< 座談会 >

輝く創価の師弟城

 

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皆の可能性を信じ、励ましを
躍動の4月を清新な決意で
心を結び、強き人間の絆を
真剣な祈りが勝利を開く
青年の力で常勝の新時代を
希望と勇気送る励ましの便り
ダイナミックに友好を拡大!
学会こそ唯一の仏意仏勅の教団
女性の力が人類の未来を豊かに
師への報恩と絶対勝利の誓いを

 

 

 

<21> 皆の可能性を信じ、励ましを
出席者:原田会長、正木理事長、野村北海道長、杉本婦人部長、吉川北海道青年部長、吉井女子部長

杉本 3月31日は「教育本部の日」です。いじめ、不登校、体罰問題など、教育現場には課題が山積(さんせき)しています。池田先生が提唱される、「社会のための教育」から「教育のための社会」へ、今こそ転換するべき時だと実感します。
正木 その中、教育本部の皆さんは、歯を食いしばって奮闘しています。特に青年教育者の方々は苦労されています。どうか一人で悩まず、良き先輩に相談しながら、朗らかに前進していただきたい。
原田 池田先生が「人間教育の不二(ふに)の盟友」とたたえられる皆さんです。「陰徳(いんとく)あれば陽報(ようほう)あり」(御書1178n)の御金言を信じ抜いていただきたい。子どものための労苦(ろうく)は、その心に厳然(げんぜん)と残り、必ず伝わる時が来ます。
吉井 生徒の無限の可能性を信じ開くために、池田先生が創られた学校で、私は中学・高校・大学と学べたことが、人生の原点になっています。お世話になった教職員の方々にとても感謝しています。

一緒に成長しよう

野村 創価教育の源流である北海道でも、教育本部の友は活躍しています。
 札幌市で養護学校の教員をされている壮年の原点は、5年前の自閉症の双子との出会いです。その子たちは当初、人との交流がほとんどできませんでした。そこで壮年は、自閉症について猛勉強。自閉症児の視覚情報の処理の強さを生かした「カードを使った代替コミュニケーション」を知りました。壮年は研究を重ね、カードでの交流を取り入れた結果、双子の子どもと、やりとりできるようになったのです。
原田 教育は共育(きょういく)≠ニもいわれます。子どもの幸福を願い、一緒に成長しようと奮闘する心は必ず通じます。御書に「人がものを教えるというのは、車が重かったとしても油を塗ることによって回り、船を水に浮かべて進みやすいように教えるのである」(1574n、通解)と(おお)せの通り、一人一人の生命がもつ(ちから)を自在に発揮していけるよう、励まし、導いていく――これこそが教育です。
正木 学会活動も同じです。同志に尽くすリーダーは、皆が苦難を乗り越えられるよう、真剣に祈り励まし、心を砕いていきたい。
吉川 北海道では、池田先生に温かく見守られ、伝統の青年主張大会が大成功で終了しました。全道約170会場で、地域社会に貢献する青年の師子吼(ししく)が轟きました。
野村 企業のトップなど地元の名士、青年部の友人ら多くの参加者が詰めかける主張大会は、地域の方々も本当に楽しみにしてくれています。
吉川 信仰を根本に、病を乗り越えた話、仕事で結果を出した話、一家和楽を勝ち取った話、夢を実現させた話など、体験の話題も豊富で、社会に勇気と希望を送る主張となっています。
野村 来賓の方々も素晴らしい感想を寄せています。「地域の課題に対し、真剣に考え、新鮮な視点で主張されていることに感銘しました。皆さんこそ、未来を切り開く存在です」「学会青年部のような考えをもった青年が、もっとたくさんいれば、町は活性化します」「私も皆さんのように、目標をもち、人のために生きる人生を歩みたいと思いました」
吉井 ある地域では、132人の参加者のうち、54人が外部の識者・友人だったそうです。また、ある県女子部長は、12人の友人と一緒に参加しました。全て、普段からの地道な友好の積み重ねであり、学会に寄せられる信頼の(あか)しですね。
吉川 本年は北海道にとって幾重(いくえ)にも意義ある年です。6月には「広宣流布は北海道から」との永遠の指針が発表されて40周年です。
野村 かつて、池田先生は、「小樽問答(もんどう)」「札幌・夏の陣」「夕張炭労(たんろう)事件」の勝利を刻んだ北海道は、「創価の連続勝利の光源(こうげん)である」と(つづ)ってくださいました。今こそ、力強い青年部を先頭に、北海道の同志が総立ちとなって、三代城の新たな広布の歴史を築いていきたい。
原田 兵庫教育大学の梶田叡一前学長は「第三文明」3月号で語っています。「仏教に基づき精神性を大事にし、利他(りた)的な社会を築いていく。こうした運動を展開するSGI(創価学会インタナショナル)は、人類社会全体にとって大きな知的・文化的・歴史的な財産だと思います」と。
正木 カトリック教徒の梶田氏は、40年にわたり、学会の活動を見てきました。そして、人類の財産≠ニ結論付けられているのです。
杉本 利己的な幸せを追求するのではなく、他者のために利他的な生き方を貫く。まさに、北海道の青年主張大会で発表されている内容は、宗教の本来の使命を再認識させてくれるものです。そこに、多くの識者が共感を寄せる理由もあるのでしょう。

地涌の菩薩の使命

吉川 北海道は、民衆を抑圧(よくあつ)した勢力と、三代会長が熾烈(しれつ)な闘争を繰り広げた正義の天地です。私たち青年部は、この師弟の闘争を受け継ぎ、連続勝利の地平を開いていきます。
原田 池田先生は創価新報に連載中の「勝利の人間学」で「我らは広宣流布のため、この世に出現した尊い地涌(じゆ)菩薩(ぼさつ)である。現実の悪世(あくせ)の中で、生命尊厳の仏法を(ひろ)め、人々の幸福と平和に尽くすという、最も偉大な使命をもっている」と綴られています。
正木 私たちの目的は広宣流布を進め、人々を幸せにすることです。学会の全ての活動はそのためにあります。自身のいる場所で、信仰の体験と創価の真実を語るとともに、友に励ましを送り、社会に希望の光をともしていこうではありませんか。

(2013. 3.28. 聖教新聞)

 

 

<22> 躍動の4月を清新な決意で
出席者:原田会長、正木理事長、小川第2総東京長、杉本婦人部長、橋元男子部長、石井第2総東京女子部長

杉本 いよいよ春4月です。希望、緊張、不安が入り交じる新社会人・新入生の姿が初々(ういうい)しいですね。私たちも清新な決意で出発していきたいものです。
原田 新人≠フ皆さんの真剣な息吹(いぶき)は、社会を発展させる原動力です。池田先生は、新社会人が職場で「なくてはならない人」になるために、三つの指針(ししん)を示されています。「清々(すがすが)しい挨拶(あいさつ)」「朝に勝つ!」「愚痴(ぐち)をこぼさず前へ!」です。いずれも社会人の基本となる行動です。新年度の出発にあたり、私たちも今一度、確認し合いたい。
正木 思い通りにいかないこともあるでしょう。失敗し、悩むこともあります。しかし先生は「皆さんには、張り切って第一歩を踏み出した『初心(しょしん)』がある。大事なのは『今』の決心です。『これから』の行動です」と語っています。
 どうか良き先輩から大いに学び、新鮮な(ちから)を発揮してもらいたい。
原田 アメリカのジャズ音楽家ウェイン・ショーターさんは、『ジャズと仏法、そして人生を語る』のなかで、「初心を忘れないこと」が仏法の「本因妙(ほんいんみょう)」の精神であると語っていました。私たちも常に「初心」に立ち返り、みずみずしい生命で、躍動の4月を勝ち開いていこう。

一体が勢いを倍加

石井 「3・16」に新たに誕生した「池田華陽会」6期生は、皆が未来を(にな)う「新しい人材」です。
 多摩池田総区のあるメンバーは、この4月から大学に入学。高校時代、離れて暮らす祖母に「一緒に題目をあげよう」と誘われました。2人で学会本部へ通い、唱題を重ねると、心が前向きになり、続けられるか悩んでいた部活を最後までやり遂げることができました。祖母からすすめられて指導集『華陽の誓い』を読み、「池田華陽会」となった今、「どんなことがあっても負けない人に」と誓っています。
正木 祖父母世代から孫世代への信心の継承(けいしょう)は重要な人材育成の観点ですね。
石井 武蔵野総区では、5期生の紹介で本年3月に入会したメンバーが6期生に。その5期生も一昨年6月の入会です。幾重にも広がる池田華陽会のスクラムが地域を包んでいます。
橋元 全国模範の拡大をする第2総東京男子部は、「御書根本」です。方面で開催される「御書池田大学校」は、各本部の代表1人が大学校生となり、真剣勝負で(のぞ)んでいます。その熱は各地に飛び火≠オ、村山総区では独自の「教学実力試験」を実施。多くの未教学部員が受験しました。
小川 同総区ではヤング壮年部と男子部が合同の大会を開催するなど「壮男一体」の運動も活発。壮年部の訪問激励で多くのニュー・リーダーが誕生しました。
石井 調布総区では婦人部・女子部が合同で、「家庭訪問による励まし」に取り組んでいます。全婦人部リーダーの皆さんが女子部とペアになって、全メンバーに会うことを目指してくださっています。
原田 各部一体の団結は広布の勢いを倍加します。希望の天地・第2総東京から、新たな拡大の突破口を開いてもらいたい。
正木 その際、壮年部・婦人部は、若い人の意見をよく聞くことです。当然、信心の基本は不変です。しかし、時代は大きく変化しています。仕事、家庭、生活と、様変わりする環境をよく理解し、一緒に行動していくことで、若い人は勢いよく成長します。

個性を発揮し協力

小川 町田総区では「太陽会」が燃えています。先日の会合では、90歳の副本部長が元気に体験を発表してくれました。信心して57年。全ての苦難を勝ち越えた内容は圧巻でした。発表の最後に「いよいよ戦いです。大功徳を受けられると思うと、楽しみでなりません」と語っていた姿が強く印象に残っています。
杉本 御書に「大地をさして(はず)れることがあっても、大空をつなぐ者があっても、潮の満ち干がなくなっても、日が西から出ることがあっても、法華経の行者の祈りの叶わないことは絶対にない」(1351n、通解)と仰せです。全ての戦いで、この「祈りとして叶わざるなしの信心」の素晴らしい模範を示してこられたのが、第2総東京の婦人部の皆さまです。
小川 池田先生は「日本一、世界一の第2総東京婦人部」とたたえられます。祈り、戦う婦人部と(とも)に、壮年部も躍動する青年の心をみなぎらせ、4・2「第2総東京の日」記念の「世界一前進月間」(5月6日まで)を大勝利します。
正木 先生は月刊誌「潮」4月号のワイマール・ゲーテ協会オステン顧問との対談「人間ゲーテを語る――生命の(うた) 世界市民の光」のなかで「大事業を()す『協力』の喜び」と題し、次のゲーテの言葉を紹介されています。
 「人間は、ばらばらな(ちから)でも、うまい具合に使えば、いろいろなことができる。幾つもの能力を合わすことによって、とびぬけた仕事を完成することもできる。しかし、唯一無類(ゆいいつむるい)のことができるのは、あらゆる特性が(がっ)して調和的に働く場合に限る」
原田 それぞれが個性を存分に発揮しながら、調和のとれた協力体制を築く。その時、はじめて大事業は成されるのです。各部が仲良く団結して、広宣流布へ進んでいきたい。

(2013. 4. 1. 聖教新聞)

 

 

<23> 心を結び、強き人間の絆を
出席者:原田会長、正木理事長、篠原中国長、杉本婦人部長、守安中国男子部長、吉井女子部長

原田 学会活動の根幹(こんかん)は、一対一の対話による励ましです。池田先生は全リーダーが今、その戦いに徹すれば、学会はもっと強くなると言われています。
 「今、幹部の皆さんの、会合での指導と、個人指導の比率は、八対二ぐらいではないかと思う。しかし、二対八を目標にしていけば、もっと人材が育ちます。学会も強くなっていきます」(『新・人間革命』「勇将10」)
杉本 さらに先生は指導されています。「リーダーが会合中心の考え方に陥ってしまうと、会合の参加対象者だけを見て物事を考え、活動を推進していくようになってしまう。すると、その組織は、全同志の、また、万人の幸せを実現しようとする学会の在り方から、次第に離れ、結果的に組織そのものを弱体化させてしまうことになりかねない」(同35)
正木 皆を集めて、号令をかけることが幹部の役割ではありません。リーダーは今一度、組織を総点検し、価値的な会合の開催を検討していくことです。現場の方々の率直な意見に耳を傾け、賢明に判断していただきたい。そして、一人一人への励ましの対話を通し、尊き同志と心を結び、うるわしい創価の連帯の構築に全力をあげていきたい。

相手を思う一念

篠原 常にその(はん)を示されているのが池田先生です。33年前の1980年(昭和55年)3月30日、卑劣な悪僧や退転反逆者の蠢動(しゅんどう)で、会合に参加できずにいた先生のもとへ、中国方面の同志は勇んで集いました。先生はその心に応え、東京戸田記念講堂で行われていた「中国支部長会」に突然、出席、激励されたのです。真心(まごころ)には真心で――まさに先生の行動は、人間と人間の心を結びつける命懸けの戦いの連続です。
原田 目の前の一人の幸せを心から願い、行動するなかで、心の結合は生まれ、真実の信頼関係・人間関係が築かれます。創価の師弟は、そのことを如実(にょじつ)に教えてくれます。
正木 近年はオートロックマンションなどの増加により、なかなか直接、会えない場合もあります。それでも手紙があります。電話があります。まず大切なのは真心が通じますように≠ニの真剣な祈りです。相手を思う一念こそが、智慧(ちえ)源泉(げんせん)となるのです。
守安 3月8日、「中国新聞」に先生の寄稿が掲載されました。「世界が見つめる広島 広島が見つめる未来」と題した記事は、まさしく広島の全同志、(いな)、多くの広島県民の心をつかむものでした。
篠原 県知事、市長をはじめ経済人・学者など各界の識者から、反響の声が寄せられています。ある市長は「これほどまでに勇気と希望を与えてくれる寄稿に、心から感謝します。『人間は勇気と蘇生(そせい)の源泉を(みずか)らの生命に(そな)えている』との言葉を生涯の座右(ざゆう)にします」と。
 また、ある大学の名誉教授は述べています。「『無限の価値が()宝土(ほうど)』とのインパクトの強い見出しが目に飛び込みました。県内の地域遺産を幾つも紹介され、『広島の底力』を生かすための視点を明らかにする展開は見事でした。『世界レベルで価値創造に挑み続ける広島の力の源泉』は『青年』と主張されている点に、深く感銘しました」
守安 青年を信じ、育てる先生の強い期待に応えようと、中国青年部は先月、「3・16」55周年を記念する「青年躍進大会」を各地で開催しました。
 区・圏の単位で行われた大会では、壮年・婦人部の協力もあり、これまで活動に参加したことがなかった多くのメンバーが、合唱や詩の朗読などを披露。なかには、初めて地元会館に来る人もいました。若いメンバーが拡大の結果を出し、元気に体験を発表する姿は、(だい)絶賛(ぜっさん)でした。
篠原 青年部はさらに、3・30「中国・師弟正義の日」から、5・7「中国青年部の日」を目指し、「師弟正義月間」を快進撃しています。
守安 「弟子が勝って集ってくるのだ。師匠が会うのは当然だ」――1995年(平成7年)5月7日、池田先生はそう言って、東京牧口記念会館で行われた、第1回「中国青年平和総会」に出席されました。
 中国には、師弟の黄金の歴史があります。今こそ、「戦う中国」「獅子(しし)の中国」の誇りも高く、永遠なる平和の大城の建設へ勇気をもって邁進(まいしん)します。

障魔を打ち破る力

原田 「師弟相違(そうい)せばなに事も(なす)べからず」(御書900n)です。「師弟共戦」は、いかなる苦境も勝ち越え、あらゆる障魔(しょうま)を打ち破ります。計り知れない(ちから)を、私たちの生命に呼び覚まします。師弟共戦に勝る力はありません。
吉井 先生は「大白蓮華」4月号の「勝利の経典『御書』に学ぶ」で、「富木(とき)尼御前(あまごぜん)御返事」を通じ、仏法の「人間主義」とは、具体的には「(こま)やかな配慮」「温かな励まし」に表れると教えてくださっています。「人間の絆がますます希薄化している時代にあって、こうした『励ましの芸術』によって、一人を大切にし、生命の尊厳を守る、温かい人間共和の社会を築くことが、広宣流布の大いなる前進である」と。
正木 眼前(がんぜん)の一人を励まし、希望の光を送り、人生に立ち向かう(ちから)を呼び覚ます。先生が60年以上、(つらぬ)いてきた行動を、今こそ弟子が実践し抜く時です。

(2013. 4. 4. 聖教新聞)

 

 

<24> 真剣な祈りが勝利を開く
出席者:原田会長、正木理事長、西山関西長、山下関西婦人部長、棚野青年部長、吉井女子部長

山下 4月11日は「ヤング・ミセスの日」です。かつて池田先生は、爛漫(らんまん)と咲く「さくら」にちなんで、ヤングに励ましの句を贈ってくださいました。
 「さくら/さくら/おお桜/春の光を/貴女(あなた)の胸にも」
 家事・育児、そして学会活動と本当に多忙ななか、負けずに頑張るヤングの苦労を誰よりも分かってくださっている、先生の真心(まごころ)を感じてなりません。
正木 「平凡のなかに真実の幸福がある」――先生の慈愛(じあい)あふれる指導を、ヤング・ミセスの皆さんは永遠の原点にしています。
山下 来る日も来る日も、子どものため、家族のため、友人のために奔走(ほんそう)するヤングの皆さんこそ、日々、現実と格闘しながら、最も確かな幸福への道を歩んでいるのだと確信します。労苦(ろうく)も迷いも、全部、幸福の原動力になると説くのが、「煩悩即菩提(ぼんのうそくぼだい)
」の日蓮仏法です。なんとしても、生涯不退(ふたい)の信心を貫いていただきたいと思います。
吉井 先生の奥様の一番好きな言葉は、「愚痴(ぐち)は福運を消し、感謝の唱題は万代(ばんだい)(さち)を築く」です。この言葉が多くのヤング・ミセスの皆さんの支えになっているとも聞きます。
山下 そうです。嫁しゅうとめの問題、子どもや自身の病気、夫や家族との関係、育児の苦労など、すべての課題の解決への道が、奥様の言葉につまっています。
西山 「絶対勝利の婦人部」の「実践の五指針」も、その第一は「祈りからすべては始まる」です。
原田 一家の幸福の太陽である母、なかんずく、若きお母さま方が(ほが)らかに前進してこそ、学会の未来は開かれます。私たちは、その苦労をたたえ、感謝し、きめこまやかな励ましを送っていきたい。
山下 滋賀総県のヤング・ミセスでは、この2〜3月、友人を招いて、「スプリング・フェスタ」(本部・圏単位)を開催しました。近江常勝県では、80人もの友人が参加。学会への共感が大きく広がっています。
正木 ヤング・ミセスをはじめ婦人部の皆さんの前進は、女子部の模範にもなります。どうか、希望と勇気を抱きしめながら、真っすぐに師弟の道を歩み、にぎやかな大行進をお願いします。

人材の育成に全力

西山 今月8日は「関西の日」。1956年(昭和31年)のこの日、大阪球場で大阪・堺の2支部連合総会が行われました。前年の秋、東京の後楽園球場で開催された学会本部の総会に続く、2度目の野外の大規模会場での大集会でした。
棚野 当時、関西の同志は新入会の方ばかりでしたが、総会は大成功でした。この日を目標に挑んだ折伏戦でも、大阪支部は3月に、それまで、どの支部も成し遂げたことがなかった5000世帯を達成しています。
西山 その全ての指揮をとってくださったのが池田先生です。
 「本当の師弟とは何か」から始まり、「御書根本の戦い」「(かげ)の人を大切に」「一対一の個人指導の重要性」「リーダー率先(そっせん)の行動」「青年部への激励」など、先生はあらゆる戦いを、身をもって教えてくださったのです。
原田 総会を勝ち飾った関西の同志は皆、確信します。
 「池田先生の言う通りに戦えば、どんなことでもできる!」――それが5月に成し遂げる不滅(ふめつ)の金字塔1万1111世帯の弘教、そして「まさか≠ェ実現」の大坂の戦いの大勝利へとつながります。
西山 「4・8」は、関西の同志にとって、池田先生との師弟共戦の発火点≠ナす。
 この佳節(かせつ)に広布の結果でお応えしよう≠ニ、壮年部は人材の育成に全力です。大阪・堺の(なか)創価区では、ブロックの「集う5勇士」を目指し、互いの活動をたたえ合いながら奮闘。7割以上の組織で達成した今、祈り戦う陣列の拡大へ、さらに徹底した訪問激励に取り組んでいます。
山下 京都・南総区の副白ゆり長は地区新聞長でもあり、一家の幸せを願い、未入会のご主人の家族への聖教新聞の購読推進を決意。一家の幸福を祈り、行動し続ける姿に感動したご主人が協力してくれ、義父母や義理のきょうだいなど家族全員に拡大をすることができました。
棚野 すごいことです。長年、家族のことを祈り、友に尽くしてきた真情(しんじょう)は、いつか必ず共感となり信頼となって、花が咲く証左(しょうさ)ですね。

「法華経の兵法」で

山下 奈良新世紀県の支部副婦人部長は、夫の病気回復から今年で25年です。報恩(ほうおん)感謝の思いから、「25人と深い対話をしよう!」と決意。3月12日から約1週間、自宅に池田先生の撮られた写真や先生の珠玉(しゅぎょく)の指針、夫の写真などを展示しました。自作の案内状を配り、真心の対話を続けた結果、目標通りに25人の友人が来訪。心通う語らいができました。そしてマンションの同じ棟の9割近くの方が、聖教新聞を購読してくれるまでになりました。
原田 「(いか)なる世の(みだ)れにも各各(おのおの)をば法華経・十羅刹(じゅうらせつ)・助け(たま)へと湿(しめ)れる木より火を(いだ)(かわ)ける土より水を(もう)けんが(ごと)強盛(ごうじょう)(もう)すなり」(御書1132n)、「なにの兵法よりも法華経の兵法をもちひ給うべし」(同1192n)――この二つの御文こそ、先生が関西の同志の生命に刻み込んでくださった御書です。一切の活動の源泉(げんせん)は、御本尊への真剣な祈りです。一人一人が強く深い祈りを根本に、勝利の一日一日を前進していきましょう。

(2013. 4. 9. 聖教新聞)

 

 

<25> 青年の力で常勝の新時代を
出席者:原田会長、正木理事長、西山関西長、杉本婦人部長、古屋関西青年部長、吉井女子部長

西山 新たな船出の春、関西でも「常勝」の新時代を(にな)う青年が躍動しています。
古屋 大阪・豊中市では、学生部の県副書記長が今春、念願かない、大阪大学の大学院に進学しました。
 大阪府立大学時代は、学生部牙城会や常勝普賢塾(ふげんじゅく)薫陶(くんとう)を受けるなか、勉強を重ね、首席で卒業。学科で1人しか選ばれない「白鷺(しらさぎ)賞」を受賞しています。
吉井 滋賀・大津本陣圏で圏主任部長を務める女子部員は一昨年、全社員の投票で決まる社員表彰の「ありがとう賞」を受賞。その信頼は厚く、本年3月からは、グループ会社の役員も務めています。昨年2月には弘教も実らせました。
古屋 男子部では、常勝大阪総県の圏男子部長が突発性難聴と闘うなか、必死に題目をあげ、本年2月に折伏を成就(じょうじゅ)。幹部率先(そっせん)の行動が波動を呼び、圏として本年だけで部1世帯の弘教を達成しました。さらに部で1人の大学校生(創価班・牙城会・文化班・鉄人会)も輩出(はいしゅつ)しています。
 病状も好転し、仕事では地域貢献のためのプロジェクトチームで「大阪市長賞」を受賞。関西本部担当牙城会のグループ総括としても奮闘しています。
西山 11年前に入会した豊中総県の男子部本部長は、本年3月に弘教が実りました。彼が心に刻む御聖訓は、「いかにも今度(こんど)・信心をいたして法華経の行者にてとをり、日蓮が一門となりとをし(たま)うべし、日蓮と同意ならば地涌(じゆ)菩薩(ぼさつ)たらんか」(御書1360n)。これまで30世帯の個人折伏をしています。とことんまで他人の幸せを祈りきる姿勢は、仕事にも生かされ、トップセールスマンとして活躍。両親も信心に励み、一家和楽を勝ち取っています。
古屋 大坂・京阪総県には、難病の筋ジストロフィーと闘いながら、学生部の部長を務めるメンバーがいます。自身の宿命転換をかけて戦う彼は本年2月、4人の友人と一緒に本部幹部会の中継行事に参加。3月には、壮年・婦人・男子部の協力もあり、3世帯目の弘教を実らせました。
原田 昭和31年の「大阪の戦い」など、池田先生が関西で築いた不滅(ふめつ)金字塔(きんじとう)は、先生が20代で成し遂げた出来事です。青年には、広布のいばらの道を切り開く大きなパワーがあります。青年の意気こそ、学会発展の原動力です。
杉本 「新しき世紀を(つく)るものは、青年の熱と力である」――これこそ、いつの時代も変わらぬ広布前進の方程式ですね。
原田 池田先生は「挑戦こそ青年の(たましい)」と言われ、「若師子(わかじし)は、戦って戦って戦い抜いて、師子王となる」と述べています。青年部の痛快な勝利劇を、先生は誰よりも祈り、待っています。負けじ魂を燃え上がらせながら、勝利に向かって、全てに勇敢(ゆうかん)に立ち向かっていただきたい。

日本政治の命綱

正木 さて、3月に出版された『いま、政治に何ができるのか 日本政治と公明党』(潮出版社)が好評です。
杉本 はい。私も読みました。東京大学大学院の姜尚中(カンサンジュン)教授、ジャーナリストの田原総一郎氏、東京家政大学の樋口恵子名誉教授ら各界を代表する学識者18人が登場し、混迷する日本政治の道筋について語っています。
西山 その上で皆さんが、公明党への評価やその役割・使命についても率直に語っています。
正木 たとえば、北海道大学大学院法学研究科の山口二郎教授は「今や公明党が、日本政治の命綱である」と評価しています。
 東北大学の大嶽(おおたけ)秀夫名誉教授は、現在も他党が本気で取り組んでいないという中小企業対策や雇用対策について、長年、光を当ててきたのは公明党であり、「都市部の無党派層に向けた政策を実行する公明党の存在は貴重」などと述べています。
杉本 「政治とカネ」の問題の改革、「文化芸術」振興、介護や保育などの「福祉の推進」等を評価する識者もいました。コメントの最後に「本稿のポイント」として、要点が短く三つにまとめられているのも分かりやすいですね。
古屋 「教科書無償配布」「イタイイタイ病の公害認定」「現場第一の『総点検』運動」「3000議員の連携プレー」など、公明党の50年の歩みもコンパクトにまとまっています。

「生活者の視点」で

正木 36年間、都政をずっと見つめてきた青山?(やすし)・元東京都副知事は、「公明党が『福祉』の分野でリードしてくれたために、東京が全国の模範となる政策を実現できた」とも語っています。
原田 都議会公明党は、行政のムダ削減でもリードしてきました。財政の「見える化」により判明した約1兆円に上る隠れ借金≠、わずか2年でほぼ解消。都職員数を4分の3に削減。通勤定期代で年間約34億円も削減しました。
吉井 また、天下りの温床≠ニ批判もされた外郭団体を半減。役員退職金も廃止し、報酬も減額しています。さらに議員報酬を約9億6800万円もカットしています。
西山 全て、「生活者の視点」に立つ公明党ならではの改革です。大阪出身の村井嘉浩(よしひろ)・宮城県知事は、東日本大震災の復興に尽力する姿を目の当たりにし、公明党を「ナンバーワン」と評しています。
原田 公明党は、こうした期待の声をしっかりと受け止め、「大衆とともに」との立党精神のまま、国民のため、庶民のため、日本の未来を開く政治を貫いてもらいたい。

(2013. 4.11. 聖教新聞)

 

 

<26> 希望と勇気送る励ましの便り
出席者:原田会長、正木理事長、分部関東長、杉本婦人部長、新井関東青年部長、吉井女子部長

原田 20日は聖教新聞の創刊記念日です。62年前(1951年<昭和26年>)のこの日、聖教新聞は産声(うぶごえ)をあげました。当時の発行部数は5000部。10日に一度、2ページ建てでした。それが今、日刊550万部、12ページ建てへと大発展しました。支えてくださる全ての皆さまに、心から感謝申し上げます。
正木 まずは「無冠(むかん)の友」の方々! 毎日の配達、本当にありがとうございます。
杉本 配達員の機関紙「無冠」の創刊記念日特集号に、池田先生は長文のメッセージを寄せてくださっています。
 「無冠の友の皆様と私とは、春夏秋冬、朝一番から、いつも『(とも)に』生きる同志であり、家族です。配達の時はもとより、友のため、社会のため、地域のために活動してくださる、いかなる時も、皆様と『共に』歩み、『共に』喜び、『共に』前進する思いで、私は題目を送っています」
正木 雨の日も風の日も、広布の便り≠携え、尊い行動に徹し抜かれる皆さまこそ、師弟共戦の英雄です。その功徳(くどく)無量無辺(むりょうむへん)です。どうか、これからも絶対無事故の配達を、よろしくお願いいたします。私たちも真剣に題目を送ってまいりたい。
原田 さらに新聞長や通信員の皆さまをはじめ、聖教新聞は多くの方々の尽力があって成り立っています。その功労に深く御礼申し上げます。
分部 何より、聖教新聞はもちろん、創価新報、未来ジャーナル、少年少女きぼう新聞、大白蓮華、グラフSGIなど全ての刊行物に原稿を執筆されているのが池田先生です。かつて先生は、その真情(しんじょう)を、「できることなら、全同志の皆様、お一人お一人に、感謝と励ましのお手紙を差し上げたい。しかし、身は一つ。そこで、毎日、手紙をつづる思いで」と語ってくださった。まさに生命を刻みつけるように、原稿を書き(つづ)ってくださっている先生への感謝は尽きません。
新井 民衆の平和と幸福のための広宣流布の機関紙である聖教新聞こそ、学会の真実を伝える武器≠ナあり、多くの人に勇気と希望を送る励ましの便り≠ナす。この誇りと使命を胸に、さらに聖教新聞の拡大に挑戦していきます。
吉井 聖教新聞社では、このほど、デジタル書籍が、Kindle(キンドル)ストア(Amazonジャパン)とkobo(コボ)イーブックストア(楽天)で購入できるようになりました。青年世代をはじめ、ますます親しみやすく、活用しやすい聖教新聞の発展が今後も楽しみです。

自分以上の人材に

正木 さて先日、全国で創価ファミリー勤行会が盛大に開催されました。
分部 未来部員が企画段階から積極的に関わり、司会や勤行の導師(どうし)を務める凛々(りり)しい姿は本当に頼もしく思いました。親子によるリレー体験発表も好評で、未入会の親や祖父母の方々のなかには、体験を聞いて入会を決意する方もいました。
新井 埼玉の朝霞圏・和光圏合同の大会では、未来部員が創価班・牙城会の制服に身を包み、皆を真心で出迎えてくれました。
原田 池田先生は大会へのメッセージで、「未来部の皆さんは、世界の友と手を携えて、人類の平和を(にな)い立つ人です。そのために、今は強く(ほが)らかに学び抜いてください」と呼び掛けられました。
 「青き事は(あい)より()でたれども・かさぬれば藍よりも色まさる」(御書1221n)です。後輩を自分以上の人材に!=\―この精神のままに、世界平和の大人材たる未来部に、これからも全魂(ぜんこん)の励ましを送っていきたい。
杉本 7日を中心に、各地の放送局では、先生の『希望対話』をもとにしたラジオ番組「キボウラジオ」が始まりました。早速、全国から感動の声が寄せられています。
新井 千葉・外房総県の山武創価県のファミリー勤行会では、「キボウラジオin山武創価」と題し、DJ役やリスナー役に分かれ、絶妙な掛け合いを通し、池田先生の希望対話を紹介していました。
原田 創価の宝の未来部、そして青年部の成長こそ、地域の希望の光です。各部が協力をして、後継の人材の育成に全力をあげていきたい。

万代の基盤を構築

分部 埼玉・戸田圏のある地区婦人部長は、いつも友人の幸福を願い、誠実な応対を心掛けています。一昨年7月には青年に弘教。本年、その青年が創価班大学校に入校しました。常に一緒に成長しよう≠ニの姿勢は、まさに人材育成の模範(もはん)です。
吉井 新入会の女子部も張り切っています。昨年6月に入会した千葉・茂原県の華陽(かよう)リーダーは「信心のおかげで悩みに立ち向かう勇気が湧きました。人生の本当の充実を知りました」と語っていました。周囲に心から感謝できるようになった彼女には職場でも高い評価が寄せられ、昨年12月にアルバイトからマネジャーに昇進しました。
杉本 青年の輝きは地域・社会を明るくします。私たちも青年と共に、青年の心で、進んでいきたいですね。
吉井 一方、茨城・つくば県の県総合女子部長は本年3月、知人の壮年に弘教を実らせました。入会勤行会の日、その壮年は「こんな清々(すがすが)しい気持ちになれるなんて。本当にありがとう!」と喜びを語っていたそうです。
正木 躍動する池田門下の青年部と共に、今こそ万代にわたる創価学会の基盤を構築していきましょう。

(2013. 4.18. 聖教新聞)

 

 

<27> ダイナミックに友好を拡大!
出席者:原田会長、正木理事長、分部関東長、杉本婦人部長、新井関東青年部長、吉井女子部長

正木 いよいよ、5月の大型連休が迫ってきました。今年は旅行者の数が過去最高になるとの予想も出ています。
原田 全国へ大きく友好の拡大に動く方も多いと思います。どうか皆さん、くれぐれも絶対に無事故であっていただきたい。
 まずは無事故をしっかり祈念することです。そして、「ゆとりのある計画」を立てましょう。特に車で移動される方は、焦ったり、いらいらすると、思わぬ事故を起こします。
分部 車も自身も健康チェック≠ェ大切ですね。たとえば、長距離の運転前は十分に睡眠を取る。それから、タイヤの空気圧やオイルの状態など、事前の点検も怠らないことです。
原田 たしかに、ちょっとした不調が、大きな事故につながります。シートベルトやチャイルドシートの着用はもちろん、携帯電話を利用しながらの運転は厳禁です。スピードの出し過ぎや無理な追い越しも注意したいものです。
杉本 御書に、「かまへて・かまへて御用心(ごようじん)候べし」(1133n)、「さきざきよりも百千万億倍・御用心あるべし」(1169n)と(おお)せです。
 事故は、「帰路」に多いともいわれます。疲れがたまる時だからこそ、十分に休息を取りながら、家に帰るまで気を緩めることなく、有意義な連休を過ごしていきたいですね。
正木 ともあれ、旧交を温める絶好の機会です。人との出会いは、人生に大きな啓発をもたらし、充実と向上へとつながります。心を豊かにし、生涯の財産にもなります。
 池田先生は語っています。「人生の根幹、信心の根幹は『勇気』だ。勇気凛々と進もう! 胸を張って、どんどん人と会うのだ。たくさん思い出をつくりながら、生き生きと、友情と信頼を広げてまいりたい」
杉本 総本部完成の本年、ダイナミックに動き、一人一人が「今生(こんじょう)人界(にんかい)思出(おもいで)」(御書467n)をつくっていきたいですね。

近隣に尽くす精神

新井 埼玉の青年部は今、生涯にわたる師弟の原点を築こうと、懸命に行動しています。多くの青年が地域友好にも全力で取り組んでいます。
吉井 埼玉のある区女子部長は、地域で開かれる「餅つき大会」「芋掘り大会」などに積極的に参加。「若い人が地域のために活動してくれて、本当にうれしい!」と多くの人の共感を呼んでいます。
新井 三郷県で男子地区リーダーを務める青年は、地元の消防団員になり10年。今では、自治会の青年部の催しの中心者を任されるようになりました。先日は、防災セミナーを開催し、自治会の皆さんから大好評だったそうです。
分部 東所沢圏では、ヤング男子部の有志がソーラン節のチーム「若獅子会」を立ち上げ、自治会のイベント等にも数多く出演。「地域の明るい話題」と大変に喜ばれています。
吉井 インド独立の指導者ガンジーは語っています。「近隣のために尽くす人は、同時に、人類のために尽くしている」「地域友好の精神は、あたかも雪だるまのように、どんどん大きくなり、加速度的に勢いを増して、地球全体をも包む」と。
新井 埼玉県は就業者の3割近くが、東京都内で働く、いわゆる埼玉都民≠フ多い地域ともいわれます。だからこそ、愛する郷土のために尽くす青年の存在は、ますます重要になります。学会の薫陶(くんとう)を地域で生かすとの気概をもって、これからも積極的に地域のために貢献していきます。

生活者重視の政治

分部 私たちが支援する公明党議員も、「生活者重視」の公明党らしく、地域に根を張った地道な活動に(てっ)しています。
新井 一昨年、埼玉県川口市のある男子部員の友人に双子の子どもが誕生しました。しかし、お母さんは、ちょっとした外出や買い物へ行くのにも、2人を連れて行くため、一苦労。そんな時、公明党の県議に相談すると、「3人乗り自転車貸与事業」があることを知りました。高額な3人乗り自転車が、安価な値段で貸与してもらえる施策(しさく)です。この取り組みの成立に尽力したのは公明党でした。友人は「庶民の味方の公明党だから、ここまで心を配れるんですね」と語っていました。
分部 埼玉県東部を流れる中川の河川工事も、豪雨による水害への住民の不安の声を聞き入れた、公明党の国会議員の行動によるものです。
新井 はい。住民の声を聞いた議員は、すぐに国交省に談判。説明会を経て、住民の移転と工事が始まりました。結果、数十年来の住民の不安が解消。町長も、議員の行動が「大きな勇気と希望」になったと述べていました。
正木 慶應義塾大学の草野厚教授は「公明党の場合、全国の市町村議会と都道府県議会の地方議員の間に強いネットワークがある」とたたえ、「地域生活に密着した問題についてこそ、公明党のような政党が力を発揮する」と語っています(『いま、政治に何ができるのか 日本政治と公明党』潮出版社)。
原田 政治家は国民の公僕(こうぼく)です。公明党は、その本義を寸分も違えることなく、行動してもらいたい。今こそ公明党が、日本政治の混迷をただす先導役となって、国民の明るい未来を切り開いてもらいたい。

(2013. 4.22. 聖教新聞)

 

 

<28> 学会こそ唯一の仏意仏勅の教団
出席者:原田会長、正木理事長、畑東海道長、沖東海道婦人部長、橋元男子部長、吉井女子部長

原田 本年は「立宗宣言」から760周年の佳節(かせつ)です。建長5年(1253年)の4月28日、32歳の日蓮大聖人は、末法万年の民衆救済のため、敢然(かんぜん)と妙法流布の闘争を開始されました。
正木 大聖人の死身弘法(ししんぐほう)の闘争は、大難(だいなん)の連続でした。しかし、「日蓮(うま)れし時より・いまに一日片時(かたとき)も・こころやすき事はなし、()法華経(ほけきょう)の題目を(ひろ)めんと思うばかりなり」(御書1558n)との御金言(ごきんげん)の通り、一歩も退(しりぞ)くことなく、戦いを貫かれました。
吉井 さらに大聖人は(おお)せです。「妙法蓮華経の五字を(もっ)閻浮提(えんぶだい)に広宣流布せしめんか」(同507n)。この世界広宣流布を現実にしたのが、創価三代の師弟です。192カ国・地域の無名の庶民です。大聖人の誓願(せいがん)は、創価学会の出現によって実現し、太陽の日蓮仏法は世界宗教へと大発展したのです。
原田 世界五大州に正義と幸福の連帯を広げた大偉業です。創価の師弟の勝利の歩みを、蓮祖(れんそ)がどれほど()賞讃(しょうさん)されていることか。まさしく、創価学会こそ、日蓮大聖人正統の唯一の仏意仏勅(ぶついぶっちょく)の団体です。
正木 逆に腐敗し、堕落し、宗祖(しゅうそ)の精神に真っ向から違背(いはい)した謗法(ほうぼう)の日顕宗は、無残な末路をたどっている。最近も、大石寺の檀家(だんか)総代が、神社の氏子(うじこ)総代を兼務していたことが発覚し、宗内が大きく揺れている。
橋元 何かといえば、「謗法、謗法」と騒いでいたのは日顕宗じゃないか。
 それなのに、檀家総代の任命者である日顕、日如は何の説明もできずにいます。その無責任ぶりには、法華講員も不信感を抱いています。
 こんなていたらくだから、大石寺の足元でも、愛想を尽かす法華講員が後を絶ちません。
正木 日顕宗は、大聖人の名をかたり、(ころも)権威(けんい)で信者をおどし、だましてきた。仏法違背の罪は重い。
橋元 青年部は邪宗門の悪を断じて許さず、これからも「破折(はしゃく)精神」で徹して責め抜いてまいります。

友人は一生の財産

 一方、池田先生と(とも)に広布の大道を歩む創価の同志は、ますます元気です。静岡・伊東圏の87歳の支部副婦人部長の原点は、1979年(昭和54年)夏、静岡研修道場での池田先生との出会いです。先生は、彼女の顔をじっと見つめ、「たくさんの友人をつくってください。友人は一生の財産になります」と声を掛けられました。以来、先生との約束を果たそうと、友好を拡大。今では、東京、神奈川、埼玉など1000人を超える友人がいます。本年に入っても、多くの友と直接会い、友好を深めています。
正木 師弟の誓いを生き抜く人生がどれほど崇高(すうこう)であり尊貴(そんき)か。一人一人の学会員の胸中(きょうちゅう)には、その確信が光っています。
吉井 静岡では、先輩が歩んだ師弟の大道に続こうと、新入会の友が躍動(やくどう)しています。3年前に入会した静岡宝城区の華陽リーダーは、信心で職場の人間関係を克服。家族も「日々、成長する姿がうれしい」と喜んでいます。
 また、静岡太陽区の女子地区副リーダーは入会4年目。社会人になり、先に入会していた母親から言われてきた「人を思う心」と「祈りの大切さ」を実感し、女子部員になりました。今、白蓮グループの一員としても奮闘しています。

勇気が試練を宝に

橋元 静岡男子部の創価班・牙城会大学校の入卒式(2月)での活動報告は、どれも素晴らしかった。特に、創価班大学校を卒業した伊豆総県のメンバーの話には、皆が涙しました。
 一昨年4月、彼はバイクで事故を起こし、骨盤や腕などを骨折する重傷を負います。手術は10回を超えました。体中の焼けるような痛みとの戦いに、「絶望という言葉を実感しました」と振り返ります。
橋元 当時は、見舞いに来る人たちにいら立ちをぶつけ、祈ることもできませんでした。しかし、家族や男子部の同志は、彼がどんな態度をとっても、ずっと寄り添い続けます。「それが、全てを投げ出していた自分の心を変えてくれた」と彼は語ります。半年後に退院して参加した座談会での同志の清らかな生命に感涙(かんるい)し、「まさに仏の(つど)いだ」と思ったそうです。
 それから、創価班大学校に入校。昨年の5月3日には御本尊流布を実らせました。困難といわれた歩行も可能になり、本年3月からは復職を果たしたのです。
 牙城会に入校した浜松総県の青年の話も聞きました。彼は幼いころから体が弱く、学校は休みがち。いじめにもあっていました。20歳のころに両親が離婚。「なんて不幸なんだ」と思っていたそうです。
橋元 さらに2年前にはヘルニアで1カ月以上、会社を休むことに。復帰後も胃潰瘍を患い、うまくいかないことだらけでした。その時、職場の先輩から折伏を受けます。学会活動をはじめると、大変なことがあっても「絶対に負けない。前進あるのみだ!」と思えるようになったそうです。「今は人生が楽しい!」と弘教にも挑戦しています。
原田 「真剣が不可能を可能にする、勇気が試練を宝に変える」――これこそが、先生と共に、創価の道を歩んできた多くの同志の実感です。「妙とは蘇生(そせい)()なり蘇生と(もう)すはよみがへる義なり」(同947n)の仰せのままに、これからも強き信心で、希望の未来を開いていきたい。

(2013. 4.25. 聖教新聞)

 

 

<29> 女性の力が人類の未来を豊かに
出席者:原田会長、正木理事長、畑東海道長、沖東海道婦人部長、橋元男子部長、吉井女子部長

 5月3日は「創価学会母の日」です。本年は制定から25周年を迎えます。
原田 池田先生は1988年(昭和63年)4月、全国婦人部幹部会の席上、「5・3」を「創価学会母の日」にと提案されました。「家庭を守り、さらに『法』のため、世界平和のために健気(けなげ)に奮闘されている皆さまである。5月は、世間で行う第2日曜日の『母の日』に加えて、学会の『母の日』を設け、婦人部の皆さまを二重に祝福する月としたい」
正木 学会の最重要の日である「5・3」を、先生が「創価学会母の日」とされた意義は甚深(じんじん)です。アメリカ・エマソン協会のワイダー元会長も「貴重な日を母の日≠ニして祝うこと自体、創価学会が女性をいかに大切にしているかを、如実(にょじつ)に示す」とたたえ、女性が「持てる(ちから)を存分に発揮することができれば、人類の未来は豊かに開かれていく」と語っています。
橋元 「5・3」を迎え、私たちは今一度、学会の前進を支えてくださる婦人部の皆さまに最大の感謝を伝えていきたい。
 さて、神奈川では「理解・友誼(ゆうぎ)・平和――池田大作と中国展」(主催=東京中国文化センター・横浜華僑(かきょう)総会、協力=創価学会)が3月26日から4月3日まで、横浜産貿ホールで開催されました。
 開幕式には各界の識者が列席。神奈川県日中友好協会名誉会長の黒岩祐治(ゆうじ)神奈川県知事は「池田名誉会長をはじめとする諸先輩方が長年、築いてきた日中友好の大事な歴史を受け継いでいきたい。特に名誉会長が大切にされる『人と人との絆』を、さらに深めていきたいと、あらためて決心しました」と語っていました。
 同協会会長の牧内良平テレビ神奈川相談役は、「日中両国の国交正常化がなされる前に、勇気ある提言を発表された池田名誉会長の行動に学び、我々も、民間レベルの交流を大きく進めていきたい。大変に意義深く、歴史的な展示会であると感動しました」と述べていました。
正木 池田先生が日中の友好のために、どれだけ尽くされてきたか。今、その行動を正しく評価する人が増えてきました。
吉井 はい。私たち青年部は、先生の偉業を、もっと多くの人たちに伝えていかなければなりません。

青年の活躍に期待

 5月5日は「神奈川の日」でもあります。79年(昭和54年)5月、池田先生が神奈川文化会館で「正義」「共戦」と揮毫(きごう)された不滅(ふめつ)の歴史が淵源(えんげん)です。現在、「神奈川正義・共戦月間」(5月6日まで)を前進しています。
橋元 男子部では、作曲家で、南横浜総県の区男子部長がつくった曲が、有名音楽プロデューサーに高く評価されています。これまで2曲を提供し、今後も活躍が楽しみです。
吉井 相模総県の西大和王者県で女子部部長を務めるメンバーは鉄道会社に勤務しています。男性が多い職場のなかで、新幹線の車掌として活躍。一昨年には、「模範(もはん)の接客」がたたえられ、社内表彰に輝いています。
 また相模広宣区の女子部本部長は、ケーキ店の店長です。これまで多くの店舗の店長を経験し、その全てで売り上げ目標を達成。信頼は抜群で新たな店舗でも手腕が期待されています。

真心は必ず通じる

 厳しい不況のなか、壮年部も奮闘しています。宮前大勝区の副支部長は53歳の時、29年間、勤めた会社をリストラされました。
 1年半以上、題目をあげ抜き、現在の会社に再就職。しかし当初は思うような結果が出せませんでした。それでも、信頼される人になろうと、真剣に仕事に励みました。5年後の60歳の時には会社から請われ、定年が延長。さらに65歳の時には、社長から懇願され、会社に残ることに。「なくてはならない存在」となったのです。
原田 御書に「(しお)のみちひぬ事はありとも日は西より()づるとも・法華経の行者の祈りのかなはぬ事はあるべからず」(1351n)と仰せです。まさに、信心で不可能を可能にしたドラマです。
 川崎総県では「念願の一家和楽が実現しました!」と喜びの報告が相次いでいます。川崎牧口区の婦人部グループ長は結婚当初、未入会のご主人が学会活動に協力的ではありませんでした。転機は昨年7月ごろ。病気になった義母の回復を御本尊に祈念していると、夫が「母のことを祈ってくれているんだろう。ありがとう!」と涙を浮かべ、声を掛けてきたそうです。家族に尽くしてきた彼女の姿に、本年、ご主人は入会を果たしました。
 (さいわい)王者区の地区婦人部長の夫と小学3年生の一人娘も未入会でした。ある時、地区婦人部長の妹さん一家が、信心で(やまい)を克服する様子を見た娘に「何で私は入会できないの?」と聞かれます。以来、母娘は「お父さんと一緒に入会を」と祈念。その思いが通じ、ご主人は(みずか)ら学会の書籍を熟読。娘の思いに応えようと、3月16日に父娘で入会したのです。結婚から17年目の出来事でした。
原田 「一家和楽の信心」は、学会の永遠の指針の一つです。その実現には、並々ならぬ苦労があります。いくら語っても、すぐには伝わらないことがあるかもしれません。しかし、真心の祈りは必ず通じます。自分が変われば、周囲の人も変わります。大切なことは一家の幸せを粘り強く祈り続けることです。

(2013. 4.29. 聖教新聞)

 

 

<30> 師への報恩と絶対勝利の誓いを
出席者:原田会長、正木理事長、杉本婦人部長、棚野青年部長、橋元男子部長、吉井女子部長

原田 栄光の5・3「創価学会の日」を、お元気な池田先生・奥様のもと、晴れ晴れと迎えることができました。全同志の皆さまと、心からお祝いし合いたいと思います。本当に、おめでとうございます!
正木 先生は、先日の本部幹部会の席上、1984年(昭和59年)に(したた)められた「書」を披露してくださいました。
 「天も晴れ/心も(おど)る/創価の日/元初(がんじょ)(ちか)いは/いやまし光りぬ」
 戸田先生、池田先生が会長に就任された5月3日が巡り来るたびに、池田先生は「元初の誓い」をいやまして光らせながら、広宣流布の指揮を執ってこられたのです。
棚野 「5・3」を「新しき青年学会の元日」に!――青年部はこの気概で、清新な決意をたぎらせ、広布拡大にまい進します。
吉井 先生はまた、この5月3日から、小説『新・人間革命』第26巻「奮迅(ふんじん)」の章の連載を開始してくださいます。
橋元 仏は、民衆を守るため、師子のごとく奮い立ち、烈々たる勢いで戦いを起こしました。仏法では、この「師子奮迅の(ちから)」が、私たちにも(そな)わっていると()きます。朗々(ろうろう)と妙法を唱え、何ものも恐れず、断じて負けない「師子の心」を取り出し、弟子の道を進んでいきます。
杉本 私たちが晴れやかな「5・3」を迎えられるのは、先生が不惜身命(ふしゃくしんみょう)の闘争で今日の学会をつくってくださったからこそです。その意味で、この日は弟子が師匠に永遠に報恩(ほうおん)感謝を捧げる日であり、絶対勝利を誓う日です。

識者も評価と共感

吉井 今や「5・3」は世界が祝賀する日となりました。ブラジルでは毎年、この日を慶祝(けいしゅく)する議会が開かれています。世界平和に多大な貢献をする学会の活動をたたえるものです。
橋元 4月22日には、南アフリカ共和国の国立クワズール・ナタール大学から、池田先生に「名誉社会科学博士号」が贈られました。世界の学術機関からの338の名誉学術称号は、まさに先生の哲学が世界中から評価されている証左(しょうさ)です。
杉本 同23日には、「総本部」の定礎式も厳粛に執り行われました。太陽の周囲には鮮やかな光の輪が現れ、まるで諸天(しょてん)も祝福しているかのようでした。
原田 世界広布の大城(だいじょう)たる「総本部」完成の11・18へ、池田先生と(とも)に戦える福運と使命をかみ締めながら、一瞬一瞬を悔いなく過ごし、師弟不二の広布史をつづっていきましょう。
吉井 学会の前進に、識者も評価と共感を寄せています。聖教新聞の創刊62周年の記事にも、そうした声が掲載されていました(本紙同20日付)。
棚野 特に、政治評論家の森田実氏のコメントには多くの読者から反響がありました。森田氏は、この2年間、毎日、ほぼ全ページにわたり、聖教新聞を熟読されているそうです。その森田氏いわく、「聖教新聞には、非常に強い光と、強いパワーと、強いエネルギーがあります。それは、人間を大事にする、人間尊重の魂がこもっているということです」と。
正木 森田氏を取材したことがある聖教新聞の記者にも「聖教新聞には情熱がある。訴える力がある。それが行間から表れている。文字の間から出ている」と語っていたそうです。
杉本 ジャーナリズムの世界に長く身を置いてきた方だからこそ、その発言には重みがあります。私たちは創価の真実を伝え、希望と勇気を送る聖教新聞を力に、さらに大きく対話を拡大していきましょう。

対話で仏縁を拡大

橋元 青年部では現在、若手識者を招き、ユースフォーラムを開催しています。その講演者が一様に、学会の活動に期待しています。たとえば、福島大学特任研究員の開沼(かいぬま)博氏は、個人化が進み、人々と政治・社会を結ぶ「中間集団」が衰退した現代で、地域に人と人とのつながりを築く学会は、弱者をも持続的に社会に包摂(ほうせつ)しゆく貴重な存在として今なお勢いに満ちている≠ニ語っていました。
棚野 時代をつくり、動かすのは、常に青年です。本部幹部会で大合唱した「世界広布の歌」も、50年前、群馬と栃木を活動の舞台にしていた男子部が、自分たちの(から)を破り、先生と共に、世界の羽ばたいていくような、気宇壮大(きうそうだい)な歌を作ろう≠ニ決意し、作詞したのがきっかけです。
原田 5日には「創価学会後継者の日」を迎えます。「『後継者の日』は、創価学会にとって、5月3日と並んで一番大事な記念の日です。わが後継者である皆さんによって、広宣流布の未来の一切(いっさい)が決まるからです」――この先生の呼び掛けに、各部が力を合わせ、大情熱をもって後継者の育成に全力をあげていきたい。
正木 さあ、決意新たに出発する時です。先生はかつて、連続勝利の4項目の要諦(ようてい)を教えてくださった。
 「勇敢(ゆうかん)に打って出よ! 誠実に仏縁(ぶつえん)を結べ!」「邪悪に打ち勝て! 正義の大城となれ!」「日々、訓練を忘れるな! 新しい発展と勝利の歴史を残せ!」「(てっ)して油断を(はい)せ! 常に聡明な向上と前進の声を上げよ!」
原田 広宣流布の大闘争も、その第一歩は真心(まごころ)の対話からです。御聖訓に「他人なれどもかたらひぬれば命にも(かわ)るぞかし」(御書1132n)と(おお)せです。胸襟(きょうきん)を開いて語り合い、たくさんの味方をつくり、仏縁を広げていきましょう。

(2013. 5. 2. 聖教新聞)