本作品、『ぼくはチルドレン』という作品で『白血病』『骨髄バンク』などに関する理解を求め、読者に骨髄バンクへのドナー登録を呼びかけるものです。
ただ「ドナー登録を！」とホームページ上で呼びかけたところで、効果は非常に薄いでしょう。
読者には其々自分の生活というものがありますし、手間の掛かるドナー登録はハッキリ言って面倒です。
だから、読者に「登録を是非してみたくなった」と、こう思わせる力が必要になります。

本作品を通して、白血病やドナー登録の必要性に理解が得られれば。
本作品に人の心を動かす力があれば。
もしかしたら、ドナー登録に協力してくれる読者が現れるかもしれません。
１人でもいい。そんな読者が現れてくれれば。この計画は成功といえるでしょう。
たとえ数パーセントでも、ゼロコンマの可能性でも、私たちは命にチャンスを提供できたことになるのですから。

私は、作品を見て涙を出させるのが感動だとは思いません。
本当の感動は、人を変える爆発力を持つものだと信じます。
拙作にその力があるかは甚だ疑問ですが、挑戦してみる価値はあります。
読者の心が、自分の作品で動けば。そして、その読者からドナー登録者が出れば。
それは間違いなく、私の誇りとなるでしょう。
このＭＳ４Ｕ計画には、そんな願いを込めています。

つきましては、どうか１人でも多くのご理解とご協力を賜わりたく存じます。