< 第3代会長就任50周年記念座談会 >

世界広布の勝利の並木道

 

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語った分だけ広布は拡大
「祈り」「団結」「勇気」で勝とう
鉄桶の団結「大埼玉」が猛然と前進
師弟常勝の「関西」が大拡大
「信心の力」で壁を破れ
最後まで執念の祈りと行動で
SGI会長に293の名誉学術称号
平和の天使「鼓笛隊」が世界で躍動
躍進月間が開幕!「未来部」は世界と広布の宝
家族で一緒に信心の実践を

 

 

 

<11> 語った分だけ広布は拡大
出席者:原田会長、正木理事長、杉本婦人部長、佐藤青年部長、棚野男子部長、熊沢女子部長

佐藤 いまサッカーのワールドカップ南アフリカ大会に注目が集まっています。日本代表にはスポーツ部のメンバーもいます!
棚野 本当に素晴らしい!
 われわれの誇りです。今大会は初のアフリカ大陸での開催ということも話題です。
正木 そうですね。
 すでに50年前、池田先生は「21世紀はアフリカの世紀」と提唱されていた。初の海外指導で米ニューヨークの国連本部を訪問し、アフリカ諸国の若き代表の息吹から未来を展望されたのです。
熊沢 ええ。先生が第3代会長に就任された1960年(昭和35年)の10月のことです。この年はアフリカで多くの国が独立し、「アフリカの年」と呼ばれました。
杉本 それから半世紀の節目に、全世界が注目するスポーツの祭典が開かれました。本当に喜ばしいことです。
原田 南アフリカといえばマンデラ元大統領と池田先生の会見を思い出す。初の出会いは90年10月。20年前です。獄中闘争の最中(さなか)、元大統領は先生のエッセーに触れて感動し、会見を希望された。
杉本 マンデラ氏は会見で先生を讃えておられました。
 「人類の『永遠の価値』を創りながら、その価値で人々を結びつけている団体のリーダーとして、その役割は世界的に重要です」
正木 先生はマンデラ氏の不屈の人権闘争を最大に賞讃した上で、両国の教育・文化交流など五つのことを具体的に約束。そして、その後、すべての約束を実行された。
原田 信念の闘士マンデラ氏は池田先生を心から信頼され、崩れぬ信義の絆が結ばれている。大統領就任後に来日された折も、先生と再会。
 自身が総長を務めるノース大学からも、先生に「名誉教育学博士号」を贈られた。
佐藤 SGI(創価学会インタナショナル)メンバーも、南アフリカの大地で生命尊厳の仏法を広めています。世界の首脳が集った環境開発サミットにも協力するなど、大きな共感を得ています。
棚野 先生は50年間、アフリカとの友好に尽力されてきた。91年11月には、アフリカ外交団26カ国の総意で「教育・文化・人道貢献賞」が贈られた。日顕宗から笑止千万の通告が届いた、その日だった。その後も、「アフリカ友好記念杯」などが授与されています。
杉本 先生は、アフリカからSGIメンバーがはるばる来日すれば、一人一人を抱きかかえるように激励されます。その一つ一つが、アフリカ大陸の広布拡大、信頼拡大に結実しています。
原田 「()れ国は法に()って(さか)え法は人に()って(とうと)し」(御書26n)です。
 自らの地域を愛し、友情を広げた分だけ、語った分だけ広布は進む。世界の同志とともに、私たちも敢然と「創価完勝」をなし遂げよう!

「政治とカネ」隠し

佐藤 この16日、通常国会が閉幕しました。「政治とカネ」の問題や新たな疑惑を隠し続け、論戦から逃亡した強引な国会運営だった。
棚野 「選挙対策を優先した民主党の対応は極めて遺憾」(日本経済新聞)、「国会を強引に閉会した民主党の姿勢は批判されて当然」(毎日新聞)、「国民と国会がこれほど……為政者たちに愚弄(ぐろう)され、軽んじられた事態は、憲政史上にめったになかった」(産経新聞)。翌日付の新聞は各紙とも大変に厳しい論調だった。当然です!
熊沢 参院選投票日は7月11日に確定。各党が公約を発表しましたが、財政健全化の議論が起こっています。
佐藤 日本の財政状況は深刻だ。とくに今年度予算は新規の国債発行額が税収を上回るという、戦時下のような予算となってしまった。
正木 民主党はムダ削減により、今年度予算では3兆円を捻出すると言っていた。
 だが「事業仕分け」で削減できたのは、7000億円にも満たない。いかに見通しが甘かったか。
杉本 この事業仕分けは、もともと公明党が元祖≠ナす。2005年の衆院選公約で明記し、翌年、行政改革推進法に盛り込まれました。
原田 そう。2009年度予算では、一般・特別会計で約8800億円を削った。公益法人も約3900億円のムダを削減。これだけでも合計約1兆2700億円だ。

奮闘する議員OB

佐藤 事業仕分けを「政権交代がなければ成し得なかった」と言った閣僚もいたが、とんでもないまやかしだ。
 民主党は人気取りのパフォーマンスに使っただけだ。
棚野 その通り! 民主党政権の事業仕分けを懸念する方も多い。たとえば都市再生機構(UR)の賃貸住宅の事業縮減も、家賃の上昇が予想される。
 「居住者の現状を把握せずに、債務などの数字だけで仕分けするのは問題」と怒る住民の方もいた。高齢の方も多いのに、大変な不安を与えてしまった。
熊沢 地球へ帰還した小惑星探査機「はやぶさ」が大きな話題となり、閣僚も喜びの声を上げましたが、実は事業仕分けなどの結果、後継機開発のめどが立っていません。
佐藤 そうです。もともと今年度予算の概算要求では17億円だったのが、政権交代後の見直しと事業仕分けで、なんと3000万円に減らされてしまった。それが、「はやぶさ」が話題になったとたん「見直す」と言い始めた。
 「科学技術予算を削り込んできた民主党政権の現金さ≠ノあきれる声も出ている」(読売新聞6月15日付)と報道されていました。
杉本 ともあれ、ある婦人がこう語っていたそうです。
 「民主党の権力に執着したドタバタ劇には、もうへきえきした。それに比べて公明党の政治家は心がきれいです。国民の生活を守るために、ぜひ頑張ってほしい」と。
原田 見る人は見ている。人気取りや権力争いのみを考える政治家と、庶民のために行動する政治家の違いを。
正木 いま全国で議員が死に物狂いで頑張っている。さらに引退した議員OB・OGの方々も活躍されている。
熊沢 壮年部の方が喜ばれていました。
 「議員OBの方が支持拡大のために懸命に戦っている。必死に応援してきてよかったと感じる」と。
杉本 支持者の恩に報いたいという一心が輝いています。素晴らしいですね。
原田 マンデラ元大統領のように、政治家は一生涯、支持者の期待と信頼に応えなければならない。議員、家族、OBが一丸となって国民のために働き抜いてもらいたい。

(2010. 6.21. 聖教新聞)

 

 

<12> 「祈り」「団結」「勇気」で勝とう
出席者:原田会長、正木理事長、杉本婦人部長、佐藤青年部長、棚野男子部長、熊沢女子部長

正木 いま青年部が元気だ。とくに30日に「結成記念日」を迎える英知の男女学生部の活躍が光る。壮年部・婦人部からも「頼もしい!」との声が上がっている。
佐藤 ありがとうございます! 男子学生部は「先駆(せんく)大勝利月間」で友人への対話拡大に奔走しています。
熊沢 女子学生部も「友に希望を! 若き友情拡大月間」で希望の哲学を語り抜いています!
原田 若い人には、しがらみにとらわれない純粋な心と自由な発想がある。青年部が語った分、共感は広がる。「創価完勝」の決定打になる。ゆえに壮年部・婦人部も、青年の闘争を讃え、共に前進していきたい。
棚野 先生は「随筆 我らの勝利の大道(だいどう)」<崇高なる民衆大行進>で、次のように綴ってくださった。
 「わが学会は『青年創価学会』である。清新な若々しい息吹で歩み進んできた。わが学会は『民衆創価学会』である。明朗な逞しい庶民の団結で、新たな勝利の道を開き創ってきた」
 21世紀の青年池田門下の力で、「創価完勝」の実証を満天下に示していきます!
杉本 25日は「団地部の日」、27日は「未来会の日」です。今こそ師匠の期待に応える時≠ニの決意で皆さんが奮闘されています。
原田 全員が「青年の心意気」で、勇気をもって戦うことだ。「百人・千人なれども一つ心なれば(かなら)(こと)(じょう)ず」「悪は多けれども一善(いちぜん)にかつ事なし」(御書1463n)である。師匠のもと金剛不壊(こんごうふえ)の団結で祈り、語り、そして勝とう!

大切なのは「実績」

熊沢 24日は参院選の公示日です。昨年の政権交代以来、国民の政治への期待は裏切られ続けました。
 普天間基地問題は首相の軽い言葉で右往左往。「政治とカネ」の問題では結局、誰も説明責任を果たしていません。「『クリーンな政治』はただの掛け声」(読売新聞15日付)と厳しく指摘されています。
正木 口蹄疫(こうていえき)問題では、担当大臣が発生を知りながら外遊するなど対策が後手後手で被害が拡大した。高速道路の無料化やガソリン税などの暫定税率廃止等、数々の公約にも違反している。
佐藤 昨年の衆院選の時、民主党の候補者は口をそろえてマニフェストは国民との契約≠ニ言っていた。それを平然と反故(ほご)にしたんだ。
棚野 あまりの無責任さに国民はあきれ果てている。
杉本 選挙を乗り切るために、トップの顔を替え、さらに今度は自分たちが進めてきた重要法案の成立を放棄してまで強引に国会を閉じてしまいました。
 各紙も「『選挙至上主義』とも言うべき党利党略の戦術であり、国会軽視も甚だしい」(同17日付)などと追求していました。
原田 政治家は何のためにいるのか。選挙が一番の仕事じゃない。それでは政治屋≠セ。
 国民の要望を聴き、政策を立案し、国民生活を良くしてこそ政治家だ。
熊沢 それが、「民主党の拙劣な国会運営や、突然の首相交代に伴う混乱」(朝日新聞12日付)のせいで、今回の通常国会における政府提出法案の成立率は、わずか55%程度で過去最低です。
 いかに仕事をしなかったかが明らかですね。
佐藤 いま社会の景気は依然として厳しい。表面的な数字は上向きだが、若者は仕事がなくて、皆が大変に苦しい思いをしている。
 こういうときこそ、政治家が力を発揮するべきじゃないか。それなのに多くの議員は自分の選挙のことばかりを考えている。
棚野 国民の血税で生活する政治家は、「国民のために働くプロ」であるべきだ。
 スポーツであれ、何であれ、プロの世界は結果がすべて。大切なのは実績だ。
杉本 その点で、国民目線の政策を数多く実現してきた公明党を、高く評価する識者がたくさんいますよ。
正木 その通り! 参院選は、日本の未来を決する大事な選挙だ。
 私たちが支持する公明党には、国民のために働き、より多くの人々から支持を得られるよう、さらに奮闘してもらいたい。

学校耐震化も推進

熊沢 公明党の豊富な実績のなかでも、教育分野での政策は実に輝かしい歴史を残してきました。
原田 もう今は誰もが当たり前と思っているが、義務教育の教科書無償配布も公明党が実現した。未来を担う子どもたちのために尽力する公明党の原点と言うべき実績だ。
佐藤 最近で象徴的なのは学校の耐震化事業です。
杉本 そうですね。学校の校舎は老朽化が進んでいるところもあり、耐震化が急務です。万が一、大きな地震が起きた場合、子どもたちの命が危険にさらされ、大変に心配です。だから公明党は真剣に取り組んできました。
棚野 1995年の阪神・淡路大震災などでもそうだったように、学校は地域の避難所ともなる。
 ゆえに学校の耐震化は、子どもたちと地域社会を守ることになる。
熊沢 公明党は耐震化の自治体負担を軽減する法律を2008年に改正。公立の小・中学校で措置が進んでいました。しかし民主党政権は今年度予算で予定していた事業のうち、半分以上を凍結してしまったのです。
佐藤 どこが「いのちを守る予算」だ! まったく国民の目線に立っていないじゃないか。ひどい話だ。
正木 公明党が厳しく追求したのに対し、前首相は「(予算減額は)必ずしも自慢できる話じゃない」と予算の不備を認めた。そして去る18日には、今年度予算の予備費から818億円を充当することが閣議決定された。公明党の主張が反映されたんだ。
杉本 「耐震化を急げば、安心が得られるだけでなく、地方経済の活性化にもつながる」(読売新聞5月7日付)とも言われていましたが、これで学校耐震化は当初の2200棟分から4600棟分になり、夏休みを中心に工事が進むことになりました。
棚野 具体的に国民の命と安全を守る政治を実行してきたのは公明党だ。我々は公明党の実績の数々を声を大にして訴えていこう。
原田 支援活動については、クリーンかつ絶対無事故・無違反で行っていきたい。より良き社会をつくるために、正々堂々と語っていこうではないか!

(2010. 6.24. 聖教新聞)

 

 

<13> 鉄桶の団結「大埼玉」が猛然と前進
出席者:原田会長、正木理事長、杉本婦人部長、中島関東長、洲崎関東婦人部長、阿部関東青年部長

原田 北は北海道から南は沖縄まで、全国の同志が奮闘してくださっている。本当にありがとうございます。
正木 私たちには「法華経(ほけきょう)兵法(へいほう)」(御書1193n)がある。かつてない祈りと行動で、勝利の日々を刻んでいきたい。
阿部 池田先生は、次のように指導されています。
 「歴史を見れば、いかなる戦いも、『勝つ』と決めたほうが勝つ。勢いのあるほうが勝つ。声を出したほうが勝つ。団結したほうが勝つ。最後まで攻め抜いたほうが勝つ」
 埼玉青年部は猛然と戦い抜きます!
中島 御聖訓(ごせいくん)の通り、決戦の時こそ「賢者(けんじゃ)はよろこび愚者(ぐしゃ)退(しりぞ)く」(同1091n)だ。勇敢な行動で断じて勝ちます!
洲崎 関東婦人部は祈りに祈り、語りに語っています。「教主(きょうしゅ)釈尊(しゃくそん)をうごかし(たてまつ)れば・ゆるがぬ草木(そうもく)やあるべき・さわがぬ水やあるべき」(同1187n)です。私たちの真剣な言葉が友の心に響かないわけがありません。

「逃げ」の国会閉幕

阿部 参院選に向け、消費税の議論が盛んです。
中島 所信表明演説にもなかったのに、首相が突如、「消費税10%」を口にした。与党にも戸惑いが広がったと報道されていた。
正木 ある壮年が「消費税10%とは何事か。零細企業に勤める私たちの給料は5%も上がらない。庶民を苦しめるだけだ」と憤慨していた。
阿部 首相発言は矛盾だらけだ。第一に、国の根幹に関わる大事な問題なのに、なぜ急いで国会を閉じたのか。
杉本 本来なら予算委員会で議論すべきでした。国会閉幕は「『逃げの一手』『責任放棄』との批判を免れない」(読売新聞17日付)と指摘されていました。
中島 その通り! 首相は超党派で議論を≠ネんて言っているが、国会こそ議論の場じゃないか。
阿部 第二に明確な公約違反だ。去年の公約で民主党は、予算の組み替えとムダ削減で16.8兆円の財源を捻出し、消費税増税も4年間は不要と大見得を切った。それで政権をとった。
原田 だが、さんざん騒いだ事業仕分けも今年度予算での削減は7000億円にも届かない。認識が甘すぎる。
洲崎 「成果は乏しかった。その反省も不十分」(産経新聞18日付)と断じられた通りです。
正木 最近も閣僚が「(昨年のマニフェストは)のんきな構想で作った」(時事通信19日)と放言した。
阿部 「のんき」とは何事だ! 国民をバカにするにもほどがある!
原田 首相自身が財務相の時、消費税増税は「逆立ちしても鼻血も出ないほど無駄をなくしてから議論する」とまで言って否定していた。
 だが、ムダを削るどころか過去最大44兆円超の国債を発行する予算で財政は悪化。その揚げ句に増税の話だ。
杉本 この方針転換は「前政権の失政を隠すための『目眩まし』」(読売新聞25日付)とさえ言われています。
洲崎 まさに「『率直なおわび』と『丁寧な説明』を重ねて、有権者の理解を得ることが大前提」(朝日新聞18日付)です。
阿部 第三に「10%」の根拠があいまいだ。党内議論もなく、どこからこの数字が出たのか理由がない。
中島 それも「自民党の案を参考に」という。与党としての力不足を露呈している。財務相まで務めた首相が、あまりに無責任で情けない。
杉本 10%になると平均的な家族4人の勤労者世帯で年間16.5万円の負担増です。ところが、なぜ10%なのか、増税して何に使うのか、納得いく説明がありません。
正木 「明快さを欠く」(朝日新聞23日付)、「曖昧さが目立ってきた」(産経新聞同日付)と各紙も厳しい。
中島 当然だ。まだ経済状況は悪い。増税を言い出すと景気に冷や水を浴びせる。景気・経済対策とムダ遣いの排除が先で、順序が逆だ。
原田 公明党は、成長戦略による経済成長での税収増、そして税金のムダ遣いをなくす歳出削減で財政再建すると主張している。
 ゆえに、財政再建のための消費税増税には反対だ。
正木 正論だ。社会保障を充実させる財源として、消費税を含めた税制の抜本改革の必要性があることは確かだ。しかし、あくまでやるべきことをやってからの話だ。
杉本 現実生活は実に厳しいです。失業者が多く、若者の就職も難しい。高齢の方の年金生活も大変です。
中島 公明党は、もし消費税率を見直す際は、減税と低所得者への給付を組み合わせた「給付つき税額控除」や、食料品等の税率を軽減する「複数税率」などが必要と具体的に提案。そこまできめ細かく考え、マニフェストに明記している。
原田 民主党も後から公明党と同じようなことを言い始めたが、マニフェストにはまったく書いていない。どこまで真剣なのか分からない。
洲崎 ともあれ社会保障のあるべき姿を議論するのが先です。公明党は社会保障についての「与野党の協議機関」を最初に立ち上げるべきだと強く主張していますね。

議員の特権廃止も

阿部 先日も話題に上った通り、公明党はムダ削減に大きな実績がある。事業仕分けでも昨年度予算で8800億円を削った。公益法人も3900億円を削減した。
中島 特別会計からは、2006年度から4年間で27.1兆円を捻出。道路建設費用は1998年の15.3兆円から2007年は8.1兆円に半減。現政権とケタが違う。
杉本 国会議員の特権廃止でも、勤続25年以上の議員の特別交通費(月30万円)、肖像画作製費(100万円)を支給廃止し、勤続50年以上の議員への憲政功労年金(年500万円)も全廃しました。
洲崎 行政支出では公用車や出張旅費の削減などで1760億円、国家公務員の通勤定期代を1カ月から6カ月の支給にすることで年間55億円の歳出を減らすなど、公務員のムダも削りました。
正木 ある大学教授が公明党の実績を讃えていた。
 「一貫して税金のムダ遣い排除に取り組み、その姿勢は働く国民の政党として高く評価されてよい」と。
原田 大事なのは実績だ!
 真剣に国民生活のために行動する政党と、その場しのぎの発言を繰り返す政党を鋭く見極めなければならない。
 庶民の党′明党が先頭で、国民が納得、安心する政策を叫び続けてもらいたい。

(2010. 6.28. 聖教新聞)

 

 

<14> 師弟常勝の「関西」が大拡大
出席者:原田会長、正木理事長、杉本婦人部長、西山関西長、山下関西婦人部長、熊谷関西青年部長

原田 さあ「師弟の月」「青年の月」「立正安国(りっしょうあんこく)の月」7月。いよいよの勢いと執念で進んでいきたい。
西山 7月は「関西の月」です。「常勝の原点」と「不敗の原点」を刻むこの月に、関西の同志は燃えています。
 「(ねがわ)くは()が弟子等は師子王(ししおう)の子となりて群狐(ぐんこ)(わら)わるる(こと)なかれ」(御書1589n)との御金言(ごきんげん)を胸に、未曾有の拡大に挑んでいます。
山下 「御書と青年」<御書根本の常勝>で池田先生は「学会が一番大変な時に、一心不乱に祈り、戦ってくれたのが、関西の婦人部です」と語ってくださいました。
 強盛(ごうじょう)な祈りと勇気の行動で必ず勝ちます!
熊谷 先生は関西青年部にこうおっしゃった。
 「関西は私の手づくりです。青春の大舞台です。関西と聞けば懐かしい。心が躍る。胸が熱くなります。常勝関西こそ、創価学会の心臓部であり、柱です。関西は、いかなる大難も私と共に乗り越え、勝ち越えてきた『師弟不二(ふに)錦州(きんしゅう)(じょう)』です」と。
 われわれには、この「師弟の常勝城」を永遠に発展させる使命があります。関西池田門下生が「完勝」を打ち立てます!

政権実績は落第

正木 いま、参院選へ各党が政策論争を行っている。
杉本 最大のポイントは、民主党政権への審判です。
 最も分かりやすい基準が昨年の衆院選での公約を実行してきたかどうかです。
原田 先月、「政権実績・参院選公約検証大会」が開かれ、民間8団体が民主党政権の実績などを検証した。
西山 政権の実績評価は「自公政権への評価をおおむね下回る厳しい結果」(毎日新聞6月21日付)とされた。
熊谷 数々の公約に違反し、今回のマニフェストは大幅に変更された。国民が不信を持つのも当然だ。
山下 世論調査では、国民が強く期待するのは「雇用問題」です。先ほどの検証では、政権の雇用政策は100点満点中40点台がほとんど。30点をつけた団体もあり、完全に落第点≠ナす。
正木 最近、景気の回復基調が報道されたが、「景気を上向かせた政策効果の多くは自公政権によるもの」(日本経済新聞同3日付)。
 エコポイントや中小企業支援など公明党の打った政策が功を奏したからだ。
西山 依然、雇用状況は厳しい。5月の完全失業率が発表され、3カ月連続で悪化したと報道されていた。さらに大阪の失業率の高さは、全国でも極めて深刻だ。
杉本 有効な手を打てない政権への怒りが噴出しています。一方で公明党は、懸命に対応してきました。
原田 たとえば「雇用調整助成金」。事業主が従業員を一時的に休業させるなど雇用調整を行う際、従業員への手当を国が補てんするものだ。
山下 制度を活用した大阪の工場の社長は「公明党の推進した制度が大いに役立ち、業績も回復に向かっています」と喜んでいました。
正木 日本経済を支えているのは中小企業である。資金繰りを支援する「緊急保証制度」も多くの中小企業を救った。昨年は倒産件数が4年ぶりに減少したんだ。これも公明党の実績だ。
西山 雇用保険が受けられない人に職業訓練中の生活費を給付する「訓練・生活支援給付金制度」も好評です。
杉本 雇用を守ることは、生活を守ることです。
 公明党は参院選の公約でも「新しい雇用保障」を掲げ、訓練・生活支援給付金制度の恒久化、正規雇用を推進する中小企業支援策などを提案。成長戦略でも、高い需要が見込まれる医療・介護分野での雇用拡大を挙げています。
山下 大阪でも公明党議員・候補者が失業率の半減を目指し、汗を流しています。
原田 大阪の元気が日本の元気ですからね。
熊谷 だが、関西の庶民はますます怒っている。首相が突然、去年の公約とまったく異なる「消費税10%」を言い始め、「この不況に何を考えてんねん!」とカンカンだ。

ブレる消費税発言

西山 公示の第一声は、首相として異例の大阪だった。庶民を前に何を言うかと思えば、約3分の1は消費税増税と財政再建。「聴衆は選挙戦初日にしてはシラケ気味」(産経新聞同25日付)、「響かない。面白くない。浪速(なにわ)の心をつかむにはほど遠い」(毎日新聞同25日付夕刊)と報じられていた。
正木 支持率も一気に下落した。それを見て今度は「(増税の議論を)呼び掛けるところまでが私の提案」と首相が発言を修正しだした。さっそくブレ始めた。
 新聞にも「言い訳≠ノ躍起」(産経新聞同29日付)と出ていたな。
杉本 自民党案の消費税10%を「参考にする」と言い、「公約と受け取ってもらって結構」と言い切ったのは首相でした。国民は呆れますよ。
山下 もともと「10%」は所信表明演説にもマニフェストにもありません。「首相自身が『そんなに深く考えたわけじゃない』と周囲に語っている」(読売新聞同19日付)というのですから、熟慮を重ねた公約でもなく、党内や連立与党のパートナーとも議論していないものです。
熊谷 普天間基地問題で「最低でも県外」と言って迷走を重ね、結局「公約ではない」と発表して信頼を失った前首相と実に似ている。
 私の友人も「やっぱり顔≠ェ替わっただけで中身は同じ」と、しらけていた。
西山 そもそも民主党の政策を全部やろうと思ったら、消費税は10%どころか20%も必要だという説もある。
杉本 だから読売新聞の調査(同28日付)では、首相が消費税増税を十分に説明していると思わない人が88%にもなりました。
 増税分を何に使うのか、なぜ「10%」なのか分からない。何の説明もなく、負担を増やせと言われても、納得できないのは当然です。
原田 アメリカの経済学者サロー博士は「クレージーだ。消費が減るだけで、不況を永遠に引きずることになる」(朝日新聞同25日付)と断言。景気に冷や水を浴びせる増税発言に、庶民は不安∞学者は疑問≠セ。
熊谷 今やるべきは、まず景気回復・経済成長、そのための雇用安定政策、ムダ削減だ。借金穴埋めの消費税増税ではない。
正木 どの党が真剣に国民のために働くのか、よくよく見極めなければならない。
 われわれは立正安国の大精神で、「民衆のための政治」へ真実を堂々と語ろう!

(2010. 7. 1. 聖教新聞)

 

 

<15> 「信心の力」で壁を破れ
出席者:原田会長、正木理事長、杉本婦人部長、佐藤青年部長、棚野男子部長、熊沢女子部長

正木 いま東京、埼玉、そして大阪をはじめ全国の同志が、対話拡大へ走りに走っている。
原田 とくに「鉄桶(てっとう)の団結」埼玉! 毎日毎日、懸命に前進している。
佐藤 50年前、池田先生の会長就任の際、最も早く推戴(すいたい)の声を上げたのが埼玉の青年部です。
 そしていま、「学会創立80周年、会長就任50周年の『創価完勝』は埼玉の力で」と、日夜、全力をふりしぼって戦っています。
棚野 坂戸県男子部の圏主任部長は、多くの友人に固い信頼の輪を広げています。そのなかで重い病に悩む友人と対話したところ、真心に友人が感動し、入会を決意しました。語りきった分だけ、波動が広がります。
熊沢 川越県の女子部本部長は5月、突然、病に襲われました。「必ず治してみせる」と必死に祈り克服。信心の歓喜をもって対話に励み、幾重にも深い友情を広げています。
杉本 壮年部・婦人部の皆さんも、敢闘(かんとう)会(太陽会)、多宝会の方々も、地域で大きく友好を広げておられ、本当に元気です!
原田 「大風()けば求羅(ぐら)倍増(ばいぞう)するなり」(御書1136n)だ。逆境だからこそ信心の力を発揮する時である。
 一心不乱の祈り、金剛不壊(こんごうふえ)の団結、一騎当千の勇気があれば、1プラス1が2ではなく、3にも4にも5にもなる。
 ひとたび誓い合った「完勝」に向け、壁を破ろう!

迷走続く「消費税」

佐藤 参院選の投票日まで1週間を切った。「関心がある」人が82%で、3年前の前回を上回っているという(読売新聞6月26日付)。
棚野 一方では、「首相の消費税を巡る発言などが影響」(日本経済新聞同日付)して内閣支持率が続落している。
熊沢 消費税の問題は迷走しています。
 政策を訴える民主党の法定ビラ2種類のうち、第1号に「消費税」の文字がありましたが、後で発行した第2号からは削られていました。
正木 「消費税10%」を「公約と受け取ってもらって結構」と言いながら、首相は後に、この発言を修正しました。
杉本 低所得者への給付制度や生活必需品などの税率を軽くする複数税率の導入にも触れ始めました。
 そのようなことはすでに公明党のマニフェストに明記されています。逆に民主党のマニフェストには具体的なことが何も書かれていません。
原田 さらに低所得の基準に言及したが、200万とか400万とか、同じ日の演説でも時間を追うごとにコロコロ変わり、実にいい加減。
 「増税批判をかわす狙いがあるようだが、複数の水準提示は試算根拠のあいまいさを露呈」(産経新聞7月1日付)、「首相の発言としては軽率……場当たりの発言を続ければ、有権者を惑わしていると見られても仕方がない」(日本経済新聞同2日付)と指摘された。公約への意識が軽すぎる。
杉本 そして昨年の衆院選マニフェストと今回のもので公約が大きく変更されたことに党内で論争が起き、「亀裂が浮き彫り」(読売新聞6月30日付)です。
佐藤 新旧の幹事長の非難合戦≠熾じられていた。みっともない話だ。
棚野 マニフェストは、政党が国民に提示する政策の宣言書≠ナあり、国民との契約書≠セ。
 「党内の意思統一を図るものだが、党内で共有されているのか疑問」(谷藤悦史・早大教授、毎日新聞同18日付)とある通り、公約を次々と変える姿勢に、国民は大いに不信を持っている。
原田 本当に国民の生活を第一に考えて調査し、議論し、立案した政策なら、途中でブレたり発表後に論争など起きないはずです。
正木 結局、国民の実生活に即した「庶民感覚」がないんだ。現場に行かない。現場を知らない。だから国民が求める有効な政策を提示できない。出してもブレる。
佐藤 友人が嘆いていた。
 「『元気な日本を復活させる』とか『ふつうの人がふつうの感覚で政治を変えていく』と言うが、庶民感覚では、この不況に消費税増税を言うなど理解できない。それで日本が元気になると思っているのか」と。
原田 宮崎の口蹄疫もそうだ。「非常事態宣言」が一部解除されたが、そもそも政府の認識が甘くて初動が遅れ、被害が深刻になった。
杉本 発生を知りながら、陣頭指揮を執るべき農水相は外遊。時の首相も被害拡大の中、隣の熊本に行ったのに、宮崎には入りませんでした。
正木 公明党が与党だった2000年、宮崎と北海道で口蹄疫が発生した時は、政府が迅速に対応して740頭の殺処分でとどめた。
 それが今回は27万6000頭だ。ケタ違いの被害だ。
棚野 「中途半端な政治主導で指揮系統に大きな乱れを生み、対策も後手後手」(産経新聞5月28日付)と批判された。ここまでの被害拡大はもはや「人災」です。

議員は「現場第一」

熊沢 公明党はすぐ対策本部を立ち上げました。地方議員と国会議員が一丸で畜産農家の生の声を聴き、国会質問を重ね、1000億円規模の緊急予算を要望しました。
杉本 政府の腰が重いため議員立法化を決断し、特措法(とくそほう)案を国会提出。他党に呼び掛け2日後には各党案を一本化した特措法が成立しました。
正木 いざという時に公明党「チーム3000」の力が発揮される。現場を大切にする志が脈打っている。どの党が国民生活に直結しているか、一目瞭然じゃないか。
熊沢 日本商工会議所特別顧問の神谷一雄氏は語っておられます。「公明党議員は、他党に比べ、とにかく生活現場に足を運ぶ。地域を回っている。人の話をよく聞く。その『現場第一』の姿勢から提案される政策は、常に生活者の視点に立っています」と。
棚野 改めて言うが、議員は「公僕(こうぼく)」であり、われわれ国民が「雇い主」だ。
杉本 その国会議員一人当たり、年間約2000万円の報酬が税金から支払われています。だから、本当に国民のために尽くす議員を選ばなくてはいけません。
正木 ムダ削減≠ニ言うが、一番のムダは仕事をしない議員だ。国民のために働かない議員の仕分け≠ェ選挙であると言ってよい。
熊沢 その点、公明党は間違いなく全員が国民のために命がけで働く政治家です。
原田 生活の現場、人の痛みが分かる「まことの政治家」こそ国政に送り出すべきだ。われわれは断じて正義と真実を語り抜いていこう!

(2010. 7. 5. 聖教新聞)

 

 

<16> 最後まで執念の祈りと行動で
出席者:原田会長、正木理事長、杉本婦人部長、佐藤青年部長、棚野男子部長、熊沢女子部長

佐藤 7・11「男子部結成記念日」、7・19「女子部結成記念日」を目指して、全国の男女青年部は怒涛(どとう)の勢いで進んでいる。
杉本 「すこしもたゆむ(こと)なかれ、いよいよ・はりあげてせむべし」(御書1090n)です。わたしたち婦人部も、日一日と力強く、正義の声を広げています。
正木 壮年部も総立ちで拡大に取り組んでいる。
 日蓮仏法は「本因妙(ほんいんみょう)」。常に「今から」「これから」だ。何があろうと前進し、眼前の壁を破っていくことだ。
原田 「あひかまへて()信心(しんじん)(いだ)()御本尊(ごほんぞん)祈念(きねん)せしめ(たま)へ、何事か成就(じょうじゅ)せざるべき」(同1124n)だ。
 学会の戦いは、すべて「信心の戦い」である。最後の最後まで執念の祈りと行動で、断じて歴史を開こう!

青年が時代動かす

熊沢 参議院選挙の投票日まであとわずかです。
棚野 鍵を握るのは青年だ。去年の衆院選で最も投票率が低かったのは20歳代で、5割にも満たなかった。逆に若者が立ち上がれば、政治が変わり、時代が動く。
佐藤 こんなデータもある(明るい選挙推進協会調べ)。昨年の衆院選で選挙期間中に投票先を決めた人(小選挙区)は18.4%だったが、20〜30歳代に限ると29.2%に跳ね上がる。
熊沢 投票日当日に決めた人は全体では6.4%なのに対し、20〜30歳代では14.8%と2倍以上です。
正木 年齢が若いほど、投票日の間近に投票先を決めるということですね。
棚野 また投票を棄権した人のうち、投票日当日に棄権を決めたのは35.7%。投票日2、3日以内に決めた人を加えると50.5%で、棄権者の半数が投票直前で「行かない」と決めたことになる。
原田 議員、候補、議員OB、家族の皆さんも懸命に奮闘している。最後まで猛然と支持拡大に頑張ってほしい。立派な実績と政策をアピールすべきだ。
杉本 大きな争点となっている「消費税」について、引き上げ反対(48%)が賛成(39%)を上回りました。首相の説明や対応を評価しない人が63%に上っています(朝日新聞5日付)。
佐藤 当たり前だ。日曜日の討論番組でも首相は野党の質問にまっすぐ答えようとせず、逃げてばかり。
 「首相が練りに練った基本戦術は『責任転嫁』」(産経新聞同日付)というありさま。「あれじゃあ、野党の党首だ」と呆れる野党党首もいた(読売新聞同日付)。
棚野 別番組でも東京大学大学院の藤原帰一教授が、民主党の無責任な態度を「超党派で税金について話し合い、考えようという人の話し方ではない」「議論にならない」と厳しく指摘していた。
正木 そもそも、首相は「増税しても使い道を間違わなければ景気は良くなる」と言うが、「不人気な増税に対する有権者の反発を抑える思惑」「それで持続的な成長が実現するというのは単純すぎる」(日本経済新聞同日付)と批判されている。
熊沢 1997年に橋本政権が消費税率を5%に上げた時、個人消費が急激に冷え込みました。しかも増税したのに98年度の税収は全体として落ち、景気にも財政にも悪影響でした。わずか2%の引き上げで、この結果です。こういう実例も分かって発言しているのか疑問です。
原田 公明党が主張するように、財政再建のためにやるべきは景気回復とムダ削減。経済成長による税収増と、公務員の天下り根絶や総人件費改革など、ムダ遣いを削る歳出削減である。国の借金穴埋めのための消費税増税には反対だ。不景気の中では消費を冷え込ませるだけだ。
棚野 世間の評判が悪いので、民主党には、公然と消費税増税に反対し、党や首相に反対して違う政策を唱え、票集めに血道をあげる候補も出てきた。
 私の友人は「無節操。国民に説明すべき候補者でさえ、自分の党の政策に納得できないのか。それなら離党するのが筋だ」と怒っていた。
正木 当然だ! ある識者も「政策・公約は政治の命だ。国民に説明を尽くすのが政治家だ。なのに、トップは発言がブレブレ。党内は論争でゴタゴタ。候補者も党の方針に反対する。政党としての体をなしていない。グチャグチャだ」と言っていた。
杉本 現内閣の支持率下落は、鳩山内閣を上回るペースとされます。首相が代わっても政策の中身は変わらない。国民は鋭く気付いています。

「断じて勝つ」一念

原田 一方、二大政党の支持率を足しても48%だ(毎日新聞同日付)。消費税増税をはじめ二大政党は似ている政策も多く、違いが分かりづらい。両党で吸い上げきれない民意に応えるのが「国民本位」の公明党だ。
熊沢 そうです。地方から国会まで3000人の議員がいる日本の第一党≠ナす。細かく現場の声を聴き、国政に反映させ、多様な民意を政策として実現してきました。しかも3割が女性です!
杉本 少年の非行・薬物問題に取り組んできた「夜回り先生」こと水谷修氏は、公明党をこう讃えています。
 「いつも、私たちの大切な子どもたち、そして高齢者、社会的弱者に寄り添い、そして、国・地方の政治の中で、私たちの代弁者として、人の痛みを受け止めて語ってくれたのは、公明党でした。どれだけ助けてもらったか。感謝しかありません」
正木 「政治とカネ」の問題だらけの党と異なり、公明党はクリーンだ。民主党がやろうともしない政治資金規正法改正などに真正面から取り組んできた。
 不祥事を隠そうと逃げ、説明責任を果たさない党とは真剣さが違う。
佐藤 インドネシアの哲人政治家ワヒド元大統領は語っておられた。「私にとって政治とは何か。それは、民衆の利益のために一生懸命に働くことである」と。
 国民のために働き、国民のための政策を訴えることが、政治家の生命線だ。
棚野 「いかなる戦いも、最後の5分間で勝負が決まる」とは常勝将軍ナポレオンの言葉。勝敗は「断じて勝つ」「負けてたまるか」という一念が相手を上回るか否かだ。
原田 さあ決戦の時。公明党は「大衆とともに」との立党精神のまま、国民に尽くし抜いてもらいたい。断じて、国民が信頼する新しい政治を実現してもらいたい。
 日本のため、社会のため、われわれも全員が悔いなく戦いきろうじゃないか。

(2010. 7. 8. 聖教新聞)

 

 

<17> SGI会長に293の名誉学術称号
出席者:原田会長、正木理事長、杉本婦人部長、佐藤青年部長、棚野男子部長、熊沢女子部長

佐藤 このたびの参院選で公明党は、埼玉、大阪、東京の3選挙区で完勝し、比例区で6議席を獲得しました。
原田 全国の同志の皆さまは、梅雨空や大雨の日も、また厳しい日照りの中でも、各地を歩きに歩き、語り抜いてくださった。本当に本当に、ありがとうございました。
 皆さまの献身的な活動に、心より御礼申し上げます。
杉本 婦人部の皆さまは、日々の生活の中で労苦をいとわず、地域の隅々まで走り回ってくださいました。一心不乱に祈ってくださいました。心から感謝いたします。
正木 本当に婦人部の皆さまには最敬礼です。そして青年部、壮年部も大健闘してくださった。
 手弁当で真心あふれる支援をしてくださる支持者がいる。この世界一の支持者≠もつ公明党の議員は、どれほど幸せか。
棚野 そうです! 議員、家族は支持者に感謝し、絶対に恩を忘れてはならない。
熊沢 日蓮大聖人は「王は(たみ)(おや)とし」(御書1554n)と仰せです。政治家は民衆を最大に尊敬し、尽くし抜くことです。
原田 大恩に報いる道は、国民のための政治を実現していくことだ。政治化改革を断行し、政治への信頼を取り戻してもらいたい。そして、皆が幸せを実感できる社会へ全力で働いてもらいたい。
棚野 それでこそ私たちも応援したかいがある。公明党議員を誇りに思えます。
正木 今回、公明党の当選者の平均年齢は45.7歳。各党の中で最も若い。フレッシュな息吹で奮闘してほしい。
佐藤 「青年は心して政治を監視せよ」と戸田先生は厳命された。青年部はこれからも厳しく、政治を見つめていきたい。

世界一の師と共に

杉本 世界各国の最高学府から池田先生へ名誉学術称号が続々と寄せられています。
棚野 そうです。6月28日にはアメリカのジョージ・メイソン大学から「名誉人文学博士号」、7月2日には台湾芸術大学から「名誉教授」称号が贈られた。
佐藤 ジョージ・メイソン大学は、アメリカのマスコミが注目すべき大学≠フ全米第1位として紹介したほどの優秀な大学だ。
正木 台湾芸術大学は文字通り、台湾の文化・芸術界に貢献する最高峰の総合芸術大学である。こうした名門学府が師匠の偉大さを、こぞって讃えておられる。弟子として無上の喜びと誉れだ。
熊沢 ジョージ・メイソン大学のスターンズ主席副学長は語っておられました。
 「長年にわたり、文化交流への多大な貢献をされ、教育と平和を促進され、平和のために世界中に研究機関をつくられた池田博士は、本学の名誉学位のみならず、これまで博士に贈られたすべての栄誉と賞讃に最もふさわしい受章者であることを、改めて申し上げたい」
杉本 今回の授章は、視覚・舞台芸術学部のリーダー学部長が、池田先生の著作に深く感動されたことがきっかけだったと、うかがいました。
棚野 「全体人間」を育成する創価教育の哲理に共鳴し、その感動を自らの大学の同僚に語られたそうです。
佐藤 リーダー学部長は、オペラ歌手として活躍されていた。先生が繰り広げておられる「対話」について、独特の表現で讃えておられた。
 「池田会長は、目の前の相手に親しく語りかけることで、相手の世界に飛び込まれます。そして相手の話をよく聞くなかで、徐々に自らのもつ世界の高みへと相手を引き上げていかれます。合唱の指揮者が、見事なリードをもってバラバラな歌声を一つにまとめ、優れたハーモニーを作り上げるようです!」と。
熊沢 最高学府の学長の皆さんが、先生に心から敬愛の情を寄せておられることが伝わってきますね。
原田 世界の大学・学術機関から池田先生に贈られた名誉学術称号は「293」を数える。世界一の師匠のもと、われわれは広布の大道(だいどう)を歩める。日々、感謝の思いを新たに前進していこう!

絶対無事故を祈念

棚野 さて、7月15日は聖教新聞の日刊化45周年です。
 1965年(昭和40年)のこの日、週3回刊から日刊になりました。
佐藤 51年(昭和26年)4月20日の創刊は旬刊、つまり月3回の2ページ建てから始まった。そして今月12日には創刊以来1万7000号を迎えた。この歴史の中で、日刊化は大きな節目だった。
正木 今日の聖教新聞があるのも、愛読してくださる皆さま、一人でも多くの友人に聖教をと購読推進してくださる皆さまのおかげだ。
 そして何より、毎日毎日、全国で聖教新聞を届けてくださる「無冠の友」の皆さま方がおられればこそです。
原田 台風の日も雪の日も、猛暑の日も寒風の日も、来る日も来る日も朝早くから配ってくださる。何十年と続けておられる方もいる。感謝は尽きません。絶対無事故をしっかりと祈っていきたい。
杉本 皆さんのおかげで、どれだけ広布が進み、希望が広がっているでしょうか。
熊沢 池田先生は、こう讃えておられます。
 「『広宣流布の便り』を配達してくださる尊き使者を、御本仏もまた、最大に賞讃してくださっていることは間違いない」
 「その人こそ、真実の仏の使いである。その人こそ、創価の宝である。『無冠の友』の皆さまが歩む、その道は、人間革命の道である。その道は、三世(さんぜ)に薫る福徳を積みゆく修行の道である。その頭上には、必ずや、いついつも諸天の祝福の虹が、晴ればれとかかっていくにちがいない」
正木 いま西日本を中心に集中豪雨の被害が広がっている。被災者の皆さまに心からお見舞い申し上げるとともに、学会として今後も激励に全力を尽くしていきたい。
原田 広布の戦いは長期戦だ。体調管理に留意しながら、人材の陣列を築いていきたい。英気を養いつつ、友と大いに友好を深めていこう。

(2010. 7.15. 聖教新聞)

 

 

<18> 平和の天使「鼓笛隊」が世界で躍動
出席者:原田会長、正木理事長、杉本婦人部長、佐藤青年部長、棚野男子部長、熊沢女子部長

棚野 夏本番の到来とともに、各地の祭りや地域イベントに、青年部の音楽隊、鼓笛隊が出場する機会が、ますます増えています。
熊沢 そうですね。この7月22日は、女子部の富士鼓笛隊の結成から、54周年となります。
杉本 池田先生・奥様が女子部員との懇談のなかで、音楽・文化を通した世界平和を展望し、鼓笛隊の設立を構想されました。そして、自ら費用を工面し、楽器を寄贈してくださったのです。
 わずか33人で出発した鼓笛隊は、まさに先生の手作り≠ナす。
原田 それが今や、全国に連帯が広がり、今年は中部と信越の鼓笛隊が結成50周年の佳節を迎える。
佐藤 鼓笛隊は、コンクールで何度も日本一の栄誉に輝くなど、実に高い評価を受けています!
熊沢 日本だけではなく、世界約30カ国・地域で躍動し、「コテキタイ」は世界の共通語≠ノなっています。
 各地で「平和の天使」「文化の走者」として信頼と友情を広げています!
正木 アメリカSGI(創価学会インタナショナル)女子部長でハリウッド女優のバネッサ・ショーさんも鼓笛隊の出身です。こう語っておられたのが印象的だった。
 「私は信心の原点を、鼓笛隊で築くことができました」
 「その訓練は最も大変なものであり、最も素晴らしいものでした」と。
杉本 鼓笛隊の出身者は、薫陶(くんとう)を胸に、さまざまな分野で活躍していますね。
原田 先生は鼓笛隊の結成50周年(2006年)に際し、万感の信頼を寄せて次のように語ってくださった。
 「体力、知力、練習に勝つ執念。そして、信行学の模範の力が鍛えられる。ゆえに、鼓笛隊は、女子部、婦人部の中核に育っている。鼓笛隊で訓練を受けた人は、どこか違う」
 「皆さま方の文化の行進が、どれほど多くの友を作ったか。批判的な人々さえも、鼓笛隊の姿を見て、学会の認識を深めてきた。皆、それを知っている。鼓笛隊、本当にありがとう!」
正木 学業や仕事、学会活動との両立に挑戦しながら、皆が喜々として練習している。その尊い心が生み出す演技・演奏が、地域の希望となり、同志の喜びとなっている。鼓笛隊、そして音楽隊、合唱団の活躍を皆で大いに応援していきたい。

親が目を離さない

棚野 さて各地で梅雨が明けるこの時期、子どもたちは夏休みの期間に入る。
 絶対に気をつけなければいけないのが、交通事故とともに「水の事故」です。
杉本 そうですね。プールや海水浴場、川などへ子どもを連れて行くときは、親が決して目を離さないことです。
佐藤 西日本を中心に集中豪雨で大きな被害があった。被災者の方に、あらためてお見舞い申し上げます。
 また他の地域も、急な大雨による被害が報道された。わずか10分の間に、水位が3.5bも上昇した川があったそうだ。
棚野 突発的、局地的に大雨が降る「ゲリラ豪雨」の影響だ。今年は去年に比べ3割も増えると予想されている。
正木 自分のいる場所では雨が降っていなくても、川上となる山あいで強い雨が降ることで、思いもよらぬほど増水することもある。
 雨が強くなったり、雷が聞こえたり、水の勢いが強くなったと少しでも感じたら、川から遠ざかることだ。
熊沢 熱中症にも注意が必要です。とくに子どもは背が低いため、地面からの照り返しの熱を頭に受けやすく、熱中症になりやすいそうです。
杉本 そうですね。ですから、強い日ざしを避けるためにできるだけ帽子をかぶること、こまめに水分を取ること、長時間、日なたで遊ばないことですね。
棚野 年配の方など、部屋でも水分が不足すると熱中症になる場合もあるようです。転ばないように気をつけていただくことも大事です。

過信、油断は禁物

正木 これから本格的に行楽シーズンに入っていく。家族や友人と車で遠出をする機会も増える。交通事故は絶対に起こしてはならない。
原田 まず何より、毎日の勤行・唱題で絶対無事故を祈ることだ。「(てき)と申す者はわすれさせてねらふものなり」(御書1185n)だ。
 「信心しているから大丈夫」などという過信はもってのほかだ。信心しているからこそ、われわれは知恵をわかせて、無事故のため十分に注意していきたい。
佐藤 車を運転する際は、いつにもまして安全運転を心がけていくことだ。スピードの出しすぎは禁物です。
 後部座席も含めてシートベルトをきちんと着用しなければなりません。
棚野 長時間、長距離にわたって運転するときは、適度な休憩を入れたいですね。
 心も体もリフレッシュしないと、注意力が散漫になったり、睡魔が襲ってきたり、危険です。
杉本 メールの送受信を含め、運転中に携帯電話を手に持って使用するのは厳禁です。これは自動車だけじゃなく、自転車でも気をつけなければなりません。
熊沢 いずれにしても、事故の起こる原因は、ちょっとした気の緩みや油断にあることがほとんどです。御聖訓(ごせいくん)には「さきざきよりも(ひゃく)(せん)(まん)(おく)(ばい)()用心(ようじん)あるべし」(同1169n)と(おお)せです。真剣な祈り、そして皆で声を掛け合っていくことが必要です。
佐藤 一方、部屋の中にいても、冷房の効きすぎなどで体調を崩すことがあります。酷暑の屋外との気温差が大きいことも原因となります。
 冷房の設定温度が低くなりすぎないように気をつけていきたいですね。そうすれば、電気代も節約でき、エコになります。
正木 ともあれ「信心(そく)生活」だ。朝晩の勤行・唱題で快適な生活のリズムを作り、健康第一で有意義な夏を過ごしていきたい。

(2010. 7.19. 聖教新聞)

 

 

<19> 躍進月間が開幕!「未来部」は世界と広布の宝
出席者:原田会長、池田副理事長(総合未来本部長)、杉本婦人部長、山本未来部長、横溝女性未来本部長、佐藤青年部長

池田 さあ「未来部の夏」の到来です! 「躍進月間」が始まりました。
 未来部と一緒に成長する夏にしたいですね。
横溝 高等部・中等部はサマーフェスタ、少年少女部はドリームスクールを、にぎやかに開催します。また絵画、作文、読書感想文、英語スピーチの各コンクール・コンテストも盛大に開かれます。
佐藤 学会本部と海外5カ国に永久保管する未来部署名(第2期)も行われます。
山本 そして先日は、高等部歌「正義の走者」の歌詞に池田先生が加筆してくださり、新たに「未来部歌」として発表されました。
佐藤 未来部は本当に元気です! 実に多彩な分野で輝いています。
 少年少女部から高等部まで、作文や空手、ラグビー、ハンドボール、サッカーなど、さまざまな全国大会で日本一になったメンバーが数多くいます。
杉本 サッカーのワールドカップ南アフリカ大会に「フラッグベアラー」として参加した愛知の女子中等部員もいましたね。日本対オランダ戦の開始前に、国旗を持って選手を先導する役でした。
原田 私たちも元気になる話題ですね。こうした未来部の活躍の陰には、必ず多くの方々の激励があるものです。
山本 その通りです。昨年下半期から各地域で、新たな未来部担当の体制が広がっています。
 壮年部・婦人部の未来部育成部長、青年部の21世紀使命会、学生部の進学推進部の皆さんが、日々、連携を取りながら、未来部の育成に取り組んでくださっています。

地道で尊い大事業

池田 未来部は世界の希望であり、学会の宝です。日蓮大聖人も「子にすぎたる(たから)なし」(御書1322n)と(おお)せです。わが地域の未来部員は皆がわが子≠ニとらえ、励ましにあたっていきたい。
 これまでも、そしてこれからも、未来部のために尽力してくださる皆さまに心から感謝申し上げます。
原田 御聖訓(ごせいくん)に「天子(てんし)襁褓(むつき)(まとわ)大竜(だいりゅう)(はじ)めて(しょう)ずるが(ごと)蔑如(べつじょ)すること(なか)れ蔑如すること勿れ」(同342n)――法華経(ほけきょう)行者(ぎょうじゃ)は、産着にまとわれた幼い天子のようであり、生まれたばかりの大竜の子のようである。(さげす)んではならない、とあります。
 子どもたちには、無限の未来が広がっている。未来の創価学会は、子どもたちの姿の中にある。ゆえに、私たちの一度の出会い、一度の励ましが、どれだけメンバーの将来を大きく開かせることになるでしょうか。
杉本 そうですね。未来部員の成長を心から祈り、語りかける一言一言は、必ずメンバーの胸に残ります。私自身も未来部の時に受けた励ましが原点です。担当者だけではなく、すべてのリーダーが未来部に最大のエールを送っていきたいですね。
山本 広宣流布の戦いは永遠です。世界に広がった創価学会の広宣流布を未来へと受け継いでいく、新しい人材を育てていくのが私たちの世代の責任です。
 未来部育成は、すぐに結果は見えなくても、広布の未来を創る、尊い大事業です。地道に未来部育成に全力を尽くしていきたい。
池田 日本は今、深刻な少子化に直面しています。だからこそ一人一人をじっくりと励まし、力ある後継者を育てていくことですね!
横溝 一方で、凶悪な犯罪や非行、いじめ、不登校など、子どもたちを取り巻く環境には、さまざまな問題が山積しています。
 子どもたちが人間性豊かに育つように、学会家族≠フ輪の中で、皆で育んでいく意識も大切です。
佐藤 上越教育大学の森島(あきら)名誉教授が、未来部育成を讃えておられました。
 「学校教育や家庭教育のほかに、若い大人たちによって各地域で日常的な取り組みが展開されていることは、失われてしまった地域の教育力≠再生する模範」
 「未来は人間づくり≠ニいうことを大切にされ、教育に全力を注いでいる池田SGI(創価学会インタナショナル)会長を中心に、未来部担当者の皆さんが、信仰を基盤にしながら、未来の宝のために奉仕されていることは、本当に尊いことだと思います。その献身の行動に、創価学会の誇りを感じ、私はその姿に強く共感を覚えます」
 担当者の取り組みに、識者も注目しています!
原田 戸田先生も、こうおっしゃっていた。
 「創価学会の組織は安全地帯である。子どもは、学会の庭で育てていきなさい」
 人生の大先輩である多宝会の皆さんとともに、壮年部・婦人部も、皆で激励の声を掛けていきたい。たとえば、家庭訪問で壮年部・婦人部を訪ねたときに、未来部員がいれば一声掛けるとか、ちょっとした心掛けが大切です。
杉本 何よりも、学会の立派な後継者を育てることは、学会と師匠への恩返しとなります。

受験生にもエール

佐藤 子どもたちにとって夏休みは、まさに鍛えの夏≠ナす。勉強やクラブ活動に懸命に取り組むメンバーが多い。一方、中学・高校、大学などの受験を控えたメンバーにとっては勝負の夏≠ニなります。
横溝 不安を抱えているであろう受験生を励ましていきたいですね。もちろん相手の勉強時間などに配慮することが大前提です。また受験生をもつ家族にも声を掛けることが大切です。親も緊張や悩みを持っている時期ですから。
池田 そして何といっても、最も大切な信心継承の場は家庭です。
 親が、家族が、子どもに信仰の素晴らしさを、そのまま本音で語っていくことです。広宣流布のリーダーに成長するよう祈っていくことです。
山本 家族のまっすぐな信心が、子どもにも必ず伝わります。日ごろの自らの信仰の姿勢を見つめ直すとともに、子どもたちと一緒になって信心に励んでいきたい。
原田 未来部育成は、世界広布の決勝点≠ナす。1970年(昭和45年)5月、言論問題の嵐の中、学会を揶揄する質問をした記者に、池田先生は師子吼(ししく)されました。
 「学会がどうなるか、二十一世紀を見てください。社会に大きく貢献する人材が必ず陸続と育つでしょう。その時が、私の勝負です!」と。
 創価三代の師弟の勝利を証明するのは、未来に雄飛する人材である。私たち弟子も、先生の心をわが心とし、後継者の成長をひたぶるに祈り、励まし抜いていこう!

(2010. 7.22. 聖教新聞)

 

 

<20> 家族で一緒に信心の実践を
出席者:原田会長、池田副理事長(総合未来本部長)、杉本婦人部長、山本未来本部長、横溝女性未来本部長、佐藤青年部長

横溝 夏休みに入り、輝く太陽の下、元気に跳び回る子どもたちの姿を見かけるようになりました。
杉本 自分に挑戦する絶好の夏休みです。苦手な教科や読書、スポーツなど、今だからこそできることに取り組んでほしいですね。
山本 同時に、家族が触れ合う時間も多い。学校や友だち、進路や将来の夢のことなど、いつも以上に語り合う場を持ちたいものです。
池田 家庭での信心の継承という点でも、夏休みは貴重です。一緒に勤行・唱題する。聖教新聞や未来部各部の新聞を読む。そして池田先生の指導を学ぶ――師匠を持つ人生、信仰の偉大さを語りつつ、大人も信心の原点に返り、決意する機会です。
原田 日蓮大聖人は、門下にこう(おお)せです。
 「経王御前(きょうおうごぜん)(もうけ)させ(たま)いて(そうら)へば現世(げんせ)には(あと)をつぐべき孝子(こうし)なり後生(ごしょう)には(また)(みちび)かれて(ほとけ)にならせ給うべし」(御書1123n)――子どもは現世は必ず跡を継ぐ親孝行の子であり、後生はわが子に導かれて仏になるのである、と。
 子をもつ親の信心の本領は、一家の信心を栄えさせていく、すなわち未来部を伸ばしていくことに尽きます。

皆の「人格」を尊重

佐藤 家庭での信心の継承については、各地でさまざまな取り組みがあります。
横溝 九州では、未来部員が家族の広布史を調べ、信心の確信や決意を発表する主張大会があります。
山本 毎回、素晴らしい内容ですね。先生との出会いや信心で宿命転換した原点を家族から聞いて、皆がこの信仰に誇りをもち、今まで以上に勤行・唱題に挑戦したり、現実の課題にチャレンジしようと決意しています。
杉本 関西や東京などでも「大阪の戦い」「大阪事件」や文京・葛飾での闘争など、地域と池田先生の歴史を資料にまとめ、親子で学ぶ機会をもつところがありました。
佐藤 子どもたちも決意を深めていました。
 「お父さんが学会のことをいっぱい教えてくれました。池田先生に喜んでもらえるように一生懸命、頑張ります」
 「両親が入会したきっかけをはじめて聞きました。私も自分の目標に向け、お題目をたくさんあげます」
横溝 子どもと語り合った親の皆さんも、「まだわが子には難しいかなと思っていましたが、学会の歴史を少年部でも理解できるのだと実感しました」「子どもが決意して、すぐ行動するように変わりました。世界広布のお役に立てる人材に成長できるよう、これからも祈ります」と感想を述べていました。
原田 師匠のことを熱っぽく語る父親の姿に、普段とは違う≠ニ驚き(笑い)、尊敬を深める未来部員もいるそうです。子どもたちは本当に多くのことを吸収します。一個の人格として尊重し、信心への思いをそのまま伝えていくことです。
山本 東北のある地域では「ファミリー勤行会」を行っています。未来部とその親が共に参加し、担当の壮年部・婦人部が信心の原点を語るなど、楽しく開いています。
杉本 「本部幹部会の衛星中継、座談会は必ず親子で参加しています」という婦人部の方も、たくさんいます。
池田 「ファミリー座談会」を開く家庭もあります。司会は子ども、御書講義はお父さん、体験発表はお母さんなど担当を決め、学会指導や教学に触れています。
横溝 北海道には月に1度、道内に離れて住む親族約40人が集結して座談会を開く家庭があります。仲の良い、一家和楽の姿に、近隣の方も感心されているといいます。
原田 少年少女部の作文コンクールの作品も、役員で会館に着任する父親や、地域の方を励ます母親など、家族を描いたものが多い。子どもはよく見ています。
佐藤 池田先生は随筆に、こう書かれました。
 「親は子に『やりなさい』と押しつけるのではなく、『一緒に信心を実践していく』ことである。親の背中を見ながら、子は育ち、信心という『志』を受け継いでいくからだ」
山本 親の一方通行ではなく、「一緒に」という心が大切だと感じます。
 御本尊の前では、皆が一信仰者であり、親子の差はありません。家族で一緒に実践していくことですね。
池田 私も両親とよく勤行しました。多忙な父がいないときは、母が導師を務めてくれ、会合にも連れて行ってくれました。
 母が「遊びは、行く前は楽しいけど、帰ってきたら疲れるだけでしょ。学会の会合は、行く前はいやでも、帰ってきたら元気になるわよ」と語っていたことを、よく覚えています。本当にそうだと納得しました。

可能性を信じ祈る

横溝 同じ随筆で先生は、子どもの会合への参加についても綴られています。
 「会合に参加すること自体が、偉大な仏縁(ぶつえん)を結んでいるのだ。気づかぬうちに、子の生命の大地には信心の種が芽生えている」と。
杉本 とくにヤング・ミセスの皆さんは、小さなお子さんを連れてこられます。周りの参加者も、温かく見守っていきたいですね。
山本 そして随筆には、こうあります。
 「親はどこまでも、子どもの可能性を信じていくべきだ。祈り続けていけばよい。たとえ今は発心(ほっしん)していなくとも、立派な『広宣流布の闘士』へ成長する時は、必ず来るからだ。偉大な妙法(みょうほう)である。信仰は一生涯のものであり、三世(さんぜ)永遠である。大切なのは、信心を(たも)ち抜くことである。大らかな気概に立って、長い目で子どもの成長を祈り抜くことだ」
 命に刻みたい指導です。
佐藤 「仕事が忙しく、なかなか子どもと過ごす時間がない」という方もいます。私自身も挑戦していますが、毎日の勤行が一緒にできなくても、たとえば毎月1回の「未来部の日」は家族で勤行し、語り合う時間をつくるなど、工夫していきたいですね。
原田 あらためて確認しますが、「未来部の日」は、未来部以外の会合を開かないことを原則としたい。
 部員会の開催を中心に、壮年部・婦人部の地元組織のリーダーも率先して未来部を家庭訪問し、激励したい。そして、家族で信仰を語り合う有意義な日にしましょう。
池田 日常生活も、生き方も、そして信心も、子どもには親や家族が一番の手本です。未来部と共に語り、共に学び、広宣流布の大道を勇気凛々と進んでいきましょう。

(2010. 7.26. 聖教新聞)