< 仏法基調の平和と文化と教育 >

21世紀の展望を語る

第3部


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出席者:秋谷会長、青木理事長、大場東海道総合長、西村関東長、松村副会長(弁護士)、三井婦人部書記長、杉山男子部長

秋谷 いよいよ明日が衆院選の投票日だ。どこまでも絶対無事故で公明正大な支援をしていこう。
大場 政治への参加は国民の権利だ。堂々と権利を行使していこうじゃないか。
西村 全国の友の大奮闘で爆発的に「正義の闘争」の陣列が広がった。
青木 九州、東北、中部、静岡も猛烈に拡大している。あと、もう一歩だ。
 我々は最後の一瞬まで攻め抜き、痛快に猛進しようじゃないか!

西村 ともかく選挙になると毎回、買収をやったり、デマを流したり、悪いやつらが出るな。
杉山 先月31日にも、沖縄の那覇市で、小選挙区の無所属候補の応援演説者が公明党が住民票異動♂]々と悪辣なデマで騒ぎ立てた。
松村 大問題になった事件だ。そのデマを流したタレントの「せんだみつお」が早速、謝罪した。「迷惑をかけて申し訳ない。おわび申し上げたい」と謝った。
大場 「せんだ」というのは「当て逃げ」事件を起こして罰金刑になった男じゃないか。
西村 今回のデマ事件も、テレビのニュースで大々的に報じられていたな。
青木 当たり前だ! 大事な選挙じゃないか。しかもデマを流した「沖縄1区」の選挙区は、どのメディアも連日、取り上げている注目の選挙区だ。
 そこで公然と大ウソをつく。言語道断だ!
三井 本当なら謝ってすむ問題じゃないわ!
大場 だいたい、そんなデマをしゃべる芸人を連れてきた政治家の責任は、どうなるんだ。候補本人は謝ったのか!
杉山 いや、謝っていない。そういう話は一切、聞いていない。
秋谷 結局、全部が全部、票のため、選挙のためだ。それでバカげたデマを流すのは、まったく卑劣だ。
三井 そういう愚劣な行為を有権者は一番、嫌うのよ!
西村 まったくだ。これほどの有権者への愚弄は、ない。有権者は絶対に許すな!

青木 デマや選挙妨害といえば、各地でも悪質なビラを撒いた連中が、次々と刑事告訴、告発されているな。
松村 その通りだ。選挙狙いで悪質なビラを配るのは公職選挙法違反の犯罪行為だ。
 告訴、告発は当然だ。
西村 兵庫県尼崎市では、なんと「暴行事件」まで起きたようだな。
杉山 尼崎市で今月2日、悪質ビラを受け取った男性が「このビラの配布は違法だ。証拠を残しておこう」と考え、写真を撮ろうとした。
 するとビラを撒いていたやつが突然、男性に近づき、胸ぐらを掴んでクビを締め付けたんだ。
三井 恐ろしい!
松村 男性は暴行を加えた男を3日、暴行罪で兵庫県警尼崎中央署に告訴。中央署は告訴状を正式に受理した後、傷害罪に切り換えて捜査に着手している。
西村 当たり前だ。通りすがりの人間に、いきなり暴行を加えるなんて、野蛮極まりない。こんな連中がいたら、危なくて、おちおち外も歩けないじゃないか。
三井 警察は迅速、厳正に捜査してもらいたい。厳重、厳格に処罰するべきよ。
 こういう狂った連中が一番の「民主主義の敵」じゃないの!
杉山 実は、この暴行を加えた男というのは日顕宗の檀徒だ。
 それに、この男が配っていたビラの発行元も、あの「ガセネタ屋」の乙骨と、日顕宗の檀徒どものグループだ。
青木 乙骨といえば、さんざんデマを書いたり、言いふらしたりして、裁判で6回も断罪された男じゃないか(大笑)。
大場 動かぬ証拠だな。結局、選挙妨害の「ビラ撒き」も「暴行」も全部が全部、日顕一味の仕業だったというわけか。
松村 尼崎の事件以外にも、公明党が告訴、告発した違法ビラ事件は5日までの段階で10件以上もある。
西村 このビラも全部、この日顕一味が関係しているビラだ。悪辣なビラで重要な選挙を汚す。警察は厳しく対処してもらいたい。

大場 デマビラといえば今年の2月に東京高裁で重大な判決があった。
松村 その通りだ。
 日顕宗の檀徒が一昨年の都議選、参院選を前に違法ビラを撒いた。この事件で東京高裁は、ビラの配布について宗門の活動に密接に関連するもの∞宗門の事業の執行≠ニ明確に認定した。
 そして檀徒らの違法行為について、日顕の責任を明確に認め、日顕が代表役員を務める宗門にも賠償命令を下したんだ。
秋谷 「デマビラの裏には日顕」。まさしく一番の「急所」「本質」を突いた判決だった。
三井 この事件でも、デマを流した法華講だけじゃなく、その背後にいた日顕の責任まで問われたわけね。
西村 公明党を狙った一連のビラ事件も同じ構図だ。檀徒連中が公職選挙法違反などの悪事を働けば働くほど、当然、日顕のクビを絞めることになる。

杉山 ところで、今回の選挙で最重要の争点となってきたのは、何と言っても「年金問題」だ。
 最近の毎日新聞の調査でも、今回の衆院選で最も関心のある政策のトップは「年金」だった。
西村 朝日新聞でも各党の「公約」を比較する連載をやっていたが、その第1回は「年金」だった(11月1日付)記事にも公明党の政策は財源にも踏み込んでいる。具体的に負担を示す姿勢を他党も見習うべきだ≠ニ出ていた。
青木 見る人が見れば、公明党の年金政策が一番だということが、よく分かる。
杉山 一方、民主党の案については「年金財政がハッキリしない。具体像は政権をとってから、では心もとない」と書いてあったな。
三井 だいたい民主党は「2大政党制だ」「政権交代だ」とか言ってるけど、この多様化の時代に逆行している。
大場 そもそも「2大政党制」では、有権者が二つしか政党を選べない。そんなの、おかしい。窮屈だ。
秋谷 多くの識者も、2大政党制は日本の風土に合わないと考えている。現実的にありえないからだ(笑)。
杉山 その通りです。慶応義塾大学の草野厚教授も朝日新聞(10月24日付)で、こう言っていた。
 「連立与党の公明党の役割を見るにつけ、第3党の必要性を感じている。連立政権10年の歴史は、2大政党では吸収されない民意があることを示してもいる」と明言していた。
大場 公明党のような第3党こそが必要だという指摘だ。これが心ある識者の見方だ。
 だからこそ公明党には頑張ってもらいたい。国民の期待に応えて、見事に勝利してもらいたい。
青木 ともあれ選挙戦も最終盤だ。公明党は、ここまで頑張ってきたんだ。各地の選挙区も「あと一歩」のところまで来ている。
秋谷 我々も真剣に応援する。最後の最後まで、議員本人はもちろん、議員OB、家族も死力を尽くして戦ってもらいたい。悔いのない戦いをしてもらいたい。
 見事なる新時代を築いていこうじゃないか。

(2003.11. 8. 聖教新聞)

 

<42>
出席者:秋谷会長、青木理事長、原田副理事長、大場東海道総合長、高柳婦人部長、杉山男子部長

杉山 衆院選も、いよいよ今日が投票日だ。「日本の未来」を決める、重大な1日だ。
青木 公明党は断じて勝ってもらいたい。執念で勝ってもらいたい。われわれ支持者が、どれほどの思いで、今日まで戦ってきたか。
 公明党の全候補者、議員、議員OBは、この大恩を、ゆめゆめ忘れてはならない。
大場 その通りだ。公明よ、新しき日本の夜明けを開け! 庶民のために断固、勝て!
原田 全国の友が必死で戦った。東京・北区の友も、限界を打ち破り、大奮闘してきた。
秋谷 国民の大事な権利だ。一票が将来の日本を決めるのだから、絶対に棄権せずに、国民の意志として、大切に行使していきたい。

青木 選挙といえば、今回も各地で、悪辣、愚劣千万な選挙妨害の輩が出たな。
杉山 埼玉県上尾市などでも、公明党の選挙運動を妨害する、悪辣なデマビラが撒かれた。それも、衆議院選挙の公示の直前に、だ。
高柳 卑劣な仕業ですね!
杉山 このデマビラ事件の背後には、日顕一派の陰がある。
 正体が次第に明らかになっている。
大場 その通りだ。何しろ、このデマビラは、日顕直属の謀略グループの機関紙の内容を、そのまま張り付けたシロモノだ。
原田 公明党は当然、直ちに公職選挙法の「虚偽事項公表罪」で刑事告発の申し立てを行った。
秋谷 それだけじゃない。このデマビラとは別の悪質ビラが、関西や東北でも撒かれた。
杉山 これまた、正体はハッキリしている。ビラの発行元は、ガセネタ屋の乙骨やら、日顕宗関係者やらが作った謀略団体。
 連絡先も、乙骨の事務所だ。
大場 大石寺の地元・静岡県富士宮市でも、このビラを配った男が訴えられた。
杉山 しかも、こんなバカげたビラ配りを機関紙で狂ったように報じた政党がある。日本共産党だ。
青木 やっぱり日顕と日共は一体≠セな(笑)。
原田 さらに、兵庫県尼崎市では、今月2日、このビラを不特定多数の人間に路上で配っていた日顕宗の檀徒が、通行人に暴行を働いて刑事告発された。
杉山 暴行を受けた男性は翌日、この檀徒を暴行罪で兵庫県警尼崎中央署に告訴。
 告訴状は正式に受理され、県警が傷害罪に切り替えて厳重捜査を開始した。
大場 まさに狂っている。こういう選挙を汚す連中は「民主主義の敵」だ。絶対に許してはならない!
秋谷 捜査当局は、徹底的に真相を究明してもらいたい。

原田 卑劣な選挙妨害といえば、東京・北区でも、公明党候補のポスターが切り裂かれる事件が続出した。
杉山 これに対して、公明党本部は「公職選挙法違反」(選挙の自由妨害罪)で、被告訴人不詳のまま、警視庁王子警察署と赤羽警察署に刑事告訴を申し立てた。
青木 沖縄・那覇市でも、公明党候補者のポスターが、はがされるなどの事件があった。
 公明党沖縄県本部は即刻、沖縄県警豊見城警察署に告発の申し立てを行った。
杉山 東京・北区でも、沖縄・那覇市でも、被害にあったポスターは1枚や2枚じゃない。同じ手口の犯行が何度も繰り返されている。
大場 何者かが、組織的、計画的にやっている可能性が極めて高い。実に悪質な事件だ。これも捜査当局が徹底的に取り調べ、厳重に処罰すべきだ。
青木 だいたい、こんな愚劣な謀略は、正々堂々と戦えない、最低の連中がやることだ。
秋谷 その通りだ。公明選挙に対する重大な冒涜だ。
原田 それに今回の選挙では、国会議員の「親族秘書」も大問題になった。

大場 国会議員が、税金で給料が支払われる公設秘書に、自分の身内をつける。神奈川でも非難囂々だ!
杉山 私も友人から数多くの怒りの声を聞いた。
 「この不景気に、親族秘書など、とんでもない」
 「議員の家族まで特権意識で威張り腐っている証拠だ」等々、皆が皆、どこから見ても絶対に許せないと激怒している。
青木 「親族秘書なんか一掃しろ!」。これが、国民の声だ。今日の選挙でも、多くの有権者が、この問題に厳しい審判を下すだろう。

秋谷 とにかく今回の選挙を見ても分かるように、ここぞという時に、人間の本性が出る。
 化けの皮が剥がれるものだ。
大場 なかには、卑劣な宗教弾圧に狂奔した政治家も出たな!
原田 政治家は政治家同士、堂々と政策で争え! それを、あろうことか公明党の支持団体である創価学会を血眼になって攻撃する。弾圧する。そんな政治家は断じて許さない。
青木 誰が、どういう発言をしたか。我々は全部、分かっている。記録している。それも追々、語っていこう。
大場 いやしくも政治家たる者、最も大事な「信教の自由」を最大限に尊重すべきじゃないか。
原田 それができないのは、無知、無教養だからだ。根本の哲学、思想がないからだ。
秋谷 こんな政治家ばかりじゃ、日本の将来は暗い。
 だからこそ公明党が、日本の政治家の浅はかな根性を打ち破ってもらいたい。
高柳 そうよ! こんな政治家が蔓延しているようじゃ、未来を担う子供たちに顔向けできない。
 「見栄え」「外面」「格好」「イメージ」‥‥いつまでも、そんな議員ばっかりだったら、子供たちに笑われちゃいますよ。
青木 そういう格好だけのところに限って「政権選択選挙」とか何とか、できもしないデッカイことを言っている(大笑)。
高柳 庶民から見れば全然違いますよ。「政治家の資質」を問う選挙ですよ。
原田 特に今回は、21世紀初の総選挙だ。誰が新時代に必要な、本物の政治家か。民衆の味方か。国民が厳しく峻別する選挙だ。
大場 有権者は鋭く見抜き、賢明に投票しなければならない。
秋谷 エセ政治家の虚勢の仮面を断固、引き剥がすことだ。
 そこから、日本の政治の夜明けは開かれる。

(2003.11. 9. 聖教新聞)

 

<43>
出席者:秋谷会長、青木理事長、大場東海道総合長、松村副会長(弁護士)、三井婦人部書記長、杉山男子部長、弓谷東京男子部長

松村 あの捏造雑誌『週刊新潮』は、今や日本中の批判の的だ。今月5日にも、またもやデマ事件で敗訴した。
弓谷 毎日新聞で報道されていた。政治家を中傷した事件で、東京高裁が新潮側に100万円の損害賠償を命じたんだ。
大場 また「悪辣なデマで断罪」か!
杉山 これで新潮社は、この1年あまりで19回の敗訴。断罪記録≠、どんどん更新している。「ダントツ」だ。
秋谷 それにしても、これだけ裁判で断罪される出版社なんて、日本広しといえども新潮社だけだ。
大場 いや、世界中探したって、ないだろう。完全に狂っている。
杉山 僕のアメリカの友人も驚いていた。「こんなに敗訴したら、アメリカなら、天文学的な賠償金を科される。とっくに倒産だよ」と呆れ果てていたな。

青木 だいたい雑誌は記事が「売り物」じゃないか。商品じゃないか。その肝心の商品がデマだらけ。
三井 欠陥だらけの粗悪商品を読者に売りつけているのと同じじゃないの。
大場 欠陥商品どころじゃない。裁判所から断罪される「違法商品」だ。それで人々を騙し、金を儲ける。犯罪まがいの悪辣行為だ。
杉山 普通の企業だったら、欠陥商品は「リコール(=欠陥商品を製造元が公表し、回収し、無償で修理すること)」だ。当然、新潮も読者に返金すべきじゃないのか?
弓谷 返金どころか、デタラメなインチキ記事で騙した慰謝料を払うべきだ。
秋谷 それに普通の企業が、これだけ断罪されたら、社長以下、責任者は即刻、全員クビだ。
青木 食品会社が欠陥商品で食中毒を出したら当然、社長が責任を取る。謝罪の会見を開いて、頭を下げる。当然のことだ。
秋谷 医者だって医療ミスを起こせば、担当の医師はもちろん、院長だって責任を取る。これが社会の常識だ。
杉山 新潮社は、これだけ社会に悪質デマ、害毒を流し、違法行為で断罪されているんだ。社長は、いっぺんでも謝罪したのか? 謝罪の会見を開いたのか?
青木 全然、謝っていない。社会に対して何もしていない。
 まるで他人事みたいに、ほっかむりをしたまんまだ。
松村 これだけ危険極まる欠陥商品を乱造して、司法から繰り返し断罪されたんだ。
 社長だったら、最低でも編集部の人間を総入れ替えするとか、デマ雑誌を廃刊するとか、断固たる処置に踏み切るべきじゃないか。
杉山 要するに、新潮社というところは、社会の常識外の会社、まともな、きちんとした会社じゃないということだ。

青木 それにしても『週刊新潮』の編集部というのは、社内でも嫌われているという話しだな。
杉山 新潮社の人間も、こう言っていた。あの陰湿で傲慢な編集部の体質は個人的に好きではない。だから私は読まない≠ニ明言していたそうだ。
大場 社員でさえ読まない雑誌! そんなもの読者に売っていいのか?
弓谷 だから社長本人までが厳しく断罪されて、賠償命令が下るんだ。
松村 その通りだ。2002年2月、新潮社の写真週刊誌『フォーカス』(現在は事実上の廃刊)の記事が断罪された。
 その裁判で大阪地裁は「商法」に基づく取締役の責任を認定。新潮社の佐藤隆信社長にも賠償命令を下した。
 2審の大阪高裁も同年11月、この判決を支持している。
杉山 商法266条の3第1項には取締役が職務を行うにあたって悪意または重大な過失があった時は、取締役も連帯して損害賠償の責任を負う≠ニ明確にある。
 この事件の判決では、明快に社長の責任を認定した。
松村 判決では出版社の社長は、自分の会社の発行物が第三者の権利を侵害しないように注意する義務がある≠ニ明言。そのうえで、新潮社がこれまで重ねてきた数々の違法行為を認定した。
弓谷 つまり社長は『週刊新潮』『フォーカス』が常習的に違法行為を重ねているのを、ただ漫然と放置していたから断罪されたんだ。
松村 大阪地裁の判決も、佐藤社長を、こう断罪している。
 (新潮社の雑誌による)違法行為が反復されており、被告会社としても法務局等から各種の勧告を受けていたことは前記認定のとおりであるから、被告会社の代表取締役としては‥‥違法行為の続発を防止することができる社内体制を構築・整備する義務があったものというべきである」
青木 当然だな。
大場 デマ記者を追放するなり、『週刊新潮』を廃刊するなり、いくらでも、できることはあった。それをやらなかった。ということだな。
三井 厳しい判決です。しかし当然ですね。
 これだけ厳しく断罪されても、いまだにデマ記事を出して敗訴しているんですから。
松村 これも結局は、新潮社の腐敗した体質そのものが厳しく裁かれたんだ。
杉山 それだけじゃない。新潮社の社長といえば、今年7月には、熊本の医療法人を中傷した別のデマ記事で「書類送検」までされた。
弓谷 これも大ニュースになったな。あとで被害者側が告訴を取り下げたが、大手出版社の社長が書類送検されるなんて、前代未聞だ。
大場 まったくだ。平然とデマを流す。中傷記事で人権を蹂躙する。被害者から抗議を受けても、法務当局から勧告を受けても完全に無視し、開き直る。
 その人間性のカケラもない。畜生同然の悪辣な態度、狂いきった姿勢が断罪されているんだ。

(2003.11.11. 聖教新聞)

 

<44>
出席者:秋谷会長、青木理事長、西口総関西長、山本九州長、大川東京・墨田区副総合長、高柳婦人部長、杉山男子部長

青木 9日に行われた21世紀初の衆議院総選挙で、我々が支援した公明党が大勝利を収めた。
高柳 解散前の31議席から34議席に議席増を果たした。今回の選挙で解散前から議席を伸ばしたのは、公明党と民主党だけです。
杉山 公明党は比例区でも大勝利だ。「過去最高」の約875万票という金字塔を打ち立てた。
山本 前回の衆院選と比べて、一挙に約100万票もの大躍進だ。
 これで公明党は、98年以降の国政選挙で3回連続して得票記録を更新した。過去最高だった2年前の参院選と比べても、約60万票も得票を増やした。
西口 しかも今回、全国11のすべての比例ブロックで、前回の衆院選での得票を上回った。
山本 九州も前回より16万票増の大勝利だ。
青木 すごいな! 堂々たる勝利じゃないか。
西口 関西も勝った。大阪の4選挙区、兵庫の2選挙区を見事に勝ち抜いた。近畿の比例区でも定数1減のなか5議席を獲得した。「完全勝利」だ。
青木 それに神奈川6区! 536票の僅差での勝利だった。国政選挙では、近年まれに見る大接戦を勝ち抜いた。
秋谷 本当に、よくやった! 見事な勝利だ。

青木 埼玉も限界を大きく突破する戦いだった。公明の選挙区の得票数では「全国ナンバーワン」を勝ち取った。
秋谷 素晴らしい新記録だ。埼玉の皆さんは本当に、よく頑張った。戦いは長い。日本中の同志が讃嘆している。
青木 東京、沖縄も激戦を見事に勝ち取った。
秋谷 とにかく、どれだけ真剣に、どれほどの思いで支持者が戦ったか。公明党は、そのことを絶対に忘れないでもらいたい。
大川 本当に、その通りです。私たち国会議員OBも支持者の皆さまの大激闘に心から感謝申し上げます。
 支持者が偉大だからこそ勝てたんです。
 公明党の全議員が、心の底から、支持者に最敬礼しなければならない。

山本 それにしても今回は、マスコミの予想をも大きく覆しての議席増だ。
高柳 選挙直前の情勢分析でも「公明は微減」(朝日新聞)とか「公明やや鈍化」(毎日新聞)なんて報道されていましたね。
杉山 開票直前にも、あるテレビ局なんか公明党は20議席台≠ニ予測していたな。
大川 全国民が注目する予測じゃないか。
 いったい何を根拠に、あんな数字を出したんだ?
青木 各新聞もテレビ局は出口調査に頼りすぎた=i毎日)、数字だけが踊っている=i産経)等と厳しい。
秋谷 とにかく、そうしたマスコミの予想を覆しての結果だ。

西口 日顕のやつは、さぞ悔しがっているだろうな(笑)。
高柳 『週刊新潮』のデマ記者だって、悔しくて転げ回っているでしょうよ(爆笑)。
大川 あの連中は、今回も、やることなすこと全部、大失敗だったからな。
杉山 日顕一派は、あの共産党と結託して、選挙を汚す悪質ビラを大量にバラ撒いた。卑劣な意図が見え見えだった。
大川 みな気味悪がっていた(笑)。投げ捨てられたビラで、街中ゴミだらけだったな。
西口 兵庫の尼崎では、ビラを配っていた檀徒が、通行人に暴行を働く傷害事件まで起こした。まったく狂気の沙汰だった。
山本 卑劣な選挙妨害も続出した。沖縄、東京などで選挙ポスターを破損したり、応援演説に来たタレントがデマで騒ぐ事件もあった。それらの謀略、妨害を見事に跳ね返しての勝利だった。
秋谷 選挙も終わった。捜査当局は、こうした不正に対しては徹底的に捜査してもらいたい。真相を厳しく究明してもらいたい。
杉山 それにしても共産党は、またもや大惨敗だったな。
山本 解散前の20議席が、半分以下の9議席に激減だ。
高柳 共産党が「ヒトケタ」になったのは36年ぶりという話ね。
大川 新聞各紙の見方も厳しい。
 「党の組織力低下に加え、党幹部だった筆坂秀世氏が今年6月、セクシャルハラスメント(性的嫌がらせ)で参院議員を辞職した問題も響いて、議席の大幅減」(読売)
 「党幹部のセクハラ事件や志位氏の『飲酒禁止』撤回騒動が響いた」(朝日)等々と、さんざんだ。
西口 自業自得とはいえ、厳しい結果だな。

秋谷 いずれにしても今回の選挙で何が明確になったか。
 各新聞でも報道しているが、公明党の重みが一段と増したということだ。そういう時代に明確に入ってきた。
山本 「朝日新聞」で慶応大学の草野厚教授が2大政党制には疑問がある∞日本の風土に合わない∞公明党のような第3党が必要≠ニ言っていた。
 そういう良識の声の通りの結果になったな。
秋谷 公明党が実質的に日本の政治を担う、要の存在となった。
 支持者の期待に応えて、一段と社会のため、日本のために行動してほしい。全力で戦ってもらいたい。
西口 その通りだ。公明党が偉いんじゃない。支持者が偉大なんだ。
 支持者こそ「日本の民主主義の柱」だ。
大川 議員が先頭に立って戦う。この当たり前のことを、公明党は、あまりにも疎かにしてきた。本当に申し訳ない限りです。猛省しなければならない。
 「議員、議員の家族、議員OBが先頭に立って戦う」。この一点を今後は、一段と厳しく徹底してまいりたい。後輩の議員全員にも、我々OBからも言っていく。
秋谷 よろしく頼む。
 ともあれ「勝って兜の緒を締めよ」だ。
 明年には参議院選挙がひかえている。公明党の議員は、もう一度、入魂の行動で、戦ってもらいたい。
青木 そのためにも、我々は一段と厳しく政治を監視していく。一人一人の政治家の行動、人格を厳しく見ていく。言うべきことは遠慮なく言いきっていく。
 それが国民として、支持者としての責務だからだ。

(2003.11.12. 聖教新聞)

 

<45>
出席者:秋谷会長、青木理事長、大場東海道総合長、松村副会長(弁護士)、三井婦人部書記長、杉山男子部長、弓谷東京男子部長

弓谷 ところで、1年で19回も敗訴した新潮社。その断罪された記事というのも、記者の不注意とか、ちょっと言いすぎた、書きすぎた、なんていう次元の話じゃない。
杉山 その通りだ。あっちもこっちも悪辣な「捏造記事」「悪意に満ちたデマ記事」だらけじゃないか。
秋谷 「コメントの捏造」は『週刊新潮』の常套手段だ。
 我々は学会へのデマ事件で新潮社の卑劣極まる「やり口」を何度も見てきた。
青木 その通りだ。
 新潮社が学会に公式謝罪した「北新宿デマ事件」も、そうだった。
松村 あの事件では最高裁も『週刊新潮』を断罪。新潮側の完全敗訴が確定し、謝罪広告を出している。
三井 あのバカげたデマ記事でも、匿名のコメントが、ゾロゾロ出てきたわね。それで学会には婦人部の地上げ部隊がいる≠ネんて書いていた。
青木 バカバカしい。なんで宗教団体に地上げ部隊≠ェ必要なんだ? 愚劣も愚劣だ。
松村 当然、学会は提訴した。案の定、新潮側は裁判で、コメントしたはずの人間の名前も出せない。そんな人物が「実際にいるのかどうか」すら一切、明らかにできなかった。
杉山 結局、判決では「(記事のコメントは)迫真性、真実性に欠けるといわざるを得ない」と一刀両断された。コメントを出した人物についても実在するとは認められない≠ニ明確に認定したんだ。
大場 つまり「新潮が架空の人物をデッチ上げて、コメントを捏造した」ことがハッキリしたわけだ。

秋谷 北海道の学会員・白山信之さんを中傷したデマ記事も同じだった。
青木 この事件は『週刊新潮』が交通事故の被害者である白山さんを人殺し呼ばわりした悪辣極まる人権蹂躙の記事だったな。
 白山さんは当然、新潮社を訴えた。最高裁まで争って平成10年3月、白山さんの「完全勝訴」が確定。新潮社は、損害賠償金110万円の支払いを命じられた。
松村 白山さんが100%被害者であることは警察も保険会社も認めていた。法廷では弁護士から「この事実について知っていたのか」と聞かれた記者の門脇は知っていた≠ニ明確に答えた。
大場 事実を知っていながら、まったく逆のことを書いた。恐るべきことだ。
 これが新潮社の狂気の「やり口」だ。
杉山 しかも、白山さんのコメントを勝手に捏造したり、事実をねじ曲げたり。もうメチャクチャだった。
弓谷 これが新潮の記者の、あくどい「やり口」なんだ。
 最初からストーリーは決まっていた。取材をして、その筋書きに合わない事実が出てくると無視。都合のいい事実だけ、つなぎ合わせる。あとは匿名コメント。
 こういう汚い手を使うんだ、あいつらは!

松村 それに100万件に1件あるかないかという「訴権の濫用」で却下された、あの狂言訴訟!
大場 まったくの事実無根どころか、はじめから「裁判にするのも認められないほどの大ウソ」だったと断罪された事件だ。
杉山 あの事件でも、ウソつき夫婦の「デマ手記」を新潮の記者がけしかけていたことが発覚した。「裁判の起こし方」から「記者会見の開き方」まで、狂言夫婦に指南していたんだ。
弓谷 だいたい、あのウソつき夫婦は、大勢の人から大金を騙し取って、裁判で7000万円以上もの借金返済を命じられているような悪党だ。
 亭主なんかオレはブタ箱に入ったっていいんだ≠ネどとも言い放っていた。
三井 そんな悪党連中が結託して起こしたのが、あの狂言訴訟だったというわけね。

弓谷 そのほかの裁判でも、新潮社の捏造体質が、厳しく指摘されているな。
杉山 たとえば、前に話が出た政治家を中傷して新潮社が敗訴した℃膜盾焉Aそうだったじゃないか。
松村 その通りだ。
杉山 記事では政治家の会社が土地を買い占めている≠ニ言っていた。
 しかし裁判になってみると、実際に土地を売買したという人間が全然、見つからない。
大場 幽霊にでも売ったのか(笑)。
松村 記事では「ある地権者」と称する人間が「土地を売った」と明確にコメントしていた。ところが裁判でも、この「地権者」が誰なのか全然、ハッキリしなかった。
杉山 名前はもちろん「どこの土地を売ったのか」「いくらで売ったのか」「誰から買ったのか」。
 具体的なことは、何も明らかにできなかった。
松村 こうした事実から判決でも事実とは認められない≠ニバッサリだ。
 記事の5割が、そんな誰だか分からない幽霊コメント≠セった。
三井 要するに『週刊新潮』はデタラメなコメントを捏造したも同然。それで「記事はデマ」と断罪されたというわけね。

青木 新潮社が史上最高額の「2000万円の賠償命令」を受けた、熊本の医療法人へのデマ事件でも、あそこの「捏造体質」が問題になったそうじゃないか。
大場 『フォーカス』のデマ記事で先月30日、東京高裁から断罪された事件だね。
杉山 この事件では『週刊新潮』も同様の記事を掲載し1審の熊本地裁で990万円の賠償命令と謝罪広告の掲載を命じられている。
弓谷 この記事にも、やっぱり得体の知れない「匿名」の3人の看護婦≠ェ出てきて、悪質なコメントを並べている。
杉山 法廷で新潮側は、またもや、それが誰なのかを一切、明らかにできなかった。
青木 「いつ」「どこで」「誰が」がデタラメ。デマ記事の典型だな。
松村 その結果、判決でも看護婦3人が誰だか特定できていない∞看護婦であるかどうかすら、確認していない≠ニ一刀両断だった。
大場 またしても「コメントは新潮記者の捏造」と断罪されたわけだ。
弓谷 これだけ「コメントの捏造」が断罪されているんだ。まさに「捏造の常習犯」だ。業界でも有名だ。

杉山 それに、この熊本の医療法人へのデマ事件では、社長個人の刑事責任も問われた。
弓谷 本年7月、社長以下8人が東京地検に書類送検された。
松村 後に医療法人側が告訴を取り下げたが、デマで他人の名誉を毀損するのは犯罪行為だ。有罪になれば「3年以下の懲役若しくは禁錮又は50万円以下の罰金に処する」と刑法230条に明確にある。
三井 これほど悪質な犯罪行為を野放しにする。
 社長の刑事責任が云々されるのも当然よ!
松村 雑誌のデマ記事で社長が刑事責任を問われる――いかに新潮社の雑誌が極悪非道のデマ報道を繰り返してきたか。その明確な証拠だ。
青木 これだけ執拗に違法な記事を掲載し続けてきたんだ。
 これだけ断罪されるのも、警察沙汰になるのも、自業自得だ。いよいよ社会全体の堪忍袋の緒が切れた≠ニいう証拠だ。
秋谷 ともかく、デマは人権を傷つけ、社会を撹乱する犯罪行為だ。絶対に野放しにしてはならない。
 新潮社も、まともな出版社に戻りたいなら「自浄作用」を発揮するべきだ。
三井 それが人間としての、社会人としての、当然の責任ですよ。
青木 まずは社長本人が社会に対して明確に謝罪、反省して「金輪際、デマ記事は書かせません」「きちっと対処します」と約束すべきだ。
 それができない以上、何を言おうが喚こうが、誰も新潮社の雑誌を信用しない。まだまだ厳しい断罪が続く。
 これが社会の鉄則だよ。

(2003.11.13. 聖教新聞)

 

<46>
出席者:秋谷会長、青木理事長、斎間大田総区総合長、相原大田総区長、野中大田総区婦人部長、大崎大田総区青年部長

秋谷 池田先生の雄渾の指揮のもと、我が創価学会は創立73周年の「11・18」を見事に大勝利した。
青木 本当に全国各地とも元気だ。一段と広宣流布の陣列が広がった観がある。
秋谷 私がお会いした識者も「学会は、すごいですね。すばらしい発展を遂げていますね。おめでとうございます」と語っていた。
 すごい学会になった。すごい時代になった。
青木 いよいよ「21世紀の広宣流布」の新たなスタートだ。
 我々は一段と意気高く、一段と朗らかに、団結して、大前進していこうじゃないか。
斎間 我ら大田(東京)も「創価の本陣中の本陣」の誇りを胸に戦う!
 全国に「正義の鼓動」を巻き起こしていく決意です。
大崎 大田は邪悪の輩にも完全勝利だ。忘恩の極悪非道の輩と徹底して戦い、すべてに勝った。
斎間 退転、反逆していった人間の末路は、みながみな、大惨敗だ。いよいよ「追撃また追撃」のチャンス到来だ。
相原 忘恩の大悪党といえば、都議会議員までやった竜年光! 権力の魔性に狂って、大恩ある支持者を裏切ったやつだ。
青木 あの男の正体は、私も、よく知っている。とにかく傲慢! 大物気取り! ドス黒い「嫉妬の固まり」だった。「竜」どころか、誰からもヘビのように嫌われ抜いていたやつだ。

秋谷 戸田先生は、竜の本性を鋭く見抜いておられた。全く信用されておられなかった。つねづね私どもにも「竜には気をつけろ。信用するな」と厳しく、おっしゃっていた。
 その竜を池田先生は、どれだけ守ってくださったか。その大恩も分からない。議員生活が長くなるにつれて、増上慢になり、いよいよ堕落し、陰で悪事を働くようになった。
 まさに戸田先生が心配された通りの姿になってしまった。
相原 あっちでも、こっちでも、自分の地位を利用して、下劣な金銭疑惑、女性問題を起こした。みな、どれほど迷惑したか!
大崎 それで結局、党から永久追放された。
 92年には日顕から1000万円をもらった事実も発覚。大恩ある学会を攻撃しはじめた。
斎間 金が欲しくて日顕の使い奴になった。それで学会の支援活動に何か問題でもあるみたいに騒ぎ出したんだ。
青木 バカバカしい! 問題があるんだったら、議員なんかやらなきゃよかったじゃないか。サッサと自分で辞めればよかったじゃないか。
大崎 議員を辞めたくなくて、未練たらたらで大ひんしゅくを買っていたのは、どこのどいつだ! 貴様じゃないか!
相原 まったく、その通りだ。
 だったら、やらせてもらった28年間分の議員報酬を全部、返上しろ! 今も貰っている議員年金も即刻、返上しろ! この薄汚い「金の亡者」めが!

青木 結局、卑しい性根の男は、どこまでいっても卑しい。いくら周りがよくしてやってもダメだ。
 竜といい、あの竹入といい、みな、そうじゃないか。
斎間 だが、欲に狂って反逆した結果が、どうだ。醜い醜い女性問題や金がらみの話が出るわ出るわ(笑)。
 下劣な正体が全部バレて、地元にもいられなくなった。
秋谷 最近は何をやっているんだ?
青木 地元どころか、いったい、どこにいるのやら。
 影も形もサッパリ見えないじゃないか。
相原 今年に入って「脳いっ血」か何かで倒れて、どっかの病院に担ぎ込まれたという話だな。
大崎 「半身不随じゃないか」とか「入院先でもっと調子を崩している」なんて話も伝わってきた。品川のほうからも話が入ってくる。
斎間 必死で隠し通そうとしているようだが、ムダだ。みな分かってしまう。
秋谷 支持者を利用するだけ利用し、平然と裏切った。罪は、あまりにも重い。「末路」であり当然の「報い」だ。
相原 それにしても、本当に、腐りきった性根のやつだったな。反逆したのも、自分が衆議院議員になれないと分かってからだ。その妬みで真っ黒焦げになっていった。
野中 冗談じゃないわよ。あんな男が国会議員になれるわけがないじゃないの(爆笑)。
斎間 その逆恨みで、衆議院選挙に出馬する後輩の候補を皆の前で怒鳴りつけたり、区議会議員に応援するな≠ニ圧力をかけたり。陰でいじめ、いびり抜いた。
野中 その一方じゃあ、未練がましく、勝手に品川の区長選に出ようと血眼になって失敗した。ますます大恥を晒していったわね(大笑)。
相原 しかも、竜は都議をやめる直前に、家畜の汚物を運搬する怪しげな財団を設立した。老後の金儲けのためだ。
青木 宗教専門紙に大々的に出ていたな。あれには皆、唖然とした。
相原 そのうえ竜は、この財団から、日顕宗にゴマをすって、バカげたデマ冊子まで出した。
 ところが、そんな無法が許されるわけがない。東京都に知れて、デマ冊子は「回収・焼却処分」になった。
青木 そりゃあ、そうだ。家畜の汚物の運搬と何の関係もないじゃないか。
斎間 結局、この財団は平成4年にも、インチキ行為が都の監査に引っかかって、委託契約を解除されてしまった。
相原 そのうち下劣な女性問題も発覚した。
 不倫相手が竜のおぞましい正体を詳細に綴った「日記」までマスコミにスッパ抜かれた。
野中 汚らわしい!
秋谷 そもそも、竜という男は、若い時から全く正体不明の男だった。なぜか自分の素性は一切、口にしなかった。
斎間 神奈川かどこかで、みすぼらしい生活をしていた。それが神田の学会本部に転がり込んできた。自分で言っていた。学会に、どれだけ大恩があるか。
相原 その報いで、大恥を晒しに晒し抜いたあげく、今じゃあ半身不随か。当然の末路だ。厳然たる仏罰だ!

(2003.11.14. 聖教新聞)

 

<47>
出席者:秋谷会長、青木理事長、斎間大田総区総合長、相原大田総区長、野中大田総区婦人部長、大崎大田総区青年部長

青木 東京の大田といえば、竜の子分で元区議の桑原春蔵というウソつき爺がいたっけな。
大崎 あいつは今年の5月に死んだらしい。
斎間 竜と同じで、金狂い、女性狂いで有名だったやつだ。
 大田の皆に、さんざんお世話になりながら退転した。権力の魔性は怖い。議員になって、偉くなったと錯覚した愚劣者だ。
大崎 とにかく皆に迷惑をかけていた。区議時代に区民相談にきた女性にも、必ず「2階に上がれ、上がれ」。そうやって誘い込もうとした。体験者、証言者が何人もいる。
 実際に桑原の家で、後ろから抱きつかれたという女性までいる。
相原 本当に嫌らしい男だったな!
斎間 ウソつき爺∞デマ爺≠ナも知れ渡っていた。
 あっちこっちで気違いじみた妄想、大ウソ、大ボラを吹いては、皆からバカにされ抜いていた(笑)。
相原 なかでも日顕宗の機関紙に垂れ流したウソ。大田じゅうの同志が呆れ果てていたな。
大崎 平成13年10月1日付の「大白法」だ。桑原のやつは、こんなウソをついていた。
 午後3時、大田区役所の玄関の正面で、学会員らしき大男から1時間近く脅迫された≠ニいうんだ。
斎間 ふざけるな! だいたい「大男」って誰だ? 何で学会員だと分かったんだ?
青木 それに、脅迫というのは犯罪だ。すぐに警察に連絡して、捕まえてもらえばよかったじゃないか。通報したのか?
大崎 通報なんかしていない。それどころか、現場を見た人は誰もいない。騒いでいたのは本人だけだ(笑)。
野中 区役所は駅の真ん前よ。午後3時なんて人通りの往来のド真ん中じゃないの。それが証人も誰一人いない。おかしいじゃないの。
斎間 「第三文明」7月号の座談会でも、この話題が出た。そこで私は「大白法」は明確な証拠を出すべきだ。出せないなら謝罪しろ≠ニ言ったんだ。
青木 まったくだ。ウソをつくやつもつくやつなら、そのウソを平然と載せるやつも同罪だ。重大な責任問題だ。
相原 ところが今日まで、日顕宗は何一つ証拠も根拠も出していない。ということは、ウソだと認めたということだ。
斎間 大田の学会として、これは当然、法的措置を考えていた。
 ところが、その矢先に桑原が死んだ。本当なら今ごろ、醜い生き恥を一段とさらけ出すところだったよ、あいつも。

大崎 それに、あの酒乱で女狂いの原島某! あいつも残念ながら、大田の出身だ。「大田の恥さらし」だ。
相原 原島は、たしか学生時代まで大田にいたんだっけな。昔のあいつを知る先輩たちは口を揃えて「さんざん家で甘やかされていた。そのころから生意気だった」と吐き捨てているな。
斎間 母親から将来の会長、会長≠ニチヤホヤされて育ってきた。いまだに語り草だ。
野中 地元じゃ有名な話よ。誰が見たって異常だった。「絶対に、おかしくなる」と言い合っていたけど、図星だったわね(笑)。
青木 結局、原島は極悪ペテン師の山崎正友に「酒漬け」「女漬け」「金漬け」にされた揚げ句、勤務先から資料を盗み出すという「窃盗」までやった。
秋谷 原島も山崎から1000万円をもらっていた。
相原 山崎の恐喝裁判でも、山崎に操られて、ノコノコ、ヨタヨタ法廷に出てきた。そこでも大ウソの限りを尽くした。
大崎 ところが法廷では、逆に原島の下劣な行状、品性が、続々と暴かれた。
 鳥取県で酒を飲み、ある婦人の指輪を「来世に結婚する約束だ」と言って持ち帰った∞栃木県の幹部宅で酒を飲み、婦人に言い寄った∞台東区の会場で、素っ裸で人前に出て、ビールをガブ飲みした=d‥性格異常の醜い実態が出るわ出るわ(笑)。
相原 全部、事実だから、本人はグウの音も出ない。まるで否定できなかった(大笑)。
斎間 揚げ句の果てに、今や糖尿病などで「入院暮らし」だそうじゃないか。
 不安神経症、鬱病になり、糖尿病も悪化し、すべて現実の世界が恐怖の世界%凾ニ自分で書いている。哀れなもんだ。
青木 こういう悪党が駆け込むのは、きまって日顕宗だ(爆笑)。

秋谷 最近も、日顕宗の機関紙に山崎と原島のコンビで登場して、日顕の相承疑惑について大ウソを並べていたというじゃないか。
青木 バカバカしい。恐喝男と窃盗男が今ごろ何いってんだ(大笑)。
斎間 そこで山崎が日顕には相承がある≠ネんて言い出した(大笑)。
 その証拠に昭和54年7月21日、日達法主の亡くなる前夜に日顕も呼ばれていた≠ネんて、突然、言い出したんだ。
大崎 20数年間、誰も聞いたこともない話だ(笑)。
 だいいち、週刊誌で一番はじめに日顕は日達法主に呼ばれなかった、呼ばれなかった≠ニ大騒ぎしたのは、当の山崎本人じゃないか(大笑)。
青木 まったくバカバカしい。自分で「オレは大ウソつきだ」と宣伝しているようなものじゃないか(笑)。
野中 それにしても日顕は、相承の保証人≠ェ極悪ペテン師や窃盗男よ。その一点だけで日顕は「ニセ法主」だと明確、明白じゃないの(笑)。
相原 何しろ宗門は日顕の「相承疑惑」が原因で、最高裁で3敗した。結局、日顕のやつは追いつめられたあげく、またしても墓穴を掘っただけ。自分で自分の傷口を広げている。
斎間 まったく、やることなすこと大失敗のバカ坊主だよ(爆笑)。

(2003.11.15. 聖教新聞)

 

<48>
出席者:秋谷会長、青木理事長、斎間大田総区総合長、相原大田総区長、野中大田総区婦人部長、大崎大田総区青年部長

青木 日顕といえば、東京の大田にも手下の極悪坊主がいる。
相原 有名な狂学部長≠フ大村寿顕(宝浄寺)だ。
斎間 下劣行為に脱税。カラオケ、ゴルフで遊蕩三昧。
 おまけに、池田名誉会長の御書講義の内容まで盗作した、無能、愚劣のクソ坊主だ。
大崎 大村は日達法主の時代に、宝浄寺に入った。さんざん学会にお世話になり、大事にしてもらった坊主だった。
斎間 その裏で、コッソリ学会を中傷し抜いてきたやつだ。
相原 わが大田は、学会の伝統の地だ。
 そこで学会を攻撃すれば点数が稼げる。日顕にもゴマがすれる。
 そういう魂胆だったんだろう。
青木 本当に陰険、陰湿な坊主だったな。
斎間 おまけに、日顕にウリ二つで宗門きっての「銭ゲバ」≠ニいわれてきた。
 これまでに2度も脱税疑惑が発覚し、税務調査も受けている。
相原 それに、あの女狂い。あの異常さは尋常一様じゃない。底が知れない。
大崎 何と、自分の娘の同級生にまで手を出そうとしていた。明確な証拠がある。正真正銘の変態だ。
野中 汚らわしい!
大崎 ゴルフ狂い、カラオケ狂いでも宗内きっての遊び人坊主だ。
 坊主のくせに、時価2000万円以上もする高級ゴルフ場の会員。成金根性むきだしで、18金製のクラブを自慢していた。
斎間 寺の中庭でもゴルフの練習をしていた。しかも、御本尊を安置した本堂の壁に向かってボールを打ち込んでいたというな。
青木 宗門の教学部長が、御本尊に向かって「打ちっ放し」だよ。狂気の沙汰だ。
相原 車を運転しながら、カラオケの練習をしている、という話もあったな。
大崎 勤行は、しょっちゅうサボるくせに、カラオケ、ゴルフは皆勤もの≠セ(笑)。
相原 この大村の女房も「ホストクラブ」で遊び歩いていたという。
 他の坊主連中の女房どもと徒党を組んで、散財しているようだ。
斎間 娘は娘で、寺の供養を鷲づかみにしては、出歩いているという話だ。
大崎 結局、夫婦仲も最悪。家庭もバラバラ。当たり前のこととはいえ、もうメチャクチャのようだ。
秋谷 金は怖い。金に狂った人生が、いかに醜いか。大村の一家を見れば、よく分かるじゃないか。
 いかに金を貯め込み、贅沢三昧で暮らそうと、人間として完全に崩壊している。まさに地獄だ。

青木 それにしても大田といえば、これまで卑劣な宗教弾圧の政治家が何人かいたな。
秋谷 しかし大田は痛快に、宗教弾圧の謀略を打ち砕いた。
相原 あのタレント議員だった森田健作も、惨めな姿じゃないか。
斎間 彼は衆院議員だったが、突然、今年の8月の埼玉県知事選に出ると言い出した。
 ところが所属する自民党が猛反発。結局、知事選に出られなくなった。
大崎 それが響いて、今回の衆院選にも出られなくなった。
青木 知事選に出なくなった時も、いい年をして、メソメソ泣きながらテレビに出ていた。
野中 私の友人も大の男が、何をウジウジと。みっともない≠ニ大笑いしてましたよ(爆笑)。
斎間 彼は「政教分離を考える会」という宗教弾圧の政治屋の集まりの一人だった。権力を笠に着て、さんざん狂奔してきた。
青木 何が「政教分離を考える」だ。
 政教一致≠ネんていうのは、昔の国家神道だ。それと戦ったのが学会じゃないか。
大崎 だいたい、そういうのに限ってバックに特定の宗教団体が、くっついている。自語相違も甚だしい。
秋谷 今の民主主義の日本で政教一致なんてありえない。
 要するに、憲法も全く知らないということだ(大笑)。
相原 そういえば宗教学者が、こう鋭く分析していた。
 宗教弾圧に狂奔する政治家は、必ず「欠陥」「狂い」がある。インチキがある≠ニ語っていたな。

斎間 鋭いな。まったく、その通りだ。
 だいたい彼は、2000年に自分の現役秘書が「買収申し込み」等の公職選挙法違反で捕まった。その時に、何と言っていたか。
 「司法の最終的な判断が出たら、ケジメをつける」と断言していた。
野中 テレビでも大見得を切っていたわね。
大崎 ところが秘書の有罪が確定した後も、ダンマリを決め込んだまんま。ぬけぬけと議員の座に居座っていた。
斎間 それが「ケジメ」か(爆笑)。
大崎 こういう「二枚舌」の議員がいるから、政治家が国民から全く信用されないんだ!
相原 もともと「何もしない」「できない」「動かない」で有名だったからな。地元の大田区でも評判は最低最悪だった。
斎間 その通りだ。彼は参議院を1期、衆議院を2期やった。しかし、肝心の実績は「ゼロ」だ(笑)。
大崎 インターネットで調べてみても、載っているのは「タレント」としての経歴ばかり。肝心の「議員」としての実績、経歴は、ほとんど出てこない。
相原 週刊誌にも出ていたな。
 地元には帰ってこない。公約だった地元の再開発事業も全然、進まない。だいぶ前から不満があった
 地元に何の説明もなく、勝手に知事選の話を進めたんだから許せない。「あなたに不信感を持っている」と彼に言ってやった
 そういう不満の声が身内からも上がっていたようだ。
青木 宗教弾圧の政治家の正体だ。
 揃いも揃って、傲慢で身勝手。独善的。腹の中では有権者をナメきっている。
秋谷 やがて有権者にも、そのドス黒い腹が見抜かれる。最後は、自滅だ。
 化けの皮が剥がれて見捨てられる。
斎間 とにかく、忘恩の反逆者ども! 極悪の坊主! 卑劣な宗教弾圧の政治屋!
 わが大田創価学会は、断じて許さない! 断固、叩き出す!
 「破邪顕正(はじゃけんせい)」こそ日蓮仏法の根幹であり、正義の学会の根本精神であるからだ。

(2003.11.17. 聖教新聞)

 

<49>
出席者:秋谷会長、青木理事長、西口総関西長、山本九州長、三井婦人部書記長、杉山男子部長

西口 先日の衆議院選挙で、我々の支持する公明党は、見事な躍進を果たした。
山本 とくに比例区では、過去最高の「873万票」を獲得。堂々たる金字塔を打ち立てた。
青木 マスコミ各社の予想をも大きく上回った。まさに世間がアッと驚く大勝利だった。
杉山 先日の「日本経済新聞」も公明党の強さ≠話題にしていた。
 同紙によると、投票日の約1週間前の情勢調査で公明党は「当選確実」と「有力」を合わせて20議席台後半だった。
 ところが、結果は3議席増の34議席に躍進した。
秋谷 それだけ支持者の皆さんが、最後の一瞬まで真剣に戦い抜いてくださった。だからこそ勝てたんだ。
山本 その通りだ。公明党の議員は、この大恩を絶対に忘れるな!
 「マニフェスト(政策綱領)」に掲げた公約を立派に実現してもらいたい。
青木 お世話になった方への御礼、挨拶も大切だ。
西口 どんどん議員が動いてもらいたい。
 何度も言うが、もう時代が全く違う。議員、家族、党職員が、どんどん動かなくちゃいけない。
山本 これからは、支持者に言われる前に動いてもらいたい。
 こういうことまで支持者が言わなきゃ分かんないのかと思うと、本当に情けない。
三井 とにかく「誠実さ」も「政策」も「実行力」も、他党とは全く違うという姿を見せてもらいたい。
 支持者、国民の意見を大事にしてもらいたい。
 これが支持者の要望です。

西口 それにしても、今回の衆院選の投票率は、わずか59.8%。「過去2番目」の低さだった。
秋谷 これは重大な問題だ。民主政治の危機≠ニ見るべきじゃないか。
杉山 なぜ投票率が低いのか? その理由は「有権者の政治離れ」だけではないようだ。
 選挙制度自体に問題がある≠ニ指摘する声が多い。
山本 そのようだな。今の衆院選挙は「小選挙区比例代表並立制」という制度になっている。選挙区では「1人」しか当選しない仕組みだ。
西口 だから、立候補者も少なくなる。
青木 先日の「日本経済新聞」も、衆院選の投票率が低かった原因を、こう分析していた。
 政治不信に加え、立候補者数が過去3回の総選挙で最少だったこと。比例代表に主要5党しか名簿を提出しなかったことなどが影響している≠ニ書いていた。
三井 有権者にしてみれば、「選択の幅」が、どんどん狭くなっている。民意を反映させにくくなっている。
 だから選挙への関心も薄くなっている、ということね。
杉山 「毎日新聞」の松田喬和論説委員も論じていた。
 「中選挙区時代の投票率は60%から70%、小選挙区になって50%から60%に減った。政党で選ぶ部分が大きくなり、候補者と有権者の関係が希薄になったこともある」と指摘していた。
山本 中選挙区制の時と比べて、10%も投票率が減ったということだな。

西口 それに実際、2度、3度と「小選挙区制」で衆院選をやってみた結果、いろんな問題、弊害が出てきている。
秋谷 各界の識者も、さまざまな観点から指摘している。
青木 まず小選挙区だと、どうしても大量の「死に票」が出る。
杉山 そうなんです。たとえば、40%の票を取った候補でも、41%の票で当選した候補に負ければ、全部、死に票になってしまう。
山本 落選した候補に投票した40%もの有権者の意志は、政治に反映されないことになるわけだ。
三井 それじゃあ投票する気も失せるわね。
山本 それに、政治家に人材が出なくなったのも「選挙制度に問題がある」という識者だって多い。
西口 確かに最近は「日本の政治家は小粒になった」と、よく言われている。
 だいたい昔は「次の総理」が見えていたものだ。「次は、この人」と顔が見えていた。
青木 それが今じゃ、どうだ。
 小泉総理の後任だって、全然、見えていない。
 大勢、国会議員がいるのに、名前も挙がっていないじゃないか。
西口 民主党も全く同じだ。本当に「人材不足」になってしまった。
山本 また平成12年の衆院選挙で、自民党は小選挙区で40.9%の得票率だった。
 ところが議席を見ると、全体の59%もの議席を獲得した。
 今回の衆院選でも、43.9%の得票率で、56%の議席を獲得した。
三井 誰が見たって、とりすぎよ。それ以上に、特色ある政治家を選ぶ選択肢がなくなった。多彩な人材を選び出す「幅」が狭くなった、というわけね。

杉山 政治ジャーナリストの石川真澄氏は、総合誌『世界』の平成11年8月号で、こう書いていた。
 「小選挙区制は、このように有権者の真の意思を歪めて、第1党ではあっても絶対多数(過半数)ではない党を絶対多数派に押し上げ、その裏返しに第3党以下の議席を真の支持よりはるかに少ない数に押しつぶす」と痛烈に批判していた。
青木 なるほど。
西口 だいたい今の小選挙区制は、それまでの中選挙区制に比べて「お金がかからない」ということで導入されたはずだった。ところが実際は、全然、違う。
山本 新聞の報道によると、前回の衆院選挙の時も、東京で立候補した政治家が、こう言っていた。
 選挙区が狭くなった分だけ「ドブ板選挙」になった。地域の世話役活動が、ますます大変になった≠ニ、こぼしていたじゃないか。
杉山 私が知っている大学教授も、こう語っていた。
 「金がかからないということで、小選挙区制度にした。しかし、依然として金がかかる。その分、政治家が金に汚くなって、こすっからくなる。すると、人材が出なくなる。まったくの悪循環だ」と言っていた。
西口 結局、「人材が出ない」という点でも「金がかかる」という点でも、今の小選挙区制は問題だらけ、ということだな。
秋谷 それに「そもそも小選挙区制は日本人に馴染まない」という意見も根強い。
山本 選挙分析の第一人者である、白鴎大学の福岡政行教授も、月刊誌『第三文明』の平成12年9月号で、こう分析している。
 全国を調査に歩いたが、小選挙区制は日本人には馴染まないのではないかと感じた。現段階で、抜本的な制度改革をした方がいいと思う≠ニ語っていた。
杉山 その上で福岡教授は「日本人は、百貨店方式で、何人かの候補者から選びたいというところがある」として中選挙区制が日本の政治風土に馴染むのではないか≠ニ結論している。
西口 確かに小選挙区制では、ほとんどの選挙区で「2大政党の候補のどっちに入れるか」しか選択肢がない。これじゃ、あまりに窮屈だ。
三井 食堂に行ったって、いつもメニューは二つしかないようなものね(大笑)。
青木 そんな食堂なんか、すぐに飽きられちゃうよ(笑)。
杉山 それでなくても最近は、国民の政党離れが、どんどん進んでいる。
 世論調査では「自民党」と「民主党」の支持率を二つ合わせても、有権者全体の約3割しかない。
秋谷 それだけ、国民の政治に対する意見が多様化しているということだ。
山本 そんな状況で二つの政党のどっちかに入れろ≠ネんてバカげた話だ。

西口 慶応義塾大学の草野厚教授も先日の「朝日新聞」で、こう語っていた。
 「私自身、2大政党に向けた小選挙区制が望ましいと考えてきたが、それは必ずしも日本の風土には適さないと考えるようになった」と主張していた。
杉山 草野教授は、こうも語っていた。
 「自民党にブレーキをかけてきた連立与党の公明党の役割を見るにつけ、第3党の必要性を感じている。
 連立政権10年の歴史は、2大政党では吸収されない民意があることを示してもいる」と分析していた。
秋谷 その通りだろうと思う。今回の衆院選で、第3党の公明党が躍進したのも、現実に「2大政党では吸収されない民意がある」という一つの証拠だ。
山本 今の小選挙区制の導入については、さまざまな経緯があったが、そもそも選挙制度というものは、一種の「実験」だ。
青木 社会と時代の実状に合わない制度は、思い切って見直していく。国民の声に即して、どんどん改革していく。それが「制度」というものじゃないのか。
杉山 政治制度論が専攻の、駒沢大学の大山礼子教授も「朝日新聞」で、こう訴えていた。
 イギリス型の議院内閣制が、本当に日本の模範にふさわしいかは疑問だ
 なにより小選挙区制に問題が多い。近年、この制度を変更した国も少なくないし、イギリスでもおかしいという議論がある。それなのに、その点の検証もなしに小選挙区制をよしとするのは乱暴すぎないか≠ニ主張していた。
西口 世界的にも、今のような普通選挙が行われるようになって、まだ100年ほどの歴史しかない。
 海外の先進諸国の選挙制度を見ても、まだまだ試行錯誤の段階だ。
山本 選挙制度は重要な問題だ。日本の国民性や社会状況に照らして、さまざまに実験していくのは、当然のことだ。
青木 その意味じゃ、投票率の上がる中選挙区制のほうが、国民の意見が反映されやすい。
 当然、これからの選挙制度改革の選択肢の一つになってくるだろう。
杉山 だいたい今の制度では、なにか自民党や民主党の「既得権益」みたいになっている選挙区が、日本全国のあっちこっちにある。
三井 まるで、その一家のために選挙区があるみたいなところだってある。こんなのは断固、変えるべきですよ、バカバカしい!
秋谷 その通りだ。ただし、党利党略で選挙制度を云々するのは愚の骨頂だ。
 与党も野党も、自分たちの利害ではなく、どこまでも「国民のため」「有権者のため」に取り組んでもらいたい。

(2003.11.18. 聖教新聞)

 

<50>
出席者:秋谷会長、青木理事長、原田副理事長、三井婦人部書記長、杉山男子部長、弓谷東京男子部長

青木 今月3日、秋の叙勲の受章者が発表されたな。
杉山 今回の叙勲は注目されていた。
 政府の「栄典制度の在り方に関する懇談会」が2001年10月に「栄典制度改革」を打ち出した。その改革を受けての、初の叙勲だったからだ。
三井 そうでしたね。それで、いったい何が変わったんですか?
弓谷 まず「勲一等」など数字によるランク付けが廃止された。
青木 当たり前だ。人間にランクも序列もない。しかも決まって上位にくるのは政治家や官僚だ。あまりにも封建的だ。差別主義だ。完全に時代遅れだ。
杉山 それに今回、男女の区別も、原則としてなくなった。
三井 これも当然のことね。家庭も、社会も、全部「女性がいてこそ」じゃないですか。

杉山 一般紙の投書欄にも、こうあった。
 「国家・公共に害を及ぼしたとみられる人間ほど高い位の勲章をもらっている」
 「政治家は名誉職ではない。国家・国民を幸せにする責任職である」
 「国会議員から叙勲制度を廃止すべし」等々、厳しい声が寄せられていた。
原田 まったく、その通りだ。勲章を贈るんだったら国民のために働いた、無名の庶民に贈るべきだ。
 「完全に官尊民卑だ。こんなことを許すほうも許すほうだし、受けるほうも受けるほうだ」と、私の知っている大学教授も怒っていたな。
秋谷 地域や社会のなかで、地道に、粘り強く、本当に立派な貢献をしている人物は、無名の庶民にこそ多い。
 その方々を最大に賞讃してこそ、社会も栄え、発展するんだ。
弓谷 今回の叙勲を見ても、民間の受章者は1648人と過去最多だった。
 しかし上位を見ると、民間人は全体の19.4%しか、いなかった。比率で見ると、これまでと、ほとんど変わらない。
三井 嘆かわしい限りね! まだまだ日本は「民主国家」「文化国家」から程遠いわね。
原田 政治家も公務員も「公僕」だ。国民のため、社会のために奉仕するのは、当たり前じゃないか。「叙勲」の意義を根本のところで、はき違えている。
青木 特に政治家は「勲章は人類のため、社会のために尽くす尊い庶民にこそ、ふさわしい」との模範を示すべきだ。
三井 そうですよ。それでこそ真実の「公僕」です。
原田 「主権在民」何だから、もう政治家なんかに叙勲するのは、金輪際、やめるべきじゃないのか? そういう声は多い。
秋谷 それが民主主義の国の在り方であり、勲章の本義だ。
弓谷 最近の新聞の投書欄にも、こうあった。
 「確かに選挙活動は必死にやってきたろうが、政治自体の仕事を必死にやって勲章をもらったと言える政治家は何人いるのか」
 「借金をいっぱい作った政治家にまだ税金を使って勲章をやるのか。おかしな話ではないか?」と怒りの声が出ていた。
三井 国民は皆、そう思っていますよ。
秋谷 池田先生は「勲章の意義は、一つには、人命救助をした人を対象にするのが正しいのではないか」と言われたことがあった。私も、その通りだと思う。
青木 たとえば、嵐の中、遭難しかけた船で、生命がけで皆を守った船長さん。
 飛行機事故で、自分を犠牲にして女性や子どもを先に助けた無名の男性。危険を顧みずに火事の中から老人、子どもを救った消防士‥‥。
杉山 一昨年、東京のJR新大久保駅で、韓国人留学生の李秀賢さんが、ホームから転落した男性を助けようとして死亡した。
 ニュース等でも大々的に報道された事件だが、韓国は李さんに特別に国民勲章を贈って、その人道貢献を顕彰した。
 そういう人にこそ、感謝して贈るのが、本当の勲章じゃないのか。
原田 まったく正しい。
 日本では災害救助などで殉職した自衛官や警察官等に勲章を贈るケースはある。しかし、民間人に贈ることは、ほとんどないというじゃないか。

弓谷 慶応義塾を創立した、明治の大思想家の福沢諭吉は、一生涯、勲章をもらわなかった。何度も政府から話があったが全部、断った。
 彼は政府は勲章や位の製造所であって、自分勝手に名誉を製作して、世間的な名誉や利益にしか関心のない俗輩の玩弄物(=オモチャ)にしている≠ニ鋭く喝破した。
秋谷 その通りだ。
杉山 それに福沢諭吉は、自分で創刊した新聞に勲章などは御免≠ニいう記事を載せたこともある。
 政府から勲章などの話があっても、御免こうむる。私は政府創立より10年早く慶応義塾を創立し、莫大な費用をかけて、これまでに国の役に立つ、1万もの卒業生を輩出した。
 勲章といった、いつわりの名誉は不要であるから、慶応義塾の費用の半額でも、もらいたい≠ニ宣言した。
青木 立派な見識だ。今の日本の政治家に聞かせてやりたいな!

三井 ところで公明党の議員は、どうなんですか? 勲章をもらっているんですか?
杉山 公明党が押さえている現状では、勲章を受けた国会議員と議員のOBは、衆院議員が12人。参院議員は13人が受けています。
弓谷 しかし、多くの議員は辞退している。
 衆議院では、有島重武、田中昭二、北側義一、浅井美幸、伏木和雄、草野威、草川昭三、坂井弘一、和田一郎、大野潔、石田幸四郎、伏屋修治、広沢直樹、吉井光照、渡部一郎、沼川洋一、福岡康夫、渡部通子、西中清、柴田弘、長谷雄幸久、中川嘉美、相沢武彦、貝沼次郎の各氏が辞退。
秋谷 今年の叙勲では、昔、委員長をやった矢野絢也君も勲章を辞退した。
原田 参議院では、辻武寿、二宮文造、渋谷邦彦、武田節子、鈴木一弘、馬場富、大川清幸、藤原房雄、矢原秀男、桑名義治、猪熊重二、多田省吾、鶴岡洋、刈田貞子、塩出啓典の各氏が辞退した。
杉山 故人では、北条浩(前会長)、原島宏治、小平芳平、牛田寛、山田徹一、横尾和伸、原田立、長田武士、多田時子、久保哲司の各氏らが辞退している。
青木 「公明党の議員は勲章を受けない」――いや、私の大学時代からの友人も「さすがは公明党の議員だ。本当の民衆の側に立っていることが、この一事を見ても分かる。その証明が明確になっているよ」と感嘆していた。
原田 「叙勲は自分一人の名誉だ。受けないのは民衆のためだ」。そのように私の友人の学者も言っていたな。
三井 そもそも大勢の庶民に支えられて、国会に送っていただいた。これ以上の勲章はないじゃないの。
秋谷 それでなくても不景気で、庶民は本当に苦しんでいる。それを政治家が自分だけ栄誉をもらうなんて、どっから見ても、おかしい。

杉山 だいたい日本の勲章制度は外国の物マネだ。明治8年(1875年)に、欧米のマネをして作られたものだ。
 しかも「法律」で定められたものじゃない。
 根拠になっているのは、明治8年の「太政官布告」等だけだ。
弓谷 叙勲の基準についても、明確な基準など、まったくない。
 これまた「慣例」で決まっているだけだ。
三井 なんだ、そうだったの。海外でも、同じような制度、慣例になっているの?
弓谷 いえ、国ごとに全然、違います。フランスなどは、勲章をもらった人が、自分で費用を出して勲章を作らないといけない。
杉山 マダガスカルでは「勲章税」という税金が、かかる。高位の勲章であるほど、税金も高くなる。
弓谷 それにイギリスでは、ガーター勲章が有名だが、これは受章者が亡くなったら、返すことになっている。オランダでも、ほとんどの勲章が「死後返納」だ。
杉山 そのほか、勲章制度自体が存在しない国。勲章は外国人への勲章のみという国。いろいろとある。
青木 どうせ物マネで、法律で決まっているわけでもない。だったら、庶民が喝采をあげるような、庶民の心を打つ制度にすればいいじゃないか。
 特権意識の温床になっている今の叙勲制度なんか、抜本的に改革してもらいたい。まだまだ手ぬるい。生ぬるい。
秋谷 まったく同感だ。国民は大賛成だ。公明党が、こういう特権改革の先頭に立ってもらいたい。断固、戦うべきだ。

(2003.11.19. 聖教新聞)