< 座談会 >

世界広布の勝利の並木道 第2部

 

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平和と民衆に尽くす人材を育成
青年を先頭に対話を拡大
学会の発展は「励まし」の歴史
同志とともに「負けじ魂」で
「師弟に生き抜く信心」を継承
未来部の大学進学を応援
信心の大確信を未来部に
子どもたちの挑戦に励ましを
日中友好を築いた芸術交流
「不戦の誓い」を新たに前進

 

 

 

<41> 平和と民衆に尽くす人材を育成
出席者:原田会長、正木理事長、杉本婦人部長、棚野青年部長、西方学生部長、栗原女子学生部長

西方 今年はアメリカ創価大学(SUA)の開学10周年、創価大学の開学40周年です。
栗原 アメリカ創価大学で先月、卒業式が行われ、創立者の池田先生は、こう祝辞を贈られました。
 「『創価』の生命には、行き詰まりがありません。どうか、このアメリカ創価大学で鍛え磨き上げた創造的生命を、生き生きと思う存分に躍動させながら、わが人生の劇を自分らしく演じ切っていってください。さあ、新たな出発です。一緒に前進を開始しよう!」
 「一緒に」という創立者の励ましに、世界一流の名門大学院などに巣立つ卒業生は感動し、飛躍を誓っていたそうです。
棚野 池田先生も講演された名門コロンビア大学ティーチャーズ・カレッジのメーガン・ラバティー准教授は語っておられます。
 「SUAの卒業生は皆、思慮深い学生」「こうした探究心にあふれた学生の姿を、現在の大学において見ることはまれである、と言わざるを得ません。ゆえにSUAの卒業生は他の学生から深い尊敬を得ております。学問探求の新鮮な模範となるからです」
杉本 よく見てくださっていますね。名だたる学識者の方々が、アメリカ創価大学の教育理念、カリキュラム、そして学生を賞讃(しょうさん)してくださっています。
原田 学生は自らの本分を全うしようと、勉学を重ねている。そのなかで近隣友好の催しを開くなど、地域の方々に愛され、親しまれるキャンパスとなった。
正木 そうです。この10年間で、学生が自分たちの手によって、勉学第一の学風、社会貢献の伝統を見事に作り上げました。

三代の魂が結晶

棚野 日本の創価大学も発展し続けています。
 最近も、柔道部の女子と、フルコンタクト空手道部丈夫(ますらお)会が全国大会で優勝を果たしました!
栗原 さらにクラブだけでなく、学問・研究でも高い評価を受けています。
原田 これまで数多くの取り組みが、文部科学省から優れたプログラムとして選定されてきました。
 池田先生は「時代の変化の波が押し寄せるなかにあって、わが創価教育の城は、厳然(げんぜん)と、そびえ立っている。新しい人材の流れを、力強く起こしている」と喜んでおられます。
西方 創価大学の特色といえば、国際社会で活躍する世界市民を輩出するためのプログラムです。経済学部では、すべて英語で経済学を学ぶ「インターナショナルプログラム」で実力ある人材を育成しています。法学部や経営学部にも同様の取り組みがあります。
栗原 昨年から「グローバル・シティズンシップ・プログラム」も開始。全学部から選ばれた学生が英語や問題解決力などを磨き、海外研修も行います。国際機関や海外の大学院等を目指す学生を応援します。
棚野 留学も創価大学の強みです。学術交流協定は45カ国・地域の124大学と締結。交換留学や語学研修を通し、国際的な視野を持つ学生が育っています。
西方 いま創大生の留学体験を元にした物語が「TOKYO FM」のラジオ番組「Overseas(オーバーシーズ) Story(ストーリー)」で放送されています。留学経験者のインタビューも同局ホームページで紹介されています。
杉本 創価女子短期大学も英語や資格に強い大学として評価を受け、毎年、ほぼ100%の就職率を達成し、活躍が光っています。
原田 少子化に伴い、大学も淘汰される時代だ。
 そのなか多くの私立大学で創立者の理念、建学の精神を見直し、自らの特徴として社会に発信する動きがある。
正木 そうです。創価大学の建学の精神とは「人間教育の最高学府たれ」「新しき大文化建設の揺籃(ようらん)たれ」「人類の平和を守るフォートレス(要塞)たれ」という、池田先生が示された言葉に表れています。
 世界の平和、民衆の幸福に尽くすために学び抜き、社会に貢献しゆく有為(ゆうい)な人材を育む学府です。
栗原 創価大学では「『創造的人間』を育成する大学」へ、「建学の精神」や「人間主義」などを根幹にした科目を取り込むなど、「人間力」と「知力」をともに向上させていくことを目指しています。
棚野 そして先生は、こうおっしゃっています。
 「私は、戸田先生、牧口先生の遺言を何としても実現しようと決めた。戸田先生が念願されたとおりの、世界一の大学をつくりたいとの思いで、創価大学を創立したのです」と。
 教育にかけた三代会長の魂の結晶が創価大学です。

大切な学びの夏

西方 さまざまな事情により、大学を受験するかどうか悩んでいる高校生もいます。
栗原 『青春対話』で先生は述べられました。
 「高等部の皆さんに言っておきたいのは、『青春時代は、大いに勉強をしてもらいたい』ということ。その延長として、大学にも行ってもらいたい。諸君は今、平和で安心して勉強ができる時代に生きている。しかも、人生のなかで、勉強ができる時です。その時に勉強をしたほうが、人生において得をすることは確かでしょう」と。
正木 いまは奨学金制度が充実し、学びたい人が学べる環境が整っている。若い皆さんには自分の可能性を広げるために、できるだけ、勇んで大学の門をたたいてほしいです。
杉本 夏は、受験生にとって大切な季節です。自分が決めた志望校へ懸命に学ぶ未来部員を、心から応援していきたいですね。
正木 日蓮大聖人は門下に、「わたうども二陣三陣つづきて迦葉(かしょう)阿難(あなん)にも()ぐれ天台(てんだい)伝教(でんぎょう)にもこへよかし」(御書911n)と述べられました。
 後継者に対して、私に続いて、人類史の偉人をも超える存在に≠ニ願われました。
原田 池田先生も男女学生部、未来部に大きな期待をかけてくださっている。
 私たちも先生のお心をわが心として、進学や学問の勝利を祈り、真心のサポートをしていきたい。

(2011. 6.30. 聖教新聞)

 

 

<42> 青年を先頭に対話を拡大
出席者:原田会長、正木理事長、杉本婦人部長、棚野青年部長、橋元男子部長、吉井女子部長

原田 7月に入りました。「人材・躍進の年」、一人一人、自らが立てた目標へ向かって、ますます元気に進んでいきたい。
 御聖訓(ごせいくん)には「月月(つきづき)日日(ひび)につより(たま)へ」(御書1190n)と(おお)せです。
正木 東日本大震災の被災地の同志は、池田先生の励ましを胸に、大変な苦難に立ち向かっておられます。一日も早い復興を、より力強く祈っていきます。
棚野 7月は「青年の月」です。
 男子部結成の日が7月11日。女子部結成の日が7月19日。ともに60周年を勝利で飾ろうと、青年部幹部会の大結集へ友の激励に走っています。
橋元 全国で、はつらつと対話が拡大し、折伏(しゃくぶく)弘教(ぐきょう)が進んでいます。
 毎日、弘教達成の喜びと、新入会の皆さんの決意を伺います。
吉井 女子部は今月8日が「白蓮(びゃくれん)グループの日」、22日が「鼓笛隊の日」です。皆が仕事や学業で多忙ななか会合着任や練習に取り組み、友人との対話にも挑戦しています。
杉本 私たちも青年部の弘教、青年部幹部会の結集をしっかりと応援していきます。
正木 各地で「婦女一体」「壮男一体」の取り組みが活発です。
 ただ、あくまで主役は青年部です。私たちは青年の成長を祈り、心から励ましていきたいですね。
原田 青年の発想を生かし、可能性を信じ、一緒に行動し、祈ることで(とも)に成長していく。これが壮年部・婦人部の役割です。

「人間革命の時代」

杉本 小説『新・人間革命』の「人間教育」の章で池田先生は、各時代における弘教について(つづ)ってくださいました。
吉井 そうです。牧口先生の時代は、「価値論を立て、『(ばち)』という反価値の現象に苦しまぬよう警鐘を鳴らすことに力点を置いた」と。
 戸田先生の時代は、「戦後、広く庶民に、仏法の偉大さを知らしめるために、経済苦、病、家庭不和等の克服の道が、仏法にあると訴え、御本尊の功徳を強調した」とありました。
正木 そしてこれからの時代を、こう綴っておられます。
 「心を強くし、困難にも前向きに挑戦していく自分をつくる――つまり、人間革命こそ、人びとが、社会が、世界が求める、日蓮仏法、創価学会への期待ではないか!」と。
棚野 さらに「若い世代のテーマは、自己の変革、生き方の転換に、重点が置かれていくにちがいない。つまり、『人間革命の時代』が来ているのだ」と書かれています。
橋元 近年のある意識調査では、入社()もない社会人で「出世したいと思わない」人が約半数の48.1%に上ったそうです。
 「身の丈にあった自分なりの幸福を実現できれば満足、という若年層が増えている」と分析されていました(毎日コミュニケーションズ調べ)。
棚野 そこには、社会での地位や肩書などよりも、幸福を感じられる人生、自分が充実する生き方を追い求める傾向も読み取れます。
 先生が指摘された通り、生き方に重点が置かれているわけですね。
原田 まさに仏法とは、「生き方」です。自らの使命を見つけ、そして自他共に成長していくのが妙法です。青年部の対話が多くの若者の共感を得ていること、そして創価の連帯が世界192カ国・地域に広がったことは、日蓮仏法が時代と国境を超えた普遍の法である(あか)しです。
棚野 日蓮大聖人は「(てん)()れぬれば()(あきら)かなり法華(ほっけ)()る者は世法(せほう)()()きか」(御書254n)と仰せです。
 「仏法(そく)社会」です。何があっても現実社会の中で勝ち抜き、幸福になれるこの大法(だいほう)を、大きな自信と誇りを持って語っていきます。

節電の取り組みも

杉本 さて、7月7日は「クールアース・デー」です。
 毎年、夜に明かりを落とし、地球環境問題を考えるきっかけにしようという試みが行われてきました。
吉井 今年は大震災の影響で、多くの地域で節電の取り組みを行っています。
橋元 すでに学会の会館でも安全に支障がない範囲で外灯を消すなど協力しています。
原田 同志の皆さまには、会館における節電、水道の節約などについて、皆で話し合い、高い意識をもって進めていただき感謝申し上げます。
杉本 とくに広い会場を使う場合は、参加人数にあわせて一部の電灯のみを使う、階段や廊下などの照明は事故の危険がない程度で間引くなど、協力していただいています。
原田 一方、今年の暑さで熱中症の患者が昨年の数倍にもなっていると報道されていました。
橋元 熱中症は屋外だけでなく、屋内でもかかります。
 温度と湿度が高く、風がない部屋の中は発症しやすいそうです。
棚野 熱中症の予防のためにはまず、ミネラルウオーターやスポーツドリンクなどで水分、塩分の補給をこまめにすることです。
杉本 室内ではたとえば、エアコンと扇風機を併用し、窓のカーテンを閉めたり、すだれを設置したりすれば、室内の温度を快適に保てます。
正木 屋外を歩くなら日陰を通ることです。通気性の良い軽装を選ぶことも大切です。
吉井 また帽子や日傘を利用し、直射日光を浴びないようにしたいですね。
橋元 学会の会合も、クールビズはもちろん、扇子やうちわ、首筋などを冷やす冷却グッズを持参する、昼の開催は避ける、時間を短くするなど工夫できます。
正木 あくまで無事故第一、健康第一です。
 節電を心掛けるあまり、我慢しすぎて体調を崩しては元も子もありません。高齢者や乳幼児、妊婦や病気の方々がいる家庭は特に、気をつけていきたい。周りの同志も気を配っていくことです。
 皆で力を合わせて、一人ももれなく守り合っていきましょう。
原田 いよいよ夏本番です。勤行・唱題を根本に、満々たる生命力で、充実した一日また一日を聡明に過ごしていきたい。

(2011. 7. 4. 聖教新聞)

 

 

<43> 学会の発展は「励まし」の歴史
出席者:原田会長、正木理事長、杉本婦人部長、棚野青年部長、橋元男子部長、吉井女子部長

吉井 月刊誌「潮」で連載されている、池田先生の評伝「民衆こそ王者」が大変に好評ですね。
正木 最近、発刊された8月号では東京富士美術館をテーマに、芸術を守る池田先生の行動、そして海外の著名な文化人との交友などが紹介されています。
橋元 毎回、池田先生が壮大なスケールで世界広布の指揮を執っておられる姿、そして会員を励まし抜く真心が活写されています。どのエピソードも、本当に感動的です。
原田 池田先生とともに広布一筋(ひとすじ)に歩んでこられた同志は、先生の闘争の奥深さをあらためて知り、「そうだったのか」と感銘しています。
杉本 ある婦人も「『民衆こそ王者』をグループ学習で教材にしています。池田先生は何があろうと常に会員を守り、矢面(やおもて)に立ってくださいます。そして一人一人と会い、大切にされてきたことに、今日(こんにち)の学会の発展があると、より深く感じます。皆で報恩の決意を固め合っています」と語っていました。
棚野 宮城県名取市のある男子部部長は、NPOの副代表を務め、昨年から毎月、防災に関する講座を開いてきました。
 阪神・淡路大震災における学会の取り組みと池田先生の激励をテーマにした今年2月号の連載を読んで感動。NPOや学会の男子部の会合で、この連載を教材にして学んでいました。
橋元 その直後に、今回の東日本大震災が発生したのです。部長は地域の避難所となった集会所の運営に中核として当たりました。「男子部で受けてきた訓練、池田先生から学んできたことが、全部生かされました」「日ごろの努力が大きな(ちから)となりました」と語っています。
正木 先日はこの連載が単行本としても出版され、反響を呼んでいます。
 「この本を読んで、激動の昭和、平成の時代にあって、学会を守り抜いてこられた池田先生に、ただただ『感謝』あるのみです」と語っている友がいました。
杉本 池田先生あっての今日の学会であり、今日の私たちです。
吉井 「人の師と(もう)すは弟子のしらぬ事を教えたるが師にては(そうろう)なり」(御書208n)です。偉大な人生の師匠の御指導のままに、広宣流布に進みゆくことが、希望と幸福の道です。

魂の独立から20年

棚野 今年は、日蓮大聖人直結、御書根本の学会が、日顕宗から「(たましい)の独立」を果たして20年です。この節目に、「創価新報」の連載をまとめた書籍『民衆勝利の凱歌――創価の宗教改革』(第三文明社刊)が完成しました。
橋元 「なぜ日顕宗を破折(はしゃく)するのか」というポイントから始まり、「極悪日顕7つの大罪」「日顕宗を()す」の章で、日顕および日顕宗がいかに大聖人に違背(いはい)しているか、大聖人の御聖訓に照らして、厳然(げんぜん)と明らかにしています。
吉井 「相承(そうじょう)詐称(さしょう)」「三大秘法破壊」「歪んだ血脈(けつみゃく)観」「法主(ほっす)絶対論」「僧俗差別」など、テーマごとにまとめられており、とても分かりやすいですね。
杉本 悪と戦う壮年・婦人の方々も「いい教材ができた」と喜んでいます。
棚野 寺や坊主についての実体験≠ェないヤング男子部も、あまりにもひどい日顕宗の悪行の数々にあきれ果てていた。
 「親や祖父母の世代が、経済的に大変な中を、どれだけ宗門のために尽くしたか。嫉妬(しっと)と見えで、信徒の真心を踏みにじるなど、人間として最低である。聖職者であるはずがない」と正義の闘魂をたぎらせています。
原田 また、この本では「葬儀」「戒名、位牌」「塔婆(とうば)」「回忌法要、追善回向(えこう)」などの化儀(けぎ)に関しても、日顕宗の邪義(じゃぎ)を破折し、大聖人の御精神を受け継いでいる創価の宗教改革の意義を紹介しています。
正木 たとえば、僧侶を呼ばない葬儀では、故人が成仏できない≠ネどと日顕宗の坊主は脅しているが、そんなことは御書のどこにも書かれていない。
 「過去の慈父尊霊(じふそんりょう)存生(ぞんしょう)に南無妙法蓮華経と(とな)へしかば即身成仏(そくしんじょうぶつ)の人なり」(同1423n)等と仰せの通り、成仏は信心によって決まる。葬儀の形式で決まるなどと、大聖人はおっしゃっていない。
吉井 釈尊も自分自身の葬儀について、出家者が関わらないようにと命じていたそうですね。葬儀に僧侶を呼ぶのは、室町時代後期ごろから日本の仏教が葬式仏教化≠オ、江戸時代の檀家(だんか)制度で普及したものです。
橋元 回忌法要も後の時代になって、大きく広まったものである。坊主が祈ることで成仏できる≠ニいう考え方は、本来の仏法にはない。
杉本 戒名もそうです。この本では、供養の額に応じて戒名をランク付けして与えている日顕宗の実態も書かれています。本当に許せません。

真心の題目で回向

正木 要するに、日顕宗の坊主にとって、葬儀も塔婆も戒名も金もうけの道具≠ナしかない。大聖人を利用して供養集めに血道をあげている。まったくの「食法(じきほう)がき」(同1111n)だ。
橋元 これからお盆、9月は秋の彼岸と、日顕宗の坊主が供養集めに狂奔します。われわれは大聖人違背の邪義を一つ一つ破折していきたい。
棚野 仏法の本義(ほんぎ)にのっとって学会が進めている友人葬は、本来の葬儀のあるべき姿として、国内外の識者から高く評価されています。
原田 毎日の勤行・唱題が故人への最高の追善回向となる。「(じょう)盆」「常彼岸」が日蓮仏法だ。真心の題目で功徳を故人に回し向け、子孫末代までの幸福と繁栄を祈っていきたい。

(2011. 7. 7. 聖教新聞)

 

 

<44> 同志とともに「負けじ魂」で
出席者:原田会長、正木理事長、杉本婦人部長、棚野青年部長、橋元男子部長、吉井女子部長

橋元 「青年の月」7月、大いなる折伏(しゃくぶく)弘教(ぐきょう)の勢いのなか、結成60周年記念の全国青年部幹部会の意義を込めた本部幹部会が、晴れやかに行われました。
杉本 東日本大震災の被災地からも多くの同志が参加し、「新生(しんせい)・東北総会」として開催されました。東北を舞台とした小説『新・人間革命』の第25巻「福光(ふっこう)」の章が9月1日付から開始されることが発表され、同志の皆さんに大きな喜びが広がっています!
棚野 宮崎のご一家の感動的なリレー体験発表もあり、17日からの未来部躍進月間を元気に前進しゆく未来部総会ともなりました。
原田 池田先生はメッセージで、こう語ってくださいました。
 「何があっても、心は屈服してはならない。粘り強き闘将は、必ず最後は勝ち切っていけるのです。いわんや、皆さん方には、一番尊い『異体同心(いたいどうしん)』の仲間がいます。良き親友と心を合わせて戦うスクラムは、それぞれの力を何倍にも高めていける」と。
 われわれは師匠の励ましのもと、同志と祈り合い、たたえ合いながら、「負けじ魂」をたぎらせて進んでいきたい。
正木 そうですね。各地域、また各部が団結していくことが非常に重要です。まずは、この週末に全国各地で中継行事が行われます。壮年・婦人部は、わが家、わが地域の未来部員と青年部員が一人でも多く出席できるよう、応援していきたい。
吉井 女子部は19日に60周年を迎え、池田華陽会(かようかい)の第4期が誕生します。信心の先輩の皆さんの応援、そして何より池田先生の期待にお応えできるよう、幸福のスクラムを広げる対話に走り抜いていきます!

交通事故にも用心

正木 すでに全国で梅雨が明け、猛暑が続いています。中継行事については、参加者も役員の方も、熱中症にはくれぐれも注意していただきたい。
棚野 熱中症はまず、めまいや失神、ふいてもふいても汗が出てくるなどの症状として現れます。さらに頭痛、吐き気がしたり、体がだるくなったりします。多くの人は熱中症と気づかず放っておくうちに突然、意識障害、運動障害、高体温などに至ってしまうそうです。
吉井 たとえば先月27日から今月3日までの7日間だけで、全国で約4500人が熱中症で救急搬送されました。そのうち51.8%、半数以上が65歳以上の高齢者の方でした。
橋元 専門家によると、高齢の方は、体温を調節する身体の機能が低下するため、熱中症にかかりやすいそうです。
正木 しかも、日本では一人暮らし世帯が3割を超えて最も高い割合です。高齢者の一人暮らしも非常に多い。熱中症についても特に注意し、皆で声をかけていきたいですね。
杉本 熱中症は屋外で倒れるケースだけでなく、屋内での発症も高い割合で起こっています。
 東京消防庁によれば、昨年、搬送された熱中症患者がどこで発症したかを調べたところ、最も多かったのは「住宅など」の室内で、42%に上りました。夜、寝ている間に発症することもありますので、油断はできません。
原田 熱中症の予防のためには、「水分補給」と「暑さを避けること」です。のどが渇いていなくても、スポーツドリンクなどで水分、塩分の補給をこまめに行うことが大切です。
棚野 室内では扇風機やエアコンを使って温度調整をすることです。すだれや光を遮るカーテンを使うこと、こまめに換気することも効果的です。
原田 節電を気にしすぎ、無理してエアコンなどを使わないと、体調を崩すことになる。賢明に判断していただきたい。
杉本 高齢の方だけでなく、子どもも体温調整が十分にできません。
 特に子どもたちは背が低いため、屋外では大人が感じる以上に地面の照り返しによる熱を受けているものです。小さな子をベビーカーに乗せる時も同じですから、気をつけていきたいですね。
吉井 外出する時は、日傘、帽子、うちわ、冷却剤やタオルなどが必須です。
橋元 もし熱中症の方を見かけたら、すぐに涼しい場所へ避難させ、体を冷やし、水分・塩分を補給することが対処法です。
 自力で水が飲めなかったり、意識がなかったりする時は、すぐに救急車を呼ぶ必要があります。
正木 また今月下旬からは、子どもたちも学校が休みになる。
 家族で遠出すること、海や川に行くことも増えますので、交通事故や水の事故にはくれぐれも気をつけていただきたい。
棚野 夏季友好期間を利用して、遠くに住む友人に会いに行く予定を立てている同志が数多くいます。しかし無理なスケジュールを立て、長時間運転を重ねれば事故の元です。

「健康」が最も大事

吉井 小説『新・人間革命』の「灯台」の章で池田先生は、社会部の勤行集会での指導として次のように綴られています。
 「足元を固めるというのは、具体的に言えば、平凡なようですが、まず、健康であるということです。人間として、社会人として、最も大事なものは、自身の生命です」と。
杉本 また先生は、健康で幸福な日々を送っていくモットーとして、@張りのある勤行A無理と無駄のない生活B献身の行動C教養のある食生活、の4項目を挙げておられます。
橋元 御書に「必ず心の(かた)きに()って神の守り(すなわ)ち強し」(1186n)とあります。日々の勤行・唱題を着実に実践し、一家と同志の健康・無事故を真剣に祈っていきたい。
原田 ともあれ、夏だからこそ会える友人、広げられる友情がある。本部幹部会の中継行事に元気に参加し、師匠のもとから友好拡大へ出発していきたい。

(2011. 7.14. 聖教新聞)

 

 

<45> 「師弟に生き抜く信心」を継承
出席者:原田会長、正木理事長、池田副理事長(総合未来本部長)、杉本婦人部長、河本総合未来部長、小池女子総合未来部長

杉本 未来部躍進月間がスタートしました! うれしいことに、たくさんの未来部の友が総会の中継行事に参加していましたね。
河本 どこもにぎやかでした。未来部の参加のため尽力してくださった担当者と同志の皆さま、本当にありがとうございます。
小池 会合では宮崎のご一家がリレー体験発表をしてくださいました。娘さんが「おじいちゃんもおばあちゃんも、お父さんもお母さんも、みんな学会員です。だから『ピンチはチャンス』は私たち家族の合言葉です」と語っていた通り、信心根本に困難を乗り越える家族の(きずな)に、皆さんが感動していました。
池田 代々、地域広布のために汗を流してこられたご一家です。脈々と信心の継承がなされ、模範の和楽(わらく)のご家庭を築いておられます。
正木 会合へのメッセージで池田先生は、このように語ってくださいました。
 「今日集まった、若き君たちを見守っております。君たちが、これから、10年、20年、30年と活躍していく、遠大な未来を思うと、私の心は弾みます」
 学会と世界の将来を担う未来部員に限りない期待を寄せておられます。今も昔も、そしてこれからも師匠の慈愛は変わりません。
原田 先生は未来部の幸福と大成を心から願っておられます。そして未来部の育成で世界広布は決まります。われわれが先生と歩んできた広布の大道(だいどう)も、後継者が陸続(りくぞく)と躍り出てこそ万代へと続いていきます。

家族で一緒に実践

小池 未来部躍進月間のテーマは、「受け継ごう 創価の心! 2030年へ 全員が希望の太陽と輝け!!」です。「創価の心」と「信心の確信」、そして「師弟に生き抜く人生」を次の世代へ伝えていくことが大切ですね。
池田 そうです。とくに未来部の育成、信心の継承の基本は家庭です。今こそ師匠の心をわが心として、子どもたちの成長を祈り、励ましていきたいですね。
杉本 未来部育成は特別なことではなく、日常の中にあります。
 勤行・唱題を一緒にする。聖教新聞や未来部の新聞を一緒に読む。座談会や中継行事に一緒に参加する――忙しい中で何とか時間をつくり、未来部員と親・祖父母の方が一緒に行動することで、子どもは信心の偉大さを吸収できます。
正木 もちろん、こうした信心の継承も、すぐ目に見える形で結果が出るようなものではない。思春期で反発される時もあるでしょう。それでも何があっても子どもの可能性を信じ、「わが子と成長したい」「広布に生き抜くリーダーになってほしい」と祈念し続けていくことですね。
原田 御書には「(ことば)()うは心の思いを(ひび)かして声を(あらわ)すを()うなり」(563n)と(おお)せです。子を思う心が忘れ得ぬ言葉の響きとなり、子どもの心に深く刻まれていきます。
池田 先日、愛知・岡崎南圏の総会に参加しました。これは1986年(昭和61年)6月、池田先生が岡崎南文化会館(旧・三河文化会館)で勤行会に出席されて25周年を記念する会合でした。
 当時、会合が終わった時に子どもたちが「先生!」と呼び掛けると、先生が一人一人に応えて「初めまして。私が池田です」「創価大学で待っているよ」と声を掛けられました。
小池 先生は常に未来部員に、一個の人格として大切に接してくださいます。
池田 そうです。25年前のその時、先生はある婦人が背負っていた1歳に満たない女の子と握手し、励まされました。
 その子は今、結婚して婦人部となりました。出産した子どものことで悩みにぶつかった時、親から何度も聞いてきた先生との出会いの意味を実感。自分が激励されたころと同じぐらいの乳児を抱え、「今の私への激励だったんだ」と感じ、信心で悩みを乗り越えようと立ち上がったそうです。
河本 先生の未来部への激励は年を経るにつれ、いよいよ皆の胸に輝きます。一生の指針となります。未来永遠の次元で、皆の生命に刻まれていきます。
原田 躍進月間は、未来部だけの取り組みではありません。学会が総力をあげて取り組むものです。組織では総県長や総県婦人部長、県・区・圏などの正役職のリーダーが率先して行動していただきたい。
正木 たとえば壮年・婦人部が未来部の激励に回る。座談会や会合で見かければ励ます。壮年・婦人部員の激励に訪問した時も、未来部がいれば声を掛けることができます。

「学会は安全地帯」

杉本 未来部員が成長する姿は、本当に私たちに希望を与えてくれます。
 大阪のある婦人部の方が語っていました。「少女部時代から見てきた女子部員から『初めて友人と仏法対話をしてきます』とメールが来ました。彼女の成長に大感動です。未来部の担当で本当によかったと思います。彼女の対話が実るよう真剣に祈ります」と。
河本 東京のある地域では男子部の激励で高等部員が昨年の教学部任用試験を受験しました。そのメンバーが確信を深めて勤行の実践に挑戦し始めると、活動から離れていた親も毎日、一緒に勤行するようになった、といいます。
杉本 未来部の前進の一歩が、一家和楽を大きく開きますね。婦人部が子どもを持つ親への激励に徹することで、親が積極的に、わが子に信心の話をするようになり、未来部の輪が大きく広がったという地域も少なくありません。
池田 戸田先生も「学会の組織は安全地帯である。子どもは、学会の庭で育てていきなさい」とおっしゃっていました。未来ある後継者を各家庭で育むとともに、地域の皆で見守り、励ましていきたい。
原田 未来部員が元気なら、家族がにぎやかになる。地域の方も笑顔になる。学会の未来もいよいよ明るくなる。この躍進月間も、未来部の発展に皆で尽くしていきたい。

(2011. 7.18. 聖教新聞)

 

 

<46> 未来部の大学進学を応援
出席者:原田会長、池田副理事長(総合未来本部長)、山本未来本部長、横溝女性未来本部長、元井未来部(高等部長)、(わかし)女子未来部長(女子高等部長)

(わかし) 夏休みに入り、未来部員は勉強やクラブ活動などで、それぞれに挑戦の夏≠過ごしていきます。
元井 大学や高校進学を目指す未来部も勝負の夏≠ノ全力で勉強に励んでいます。
山本 学生部の皆さんが、進学を応援する大学新報特別号「WING(ウイング)」を制作するなど、受験生の激励に力を注いでくださっています。
池田 ありがたいことです。勉強法でも心構えでも、受験を経験した先輩のアドバイスは貴重です。何よりの励みになります。
原田 担当者だけでなく、皆で未来部員の進路の大勝利を祈っていきたい。忙しい受験生です。「応援しているよ」との一言でも手紙でも、声援を送りたいですね。
横溝 これから大切な時期です。とくに会場提供者のお宅に受験生がいる場合など、配慮も必要です。
 一方で、家庭の経済事情や、将来への目標が決まらないなど、大学進学で悩んでいる高校生もいます。
横溝 長引く不況で大変ですが、今は日本学生支援機構や各大学の奨学金制度など、経済的な問題を乗り越えて学べる環境が整っています。
山本 私が若い時は、池田先生、未来部担当者、そして親も「行ける人は皆が大学に」と激励してくれました。今は、まさに誰でも大学に行ける時代≠ナす。
 池田先生は『希望対話』で語っておられます。
 「受験も貴重な『チャンス』なんです。目標に向かって、これほど集中して勉強できる『時』は、人生のなかでも、あまりない」
池田 『青春対話』でも述べておられます。
 「理想的には、大学に進学することに大賛成です。そのほうが、実力をつけやすい環境になるし、より大勢の人に貢献していくうえで役に立つ場合が多いからです」と。
 学問は自らの可能性を大きく広げます。大学で将来の具体的な夢を発見できた、という学生がたくさんいます。
原田 先生がおっしゃる通り、「知は(ちから)」「学は(ひかり)」です。未来部員の成長、進学の勝利を応援していきたい。

「文武両道」の伝統

池田 日蓮大聖人は「(もと)より学文(がくもん)(そうらい)(こと)は仏教をきはめて仏になり恩ある人をも・たすけんと思ふ」(御書891n)と(おお)せです。
 学問は自分のためだけではなく、社会のため、恩のある方のためにもなります。
山本 池田先生は、創価大学を創立された思いを、こう語っておられます。
 「大学とは、大学に行きたくても行けなかった人たちに、尽くすためにこそあるのだ。創価大学は、この『大学』の本義(ほんぎ)と使命に応えて、誕生した。すなわち、わが創価大学は、『学生のための大学』である。そしてまた、『民衆のための大学』なのである」と。
原田 創立者の期待通り、学園・創大の卒業生の皆さんは世界各地・各分野に羽ばたき、大活躍していますね。
池田 そうです。今や世界中どこに行っても創価同窓生が光っています。皆が学園・創大時代に立てた創立者との誓いを胸に頑張っています。
山本 現役の創大生の活躍も目覚ましい。たとえば創大の経済学理論同好会は経済学検定試験の大学対抗戦で7連覇を達成。創価女子短期大学の学生はMOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)世界学生大会の日本大会で部門3位となりました。
元井 文武両道の伝統も素晴らしい。柔道部女子、フルコンタクト空手道部丈夫(ますらお)会、クルーダンス部が日本一となりました。
 学園も同じです。関西校ではNASA(アメリカ航空宇宙局)の教育プログラムに世界最多の参加。東西の学園生が哲学や化学の世界大会に出場するなど、いまや日本を代表する学校です。
横溝 学園のクラブ活動も華々しい実績があります。すでに、箏曲(そうきょく)部、ダンス部、鼓笛隊、創価雄弁(ゆうべん)会(ディベート)、将棋部のメンバーが、この夏の全国大会への出場を勝ち取っています。
元井 創価大学・創価女子短期大学では今月と来月、オープンキャンパスが行われます。また東京の創価中学・高校、関西創価中学・高校の各校でも今月、自由見学会が開かれ、東京創価小学校と関西創価小学校では学校説明会があります。ともに創大・学園を体験≠ナきる、いい機会ですね。

創立者の心を知る

横溝 元井未来部長も、井女子未来部長も、アメリカ創価大学(SUA)の卒業生ですね。
元井 私は2期生として入学しました。在学中は学生自治会の委員長として、池田先生が示された「建学の精神」が学生一人一人に流れ通う大学にしようと皆と語り合い、必死に勉学を重ねました。
 全世界から集った友と育んだ友情が、大きな宝です。
 私はSUAを目指して勉強していた時、何度も壁にぶつかりました。そのたびに未来部の担当者の方が悩みを聞き、一緒に祈ってくださり、頑張ることができました。創立者をはじめ、私を支えてくださった皆さんの期待にお応えするため、今度は私が未来部員のために尽くしていきます!
池田 創価学園・創価大学を創立された池田先生の心を知ることは、私たちが広布の後継者を育成していくことにも通じます。
原田 そうです。わが家、わが地域から、社会に貢献し、次代を担う人材を輩出していくため、未来部員の激励に徹していきたい。

(2011. 7.21. 聖教新聞)

 

 

<47> 信心の大確信を未来部に
出席者:原田会長、正木理事長、池田副理事長(総合未来本部長)、杉本婦人部長、前田副未来部長(中等部長)、久保女子副未来部長(女子中等部長)

久保 このたび、青年部の未来部担当者の「21世紀使命会の日」が7月17日と決まりました!
前田 「7・17」は、1957年(昭和32年)、不当逮捕された池田先生が釈放され、大阪大会で最後は、信心しきったものが、必ず勝つ≠ニ師子吼(ししく)なさった日です。学会の未来を開く大宣言でした。
 そして95年(平成7年)のこの日に、21世紀使命会は新出発しました。
池田 日ごろ、未来部にかかわってくださる壮年・婦人部の未来部育成部長、青年部の21世紀使命会、学生部の進学推進部、教育部の皆さんに、あらためて心から感謝申し上げます。
正木 池田先生はかつて未来部担当者に「学会の30年後を考えているのは私だけだ。その手伝いを君たちがしてくれているんだよ」と励まされました。
原田 未来部育成は、師弟共戦の聖業(せいぎょう)です。担当者の皆さんに、深い深い使命と計り知れない福運があることは間違いありません。
杉本 先生は「目の前の一人の未来部員を励ましていくことから、一切(いっさい)は始まります」と語っておられます。大人も子どもも関係なく「一対一の励まし」が大切です。「一は(まん)が母」(御書498n)です。
正木 今年の未来部躍進月間の(かなめ)の企画が「創価ファミリー大会」です。未来部員が親やきょうだい、祖父母と一緒に参加し、師匠や信心について学ぶ創価家族の大事な集いです。幹部が先頭に、担当者の皆さんと(ちから)を合わせて大成功させていきたいですね。

真心は必ず通じる

久保 6月と7月に沖縄の10会場で開かれた青年躍進大会にも、多くの未来部員が元気に参加しました。
前田 未来部が男子部・女子部と一緒に合唱したり、伝統舞踊のエイサーなどを披露。八重山では未来部員が自発的に、学会員でない友達にも呼びかけ、高等部世代の参加者の約5割が友人だったそうです。
杉本 未来部員が友達を呼んで参加するといえば、先日の聖教新聞に、広島・尾道のファミリー勤行会の話題が出ていました。
久保 バスケットボール部の双子の姉妹が、試合を前に同級生と心を一つにするため友達と唱題を重ね、大会で優勝した話ですね。
杉本 そうです。さらに友人が自分の母親と一緒にファミリー勤行会に参加し、唱題の(ちから)を実感しました≠ニ語っていました。
原田 素晴らしい話です。まっすぐな信心といい、美しい友情といい、私たちが未来部から学ぶことは本当に多くあります。
池田 先日、九州・福岡に行った際、未来部育成の象徴的な話題をうかがいました。3人のお子さんを持つ大牟田圏のあるご夫妻が、広布後継の人材に育ってもらいたいと願い、春休み、夏休み、冬休みに親子勤行会を開催。さらに池田先生のことを命に焼き付けてほしいと、何度も学会本部や創価学園へ見学に連れていったそうです。
杉本 親の真心は幼心に必ず刻まれていきます。
池田 ご夫妻だけでなく、草創から地域友好に尽くしてきたご主人の両親も、孫たちに勤行の姿勢、先生の指導などを教えていたそうです。いま3人のうち一人は創価大学の教員となり、一人は海外の地で活動に励み、もう一人は仕事と学会活動に忙しいなか創価大学の通教で学んでいるそうです。父母・祖父母一体の思いで立派な後継者が育ったわけです。
久保 未来部員の作文を見ても、祖父母の話題が数多く出てきます。子どもたちは、親は口うるさいと感じていることが多いようですが(笑い)、祖父母は無条件で温かく包み込んでくれる存在と感じています。
前田 社会的にも、団塊(だんかい)の世代が退職して孫育て≠ノ向かっていることで、育児する男性「イクメン」ならぬ「イクジイ」との言葉も出てきました。
杉本 ワインを選ぶ手助けをする「ソムリエ」にかけて、子育てを応援する祖父世代に講習を行って「ソフリエ」という資格証を授与する行政もあります。
 核家族が多いなか、祖父母の孫育てに光が当たっています。
正木 未来部員にとっては、祖父母も信心を学ぶ大切な存在です。
 池田先生とともに長年、広宣流布のために駆け抜けてきた多宝会(たほうかい)の皆さんの大確信は、孫たちの生命に響きます。
池田 思えば私も、両親から信心を教わっただけでなく、小さいころは祖父母にも勤行を教えてもらっていましたね。
原田 今回のファミリー大会を契機として、多宝会からお孫さんの世代への信心継承が一段と進むよう力を入れていきたい。

「正義の走者」の魂

前田 今月、DVD「正義の走者――栄光の未来へ 君よ、羽ばたけ!」が発売されました。78年(昭和53年)、池田先生が今の未来部歌「正義の走者」(当時・高等部歌)をつくられた淵源(えんげん)や、未来部への激励を紹介する内容です。
正木 当時、私は高等部の書記長でした。歌詞の最後に「ああ柱たれ 我等の時代の」とありますが、この一節は池田先生の未来部に対する期待であり、何としても未来部を育てんとの先生の(たましい)でもあると強く強く実感しました。
 この時は第1次宗門事件の渦中。障魔(しょうま)と戦うなか、先生は(しん)の後継者の育成に主力を注いでくださいました。その象徴がこの「正義の走者」なのです。
杉本 私もその直後、女子高等部長を務めましたが、高等部員の皆が歌の一節一節を先生の激励と感じ、胸に抱きしめて頑張ってきました。当時の高等部員は今、先生の期待通りに、壮年・婦人部のリーダーとして、また社会の第一線で活躍しています。
原田 池田先生に育てていただいた私たちの世代は、子どもたち、孫たちの育成をもって師匠の大恩(だいおん)(むく)いるという使命があります。先生の偉大さ、学会のありがたさ、すべてを後継者に伝え、温かく見守っていきたい。

(2011. 7.25. 聖教新聞)

 

 

<48> 子どもたちの挑戦に励ましを
出席者:原田会長、池田副理事長(総合未来本部長)、山本未来本部長、横溝女性未来本部長、久保少年部長、川原少女部長

山本 創価ファミリー大会が活発です。とともに、未来部躍進月間の柱が各種コンクールの開催です。
横溝 毎年、未来部員の努力の結晶が寄せられ、私たちも本当に楽しみです。8月31日までが応募期間です。
久保 少年少女部では、「少年少女希望絵画展」があります。毎回、祖父母や両親、友達との夏休みの思い出など、元気いっぱいの作品が送られてきます。
川原 「作文コンクール」も行われます。こちらも、美しい家族愛や、みずみずしい感性に、大人も新鮮な感動を受ける秀作ぞろいです。
山本 応募のために、教育部や学生部の皆さん、未来部担当者の方が作文・絵画教室を開くところもあります。
池田 絵を描くこと、文章を書くことが苦手な子どもたちでも、「挑戦できた」という小さな一歩が大きな成長の(あか)しになります。
原田 その一歩が自信になり、誇りになる。その一つの思い出から、どれだけ成長していくか。未来部の挑戦を皆で応援していきたい。
池田 福岡の城南区に模範の地域があります。ある婦人部の方が、がんに侵されて余命宣告を受け、限られた命で少年少女部の育成に尽くそうと誓われました。婦人は少年少女部員に作文と絵画のアドバイスを続け、地元の支部からコンクールで受賞するメンバーが相次ぎました。
 組織のリーダーが必ず未来部員会に出席するようになり、未来部員も本部幹部会の衛星中継や座談会に参加して先生の指導を学んでいます。一人の尊い婦人の大情熱が、未来部育成のうねりとなって地域に広がったのです。
横溝 数年前、千葉のある中等部員が英語スピーチコンテストで最優秀賞に輝きました。未入会だった父親がコンテストで奮闘するわが子の姿に感動。その後、家族の病気をきっかけに入会されたそうです。未来部員の頑張りが家族にも歓喜を送ります。
山本 少子化の時代です。これまで以上に一人一人を大切にし、一騎当千の(ちから)ある人材へと育てていくことが、私たちの使命です。
横溝 高等部では読書感想文コンクール、中等部では作文コンクール、そして中等部・高等部合同で英語スピーチコンテストもあります。担当者の皆さんとともに、未来部員を後押ししていきます。
久保 応募方法は「小学生文化新聞」「中学生文化新聞」「高校新報」のほか、未来部ホームページ「希望ネット」(http://www.miraibu.net)でも紹介されています。

希望ネットが充実

原田 この希望ネットは内容が大変に充実していますね。池田先生が未来部に贈られた随筆やメッセージも紹介されています。
川原 愛唱歌がダウンロードできるほか、勤行・唱題や読書のチャレンジ表など未来部員が楽しく活動し、学べるアイテムがそろっています。
久保 教育部の方によるアドバイスコーナーもあり、担当者の皆さんからも好評をいただいています。
山本 さらに今月、池田先生の『青春対話』と『希望対話』デジタル版が聖教ブックサービスで発売されました。
横溝 ラジオで『青春対話』の朗読番組が放送されている地域もあります。聴いた未来部員は「池田先生の『みんなに使命がある』という話を聞いて、僕も自分の使命を(まっと)うしたいと思いました。だから今はしっかり勉強して、使命を見つけます」と決意しています。
池田 友人の方も「名誉会長の箴言(しんげん)には共感できるものが多く、深い感銘を受けました」と語っておられました。
川原 「グラフSGI」8月号も未来部特集となっており、大変に分かりやすい内容です。「人として大事なことは?」「いじめに悩んでいる」など、未来部員が(いだ)くさまざまな疑問や悩みについて、折々の池田先生の指導を通して答えていくものです。
久保 書籍もホームページも、未来部員の成長を応援し、未来部担当者の皆さんのためにもなる内容が盛りだくさんです。

共に学び語り合う

原田 しっかり活用していきたいですね。一方、社会では凶悪犯罪、児童が巻き込まれる事件が後を絶ちません。
川原 とくにインターネットにまつわる犯罪や事件は深刻です。学校裏サイトなど、子どもたちがネット上に書き込んだものが、陰湿ないじめの温床にもなっています。
横溝 親の目が届かないところで起こっているということが本当に心配です。子どもの表情や言動などから、心の変化を敏感に感じ取っていかなければなりません。
久保 ネットの一部には根拠のないデマがあふれているものです。近年、そうしたデマが裁判で指弾されることも増えています。
川原 学会への偏見に染まったサイトもあり、子どもが見てしまうこともあります。
横溝 もとより、こうして悪口罵詈(あっくめり)されるのは学会が正しい(あか)しです。御書にある通りです。
山本 普段から親が子どもに仏法の偉大さ、学会の温かさ、そして師匠と歩む人生の素晴らしさを語っていくことが大事ですね。そうすれば悪意の情報を見破ったり、親に聞いたりできるからです。
池田 そうです。家庭で親が信心の確信を語ることが、子どもを守ることにつながるのです。
山本 夏休みは、家族や友達と出かけることが多くなります。水の事故、交通事故など十分に注意するよう何度も呼び掛けていきたいですね。大人が目も心も離さないことが大切です。
原田 多宝会から未来部まで、各家庭において皆で信心の基本に徹するのが創価の夏です。「一切(いっさい)の草木は地より出生(しゅっしょう)せり」(御書465n)です。子どもは家庭という大地から成長します。
 師匠の心を未来部員と一緒に学び、語り合う大成長の時を過ごしましょう。

(2011. 7.28. 聖教新聞)

 

 

<49> 日中友好を築いた芸術交流
出席者:原田会長、正木理事長、杉本婦人部長、棚野青年部長、橋元男子部長、吉井女子部長

橋元 新潟や福島などで記録的な豪雨に見舞われました。住民の方々の無事を強く祈っています。
原田 学会として現地に対策本部を設置しました。池田先生のお見舞いの言葉をお伝えしながら、同志と家族の皆さんの激励に全力を尽くしています。
杉本 また、とくに聖教新聞の配達員「無冠(むかん)の友」の皆さんの健康・無事故を真剣に祈っていきます。
原田 新聞は毎日、発行される。配達員の皆さんは大雨の日も、酷暑の日も、配達してくださる。集金にも歩いてくださる。大変にありがとうございます。
正木 無冠の友がおられるからこそ、私たちは毎日、聖教新聞で先生の指導を学べます。また無冠の友の皆さんは毎日、地域を回り、近隣の方と爽やかにあいさつを交わし、友情の輪を広げておられます。
棚野 池田先生は「皆様方の清々しい振る舞いが放つ光は、地域の宝であるとともに、日本社会のかけがえのない宝そのもの」と(たた)えてくださっています。
吉井 先日、池田先生は、聖教新聞を各地で支えてくださる通信員の会合にメッセージを寄せ、「(ほとけ)は文字に()って衆生(しゅじょう)()(たま)うなり」(御書153n)との御聖訓を引きながら、こう述べられました。
 「仏は、文字によって『人間を救う』のです。この誉れ、この使命、この喜びに胸を張って、聖教新聞とともに、わが人生の黄金の日記文書(にっきもんじょ)を一日また一日、(つく)り留めゆけるのが、私たちの人生であります」
原田 聖教新聞を読み、友にも勧めながら、仏法を広めていくのが私たちの言論戦です。
 「師匠とともに」との思いで、張りきって友好を広げていきたい。

国宝級≠フ文物も

吉井 さて先月、東京富士美術館が企画する「地上の天宮 北京・故宮(こきゅう)博物院展」の北海道展が、札幌で開幕しました。
棚野 故宮といえば、中国・北京の中央にそびえるシンボル。紫禁城(しきんじょう)と呼ばれ、かつて歴代皇帝が居住した世界最大規模の宮殿です。約180万点の芸術作品を所蔵しています。
杉本 今回の展示は故宮で暮らした女性たちがテーマで、海外初公開の南宋(なんそう)時代の名画をはじめ、絵画、金銀器、磁器など約200点が展示されています。国宝に相当する国家一級文物(ぶんぶつ)18点も含まれています。
橋元 ある鑑賞者は「以前、故宮に行った時には見られなかった作品が目の前にある。そこに、この展示会のすごさを感じました」と語っていたそうです。
原田 開幕式には、北海道各界の錚々(そうそう)たる名士の方々が300人も集ってこられました。関係者の方も「オープニングでこれだけの人が来ることは(まれ)です」と驚くほど、広く注目を集めています。
正木 中国の故勝才(こしょうさい)・駐札幌総領事は、東日本大震災の後に開催された今回の展示の意義について述べておられました。
 「民衆間の交流を推し進めてくださった池田先生とともに、大震災直後の今、文化の交流を通じて、困難に打ち勝つ勇気を沸き立たせていく展示となればと念願しています」と。
棚野 北海道展は、8月21日まで開かれます。その後、関西・神戸、九州・福岡、中部・名古屋、四国・松山の各地を巡回した後、来年3月には八王子の東京富士美術館で開催される予定です。
 各地で期待が高まっています。

信義と友情が結実

原田 池田先生が開いてこられた日中友好の歴史は、すなわち両国人民の心の交流の足跡(そくせき)であり、そのための文化・芸術交流です。先生が創立された東京富士美術館、民主音楽協会の果たしてきた役割は非常に大きい。
吉井 東京富士美術館では、「中国敦煌(とんこう)展」(1985年)、「北京・故宮博物院名宝展」(95年)、近年では「大三国志展」(2008年)などが行われてきました。
正木 いずれも大きな反響を呼びました。先生が築いてこられた中国の人々との信義と友情が基礎となって、毎回、国宝級の芸術品、海外初公開の文物などが海を渡ってきます。
杉本 一方で、東京富士美術館の名品を中国・北京で展示した「西洋絵画名作展」(1992年)もありました。中国では初となる、本格的な西洋芸術の展覧会となり、連日、長蛇の列が続いたそうです。
棚野 列車で片道20時間以上もかけてやってきた学生や、一日中、会場で作品を見ていた方、会期中に何回も通って鑑賞する方もいたと聞いています。
橋元 中国・中央美術学院の首脳は、こう述懐されていました。
 「当時の中国では、市民が海外の芸術作品を鑑賞する機会など滅多になかった。鑑賞者のマナーも良くなかった。池田先生は、そうした事情も御存知のうえで、中国のために西洋美術の至宝を持ってきてくださった。先生の御厚情に、みな感激しました」と。
原田 先生が言葉だけでなく現実として、どれだけ日中両国人民の相互理解に貢献してこられたか分かります。
吉井 月刊誌「潮」で池田先生と対談された中華文化促進会の高占祥(こうせんしょう)主席は、こう讃えておられます。
 「文化交流の中で、私は『民間交流』に最も関心を持っています」「民間交流は、政府の利益や政治的偏見、政党の考え方の影響を受けることが比較的少ないからです。そうした点でも池田先生は、中日交流事業における偉大な民間大使≠ナす」と。
正木 先生は今回の故宮博物院展に際し、「優れた美との対話は、民族や言語の差異(さい)を超えて人々の心を結び、人間精神の限りない飛翔と深化をもたらす」とおっしゃっています。
 世界との文化交流に尽くされてきた先生の足跡を、友人との語らいのなかで伝えていけば、一段と学会への認識が深まります。先生の行動に感謝しながら、対話を進めていきたい。

(2011. 8. 1. 聖教新聞)

 

 

<50> 「不戦の誓い」を新たに前進
出席者:原田会長、正木理事長、杉本婦人部長、棚野青年部長、橋元男子部長、吉井女子部長

杉本 今年も8月6日と9日、広島と長崎の原爆の日を迎えます。また15日は終戦の日です。
棚野 広島と長崎では原爆犠牲者・戦没者の追善(ついぜん)勤行法要、また学会青年部として「世界平和祈念 戦没者追善勤行法要」を行います。
原田 われわれは仏法者として、全ての戦争犠牲者の追善回向(えこう)をしていきたい。と同時に、不戦の誓いを今一度、新たにしたい。
吉井 先日、広島で青年平和集会が行われました。
 そして長崎で、広島・長崎・沖縄の青年部による3県平和サミット(青年平和連絡協議会)が開かれ、池田先生がメッセージを寄せてくださいました。
橋元 「核時代に終止符を打つ歴史的転換の流れを、断じて作り上げていきたい」との師匠の呼び掛けに皆でお応えしようと、力強く誓い合いました。
正木 青年が平和を訴える姿は本当に頼もしい。
 青年部の平和運動といえば、学生部の皆さんによる学生世代の意識調査も伝統となりましたね。地元のメディアも紹介しています。
棚野 中国方面では毎年、中国地方の学生層への平和意識調査に取り組んでいます。今年の調査で平和のために何をしていいのか分からない≠ニ回答した男性が68%、女性が83%となりました。
杉本 平和のために貢献したい≠ニ思う一方、何ができるのか分からない≠ニ感じる人が多いのですね。
橋元 沖縄学生部は今年も県内の学生層を対象に、沖縄戦に関する平和意識アンケートを実施しました。時が経つにつれて沖縄戦について振り返る機会が減ってきていることについて「不安」と答えた人は50%。これは昨年から約10ポイントも減ったそうです。
正木 沖縄戦への意識自体が低下しつつあるとも取れる結果です。
 だからこそ、学会の平和運動、青年部の対話運動の重要性が増してきます。

民衆救済の大折伏

橋元 戦時中、軍国主義と対決された初代会長・牧口先生の獄中闘争から、学会の平和主義は一貫しています。獄死された恩師の(たましい)を継ぎ、第2代会長の戸田先生は「この世から悲惨の二字をなくしたい」と民衆救済の大折伏(しゃくぶく)の指揮を執られました。
棚野 さらに1957年(昭和32年)9月8日、「原水爆禁止宣言」を発表。仏法者として「われわれ世界の民衆は、生存の権利をもっております。その権利をおびやかすものは、これ魔ものであり、サタンであり、怪物であります」と語り、核兵器を絶対悪と断じられました。
杉本 核兵器廃絶を目指す科学者グループ「パグウォッシュ会議」のスワミナサン元会長は、戸田先生を「時代を先取りした人物」と語り、宣言を「全世界の全ての言語で出版されるべき」と述べておられます。
原田 戸田会長の「私の弟子であるならば、私のきょうの声明を継いで、全世界にこの意味を浸透させてもらいたい」との言葉通りに、世界へ仏法の平和思想を広げてこられたのが池田先生です。
正木 そうです。世界広布を進めただけでなく、民間外交として冷戦時代のアメリカ・旧ソ連・中国を相次いで訪問し、各国首脳と会見して平和の橋渡し役を担われました。とりわけ中ソ関係の緊張緩和、日中友好への貢献を数多くの識者が(たた)えています。
吉井 北京大学・池田大作研究会会長の宋成有(そうせいゆう)教授は、こう語っておられます。
 「当時、中ソ間の戦争を回避するのは、大変に困難だった。その中で池田会長がソ連と中国を訪問し、両国に平和の橋を懸けたことは、尊いことなのである」と。

核兵器廃絶の潮流

原田 この師匠の行動に呼応(こおう)し、弟子が平和運動に取り組んできたのが学会です。
吉井 はい。74年(同49年)から10年以上の歳月をかけて、青年部の反戦出版『戦争を知らない世代へ』全80巻を刊行しました。
 約3400人の戦争体験者の証言などを収め、現代の平和万葉集≠ニも(しょう)されています。
杉本 婦人部の『平和への願いをこめて』は全20巻が発刊。学識者も「戦争体験の共有と継承に成功した」と評価しておられました。
吉井 近年も、婦人部の女性平和委員会の皆さんが、戦争体験の証言をまとめたDVD「平和への願いをこめて」などを作成されました。女子部の女性平和文化会議も平和意識の啓発書『ピーステップ』を発刊しました。
棚野 青年部は核兵器廃絶への潮流を足元から起こそうと、署名運動を何度も展開してきました。
 74年には1000万人の署名を推進。池田先生がそれを携えて国連を訪問し、提出してくださいました。昨年は、核拡散防止条約再検討会議にあわせて、「核兵器禁止条約」の制定を求める227万人の署名を集めました。
橋元 国連軍縮担当上級代表のドゥアルテ氏は、こう讃えてくださいました。
 「SGI(創価学会インタナショナル)は、核兵器を廃絶するために世界各地で展開する多彩な取り組みにおいて、青年に発言権を与え、参加意識を持たせるための、実際的で極めて効果的な方法を見つけてこられました。それゆえ私は、核兵器のない平和な世界のために多大な努力を続けてこられたSGIの池田大作会長を賞讃させていただきたい」と。
原田 世界の識者は創価三代の平和闘争、SGIの民衆運動に注目している。
 その運動の根幹こそ、私たちが地域で広げる地道な友好対話です。
正木 日蓮大聖人が「()四表(しひょう)静謐(せいひつ)?(いの)らん者か」(御書31n)と(おお)せの通り、世界と地域の繁栄を祈り、妙法という平和の種を植える対話に励んでいこう。

(2011. 8. 4. 聖教新聞)