< 座談会 >

世界広布新時代の旭日

 


 

 

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男子部よ 時代の壁を破れ!
絶対無事故へ 万全の備えを
偉大な使命の広布の先駆者
一人立つ!こそ創立の精神
婦女一体で躍進の門を開く
要諦は「団結」と「スピード」
師弟の道で自身の広布史を
勇気の生命が金剛の境涯開く
今日も私は勝った!の毎日を
勇気と闘魂で眼前の壁を破れ

 

 

 

<91> 男子部よ 時代の壁を破れ!
出席者:原田会長、正木理事長、橋元青年部長、竹岡男子部長、鈴木創価班委員長、宮尾牙城会委員長

竹岡 「いつの時代になろうが、かならず人の中には人がいるものです」――かつて池田先生は、この中国の箴言(しんげん)を男子部に贈り、人材を見つけ、育てることの重要性を教えてくださったことがあります。
橋元 前途洋々たる学会を建設するため、任用試験を通じた人材の育成、創価班・牙城会などの大学校生への励まし、さらに折伏(しゃくぶく)弘教(ぐきょう)と、全力で人を育む男子部にとって今、心に刻むべき指針(ししん)です。
竹岡 9月に新時代第1回全国男子部幹部会が行われた四国も、この決意で、新たな歴史を開きました。「必ず人材はいる!」と決め、創価家族が一丸(いちがん)となって励ましを送った結果、普段の3倍を超えるメンバーが参加できたのです。
正木 幹部会の様子は後日、四国の全同志に放映されました。「感動で涙が止まりません」「少年部の息子も目を輝かせていました」「日本の未来は大丈夫だと確信しました」など、全世代への波動となりました。
宮尾 少子化や不透明な経済、世界での紛争や貧困など、社会には課題が山積(さんせき)しています。男子部には、こうした時代の壁を破る使命があります。
原田 池田先生は、英雄ナポレオンの生涯を通じ、このように呼び掛けられています。「世界は多くの面で行き詰まっています。何をしても変わらないという無力感も強い。だからこそ、壁を破りに破ったナポレオンの勇気に学びたいのです。時代は変わります。変わると決めて、挑戦を続けるべきです」
竹岡 どんな困難も、信心で乗り越えることができる!=\―この大確信に燃え、新しい時代の強い男子部を築いていきます。
橋元 その先頭に立つのが各地の大学校生です。第2総東京・清瀬常勝区の創価班大学校では団長、副団長を含む6人のスタッフが皆、弘教を達成。その勢いのままに、3人の大学校生が折伏を実らせています。
鈴木 原動力は、真剣な祈りと団結です。7月20日の創価青年大会を終えた直後から8月31日の大学校生大会を目指し、一日も欠かさず、皆で唱題。その中で、初めて仏法対話に挑戦するメンバーが誕生し、11・2「創価班の日」へ、さらに皆で唱題に励み、次々と弘教が成就しています。
正木 真剣な題目に勝る力はありませんね。

「学会厳護」の使命

鈴木 私は、これまで、聖教新聞社のカメラマンとして、各地で奮闘される同志の皆さまを取材してきました。そうして撮影した写真の一枚一枚を通して、池田先生から指導を受ける機会がありました。
原田 「どうしたら皆がもっと喜ぶか」「同志のために、さらにできることはないか」――先生は常に、こう考えながら、聖教新聞などを見られています。
鈴木 はい。以来、先生のように、「同志に真心を尽くしていける境涯を開きたい」と祈り、「生まれ変わった息吹(いぶき)で、勇敢(ゆうかん)に楽しく(かしこ)く」大折伏をしようと決意。昨年9月から7人の方に弘教を実らせることができました。
橋元 鈴木委員長が語る折伏体験は、全国の創価班員に勇気を与えています。
宮尾 私の原点は、アメリカ創価大学在学中に、アメリカSGI(創価学会インタナショナル)の牙城会の一員として任務に励んだことです。
原田 池田先生は、小説『新・人間革命』「厳護(げんご)」の章で、牙城会メンバーに「私は、いつも君たちと一緒に行動するわけにはいかないが、心は一緒だよ。使命は同じだよ。どうか、私に代わって、本部を守ってください。会館を守ってください。同志を守ってください」と言われています。
正木 この牙城会の使命を果たそうと、「学会厳護」の魂を燃え上がらせ、会館を守る牙城会のネットワークは、世界中に広がっていますね。
宮尾 はい。その中で、忘れられないのが、マレーシア出身の先輩の姿です。着任前には必ず、自ら準備してきた、池田先生の指導や御書の一節を披露。皆の信心を鼓舞(こぶ)してくれました。さらに、人の見ていない所で、落ちているゴミを拾ったり、椅子のズレを直したりと、誰も気付かないような小さなことを決して見逃さない方でした。
正木 牙城会の模範ですね。
宮尾 その先輩の口癖は「今日の着任は、池田先生が来館された際のリハーサルだ」でした。真剣に師を求め、ひたむきに任務に取り組む姿は今も私の脳裏に焼き付いています。
鈴木 大学4年生の時、南米アルゼンチンに留学した私も、バスで片道10時間以上かけてSGIの会館に着任する創価班員の凛々(りり)しい姿が心に残っています。

歴史をつくる闘争

原田 御書には、「(つい)には一閻浮提(いちえんぶだい)に広宣流布せん事一定(いちじょう)なるべし」(816ページ)と仰せです。一人一人が、その胸中(きょうちゅう)に、広布実現の炎を赤々と燃やせば、世界広布は必ずできます。そう確信し、勇気の折伏に、友の励ましに、まい進していきたい。
橋元 男子部は、部平均3世帯を超える御本尊流布で新時代の男幹(だんかん)≠飾った関西をはじめ、各地の奮闘により、本年の目標であった3万世帯を大きく超える弘教を達成しました。
原田 先生は、新時代全国男子部幹部会に寄せられたメッセージを、それぞれ「追撃(ついげき)の手をゆるめるな!」「永遠(とわ)魔軍(まぐん)(おさ)えゆけ!」との呼び掛けで締めくくられています。
竹岡 「法華経の(かたき)をだにも・せめざれば得道(とくどう)ありがたし」(御書1494ページ)との御聖訓を胸に刻み、11・5「男子部の日」から、さらに歴史をつくる闘争に打って出ていきます。

(2014.11. 3. 聖教新聞)

 

 

<92> 絶対無事故へ 万全の備えを
出席者:原田会長、正木理事長、聖教新聞社 原田光治 代表理事、杉本婦人部長、橋元青年部長、吉井女子部長

杉本 「世界広布新時代」開幕の本年も、いよいよ11月。総仕上げの時を迎えています。
原田 中でも今、全国の同志が、聖教新聞の大拡大に挑戦してくださっています。心から感謝いたします。
正木 おかげさまで、5月に行った聖教新聞の紙面刷新も好評で、「ますます充実した紙面を期待したい!」との声を多くいただいています。
原田(光) 全国、全世界の読者の皆さまの献身的な支えへの感謝を片時も忘れることなく、新時代にふさわしい新聞作りに、さらに励んでいきます。
吉井 そうした中、先日、池田先生と奥様が、聖教新聞本社の「言論会館」を訪問され、勤行・唱題をされました。
原田(光) 本社は、池田先生が数々の世界の識者と会見をされ、幾多の原稿を執筆された場所です。多くの会合に参加され、大事な指導を残された地でもあります。
正木 まさに、先生が世界広布の指揮を執られた戦いの本陣といえます。
原田 過日の随筆でも、「私も妻も、聖教新聞の一層の大発展を強盛(ごうじょう)に祈念した。そして『無冠の友』『通信員』『新聞長』をはじめ、聖教を支えてくださっている全ての方々に届けと、真剣に題目を送った」と(つづ)られました。
原田(光) 先生の真心とご期待に何としてもお応えすべく、人間主義の機関紙・聖教新聞の新時代を勝ち開いていきます。

危険を「予測」する

橋元 さて、この11月から12月にかけて、全国で支部ヒヤリハット配達員会が開催されます。
杉本 配達員の皆さまにとって、絶対無事故のための意識を向上させる大切な機会です。お忙しい中かと思いますが、時間をやり繰りしながら、全員で参加し、有意義な集いにしていきましょう。
吉井 この場では、交通安全のためのパンフレットも活用されます。
杉本 その中には、「私の安全宣言」という配達員会の実施例が紹介されています。
原田 無事故を期すために、最も大切なことは、「危険を予測する能力」だといわれます。
橋元 階段、段差、砂利、突起物など、配達ルートには、事故を起こしやすい箇所が必ずあります。
原田 その危険箇所を思い起こしながら、「どこで」「何をすれば」無事故の配達ができるのか――。これをあらかじめ想像しておくことが、危険を予測する力を高めます。
杉本 危ない場所をしっかりと思い浮かべ、自分なりの事故予防策を人に伝える――これが「私の安全宣言」です。各地で行われるヒヤリハット配達員会で、ぜひ実践してみていただければと思います。

心と体にスイッチ

吉井 また、今回も、交通安全のためのDVDを視聴する予定です。
橋元 「歩行時の転倒事故の予防策」「自転車の安全な乗り方」「日頃の健康管理」「冬の無事故」との四つのテーマで構成されたDVDですね。
正木 たとえば、自転車の安全対策では、「なぜ、自転車の左側通行が義務付けられているか?」が、専門家によって分かりやすく解説されています。
杉本 正しいブレーキ操作や、安定した自転車の降り方なども教えてくれています。
正木 どれも非常に重要であり、また役立つ内容ですので、DVDを通し、皆でしっかり学習していきたいですね。
原田(光) さらに、今回のDVDでは、「配達前の3分間体操」と題する簡単な準備運動も紹介されています。
正木 「布団の中での背伸び」にはじまり、「寝たままでの自転車漕ぎ」「股関節と膝曲げ」「アキレス腱伸ばし」「スクワット」など、どれも覚えやすく実践しやすいものです。
橋元 人間の筋肉は、寝ている間に、縮んで固まってしまうそうです。その硬直した筋肉を伸ばすことで、血の流れが活性化され、体を動かすための準備状態をつくることができます。
吉井 配達という運動≠始めるための準備が整うわけですね。
杉本 そうです。体操をすることで、「これから配達に行くぞ!」と、自分の心と体にスイッチを入れます。それが事故予防にもつながるのです。
原田(光) 特典映像では、配達における無事故や、日常生活にも有効な筋肉を鍛えるための簡単な体操も紹介されています。一緒に活用いただければと思います。
吉井 日蓮大聖人は、真心の供養を届けられた門下に、「(おん)使(つかい)をもって脚力(かくりき)につかわされて(そうろう)事心ざし大海(たいかい)よりふかく善根(ぜんこん)は大地よりも(あつ)し」(御書1105ページ)と仰せです。
原田 仏意仏勅(ぶついぶっちょく)の創価学会の機関紙である聖教新聞は、現代における仏のお手紙≠ニもいえます。その配達を担ってくださっている「無冠の友」の皆さまの(こころざし)は大海よりも深く、大地よりも厚く大善根を積んでおられることは絶対に間違いありません。
原田(光) 池田先生は、「配達という真剣勝負の戦いに臨むために、夜はできるだけ早く休まれるよう、また疲れをためないよう、強盛(ごうじょう)な祈りとともに、聡明に油断なく、万全の備えをお願いします」と言われています。
原田 配達は日々、真剣勝負です。どうか「無冠の友」の皆さんは、この指導を実践してもらいたい。そしてリーダーは、絶対無事故をしっかり祈念してまいりましょう。

(2014.11. 6. 聖教新聞)

 

 

<93> 偉大な使命の広布の先駆者
出席者:原田会長、林地域部長、松江地域部女性部長、橋元青年部長、竹岡男子部長、吉井女子部長

吉井 11・18「創価学会創立記念日」を祝賀する本部幹部会が8日、巣鴨の東京戸田記念講堂で盛大に開催されました。
橋元 席上、池田先生はメッセージで、18日付から小説『新・人間革命』の連載を再開することを発表されました。
竹岡 いよいよ第28巻に入ります。章のタイトルは「広宣譜(こうせんふ)」。昭和53年(1978年)が舞台です。
吉井 この年、先生は、新しい広布のうねりを起こそうと多くの学会歌を作られました。
竹岡 全国を()け、同志を励まされながら、方面や県の歌を作られたのです。
吉井 今、世界中の同志が、「誓いの青年(きみ)よ」をはじめ、学会歌を響かせながら、威風堂々(いふうどうどう)と広布の大行進をしています。
原田 私たちは、晴れ晴れと胸を張って、学会歌を歌い、永遠に学会歌と共に勝ち進んでいきましょう。

献身の行動を貫く

橋元 さて、15日に「部の日」を迎える地域部の皆さまの活躍が全国で光っています。
松江 池田先生は、「広宣流布は地域部が原点。その皆さま方には偉大なる使命と福運がある」と言われたことがあります。
原田 学会の活動方針にも今、「地域貢献」や「近隣友好」に積極的に取り組もうと記しています。地域部の存在は今後、ますます重要になります。
松江 結成40周年となる地域部には長年、地域のための行動を続けておられる方も多くいます。
 私自身、1450世帯ほどの町会の会長を務めさせていただいて4年になります。地域部の先輩方の中には、いくつもの地域の役職を兼務されている方がたくさんおり、その活躍を心から尊敬いたします。
原田 本当に頭が下がります。中には、地域の有力者や行政の責任者から称賛されている方もいます。御書には、「強盛(ごうじょう)大信力(だいしんりき)をいだして法華宗(ほっけしゅう)の四条金吾・四条金吾と鎌倉中の上下(じょうげ)万人(ばんにん)乃至(ないし)日本国の一切衆生(しゅじょう)(くち)にうたはれ(たま)へ」(1118ページ)と仰せです。現代において、この御聖訓(ごせいくん)を真っすぐに実践しておられるのは、地域部の皆さまであると思います。
橋元 先生は、「近隣友好の3つの心がけ」として、@地域の安穏(あんのん)と繁栄を祈ろう!A礼儀正しく、良識豊かに!B励まし合い 助け合う連帯を!と教えてくださっています。
原田 地域部の皆さまが、永遠の指針にしている大切な指導ですね。各地にあって、地域の安穏と繁栄を祈念し、地域の柱として、献身の行動を貫く存在が、どれほど重要か。私たちも、この指針を実践し、地域に貢献していきたい。
 先日、池田先生は、牧口先生が校長を務められた東京・港区の白金(しろがね)小学校の前を車で通られました。そして私たち地域部に、牧口先生、戸田先生が、この地で、地域貢献に先駆(せんく)されていた史実を教えてくださいました。
松江 牧口先生は関東大震災の折、この白金台で児童たちと一緒になって、地域の被災者へ温かな救援の手を差し伸べたそうです。
 戸田先生も、この地に避難していた戦災者の子どもたちを(いつく)しみ、励まされたと伺いました。
原田 このエピソードを紹介してくださった首都圏地域部の大会では、白金商店会の副会長を務めて16年の方が活動報告をされたと聞きました。メッセージとの時の符合に、皆が感動したことと思います。
 池田先生も、信濃町をはじめ各地で、礼儀と誠意を尽くしての近隣友好や、垣根をつくらない自然なご近所付き合いをされてきました。この積み重ねが、地域を寂光土(じゃっこうど)へ転換するのだと、師の行動に深く学ぶ思いです。
橋元 現在、男子部の中にも、地域の消防団やPTAで活躍している方が多く誕生しています。
吉井 女子部にも、ボランティアなどに積極的に挑戦している人がいます。
原田 地域こそ広布の本舞台と銘記し、皆で楽しく取り組んでいきましょう。

祭りは親睦の行事

松江 そうした活動の中で、大きな行事が地域の「お祭り」です。
竹岡 今、全国で学会員の皆さんが、地域友好のための祭りに積極的に関わっています。
原田 今日(こんにち)の祭りは、宗教的意味合いはほとんどなく、むしろ地域の親睦を図るための社会的・文化的な意味合いが強くなっています。したがって、こうした祭りに参加することに、何ら問題はありません。
松江 むしろ、「地域の行事に学会の人が携わってくれて助かっている」との声を多く聞きます。
竹岡 その意味で、学会が時代錯誤の日顕宗と決別したことを、地域の方々も喜んでいるわけですね。
 池田先生は、「『希望』は『地域』から生まれます」と言われました。現代は希望がない社会≠ニ言われることがありますが、地域が活性化されることにより、必ず希望は生まれると確信します。
原田 今いる場所こそ、久遠(くおん)より誓って躍り出た「使命の天地」であると自覚し、一人一人が地域の依怙依託(えこえたく)と光りゆくことを念願しています。

(2014.11.13. 聖教新聞)

 

 

<94> 一人立つ!こそ創立の精神
出席者:原田会長、正木理事長、杉本婦人部長、橋元青年部長、竹岡男子部長、吉井女子部長

竹岡 本年の「11・18」は、牧口先生が軍国主義に抵抗し、獄中で殉教されてから70年となります。
杉本 世界広布の大本陣である「広宣流布大誓堂(だいせいどう)」の落慶から1周年ともなりました。
原田 その大誓堂がそびえる総本部で10日、池田先生は、SGI(創価学会インタナショナル)秋季研修会で来日していた海外のメンバーを激励されました。
正木 世界各国から、求道(きゅうどう)の心をたぎらせて、はるばる日本にやってきた友です。未曽有(みぞう)地涌(じゆ)の陣列の拡大を成し遂げ、師がいる日本に来た方もいます。
杉本 あるメンバーは(ほう)を紅潮させながら、語っていました。「予想だにしていなかった出会いでした。この感激を、どう言葉にしたらいいか…」
原田 「先生の慈悲(じひ)をひしひしと感じました。どれだけ私たちを大切にしてくださっているかが、よく分かりました」と言う同志もいました。
杉本 「皆様は、まぎれもなく久遠(くおん)から誓い、願って、今この時に(おど)り出られた、偉大な地涌(じゆ)菩薩(ぼさつ)であります。その宿縁(しゅくえん)と福運は計り知れません」と先生が呼び掛けられた、お一人お一人です。
原田 SGIは今、それぞれの国・地域で世界広布新時代にふさわしい目を見張る大発展を遂げています。SGIこそ、世界の平和を可能にする力ある哲学の団体との誇りを胸に、日本の私たちも創価の人間主義を、いや増して大きく広げていきましょう。

心に遠大な理想を

吉井 池田先生は、「大白蓮華」11月号の「勝利の経典(きょうてん)『御書』に学ぶ」の中で、「一人立て!」とのテーマのもと、「創立の精神」について(つづ)られました。「今、自分がいるその場所で、誓願を掲げて、一人立つのです。広布の大願(だいがん)を果たすために、断固と、新たな戦いを起こすのです。その勇者の胸中(きょうちゅう)にこそ、『創立』の精神は生き生きと脈動(みゃくどう)していく」と。
正木 私は、この指導を読みながら、かつて先生が教えてくださった、寓話(ぐうわ)を思い起こしました。レンガ運び≠している3人を通じて、「目的観」の大切さを訴えている話です。
橋元 「何をしているんだい」と通行人が尋ねると、三者三様の答えが返ってくる話ですね。
正木 そうです。1人目は、「石運びだよ」と答えます。これは、言われたことを、ただやるだけの人を指しています。
橋元 2人目は、「壁を積んでいるのさ」と答えます。これもまだ、表面的な理解にすぎません。
正木 そして、3人目は誇らかに言います。「聖堂を建てているんだ」と。見た目は同じ作業でも、心の広がりは全く違うわけです。
橋元 物事の本質を捉え、自らの遠大な理想として、それを成し遂げていくことの大切さを教えてくれる寓話です。
原田 広宣流布の闘争も同様です。現実の仕事や眼前(がんぜん)の戦いには、誠実に緻密(ちみつ)に正確に挑み、心には宇宙大のロマンを光らせていくことです。
竹岡 その闘争の先頭を走ってこられたのが、創価の三代会長です。アメリカの高名な仏教研究者であるクラーク・ストランド氏はかつて、「仏法の発展と創価学会の三代会長」をテーマに講演をされました。
原田 ストランド氏は、釈尊の教団も三代、大聖人の教団も三代で基盤が確立した。創価学会も、初代は「教団の創立」、2代は「形成と成長」、3代は「感性と永遠化」という役割を果たし、完璧な宗教運動ができあがったと明晰(めいせき)に論じていました。
杉本 そして、後継の弟子は、この三代会長≠フ精神という(みき)からは決して離れてはならないとも言われていました。
吉井 先生は、「結局のところは、天も捨てるがよい。いかなる大難(だいなん)にも()おう。すでに身命(しんみょう)をなげうつ覚悟はできている。何も恐れることも疑うこともない。ただ、この身を法華(ほっけ)弘通(ぐつう)に捧げるのみである」(御書232ページ、趣意)との開目抄の一節(いっせつ)(はい)し、このように言われています。「この御文を拝読するたび、一挙に天空遥かに飛翔して、嫉妬や争いの渦巻く世界を、群雲(むらくも)の上から悠然と見下ろすような大境涯が感じられてなりません」
原田 私たちも、師と同じように、御本仏(ごほんぶつ)の大精神を全生命で拝し、広宣流布の大闘争に進む弟子でありたい。

「人材育成」が王道

正木 23日には、「教学部任用試験」が実施されます。今回から、マーク方式が採用されます。新たな人材の輩出(はいしゅつ)のため、先輩や役員の皆さまは、よろしくお願いします。
吉井 池田先生は、創価新報に連載中の「勝利の人間学」で、次のように綴られています。「教学によって信心が深まる。実践の力が強まる。『行学(ぎょうがく)の二道』は人間革命の直道(じきどう)なのである」
竹岡 そして、「わかる」ことは「かわる」ことだと言われ、「哲学なき時代」において、人類の宿命を転換する「新しい思想」「力ある哲学」が渇仰(かつごう)されていると指摘。「平和と幸福の大哲理(てつり)」を(たも)った私たちこそ、世界の希望の光であると強調されました。
原田 任用試験を通じた着実な人材育成こそ、学会が万代に栄えゆくための王道です。最後まで受験者への応援に力を尽くしていきましょう。

(2014.11.17. 聖教新聞)

 

 

<95> 婦女一体で躍進の門を開く
出席者:原田会長、正木理事長、杉本婦人部長、橋元青年部長、吉井女子部長、西野女子部書記長

橋元 「女子部の日」である11月12日付の聖教新聞の1面には、創価女子会館で撮影された池田先生・奥様の写真と共に、明年1月に開催される女子部の「ロマン総会」について、紹介がありました。
原田 「とっても明るく華やかな紙面で、心がパッと晴れやかになりました」との感想の声が寄せられていました。
杉本 ある婦人部員からは、「先生と奥様が、どれほど女子部に期待されているかを感じました。私も女子部時代を悔いなく歩んできたからこそ、今があります。婦女一体で前進します!」との力強い決意が届けられました。
吉井 「ロマン総会」は本部・支部の単位で開催される、女子部員が一堂に会する集いです。
西野 早速、神奈川では、この秋、「プレロマン総会」との思いを込めた会合を開きました。フラワーアレンジメントをする花セレブ会≠竅Aお勧めのリラックス方法の紹介や癒しグッズを持ち寄る女子力アップ会≠ネどを催し、普段の3倍を超えるメンバーが集う地域もあるなど、大反響でした。
原田 「楽しいところ、ほっとするところ、新鮮な感動が生まれるところに、人は集まる」と池田先生が言われている通りですね。
吉井 はい。私が参加した女子会≠ノも、初めて会合に来られたメンバーや、仕事が多忙な中で駆け付けてくれたメンバーがいて、喜びの輪が大きく広がっていました。最後には、今度は大切な友達も連れて来たいね≠ニ、皆が口々に語っていました。
正木 他の地域でも、工夫をこらしたチラシを配布したところ、「楽しそうだと思って来ました!」と言って、数年ぶりに会合に参加してくれたメンバーもいたそうですね。
原田 (ほが)らかに、聡明に、深き友情を結ぶ女子部の活動を、池田先生もうれしく見つめておられます。
杉本 このロマン総会の結集は、「婦女一体の、創価の女性の連帯こそが、無限の希望を約束する」との先生の指導を胸に、婦女一体で取り組みます。
正木 婦女一緒に訪問激励に歩く約束をしている地域もあるそうで、「女子部が成長してくれれば、学会は永久に前進し、広宣流布は永遠に拡大できる」との先生の指針を実現するのが、まさにロマン総会ですね。
原田 池田先生は、大白蓮華(だいびゃくれんげ)11月号の巻頭言(かんとうげん)を「白ゆりと華陽(かよう)のロマンの物語を!」と題して綴られ、「創価の婦女一体の『喜びの物語』『希望の物語』『ロマンの物語』は、いよいよ楽しく賑やかだ。世界広布新時代の躍進の門は、ここに開かれた!」と呼び掛けてくださいました。後世に残る女子部の歴史と伝統を築きゆかれることを念願しています。

不滅の指針を実践

杉本 また、女子部は今、「全員が教学部員に」との不滅(ふめつ)の指針を実践しようと、皆で真剣に教学の研鑽(けんさん)に取り組んでいますね。
正木 23日の任用試験も、昨年を上回る数の女子部員が受験の予定です。
吉井 はい。創価青年大会などを通じて立ち上がった新たなメンバーを、婦女一体で励まし続けていただいた結果です。感謝の思いでいっぱいです。
西野 東京・練馬総区のある女子地区リーダーは今回、2人の友人が任用試験を受験することになりました。
吉井 友人といっても、そのうちの一人は、勤務する会社の社長です。勇気を振り絞って、日頃の感謝とともに、創価の世界を見てほしいこと、仏法哲学を学び真の幸福の人生を歩んでほしいことを語ると、「あなたのお願いなら」と言って受験を決意してくれたそうです。
西野 さらになんと、その話を聞いていた同僚も「私も一緒に受けたい!」と言うのです。今、仕事の合間を縫って3人で勉強をしています。
原田 御聖訓には、「竜女(りゅうにょ)が成仏()れ一人にはあらず一切(いっさい)女人(にょにん)の成仏をあらはす」(御書223ページ)と示されています。一人の女性の先駆(せんく)の闘争には、多くの人が続きます。勇気ある女性の存在は、それほど偉大なのです。

女性の団結で前進

杉本 方面や県で「女性最高協議会」も仲良く開かれ、大きな力になっていますね。女子部の会合を婦人部が担当することで、婦女一体の取り組みが大きく前進しています。
西野 東北では、小説『新・人間革命』『求道(きゅうどう)』の章に描かれた当時の模様を、婦人部のお二人が、女子部の会合に来て話してくださいました。戸田先生に指導を受け、池田先生と共に広布の道を歩んだ青春を伺い、女子部は皆、驚きと同時に、もっと求道の心をもって学会活動に励もう!≠ニ決意。これまで以上に、師の慈愛(じあい)を身近に感じることができています。
橋元 池田先生は先日の第1回「世界女性平和会議」にメッセージを寄せてくださり、戸田先生が女子部に贈られた「鎖の輪は、一つ一つガッチリと組み合って、切れることがない。人間も同じだ。心強き一人一人が、固く手を結べば、広宣流布は必ず進む。人と人との輪をつくりなさい」との言葉を紹介してくださいました。
吉井 善き同志と、何でも心おきなく語り合い、励まし合う中に、喜びも、一人一人の成長もあると、皆で心に刻み、正義のスクラムを広げてまいります。
原田 女子部は一人一人が、かけがえのない宝の存在です。全員が自信をもって、伸び伸びと力を発揮し、幸福勝利の青春を送っていけるよう、皆でさらに応援をしていこう。

(2014.11.20. 聖教新聞)

 

 

<96> 要諦は「団結」と「スピード」
出席者:原田会長、正木理事長、杉本婦人部長、橋元青年部長、竹岡男子部長、吉井女子部長

吉井 全国で学会伝統の「教学部任用試験」が実施され、大成功で終えることができました。
杉本 多忙な中、挑戦された受験者の皆さま、また一人一人を支えてくださった皆さま、役員・担当者をはじめ、全ての方々に心より御礼申し上げます。本当にありがとうございました。
正木 今回の任用試験をきっかけに、新たに立ち上がった同志が、「世界広布新時代の主役」として輝けるよう、さらに全力で励ましていきたい。
原田 いよいよ、1年の総仕上げの時を迎えました。「世界広布新時代 開幕の年」を断固として勝ち飾り、明「躍進の年」へ、勇猛果敢(ゆうもうかかん)に対話拡大に打って出たい。そして、創価の万代(ばんだい)の勝利を開いていきましょう!

ゴールまで全速力

竹岡 本年も残り少しとなりました。かつて池田先生は、わずか10日間で日本一の折伏を成し遂げ、歴史を動かした「札幌・夏の陣」を通し、勝利の要諦(ようてい)について教えてくださったことがあります。それは、@団結AスタートダッシュB中心者の鋭き一念です。
橋元 第1の要諦は、「団結」。「戦いが短ければ、短いほど、気を引き締め、結束しゆくことだ」と。
 第2の要諦は、「スタートダッシュ」。「先んずれば人を制す」「先に手を打った方が、必ず勝つ」と。
 そして第3は、「中心者の鋭き一念」。「同志の必死の奮闘の一切を勝利に直結させるとの一念」「絶対に勝つという一念」です。
原田 「短期決戦は、ゴールまで全速力で走り抜く」ことが鉄則です。「(はじめ)より終りまで(いよいよ)信心をいたすべし・さなくして後悔やあらんずらん」(御書1440ページ)との御聖訓(ごせいくん)を胸に、友のため、法のため、社会のため、平和のために走り抜いていきましょう。
正木 一人一人が信心の戦いを通して、人間革命・宿命転換を果たせるよう、共に祈り、励まし合っていきたい。
杉本 足元の地域での地道な草の根の行動から新時代は開かれます。今いる場所から友好を拡大し、民衆の幸福と平和の実現へ、自他共(じたとも)の幸福の連帯を大きく広げていきましょう。

小さな声を政策に

橋元 さて、国会では、今月21日に衆議院が解散し、総選挙が12月2日公示・14日投票の日程で実施されることになりました。
正木 今回の総選挙は、与党の進める経済対策・財政再建の路線をさらに推し進めるのか、それとも、具体的な経済政策を提示できない野党に(ゆだ)ねるのか。日本の行く末を左右する「政権選択」の選挙です。
竹岡 @法律に明記されていた来年10月の消費税引き上げを見送る。A消費税を10%に再増税する時期を2017年4月にする。B再増税と同時に軽減税率を導入する――今回の選挙では、この3点の是非が問われています。
橋元 景気をどう改善して国民生活を守るか。また、社会保障などの取り組みも、待ったなしです。
原田 学会は中央社会協議会で、公明党から寄せられた衆院選での比例区への支持依頼について検討・協議し、比例代表での「公明党」の支持を決定。また、小選挙区公認候補9人への支持依頼についても、北海道・東京・神奈川・大阪・兵庫の社会協議会で支持を決定しています。
橋元 今月17日、公明党は結党50年の大きな節目を迎えました。「大衆とともに語り、大衆とともに戦い、大衆の中に死んでいく」――公明党はこの立党精神をこれからも貫き通してもらいたい。
正木 まずは議員、家族が先頭に立って戦い、国民に尽くし抜く政治を実行してもらいたい。それでこそ、支持者は懸命に応援してくださいます。
原田 公明党には、立党精神に基づき、地域に深く根ざした、比類なき議員の「ネットワーク」があります。これまでも、この公明党の「チーム力」で国政、地方政治において数多くの実績を積み重ねてきました。
吉井 早稲田大学政治経済学術院の北川正恭(まさやす)教授も次のように語っています。
 「私が公明党を高く評価し、期待している点の一つが、約3000人の国・地方議員が模範的な団結を見せ、組織政党として一貫性を保っていることです」(公明新聞11月17日付)
竹岡 公明党が目指している「軽減税率の導入」は、まさに「ネットワーク」を通じて、国民の「小さな声」を集め、生活者の視点に立って反映した政策です。
原田 公明党は、自民党だけでは受け止めきれない民意をくみ取り、一人の声を政治に届けてほしい。
杉本 聖学院(せいがくいん)大学学長の姜尚中(カンサンジュン)氏は、次のように期待を寄せています。
 「50年間ぶれずに一貫して『中道(ちゅうどう)』を(かか)げた政党は、公明党しかない。中道というのは、AとBを足して2で割るというものではなく、いわば王道を行く≠ニいうことだ(同4日付)
吉井 さらに姜氏は、「唯一、『この政党だったら託せる』と言える政党。それが今の公明党の立ち位置ではないか」(同)とも語っています。
正木 政治を安定させる連立与党の(かなめ)として、「景気経済の再生」や「東日本大震災からの復興の加速化」など、日本が直面する諸課題の打開に向け、公明党への期待は大きい。
原田 不変の立党精神をどこまでも貫き、公明党は「中道主義」「人間主義」の旗を高らかに掲げ、日本の未来を切り開いてほしい。

(2014.11.25. 聖教新聞)

 

 

<97> 師弟の道で自身の広布史を
出席者:原田会長、正木理事長、杉本婦人部長、橋元青年部長、竹岡男子部長、吉井女子部長

吉井 12月2日で小説『人間革命』の執筆開始から50周年となります。
原田 1965年(昭和40年)の連載開始の前年に聖教新聞社に入社した私は、第1巻から第3巻までの編集担当をさせていただきました。池田先生が激務の合間を縫って、まさに命を削るように、一枚一枚の原稿を執筆する姿が、今も胸に焼き付いています。
正木 先生は、この50年、「(いま)だ広宣流布せざる(あいだ)身命(しんみょう)()隋力弘通(ずいりきぐつう)(いた)()(こと)」(御書1618ページ)との日興(にっこう)遺誡(ゆいかい)置文(おきぶみ)の精神のままに、皆に勇気と希望を送ろうと筆を執ってこられました。感謝の念は尽きません。
吉井 27日付で小説『新・人間革命』の連載は5433回となり、『人間革命』の1509回と合わせると、6942回となります。『新・人間革命』だけでも、日本一の連載回数であり、その記録を更新し続けられています。
杉本 先日は、一昨年6月から昨年7月まで掲載された『新・人間革命』第26巻が発売され、好評を博しています。
原田 その中の「奮迅(ふんじん)」の章には、このような一節があります。「広宣流布の前進には時≠ェある。その一つ一つの時≠逃すことなく、全力で仏道修行に励み抜いてこそ、自身の使命を果たし、一生成仏することができる」
杉本 時を捉え、眼前(がんぜん)の戦いに全精魂を傾けていくことが大切なのですね。
原田 先生は今も、全同志と毎日会って対話をする思いで『新・人間革命』を連載されています。歴史的な「世界広布新時代 開幕の年」の掉尾(とうび)を飾るべく、私たちは、『新・人間革命』と共に師弟で勝った!≠ニいえる自身の広布史を綴っていきましょう。

「政権選択」の選挙

橋元 さて、衆議院解散後、12月2日公示、14日投票の衆院選へ、各党が舌戦(ぜっせん)を展開しています。
竹岡 衆院選は、どの政党に政権を託すか、いわゆる「政権選択選挙」です。
橋元 ゆえに私たち有権者の一票は直接、今後の政治に反映されます。
吉井 2年前の民主党政権時代に比べ、自民・公明の政権によって、株価は2倍に上がりました。これは約7年ぶりの回復です。
正木 ほかにも、有効求人倍率がバブル崩壊後の最高値を更新し、高校生の求人倍率も6年ぶりに1倍を超え、求人数が求職者数を上回りました。
竹岡 自公連立政権の経済対策によって、緩やかですが景気が回復していることは明らかです。
正木 今後は、その効果を中小企業や地域経済、家計に波及させていくことが大切です。
竹岡 たとえば先日も、政府、労働者(連合など)、使用者(経団連など)の代表で構成される「政労使(せいろうし)会議」が開催されました。この会議は昨年9月から公明党の主導で実施され、経済界に賃上げを要請した結果、今春、過去15年間で最高の賃上げにつながり、一定の成果を得ています。
橋元 ここでは重ねて、大企業に対して、中小企業への取引価格の引き上げも要請されており、その効果が期待されています。
杉本 公明党は、消費増税に伴い、実施された「簡素な給付措置」の対象拡大や上乗せで、家計を温めることも約束しています。

国民の8割が賛成

原田 今回の選挙は、明2015年10月に予定していた消費税率10%への引き上げを、2017年4月に延期することを、国民に問う選挙です。
杉本 消費税は、将来の社会保障を確実にしていくための財源となるものです。これは公明党が2012年の3党合意にあって、安易な増税を許さない立場から、「消費税の使い道を社会保障に限定する」との条件を示したことによって実現したものです。
正木 一方で、消費増税は、所得に関係なく、同じ税率が掛かるため、国民生活全体に多大な影響を与えます。
吉井 そこで公明党が強く訴えてきたのが、「軽減税率」の実現です。
杉本 増税の痛み≠和らげるため、食べ物や飲み物など、私たちが毎日使う生活必需品には、税率を標準より低く抑える「軽減税率」を導入しようとする主張です。
原田 ただし、これには、税収の減少や事務負担の増加などの課題があります。そんな中、公明党は、軽減税率を一貫して訴えてきた「唯一の政党」として、粘り強い協議を進めてきました。いわゆる軽減税率をすでに導入している韓国を訪ね、いかにして混乱なく運用されているかも詳細に調べています。
橋元 そして20日には、自民、公明両党による税制協議会が開かれ、17年4月の再増税時の導入に向け、具体的な検討が始まっています。
原田 国民の8割が、導入を求めているのが、軽減税率です。この実現にどこよりも本気なのは、公明党です。
竹岡 東京大学の神野(じんの)直彦・名誉教授は語っています。「公明党は、家計を支援していくことで経済全体の活性化を進めていく視点を持った政党であることを評価していますし、自民党と違う視点を持った公明党が政権内にいる意味は大きいと感じています」と。
原田 「いまこそ、軽減税率実現へ。」とのポスターのキャッチコピーのままに、国民の暮らしを守るため、公明党は全力で戦い抜いてもらいたい。

(2014.11.27. 聖教新聞)

 

 

<98> 勇気の生命が金剛の境涯開く
出席者:原田会長、正木理事長、杉本婦人部長、橋元青年部長、竹岡男子部長、吉井女子部長

原田 師走12月となりました。全国の友が今、「やらんかな!」の決意で立ち上がり、本年を総仕上げしようと大前進しています。
橋元 池田先生は先日、「いざという時に『やらんかな』の勇気で戦う生命は、金剛不壊(こんごうふえ)の大境涯を開くことができる。大変であるからこそ、大福運を積むこともできるのです」と教えてくださいました。
竹岡 「信心の世界だけは、ありがたいことに、いささかの無駄もありません」とも先生は言われています。
原田 全てを信心で(とら)え、信心の戦いを起こしていく時、人間革命・宿命転換の道も開かれます。
吉井 日蓮大聖人は(おお)せです。「白馬(はくば)がいななくのは、我らが(とな)える南無妙法蓮華経の声である。この唱題の声を聞かれた梵天(ぼんてん)帝釈(たいしゃく)日月(にちがつ)四天(してん)等が、どうして、色つやを増し、輝きを強くされないはずがあろうか。どうして我らを守護されないはずがあろうかと、強く強く思われるがよい」(御書1065ページ、通解)と。
杉本 私たちの唱える題目は諸天善神(しょてんぜんじん)を揺り動かす無量無辺(むりょうむへん)の力があります。
原田 強い信心があれば、破れない壁は.ありません。いかなる状況であろうとも、白馬が颯爽(さっそう)と大草原を疾駆(しっく)するような朗々(ろうろう)たる題目を唱えていけば、たとえ目には見えなくとも、その願いをかなえるために、全宇宙が動いていきます。
杉本 祈りから全ては始まります。どんなことも、御本尊に誓い、祈り抜いていくことです。
正木 年末に向かって、何かと慌ただしくなりますが、皆で声を掛け合いながら、絶対無事故の日々を送っていきたい。
原田 インフルエンザが流行する時季でもあります。マスクの着用、手洗い・うがいの励行、適度な休養とバランスの良い栄養摂取を心掛け、皆で最高に晴れやかな「躍進(やくしん)」の新春を迎えていきましょう。

「公示後に決める」

正木 さて、2日に公示となる衆院選。各党の選挙公約(マニフェスト)が出そろいました。
橋元 公示以降、私たち有権者は、ライン、フェイスブック、ツイッターなどのSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)で、政策や実績の情報発信、そして投票依頼が可能になります。昨年7月の参院選から可能になった、いわゆるネット選挙です。
吉井 若い世代の人にとって、なじみの深いツール(道具)を使って、政治の未来を語り合うことができるわけですね。
橋元 私たちが支援する公明党には、「危険ドラッグ」の規制強化のための法律の制定をはじめ、若者の雇用支援のための画期的な法律の提言、若者に過酷な労働を強いる、いわゆる「ブラック企業」を見分けるための離職率の公表など、数多くの若者支援の実績があります。
竹岡 公明党が携帯電話の「番号ポータビリティー(持ち運び)制度」を実現したことは有名ですが、来年5月に原則解除となる携帯電話のSIM(シム)ロックについても、一部で話題です。これにより、利用者の利便性の向上が図られ、一層のサービスの充実も期待されています。これも公明党の実績です。
正木 前回(2012年)の衆院選での調査(明るい選挙推進協会)によると、小選挙区、比例区ともに、3人に2人が公示後に投票先を決めたそうです。
杉本 ということは、今から、投票先を決める人が多いわけですね。
正木 そうです。しかも6割以上の人が、候補者や党の政策や主張を考慮し、投票先を決めたそうです。
杉本 政権与党として生活に根差した実績が豊富で、庶民のために働いてくれる公明党の魅力を大いに語っていきたいですね。

議員は国民の公僕

原田 マニフェストで公明党は、「地方創成」「社会保障と教育の充実」「東日本大震災からの復興と防災・減災対策」「政治・行財政の改革」「安定した平和と繁栄の外交」を重点政策に掲げました。
正木 たとえば、軽減税率はもちろんのこと、個人消費を喚起するために、住宅ローン金利の引き下げや、住宅エコポイントの復活による住宅取得支援などを明記しています。
吉井 寒冷地・過疎地や社会福祉施設などへの灯油・ガソリン等の購入補助についても言及しています。
杉本 また、消費再増税を先送りしている間も、社会保障の充実の促進を訴え、この3年で28万人分の施設を整備する待機児童について、約40万人に拡充することを強調しています。
吉井 引き続き、震災復興の加速化を最優先にすることも表明しています。
竹岡 清廉(せいれん)な政治を目指す公明党らしく、いわゆる「政治とカネ」についても盛り込まれ、秘書など会計責任者への政治家の監督責任を強化し、公民権停止や失職などの罰則を科すようにとも提唱しています。
橋元 私欲で離合集散を繰り返す政治屋≠ノは国民が辟易(へきえき)しています。
竹岡 政治家は国民の公僕(こうぼく)です。公明党の議員は国民のために働き、信頼される政治家になってほしい。
原田 「大衆とともに」との原点を(つらぬ)いたからこそ、公明党は結党50年を迎えました。次の50年への初陣(ういじん)となる今回の戦いも、国民が望み、国民が喜ぶ生活者のための政治の実現へ、断じて勝ってもらいたい。

(2014.12. 1. 聖教新聞)

 

 

<99> 今日も私は勝った!の毎日を
出席者:原田会長、正木理事長、杉本婦人部長、橋元青年部長、竹岡男子部長、吉井女子部長

正木 教学部任用試験の結果が発表されました。池田先生は常々、言われます。挑戦された全員が「信心の勝利者」であると。これが永遠に変わることのない創価の哲学です。
橋元 思い起こせば、不可能を可能にした昭和31年(1956年)の「大阪の戦い」も、池田先生と関西の同志は、御書を徹して(はい)し、大勝利しました。
竹岡 しかも、その同志の多くが、入会まもない新しい力≠ナした。
原田 御書を根本に新たな力≠ナ勝つ!――これが、常勝の方程式です。ゆえに、今回の任用試験に挑戦した方々は皆が、新時代の大阪の戦い≠ノ(つら)なる誉れの同志です。
吉井 任用試験で学んだ御文の中に、「賢者(けんじゃ)はよろこび愚者(ぐしゃ)退(しりぞ)く」(御書1091ページ)とあります。
橋元 人生には、思いもよらぬ「難所」にさしかかることがあります。
杉本 しかし、その時こそ、さあ、もう一歩で、希望が見える。未来が開ける。勝利の旭日(きょくじつ)が昇る!=\―そう心に決めて、ひたぶるに祈り、動き、前へ前へと進むことです。
原田 それこそが「賢者の道」です。苦難が大きいほど、さらに大きな自分へと成長できます。大変であればあるほど、いよいよ強盛(ごうじょう)な信心を(ふる)い起こして前進してまいりたい。
竹岡 私は今、池田先生がよく言われている戸田先生の言葉を思い出します。「戦いとは、最後に『本当に楽しかった』と言えるまでやるのだ」
原田 そうです。中途半端では悔いが残るだけです。一度、「やる!」と決めたならば、死力(しりょく)を尽くすことです。油断と慢心(まんしん)(はい)し、一人立つことです。
正木 先生は先日の随筆で、「自分は今日も勝った≠ニいう毎日を、確実に積み重ねていくのだ!」と呼び掛けられました。
杉本 大切なのは一日一日を大事にして、一歩一歩着実に歩みを進めていくことですね。
原田 師と心を合わせれば、限りない勇気が湧いてきます。誉れ高き師弟の道で、私たちは断じて勝利の日々を送っていこう。

子育て支援に真剣

橋元 さて、衆院選の投票日(14日)が迫ってきました。期日前投票も始まり、メディアの報道もがぜん、熱を帯びています。
吉井 今回の選挙で国民が注目するポイントは、「年金・医療・介護・子育て」などの社会保障が最多で、続いて「景気対策」などであるという調査もあります(毎日新聞)。
正木 つまり、国民は、生活に密着した政策を注視しているわけですね。
杉本 その分野で数々の実績を挙げるとともに、具体的な政策を掲げているのが公明党です。
吉井 たとえば、少子高齢化の時代にあって、子育て支援にも最も真剣に取り組んできました。
杉本 今や多くの人が知っている「マタニティマーク」。これも公明党の実績です。
橋元 また、本年3月には、「ベビーカーマーク」を制定し、お母さんたちがベビーカーを押して公共交通機関を気兼ねなく利用できるよう、準備を整えています。
吉井 さらに、妊婦健診の公費助成、出産育児一時金の拡充、子どもの医療費の助成など、数え上げればきりがありません。
杉本 子育て世代にとって、公明党が積み重ねてきた政策は、今の生活に欠かせないものとなっています。語り合えば語り合うほど、多くの人が、このことを実感してくれます。

議員の密接な連携

竹岡 こうして公明党が、庶民目線の政治を断行できるのは、二つの大きな理由があると思います。まずは、全国に3000人いる、国と地方の議員のネットワークです。
原田 地方議会に議員がいない政党では絶対にできない「民意を聴く力」が公明党にはあります。先日も、東京・小笠原諸島沖などで頻発するサンゴ密漁問題を受け、違法操業する外国船への罰金を、大幅に引き上げる議員立法が成立しました。
竹岡 これも市区町村と都道府県と国の議員の密接な連携により、なし得たことです。小笠原村の村長も公明党の素早い対応に深く感謝している。公明党の議員は村民に寄り添い、苦労を理解してくれている。今後も期待している≠ニ語っていました。
原田 全議員が一つのチームになって、国民の意見を政治に反映できるのは公明党だけです。
竹岡 それから、「合意形成能力」です。そもそも、50年前、公明党は、大企業でもなく、労働組合でもない、中小企業で働く方や、商店主、主婦など、まさしく生活者、庶民の声を受け止め、政治に届けるために誕生しました。
正木 その原点があるからこそ、不毛な対立に終始することなく、「国民のため」との視座(しざ)をもって、与党間のみでなく、相手が野党であっても、粘り強く対話を続け、合意形成の役割を担ってきたのです。
橋元 そうした点について、ジャーナリストの田原総一朗氏も「一般大衆に根差した公明党は、とても魅力のある政党」と評価しています。
原田 私利私欲ではない、国民のための政治を実現する政党はどこか。今回の衆院選、有権者は、この視点で各党を見つめている。公明党は国民本位の実績と政策を力の限り、訴え抜いてもらいたい。

(2014.12. 4. 聖教新聞)

 

 

<100> 勇気と闘魂で眼前の壁を破れ
出席者:原田会長、正木理事長、杉本婦人部長、橋元青年部長、竹岡男子部長、吉井女子部長

橋元 今から103年前の12月14日。ある探検家が、「極限」への挑戦をやり遂げ、人類で初めて、南極点に到着しました。
竹岡 北欧ノルウェーのアムンゼンですね。実は、彼が最初に目指していたのは南極点ではなく、正反対の北極点への初到達だったそうです。しかし、準備を進める最中(さなか)に、別の探検隊による北極点到着のニュースが舞い込んできます。
橋元 事態が急変し、狼狽(ろうばい)したかと思いきや、彼は右往左往も意気消沈もしなかったそうです。即座に、方向を転じ、一段と戦う(たましい)を燃え上がらせたのです。
竹岡 ええ。まず、南極点を踏破し、その後、北極点を目指す。最終目的は同じですが、さらに遠大な計画に拡大したわけです。それから15年後、アムンゼンは見事に、南北両極点到達の夢を実現します。
原田 そうした史実を通し、池田先生は綴っています。「たとえ、途中で環境や条件の変化があっても、めげるどころか、ぱっと頭を切り換え、新たなチャレンジに、それまで以上に勢いでぶつかっていく」「自ら定めた『誓願』だけは揺らいだりしない。断じて勝ってみせるという『闘魂』は、いよいよ燃え上がらせていく」――この「新たな課題に挑みゆく勇気」そして「眼前(がんぜん)の壁を突破する力」こそ、我ら創価の師子(しし)の魂であると。
正木 仏と魔との壮絶な闘争である広宣流布は、世界の平和と人類の幸福を実現する聖業(せいぎょう)です。ゆえに熾烈(しれつ)です。しかし、その分、功徳(くどく)は大きい。宿命転換も早い。
杉本 日蓮大聖人は(おお)せです。歴史上、屈指の激しい決戦であった、劉邦(りゅうほう)項羽(こうう)の天下分け目の戦いも、広宣流布の大法戦の厳しさを超えるものではない(御書218ページ、趣意)と。
原田 私たちは、この崇高な広宣流布という法戦に(つら)なる使命と福運を自覚し、勇気凛々(りんりん)と前進してまいりたい。

福祉、環境に真剣

竹岡 先月、公明党は結党50年を迎えました。この50年間、国政に登場した政党は60を超え、その大半が、さまざまな風雪に淘汰され、消えていきました。
橋元 「今回の選挙で投票した政党が数カ月後に無くなっていても、別に驚かないよ」と自虐的に語る友人もいるほどです(笑い)。
正木 しかし、それでは、せっかくの一票がムダになってしまいます。政党が掲げる理想や政策を実現するためには、存続は絶対に不可欠なことです。
吉井 作家の佐藤(まさる)氏は、「『福祉』は(すで)に公明党の基準が日本の基準になっています」と言います。
原田 「福祉や環境は票にならない」と揶揄(やゆ)された50年前から、公明党が、どこよりも真剣に、「福祉」や「環境」に力を入れてきたからこその評価です。
杉本 今や、どの政党も福祉や環境について語りますが、義務教育の教科書無償化、児童手当、イタイイタイ病の公害病認定など、50年間の公明党の積み重ねがあるからこそですね。

ぶれぬ信念と行動

吉井 注目の若手論客の一人であり、NPO法人代表の駒崎弘樹氏は、公明党について、「左派政党のように現実離れした空論を並べるのではなく、つねに現実を見据え、漸進(ぜんしん)主義で政策実現に取り組む――その姿勢に好感が持てます」と語ります。
竹岡 こういう識者の方々の声は多いですね。たしかに毎回のことながら、選挙になると、根拠の甘い財源や、具体性を示さず耳触りのいいことばかりを並べる政党が多い。
橋元 国民は厳しく政治を監視し、そうした甘い言葉には決してだまされてはいけない。
吉井 「今でこそ、若者の雇用問題は世間で大きな関心をもたれていますが、この問題に最も早く反応を示した政党は公明党です」と述べるのは、人事コンサルタントの城繁幸(しげゆき)氏です。
杉本 今も公明党は軽減税率の導入を強く訴えています。これも、かつては、どの政党も聞く耳を持ちませんでしたが、「国民のためには絶対に必要」との深い信念に基づき、粘り強い交渉を重ねてきた結果、実現まであと一歩のところまできています。
正木 「公明党の特長は、市町村議会議員と都道府県議会議員、国会議員の連携が綿密に取れていることだ。こういう政党は公明党以外にないと思う」と指摘するのは、医師で作家の鎌田(みのる)氏です。
杉本 「他党の国会議員には大所高所(たいしょこうしょ)から物事を見る癖がついており、生活の隅々にまでなかなか目が行き届かない。政治には下から積み上げる『虫の目』と、上から俯瞰(ふかん)する『鳥の目』の両方が必要で、(中略)そういう意味では、地方議員による『虫の目』と国会議員による『鳥の目』の両方を兼ね備えた公明党は強い」とも鎌田氏は評価していますね。
原田 この視点があるから、一貫してぶれずに「軽減税率」の必要性を訴えることができるのです。「国民の8割が必要」と考える政策を公明党の手でぜひとも実現してもらいたい。
正木 民主党政権時代に低迷していた景気は、自公政権の誕生を機に、着実に回復しつつあります。それは、株価が2倍に増え、企業の倒産件数が24年ぶりの低水準となったことなど、いろいろな経済指標を見れば明らかです。これを確かな軌道に乗せるのが、これからの政治の役目です。
原田 残り6日間。こうした期待の声を背に、公明党は最後の最後まで堂々と訴え抜いてもらいたい。

(2014.12. 8. 聖教新聞)