< 座談会 >

世界広布新時代の旭日

 


 

 

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宗祖の御遺命を現実に
一人が立てば、広布は前進!
師弟の勝利 開くのは弟子
皆が尊貴な地涌の菩薩
地道な日々が偉業をつくる
人間主義の哲学広げる民音
職場でなくてはならない人に
学会は温かな励ましの団体
題目が勇気と智慧の源泉
芸術は心結ぶ平和推進の力

 

 

 

<81> 宗祖の御遺命を現実に
出席者:原田会長、正木理事長、杉本婦人部長、橋元青年部長、竹岡男子部長、吉井女子部長

吉井 「世界広布新時代 開幕の年」の本年、創価学会は「世界宗教」として、さらに発展しています。
杉本 「世界宗教」とは、地域、民族を超え、世界規模で信仰されている宗教をいいます。キリスト教、イスラム、仏教などがそう呼ばれてきました。
橋元 仏教ではそもそも、「閻浮提(えんぶだい)(うち)に、広く流布(るふ)せしめて、断絶(だんぜつ)せざらしめん」(法華経(ほけきょう))と()かれている通り、「世界宗教」としての使命が厳然(げんぜん)と示されています。
杉本 日蓮大聖人も「撰時抄(せんじしょう)」に「法華経の大白法(だいびゃくほう)の日本国(なら)びに一閻浮提に広宣流布せん事も(うたが)うべからざるか」(御書265ページ)と(したた)められています。
竹岡 ちなみに御書の中で、全世界を意味する「一閻浮提」「南閻浮提」ならびに、その略称である「閻浮提」「閻浮」という言葉は、実に200カ所以上で用いられています。
原田 宗祖(しゅうそ)(おお)せ通り、日蓮仏法を現実の上で「世界宗教」としたのが創価学会です。192カ国・地域に広がったSGI(創価学会インタナショナル)の連帯が、その(あか)しです。
竹岡 では、SGIの大発展の原動力は何であったか。私は、その一つとして、戸田先生が提唱された「地球民族主義」の考えがあると思います。
吉井 国家や民族など、あらゆる壁を超えて、人間は誰もが、同じ地球民族であるとの思想ですね。
竹岡 そうです。この主張の根底には、人間は皆、等しく「(ほとけ)」という尊極(そんごく)無上(むじょう)の生命を(そな)え、人類の幸福を実現するために出現した地涌(じゆ)菩薩(ぼさつ)であるという、仏法の生命哲理(てつり)があります。
橋元 多くのSGIメンバーが世界各国で躍動する姿を見ていると、まさしく「地球民族主義」の体現者であると実感します。
正木 生活する国や地域、民族が違っても、私たちは、御本尊に向かって平和を願い、祈りを合わせることができます。これがどれだけ、大きな意味のあることか。
杉本 池田先生はかつて、「国際人として最も大事なポイントは、利己(りこ)主義に(おちい)ることなく、人々を幸福にする哲学をもち、実践し、人間として尊敬されているかどうかである」と言われ、「仏法を(たも)ち、日々、世界の平和と友の幸福を祈り、行動し、自らの人間革命に挑む学会員は、まさに、その条件を満たしている」と強調されました。
正木 さらに、「友を幸福にしようというメンバーの心が友情を織り成し、世界に広がっていくならば、それは人類を結ぶ、草の根の(ちから)となることは間違いない」と述べられています。

「友情」は心を結ぶ

原田 その模範こそ、池田先生です。先日、来日された韓国の名門・国立済州(チェジュ)大学元総長の趙文富(チョムンブ)博士は、池田先生との友情の厚さを、あらためて教えてくださいました。
吉井 創価教育同窓の集いで記念講演を行った趙博士は、81歳。池田先生と7度会見されています。先生は、趙博士を「韓国を代表する大教育者」と最大に尊敬され、2冊の対談集も出版されている方です。
正木 あえて日本語で語られた、講演の一語一語には、「人生の価値を教えてくれた」という池田先生への尽きせぬ思いが込められ、本当に感動的でした。
原田 「池田先生への感謝を語る自由を与えてくださり、心から御礼申し上げます。感謝を胸に秘めていては、胸が破れるところでした」「初めての会見からすでに16年がたちますが、いまだに昨日のことのように感じています」と言われながら、予定の時間を超えてもなお、池田先生への感謝を語り続けられたのです。
橋元 池田先生は、「(まこと)に友情には、いかなる距離も越え、いかなる差異(さい)も越え、いかなる激流も越えて、人間の心と心を結び、高めていく普遍の(ちから)があります」と教えてくださいましたが、先生と趙博士との間には、まさに嵐に揺るがぬ友情が存在しています。
原田 今、私たちは、10人の本当の友人づくりに取り組んでいますが、この先生の姿に学びながら、誠実には大誠実で応える人格の輝きで、さらに深く友情を広げていきたい。

対話と同苦の精神

竹岡 10・2「世界平和の日」を目前に控え、池田先生が創立された、戸田記念国際平和研究所の活動も話題を呼んでいます。
橋元 戸田先生の「地球上から悲惨の二字をなくしたい」との熱願(ねつがん)を原点に、平和創出の「知の拠点(きょてん)」としてスタートした同研究所は、「文明間の対話」を(はしら)に、多様な学術研究を促進してきました。
杉本 先日も、設立50年の世界的な平和研究の学会である「国際平和研究学会」の総会で、戸田平和研究所が主宰(しゅさい)して七つの小会議が行われました。
正木 18年前の設立当初、他の平和研究者の口から「トダ」の名前が聞かれたことに感慨がありましたが、今では世界中が、その存在を認識し、可能性の大きな期待を寄せられるまでになった――研究所のメンバーの報告を(うかが)い、感動を禁じ得ませんでした。
吉井 同研究所の上級研究員会議では、深刻な対立を乗り越えるためのアプローチを検討する上で、対話や同苦(どうく)の精神を重視する仏教的な考え方への期待の声が相次いだそうです。
原田 世界市民の連帯こそが、平和構築への方途(ほうと)です。私たちは、人間主義のスクラムを広げ、皆で世界の平和のための行動を貫いていきましょう。

(2014. 9.30. 聖教新聞)

 

 

<82> 一人が立てば、広布は前進!
出席者:原田会長、正木理事長、島瀬離島部長、杉本婦人部長、竹岡男子部長、吉井女子部長

杉本 7日は「離島部の日」です。日本中の離島で奮闘する同志への敬意を込め、この座談会で語り合っていきたいと思います。
原田 私には今も忘れられない離島の同志がいます。池田先生が、「随筆 新・人間革命」でも紹介してくださった、北海道・天売島の一粒種(ひとつぶだね)″イ賀佐一さん(故人)です。
吉井 1979年(昭和54年)11月16日、創立記念の本部幹部会で体験発表をされた方ですね。
原田 そうです。先生は述懐(じゅっかい)されています。「当時、学会を引き裂き、崩壊をもくろんでいた、何人ものずる賢き幹部たちがいた。邪悪の坊主らは、彼らを使って、学会を蹂躙(じゅうりん)しようとしていた。その時、一人の、老いたる、しかし、意志は鉄の(ごと)き勇者が立ち上がった。そこには、新しき、永遠の学会厳護(げんご)の響きと輝きがあった」
竹岡 体験発表の第一声は、こうでした。「私は、北海道の天売大(ブロック)(現在の地区)の72歳になる、ご覧のとおりのおじいちゃん大B長です!」――その声に、巣鴨の東京戸田記念講堂の空気は一変したそうです。
島瀬 佐賀さんは55年(同30年)の入会。周囲から(あざけ)られながらも島中を折伏して歩かれました。そして2度の大けがも克服し、島随一のホテルを営むまでになり、地域から大きな信頼が寄せられるようになったとの体験でした。
原田 発表の最後に佐賀さんは、こう宣言されます。「私は72歳の老齢なれど、今なお、激流の如き情熱をもち、果てしなく広がる大空の如き夢をもち、しんしんとして降り積もる雪の如き清純さをもって、生涯青年の意気で、80歳の年を迎えるまでに、天売島の広布を実現しよう! それが、80歳でなお広布が実現しなかった時は、石にかじりついても100歳まで生きよう。それでやり遂げてみせるという、鉄石(てっせき)の決意で戦い続ける覚悟でございます!」
正木 以来、佐賀さんを先頭に、天売島の同志は、地域広布に走り、実に島の4分の3の方が学会の理解者になります。一昨年も、天売島の友の奮闘が、波動を呼び、北海道に大勝利の歴史を残しました。

地域の繁栄のため

島瀬 今、離島サミットや島々を回らせていただく中で、こうした岩盤に爪を立てるような苦労を何十年も続けてこられた方に多くお会いします。
原田 そうした離島の同志が、口をそろえて語るのが、「離島部の日」の淵源(えんげん)となった78年(同53年)10月7日、離島本部(当時)総会での池田先生の言葉です。「一つの島というのは、広くいえば、一つの国と同じである。その島の繁栄のために活躍する皆さん方は、太陽が昇れば全地球上が明るくなるのと同様に、一人の強信者がいるならば島全体が希望に包まれ、歓喜(かんき)に満たされていくといわれるような存在であっていただきたい」
杉本 「一人が立ち上がれば、必ず広宣流布はできる!」――この不変の法則のままに、離島の同志は広布に汗を流されているのですね。
竹岡 さらに先生は、日蓮大聖人が「一閻浮提(いちえんぶだい)広宣流布」を大宣言されたのは、離島の佐渡であったことから、「離島こそ広宣流布の先駆(せんく)の天地」と呼び掛けてくださっています。
吉井 先生の世界広布の第一歩もハワイであり、SGI(創価学会インタナショナル)の誕生もグアムでした。
原田 つまり、島から世界広布の大道(だいどう)は開かれ、島の一歩前進の歩みが、日本ひいては世界へも伝わっていくわけです。

地道な行動と祈り

島瀬 聖教新聞の拡大で有名な東京の八丈島では、何と全島の半数の世帯が、聖教を購読したことがあります。山口県の沖家室(おきかむろ)島(白木ブロック)では、100カ月連続で、学会世帯の2倍の聖教新聞の購読をされています。
正木 生涯青春の模範を示す草創の同志も多く、たとえば鹿児島県の加計呂麻(かけろま)島には88歳の今も、大勢の青年から絶大な信頼を勝ち得ている壮年がいます。
島瀬 実は私は男子部のころ、折伏のため、北海道の利尻島に行ったことがあります。旧習深い地域で、仏法を(ひろ)める苦労はいかばかりか。多少なりとも経験をさせてもらいました。
正木 その中、本年、離島が一番多い九州では、方面のリーダーも参加する「幸福島総会」を各島で開催。これまで11島で行われましたが、何と、半分を超える6島で地区1世帯の折伏を達成しています。
杉本 その勇気と忍耐のドラマが、九州中に歓喜を広げていますね。
正木 東北をはじめ、中部、関西、中国、四国などでの離島サミットでも、地道な行動の積み重ねと祈りにより、地域の信頼が格段に増したとの、感動的な体験が多く発表されます。
島瀬 その原点が、常に池田先生からの励ましであることに、あらためて、師弟は決して物理的な距離では決まらないことを学ばせていただいています。
吉井 日蓮大聖人は、流罪地の佐渡で(つづ)られました。「我らが住んで法華経(ほけきょう)を修行する場所は、どこであれ(じょう)寂光(じゃっこう)(みやこ)となる」(御書1343ページ、通解)
竹岡 さらに、有名な御聖訓(ごせいくん)にも、「心の一法(いっぽう)より国土(こくど)世間(せけん)出来(しゅったい)する事なり」(同563ページ)と()かれています。
原田 私たちも、離島の同志に学び、「今」「ここから」、明るく(かしこ)く、地域に友情の輪を大きく広げていきましょう。

(2014.10. 2. 聖教新聞)

 

 

<83> 師弟の勝利 開くのは弟子
出席者:原田会長、正木理事長、杉本婦人部長、橋元青年部長、竹岡男子部長、吉井女子部長

吉井 9月28日、「教学部初級試験・青年部教学試験3級」が行われ、14万人が受験しました。
原田 池田先生は、繰り返し強調されています。
 教学試験に挑戦した全員が、合否を超えて、尊き求道(きゅうどう)の信心の勝利者であり、日蓮大聖人が褒めてくださることは絶対に間違いない、と。
杉本 ある時は、教学試験に合格できなかった方に語りました。「次の機会に受かればいいんです。いや、次の次でも、さらに、そのあとでもいいんです。大事なのは、御書をひもとこう! 仏法を学ぼう! 教学を研鑚(けんさん)しよう!≠ニ決め、勉強を重ねていくことなんです。試験があれば、それを目標に、勉強していくことができるではありませんか」
吉井 そして、合格された方には、このように述べています。「私は心から祝福するとともに、合格のみでは()≠ナあることを申し上げておきたい。日蓮大聖人の仏法は()≠ナあります。日々月々、広宣流布のために、汗まみれになって実践していってこそ、成仏につながる。私どもがめざすべきは、有解有信(うげうしん)でありますが、有解無信の人よりも、無解有信の人の方が、はるかに尊いことを知ってください」
杉本 「有解有信」とは、仏法の法門について理解もあり、信心もあることです。つまり、「行学の実践者」こそが、最も尊いのですね。
竹岡 初級・青年部3級試験の当日には、「きょうから、ますます朗々(ろうろう)と題目を(とな)え、『実践の教学』に励んで、人類を照らす最極(さいごく)の英知と希望の光を、共々に、社会へ世界へ、輝かせていこうではありませんか!」とも言われました。
原田 「(いか)なる()(みだ)れにも各各(おのおの)をば法華経(ほけきょう)十羅刹(じゅうらせつ)(たす)(たま)へと湿(しめ)れる木より火を(いだ)(かわ)ける土より水を(もう)けんが(ごと)強盛(ごうじょう)(もう)すなり」(御書1132ページ)です。教学試験を通じて、題目の功力(くりき)の偉大さを学んだ今こそ、より一層の唱題に励み、新たな広布の潮流(ちょうりゅう)を起こしていきたい。

未来の人材を育成

吉井 11月23日には、「教学部任用試験」も実施されます。
杉本 その申し込みは、今月13日までの残り1週間となりました。
橋元 「教学試験は、各人の教学研鑚の努力を評価し、さらに張り合いをもって精進(しょうじん)を重ね、信心の深化(しんか)、成長を図るために実施されるものである。したがって、その機会を、より有効に、広宣流布の前進につなげていくことが、幹部としての大事な使命といえよう」と先生が教えてくださった通り、任用試験は、新しい人材育成の最大の好機となります。
正木 地区2人以上の合格者の輩出(はいしゅつ)を目指し、まずは挑戦の決意を固められるよう、全リーダーが一丸(いちがん)となって、友への励ましに取り組みたい。
原田 「『御書』を開くことは『境涯(きょうがい)』を開くこと」に通じます。新会員、未来部員、そして新たな活動者を中心に、さらに会友も含めて、「仏法研鑽の喜び」と「信心の確信」を語り伝えながら、広布の未来を開く人材の育成に全力を尽くしましょう。

目前の課題に全魂

正木 さて、池田先生は、この夏、今年、来年と油断なく一切を勝ち切って、広布と人生の見事なる大勝利の総仕上げを飾っていくことが、本末究竟(ほんまつくきょう)して(ひと)しく、創価の万代(ばんだい)までの勝ち(いくさ)を決する、との大事な指導をされました。
杉本 これは昨年の夏、黄金(おうごん)の3年≠フ開幕を告げられた話と符合する指針であると思います。
吉井 昨年、先生は、広宣流布大誓堂(だいせいどう)の落成を前に、「深く大きく境涯を開き、目の覚めるような自分自身と創価学会の発迹顕本(ほっしゃくけんぽん)を頼む」と言われました。
竹岡 そして、この9月、新時代第1回全国男子部幹部会に寄せて、再び、「君たちと私は、この世で共に世界広布を成し遂げゆくことを誓い合って(おど)り出てきた師弟である。この大使命をいやまして深く強く自覚しながら、新たな創価学会の発迹顕本の船出をしよう!」と呼び掛けてくださったのです。
橋元 では、この「発迹顕本」という言葉を、どう捉えればよいのか。
竹岡 たとえば、釈尊の仏法においても、日蓮仏法においても、発迹顕本は、いわば、永遠の出発点≠ニもいえる時になっているのではないでしょうか。
橋元 ならば、この3年の間に、学会にとっても、自身にとっても、永遠の原点ともいえる時を刻むことこそが、今、求められているといえると思います。
正木 これまでの学会の歴史において、2月闘争や大阪の戦いをはじめ、山口開拓闘争や夕張炭労事件など、広布史に燦然(さんぜん)と輝く戦いは全て、池田先生が、戸田先生の弟子の誇りを胸に、指揮を執り、勝利を飾ってきたものです。
原田 つまり、「弟子が広宣流布の勝利の歴史を開く!」――これにより、学会の永遠の基盤は築かれてきたわけです。
正木 今、私たちも、池田門下の弟子として、師への誓願(せいがん)を胸に、厳然(げんぜん)と勝利の歴史を残すことこそが、自身と学会の「発迹顕本」へとつながっていくのだと思います。
原田 あの時、「わが地域の広布の原点」「自身と一家の信心の出発点」と後世(こうせい)に残るような日々を目指し、今一度、生まれ変わった決意で、折伏・弘教、人材育成、聖教拡大と、目の前の課題に全魂(ぜんこん)をを傾けていきたい。そして、皆で発迹顕本の船出をしていこうではありませんか!

(2014.10. 6. 聖教新聞)

 

 

<84> 皆が尊貴な地涌の菩薩
出席者:原田会長、正木理事長、杉本婦人部長、橋元青年部長、竹岡男子部長、吉井女子部長

橋元 滅後の広宣流布。これが法華経の大きなテーマの一つです。
杉本 誰が滅後の弘通(ぐつう)(にな)うのか。釈尊の呼び掛けに応えて出現したのが、「地涌(じゆ)菩薩(ぼさつ)」でした。
吉井 大地の底から涌出(ゆじゅつ)したので、地涌の菩薩といいます。
竹岡 仏滅後の末法(まっぽう)の世の中は、人々の生命が濁り、正しいことへの反発が強くなり、弘教(ぐきょう)は困難を極めます。
杉本 その末法における妙法弘通という難事(なんじ)(にな)って出現したのが、地涌の菩薩です。
原田 その姿について、法華経には、強い信念を固くもち、妙法を説いて(おそ)れる心がない。さらに、忍耐の心が定まり、対話に巧みで、品格に満ちていて、智慧(ちえ)にあふれている%凾ニ描かれています。
正木 いわば、地涌の菩薩は、広布を進める本物の弟子≠ニいえます。
原田 末法の御本仏(ごほんぶつ)である日蓮大聖人は、ご自身が地涌の菩薩の上首(じょうしゅ)、つまり最高リーダーである上行(じょうぎょう)菩薩であると宣言されます。「地涌の菩薩のさきがけ日蓮一人なり」(御書1359ページ)と(おお)せの通りです。
吉井 さらに、「()し日蓮地涌の菩薩の数に()らば()に日蓮が弟子檀那(だんな)・地涌の流類(るるい)(あら)ずや」(同ページ)、「日蓮と同意(どうい)ならば地涌の菩薩たらんか、地涌の菩薩にさだまりなば釈尊(しゃくそん)久遠(くおん)の弟子たる(こと)あに(うたが)はんや」(同1360ページ)と述べられています。
正木 つまり、大聖人と同じ心で広布の大願(だいがん)に生き抜く人は、地涌の菩薩であり、釈尊久遠の弟子にほかならないのです。

勇気と智慧と底力

竹岡 創価学会の原点は、戸田先生の「(われ)、地涌の菩薩なり」との獄中(ごくちゅう)悟達(ごだつ)にあります。ここから、皆が「地涌の菩薩」との自覚で進んできました。
原田 池田先生は先月の本部幹部会へのメッセージで、地涌の菩薩の(ちから)について、さまざまな角度から指導されました。「それは、権力にも(あら)ず、財力にも非ず、学歴にも非ず、ありのままの人間の力であります。生命の究極の力であります。南無妙法蓮華経を(とな)え、広宣流布の誓願(せいがん)に立ち上がり、いかなる辛労(しんろう)もいとわず勇猛精進(ゆうみょうしょうじん)していく。そこに、何ものにも屈しない、地涌の勇気が、地涌の智慧(ちえ)が、地涌の底力が滾々(こんこん)と湧き起ってくる」と。
竹岡 さらに「一番乱れた悪世(あくせ)に、一番大変な逆境(ぎゃっきょう)の中で、一番苦しんでいる衆生(しゅじょう)を励まし、救っていくことを、(みずか)ら願い求めて、それぞれの使命の国土に出現したのが、地涌の菩薩であります。力のない地涌の菩薩はいない。慈悲(じひ)のない地涌の菩薩はいない。難を乗り越えられない地涌の菩薩は絶対にいないのであります」と言われました。
橋元 そして、「君たち、貴女(あなた)たちよ、地涌の底力で世界を変えゆけ!」と宣言されたのです。
竹岡 日蓮大聖人の誓願を「我が誓願」として、広宣流布へ進む創価学会こそ、久遠の使命を担った「地涌の菩薩」の教団です。大聖人と一体の弟子の集まりです。
杉本 現実生活の中では、一人一人がさまざまな課題を抱え、格闘する日々かもしれません。しかし、信心で乗り越えられない壁はありません。
原田 その通りです。私たちには、地涌の菩薩として、自らの勝利の姿をもって、友を励ましていく大使命があります。全ての人を幸福にし、世界の平和を築く、広宣流布という大願があります。朗々(ろうろう)たる題目で、満々(まんまん)たる生命力をたぎらせて、全てに勝利の日々を刻んでいきたい。

リーダーは感謝を

吉井 さて、10月を中心に各地で、支部・地区・ブロックの総会が、明るく楽しく開催されます。
正木 この時に当たり、あらためて、会場提供の意義と、使用に際しての注意点を確認しておきます。
吉井 仏が法を説き、衆生が仏法の教えを聞くためには、人が集まる場所が必要です。仏法では、その場を会座(えざ)といいます。
橋元 現代において、仏子(ぶっし)が集う座談会場や個人会館などは、まさに会座であり、精舎(しょうじゃ)(寺院)の役割を担っているといえます。
原田 ゆえに池田先生は、「個人会館として会場を提供することは、祇園(ぎおん)精舎を供養(くよう)した須達(すだつ)長者の信心に匹敵する。その功徳は、無量無辺(むりょうむへん)だ。大長者の境涯(きょうがい)になることは間違いない」と強調されています。
杉本 さらに「そこに集う同志の、常識豊かで楽しそうな姿を見て、周囲の人たちが、学会への理解を深めていく『外交の城』でもある」と言われています。
橋元 だからこそ、私たちは、@時間厳守A会場内・近辺は禁煙、私語を慎むB迷惑駐輪・駐車をしないC清掃、整理整頓D照明・冷暖房の消し忘れに注意E節電・節水――など決められたルールを厳格に守り、地域の宝城(ほうじょう)から「信頼の輪」を広げていきたい。
原田 どうか、会場を使用する側、特にリーダーは、提供者の方に最大の配慮をしていただきたい。
正木 たとえば、病気療養中や未入会の家族、受験生がいる家庭には十分な気遣いをお願いしたい。
原田 リーダーの皆さんは、会場提供者の皆さまへの感謝を忘れることなく、「いつもありがとうございます」「お世話になります」「よろしくお願いいたします」と、真心から御礼を伝えてまいりましょう。

(2014.10. 9. 聖教新聞)

 

 

<85> 地道な日々が偉業をつくる
出席者:原田会長、正木理事長、杉本婦人部長、橋元青年部長、竹岡男子部長、吉井女子部長

橋元 なぜ創価学会は強いのか。かつて池田先生が教えてくださったことがあります。「それは、誰が見ていようがいまいが、一人立って、厳然(げんぜん)と戦う『真正(しんせい)の勇者』がいるからだ。今、自分のいるこの場所こそ、広宣流布の最前線の戦場なり――こう腹を決めて、猛然と祈り戦う、師弟共戦の同志が、全国の津々浦々に光っているからだ」
原田 いつかではなく、今、自分が置かれた場所で広宣流布のために全力を尽くす人を、三世十方(さんぜじっぽう)(ぶつ)菩薩(ぼさつ)がたたえ、諸天善神(しょてんぜんじん)(まも)ることは、絶対に間違いありません。
杉本 リーダーは広布の推進にあって、最前線で奮闘される、お一人お一人の皆さまの激闘を、ゆめゆめ忘れてはいけませんね。
吉井 戸田先生は言われたそうです。「地道でなければ、偉大な事業を成し遂げることはできない。地道でなければ、難攻不落(なんこうふらく)の城を築くことはできない」
原田 であるならば、広布の闘争において、最も地道であり、かつ最も尊い苦労をされているのが、ブロックや地区をはじめとした最前線で活躍する同志です。世界広布という未聞の大事業も、この友がいてこそ成し遂げられるのです。

眼前の課題に全力

正木 今、北陸の誓願長、関東の創価長、総東京の本陣長など、各地で壮年ブロック長に新呼称が誕生しています。
橋元 池田先生は9月号の「大白蓮華」の巻頭言で、「最も地味な庶民の中にこそ、皆が模範と(あお)ぐべき人間の英雄がいる」と言われ、ブロック長・白ゆり長の活躍を、最大にたたえられていました。
竹岡 思えば、1952年(昭和27年)の、あの2月闘争の時、池田先生が戦いの焦点にされたのも、今でいうブロックでした。
橋元 それは、地区、支部をはじめとした組織の総力をあげて、ブロックを支え、応援するという発想の転換でもありました。
原田 「徹して一人を大事にするのなら、むしろブロック中心の活動の方がふさわしい。大きい会合では、リーダーの話も一方通行になりがちだが、ブロックならじっくりと対話もできる」――そう決意され、人を集める≠フでなく、自ら第一線に飛び込み、直接、一人一人に会われました。そして、新しい人材を見つけ、一対一の対話で、激励・指導を積み重ね、人材を育てられたのです。
正木 今こそ、全リーダーが、この先生の行動を(はん)とし、第一線へ分け入ってまいりたい。そして自ら、折伏・弘教、聖教拡大、人材育成などの眼前(がんぜん)の課題に全力を尽くしていきたい。
竹岡 信心の勝負は、自分一人に戻った時です。たとえ誰も見ていなくとも、信心で戦い、勝つ。慢心(まんしん)や要領を(はい)した、この一人立つ闘士であってこそ、真のリーダーです。
原田 御聖訓に「心はたらけば身うごく」(御書1187ページ)と仰せの通り、弾む心が足取りを軽くします。広宣流布の戦いは全て祈りから始めることを肝に銘じ、満々たる生命力と深き信心への確信で、勇気の行動を起こしていこう。
正木 なかんずく、最も大変な地域や、最も厳しい状況の中で必死になって戦う友のもとへ駆け付け、体当たりで道を開いてこそ、リーダーです。
原田 そうです。人を励ます、人を育てるといっても、現場で一緒に戦う以外に道はありません。共に祈り、苦楽を分かち合って前進していく中で、信頼と団結も生まれ、勝利への壁を打ち破ることができるのです。さあ、黄金の本年の総仕上げである「11・18」へ、自身で立てた目標の成就(じょうじゅ)を目指し、皆で躍進していきましょう。

ひったくり対策を

正木 先日、自転車を運転中に、ひったくりの被害に遭った方の話を聞きました。まさか自分がそうした事件に遭うとは思ってもいなかったそうで、自転車の前かごに、ひったくり防止のカバーやネットを装着していなかったことを悔いていました。
杉本 被害者の約9割が女性といわれます。婦人部・女子部は、特に気を付けなければなりませんね。
吉井 警察庁では、ほかにも、ひったくり対策として、歩行時はバッグを建物側に持つこと、遠回りしてでも安全な(人通りが多く夜間でも明るい)道路を選ぶこと、後方に気を配ることなどを挙げています。
杉本 歩きながら、携帯電話でメールや通話をしていると、注意が散漫になり、狙われやすいので、くれぐれも控えましょう。
吉井 最近、自転車と歩行者の事故の際の賠償額の高額化も話題です。
竹岡 小学5年生の男児が、自転車で坂道を下っていた時、60代の女性に衝突し、重い障害を負わせたとして、地裁が男児の親に約9500万円の支払いを命じた例もありました。
杉本 自転車に乗ることは、それだけ責任が重大であると自覚しなければいけませんね。
吉井 自転車事故の主な原因は、急な車線変更や、一時停止ならびに信号無視によるものです。
橋元 運転中は、携帯電話やイヤホンを使用しない、雨天の傘差し運転はしないなど、どうか無事故を期していただきたい。
原田 「かまへて・かまへて御用心(そうろう)べし」(御書1133ページ)です。「事故は絶対に起こさない!」との強い一念で用心を重ね、安全への意識を一段と高め、無事故へたゆまず努力していこう。

(2014.10.13. 聖教新聞)

 

 

<86> 人間主義の哲学広げる民音
出席者:原田会長、正木理事長、小林民音代表理事、杉本婦人部長、橋元青年部長、吉井女子部長

吉井 「音楽で人と人を結ぶ」との信念のもと、世界中の音楽芸術を日本に紹介し、多くの人々の心に共感の輪を広げてきた民主音楽協会(民音)が10月18日で創立51周年となります。
原田 次の50年へ向け、新たな歩みを開始している民音の前途洋々たる船出を祝賀するように、先日、行われた、舞劇「朱鷺(とき)」のプレビュー上演会(主催=中国人民対外友好協会、民音)は大盛況でした。
小林 皇族をはじめ、政財界、各国大使ならびに日中友好団体の関係者らが鑑賞した上演会は長年、民音が中国と結んできた友誼(ゆうぎ)(あか)しでもありました。
橋元 約40年前、民音創立者の池田先生の陣頭指揮のもと、北京芸術団を招へいして以来、中国と民音の文化交流は続いています。
杉本 「()ふかければ(えだ)さかへ(みなもと)遠ければ(ながれ)長し」(御書1180ページ)と仰せの通り、先生が開かれた道が「友情の大道」へ広がっていることを実感します。明年の6・7月に全国28都市で行われる公演を、どうぞ楽しみにしてください。

最大級≠フ博物館

橋元 民音では今、来年度の賛助会員の募集を行っています。その案内用のDVDでは、賛助会員の皆さまの真心の会費で運営されている、社会貢献の音楽活動の様子が、大きく4点にわたり描かれています。
正木 その第一が、博物館事業です。東京都の登録博物館でもある民音音楽博物館は本年、開館10周年を迎え、日本最大級の音楽博物館として、多くの人に親しまれています。
橋元 第二に、青少年への情操教育として評価される活動です。たとえば、全国4100校以上で行われてきた学校コンサートが、その代表例です。
正木 第三として、日本の音楽文化を世界に広める活動です。昨年は中国に民音芸術団を派遣し、大好評でした。
小林 そして最後に、音楽界の発展に寄与する事業です。今や日本を代表する規模に発展を遂げた民音の指揮者コンクールは、1967年(昭和42年)から続けられ、数多くの音楽家を世に送り出してきました。
原田 世界的な指揮者の小澤征爾氏が師事した齋藤秀雄氏が第1回の審査委員長を務めたことでも知られています。小澤氏も、指揮コン≠フ大発展を心から喜ばれ、「民音の方には本当に感謝しております。齋藤先生が生きていらしたら、とても嬉しがると思います。齋藤先生が一番望んでいたことですから」と述べています。
杉本 今回のDVDでは、この指揮コン≠フ出身者である尾高忠明氏が、民音の賛助会員の意義についても語られています。
吉井 都内の大学で教べんをとり、世界中のオーケストラでも活躍し、NHK交響楽団の正指揮者も務める方ですね。
原田 その尾高氏いわく、音楽を浸透させるため、いろいろな方の賛同を得て、成り立っている民音の活動は、とても美しいことです。これは文化が発展しているヨーロッパでもないことです≠ニ。
小林 全国の民音推進委員や賛助会員の皆さまの力強い支えにより、名実共に「世界の民音」へと発展を続けています。心から感謝申し上げます。

被災者に寄り添う

杉本 現在、民音では、東日本大震災の被災地の小・中学校で東北希望コンサート(共催=TBSラジオ&コミュニケーションズ、IBC岩手放送、東北放送、ラジオ福島)も行っています。
吉井 35回を数え、毎回毎回、どれだけ被災者の心に寄り添えるか真剣に話し合いを重ねながら、公演を行っていると聞きました。
正木 その一環として、訪問先の学校の校歌を出演者がアレンジして披露しているそうですね。
小林 校歌には、子どもたちが大いに学び、健やかに成長してほしいとの願いが込められています。その効果をアーティストが歌うことで「校歌が、こんなに格好いいなんて知らなかった」と、子どもたちの喜びにもなっています。
杉本 民音で公演したアーティストは「観客からの敬意の拍手。温かな会場の雰囲気。これは世界のどこでも味わったことがない」と口々に語るそうです。
吉井 「世界の文化を紹介するという大きなスケールの活動に驚きました。世界を見渡しても民音だけかもしれません」と言う識者の方もいます。
原田 105カ国・地域の音楽芸術を日本に伝え、鑑賞者は累計で1億1000万人を超える民音は、さらに人間文化の創造に貢献してもらいたい。
正木 池田先生は言われています。「文化・芸術には、民族や国家を超えて人間を魅了し、人と人とを結ぶ力がある。優れた音楽が、世界の多くの人びとに愛され、人間の融和、心の結合の力となってきた例は少なくない」
原田 音楽に代表される文化が先頭に立ってこそ、人間主義の哲学の道が開かれる。これが、世界平和の永遠の鉄則です。
小林 数年前、北海道でロシア民族歌舞団の公演が行われた時のことです。60代の男性がこう感想を寄せました。「正直に言います。本当は今日のコンサートに来たくありませんでした。ロシアに対し、さまざまな思いが入り乱れていたためです。しかし今日、素晴らしい踊りと歌を見聞きし、涙が出ました。自分の狭い感情で、その国を判断してはならないと思いました。民間外交こそ、平和への近道なのですね」と。
原田 まさに民音の理念を象徴した声です。

(2014.10.16. 聖教新聞)

 

 

<87> 職場でなくてはならない人に
出席者:原田会長、川原社会部長、杉原社会部女性部長、橋元青年部長、竹岡男子部長、吉井女子部長

川原 24日は仏法(そく)社会の実践者「社会部の日」です。今、社会部員と語り合う中で、職場の人間関係で課題を抱えている方が少なくないと感じます。
吉井 社会部員だけでなく、働く全ての人に共通する悩みだと思います。
橋元 激しい競争社会ゆえに、他人を思う余裕がなくなっているのかもしれませんね。
原田 しかし、苦境の時、大変な時こそ、勝負の分かれ目≠ナす。「仏法は(たい)のごとし世間(せけん)はかげのごとし体(まが)れば(かげ)ななめなり」(御書992ページ)との御金言(ごきんげん)通り、信心根本に挑み抜けば、必ず打開することができます。
川原 「社会部の日」記念の首都圏大会で活動報告をされた方もそうでした。絶対に信心で勝ってみせる!≠ニ決意し、学会活動から一歩も引かず、折伏にも挑戦した結果、環境が大きく変わっていったという体験でした。
原田 「朝晩の勤行・唱題で学会活動と仕事の目標を明確に祈りました!」と語っていた姿が印象的で、ここにこそ、勝利への道があると確信します。

学会から離れない

竹岡 仕事と学会活動の両立――これも皆がぶつかる悩みです。
橋元 池田先生は言われました。「職場で実証を示し、なくてはならない人になることが大事です。同時に、創価学会の組織こそ、自分が根を張る大地であると、心を定めることです。人間的成長を図り、幸福境涯(きょうがい)を築いていくための養分は、学会という大地から吸い上げていく以外にありません。したがって、何があっても、学会の組織から離れないことが肝要です」と。
竹岡 もちろん、会合に出たい! 学会活動がしたい!≠ニ思っても、十分に動けない時もあります。しかし大切なことは、忙しいから仕方がない≠ニ、諦めてしまわないことです。
原田 「仕事が忙しく、会合に出られない時こそ、必ず、活動に参加できるようになろう≠ニ、心に決めるんです。その一念が成長につながっていくし、やがて事態を変えていく力になっていきます。そして、一生懸命に、御書をはじめ、『聖教新聞』などを読み、学会活動できるように真剣に唱題するんです。また、少しでも時間を見つけては、同志と会い、広宣流布への決意を新たにしていくことが大切です」とも先生は言われています。
橋元 忙しい時こそ、時間を作り、同志と会うことですね。そこから、勇気と活力も生まれるものです。
杉原 大手製紙会社で広報室の中心として活躍する婦人部員がいます。普段の会合に参加することはなかなかできません。激務の最中には、休憩時間に、更衣室で一人、聖教新聞を読んでは、元気を取り戻していたそうです。
吉井 聖教新聞が孤軍奮闘する同志への最大の味方≠ニなったわけですね。
杉原 やがて職場で良き理解者にも巡り合い、学会の組織でも温かな応援を受け、白ゆり長に。8月に、見事にご主人と共に義母への弘教を果たし、現在も職場でなくてはならない人≠ニして輝いています。

負けじ魂≠ナ奮闘

竹岡 また、自分の希望と違う職場で働くことに悩む方も多くいます。
川原 仕事は生きていくために不可欠です。たとえ、思い通りでなくても、生活の足元を固める上で我慢することは必要です。
原田 先生も「太閤(たいこう)秀吉だって、最初は草履取りだったではありませんか。そのなかで一つ一つ信頼を勝ち取っていった。千里の道も一歩からです」と言われ、「ともかく、広宣流布の使命を果たしていくために仕事を与えてください。道を開いてください≠ニ、しっかり祈っていくんです。広宣流布につながる祈りは、(ぶつ)菩薩(ぼさつ)の祈りであり、その真剣な唱題が大宇宙をも動かしていきます」と指導されています。
吉井 創価女子短期大学を卒業後、大手建設会社に就職した女子部員がいます。配属は現場事務員。作業現場で、年配の職人さんたちと一緒に、汗を流す日々が始まります。
杉原 20歳の女性には、大変な環境だったと思います。それでも、創価の負けじ魂で彼女は奮闘します。
吉井 学会について無理解な発言をする職人さんもいたそうです。しかし、彼女は根気強く対話を重ね、その壮年は、聖教新聞を読むようになりました。さらに信頼を積み重ね、何と、その方は今回、会友として、任用試験への挑戦を決意されています。
杉原 誠実に努力を続けてきた彼女を、上司も高く評価し、昨年には、異例の本社秘書に抜てきされ、学会の組織にあっても、区女子部長として生き生きと躍動しています。
川原 秘書といえば、社会部員の中には、その重責を担う方も多くいます。懸命に勉強を重ね、会社のために誠意をもって仕事に取り組む姿勢を間近で見て、「あなたがなぜ、いつもそんなに輝いているのか。その原動力が知りたい」と学会の座談会に参加を希望される役員の話も多く聞きます。
杉原 辛抱強く耐え抜く中で、才能は開花します。現在、大手企業の役員や銀行の支店長を務める女性社会部員も誕生していますが、皆が口々に「忍耐強く努力したことが今、生きています」と語っています。
原田 日本の多くの企業のトップが、創価の友の活躍に目を見張る時代が到来しています。「社会で勝利! 人生で勝利! 不屈の太陽たれ! 我らは広布の賢者なり」とのスローガンのままに、不屈の魂で、さらに活躍されることを深く念願しています。

(2014.10.20. 聖教新聞)

 

 

<88> 学会は温かな励ましの団体
出席者:原田会長、正木理事長、杉本婦人部長、橋元青年部長、竹岡男子部長、吉井女子部長

竹岡 全国の友が、その発展を喜んで見つめる創価大学から、うれしいニュースが相次いでいます。
杉本 まずは、箱根駅伝への出場決定ですね。
正木 長年の夢を実現させ、初出場を勝ち取った学生やスタッフらの奮闘に、心からの拍手を送りたい(一同、大拍手)。
杉本 本番へ向け、一層の努力を重ね、明年の1月2・3日、新春の箱根路を快走する学生たちの姿が楽しみでなりません。
橋元 それから、先月には文部科学省の「スーパーグローバル大学創成支援事業」にも選定されました。
竹岡 共に選ばれた他の36大学には、旧帝大を中心に伝統ある大学が並びます。大学の国際化とグローバル人材の育成へ、挑戦を重ねる創大への期待度の高さがよく分かります。
原田 創立の理念のままに「世界市民」を育成する「人間教育の世界的拠点」の構築へ進みゆく創大を、さらに応援していきたい。
吉井 また、創大の4年生も参加した、女子学生の登山隊が、ヒマラヤ未踏峰のマンセイル峰(6242メートル)の初登頂に、見事に大成功したことも話題を呼びました。
原田 ますます進歩を続ける創価大学のように、私たちも新たな自身の構築に挑み続けていきましょう。

苦悩を分かち合う

正木 先日、ある新入会者の方に、このように言われました。「学会の皆さんは、本当に温かい。たとえ自分が大変な状況であっても、悩む人がいれば、心からの励ましを送ってくれます。他人のことを思う余裕がない社会になりつつある今、学会の存在は本当に希少です」と。
橋元 「妙法の 広布の旅は 遠けれど 共に励まし 共々に()かなむ」と戸田先生は詠まれました。目の前の一人に真心からの励ましを送る学会は、日本最大の「励まし」の団体でもあると思います。
竹岡 「励まし」こそ、学会員の最高の魅力≠ニ語る識者もいますね。
吉井 池田先生はかつて、ある小学生から、「毎日どんなことをしていますか?」と質問され、こう答えられたことがあります。「一言(ひとこと)でいえば『人を励ますこと』『人を勇気づけること』です」と。
原田 小説、随筆の執筆にはじまり、メッセージ、和歌など、先生の行動は、その全てが友を励ますための行為です。
杉本 励ましの言葉は、相手を思う一念の強さから発せられます。何とか乗り越えてほしい∞幸せになってほしい≠ニ、悩みや課題を抱える友の心境になって、共に悩み、考えていこうとする真剣な心が、相手にも伝わるのです。
原田 御書に「一切衆生(しゅじょう)()()()くるは(ことごと)()れ日蓮一人(いちにん)の苦なるべし」(758ページ)と(おお)せです。私どもは、自分のことだけを悩み、汲々(きゅうきゅう)とするのではなく、周囲のあらゆる人々と同苦(どうく)し、苦悩を分かち合っていきたい。それが仏法者の生き方だからです。
正木 学会には、この精神が脈打っているからこそ、「励まされる側」だった人たちが、信心によって人間革命し、今度は、「励ます側」へと成長を遂げていく数多くのドラマがあります。
吉井 「励まし」は英語で「エンカレッジ(encourage)」といいます。これは「カレッジ(勇気)を与える」という意味です。「勇気を吹き込む」のが「励まし」です。
橋元 さらに、日本語の「励まし」には「励む」ようにさせるとの意味があります。「励む」とは「激しく」気持ちを立たせて向かうことです。
杉本 厳しい社会状況の中で、たとえ決意をしても、一人では、なかなかやり遂げられないこともあります。
原田 だからこそ、ともどもに励まし合うことが大切です。先生は、励ますことは、「大変といえば大変ですが、そんな時は『太陽』を思います。毎日、必ず太陽は昇ります。雨が降っても、曇っていても、空の上には必ず太陽がある。この『太陽の辛抱強さ』を思いながら、私も一日一日、頑張っているのです」と語りました。
正木 私たちも、先生の姿に学び、一人一人が太陽のごとく、友に励ましの光を届ける日々を送っていきましょう。

「寒暖の差」に注意

吉井 さて、列島を襲った台風が去り、一気に秋の様相を(てい)してきました。
杉本 一日を通しての寒暖の差も激しく、くれぐれも風邪をひかないよう、体を大切にしていかねばなりませんね。
竹岡 日没時間が次第に早まる時期でもあります。車を運転される方は、早めにライトをつけるようにしましょう。
橋元 自転車に乗る方も、日が暮れると、視界が極端に悪くなります。体や自転車に反射材を付けるなどし、目立ちやすい服装を心掛けたいですね。
原田 何より、早朝の冷え込みも、厳しくなってきます。寒いと体も硬くなります。路面の状態にも変化が生まれます。聖教新聞を配達してくださる「無冠の友」の皆さんは、これまで以上に用心を重ねていただきたい。私たちは、無事故を毎日、真剣に祈念していきましょう。

(2014.10.23. 聖教新聞)

 

 

<89> 題目が勇気と智慧の源泉
出席者:原田会長、正木理事長、杉本婦人部長、橋元青年部長、竹岡男子部長、吉井女子部長

杉本 今、各地で新しい力≠ェ目覚ましい活躍をされていますね。
正木 新会員の方々をはじめ、新たに広布に立ち上がったメンバーも多くいます。共に、「信心の基本」を学び合うためにも、あらためて「祈りの姿勢」について確認しておきたいと思います。

人生を切り開く力

原田 先日の「新時代を開く」で池田先生は、次のように教えてくださいました。
 「柔道にも剣道にも基本があるが、幸せになるための信心の基本は勤行にある。日々、真剣に勤行・唱題を重ねた人と、いい加減な人とでは、表面は同じように見えても、3年、5年、7年とたっていったとき、厳然(げんぜん)たる開きが出てくるものだ」と。
杉本 折伏・弘教とともに、私たち一人一人が信仰を深めていく根幹(こんかん)の仏道修行こそ、勤行・唱題の実践ですね。人間革命も、宿命転換も、その原動力は勤行・唱題です。
橋元 御聖訓(ごせいくん)にも「深く信心を(おこ)して日夜(にちや)朝暮(ちょうぼ)に又(おこた)らず(みが)くべし何様(いかよう)にしてか磨くべき(ただ)南無妙法蓮華経と唱へたてまつるを(これ)をみがくとは()うなり」(御書384ページ)と仰せです。
 この御文を通し、池田先生は綴られています。
 「力強い勤行、すがすがしい勤行、真剣な祈りを込めた勤行は諸天(しょてん)をも動かしていく」
 「所詮(しょせん)は題目を唱える以外にない。仏道修行で、一番やさしい修行は唱題であり、一番難しい修行も題目を唱えることだ。生き抜く力の源泉、勇気と智慧(ちえ)の源泉こそ題目なのである」
原田 朗々(ろうろう)たる祈りで、満々たる生命力が湧かないわけがない。強い信心があれば、必ず一切の道が開かれていく――このことを先生は、私たちに示してくださっています。仏法の真髄である題目を唱え抜いた人には誰もかないません。
吉井 今月の座談会拝読御書「日女御前(にちにょごぜん)御返事」も、強盛(ごうじょう)に題目を唱えていくことの重要性を説いた御文でしたね。
 「南無妙法蓮華経とばかり唱へて仏になるべき事(もっと)も大切なり、信心の厚薄(こうはく)によるべきなり仏法の根本は信を(もっ)(みなもと)とす」(同1244ページ)との仰せです。
竹岡 唯一無二(ゆいいつむに)の姿勢で御本尊を拝し、信心に励むこと、そして即身成仏(そくしんじょうぶつ)要諦(ようてい)も「信心の厚薄」にあることを説かれています。御本尊根本の信心は、人生の勝利を力強く切り開いていく究極の力です。
正木 真剣な祈りに、行動・実践を伴ってこそ、現実の人生の変革が可能になります。強い信力(しんりき)行力(ぎょうりき)に応じて、御本尊の仏力・法力が涌現(ゆげん)し、功徳が厳然と現れるのです。
原田 「祈り――それは、あきらめない勇気だ。自分には無理だと、うなだれる惰弱(だじゃく)さを叩き出す戦いだ。現状は変えられる! 必ず!=B確信を命の底に刻み込む作業だ」と先生は述べられています。
 真剣に祈る時、わが生命が大宇宙の妙法のリズムに合致(がっち)し、限りない智慧と慈悲と勇気を発揮し、現実を変革していくことができるのです。

本年の総仕上げへ

竹岡 「大白蓮華(だいびゃくれんげ)」6月号に掲載された池田SGI(創価学会インタナショナル)会長指導選集「幸福と平和を創る智慧」のテーマも、勤行・唱題の意義や、祈りの姿勢についてでしたね。
吉井 どのような心構えで唱題に取り組めばいいのか等、具体的で分かりやすく記されていました。
 「自分自身が願っていること、悩んでいること、希望することを、ありのまま祈っていくことです。
 苦しい時、悲しい時、辛い時には、子どもが母の(かいな)に身を投げ出し、すがりつくように、『御本尊様!』と言って、無心にぶつかっていけばいいんです。御本尊は、なんでも聞いてくださる。思いのたけを打ち明けるように、対話するように、唱題を重ねていくんです」
橋元 すぐに現れる「顕益(けんやく)」と次第に現れてくる「冥益(みょうやく)」についても、たとえ、すぐに結果が出なくても、何があっても粘り強く祈りと努力を重ねていけば、必ず幸福になる、自分にとって一番いい方向に進んでいけることを教えてくださっています。
原田 御聖訓には、「一遍(いっぺん)の題目にも、限りない功徳がある」(同940ページ、趣意)とあります。仏法は人間を自由にするものであり、人間を縛るものではありません。窮屈に考える必要はなく、少しずつでも挑戦を続けていく心が尊いのです。
正木 今、「世界広布新時代 開幕の年」の総仕上げ、そして明年の「躍進の年」へ、全国の同志が広布拡大に大きく打って出ています。幸福、勝利の人生へと進む原動力、それは「誓願(せいがん)の祈り」です。
杉本 先生は随筆で、次のように(つづ)られています。
 「一念が変われば、自分が変わる。自分が変われば、環境が変わり、世界が変わる。この大変革の根源をたずねれば、御本尊に向かう自分自身の『祈り』の革命的深化(しんか)にほかならない」
 「祈りとは本来、『誓願』である。『必ずこうする』という誓いであり、明確な目標に挑み立つ宣言である」
原田 仏法は「本因妙(ほんいんみょう)」です。今、ここで、まず自身が誓うことからすべては始まります。一人一人が、真剣な祈りと勇気の行動で、人間革命と宿命転換を果たし、万代(ばんだい)にわたる広布の未来を大きく開いていきましょう。

(2014.10.27. 聖教新聞)

 

 

<90> 芸術は心結ぶ平和推進の力
出席者:原田会長、正木理事長、東京富士美術館 五木田館長、杉本婦人部長、橋元青年部長、竹岡男子部長、吉井女子部長

橋元 芸術に触れると心が豊かになります。感動が、歓喜(かんき)や勇気につながることもあります。
吉井 11月3日は、創価文化の日であり、八王子市の東京富士美術館の開館記念日でもあります。
杉本 文化を民衆の手に! 人間を高め、平和を推進する力に!=\―池田先生は、東京富士美術館を創立した心境をこのように語られています。
五木田 1992年(平成4年)のことです。中国・北京で東京富士美術館所蔵の「西洋絵画名作展」の開催が決まりました。
原田 それは中国初の本格的な西洋絵画展でした。当時の中国の美術館には、国際基準に達する設備が整っておらず、海外の有名美術館から名品を借りることができずにいたのです。
五木田 しかし、先生の発想は違いました。芸術作品は、それを観たい人のためのものではないか=\―そうして、絵画展の実現を後押しされたのです。
正木 同展には、「西洋の名画をこの目で観たい」と渇望していた、美術学生や美術愛好家が、中国全土から訪れました。中には、汽車を乗り継ぎ、何日もかけてやって来て、開館から閉館まで、食い入るように絵を観ていた美術学生の姿もあったそうです。
五木田 その後、中国の美術館の環境は急速に整備され、海外の名品を集めた美術展も多くなりました。その先鞭をつけたのが東京富士美術館だったのです。
原田 「芸術は、万人(ばんにん)に広々と開かれなければならない」との池田先生の信念を象徴した話です。
正木 世界の美を鑑賞する機会を、民衆に提供すること――これが、東京富士美術館の使命の一つです。
杉本 庶民が和気あいあいと集う富士美≠ヘ、日本の美術館の中でも際立っていると評価する識者もいらっしゃいます。この秋、本館ロビーにオープンしたラウンジも好評で、彩り豊かな景色を眺めながら、対話の花が咲いています。

「人間革命」に共感

原田 「芸術というのは、民族や国境、宗教や習慣の違いを超えて、人間の心と心を結びつける」と池田先生は言われています。芸術の力で、世界の人々を結びつけ、平和の(いしずえ)とすることこそ、先生が美術館に託した願いです。
五木田 「世界を語る美術館」をモットーに、世界各国との活発な交流を続けてきた東京富士美術館は、常に、その創立者の思いを根底に歩んできました。
橋元 一つの国や地域に特化せず、多くの国と交流をしてきたのも、大きな特徴ですね。その結果、30年を超える歴史の中で、40回以上の「海外文化交流特別展」が開かれました。
吉井 しかも、その多くが、創立者である池田先生が築いてきた各国の識者・指導者との友情が土台となって実現したものです。
原田 たとえば、1987年(昭和62年)の「フランス革命とロマン主義展」がそうです。
杉本 フランス革命とその前後の時代を、美術・歴史・文化の総合的観点から紹介した展示ですね。
原田 日本の民間団体が創立した美術館の展示では異例の「フランス革命・人権宣言200周年委員会」の公式行事第1号の認定がなされたものです。
五木田 開催の前、東京富士美術館の担当者は、同委員会のバロワン会長のもとへ、展示の打ち合わせに行きました。担当者が、創立者である池田先生の名前を出すと、同会長は、即座に公認証書にサインしたそうです。
原田 実は、同会長は、70年代の後半に、小説『人間革命』を手にし、読んでいました。そこに描かれている、人間の内面の変革が社会を変え、さらに一国を変え、やがて人類の運命をも転換していくという、壮大なテーマに引かれていたのです。
五木田 著者に一目会いたいと願っていた同会長にとって、東京富士美術館の創立者が池田先生であることは大きな驚きで、フランス国家を挙げての行事に承認されたわけです。

「思いやり」を育む

吉井 現在、東京富士美術館では、「ロイヤル・アカデミー展」が開催されています(11月24日まで)。
橋元 モネやルノワールなどの印象派とは違い、日本人には、あまりなじみがないと思われる「イギリス絵画」の展覧会です。
五木田 たとえ、イギリス絵画にピンと来ない方が多くとも、シェークスピアやビートルズなど、イギリス文化は、日本でもよく知られています。
正木 そうしたイギリス文化の特徴は、「伝統と最先端の融合」といわれます。これこそが今回の展示の見所の一つです。
原田 普段、接することのない文化・芸術と触れ合うことで、人間の感性は刺激され、相手の立場や気持ちになって考える「思いやり」が育まれます。さらに、新しい考えや価値、そして行動を生み出し、困難を乗り越える力を養うこともできます。
正木 池田先生は綴られています。「一流の文学を読む。一流の音楽を聴く。一流の絵画を観る。一流の(たましい)に触れる、その切磋琢磨(せっさたくま)によって、一流の人格も磨かれるのだ」と。
吉井 御書には、「(あさ)きを()って(ふか)きに()くは丈夫(じょうぶ)の心なり」(509ページ等)と仰せです。
杉本 芸術の秋。友と共に一流に触れ、一流の人格を磨いていきたいですね。

(2014.10.30. 聖教新聞)