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遥かなるバセンジー
遠くアフリカの大地に数千年に亘り育まれてきた我が友バセンジー。その気高さは全てを圧倒してやまない。バセンジーに関する人間のさまざまな批評は、その純血の永い歴史を顧みるときに大樹の中のほんの一枝葉に過ぎない。これは本当のロマンなのである。 |
1988年、これを憂慮した四人のバセンジーオーナー、Damera Bolte(Owner/Breeder)、Michael Work(Owner/Breeder)、Stan Carter(Owner/Veterinarian)、Jon Curby(Owner/Breeder)がアフリカのコンゴにわたり、現地の人たちの暖かい友好にも恵まれ、18頭の健康なアフリカバセンジー達を米国に連れて帰り、そのうち13頭がアメリカンケンネルクラブに登録されアメリカのバセンジー達と交配、新しい健康な血(遺伝子)を導入したのです。 これが大きな成果を挙げ、今では毎年米国で生まれるバセンジーの25%が1988年アフリカから連れ帰ったバセンジーの血を引いています。またアメリカバセンジーのいくつかの健康上の問題はすでに克服されており、あと10年〜15年すれば完全に問題がなくなるだろうといわれています。 四人がアフリカでもっとも驚いたのは、偏った食事や有害な寄生虫の存在にも拘わらず、バセンジーがアフリカで元気に生きているという事実でした。これはバセンジーがどんな環境でも逞しく生き抜く力を持っていることを証明しています。注意深くブリーディングを重ねていけば、バセンジー特有の病気はなくなっていくでしょうし、将来的にはとても健康な犬種になると思われます。 (2003年7月Sky Perfect放映 Animal Planet「ブリーディングのすべて」より抜粋しました) 【番組を見て・・・パルのおやじコメント】 日本のバセンジー達に、純血種に見られるこのような傾向が現れてこないのを願うばかりですし、日本のブリーダーさん方にもこのことをよく心に受け止めて欲しいと思っています。 ちなみにバセの毛色でブリンドルというのはこのとき連れ帰った健康なアフリカバセンジーの子孫だそうです。 そのほか、バセンジーは独立心が旺盛で訓練しにくいけれど、狩猟犬としての能力はすばらしいものをもっているとか、知恵が働き賢い犬種だったからこそ、アフリカの奥地で生存してきたとか、擬似狩猟ゲーム(ルアーコースィング)でのバセンジーの疾走振りとか、日常生活での注意事項やほほえましいコメント、エジプト王朝でのエピソードなど、盛りだくさんでした。 それから、これはパルのHPでも、バセンジーとの暮らしには「忍耐と愛情とユーモアを解する心」 が必要だと紹介していますが、四人のオーナたちから「ユーモアのセンス」「辛抱強く付き合う」「根気よく躾ける事」「バセンジーとはなるべく沢山一緒にいてあげること」などのコメントがありました。 (この番組をビデオに取って提供していただいたmomoさんに心からお礼申し上げます。) |
現在の飼い犬の祖先についてはいろいろな説がありますが、それぞれを裏付ける証拠は必ずしも残っていないといいます。祖先として考えられるのは、オオカミ、キツネ、ジャッカル、コヨーテ、ディンゴそして野生犬といわれるものなどです。一般的にはオオカミとジャッカルが犬の祖先の最有力候補だといいます。 |
人に媚びることもなく、ただひたむきに遊び、ひたむきに走り、ひたむきに追う・・・パルと共有した時間と空間は何事にも替えがたく、どれほど明日への勇気を与えてくれたか分かりません。決して日本の自然や暮らしている条件が充分という訳でもないのに、それに適応していこうとする姿、あるいは、生き抜くことだけを前向きに考えているようなバセンジーの姿、単に動物だからと簡単には片付けられない、正直、深い感動を覚えます。 数千年にわたりほとんど人の手を加えられていないと言われ、純血に近い犬種であるバセンジー、そのバセンジーが日本の環境に適応しながら、こうして目の前にいることが今でも不思議に思えてなりません。この不思議さ、あるいはバセンジーの歴史的ロマンを大切にしながら、これからの5年、10年を共に想い豊かに暮らしていけたらと思います。これからもどうぞよろしくお願いいたします。 |
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