つまり、一旦ものを落とすと引っ張り上げる状態にしなければならない。
さて、この要素1〜3である。
つまり、寝相が悪い+重い掛け布団+「落ちる」高さ=本人は落ちなくとも、掛け布団は落ち、寝ぼけつつ布団を掛け戻すのは困難。
そんな感じである。
うーむ、前にも同じようにベッドを使っていたのにねぇ。
暖かくなって掛け布団がいらなくなれば、この状態は直るだろうか。
|
14日(日)
日曜日は寝て曜日
・・・何度目だろう、このようなフレーズを使用するのは。
有り体に言えば、まとめて書いているせいで、古い記憶は空のかなたに飛んでいってしまっている、というか。
まめにメモをとっておけということかねぇ。
|
15日(月)
間違え電話
ちゃらら〜、ちゃらららららら、ちゃらら〜・・・
携帯電話の着信音が鳴る。
でかい音で響き渡る必殺仕事人のテーマ。
どうにも、聞き慣れていない人にとっては心臓に悪いらしい。
「もしもし。○○係長ですか」
「いいえ、違います」
「失礼しました」
何係長、と言ったかは定かに覚えていないが、以前にかかってきた間違え電話先の肩書きも「係長」だったところから推測するに、また同じ番号での間違えだったのだろう。
面白くはあるが、かなり微妙な間違え電話。
|
16日(火)
四川打ち上げ
辛かった。
以上。
・・・で終わらせたらなんだよなぁ。
昨年一年間行っていた事業に関する、担当者の打ち上げ。
散々行う期日を延ばしていたにも関わらず、当日になって出られなくなった人数名(笑)。
なんともまとまりの無い事だ。
そんなに多い人数では無いのにねぇ。
中華でお勧めの店がある、と言うことでそこに行った。
一言で中華料理と言っても色々あるが、本日は四川料理。
最も辛い物である。
メニューを見てもやはり辛そう。
その中で面白かったものはやはり火鍋。
鍋の形は太極図を想像して欲しい。
あの通りに仕切がなっており、片方は白いスープが、もう片方には赤いスープが入っている。
赤の方は言うまでもなく唐辛子の赤さである。
材料をそれぞれ入れ、煮込む。
見る間に具が赤く染まっていく。
うーむ。
始めは用心のため、白い方(全く辛みはない)を食べてみたが、後で赤を食べてみたところなかなか箸が進む。
いや、確かに後でぐわっと辛さが来るのだが、それがまた美味くってねぇ。
食い過ぎで胃や腸がやられなければ良いが。
蛋々麺が本場では黒い(既に赤を通り越している)とか、本場四川では本当に辛い味付けの食べ物ばかりなので、免疫が無い人にはかなりつらいとか、色んな話を聞けたなぁ。
それはともかく、昨年一年間(前準備も含めればもっと長いが)皆様お疲れさまでした。
・・・しかし、この時期までにずれ込んだせいか、殆どその事業に関する話は出なかったな。
|
17日(水)
パワーポイント
大概の人がご承知の通り、会議やプレゼンテーションで使う紙資料やスライド上映をするための作成によく使われるソフトである。
俺はつい先日までこのソフトを使ったことがなかった。
事の起こりは上司の発言。
「秋葉さん、これデータ化してくれるかな。出来ればパワーポイントで。」
・・・。
使ったことがない上、グラフのデータ化ですと?
急ぎでは無いのが幸いして、そのときは何とか事なきを得た。
ええ、このときは単なる文章と単なるグラフ、且つ時間があったから。
試行錯誤する事出来たしねぇ。
使ってみたところ、確かに絵・図・グラフ等資料作成に向いている。
ワード・エクセルと同社製品のため、その辺りの使いかっても良かったし。
本日、再びデータ化を言われた。
・・・が、今回は複合的な図。
おまけに、
「出来れば明日の午前中までに」
である。
現時刻17:00。
今から作業かかって定刻に帰ったなら、俺の技能では確実に明日の午前中に終わらせるのは無理である。
するってぇと本日やって帰らなければならないわけで。
ああ、家のパソコンにパワーポイント入ってればなぁ。
しくしく。
|
18日(木)
さくらさく
東京の開花予想日である。
午前中は生暖かく、こりゃ本当に開花日になるか、と思ったのだが、昼過ぎには寒くなってしまった。
桜咲く頃には「花冷え」といって必ず冷え込むとはいえ、少しは安定した気温になってしまいたいものである。
だからといって常春だとそれはそれでつまらないんだけどな(どっちだ)。
|
19日(金)
雨漏り危険
昨日の話である。
最近にしては久しぶりに雨が降った。
夜には小雨か霧雨か、という位に雨が弱くなっていたが、地面には結構降ったと言わんばかりに水溜まりが残っていた。
そんな日の、帰り道のこと。
いつものように地下鉄に乗っていた。
途中で乗り換えをするので、始めから座席には座らずドアのところに立っていた。
電車が緩やかに速度を落とし、駅に停車する。
その諸動作の中、ふと目を引く物があった。
「ここに立ち止まらないでください」
駅のホームにはよくある表示である。
階段横などは狭くなっているため、注意を促すためにテープ等で張られていたりする。
しかし、それには他の意図もあった。
注意書きがなされている横に、ビニールチューブが這っているのである。
ん?
チューブの下は無色のペットボトルに差し込まれている。
上は、と上方を見やると天井にビニールが被さっており、そこから伸びていた。
つまり、「雨漏り危険」も兼ねた注意書きであったのだ。
天井処置のみならず、チューブとペットボトル。
妙に笑いを誘う光景であった。
|
20日(土)
危うい電化製品/電波の罠
電化製品は一つのものが壊れ出すと他のものまで壊れ出す。
そんな話がある。
最近の家電の寿命が2〜3年ほどだとか、引っ越し等で家電を買い換える時期が同じだったり。
理論的に看破出来得る現象だと思っていた。
我が家の家電は家電寿命が短い昨今でも、普通に7・8年以上は普通に稼働している。
全ての家電がぬかりなく動いている。
それが当たり前の状態だった。
ここに母の証言がある。
「夜のご飯炊こうと思ったら、炊飯器のボタンを押しても反応しなくて焦った。今日のところはなんとか炊けたけど、いつまた使えない状態になるかわからない。」
そう言って、昔使っていたタイマーなし炊飯器を出していた。
どうやら、我が家の炊飯器も寿命が来たようだ。
少し前に先に逝ったエアコンを追いかけているらしい。
・・・このまま、他の家電も雪崩のように行かなければ良いのだが。
夜、久しぶりにテレビを見る。
テレビといってもパソコンにチューナーをつなげるものであるが。
いつもと同じ手順でつなげ、立ち上げる。
しかし、画面は真っ黒、なにも映らない。
おや?
どうにも電波が悪いらしい。
困ったなぁ。
本日21:00からの「スパイキッズ2」は面白いから見たいのだが。
アンテナを延ばしてひたすら部屋の中をうろうろする。
どの角度にしても非常に感度が悪い。
かろうじて見られる場所でも、砂嵐一歩手前。
ううむ、どうしてくれよう。
電波が悪いとは携帯電話の時に承知していたが、あまりにひどくて一寸泣けてきた。
有線でつなげるアンテナは無論家内にありはするのだが、居間に設置されているからなぁ。
あーあ。
|
2004.March
暖かさ行ったり来たり、3月
<<< back Diary menu next >>>
|