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June 2004
<6月分日記 21-30>
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21日(月)
続・歯治療の話


行って来ました、歯医者。
結果はと言えば・・・やはり消毒やり直し。
(前回分はDiary6月14日(月)を参照のこと)
うまいこと一回で終わってくれればとは思っていたが、既に昨日の時点で再び膿(薬品が混じっているためか、何やら黄緑色っぽくなっている)が表面から出てきてたからなぁ。
まぁ、今回の場合は前回のように酷く腫れたり痛かったりということは無かったのがまだ救いである。
しかしそんな状態であったため、歯根奥にも膿が溜まっているのは確実だったわけで。

「これは何回か同じようにして中をきれいに掃除してしまわないとだめですね」
「内部に菌が入ったままだとだめですし」
ということで、前回同様歯根の中をざざざっと洗い流した後、薬品を塗布し細長くした綿を奥に突っ込んで蓋をする。
うーむ、面倒くさいなぁ。
治療時間自体は20分弱と短いのだが。

今月中に歯の治療は終わらせるつもりだったのだが、果たして終えられるだろうか。


22日(火)
影の長さ


昨日は夏至であった。
何故昨日の話題を本日に書いているかというと、単純に「本日のネタが無い」、「夏至だということに気が付いたのが昨日分書き終えた後だった」というこの2点から来ている。
うむ。
・・・。

歩いていると、朝も昼も影の長さが殆ど変わらぬような気がする。
そうは言っても始終ほっつき歩いているわけではないので、気がするだけであるが。
この季節だと影に差があまり無いから、日時計あまり役に立たんのだろうなぁ。

なんだか文章が支離滅裂だ。


23日(水)
夜の涼みも終わりかけ


朝8時で28度って一体どういうことだ。
おまけに昨夜はこの夏初めての熱帯夜だったらしいし。
小窓開けてサーキュレーター点けっぱなしで寝て良かった。

外に出て歩き始めると無茶苦茶暑い。
まだ風があるだけましなのかもしれない。
昨日などは、曇ってはいたものの殆ど風吹いていなかったのでかなり暑く感じたからなぁ。
そりゃもう、足を止めると暑さが一気に噴出すくらいには。
さながら、
「長距離走をしていて、もう疲れたから走るのを止めようかと思うが、止まったら風が無くなって死ぬほど暑くなるのでまだ走っていたほうがましと思える」
そんな状態である(実際には歩いているだけだが)。

梅雨の合間の晴天は嬉しいが、あまり暑いのは歓迎できんなぁ。


24日(木)
全国たばこビル


ここしばらくの通勤ルートに標題のビルがある。
2階辺りに位置する縦長に出っ張った看板に「全国たばこビル」と書かれている。
のぺっとした書かれ方で目立つわけでもなく、だからといって控えめなわけでもない。
しかしなんとも気になるネーミングである。

何の変哲も無い7階建てくらいの古めのビルである。
入り口はさして広くなく、直ぐ突き当たりにエレベーターが2台並んでいる。
透明ガラスの自動ドアから中を見ると、右手前側には古びた小さなたばこの自動販売機。
その横には建物に入っている業者等用のポストが並んでいる。
左手側には壁埋め込み型のガラスケースのようなものがあった。
もしやたばこが展示されていたりするのだろうか。
さっと覗いた限り、無関係者が入っても問題はなさそうだ。
気になったので中に入ってみることにした。

先ほど見えたガラスケースの中には予想通りたばこの展示がなされていた。
その箱数、60個以上はあったと思う。
無機質に並べられたそれには各々販売価格が添えられているだけであった。
たばこに詳しくない(自分自身吸わない)のでよくは解らないが、日本で製造・販売されている(た)たばこのみだと思われる。
マイルドセブンやホープ等一般的なものから、今では売られているのかすら解らない、箱が無茶苦茶古い「わかば」という名のたばこまで。
どんなたばこなのか、いつ頃作られ販売されていたものなのかが全く説明されていないのが少々残念だった。
たばこ展示の横には、同じようなガラスケースに数種の焼き物の「灰皿」と一本の豪奢な煙管の展示及び説明があった。
・・・そっちの説明はするのに、たばこ自身の説明はしないのかい。
なお、「灰皿」はたばことは切っても切れない関係のため、それなりに発展していたようだ。
灰皿というとどうにも「薄い安物のステンレス製」か「大きく重厚なガラス製(=よく凶器として用いられるようなもの)」というイメージしかなかったので、結構これは意外だった。

ふと、ビル名から、
日本たばこ産業株式会社(以下JT)と関係があるのだろうか」
と思って家に帰ってからJTのHPを開いてみた。
・・・どうやら関係ないようだ。
それらしき記述等が見た範囲では見当たらなかった。
JT自身では「たばこと塩の博物館」(in 渋谷)というのがあるらしい。
そちらもなかなか面白そうではあるので、興味のある方は足を運んでみては如何だろうか。

東京タワーから徒歩20分圏内の場所にある「全国たばこビル」。
一寸寄り道には良いかもしれない。


微妙に「お勧めSPOT」的な書き方になっているのは、初めはそこに入れる想定で書き始めたからである。
しかし、上記で述べたように、標題のビルは公的性質(おおっぴらに開いているわけでもなく、まして検索かけてひっかかってくるものではない)のものではない。
それ故にDiaryに載せるしかなくなったという、涙の出るような展開になってしまったのである。
久方ぶりにColumnの更新なるかも、という淡い期待は消え去ったのであった。
嗚呼悲しや。


25日(金)
さし飲み


兼本の誘いで何ヶ月かぶりに横浜方面へ繰り出す。
本来行こうと思っていた相手がキャンセルしてしまったそうで、俺は代打です。
わざわざ予約してくれてた店 and 席だけあって、内装や夜景の眺めが良かったなぁ。

俺も兼本も飲みは得手としないのでまったり進行に。
いい意味で変わってない相手と会うとやっぱりうれしいねぇ。
・・・それにしても、「ジャングルフレーバー(だったはず)」という名の飲み物は、少々期待外れだったなぁ。
兼本によると、ここの店は名前の不思議さに惹かれて頼んだものは、飲み物にしろ食い物にしろあまり当たりがなかったそうだ。
わりと変わった風味の名前が多いメニューである、ということはさておいておく。
そこで、
「ネーミングが怪しげなのを頼んでみよう」
とチョイスされたのが上記のドリンク(名前うろ覚え)。
さぞかし楽しげなのが出てくるだろう、と思っていたのだが。
「こちらジャングル〜となります」
置かれたグラスには下1/5ほどには濃いグリーンの液体、上部は淡いグリーンの液体。
そして、下に沈んだ赤く小さな丸い物体。
「・・・梅干?」
「いや、それはチェリーでしょ」
仕方ないじゃないか、本当に梅干に見えてしまったのだから。
さくらんぼならさくらんぼらしく、上に乗っけろっての。
「乗らないから」
「でもこれ、氷ぎっしりだから乗りそうだけど」
なんつー会話だ、と突っ込まないでいただきたい。
自分でもそう思っているので。

さて、問題の味であるが。
とりあえず味見である。
酷い味だったら兼本に差し上げる約束になっているので問題は無い(故に彼女はソフトドリンク)。
ゴクリ。
一口飲む。
「期待外れだ」
そう言って頭を振りつつグラスを兼本に渡す。
それ以上の感想は敢えて言わない。
何故なら、単なるメロンソーダにアルコール入れたものだったからである。
ええ、期待外れです(薄笑)。
怪しげな名前をつけるのならば、それなりのものにしてくれ。
この有り余った好奇心をどうしろと(笑)。
まぁ、それはデザートの「満腹デザート(これもうろ覚え)」という、説明書きに「別腹」としっかり書かれている代物(しかも一つだけ値段が違う)につぎ込まれることになったのだが。
確かに多かった。
腹きついし。
たくさん食ってたくさん話して満腹満腹。
また近いうちにでもまったり会いましょう。

帰り際、程よくアルコールが回っていた(やはり軽くとも2杯が限界らしい)おかげで電車の中で眠りこける。
がっつんがッつんと隣の人に頭をぶつける度に謝りながら。
懐かしい感覚だ。

徒歩で家路に着く間少し眠ったのと軽い運動のおかげで頭が目覚めてきた。
よくよく考えてみると俺、兼本と飲んだこと無いのか?ということに思い当たる。
いや、その前に更に遡って思い出すと、一緒に出かけたとか飯食いに行ったことすら無いのでは。
うーむ、良く変わらずに続いているよこの関係。
これからも見捨てないでください。


26日(土)
パロディー


それだけでも楽しめるが、原作を知っていればより楽しめる。
これがパロディーの醍醐味である。

先日、原作を知らないままに「宝島」のパロディーを読んだ。
全体を非常に短くまとめてあるものだったため、なんとなく、ぐらいにしか原作の雰囲気を知ることは出来なかった。
ううむ、これは原作の方を読むべきだろうなぁ。
姉も同じことを考えていたらしく、図書館行ったついでに分厚い「宝島」を借りてきたのでこれを拝借。
久方ぶりだな、この本の厚さに字の大きさ。
読んでみる。
・・・。
・・・。

<『宝島』 冒頭のおおまかな内容>
海賊が活躍していた時代のヨーロッパが舞台。
少年ジムは港の離れにある宿屋の息子であった。
あるとき、老いてはいるが妙に迫力のある柄の悪い男が無期限に泊まることになった。
「片足の男が尋ねてきたら、直ぐに知らせろ」
そう言い置き、その男は毎日ラム酒をあおったり、大声で歌い散らしたり、港に停めている船を見張ったりして過ごしていた。
男の語る話によって、男が海賊だったということがわかった。
幾ばくかの日が経ったころ、男の昔の知り合いが尋ねてきて乱闘になった挙句、男は殺された。
男が大事に持っていた箱を開けると、中には金貨や豪華な服、そして一枚の地図が入っていた。
男を殺した者の仲間が来ては困るので、ジムは母と共に少しの金貨とその地図を持ち、死んだ父の主治医だった医者の助けにより地主の元に避難することになった。

保護してもらったジムは、医者と地主に今までの話を全て語り、地図を見せた。
地図を見た2人は宝探しに出ることにした。
勿論、ジムも連れて。
地主は早速航行用の腕利き船長を雇い、船員を募った。
船員は船長が直々に選んだ者と、地主が探してきた調理人・片足のシルバーという男が集めてきた者がいた。
とかくこうして宝島探しの船旅は始まったのである。


こんな感じの話である。
主人公:ジム少年があれやこれやと人の心配をよそに、好奇心に駆られてやらかしたことが結果的に好転する、といった物語だ。
児童書のコーナーに置かれている本だが、年齢に関係なく楽しめるだろう。
読書感想文に使うと面白そうである。

原作を知っていてのパロディーと、パロディーを知ってから読む原作では全く読む視点が違う。
後者の方は、パロディーの方を物語の基本として頭の中に位置付けてしまっているためだ(刷りこみみたいなものか)。
で。
原作は上記に紹介した通り、ジム少年が思いのままに動き回る話である。
今回読んだパロディーの方は、シルバーの視点を中心に描かれたものであった。
原作を読んでいただければ解るが、シルバーはかなり強烈な個性を持ったキャラクターである。
傍から見ていれば非常に楽しい奴だが、巻き込まれたらさぁ大変、という人物だ。
また、そんな個性的なキャラクターに扮しているパロディーキャラ(劇中劇のようなものだと考えていただきたい)自身もなかなか濃いキャラクターである。
つまりだ。
・・・原作を読み進めていくときに、かなりの割合でそのパロディーキャラの人格が元キャラクターの人格に反映されていたんだよな、読むうちに。
結構読み進めてから、人格を被せたままで読み進めると変な感じにしか読めないということに気が付いてなんとか思考を切り替えたのだが。
まっさらな状態から読み始めていくと、初めのうちはその人格がよく掴めなくても、読み進めるうちに著者が描こうとしていた人格というものがそれなりに自分の頭の中にも描かれてくる。
それが初めから他の人格に汚染(・・・他に適当な表現が思いつかない)されていたからなぁ。
久しぶりに本が読みにくかったかもしれない。

・・・しかし、本日のDiary、一部説明がややこしくなっているなあ。
まぁ、読みにくい部分もあるが、各々適当に脳内補完してくださいな。


27日(日)
温度の罠


小窓一つと家の中心につながるドア、そして静かに回りつづけるサーキュレーターによる微風。
これが俺の部屋の空気の流れ簡略図式である。
有体に言えばさして風の流れは良くない。
むしろ悪いといったほうが早いだろう。
窓に普通に網戸を入れればもう少しましなんだろうけどなぁ(未だ手はつけられていない)。

このところ平日も休日もとんと部屋の片づけをしていなかったので大分散らかっている。
今日は昼過ぎまで布団に横たわっていたおかげで割に元気だ。
家の中がこれだけ暑いということは、きっと外の方がもっと暑いのだろう。
それならばまだ屋内にいた方がましである。
少し掃除でもするか。
そうして漸く散らかったあれこれに手をつけ始める。

少し動くだけでじわりと汗が出てくる。
ううむ、暑い。
しかしとてこの状態で作業を止めても後々が面倒くさくなるだけだしなぁ。
陽が完全に落ちる夜ならば確実に涼しくはなろうが、果たして夜に動く気力が回復しているかという保証は無い。
「外にいるよりゃましだろう」
頭の中でそう呟きつつ、作業を続行する。

汗だくになって片づけが終わった頃には、普通に日が暮れていた。
あるべき場所に物を戻すだけでこれだけすっきりするのだなぁ。
改めてそう思った。
普段から使った物は元の場所に戻せってことでしょうかね。

夕飯時の会話断片。
「今日は外涼しかったのよね」
「半袖一枚じゃ少し寒いぐらいだった」
「家の中は昨日の暑さが残っていて涼しさの欠片もなかった」
なんか今日一日気温に騙された気分です。
外の方が涼しいと知っていればふらりと散歩でも行ってたのになぁ。
まぁ、部屋内が片付いたから良しとするか。


28日(月)
月日流れて


大概、Diaryはなんらかの形でメモしたものを文章にしている。
時間の関係で途中まで普通の文章になっている癖して、続きは括弧書きで「このような内容」等書いてあったりする。
もしくは全くの加除書きだったりする。
それらを後から読みつつ文にしていくのだが、自分でメモしておきながら「なんだこれは」と思うものも少なくない。
無論、その辺りはとりあえず裏舞台となるのでサイト上には上がらない仕組みにしているが。
(時折、自分で書いた注意書きを消すのを忘れてupしてしまっていることもあったりするが、その辺りはご愛嬌である)

まぁ、そんな感じでほぼ毎日分のDiaryは存在しているわけだが、必ずしもそれは時系列順に書かれていくわけではない。
例えば、どこぞに出かけた、というようなものは比較的書きやすい。
ネタが誰の目から見てもはっきりしているからだ。
何があってどうした、というのが分かりやすいため、自然と筆ののりも良くなる。
しかしその反面、のりの良い部分と悪い部分が明確に出てしまって、それらの統合に妙に時間がかかってしまう、ということもしばしばあるのだが。

のっている部分はそのままの勢いに、筆の進みが悪い部分は一時保留にして次へ。
そうしているとうっかり前の部分を忘れてしまうこともある。
一日の中途部分であるか、複数日分であるかを問わずに。
確実に「その日」に行った乃至行われた事象ではあるが、少し前の日記部分と連動して書いても問題がない部分だっただろうか。
そう思った時点でかなり自分の頭の中の前後関係が崩れていたりするので、前の部分を読み返さないとかなり危うい。
「少し前に書いたことだが」
こんな書き出しで書いておきながら、少し前を遡ってもそれらしき記述が見当たらない。
そんなことになっては由々しき自体である。

つまりだ。
本日のDiaryは、
「一寸溜めすぎてしまった関係で、前後関係を読み直さないと変になっている可能性があるかもな。でも溜まっている分読み直すのが面倒くさいなぁ」
そういうことである。


29日(火)
湿度80%


これできっと気温がもう少しばかり上がったら、恐らく俺はこの靄の中に溶けていただろう。
湿度80%。
朝靄という言葉を久しく聞いていなかったが、いつものように通勤前/時に聞いているラジオからその単語が飛びだした。
通勤徒歩コースの一部に、オフィス街にしては緑が豊富な場所があるのだが、その周辺は見事に朝靄がかかっていた。
建物は見えるが、ぼんやりとしたかんじである。
霧というほど深くもないが、朝の8:30頃だと言うのにこの辺りでは珍しい。
靄がかっている所為なのか、はたまた単純にまだ晴れてはいない所為なのか定かではないが、気温の上がり方は鈍いようだ。

気温は微妙で、少し長く歩くと体温が上昇するが、ほんの少しの散歩であれば問題ないくらいである。ただ、幸か不幸か湿度が高いおかげで非常に呼吸は楽であった。
昼以降は普通に気温が上がり、そして夜にはさして湿度を感じない程度になっていた。

昨日に引き続きの湿度80%。
なんだか奇妙な感じの朝であった。


30日(水)
「静養」


某大手検索サイトにて、国立西洋美術館で行っているイベントを調べようと検索をかけた。
その際、一息に打ち込み変換し、且つ確認しなかった所為で「国立『静養』美術館」という誤字変換になってしまった。
Enter押してから気がついたので、こりゃ引っかかってこないだろうと思っていたところ検索ヒット6件。
いるんだねぇ、同じような間違えをする人は。
まだ俺の場合検索ミスだからましだが、ミスで検出されるとこんな風にネタにされてしまうこともあるんだよなぁ、なんて思ったりする。

推敲して出来うる限りおかしなミスをしないようにしなければ。
・・・一瞬、ミスをネタ風に作ってみようかと考えたのは気の迷いだろう。

そういや、同大手検索サイトのニュースを見ていたときに、
「変な漢字の変換を募集」
というような内容があったなぁ。
おかしな漢字変換。
上記のもそれの一つに入るのだろうか。


2004.June
梅雨の合間に夏到来、6月

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