< 座談会 >   新時代を勝ち開け!


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政治家は「引退後」が勝負
中国から名誉会長に不動の信頼
賢明に「絶対無事故の夏」を勝ち取れ
「全世界が池田博士を渇望」
未来部が「躍進月間」
大慢の者は敵に随う
世界が創価の「青年育成」を賞讃
創価大学が開学50周年へ前進
悪辣な住民移動≠フウソに罰金刑
創価の墓園は「福徳の王宮」


 

 

<41> 政治家は「引退後」が勝負
出席者:原田会長、正木理事長、西山関西長、三井婦人部長、棚野男子部長、笈入中部青年部長

棚野 先日、公明党の国会議員について、この座談会で語り合った。
正木 読者から、多くの反響があった。
 「まったく、その通りだ。政治家は、庶民の手足になって働くべきだ。公明党の国会議員こそ、厳然と範を示してもらいたい」という声を、全国から多々、いただいた。
笈入 中部の男子部員も語っていた。
 「読んでスッキリした。残念なことに、公明党の中にも、評判の良くない議員がいるようだ。もっともっと手厳しく、繰り返し、議員を戒めてほしい」と強い要望があった。
三井 当然、圧倒的に多くの議員は、真剣に戦っています。また議員を引退した後も、地元で活躍している、立派な議員OBが数多くいます。

議員OBが活躍

西山 我が関西にも、たくさんいます。その一人である福井県の元市議会議員は、7期28年間を務めて引退。その後は、地元の福祉向上に尽力している。
 周囲から推されて、市の社会福祉協議会の会長を務めるなど、76歳の今も元気いっぱいに活動しています。
原田 そういう話を聞くと、支持者も嬉しい。胸を張れる。応援のしがいがあるというものだ。
西山 この方は、聖教新聞の拡大にも一生懸命だ。これまで毎月必ず購読を推進しておられる。
 今もなお、生き生きと、新しい人脈を広げ、友情を拡大している。
正木 それでこそ公明党の議員OBだ。議員に引退はあっても、学会活動に引退はない。
 ましてや「年は・わかうなり(ふく)はかさなり(そうろう)べし」の信心だ。人生の勝負は、むしろ「引退した後」で決まる。
三井 私も先日、関西の議員OBの活躍を聞きました。大阪府で市議を3期務めた婦人です。
 彼女は、引退した6年前に「これで思う存分、大好きな学会活動ができる!」と張り切った。すぐさま「第三の人生」をスタートしました。
正木 やっぱり婦人部は、すごい(笑い)。
 壮年の中には「長く議員をやったから、少し休みたい」とか何とか自分勝手な理屈をつけて、根本の学会活動まで一休みする元議員がいる。
原田 そうこうしているうちに、信心まで腐っていく。絶対に要注意だ。
三井 この婦人は、(ゾーン)の新聞長として、また法華講員救済の先頭に立って、はつらつと活躍しています。
 さらに、ご主人も老人会をはじめ地域の要職を歴任しながら、若々しく戦っておられます。
西山 後輩の議員も「本当に心強い。議員と議員家族の(かがみ)だ。この夫妻には何でも相談できる」と喜んでいるようだ。
原田 議員OBと家族! 真剣に戦えば、どれだけ大きな前進の力になるか。どれだけ支持者が気持ちよく戦えるか。その模範じゃないか。

総仕上げで勝て

正木 人生の総仕上げを立派に勝ち飾ってこそ勝利者だ。
 傲慢、忘恩の輩は結局、誰からも信用されない。最後は誰からもバカにされ、見向きもされない。敗北の人生だ!
棚野 その通りだ! 立派な議員は、みな「人間として」立派だ。支持者の恩を忘れない。恩返しを忘れない。引退後、いよいよ懸命に頑張っている。
三井 だいたい恩返しもしない、できない人間が地域や社会で尊敬されている――そんな話は、ただの一遍だって聞いたことがないわね(爆笑)。
笈入 中部にも、地域の信頼の厚い議員OBがいます。
 三重県の元県会議員は引退後、四半世紀ぶりに学会活動に戻った。すると、かつての後輩が組織の役職では「上」になっていた。
正木 よくあることだ(笑い)。これは、しかたがない。「元議員」の肩書を鼻にかけた人間ほど、そういう現実を不満がって、へそを曲げる(大笑い)。
笈入 しかし、この壮年は「信心は役職ではない。自分ができることは何でもさせていただこう」と決意。
 圏の新聞長として12年間、戦い抜き、現在は圏団地部長として誠実に活躍されています。
原田 地元の同志も「誰に対しても腰が低い。お世話になった支持者のところも、折あるごとに回っている」と喜んでいるようだね。
笈入 三重県では現在、公明党の議員は45人。一方、議員OBは63人もいます。
 この壮年をはじめ議員OBの皆さんは「現職の議員よりも『元気に』『素早く』行動しよう」と意気軒高です。
棚野 今や全国的にも現職より議員OBのほうが多い。
 公明党の現職は、国会議員、地方議員を合わせて3089人(6月末現在)。これに対して、議員OBは3800人以上にもなる。
西山 まさに一大勢力じゃないか。これだけの議員経験者が真剣に戦えば、どれだけの力になるか。

地域にも貢献

笈入 愛知県の元市議の壮年も、議員を引退後、学会活動に全力。現在は、多宝会の総県議長として奮闘しています。
 地域においても、コミュニティーセンターの運営委員会副委員長などの要職を担って活躍している。地域の「かわら版」の編集長≠ワでしておられます。
三井 まさに「地域の顔」ですね。
笈入 この元市議は、後輩の議員に、いつも語っている。
 「議員は引退したら、支持者と地域に恩返しをするのが当然だ。そのためには、現職の時から地道に、地域に貢献し、信頼を築き上げなきゃいけない」と口酸っぱく教えている。
正木 まったく正しい。
 バッジを外したら、どこからも、誰からも相手にされない。そんな議員なんか必要ない。支持者の「足手まとい」だ。
西山 まったくだ。関西の他党の元議員も語っていた。
 「引退した後、どれだけ人脈が残るか。結局、自分自身が汗水流して、自力で広げた人脈しか残らない。支持者におんぶに抱っこじゃ、何も残らないよ」と笑っていたよ。
原田 その通りだ。裸一貫になったときに、人間としての真価が現れる。
 真面目に戦ってきた人は、引退後も、周囲から信頼され、ますます輝いていく。

思い上がるな!

正木 反対に、なにもかも支持者のおかげで議員にしてもらったくせに「自分は特別だ」と思い上がるやつ!
 そういうやつらは、必ず権力の魔性に狂い、金に狂ったあげく、社会からバカにされ抜いて、自滅していく。
西山 戸田先生が喝破された通りだ。
 「議員になると、信心と別世界の権力と、わがままな世界に入って、自分は偉くなったと錯覚して、信心を無視し、人々を下に見て、破滅していく人間が出るから、気をつけろ」と厳命された通りじゃないか。
原田 そしてまた戸田先生は、こうもおっしゃった。
 「政治家は、死にもの狂いで働くべきだ。支援者に対しては、真心ある態度で、恩を返すべきだ」
 「名聞名利を捨て去った真の政治家の出現を、現代の人類社会の民衆は渇望しているのだ」と厳然と言い残された。
 この戸田先生の言葉こそ、公明党の全議員が胸に刻むべき指針だ。
棚野 青年部は一段と厳しく、鋭く、政治家を監視していく。
 それが議員本人のためだ。
原田 その通りだ。公明党の議員、議員OB、家族は身を粉にして戦い抜け! 今こそ「議員革命」だ!

(2008. 7.10. 聖教新聞)

 

 

<42> 中国から名誉会長に不動の信頼
出席者:原田会長、正木理事長、西山関西長、三井婦人部長、棚野男子部長、笈入中部青年部長

遼寧歌舞団

三井 いま、中国遼寧歌舞団の民音公演が各地で大反響を広げていますね。
棚野 今回の来日公演は、日中平和友好条約締結30周年、民音創立45周年を記念するものです。5月からスタートし、8月まで全国で92回にわたって公演します。
三井 同団は、中国を代表する芸術団で、近年「国家興行輸出演目」にも選ばれています。
 女性を花にたとえながら、その美しさ、清らかさを謳うステージが観客を魅了しています。
西山 本年は、池田先生が、あの歴史的な「日中国交正常化提言」をされてから40周年でもある。幾重にも意義深い年だ。
原田 同団の団員、スタッフの皆さんも口々に語っている。
 「池田先生の『日中提言』40周年の佳節に、来日でき、本当に光栄です。
 先生の築かれた『金の橋』に続き、両国の友情が更に深まるよう、全力を尽くします」と笑顔で語っておられた。
正木 「フィナーレは、池田先生が作詞された『母』を全員で歌い上げます。客席からも、やさしい歌声が返ってくる。まさに中日友好の華が永遠に咲き薫ることを、深く願い合う舞台です」と語る中国側のスタッフもいた。

歴史の証言

三井 今回、訪日団の団長を務めておられるのは、王秀雲さんという、中国人民対外友好協会・文化交流部の主任(中日友好協会理事)の女性です。
 彼女は1990年5月、池田先生が第7次訪中をされた折、先生に随行された方です。
正木 有名です。この時、先生は周恩来総理夫人のケ頴超(とうえいちょう)女史と8度目の会談をされた。この語らいの通訳にあたったのも、王さんでしたね。
三井 彼女は、今も鮮明に記憶しておられます。会談の印象を、こう語っています。
 「あの日、ケ女史は北京・中南海の自宅に、池田先生を迎えられました。一般の外国人との会見とは、まったく違いました。
 女史は家族を自分の家に招くように、先生も息子さんが、お母さんと久しぶりに会うように、再会されました。
 女史の嬉しそうな笑顔が忘れられません」と証言しておられます。
原田 なぜケ頴超女史が、これほどまでに池田先生を敬愛されたのか。
 王秀雲さんは「周総理自身が池田先生を心から尊敬していたからでしょう」と明言しておられる。
笈入 この会談では、女史から周総理の形見のペーパーナイフが先生に贈られましたね。
三井 王さんもビックリしたそうです。
 「普通は、ありえません。池田先生が周総理夫妻にとって特別な人だからこそ、大事な遺品を託されたのでしょう。
 女史の振る舞いから、周総理と先生の友情が、ほかの人とは比べられないほど深いことが一目で分かりました」と述懐しておられました。
西山 重要な歴史の証言だ。ケ女史自身も「池田先生は私ども夫妻にとって月並みな友人≠ナはありません。格別な方です」と明言しておられましたね。
正木 この第7次訪中で、先生は江沢民(こうたくみん)総書記(当時)とも会談されました。その通訳をされたのも、王さんです。
三井 王さんは、日本の有名な政治家の通訳も、幾度もされました。その経験を踏まえて、こう語っています。
 「日本の政治家は、中国の要人と会っても、関心は政界のことが多いものです。
 しかし池田先生は違う。対談の中には、深い哲学があり、文化・芸術があり、社会学、科学まで含まれる。
 先生の心と目は、常に遠くを見つめておられます。それは、世界の平和であり、その中に中日友好もあるのです」と感慨深く証言しておられます。

「池田大作研究」

棚野 中国といえば近年、北京大学の「池田大作研究会」をはじめ、先生の思想と業績を研究する機関が相次いで設立されていますね。
笈入 本年5月20日には、中国・広州市の広東省社会科学院に「広東池田大作研究会」がオープン。
 さらに翌日、同市の華南師範大学にも「池田大作先生教育思想研究所」が開設されました。
正木 記念の学術シンポジウムも、両大学などの共催で盛大に行われた(5月21、22日)。
 席上、23の研究論文を発表。池田先生の文化、教育思想などをめぐって活発な議論が展開された。
原田 広東省教育庁の魏中林(ぎちゅうりん)副庁長が語っていた。
 「中日関係の、ここ数十年にわたる発展、その主な潮流、そして現在の状況を築き上げる上で、民間の推進者である池田先生の役割は極めて大きい」と強調しておられた。
棚野 シンポジウムでは、池田先生が胡錦濤国家主席と会談(本年5月)された折に献呈された漢詩も話題になった。
 出席者が感想を語り合い、芸術の色彩も加わったそうですね。
西山 今や中国の全土で、池田先生の哲学と業績について、一流の学者が研究し、深く論じ合う時代になった。
 先生が、中日友好に、どれほど重大な役割を果たしてこられたか。その歴史を、いかに中国の識者が重視しているか。この一事だけを見ても、明確じゃないか。
原田 中国・武漢大学の胡徳坤(ことくこん)副学長は、こう明言しておられた。
 「中日友好に傑出した貢献をした日本人は少なくありません。
 しかし両国の友好に苦心惨憺し、全力を傾けた池田先生に匹敵する人物はいないでしょう」と讃嘆しておられた。
 これが中国の識者の一致した見方です。まさしく不動の信頼だ。

文化交流の大道

正木 「両国の友好に苦心惨憺し、全力を傾けた」――まさに先生は、いばらの道を切り開くように、一人、先頭に立たれ、友好の大道を切り開いてこられた。
西山 そもそも歴史的な「日中国交正常化提言」(1968年9月)も、周総理と会見(74年12月)された当時も、中国は文化大革命の混乱の真っ只中だった。
原田 しかし、先生は「日中友好なくして、アジア、そして世界の平和はない」と一貫しておられた。
 周総理との会見のわずか4ヵ月後、75年4月には、創価大学の創立者として、日本で初めて新中国から国費留学生を受け入れられた。
西山 さらに同年9月には、民音の創立者として「中国北京芸術団」を招聘。初の来日公演が実現した。
 池田先生は文字通り、教育・文化交流の面でも先駆を切って、両国の友好を築き上げられたのです。
笈入 そして何よりも、中国の方々が尊敬し、慕い、信頼するのは、池田先生の「人格」ですね。
三井 先ほど話が出た王秀雲さんも、その一人です。先生の訪中の折、車の助手席に何度か同乗されたそうです。その時の様子を、こう語っておられます。
 「先導車が街の人たちの中を縫うように進んでいくと、池田先生と奥様は『ごめんなさい』と道行く人々に幾度も声をかけられていました。
 『本当に申し訳ない。ゆっくり走ってください』とおっしゃられたことも一度や二度ではありません。その姿に私は、全身全霊(心の底から)人民に奉仕されてきた周恩来夫妻を見る思いでした」と感嘆しておられました。
棚野 中国と日本の要人を、身近で見てこられた方の貴重な証言ですね。
三井 王さんは常々、語っておられます。
 「周総理と池田先生の友情を、後世に伝えていくことが、私の大事な仕事です。あとに続く青年のために!」と。
原田 我々も同じだ。先生の偉業を世界に語り抜き、勇んで先生の戦いの後に続くことだ。
西山 中国の識者も称えているように、池田先生は信念と勇気で、全世界に友好の橋を懸けられた。戦いは勇気だ。
 「学会は師子の団体だ。師子の集まりだ。臆病者はいらぬ!」――この戸田先生の叫びの通り、師子奮迅の戦いを繰り広げてこられた。
原田 その通りだ。広宣流布は「臆病にては叶うべからず」だ。
 戸田先生は「仏の敵を一人あますな!」と厳命された。この夏も我々は勇気凛々と戦おうじゃないか!

(2008. 7.17. 聖教新聞)

 

 

<43> 賢明に「絶対無事故の夏」を勝ち取れ
出席者:原田会長、正木理事長、西山関西長、三井婦人部長、棚野男子部長、笈入中部青年部長

正木 本年の上半期も、わが学会は、すべてに勝った。
 池田先生の指揮のもと、堂々たる大勝利を飾った。
西山 6月にあった沖縄県議選も、我々が支援する公明党は全員当選。
 大激戦のなか、前回より合計4000票以上も増やして完全勝利した。
原田 大変なことだ。すべては、支持者の懸命な戦いのおかげだ。
 公明党の議員は、この大恩を断じて忘れるな! 恩知らずの畜生にだけは断じてなるな!

邪正を決せよ

棚野 それにまた学会は、悪辣な「デマの謀略」も、すべて打ち破ってきた。
 「勝負を決せざらん」「邪正を決し給え」との御聖訓通り、正義を満天下に示した。
西山 本年3月にも、日顕直属の檀徒一派が最高裁で敗訴したじゃないか。
笈入 これは檀徒一派の「盗聴」に絡んだ裁判だった。1996年から2000年にかけて、創価新報などが、檀徒一派による「盗聴事件」について報道した。
 この報道に対して、連中が難癖をつけて訴えてきた裁判だ。
棚野 だが、その自分から起こした裁判で、檀徒一派は惨敗した(笑い)。
 東京高裁で「盗聴に関与していた疑いがある」と明確に認定され、最高裁でも敗訴したんだ(3月7日)。
三井 自分のほうから起こした裁判で、大恥をかいたわけね(大笑い)。
正木 まったくだ。これでまた一つ、日顕一派の極悪の実態が明らかになったな(笑い)。

夏の事件・事故

原田 ところで、いよいよ夏本番を迎える。
 夏は、社会では年末年始と並んで事件や事故が多発する。油断大敵! 十分な注意が必要だ。
棚野 夏の事故といえば「熱中症」や「水の事故」。毎年、必ず起きている。
笈入 とくに子どもに多いですね。
 まず熱中症。子どもは背が低いので、地面からの照り返しの熱を頭に受けやすい。体温を調節する能力も未熟です。
 そうした理由から、大人よりも熱中症にかかりやすい。
三井 大人と同じ感覚で見てはダメですね。
 予防としては@帽子をかぶることAこまめに水分を摂るB長時間、日なたで遊ばせないこと、などがありますね。
正木 そのうえで大切なことは「子どもから目を離さない」ことだ。「水の事故」を防ぐためにも、一番の急所だ。
西山 それに交通事故。夏休みの行楽シーズンには、家族や友人同士で、車で遠出をする機会も多い。
 そうした時こそ、普段以上に安全運転を心がけたい。
原田 当然「スピードを出しすぎない」「シートベルトを着用する」などの基本ルールを守ることだ。
 そのうえで、つい疎かにしがちなのが、車のメンテナンス(点検・整備)だと言われる。
棚野 実際、車のトラブルで一番多いとされるのは「バッテリー不良」だ。これは点検すれば、未然に防げる。
 長距離を移動する前は、とくに入念に点検しておきたい。
笈入 そして何より、運転手自身が決して無理をしないことです。
 移動時間に余裕をもって計画を組む。こまめに休憩や仮眠を取って、万全の体調でハンドルを握ることだ。
三井 同乗者も注意し、声を掛け合いたいですね。

「1日1億円」

棚野 それに事件といえば、悪質な詐欺。最近、また「振り込め詐欺」が増えている。
 本年の被害額は「過去最悪」のペースというじゃないか(警視庁まとめ)。
笈入 新聞各紙も大きく報道していた。
 被害総額は、本年1月から5月だけで、なんと合計約137億円にものぼる。
三井 「1日1億円」のペースじゃありませんか。これは深刻な問題です。
正木 「振り込め詐欺」は、いくつかの種類に分けられる。
 まず@「オレオレ詐欺」。家族などの窮地を装い、援助を求める詐欺だ。これが今でも一番多い。
西山 最近は、ますます手口が巧妙になっている。
 たとえば、事前に身内を名乗り「携帯電話の番号が変わった」などと連絡しておいて、後日の詐欺の「本番」の下準備をしておく。そういう手の込んだ手口を増えている。
棚野 この「オレオレ詐欺」で最も多いのは、身内が何らかの事件や事故を起こしたから「示談金」を振り込めというものだ。
 警察官や弁護士、被害者など複数の人間が次々と電話口に登場し、もっともらしく詐欺話を展開する。そういう芝居じみた「劇場型詐欺」が多い。
笈入 最近では、銀行の振り込みだけではなく、宅配業者や郵便で現金を郵送させる被害も増えている。

「還付金詐欺」

棚野 ほかにA「架空請求詐欺」やB「還付金詐欺」がある。とくに急増しているのが「還付金詐欺」だ。
三井 社会保険事務所などを装って「年金の未払い分があるので還付します」などと電話をかけてくる詐欺ですね。
正木 これも手が込んでいる。まず「還付金の支払いには、現金自動預払機(ATM)を使う」などと言ってATMに誘い出す。
 そして携帯電話で言葉巧みに指示をしながら、現金を振り込ませる……。
棚野 たとえば「エラーで振り込めないから、いったん100万円をこちらに振り込んでくれ。そうすれば、還付金と合わせて入金する」などと大ウソをついて、振り込ませる詐欺だ。
西山 この還付金詐欺。いま関西で急増している。大阪府の本年の被害額は、前年比で、なんと10倍以上。
 府警は「オレオレ詐欺に強い大阪人も、金が戻ると思わせる還付金詐欺には弱い。注意してほしい」と強く呼びかけている。
原田 こうした詐欺に引っかからないためには、相手の話を鵜呑みにせず、まず「疑う」ことだ。
 そもそも、警察や弁護士が電話で示談金を要求することはない。
笈入 また、社会保険事務所などは、どんな支払いであっても、電話でATMに行けなどと指示することはない。
西山 次に「確認」することだ。身内が事件に巻き込まれたという場合は、いったん電話を切って、本人の携帯や職場などに連絡してみる。
正木 そして「相談」。絶対に自分一人で判断せず、迷ったら警察や知人に相談することだ。
三井 「疑う」「確認」「相談」。そのうえで、家族同士で「合言葉」などを決めておくのも効果的ですね。

「油断は禁物」だ

棚野 昨年、振り込め詐欺に遭った被害者のうち429人に、警視庁が調査した。
 その結果、全員が「振り込め詐欺を知っていた」と回答。さらに8割以上が「自分が被害に遭うとは思わなかった」と答えている。
原田 重要な数字だ。「自分は慎重だ。騙されない」と思っている人ほど、危ない。絶対に「油断は禁物」だ。
棚野 さらに約3割もの人が、振り込む際に、銀行員から「本当に大丈夫ですか」と注意されたという。その警告も振り切って、振り込んでしまったということだ。
西山 本当に巧妙だ。空恐ろしい時代だ。
原田 とにかく「詐欺師は、すぐ近くにいる」と警戒すること。用心を忘れないことだ。
 日蓮大聖人は「(てき)(もう)す者はわす(忘)れさせてねら(狙)ふものなり」と仰せであられる。
 我々が危険を忘れ、油断する「心の隙」を、敵は虎視眈々と狙っている。
正木 まったく、その通りだ。池田先生も常々、指導してくださっている。
 「『自分だけは平気』『信心しているから大丈夫』といった過信があってはならない。
 信心をしているからこそ、油断なく、賢明に生きていくのである。愚かでは不幸である。『負け戦』の人生となってしまう」等と繰り返し、戒めておられる。
西山 肝に銘じたい。信心の利剣で「鋭く、賢く、ウソを見破る」――それでこそ仏法者だ。
原田 「絶対無事故」こそ勝利の大原則だ。幸福と繁栄の土台だ。我々は信心根本に、今年も絶対無事故で「勝利の夏」を飾ろうじゃないか!

(2008. 7.21. 聖教新聞)

 

 

<44> 「全世界が池田博士を渇望」
出席者:原田会長、正木理事長、西山関西長、三井婦人部長、棚野男子部長、笈入中部青年部長

三井 この「師弟の月」の7月、嬉しいことに、池田先生に世界の大学・学術機関から贈られた名誉学術称号が「241」となりました(拍手)。
原田 まさしく「前人未到」の大壮挙です。これまでも、これからも、誰人も及ばない大金字塔です。

受章の意義

正木 池田先生は、どのような思いで世界からの顕彰を受章しておられるか。常々、語っておられる。
 「すべては、恩師・戸田先生に捧げる栄誉である」。そしてまた「『良き市民』として地道に社会に貢献しゆくSGI(創価学会インタナショナル)の友への賞讃にほかならない。あくまでも私は、皆様の代表としてお受けしている」と明言しておられます。
三井 また「SGIの同志を守る大きな力になる」等々、幾重にも深い意義があることを教えてくださっていますね。
西山 先生は本年だけでも、すでに15もの大学から英知の称号を受章されています。
笈入 今月10日には、フィリピン・国立ベンゲット大学から、日本人初となる「名誉人文学博士号」が贈られました。
正木 同大学のコルティング学長は授与式の前日、創価学園(東京・小平市)を訪問。懇談した学園生に、語っていた。
 「皆さんは、世界の指導者へと育つために『最高の学校』を選びましたね」と、ニッコリ微笑んでおられた。
棚野 それに学長はこうも語っていた。
 「池田先生にとって、わが大学からの授章が、ちょうど240番目の名誉称号になるんですね! 本当に嬉しい。今後も、わが国からの授章が続くことを願っています」と話しておられた。
三井 さらにまた、22日には、台湾の崇右(すうゆう)技術学院から第1号の「名誉教授」の称号が贈られましたね!

厳格に検討・審議

原田 どれほど偉大な師匠であられるか。国内外の識者も、こぞって驚嘆しているじゃないか。
西山 アメリカのマサチューセッツ大学ボストン校のラングリー副学長は、こう断言していた。
 「名誉称号は、どの大学でも毎年、卒業式など大学の主要行事が行われる折に、ほんの少人数に与えられる」
 「一大学から一つの名誉博士号を授与されただけでも、その人の業績が世界で評価されたことになり、生涯の名誉となる」と明確に語っておられた。
正木 まったく、その通りだ。
 言うまでもなく「名誉学術称号」は、その大学が模範とする人物、最高に賞讃する人物に対して、全存在と威信をかけて贈るものだ。
 大学の教授等が慎重に検討、審議したうえで、厳粛に授与されるものだ。

永遠に顕彰

笈入 たとえば2005年6月、先生に「名誉教授」を贈った、中国の華中師範大学。その馬敏学長は、こう語っていた。
 「(名誉教授の)授与に当たっては、大学をあげて慎重に、そして周到に調査・研究を行います。なぜなら、この栄誉は、わが大学にとっても、大きな歴史の1ページとなるからです。そして記念館の展示室に、永遠に顕彰されます」と明言しておられた。
原田 事実、馬学長は授与式の席上でも、池田先生の哲学と功績を、詳細に、深く論じられた。
 そのうえで「先生は、30年以上にわたり一貫して、中日両国人民の友好と中国の大学との教育交流に力を尽くされ、世界が刮目する偉業を成し遂げられ、国際社会の高い評価を得ておられます」と讃嘆された。
正木 九州国際大学・国際特別顧問の馬興国氏も語っていた。
 「これほどの国や地域からの授章は、国籍や人種を超えて、世界の民衆が池田名誉会長の人間主義に基づく平和思想を渇望している証左であると確信します」と強調しておられた。
西山 まったく正しい。鋭い見方だ。これが世界の識者の一致した声だ。

イスラムの国でも

棚野 とにかく今、世界の一流の知性は、こぞって池田先生の思想と行動に深く学んでいる。「この偉業を讃えずにはいられない」と、心から讃嘆している。
正木 インドネシアでも今月12日、同国最大の青年組織「インドネシア青年会議」から、先生に「特別顕彰」が贈られた。
 先生の名代で参加した、池田博正SGI副会長から聞きましたが、感動的な式典だったようだね。
棚野 この青年会議は、インドネシアの青年9000万人が所属する組織です。そのトップリーダーである、フアッド書記長が感慨を込めて語っていた。
 「池田先生ほど、世界の青年を大切にしている方はいない。
 先生を顕彰させていただき、そのお名前と思想をインドネシア全土に普及できることは、最大の誇りであり、光栄です」と強く訴えておられた。
笈入 このフアッド書記長は青年会議の会合で話す時、必ず池田先生の言葉を紹介し、青年たちに、先生の素晴らしさを語っているそうです。
西山 インドネシアといえば、世界最大のイスラム国家だ。
 その国の青年までもが、これほど強く、先生の思想に共鳴している。本当に、すごい時代だ。
棚野 SGIの青年の活躍も目覚ましい。今月13日には、首都ジャカルタで「平和芸術祭」が盛大に開催された。
三井 創価学会インドネシアが、先ほどの青年会議、そして同国最大の文化団体「レスブミ」と共催。
 ワヒド元大統領夫妻をはじめ、多数の来賓が祝福したようですね。
原田 元大統領は、芸術祭を熱心に観賞しておられた。演技の幕間にマイクを握り、こう宣言された。
 「素晴らしいステージです。私たちは、池田博士とSGIの皆様を模範とし、自身を磨き、国の発展に努めねばなりません」と5000人の観衆に呼びかけられた。
西山 元大統領は2002年4月に来日し、池田先生と親しく会談。開口一番、こう語った。
 「私は、20年前から池田博士のことを存じ上げていました。
 トインビー博士との対談集を読んで以来、お会いできる日を夢見てきたのです。きょう、それが実現しました!」と興奮しておられた。
正木 有名な逸話です。今回も、池田SGI副会長に語っていた。
 「私にとって池田博士は、人生の手本です。何としても、もう一度お会いしたい方です」と力説しておられた。
原田 海外の国家元首すらも「人生の手本」と渇仰し、鑽仰(さんぎょう)している。
 我々は、どこまでも師匠に学び、師とともに戦おうじゃないか!

(2008. 7.24. 聖教新聞)

 

 

<45> 未来部が「躍進月間」
出席者:原田会長、正木理事長、西山関西長、三井婦人部長、棚野男子部長、笈入中部青年部長

棚野 ところで、今年も「未来部躍進月間」がスタートしました(8月31日まで)。
原田 青年部の21世紀使命会、壮年・婦人部の未来部育成部長、そして学生部の進学推進部長の皆さま!
 いつもいつも本当に、お世話になります。ありがとうございます。

「鍛えの夏」を!

正木 未来部こそ「創価の宝」だ。
 池田先生も常々「未来部の育成こそ、広宣流布の命運を決する最重要の課題」と教えてくださっている。
 未来部のメンバーにとって「最高の鍛えの夏」となるよう、我々も真剣に祈り、全力で応援したい。
三井 各地で、未来部員にまつわる素晴らしいエピソードを聞きます。
 神奈川県の女子部員は4年前、総区女子高等部長に。役職を兼任しながらも「どんな時も、高等部員のことを祈っていこう」と決意。3年生だけの唱題会を毎月1回、3年間続けたそうです。
笈入 立派ですね。
三井 ある会合の日、彼女は一人の女子高等部員が抱える悩みを知り、真心で激励。そのメンバーは信心で乗り越え、晴れ晴れと参加した会合で、池田先生と初めて会ったそうです。
 未入会だった、お父さんも娘の姿を見て入会。女子部員となった今も、使命の道を邁進しています。
原田 池田先生は先日、「人生には、さまざまなことがある。ゆえに必ず、何でも相談できる人を一人、心に置いておくことが大事である」との戸田先生の言葉を通して、21世紀使命会の使命を深く教えてくださった。
 このご指導通りに、青年部の皆さんは「未来部員の良き先輩」として、本当に頑張ってくださっている。

「家族で語る日」

正木 それに、未来部の育成には、親から子への「信心の継承」も重要ですね。
西山 関西では本年から、毎月の「未来部の日」を「家族で語るDAY(デー)」と銘打って、取り組んでいます。
 家族で揃って勤行をしたり、先生の指導を学んだり、親が信仰体験を語るなど、親子の対話を広げています。
棚野 「関西魂」「常勝魂」の継承ですね!
西山 さっそく各地で大反響を呼んでいます。
 クラブ活動や塾通いなどで、会合に参加しにくかった未来部員も「家族座談会」には、毎月参加。
 親子の間でも、なかなか普段は交わせない、深い語らいの場となっています。
三井 各方面でも、同様の取り組みが広がっていますね。
正木 先日、埼玉県の壮年部員が語っていました。
 「毎月、わが子と語り合うことで、親自身が信心の原点に戻って、再出発できる。子どもを真剣に育成すれば、親も成長させてもらえます」と笑っていた(笑い)。

父子の誓い

三井 もちろん、未来部員の成長のために、誰よりも戦い続けておられるのは、池田先生です。
 先生は昭和39年6月、高等部を結成され、中等部、少年部も相次いで作ってくださいました。
原田 当時、学会の幹部は「未来部」の組織を作るなんて、誰一人考えてもいなかった。
 しかし、池田先生は21世紀のために、いち早く未来部員の育成に力を注がれたのです。
笈入 それは今もって変わりません。
 先生は昨年9月からの全国青年部幹部会でも、数多くの未来部員を直接、全魂で激励してくださっています。
棚野 その通りです。本年6月の青年部幹部会は「高等部結成記念日」の当日に開催されました。
 先生はスピーチの途中で、高等部員の代表5人を身近に呼ばれて激励。さらに終了後、高等部員たちが座る席のすぐ側でピアノを弾いてくださった。
笈入 1曲目は大楠公(だいなんこう)≠ナしたね。先生は、高等部員に向かって「君たちのためにだよ」と呼びかけられた。
 そして、楠木(くすのき)正成(まさしげ)正行(まさつら)父子(ふし)の誓い≠力強く奏でられたのです。
正木 決戦に赴く父・正成が、11歳の息子・正行に対して「早く生い立て! そして父の大業を果たせ!」と後事を託す。万感の場面を歌った曲だ。
西山 関西の未来部員も、先生の渾身の激励を衛星中継で見て感動していた。
 みな「もっと成長しよう!」と、決意新たに勉学に挑戦。先生の指導を学び、心と身体を鍛えています。
棚野 いつの時代も若者は、自分をかけて悔いのない「何か」を求めているものだ。
 その青年や子どもたちにとって、正しい人生、真に価値ある人生を教えてくれる師匠の存在が、どれほど大切か。どれだけ、ありがたいか。
正木 まったくだ。今の世の中には、未来を担う若者のために、わが身を惜しまずに戦い、自ら手本を示す指導者が、あまりにも少ない。
西山 それどころか、若者の純粋な心に付け込んで利用したり、闇に引きずり込む輩までいる。

狂信集団に注意

三井 その通りです。特に夏は、何かと誘惑が多い。ちょっとした心のスキに、魔の手が忍び込みやすいものです。
原田 御書に「悪知識(あくちしき)(もう)すは(あま)くかたらひ(いつわ)()(ことば)(たくみ)にして愚癡(ぐち)の人の心を取って善心(ぜんしん)(やぶ)る」と仰せだ。
 「悪」は言葉巧みに近づいてくる。その正体を見破り、断固たる態度で撃退することだ。
西山 大事なのは「破邪顕正」の精神だ。この一点を未来部員に教えていくことだ。また大人が行動で示すことだ。
 事件や事故が起きてからでは、手遅れだ。
笈入 特に最近は、悪名高い狂信の集団が高校生などの若者を付け狙って動き回っている。
 あっちでもこっちでも、監禁、脅迫まがいの事件を引き起こし、しょっちゅう警察沙汰になっているじゃないか。
三井 有名です。テレビのニュースや新聞でも、頻繁に報道されていますね。
棚野 これも毎年夏になると、ゾロゾロと動き出すから絶対に要注意だ。
正木 「宝の未来部」だ。各部が連携を取り合い、一丸となって育成したい。
原田 池田先生は「私たち一家は、全員が『21世紀使命会』の一員と自覚して、皆様方と心を一つに戦っております」とまで仰っておられる。
 我々も全員が「21世紀使命会」「未来部育成部長」の自覚で、この夏、全力をあげようじゃないか!

(2008. 7.28. 聖教新聞)

 

 

<46> 大慢の者は敵に随う
出席者:原田会長、正木理事長、西山関西長、三井婦人部長、棚野男子部長、笈入中部青年部長

正木 先日、広島県の壮年から便りがあった。学会員ではないが、この座談会を愛読しておられるそうだ。そこには、こう綴られていた。
 「学会のような立派な団体でも、過去に何人か愚劣な裏切り者が出たんですね。どうしてでしょうか」とあった。
棚野 僕も同様の質問を、若い男子部員から、受けることがある。
 「なぜ、あんな下劣な連中が学会にいたのか。不思議でならない」と(笑い)。

自分自身に敗北

原田 誰のせいでもない。みな魔に負け、自分の弱さに負けた。それだけのことだ。
 日蓮大聖人が「ある人が道を作る。その道に迷う者がいる。それは道を作った人の罪となるであろうか」と仰せの通りだ。
西山 そもそも仏法に障魔が競い起こるのは当然のことだ。
 その魔に食い破られて正道を踏み外した。清浄なる学会の世界に、いられなくなった。無様で哀れな敗残者にすぎない。
正木 そういう敗残者ほど、自分と同じような退転者を作り出そうと血眼になる。
 これもまた「大魔(だいま)がとりついた者たちは、一人を教訓して退転させ、それをきっかけにして、多くの人を攻め落とす」と仰せの通りの方程式だ。
三井 また大聖人は「仏と提婆(だいば)とは身と影とのごとし生生(しょうじょう)にはなれず」とも御断言されています。仏のすぐ近くにいる。これもまた魔の一本質です。

大聖人の時代も

笈入 仏法の歴史に照らしても、明確だ。
 あの提婆達多(だいばだった)は釈尊の高弟(こうてい)だった。それが師匠を裏切り、教団の分裂・乗っ取りを図り、釈尊を亡き者にしようとさえした。
原田 日蓮大聖人の時代には、少輔房(しょうぼう)能登房(のとぼう)三位房(さんみぼう)名越(なごえ)(あま)大田親昌(おおたちかまさ)長崎時綱(ながさきときつな)といった輩が反逆した。
 今の学会でいえば、副会長クラスの大幹部とも言える中核の弟子たちだった。
棚野 そして大聖人から滅後を託された六老僧。日興上人以外の5人までもが師匠に違背し、教団を分裂させた。
正木 学会の歴史も同じだ。牧口先生の時代には、軍部政府による弾圧で、当時の学会幹部21人が逮捕された。そのうち19人までもが退転した。
原田 牧口先生と戸田先生以外は、全部退転だ。
 大恩ある師匠に「牧口、牧口」と悪態をつき、憎み、逃げ去った卑怯者が、いかに多かったことか。
西山 周囲から「最高幹部」と思われていた男も退転した。
 さも牧口先生の一番弟子のように見せながら、いざという時に師匠を裏切った。

「師匠への姿勢」

正木 戸田先生の時代には、矢島周平というやつが出た。一時は理事長まで務めた。
 そいつが戸田先生を裏切り、学会を乗っ取ろうとしたんだ。
西山 その動きを直弟子の池田先生が、鋭く見破られ、厳然と打ち破られたのです。
 だからこそ、戸田先生は晴れて第2代会長に就任なさることができたのです。
原田 一切は「師匠に対する姿勢」に表れる。
 退転する連中は、どいつもこいつも「恩知らず」だ。私利私欲に狂い、師匠の大恩を忘れ、師の偉大さに嫉妬する。そこから転落していく。
正木 そのうえで、大聖人は恩知らずの裏切り者の本質を、鋭く見抜かれた。
 「よくふかく・心をくびように・愚癡(ぐち)にして・(しか)智者(ちしゃ)となのりし・やつばらなり」と喝破されている。
三井 要するに「強欲」「臆病」「愚癡」「傲慢」ですね。
正木 @強欲! 金、酒、女に狂い、遊び狂って信心を失う連中だ。
西山 A臆病! 広宣流布の戦から逃げ回る卑劣なやつらだ。何かと屁理屈をこねて、折伏をしない。勤行をしない。学会活動をしない。
 総じて勇気がない。いるだけ足手まといの連中だ。

派閥を作る輩

原田 B愚癡! 愚か者で、まんまと敵に騙され、操られ、踊らされる輩だ。
 こういう連中は、正しい学会指導を聞かず、勝手な派閥を作る。我見で組織を撹乱する。
正木 そしてC傲慢!
 師匠と学会のおかげで偉くしてもらいながら、恩を忘れ「自分は特別」と思い上がるやつらだ。
 そういう人間ほど、根が卑しい。虚栄、虚飾。自分を偉く見せようと、己を飾りたがる。
笈入 学歴詐称の大ウソをついて「勲1等」をぶら下げ、有頂天になっていた男もいたな。
原田 大聖人は「大慢(だいまん)のものは(てき)(したが)う」と厳しく仰せであられる。
 大恩を仇で返すばかりか、敵に寝返る。「城者(じょうしゃ)として(しろ)(やぶ)る」ようになる。
西山 だが、裏切り者の末路は、みな無残だ。
 戸田先生が「退転者は、不思議と、その堕地獄の姿を見せにくる」と断言なさった通りじゃないか。
原田 戸田先生は、こうも厳しく語っておられた。
 退転者が惨めな姿を世間に晒していくのは、いかに仏罰が恐ろしいかを、その姿で証明するためだ≠ニ明言しておられた。
正木 仏法の因果は厳しい。御書に「師子(しし)をほうれば(はらわた)くさる」と仰せの通りだ。
原田 なによりも仏意仏勅の創価学会を追放されるということが、どれほど恐ろしいか。
 戸田先生が学会を追放されるほど、恐ろしい、可哀想なことはない≠ニ明確におっしゃった通りだ。

(2008. 7.31. 聖教新聞)

 

 

<47> 世界が創価の「青年育成」を賞讃
出席者:原田会長、正木理事長、西山関西長、三井婦人部長、棚野男子部長、熊沢女子部長

原田 この夏、青年部員の活躍が目覚ましい。全国各地、あちらでも、こちらでも、青年の活躍の姿が光っている。
正木 その通りだ。とくに何といっても、昨年9月からスタートした「広布第2幕 全国青年部幹部会」!
 回を重ねるごとに、波動が広がっているじゃないか。
棚野 7月の第10回幹部会は、過去最大の結集でした。男子部は、第1回の幹部会と比べて参加者が10万人も増加した。
熊沢 女子部も6万人も増加しました。
 それに女子部では、この6、7月、各地で「エンカレッジ(励まし)・フェスタ」を開催。全国で約1万人の友人が来場しました。

師の激励が源流

原田 「広布第2幕」の前進にあたって、池田先生は青年部の育成に全力を注いでくださっている。
 今こそ弟子が、この師の万感の思いに呼応して立ち上がるときだ。「師弟」に徹すれば、広宣流布の新舞台は幾重にも開けていく!
正木 それは今日の壮大な世界広宣流布の広がりを見れば、分かることだ。源流をたどれば、池田先生の会員一人一人への渾身の激励から始まっている。
原田 たとえば、模範の社会貢献で大発展を続ける香港SGI(創価学会インタナショナル)。
 リーダーの李剛寿(りごうじゅ)理事長も若き日に、池田先生の激励を受けて奮起した一人です。
西山 李理事長は、元々は日本人です。東京・目黒区の出身で、50年前の1958年に17歳で入会。
 3年後の2月、先生がアジア訪問の第一歩を香港にしるしたことを知り「僕も東洋広布の開拓に続こう」と決意。亜細亜大学に入り、苦学の末、香港中文大学への交換留学生に選ばれた。
正木 先生は64年8月、理事長が日本を発つ3日前に直接会われて激励。さらにまた同年10月の海外指導の折、給油で寄航した香港の空港でも再会された。
原田 先生は、空港に集まった香港の同志を激励。理事長にも「とにかく身体を大事に」「勇気をもって、努力を重ねていくなかで、自信もついてくる」等々と温かく声をかけ、励まされた。
正木 実は、この時、理事長は、慣れない生活で体調を崩していた。また語学の壁にも打ち当たり、すっかり自信を失っていた。
 先生は、そうした変化を鋭く見抜かれ「焦らずに」「粘り強く」と懇切に指導されたのです。
西山 理事長自身も「この2度の激励が、私の人生の原点です」と語っておられますね。
三井 その後、香港の諸先輩とも固く団結し、今日まで模範のSGIを築いてこられました。

先見の行動

原田 池田先生は、半世紀以上も前から「香港がアジアの平和と文化の『起点』になる」と一貫して展望しておられた。
 ゆえに、いち早く香港に人材を育て、大発展への先手、先手を打ってこられたのです。
正木 その通りです。先生は「仏法西還(ぶっぽうせいかん)」の旅を香港からスタートされた(61年1月)。
 また、歴史的な第1次訪中でも、香港から第一歩をしるされた(74年5月)。
熊沢 創価大学が海外の大学と交流協定を結んだ「第1号」も、香港中文大学でしたね(75年3月)。
 これまでに派遣された留学生は、両大学を合わせて120人以上にものぼります。
原田 さらに先生は、20世紀最後の10年間で、実に10回にもわたって香港を訪問された。
 当時、香港は「中国返還」(97年)の前後。激動の時に、毎年のように訪問し、メンバーの動揺がないよう全力で励ました。香港の繁栄のために徹底して尽力されたのです。
三井 92年には、香港創価幼稚園が開園しましたね。池田先生が海外に最初に創立された、創価教育の機関です。
熊沢 来月で開園16周年を迎えます。各界から「香港トップの幼稚園」と絶大の信頼が寄せられていますね。
西山 90年代といえば、先生は香港の国民的文豪・金庸(きんよう)氏とも4度にわたって会談された。香港、アジアの未来のために親しく語り合われました。
正木 金庸氏は昨年末、こう振り返っておられた。
 「池田先生が香港返還に対してなされた御貢献は、とても大きなものがあります。返還前から、たびたび中国やイギリスの首脳と語り合われていました」
 「外国人として、香港返還にここまで心をくだかれたことに、私は非常に感動しています」と述懐していた。
棚野 また、金庸氏は「返還にあたって、香港の文化面で、精神の次元で、民衆の幸福という観点で、最大の功績者が、池田先生ではないでしょうか」とも明言しておられた。
原田 そして先生が心から願い、行動してこられた通り、今日まで香港社会は隆々たる発展を続けている。
 香港SGIの同志も、良き市民として各界で活躍し、深く信頼されている。
三井 まさに模範の大発展ですね。
 香港中文大学の楊汝萬(ようじょまん)教授も感嘆していました。
 「池田先生の最大の、そして誰にも真似のできない功績は、数多くの青年たちを育成し、平和の戦士、文化の担い手に育てあげたことでしょう」と心から讃えておられます。
正木 いよいよ全世界で「青年の時代」が開幕した。青年を先頭に! 壮年も、婦人も青年を全力で守り立てながら、威風堂々と前進しようじゃないか!

「クールビズ」

西山 ところで先日、何人かの大阪の壮年部員から、こんな声があった。
 「夏の暑い日でも、学会の男性幹部はネクタイを締めて会合に出る人が多い。いかにも暑苦しそうだ。ノーネクタイでもいいんじゃないか」とあった。
正木 最近、そういう意見が多いね。社会的にも「クールビズ」(涼しい<クール>と仕事<ビジネス>から作った造語)という、夏の軽装が定着してきた。
 多くの場合、ノーネクタイ姿でも非礼にはあたらないと考えられるようになっている。
熊沢 最近の世論調査でも、91.3%もの人がクールビズに賛成していましたね(産経新聞7月15日付)。
棚野 そもそもクールビズは、政府が地球温暖化坊主のために呼びかけたものです。上着なし、ノーネクタイにすれば、体感温度が2度下がるという。
原田 そうすれば、冷房の設定温度を2度上げることができる。二酸化炭素などの温室効果ガスの削減、省エネにつながる。
三井 女性は大歓迎です。夏場、女性の悩みは、オフィスなどで身体が冷えすぎることですから。
原田 最近は、原油高、物価高が続いている。時代が時代だ。夏は学会の会合などでの服装も、柔軟に、価値的に、皆がやりやすいように考えていいでしょう。
正木 大賛成です。我々は聡明に、爽快に、元気いっぱい戦おうじゃないか!

(2008. 8. 7. 聖教新聞)

 

 

<48> 創価大学が開学50周年へ前進
出席者:原田会長、正木理事長、西山関西長、三井婦人部長、棚野男子部長、熊沢女子部長

三井 先日、創価大学の女子柔道部が「全日本学生柔道優勝大会」で優勝!(3人制の部=6月28日)。
 見事「日本一」に輝きましたね(拍手)。
正木 まさに「大快挙」だ。
 先日、私が会った日本柔道界の重鎮の方も興奮しておられた。
 「創価大学が強豪の早稲田大学に勝った。この事実が、どれほどすごいことか! あなたは、よく分かっていないと思います」と、お叱りを受けた(笑い)。

創立者の激励

熊沢 さっそく女子柔道部のメンバーに聞きました。
 実は数年前までは「日本一」はおろか、全国大会に出るのがやっとだったそうです。
三井 しかし、敗退が続いた時も、創立者である池田先生は温かく見守り、励まし続けてくださった。
 「負けるが勝ちだよ」「あんまり勝ち続けたら、妬まれてしまうよ」等々、いつも真っ先に伝言があったそうです。
熊沢 主将の遠藤あかねさんが語っていました。
 「苦しいとき、創立者の激励の言葉に、どれほど心を軽くしていただき、前に進む元気をもらったか。はかりしれません」と心から感謝していました。
棚野 メンバーは「柔道だけじゃない。授業も、生活も、すべて自分を強くする訓練」と全力投球した。
 早朝練習の後、一番前の席で真剣に授業を受ける。夜は激しい練習、という日々で「心」も「技」も磨いたそうです。
原田 立派だ。まさに「文武両道」。男性も、かなわないね(笑い)。
正木 そして迎えた全国大会。決勝の相手は、予選の東京大会で敗れた強豪・早稲田大学だった。
 その激戦を制し、堂々の「日本一」に輝いたんだ。
熊沢 遠藤主将は語っています。
 「創立者の激励に、お応えできたことが、何よりも嬉しい。今後は、後輩の育成に全力で取り組みます!」と瞳を輝かせていました。
西山 柔道部は、男子も5年連続で全国大会に出場。今年は「ベスト32」と健闘した。
棚野 創価大学は、他のクラブ活動も活発だ。硬式野球部は、本年「全日本大学野球選手権大会」に5年連続16度目の出場。大健闘した。
三井 創大の野球部は、これまで数多くのプロ野球選手を輩出していることでも有名ですね。

学術成果も続出

原田 さらに学術の研究分野でも、素晴らしい「成果」が続々と出ている。
 先日も、創価大学によって開発中の衛星が、宇宙へ打ち上げられることが決定した。
西山 これは、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の金星探査機に相乗り≠キる小型衛星に選ばれたものだ。
 2010年度の打ち上げを予定している。
棚野 創大の衛星は金星探査機から分離した後、数週間、地球の高度300`bを周回する。
 搭載したカメラで地球を撮影し、地上の子どもたちにカードを送るなど、情報処理の実験を行う予定だ。
熊沢 夢と希望にあふれるプロジェクトですね!
 しかも、この衛星は、すべて「学生の手作り」なんです。
三井 本当に優秀ですね!
正木 さらに創大の工学部では「桑」の新品種の開発に成功した。6月、正式に登録された。
西山 桑の葉は「栄養成分の宝庫」と言われる。
 さらに今回の新品種は、これまでの桑よりも、炭水化物、カルシウム、マグネシウムなどが豊富だというね。
三井 創価大学がキャンパスを広げる、東京・八王子市は、かつて絹織物産業や養蚕業が盛んでした。
 現在も「桑都」と呼ばれています。
原田 創大では、今回の新品種が新たな「地域ブランド」を生み出し、地元産業の振興に貢献できればと期待している。

充実の「説明会」

棚野 ところで創価大学といえば、本年も「オープンキャンパス」が大盛況です。
三井 受験生をはじめ一般の方々に、大学を広く開放する「大学説明会」ですね。
熊沢 参加者からは「模擬授業、受験相談、歓迎の催しなど、とても内容が充実している」等々、喜びの声が寄せられていますね。
正木 初めて創大を訪れた人が、まず驚くのは「広さ」だ。
 歩くと大変だが(笑い)、オープンキャンパスでは「バスツアー」で、大学の施設を見て回ることができる。
棚野 兵庫県から来た高校生が語っていた。
 「隅々まで見ましたが、とにかくキャンパスが広くて綺麗です。設備も、どこを見ても立派ですね!」と驚いていた。
原田 創価大学は、2021年の創立50周年に向けて、隆々と発展し続けている。
 本年4月には、待望の「池田記念グラウンド」が誕生した。
熊沢 敷地は1万8000坪。天然芝の美しいグラウンドです。
 研修室やシャワー室などを備えた、クラブハウスも完備しています。
三井 新女子寮も今春、誕生しましたね。セキュリティーも万全で、女子学生が安心して暮らせます。
西山 さらに明春には「新総合体育館」が完成する予定だ。何と6階建ての堂々たる体育館です。
棚野 私も卒業生の一人として嬉しいかぎりです。今の現役生が、うらやましいほどです(笑い)。
熊沢 本年のオープンキャンパスでは、学部ごとの説明コーナーが、さらに充実しています。
 学生と教員が「実際に、どのように学問に励んでいるのか」など、質問や相談に丁寧に答えてくれます。
正木 オープンキャンパスは、8月24日(日)にも実施される。これが本年最後の開催になります。
原田 今、創価大学は、創立者の構想が着々と実現し、花開いている。
 学生、卒業生も各分野で大活躍している。
 いよいよ本格的な「創価教育の世紀」の開幕だ!

(2008. 8.11. 聖教新聞)

 

 

<49> 悪辣な住民移動≠フウソに罰金刑
出席者:原田会長、正木理事長、西山関西長、三井婦人部長、棚野男子部長、中村北海道男子部長

中村 ところで先日、永田寿康(元代議士)に罰金刑が下ったな!
棚野 創価学会に対する悪辣なデマ発言に対して、千葉区検察庁が先月18日、名誉毀損罪で起訴。
 同23日、千葉簡易裁判所が求刑通り、罰金30万円を命令。そして同31日に罰金を支払ったことで、最終的に今月9日、有罪が確定したんだ。

国会でデマ騒ぎ

三井 この事件は新聞やテレビでも大きく報道されましたね。
西山 当然だ。何しろ2005年7月、国会で学会が住民移動♂]々と大ウソをついた。
原田 バカバカしい! 悪辣千万のデマだったな! 国会議員が、国会で愚劣なデマで騒ぐようじゃ、日本の政治はおしまいだ。
棚野 学会の青年部有志は、直ちに厳重抗議した。
 すると「学会攻撃をする意図で取り上げたつもりはなかった」「自分の発言によって学会員の方々を傷つけたことは、非常に残念です」などと言い訳した。
原田 彼が当時、所属していた民主党も、党として正式に「遺憾」を表明した。
三井 当たり前ですよ!
棚野 ところが、だ。舌の根も乾かぬうちに、同じデマを繰り返した。
 翌月、地元の千葉県習志野市内で学会は3回の都議選で住民票を不正に移動させた≠ネどと、またしても口から出まかせのウソ八百を言い放ったんだ。
正木 あまりにも悪辣なデマだったから、学会は名誉毀損罪で刑事告訴した。
 そして今回、裁判所から厳然と刑事罰が下ったんだ。
西山 私の友人の弁護士が語っていた。
 「今回は民事じゃない。刑事だ。要するに住民移動♂]々などと悪辣なデマを騒ぐ人間は、刑事罰を厳しく受ける。こうしたデマを流すことは犯罪である。こう明確になったということだ」と意義を語っていた。
原田 その通りだ。このデマをめぐっては、これまでも大新聞が陳謝をし、あるいはデマを流した本人が謝罪するなどしてきた。しかし、こんどは刑事告訴の結果、罰金刑が下るという、明確な結果が出た。長年のデマ騒動に厳然と決着がついた。この意義は重大だ。

40年前の大ウソ

三井 だいたい住民移動♂]々なんて、40年以上も前から「事実無根のデマ」とハッキリしているじゃありませんか。
中村 まったくだ。
 そもそも「いつ」「どこで」「誰が」の根拠が全くない。「証拠」も「証人」も、いまだかつて何一つない。
原田 その証拠に、騒いだ政治家、新聞、雑誌、ジャーナリストらは、みながみな明確に訂正し、謝罪しているじゃないか。
正木 この住民移動♂]々のデマが最初に国会で騒がれたのは、1964年4月のことだ。
 3人の議員が突如、いっせいに学会が選挙対策で集団移動している≠ネどと大ウソを言い放った。
西山 ところが、肝心の「証拠」や「証人」は何一つ出さない。出せるわけがない(大笑い)。
 当時の公明政治連盟(公政連)側が厳しく問いただすと、ウソをついたと認め、発言を撤回した。
棚野 3人とも「うわさ話を、そのまま発言した」「調査したこともない」「いつ、どこでという事実は掴んでいない」などと内幕を白状した。
 全部、当時の公明新聞にも明確に報道されていることだ。
原田 いったい当時は、どういう時期だったか。
 ちょうど、公明党の結成と衆議院への進出が発表された年だった。
三井 要するに住民移動♂]々のデマは、公明党の誕生の時期を狙って捏造されたわけね。
西山 その通りだ。これは最初にデマを騒ぎ出した、議員本人が白状している。
 公明新聞の取材に対して公明が衆議院にも出ると聞いたから、国会でやった。みんなも関心をもつと思った≠ネどとハッキリと認めていた。
正木 他でもない。言った本人が認めているんだ。これ以上の明確な証拠はない。
 はじめから「選挙狙い」のウソ八百のデマだった。明々白々じゃないか。

大新聞も謝罪

原田 ほかにも実例は、いくつもある。
 93年には「朝日新聞」の徳島版が県内の創価学会員の住民票が、東京都議選のために大量に異動されている≠ニ真っ赤なウソを載せた。
棚野 だが、抗議を受けて事実を徹底的に調査した結果、誤りを認めて謝罪した。
 「うわさのような事実はありませんでした。十分な裏付け取材をせず、掲載したことで、関係者並びに読者にご迷惑をおかけしました。おわびします」と記事を載せ、明確に訂正した。
中村 これほど完全に決着済みのデマを、国会で蒸し返した。
 しかも厳重抗議を受けて謝ってみせたそばから、平然と同じウソをついたんだ。
正木 そんな大ウソを平気でつくような政治家が、いつまでものさばっていられるわけがない。
 住民移動♂]々のデマで騒いだ、わずか半年後に自滅した。あの悪名高い「偽メール事件」を起こし、国会を大混乱に陥れた。
西山 有名だ。この一件では、民主党の当時の前原代表ら執行部が総辞職した。
 その後、ようやく本人も観念して議員辞職した。日本中に醜態を晒しきった揚げ句、惨めに辞めた。
棚野 この事件は、党にとっても大打撃だったようだ。
 先月、民主党の秘書や秘書OBが党に関する本を出した。その中でも実は「偽メール事件」こそ「民主党最大の危機」だった、と書いてあったよ。
西山 とにかく、正々堂々と論戦で勝負できないから、愚劣なデマで騒ぐ。
 力のない、低劣な「小物」の証拠だ。偽メール事件しかり、住民移動のデマしかり、だよ。
正木 まったく嘆かわしい限りだ。だからこそ公明党があるんだ。
 真剣に戦え! デマ、大ウソつきの政治家とは、党が先頭に立って戦え!
 結党の精神に帰って奮戦、奮闘する時だ。
原田 その通りだ。戸田先生は議員に、厳命された。
 「選挙民だけでなく、多くの人々から尊敬され、信頼され、私利私欲を投げ捨てる政治家になってもらいたい」と強く強く訴えられた。
 公明の議員は、この戸田先生のお言葉通りに、政治家として模範の姿を示していくべきだ。

(2008. 8.14. 聖教新聞)

 

 

<50> 創価の墓園は「福徳の王宮」
出席者:原田会長、正木理事長、西山関西長、三井婦人部長、棚野男子部長、中村北海道男子部長

正木 ところで、この夏も、全国各地の学会の墓園が、にぎわいに、にぎわった。
 北は北海道・厚田から、南は沖縄まで、連日、多くの方々が訪れ、深い信心の思い出を刻まれた。

「真心を感じる」

原田 広島県の中国平和記念墓地公園に墓参した壮年は、こう語っていた。
 「豊かな緑と、きれいに整備された、広々とした空間に、何ともいえない安らぎを感じます。子どもたちにとっても、いい思い出になりました」と喜んでおられた。
三井 山光平和記念墓地公園(島根県)を初めて訪れた婦人は、最近、入会されたばかりの方です。
 「こんなに美しい墓園を見たのは初めて」と感動し、ご主人と仏法対話。その後、ご主人も入会されたということです。
西山 関西池田記念墓地公園(兵庫県)の来園者も、皆さん、心から満足してくださっています。先日、学会員ではない壮年が感心していました。
 「墓園というよりも、文字通りの公園ですね。墓石が全員同じ規格であるところにも、一人一人を大切にする学会、池田先生の真心を感じます」と、しみじみと語っていた。
中村 日本の墓地研究の第一人者であられる、藤井正雄氏(立正大学名誉教授)も、かつて戸田記念墓地公園(北海道)を視察した折、感嘆していた。
 「まるでワシントンの国立墓地を彷彿させる、美しい景観です。創価学会の平等性を説く理念が、はっきりと表れていますね」と語っておられた。
原田 学会の全国の墓地公園は「三世(さんぜ)永遠の福徳(ふくとく)の王宮」「常楽我浄(じょうらくがじょう)の生命の理想郷」だ。
 本年のお盆も、多くの方々が墓参し、雄大な自然のなかで、広宣流布への英気を養っていただいた。

ミニ塔婆

棚野 一方で、あの日顕宗。今年のお盆も、全国の寺も墓地も、信徒がサッパリ寄りつかない。
 夏だというのに、寒々と冷え込んでいたようだな(笑い)。
西山 年を追うごとに「陰々滅々」(笑い)。
 今年も、大石寺の墓地は「ミニ塔婆(とうば)」だらけだというじゃないか(大笑い)。
三井 「ミニ塔婆」?
中村 坊主が書いた塔婆ではなく、スーパーマーケットなどで売っている塔婆です。1本150円程度で買えます。
原田 日顕宗では、坊主が売りつける塔婆は「1本2000円」もする。
 「ミニ塔婆」のほうが、はるかに「お得」ということだろう(笑い)。
棚野 このミニ塔婆。大石寺の地元の富士宮市では、コンビニでも売っているという話だ(大笑い)。
西山 それだけ買っていく檀徒が多いわけだな(笑い)。
正木 これも坊主が「金儲け」に血眼で、あこぎな商売ばかりやっているからだ。
 檀徒も、ほとほと嫌気がさしている。その何よりの証拠だよ。
中村 まったくだ。檀徒たちも、坊主どもへの「当てつけ」「見せつけ」で、せっせとミニ塔婆を立てているんじゃないか(爆笑)。
三井 まさに「面従腹背(めんじゅうふくはい)」ね(笑い)。

信徒脅しの邪義

原田 そもそも日蓮大聖人は盆や彼岸の時には塔婆を立てるように≠ネどとは、ただの一遍も仰っていない。御書にも一ヵ所も書かれていない。
西山 ましてや、日顕宗の坊主のように「塔婆を立てなければ地獄に堕ちる」などと信徒を脅す。大邪義であり、大謗法だ。
棚野 東京の法華講員も顔を真っ赤にして、怒っていた。
 「寺に行くたびに、坊主や法華講の幹部は、猫なで声で供養を催促する。断ると『供養しないと成仏できない』と脅す。まるで暴力団の取り立てじゃないか」と激怒していた。
中村 この盆から、秋の彼岸にかけての時期は、坊主どもにとって「書き入れ時」だ。
 信徒の金を狙って、動き始めているよ。
西山 要注意だ。何しろ今や、日顕宗の全国の末寺のうち「困窮寺院」は300ヵ寺にもなるという。坊主どもは、信徒の懐を狙って、いよいよ血眼だ。
棚野 ここまで宗門を凋落させた全ての「元凶」は日顕だ。
 あいつは、仏意仏勅の学会を嫉妬に狂って切った。それで宗門は滅びたんだ。
原田 堀日亨上人(ほりにちこうしょうにん)は明言しておられた。
 「創価学会が出現しなかったら、宗門は潰れていた」と厳しく語っていた。まさに、その通りだ。
 学会の支えがなくなった途端、宗門はペシャンコじゃないか。
正木 まったくだ。学会は356ヵ寺もの寺院を寄進した。正本堂、大客殿をはじめ「世紀の大建築」を成し遂げた。
中村 それを日顕のやつは300もの寺を「貧乏寺」に追い込んだ。事実上、宗門の半数の末寺を潰した。醜い嫉妬に狂って、正本堂、大客殿まで破壊した。
棚野 あいつが増やしたのは、一つには、自分にウリ二つの遊蕩・堕落の畜生坊主。
 もう一つは、入る寺すらもなくて、ブラブラしている飼い殺し坊主だ(笑い)。
原田 御書には「法滅尽(ほうめつじん)の時は狗犬(くけん)僧尼(そうに)恒河沙(ごうがしゃ)(ごと)し」と仰せだ。
 まさしく今の邪宗門の姿そのものじゃないか。

(2008. 8.18. 聖教新聞)