ナポリの観光は、乗り降り自由・一日乗り放題の2階建て観光バスを利用。イヤホンで日本語も含めた8ヶ国語での解説も聞くことができる。
 まずはサンタルチアで下車。かつては漁港として栄え、今はナポリの人々のお気に入りの散歩道だというサンタルチアのハーバーにて。
 でも、写真では美しい散歩道も、実は犬の糞やごみが多く、異臭の漂う場所も・・・
 サンタルチアのシンボル、卵城から見た港と、ヴェスーヴィオ火山。有名なポンペイの遺跡はこの山の噴火によって火山灰の下に埋もれた。
 海辺は砂浜も無いのに、テトラポットの上で器用に横になって日光浴したり、そこから海に飛び込んで泳ぐ人たちがいっぱい(なぜかおじさんが多い)。
 サン・フランチェスコ・ディ・パオラ教会(1815年)とその前に広がるプレビシーと広場。ナポリの新市街にある一番大きい広場で車両通行止めのため、市民の憩いの場となっているという。
 でも、バカンス時期であるうえに、日なたは暴力的とも思えるほどの強い太陽が照りつけ、人影が見えない。観光客は、ペットボトルを手に日陰のベンチに座り込んでいる。日陰に入ると、汗がすっと引いていくのが私の住む京都とは大違い。
 ウンベルト1世のガッレリア。1887年〜90年にかけて建築された高さ58メートルのアーケード。ただ、バカンス時期のために商店は、殆どが休業中。
 ヌオーヴォ城(1284年)。5本の塔で構成され、中央入口にアルフォンソの凱旋門がある。
 この城の内部を見学後、城を出ようとして、ショートカットを試みて、非常階段に出たところ、なんと、内側からはは入れるが、外からは入れない仕組みになっており、非常階段に缶詰状態に!非常口のドアをこぶしで叩いて、「助けて〜」と言いながら、頭には、ミイラ化して発見される図が頭をよぎったが・・・一番下の階の入口のみ鍵が開いていて、無事脱出。
 ナポリ中央駅から列車にてローマに向う。駅の周辺には、偽ブランドバッグなどを扱う路上の物売りが集まり、物乞いをする人や路上生活者らしき人もあちこちに。ごみが散乱し、異臭のする場所も多い。駅構内には、たくさんの警官が巡回していた。
 私たちの乗った1等車は、向かい合わせで6名が座れる個室の形になっていたが、他に乗ってくる人がいないかったので、2人でのんびりと2時間あまりの列車の旅を楽しんだ。途中、自転車の「ジリリリッ」というけたたましい音がするので驚いたが、それは車内販売のワゴンが来たという合図。乗客の横では、何度も鳴らしてアピールしていた。