< 座談会 >

躍進の鐘を鳴らせ

 


 

 

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師弟共戦の舞台は「今」「ここ」に
世界宗教として更なる飛翔
一対一の大誠実の対話を
後継の人こそ創価の至宝
足取り軽く、友のもとへ!
皆を味方に!勇気の対話を!
広布の大願 受け継ぐ弟子に
平和と幸福の社会を建設
自行化他の実践が回向の本義
信仰者の第一条件は勇気

 

 

 

 

<11> 師弟共戦の舞台は「今」「ここ」に
出席者:原田会長、正木理事長、杉本婦人部長、橋元青年部長、竹岡男子部長、吉井女子部長

 吉井 2月10日、池田先生の小説『新・人間革命』の連載が『人間革命』と合わせて7000回となりました。
 竹岡 日本の新聞小説史上、最多の連載を更新する大長編小説の、新たな記念碑が打ち立てられました。
 原田 先生は1965年(昭和40年)元日号での連載開始以来、50年にわたって激闘の中、執筆を続けてくださっています。
 私は聖教新聞の記者時代、『人間革命』の第1巻から第3巻までの編集担当をさせていただきましたが、新聞連載がどれほど過酷な作業であったか。それを考えた時、日本一≠フ大記録を寿(ことほ)ぐとともに、先生の言論闘争にただただ感謝申し上げ、弟子として決意を新たにしたい。

眼前の課題に挑戦

 正木 戸田先生の逝去(せいきょ)(つづ)り、完結した『人間革命』12巻のあとがきに「創価桜の大道(だいどう)を行く私の胸のなかに、先生は今も生き続けている」と(しる)されているように、池田先生の胸中(きょうちゅう)には常に戸田先生がおられます。
 吉井 新たなスタートとなる7001回目の連載も、戸田先生のお誕生日から始められました。
 橋元 かつて先生は、こう述べられたことがあります。「私は、いついかなる時も、どこにいても、常に戸田先生と対話しながら戦っています。『不二(ふに)』は、自分の中にあるのです。不二の師弟は、距離を超え、時間を超えます。『師弟の心』は、永遠に共戦の歴史を綴っていきます」
 杉本 また、執筆の真情(しんじょう)についても記されています。「学会員一人一人と膝を交えながら、心ゆくまで対話をしたい。いろいろのことを語り合いたい。教えてもおきたい。しかし、それは不可能だ。だから『人間革命』を書く」と。
 原田 『人間革命』『新・人間革命』は、先生が学会の精神の正史(せいし)を通して、師弟の生き方を教えてくださっている、学会員の「信心の教科書」です。大切なのは、その指針(ししん)を弟子がどう実践するかです。私たち一人一人が山本伸一の分身たる思いで進んでいくことが、人間革命の「精読(せいどく)」であり「実践」なのです。
 正木 現在連載中の「大道」の章でも、極めて大事な視点を示してくださっています。「仏法とは、慈悲(じひ)の教えである。そして、それが、人間の振る舞いとなって体現(たいげん)されてこそ、現実に価値をもたらす」と。
 杉本 「教主(きょうしゅ)釈尊(しゃくそん)出世(しゅっせ)本懐(ほんかい)は人の振舞にて(そうらい)けるぞ」(御書1174ページ)と(おお)せのように、広宣流布の拡大も、立正安国(りっしょうあんこく)の実現も、その出発点は一人一人の振る舞いにほかなりません。
 原田 私たちの人間革命の舞台は「ここ」にあるのであり、そのドラマは「今」から始まるのです。眼前の課題に、勇んで祈り、真剣勝負で立ち向かう中で自身の人間革命を成就(じょうじゅ)するとともに、誠実な振る舞いと勇気の対話で、理解と共感を大きく広げてまいりたい。

改革の資格と能力

 橋元 さて、本年は「統一地方選挙」の年です。「地方創生」が話題にもなり、関心も高まってきています。
 竹岡 道府県議会と政令指定都市の市議会の選挙(4月12日投票)、また、一般市議会、町村議会と特別区議会の選挙(同26日投票)が行われる予定です。
 正木 本年は、公明系候補が地方議会に初進出してから60年となります。私たちが支援する公明党は、地方議員を基盤に結成された唯一の政党です。地方議員は党の生命線≠ナあり、地方選は、党の基盤を築く大事な選挙といえます。
 原田 「大衆とともに語り、大衆とともに戦い、大衆の中に死んでいく」。公明党は、この不変の立党精神のままに真の大衆政党≠ニして、生活に密着した現場発・地域発の実績を数多く積み上げてきました。
 杉本 元総務相で東京大学公共政策大学院客員教授の増田寛也(ひろや)氏は、「小さな声をキャッチするという公明党が一貫して果たしてきた役割が、今後さらに必要となってくるだろう」(公明新聞1月28日付)と期待を寄せています。
 吉井 先日の朝日新聞に、「臆せず行動 解決への一歩」というタイトルで、公明党の女性議員の活躍が紹介されていましたね(今月15日付)。県会議員と衆議院議員が連携を取り、まだ広く認識されていなかった介護の現場での問題に光を当て、法案を成立させるまでの話が(えが)かれていました。
 杉本 記事では、こう結論づけられていました。
 「一人ひとりが目の前の問題に向き合い、声をあげる。そして自分にできることは何かを考えて、行動する。政治とは本来、そういうところから始まるものではないだろうか」と。
 橋元 早稲田大学政治経済学術院の北川正恭(まさやす)教授も、「常に現場に根ざした(公明党の)地方議員が国会議員と連携しながら、繊細かつダイナミックに国を動かしてきた歴史は光り輝いています」(公明グラフ別冊)と語っています。
 竹岡 また、北海道大学公共政策大学院の吉田徹(じゅん)教授もこのように期待を寄せています。「公明党こそが地方政治の議論をリードしていくべきですし、公明党には地方政治を改革していく資格と能力がある」(「第三文明」2月号)
 正木 国会議員と地方議員の共同作業で課題を解決する――このネットワークこそ、他党にはない公明党の(ちから)です。
 原田 公明党の議員は現場の声を政策に具現化し、地方創生の原動力として日本の未来を開いてほしい。

(2015. 2.19. 聖教新聞)

 

 

<12> 世界宗教として更なる飛翔
出席者:原田会長、谷川副会長、森中教学部長、杉本婦人部長、竹岡男子部長、吉井女子部長

 原田 「世界広布新時代」――それは、創価学会が、世界宗教として、さらに大きく飛翔する時です。
 竹岡 はい。一昨年11月、広宣流布大誓堂(だいせいどう)建立(こんりゅう)され、連日、全国そして海外からも、多くの同志が、広宣流布誓願(せいがん)勤行会に参加されています。
 原田 池田先生の指導のもと、日本でも世界でも、新たな歓喜(かんき)の行進が始まっています。この大切な時に当たり、学会の会則の第1章第2条の教義条項を改正しました。
 吉井 昨年11月8日付、本年1月29・30日付の聖教新聞で紹介されている通りですね。
 原田 これにより、学会の宗教的独自性が、一層、明確になり、世界広布新時代にふさわしいものとなりました。とともに、現在の信仰の実践・実態に即した文言(もんごん)になりました。
 竹岡 具体的には、次の通りです。「この会は、日蓮大聖人を末法(まっぽう)御本仏(ごほんぶつ)(あお)ぎ、根本の法である南無妙法蓮華経を具現(ぐげん)された三大秘法(ひほう)を信じ、御本尊に自行化他(じぎょうけた)にわたる題目を唱え、御書根本に、各人(かくじん)が人間革命を成就(じょうじゅ)し、日蓮大聖人の御遺命(ごゆいめい)である世界広宣流布を実現することを大願(だいがん)とする」
 吉井 現代的で分かりやすく、大聖人の仏法の本義(ほんぎ)と創価学会の使命が、すっと、胸中(きょうちゅう)に入ってきますね。
 原田 改正が発表されたSGI(創価学会インタナショナル)の会合では、各国のリーダーたちが、立ち上がって賛同の大拍手を送っていました。日蓮大聖人の仏法の本義を鮮明にする、この時を、世界が待ち望んでいたのです。

三大秘法(さんだいひほう)」の本義

 谷川 今回の改正では、日蓮大聖人の仏法の本義が、「根本の法である南無妙法蓮華経を具現された三大秘法を信じ、御本尊に自行化他にわたる題目を唱え」との文言で示されました。
 原田 日蓮大聖人は、宇宙と生命に内在(ないざい)する根本の法を「南無妙法蓮華経」であると明らかにされました。
 そして、それを、末法の全民衆の成仏(じょうぶつ)のために、「三大秘法」、すなわち、「本門の本尊」「本門の題目」「本門の戒壇(かいだん)」として具現されました。
 この法門を信じるということです。
 森中 末法の衆生(しゅじょう)のために、大聖人御自身が()図顕(ずけん)された十界の文字(もじ)曼荼羅(まんだら)と、それを書写した本尊は、全て根本の法である南無妙法蓮華経を具現されたものであり、等しく「本門の本尊」です。
 谷川 そして、「本門の本尊」に唱える南無妙法蓮華経が「本門の題目」であり、唱える場がそのまま「本門の戒壇」となります。
 森中 これは、万人(ばんにん)に開かれた実践という、大聖人の仏法の本義に基づいた解釈です。
 谷川 したがって、「本門の本尊」としては、「弘安2年(1279年)の御本尊」も含まれますが、それのみが「本門の本尊」だとするものではありません。「弘安2年の御本尊」に(つな)がらなければ、他の本尊は一切力用(りきゆう)を発揮しないなどとする本尊観は、大聖人の仏法の本義に反するものです。
 杉本 御本尊に自行化他の題目を唱えて、人間革命をしながら、世界広布に向かって実践していくという、これまでの私たちの信心のあり方が明文化され、婦人部からも、「世界広布の新時代を実感し、勇気100倍前進していきます!」などの、決意の声が届けられています。

「民衆仏法」の確立

 竹岡 また、これまで学会では、日蓮正宗の解釈に基づき、「弘安2年の御本尊」を日蓮大聖人の「出世(しゅっせ)本懐(ほんかい)」としてきました。その根拠は、「聖人御難事(しょうにんごなんじ)」の「()は二十七年なり」(御書1189ページ)の一節でした。
 森中 しかしながら、この両者を結び付ける解釈は、古い文献にはありません。そして、あらためて、「聖人御難事」を(はい)すると、本抄(ほんしょう)では、大聖人御自身は直接、「弘安2年の御本尊」について、一言(ひとこと)言及(げんきゅう)されておりません。
 谷川 さらに、大聖人の御生涯全体を拝したときに、「聖人御難事」で、「二十七年」と強調されているのは大聖人が立宗(りっしゅう)以来、三大秘法の仏法を弘通(ぐつう)することによって生じた大難(だいなん)の中、27年目にして、三大秘法を受持(じゅじ)し、「不惜身命(ふしゃくしんみょう)」の信仰を貫く農民信徒が出現したことを、鮮明にするためであると拝されます。
 森中 その意味で、「出世の本懐」の本義は、末法万年(まんねん)の一切衆生の救済のために三大秘法を確立されたこと、それとともに、立宗27年目の熱原(あつはら)法難(ほうなん)において、農民信徒たちが大難に負けない「不惜身命」の信仰を示したことによって証明された「民衆仏法の確立」です。
 谷川 ゆえに、「弘安2年の御本尊」の()図顕(ずけん)も、この三大秘法と民衆仏法の確立という意義の中に含まれます。
 原田 「聖人御難事」に(おお)せの「猶多怨嫉(ゆたおんしつ)況滅度後(きょうめつどご)」の大難を受けながら、大聖人の根本目的を継承(けいしょう)し、世界に(ひろ)めてきた創価学会の使命と役割は、ますます重要になるのです。

大聖人正統の教団

 森中 なお、日寛(にちかん)上人(しょうにん)の教学については、日蓮大聖人の正義を明らかにする普遍性のある部分と、要法寺(ようほうじ)系の法主(ほっす)が続き、疲弊(ひへい)した宗派を(まも)るという要請に応え、唯一正統性を強調する時代的な制約のある部分とがあります。
 谷川 今後は、この両者を立て分けていく必要があります。日蓮正宗が完全に大聖人の仏法に違背(いはい)した邪教(じゃきょう)()した今、学会は正統の教団という立場から、世界宗教にふさわしい教義の確立のために見直しを行っていきます。
 原田 牧口先生、戸田先生が創価学会を創立されて以来、池田先生を中心に、学会は一貫して、大聖人直結、御書根本で進んできました。今後も学会は、この道を永遠に歩んでいきます。

御本尊認定の権能

 谷川 いずれの宗教教団も、独立した教団である以上、その教団の本尊、聖典(せいてん)礼拝(らいはい)施設等を決定する権能(けんのう)を有するのは当然です。大聖人の御本尊は「法華弘通のはたじるし」(御書1243ページ)でもあります。その意味で、仏意仏勅(ぶついぶっちょく)の世界広宣流布を推進する創価学会は、受持(じゅじ)の対象としての御本尊を認定する権能を有しています。
 森中 したがって、教義条項の「御本尊に自行化他にわたる題目を唱え」にいう「御本尊」とは、創価学会が受持の対象として認定した御本尊を指します。
 原田 そもそも、学会では、1993年(平成5年)から、独立した教団として、御本尊を認定し、授与してきました。さらに、(たましい)の独立≠ゥら23年余、学会員は皆、大石寺に登山することもなく、弘安2年の御本尊を拝することもありませんでした。
 杉本 けれども、学会員は、各人の御本尊に自行化他にわたる題目を唱えて絶大な功徳(くどく)を受け、宿命転換と人間革命を成就し、世界広布の拡大の実証を示してきました。これが、皆の実感です!
 谷川 そして今回、大謗法(だいほうぼう)の地であり、他教団の大石寺にある「弘安2年の御本尊」は、受持の対象にしないことを、将来のために、明確にしたのです。
 竹岡 青年部も全面的に賛同です!
 谷川 憂宗護法(ゆうしゅうごほう)同盟の、ある住職は、今回の改正を聞いて、大石寺にある御本尊について、「他宗の寺に、日蓮大聖人の御本尊があるのと同じですね。分かりやすいですね」と率直な感想を述べていました。

誓願に燃えて出発

 杉本 さらに、会則には、「人間革命」の文言も記されました。世界広宣流布の実現といっても、個人における一生成仏、すなわち人間革命の成就により成し遂げられるものであるという、池田先生の思想が、新たに加えられたのです。
 人間革命の思想は今、世界平和を実現するための希望の光源≠ニなっています。
 森中 今回の改正によって、学会の宗教的独自性は、一層、鮮明になりました。学会は、未来に向かって、世界に向かって、さらに大きく開かれていきます。世界広宣流布という大目標に向かっての新たな船出となったのです。
 原田 広宣流布の使命と全責任を(にな)う学会が、「生きた宗教」として、時代の変化や広布の伸展(しんてん)の段階により、現実的な課題や、将来起こりうる課題に責任を持って対応していくことは当然です。世界広布新時代を迎えた今、ますます、その必要性が増してきています。
 竹岡 月刊誌「第三文明」2月号の中で、作家の佐藤(まさる)氏は、「時代とともに生成され、変化していくこと」こそ、学会が「生きた宗教」である(あか)しだと述べ、「『過去の発言と矛盾しているじゃないか』と批判する固定した見方は、『死んだ宗教』『化石の宗教』の論理ですよ」とも言われていました。
 森中 本年は、第2次宗門事件を経て、池田先生が、大白蓮華に『法華経の智慧(ちえ)』の連載を開始されてから20年です。先生が示された民衆仏法、人間主義の仏法を基調に、世界宗教としての学会教学を、さらに構築していきます。今回の改正は、その新たな出発点であると決意しています。
 竹岡 「魂の独立≠ナ大謗法の宗門と離れて、本当に良かった。あの時から本格的な世界への拡大が加速した。今回の会則改正は、その意味をより明確にしたものだ」との声も、各地から相次いでいます。男子部は、悪と戦う魂を燃やし、正義の言論戦を展開します。
 原田 日蓮大聖人の御遺命(ごゆいめい)は「法華弘通」です。その御精神を受け継いでいるのは、学会です。192カ国・地域に広がったSGIの連帯が示す通り、創価三代の師弟が、仏の未来記を実現する方途(ほうと)を開いたのです。
 文字通り、世界宗教への体制を固めた学会は、池田先生と共に、一段と広布の歩みを世界に広げて、躍進してまいりたい。皆が、世界広布の新たな誓願に燃えて、出発していこう!

(2015. 2.23. 聖教新聞)

 

 

<13> 一対一の大誠実の対話を
出席者:原田会長、杉本婦人部長、畑東海道長、沖東海道婦人部長、橋元青年部長、横溝東海道青年部長

 原田 諸天(しょてん)寿(ことほ)ぐ晴天のもと、「世界広布新時代第10回本部幹部会」が、「壮年部幹部会」「東海道総会」の意義を込めて盛大に開催されました。
 杉本 横浜市鶴見区に完成した新たな師弟の殿堂「神奈川池田記念講堂」に、世界の同志と共に集い合い、さらなる世界広布躍進の「誓い」に満ちあふれた会合となりました。
  神奈川・静岡の同志は、東海道「勝利躍進月間」を怒濤(どとう)の勢いで走り抜く中、歴史的な総会を迎えることができました。まさに意気(てん)をを突く勢いの感動の総会でした。
  きょう26日から全国中継が行われます(中継の会館と時間は各県・区で決定)。皆で楽しみにして集い合いたいと思います。

師弟の原点を刻印

 横溝 神奈川は、池田先生が「正義」「共戦」の揮毫(きごう)(したた)められ、世界広布への新たな指揮を執られた地。そして静岡は、戸田先生が「追撃(ついげき)の手をゆるめるな!」と叫ばれた、破邪顕正(はじゃけんせい)の地です。
 原田 東海道には、師匠との「共戦」の歴史が幾重(いくえ)にも刻まれていますね。
  はい。各地の同志がその誇りを胸に、新たな広布の歴史を開こうと、「正義」の(たましい)をたぎらせて、対話拡大に果敢(かかん)に打って出ています。
  川崎は、先生が「神奈川においては、何といっても、ここ川崎が心臓部≠ナある」と期待される首都圏広布の(かなめ)。75万世帯達成への突破口を開いたもう一つの2月闘争≠繰り広げてくださった舞台でもあります。
 横溝 相模原は、かつて文京支部の橋本地区があり、若き日の先生が支部長代理として、何度も足を運んでくださいました。広布拡大の陣頭指揮を執ってくださり、やがて日本一の弘教(ぐきょう)を果たす文京支部の牽引力となりました。
  横浜市鶴見区は、聖教新聞創刊号を飾った「聖火(せいか)鶴見に炎上(えんじょう)」に象徴されるように、神奈川広布原点の地です。60年前、先生が指揮を執られ、正義の歴史を築かれたのも、鶴見の地です。
 原田 昨年の12月7日、池田先生・奥様は、神奈川池田記念講堂を視察された後、横浜市中区の神奈川文化会館を訪問され、全同志の健康・勝利・幸福を深く祈念(きねん)してくださいましたね。
  本紙掲載の「新時代を開く」で、この時の真情(しんじょう)について、「今再び、横浜港から太平洋へ広がる海を見つめ、世界広布新時代の大いなる躍進を誓願(せいがん)した」と(しる)してくださいました。師の思いに触れ、東海道の同志の魂は震えました。
 横溝 あらゆる面でこの静岡は、模範的な国土になってもらいたい=\―この期待を胸に、広布を(はば)む極悪と戦い、立正安国(りっしょうあんこく)の旗を掲げるのが、静岡の同志です。各地に破邪顕正の気概が脈打っています。
  55年前の2月5日、池田先生は「静岡支部幹部会」に出席されるため、静岡市葵区を訪問されました。「いかなることをするにも題目です」「まことの前進は、お題目をあげることに尽きるのです」と信心の原点となる指針を示してくださいました。
  葵区の友は、今、この指導の通り、祈りを根本に大きく前進しています。
 橋元 先生は、浜松の地もたびたび訪れてくださっていますね。詩情(しじょう)あふれる浜名湖を題材に、多くの和歌を()まれ、浜松の友を励ましてくださっています。
  「富士山のある静岡は、世界の静岡=Bそして、この浜名湖も世界の浜名湖≠ナあると思う」と語られ、「皆で、この地に広布の理想的な国土を築いていただきたい」と期待を寄せられました。
  池田先生はかつて、神奈川と静岡を「広宣流布の最重要地域」とされ、「東海道の戦いを、日本中、いな、世界中が見つめている」と語られました。
 その期待にお応えできるよう、全世界に先駆ける、新たな正義の拡大を皆で成し遂げていく決意です。
 原田 今回の本部幹部会のメッセージでも呼び掛けてくださいました。
 「私たちは、『対話によって人は変わる』『対話の力で幸福と平和は創造できる』との()るぎない信念に立って、いよいよ勇んで一対一の大誠実の対話に打って出てまいりたい」と。
 私たち一人一人の「対話の力」、そして「異体同心の団結」で、広布と立正安国の連帯を大きく広げていきたい。

電気コードを点検

 橋元 3月1日から7日は春の全国火災予防運動の期間です。東京消防庁によれば、死者の発生した住宅火災の原因で毎年、最も多いのが「たばこ」「ストーブ」「こんろ」だそうです。
 原田 寝たばこは厳禁。ストーブの消し忘れや、こんろのつけっぱなし等にも十分に注意したい。
 杉本 電気コードを原因とする火災も多く報告されています。たこ足配線はしない。コンセントにも、ほこりが溜まっていないか点検が必要です。また、コードの折り曲げや、束ねての使用も非常に危険です。
 橋元 家の周りに燃えやすいものを放置しないなど、放火防止にも気を配りたいですね。
 原田 日頃の生活習慣の中で、一人一人が「絶対に火災を起こさない」という意識をしっかり持ち、皆で声掛けをしていきましょう。

(2015. 2.26. 聖教新聞)

 

 

<14> 後継の人こそ創価の至宝
出席者:原田会長、石黒未来本部長、沼倉女性未来本部長、橋元青年部長、梁島(やなしま)未来部長、山本女子未来部長

 山本 今年も希望の春≠ヨ躍動する「未来部希望月間」(3月22日まで)の季節≠ェやって来ました。
 沼倉 この時期、未来部員は、卒業、進級などを控え、希望と不安が入り交じっています。受験も最終盤となり、焦りがピークのメンバーもいます。
 石黒 大切な時だからこそ、各地の壮年・婦人部「未来本部長」を中心に、青年部の未来部長も一緒になって、温かな励ましの言葉を掛けていただきたい。
 沼倉 たとえば、各地で取り組む訪問激励の中、未来部員がいる、ご家庭に(うかが)った際は、「○○ちゃんは最近、どんなことを頑張っているの?」「○○君、体調はどう?」など、一言(ひとこと)でも声を掛けることですね。
 原田 それは、たった一言かもしれません。しかし、そのわずかな会話が、心に残ります。全員に経験があることでしょう。
 橋元 池田先生も、ご自身の小学生時代を振り返り、教えてくださいました。体の弱かった自分が、文筆(ぶんぴつ)の道で生きたいと思うようになったきっかけ。それは、担任の先生が、作文を()めてくれたことの影響が大きかったのかもしれない≠ニ。
 石黒 私自身、子を持つ親の一人として思います。子どもが激励され、元気になり、頑張る姿を見て、喜ばない親はいないと。自分も頑張ろうと思わない親はいないと。
 梁島 たしかに、私も各地の未来部員に励ましを送る中、思わず、そのご両親から感謝と決意の連絡をいただくことがあります。
 原田 先生は、「接する時間の長短というよりも、心を(かよ)わせる努力と工夫が大事です」と言われています。大切な時期だからこそ、「未来部員への一言の声掛け」を、皆で実践していきましょう。

家庭で信心を継承

 橋元 近年、春や夏に、創価家族が一丸(いちがん)となって、「ファミリー勤行会」や「ファミリー大会」を開催しています。
 石黒 その根幹(こんかん)となるのが、各家庭で行う「ファミリー座談会」です。たとえば、毎朝、家族全員がそろって勤行を行うことです。
 梁島 私が参加した、ある会合で、開目抄の一節(いっせつ)「我(なら)びに我が弟子・諸難(しょなん)ありとも(うたが)う心なくば自然(じねん)仏界(ぶっかい)にいたるべし(中略)つたなき者のならひは約束せし事を・まことの時はわするるなるべし」(御書234ページ)を、決意発表で「暗唱(あんしょう)」する、中等部員に出会ったことがあります。
 山本 発表が御書の御文(ごもん)の部分になると、原稿を見ずに暗唱したんですよね。
 梁島 そうです。聞くと、その家庭では毎朝、ご両親と3人きょうだいの5人で勤行・唱題をした後、開目抄の一節を(はい)して、一日を出発するそうです。
 原田 そうした家族での触れ合いの中で、自然と、日蓮大聖人の仏法の深遠(しんえん)さや、学会の信仰への確信を深めているのですね。
 橋元 特に未来部員が、春休みに入る、この時期は、信心継承(けいしょう)のきっかけをつくる好機でもあります。
 石黒 おじいちゃんや、おばあちゃんも交え、「わが家の広布史」を語らうのもいいでしょう。ご両親も含め、「最近、頑張っていること」や「今の目標」「今後の夢」などを発表してもいいと思います。
 原田 そうした交流の中でこそ、信心の継承も、なされていきます。それは、未来部員と一緒に食事を取ったり、体を動かすなどの交流をされてきた池田先生の振る舞いが、教えてくださっています。
 沼倉 未来本部長の皆さまも、遠慮せず、率直に、「信心の確信」や「師匠への思い」を未来部員に伝えていただきたいです。
 原田 聞いていないように見えて、子どもたちは必ず話を聞いています。どうか、関わった分だけ、子どもは伸びる≠アとを確信していただき、その豊富な経験と知恵を生かし、情熱と笑顔あふれる励ましを、よろしくお願いします。

師匠との不二の絆

 橋元 この月間では、各地で「卒業部員会」や「部長交代式」も行われます。
 沼倉 池田先生が連載をしてくださっている「少年少女きぼう新聞」と「未来ジャーナル」を存分に活用しながら、思い出に残る集いを開催していただければと思います。
 石黒 特に本年は、未来本部長制が導入されてから初めての「部長・副部長」の任命であり、これまでにないほど多くの新たなリーダーが、全国で誕生しています。
 山本 それぞれが悩みを抱えながらも、自身の夢に向かって、決意をしてくれたメンバーです。
 梁島 今後、未来部としても、各地での「リーダー研修会」などを、さらに充実させ、先生が「君たちと私は、何ものにも壊されない不二(ふに)の絆で結ばれています」と呼び掛けてくださった、一人一人への励ましを強化していきます。
 山本 小説『人間革命』『新・人間革命』の記念すべき、連載7000回目に、先生は、未来部歌「正義の走者」に込めた思いを(つづ)ってくださいました。「立派な後継者を育てた人が勝利者である。後継の人こそが、いかなる財宝にも(まさ)る創価の至宝(しほう)である」と。
 原田 皆で、あらためて、小説『新・人間革命』「広宣譜(こうせんふ)」の章を読み深めながら、創価の至宝である未来部の育成に(たずさ)わる、使命の大きさと、喜び・感謝を胸に、充実の月間にしていきましょう。

(2015. 3. 2. 聖教新聞)

 

 

<15> 足取り軽く、友のもとへ!
出席者:原田会長、正木理事長、山内関西長、山下関西婦人部長、落合関西青年部長、奥田関西女子部長

 奥田 先月15日付の本紙1面に、池田先生の次の言葉が(しる)されていました。「足取り軽く、友のもとへ行こう! 語ろう! 動けば、何かが変わる。直接、会えば心が近づく。誠実に語れば一歩、強い(きずな)が生まれる。気取らず、気負わず、誠心誠意の対話で友の心を開拓していけばよいのだ」
 原田 「足取り軽く、友のもとへ!」――早春の今にぴったりの言葉です。先生が言われる通り、友と会って、誠実に語り合えば、強い絆が生まれます。まずは、私たちリーダーが率先して実践していきたい。
 山下 そして、その自らの体験や活動を、皆に伝えていくことですね。
 原田 そうです。総県長会議でも、お伝えしましたが(2月21日付2面に掲載)、栄光の「5・3」を晴れやかに迎えるため、私たちは60年前、池田先生が指揮を執られ、大勝利した戦いに学びたい。
 落合 その要諦(ようてい)は、「強き祈りと誓願(せいがん)」「策ではなく、信心の勢いであり、信心の団結」「味方を広げる『攻めの対話』」の3点にあるということですね。
 山内 特に今、各地の友が、「私は庶民の中へ飛び込んだ。最前線を駆けた。弁舌(べんぜつ)を振るえば、雰囲気を一変させた。『あなたが言うなら』と皆を味方に変えた」との先生の指針を胸に刻み、誠実と勇気の対話を展開しています。
 原田 「(ちから)あらば一文一句(いちもんいっく)なりともかたらせ(たま)うべし」(御書1361ページ)と(おお)せのごとく、一人一人が真心(まごころ)の対話で、地域に信頼を広げていこう!

現場第一主義こそ

 正木 さて、「統一地方選」前半戦の道府県・政令市議選の告示(4月3日告示、12日投票)まで、残り1カ月を切りました。
 山内 関西では、大阪府議選の岸和田(きしわだ)市、寝屋川(ねやがわ)市、大阪市住吉(すみよし)区をはじめ、大東(だいとう)市・四条畷(しじょうなわて)市、大阪市の西成(にしなり)区・大正(たいしょう)区、淀川(よどがわ)区などで、私たちが支援する公明党が激戦を展開しています。
 山下 大阪市議選の阿倍野(あべの)区、北区、此花(このはな)区でも、奮戦が繰り広げられています。
 落合 また、京都府議選の京都市山科(やましな)区、京都市議選の中京(なかぎょう)区、下京(しもぎょう)区でも必死の訴えが続いています。
 奥田 さらに、滋賀県議選の大津市、兵庫県議選の須磨(すま)区、長田(ながた)区、兵庫区にも、注目が集まっています。
 原田 公明党の原点は、地方議会です。60年前の1959年(昭和30年)、公明系議員が地方議会で初当選。以来、私たちが住む町を、くまなく歩き、住民の声に耳を傾け、政治に反映させてきました。
 正木 いわば、「現場第一主義」こそ、公明議員の伝統です。困っている人のもとに足を運び、受けた相談数は結党以来で約425万件。その「小さな声を聴く力」で政治を動かしてきました。
 山内 中でも、大阪の公明議員は、一人当たりの相談件数の平均が全国1位。たとえば、寝屋川市から立候補予定の議員は、市議時代を含め8年で5000件。岸和田市から立候補予定の議員は、2期8年で7000件に(のぼ)ります。
 山下 その岸和田市では、「踏切渋滞を解消してほしい」との住民の声を聞いた議員が、すぐに国へ掛け合い、駅付近の高架化を実現した例もあります。
 正木 それでこそ、生活者の声を、漏らさずキャッチする公明党です。早稲田大学大学院教授の北川正恭(まさやす)氏が「公明党の地方議員は皆さん非常に勉強熱心で、政策立案能力を切磋琢磨(せっさたくま)しながら身に付けている姿が印象的です」と評価する通りです。
 原田 公明党の議員団には、他党にない「チーム3000」と呼ばれるネットワーク力があります。
 地方議会からスタートし、地方議会に軸足を置いてきた公明党には、地域から日本を変えていく力があるのです。
 落合 一昨年も大阪で、こんなことがありました。夜間の小児救急電話相談「#8000」が、いつも話し中で、(つな)がりにくいという声を、市民が公明党国会議員のツイッターに送信。すると、その議員は、即座に、公明の府会議員と連携を取ります。
 奥田 そして、3週間後には、繋がりにくい時間帯(3時間)のスタッフの増員が決定。相談件数が前年に比べ、4000件も増加したのです。

地域経済を活性化

 山内 他にも、公明党の主張で実現した「プレミアム付き商品券」が、関西でも高く評価されています。
 奥田 プレミアムとは、割り増しのことです。地域によって、割増率は違いますが、たとえば、2割のプレミアムが付く地域であれば、1万円で商品券を買うと、1万2000円分の買い物ができるわけです。
 正木 地域経済活性化の起爆剤になると期待され、公明党の提案で、プレミアム分のお金を国が支援することが決定しています。
 原田 これについて、全国商店街振興組合連合会の坪井明治(あきはる)理事長は、「商品券発行による経済対策は効果がないとの批判がありますが、これは現場を知らない人の声です」と語り、「発行額を大きく上回る経済効果があります」と断言しています。
 落合 寝屋川市の市長も、現場を知る公明党ならではの政策と評価し、京都市でも実施することが決定しています。
 山下 公明党は、これからも生活者のための政治を貫いていってほしい。私たちも、その実績を大いに語っていきましょう。

(2015. 3. 5. 聖教新聞)

 

 

<16> 皆を味方に!勇気の対話を!
出席者:原田会長、杉本婦人部長、日下(くさか)北海道長、石橋北海道婦人部長、吉川北海道青年部長、吉井女子部長

 吉川 小説『人間革命』第9巻「展開」の章には、創価学会が政治に関わる理由が、さまざまな角度から描かれています。
 吉井 戸田先生の深き思索(しさく)を紹介されながら、「ひとえに民衆の幸福と、社会の平和、繁栄を願う一念より発したものである」などと(しる)されていますね。
 石橋 そこには、若き池田先生の、60年前(1955年<昭和30年>)の闘争も書かれています。
 読み深めていくうちに、「勝利の歯車は、『深き祈り』と『師匠への誓い』があってこそ回る」ことを、あらためて学ぶことができます。
 原田 ゆえに、私たちも自らに問い掛ける必要があります。日々の実践に、強き祈りがあるのか。強き師弟の(たましい)があるのかと。
 日下 戦いに(のぞ)むに当たり、私たちは一層の決意を固め、師匠への深き誓いをもって、一日一日を出発していくことが大切ですね。
 杉本 有名な御聖訓(ごせいくん)に、「なにの兵法(へいほう)よりも法華経の兵法をもちひ(たま)うべし」(御書1192ページ)とあります。広布拡大の要諦(ようてい)は、どこまでいっても「法華経の兵法」であり、「師弟不二(ふに)の魂」です。
 原田 いよいよ春も間近(まぢか)です。何があっても、「さあ、これで、もっと題目があげられる」と喜び勇んで前進し、一人一人が「私は、こう成長した」「私は、こう宿命転換した」という人間革命のドラマを(つづ)っていきましょう。

攻めることが肝心

 石橋 その『人間革命』第9巻には、「発端(ほったん)」「小樽(おたる)問答(もんどう)」の章で、60年前の3月11日、北海道小樽市の公会堂で行われた、創価学会と日蓮宗(身延(みのぶ)派)との公開法論(ほうろん)の模様を書かれています。
 吉川 司会を務めた若き池田先生の第一声から、日蓮宗側を圧倒。学会側の完全勝利に終わった、いわゆる「小樽問答」ですね。
 日下 先生は先日も、「新時代を駆ける」の中で、烈々(れつれつ)たる師子吼(ししく)で邪論を打ち破った小樽問答の際の、戸田先生の指導を教えてくださいました。「敵が攻めかかってきたが、それで守備に回らないで、逆に攻撃に回って、先手、先手と攻めたから、非常に楽に勝てた。攻めることが肝心なのだ」との言葉です。
 原田 さらに先生は、日蓮大聖人が、言論戦に挑む門下に(おお)せになられた「今まで生きて()りつるは()の事にあはん(ため)なりけり、此れこそ宇治川を(わた)せし所よ・(これ)こそ勢多(せた)を渡せし所よ・名を(あぐ)るか名をくだすかなり」(同1451ページ)を拝され、言われました。「どんな人にも臆さず、堂々と正義と真実を語るのだ。勝敗の分かれ目の時こそ題目だ。(ぶつ)菩薩(ぼさつ)も、梵天(ぼんてん)帝釈(たいしゃく)も、わが身に『入其身(にゅうごしん)()()()る)』させるのだ」と。
 杉本 全国の友が今、「皆を味方に!」と、勇気と誠実(せいじつ)の対話に挑む中、非常に大切な指針(ししん)です。婦人部も題目第一で、さらなる対話の拡大に挑戦します。
 吉川 青年部こそ、「攻めの拡大」の先頭を走る存在であると自覚を新たにし、さらに一歩深い闘争を展開していく決意です。
 原田 先生は、こうも綴られています。「正義が負ける社会は不幸だ。勝ってこそ正義である」「信心が強ければ、周囲が自分の幸福の力になる。(ぜん)の味方になる」と。異体(いたい)同心の団結も固く、功徳(くどく)満開の大歓喜の春へ、明るく、楽しく、にぎやかに進んでいきましょう。

立党精神貫き通す

 吉川 さて、「統一地方選」前半戦の道府県・政令市議選(4月3日告示、12日投票)が、目前になりました。
 日下 北海道では、道議選の札幌市北区、東区、白石(しろいし)区、苫小牧(とまこまい)し、釧路(くしろ)市、函館(はこだて)市などで、執念の戦いが続いています。
 石橋 札幌市議選の中央区、厚別(あつべつ)区、南区などでも、粘りの闘争を起こしています。
 吉井 先日、朝日新聞に、興味深い調査結果が報道されていました。全国の地方議員のうち、女性の割合は、1割強の11.7%に過ぎないというのです。
 日下 一方で、女性議員の比率が高い議会ほど、議会の改革度が高いとも、報じられていましたね。
 石橋 その点、公明党は所属議員の約3割が女性です。女性の視点を最大限、政治に反映しています。
 杉本 たとえば、全国の全市町村で定着している妊婦健診に対する14回の公費助成。2013年度から財源が確保され、恒久(こうきゅう)的な制度になったものです。これは、公明党の女性議員による実績です。
 吉井 ここに至るまで、長い道のりがありました。69年、公明党のある女性参院議員が、日本の妊産婦の死亡率は先進諸国の数倍に(のぼ)ることから、健診の必要性と支援を訴えました。しかし、公費助成は2回以内という時代が何と40年以上も続きます。
 杉本 その間、検査項目は増え、妊婦の経済的負担は重くなる一方でした。そうした中で、公明党の議員は諦めることなく、国と地方議会で声を上げ続けたのです。そして、現在の体制を整えました。
 吉井 昭和女子大学の坂東眞理子(まりこ)学長は、「女性政策に関して公明党の存在感は非常に大きく、男女共同参画(さんかく)や育児支援で、特に女性議員が重要な役割を発揮されています」「議員の資質が問われる中、庶民目線の公明党に期待しています」と、評価しています。
 石橋 北海道でも札幌市北区で立候補予定の議員をはじめ、多くの女性議員の活躍が期待されています。
 原田 私たちが望むのは「大衆とともに」の立党精神を貫き通す真の政治家です。公明党の議員は、その期待のまま、献身の行動に徹し抜いてもらいたい。

(2015. 3. 9. 聖教新聞)

 

 

<17> 広布の大願 受け継ぐ弟子に
出席者:原田会長、正木理事長、杉本婦人部長、橋元青年部長、竹岡男子部長、吉井女子部長

 橋元 今年も「3・16」を迎えます。私は今、池田先生の指導が、胸から離れません。「私は、ただ一人、戸田先生をお守りする『弟子の戦い』の中で、師の『大願(だいがん)』を確かに受け継ぎました。広布大願は、師弟共戦の中でのみ継承(けいしょう)できるのです。この師弟共戦の一念は、今に至るまで絶えたことはありません。戸田先生のことが私の胸中(きょうちゅう)から去ったことは、一日たりともありません」
 竹岡 先生は、この五十数年間は、「いわば『毎日が3・16』というべき誓いと覚悟の日々でした」とも言われています。どれほどの激闘の連続であったか。
 原田 「3・16」(1958年 <昭和33年>)から2年後の3月16日の日記に、先生は(つづ)られています。「化儀(けぎ)の広布の大式典は、一日にして終了するものではない」と。
 「3・16」は一日にして終わるものではない=\―私たちは、この指導を命に刻み、池田先生のもと、毎日が「3・16」であるとの自覚を新たに前進していきたい。
 正木 69年3月16日、第1回壮年部総会で、先生は「3・16」は「我々の広布の決意を深く固めていく記念すべき日」であると宣言されています。
 杉本 毎年、巡りくる「3・16」に、弟子として、どう勝利の実証を残し、師匠にお応えしていくか。いかにして、この日を迎え、新たな広布の決意を固めていくか。これが重要になるのですね。
 吉井 「(ねがわ)くは我が弟子等・大願ををこせ」(御書1561ページ)――日蓮大聖人は、若き南条時光にあてた御手紙で、門下(もんか)一同に訴えられました。
 竹岡 弟子が、自分中心の「小願(しょうがん)」にとどまっている限り、師匠と不二(ふに)にはなりません。小さく、狭い自分で終わってしまいます。
 杉本 「大願」とは、広宣流布の師匠と同じ誓願(せいがん)に立つことです。法華経の行者である師匠と心を合わせ、「世界広宣流布」という大願に向かって、行動することです。
 正木 「大願とは法華(ほっけ)弘通(ぐつう)なり」(同736ページ)との御聖訓(ごせいくん)を心に刻み、「必ず実証を示してみせる!」「最後まで戦ってみせる!」と、広布への情熱をたぎらせてこそ、師弟誓願の儀式である「3・16」は永遠に輝いていきます。
 原田 先生は、「私は戸田先生と同じ心で、『一閻浮提(いちえんぶだい)広宣流布の大願』に立った! そして、勝って勝って、勝ちまくってきた!」と言われています。いよいよ、対話拡大の春です。「3・16」から「5・3」へ、友好と共感の輪を、勢いよく広げていきましょう。

師を尊敬する精神

 竹岡 池田先生と対談集を()まれた、中国芸術界・学術界の至宝(しほう)と、たたえられる饒宗頤(じょうそうい)氏は、対談の結びで、先生の偉大さの本質を、こう述べていました。
 「池田先生の偉大さの第一は、師をどこまでも尊敬する精神である」「池田先生がことあるごとに、師匠・戸田先生を(たた)え、師の言葉を青年たちに語っている姿は、素晴らしいと感服しております。さらに、戸田先生のご構想のすべてを実現されたことは、まさに最高の模範といえましょう」
 吉井 師を敬い、師をたたえ、師の構想を実現する――これ以上、人間として崇高な生き方はありません。池田先生は、その模範であると、当代随一の碩学(せきがく)が絶賛されているのですね。
 正木 さらに、饒氏は、「池田先生は皆から(あお)がれる年齢になられても、なお戸田先生とともに生きておられる。人間として、師を敬う精神こそ最も大切なことであり、人間の成長、人間の向上の出発点です。このことを、青年に言い残しておきたい」とも語っておられました。
 原田 この対談を読み、私には一首のお歌が胸に迫ってきました。「3・16」を記念し、かつて池田先生が()まれた和歌です。「三世(さんぜ)まで/師匠の(おん)は/忘れまじ/心の勝利と/永遠(とわ)の決意を」
 杉本 峻厳(しゅんげん)で、(うるわ)しい、師弟の魂の結合の姿を、見る思いがいたします。まさしく、先生にとっては、毎日が「3・16」なのですね。そして、それは三世をも貫く誓願の原点でもあったわけです。
 橋元 先生はかつて、青年部に、自身の若き日の闘争を振り返りながら、「私ほど、師匠を守り抜いた人間はいない。私ほど、広布の道を開いた人間はいない。私ほど、同志を励ましてきた人間はいない――そう言える自分自身であっていただきたい。その一人がいるか、どうか。それで学会の未来は決まる」と述べられました。
 原田 私たちは日々、師を敬い、師をたたえ、師の構想を実現する弟子でありたい。その心に、自身の「永遠の成長と向上」への出発点があるのです。

路面凍結の危険性

 正木 この冬、各地で、路面の凍結の影響による事故が散見されました。今後も、寒冷地の皆さまを中心に、細心の注意を払っていただきたいと思います。
 杉本 車で慣れない地域を訪問することもあると思います。カーナビ等を使用しながらの運転には注意が必要です。
 原田 カーナビを見ながら運転していると、どうしても注意力が散漫になり、脇見運転になります。すると事故の危険性は格段に高まります。同乗者の方も一緒になって、無事故への意識を高め、有意義な日々を送っていきましょう。

(2015. 3.12. 聖教新聞)

 

 

<18> 平和と幸福の社会を建設
出席者:原田会長、杉本婦人部長、新名(にいな)九州長、登坂(とさか)九州婦人部長、竹岡男子部長、上永吉(かみながよし)九州青年部長

 杉本 池田先生・奥様は今月2日、東京・新宿区内で、東京創価小学校の6年生の皆さんを激励されました。
 原田 良く晴れた日の出来事でした。その折の様子を、先生は、こう振り返っておられます。「大樹(たいじゅ)()びゆく若き友の姿ほど、心(おど)るものはない」「私は毎日、全国、全世界の若き友に、健康あれ! 幸福あれ! 勝利あれ! と祈っている」「君たち貴女(あなた)たちこそ太陽だ。一人も残らず使命の人だ。自分らしく、未来を見つめて前へ進むのだ」
 杉本 さらに「皆で後継の友を励まし、見守り、成長を祈りに祈って、平和のバトンを託していきたい」とも言われていました。
 原田 私たちも、この先生の指導に学び、未来を(にな)う青年と、世界広布新時代を躍進(やくしん)していきたい。
 竹岡 本年は、池田先生が、東京・大田区と横浜・鶴見区で指揮を執られてから60年の節目です。劣勢を(くつがえ)した当時の真情を、先生は、このように(つづ)っています。「私の心は熱く燃えた。仏法は勝負だ。戦う以上は断じて勝つ! 妙法を胸に、全人類の宿命転換へ立ち上がった民衆が、いかに崇高(すうこう)で、いかに偉大な(ちから)をもっているか、日本中に示してみせる!」
 杉本 そして、「我らの武器は、どこまでも誠実な対話であり、勇気の対話である。仏法者としての社会的使命に目覚めた、民衆の団結の力で勝つのだ!」とも(しる)されました。
 原田 さあ、平和と幸福の社会を建設するために走る、創価学会の底力を発揮する時です。民衆の団結で、日本中に栄光の旗を打ち立てていきましょう。

常に「先駆」たれ

 新名 わが九州の同志も、「日蓮が一類(いちるい)異体同心(いたいどうしん)なれば人人(ひとびと)すくなく(そうら)へども大事(だいじ)(じょう)じ」(御書1463ページ)を胸に刻みながら、「先駆(せんく)の九州 いざ楽し」と励まし合い、異体同心で進んでいます。
 登坂 特に、福岡王者県・中央区の友は「九州広布の電源地(でんげんち)」の誇りを胸に、大きく前進しています。
 上永吉 中央区は、1956年(昭和31年)、池田先生が福岡市を初訪問された際に訪れた地です。さらに翌年、戸田先生も、この地を訪れ、「東洋広布」という九州の永遠の使命を示されました。
 登坂 また、67年には、「常に先駆の九州たれ」との永遠の指針も、この中央区で発表されています。94年(平成6年)、「5万人の第九」の舞台となったのも中央区でした。
 上永吉 一昨年には、展示室を備える、中央区初の会館「福岡池田文化会館」がオープン。九州を代表する識者(しきしゃ)が多く来館され、九州、そしてアジア広布の発信拠点(きょてん)になっています。
 原田 断固と広布の道を開こうと、楽しきスクラムで躍動(やくどう)する中央区の友の勝利を深く祈っています。
 新名 それから、鹿児島新世紀県の城山(しろやま)圏・鹿児島喜多(きた)圏、同県の鹿児島中央圏・武岡(たけおか)圏、さらに鹿児島創価県の鹿児島南圏・鹿児島本陣圏の同志の奮闘も目を見張るものがあります。
 竹岡 池田先生は、鹿児島を「歴史回天(かいてん)の天地」と呼ばれ、「火の国の象徴(しょうちょう)の天地として、アジアへ、世界へ、新しき世紀の幕開けの偉大な雄叫(おたけ)びを上げている」と、たたえてくださっています。
 原田 この鹿児島を、先生は23度、訪問され、青年の育成に汗を流してこられました。中でも、79年1・2月の雪の霧島訪問=Aそして83年3月の「鹿児島文化会館初訪問」は、鹿児島の同志の輝く原点です。
 登坂 79年、鹿児島の九州研修道場(当時)を訪問された先生は、弟子が真心(まごころ)で準備した道場内の「日印(にちいん)橋」を、雪が降りしきる中、渡られました。その約3カ月後、先生は会長を辞任されます。しかし、この時、そんな事態の中で私たちを励ましてくださっているとは、誰も知りませんでした。弟子を思う師の心は、今も皆の心に焼き付いています。
 上永吉 83年には、「広布の戦いを起こしたならば、それにかける。必ず勝ってみせるという心意気をもってほしい。それ以上の喜びと充実は、人生にはないのです」と呼び掛けられ、鹿児島文化会館の開館に寄せて、「世紀乱舞(らんぶ)人」と揮毫(きごう)した書を贈ってくださいました。
 新名 熱き心意気の人材が、世紀を乱舞する姿を、九州中の友が応援しています。九州は、「祈る、会う、語る」を合言葉に、一人一人が本気になって立ち上がり、勝利の扉を開いてまいります。

生活者の政治実現

 竹岡 九州でも、私たちが支援する公明党は、目前の「統一地方選」に向け、必死の訴えを続けています。
 新名 特に、福岡県議選では、福岡市中央区、福岡市早良(さわら)区、糟屋(かすや)郡、北九州市門司(もじ)区で、接戦が展開されています。
 登坂 佐賀県議選の唐津市・玄海(げんかい)町、鹿児島県議選の鹿児島市・十島(としま)村・三島(みしま)村も注目の選挙区です。
 新名 さらに、福岡県議選の、福岡市東区、北九州市小倉(こくら)北区、同市の小倉南区でも、混戦が予想されています。
 登坂 また、熊本県議選の熊本市第二(南区・西区)、大分県議選の大分市、別府(べっぷ)市も激戦が続いています。
 上永吉 熊本市議選の中央区も予断を許さない情勢です。
 原田 公明党は、「生活者のための政治の実現」という強い(こころざし)をもった政党です。この信念のもと、積み重ねてきた実績を訴え切り、国民の支持を大きく広げていってもらいたい。

(2015. 3.16. 聖教新聞)

 

 

<19> 自行化他の実践が回向の本義
出席者:原田会長、正木理事長、分部(わけべ)関東長、洲崎関東婦人部長、村崎関東青年部長、田栗(たぐり)関東女子部長

 田栗 「春分の日」の21日を中心に、全国の主要会館、墓地公園、納骨堂で、「創価学会春季彼岸(ひがん)勤行法要」が実施されます。
 正木 日蓮仏法の本義(ほんぎ)(のっと)り、広布の途上で亡くなられた同志と家族・親族、そして先祖代々の福徳と安穏(あんのん)を祈り、回向(えこう)するのが、学会の彼岸法要です。
 原田 「回向」とは、自分自身が仏道修行に励み、積んだ功徳(くどく)善根(ぜんこん)を故人に「(めぐ)らし()ける」ことを意味します。日蓮大聖人が「自身(ほとけ)にならずしては父母をだにもすくいがたし」(御書1429ページ)と仰せのように、自身の成仏を目指して、今いる場所で、仏道修行に励むことこそ、仏教正統の実践です。
 田栗 池田先生は(つづ)っています。「濁世(じょくせ)にあって広宣流布に尽くす功徳は、燦然(さんぜん)と輝きを放つ。先祖、そして子孫まで、厳然(げんぜん)と照らしていくのだ。ゆえに、学会と共に生きる私たちの題目は、最高の追善(ついぜん)となる。故人の成仏は絶対に間違いない」と。
 村崎 一方、日蓮正宗(日顕宗)では、「坊主が(おが)まなければ、地獄におちる」とか「塔婆(とうば)を立てなければ、追善供養(くよう)にならない」などと、御書のどこにも書かれていない邪義(じゃぎ)で、いまだに信者を(だま)そうと躍起になっています。
 正木 戸田先生は、信心なき坊主を、こう喝破(かっぱ)されていました。「坊主は、人々を救うためにある存在だ。それを、御供養といって、信者を金儲けの道具にし、何の贅沢(ぜいたく)に使ったのか。何の遊戯雑談(ゆげぞうだん)に使ったのか。仏法の本義から根本的に誤った、腐った精神の奴らである。あまりにも情けない奴だ」
 原田 私たちが日々、世界広布へ進みゆくことが、故人を含めた一家眷属(けんぞく)の幸福と繁栄の道となります。この大道(だいどう)を、皆で(ほが)らかに進んでいきましょう。

団結は一人≠ゥら

 分部 この3・4月は、わが関東、特に埼玉の同志にとって、創価三代の会長と縁の深い月です。たとえば、牧口先生が、埼玉の新座市を訪れたのは、1913年(大正2年)の3月29日のことです。
 原田 池田先生が、同じく埼玉の上尾(あげお)市を初訪問されたのは、68年(昭和43年)の4月24日のことでした。ここで先生は、「一人立つ≠ニいうことと、団結とは、一見(いっけん)違うように思えるが、実は全く同じものである。自分が責任をもって一人立つところに、団結は(おのずか)ら築かれていくのだ」とスピーチされ、「鉄桶(てっとう)の団結」の埼玉への不滅(ふめつ)の指針を示されました。
 洲崎 また、大宮常勝区の友の勝利の(ちから)となっている「師弟原点の日」は、4月25日です。
 田栗 さらに、川口市、さいたま市見沼(みぬま)区、浦和区にも、3・4月に、池田先生と刻んだ永遠の原点があります。
 洲崎 一方、千葉市花見川(はなみがわ)区の同志にとって、本年は、池田先生が同地を訪れてから70年の節目です。
 原田 70年前、先生は戦災で焼け野原になり、満足な食糧がなかった東京から、一家の食べ物を手に入れるため、花見川区内の農家を訪れます。折々に当時の様子を振り返りながら、花見川区は「懐かしい青春の思い出」がよみがえる地と述懐(じゅっかい)されています。

動物愛護にも尽力

 村崎 その関東でも、告示まで残り15日の「統一地方選」前半戦に向け、各党が舌戦(ぜっせん)を展開しています。
 正木 私たちが支援する公明党は、埼玉県議選の新座市、春日部(かすかべ)市、上尾市・伊奈(いな)町、さいたま市議選の中央区、大宮区、千葉県議選の千葉市花見川区などで、激戦が予想されます。
 分部 埼玉県議選の川口市、草加(そうか)市、さいたま市議選の見沼区、浦和区、緑区、千葉県議選の八千代(やちよ)市、松戸(まつど)市、千葉市議選の緑区、群馬県議選の太田(おおた)市、栃木県議選の小山(おやま)市・野木(のぎ)町でも、各党がしのぎを削っています。
 洲崎 千葉市花見川区のある婦人の話を聞きました。彼女は、犬の散歩の際などに知り合った多くの方々に、公明党の主張が数多く反映された「改正動物愛護管理法」について話をしたそうです。
 田栗 すると、多くの友人が、犬猫の殺処分ゼロ≠目指し、動物愛護に尽力する公明党の実績に耳を傾けてくれたそうですね。
 正木 公明党は同法の中で、飼い犬や動物販売業者は、動物が、その命を終えるまで面倒を見る努力義務があることを明確化しました。
 洲崎 ペットを販売する際は、顧客(こきゃく)に動物の現状を直接見てもらい、対面で説明することを義務付けるなど、販売規制も強化しています。そうした実績が、ペットを愛する人たちの間で評価されているのです。
 分部 また、群馬県のある婦人は、公明党の訴えで実現した「救急医療情報システム」の強化によって、「母の命が救われた」と深い感動を語っていました。
 村崎 いわゆる救急患者のたらい回し≠防ぐ施策(しさく)ですね。
 分部 そうです。救急車に、救急医療情報システムが搭載された、タブレット端末を導入することにより、受け入れ可能な病院を、即座に判断できるようになったのです。
 村崎 一刻でも早く患者を病院へ搬送し、一人でも多くの命を救っていきたいと、公明党が制度の導入を推進したことにより、今、「大切な人の命を救ってくれた!」との声が相次いでいるわけですね。
 原田 それでこそ公明党です。有権者は「口先(くちさき)でなく、本当に国民のために働く政党はどこか」を見極めてもらいたい。そのためにも公明党は、その豊富な実績を訴え抜いてほしい。

(2015. 3.19. 聖教新聞)

 

 

<20> 信仰者の第一条件は勇気
出席者:原田会長、杉本婦人部長、清水重臣信越長、清水美季信越婦人部長、橋元青年部長、島田信越青年部長

 杉本 全国の友が、池田先生の第3代会長就任55周年の「5・3」を目指し、信頼と友情を広げる対話に全力を尽くしています。
 橋元 「創価の万代(ばんだい)までの勝ち(いくさ)を決する」重要な時だからこそ、大きな()も競い起こってきます。
 原田 先日も池田先生は「どんな嵐が襲いかかろうとも、題目第一の人には、かなわない。必ず必ず乗り越えられる」と言われました。私たちは、一層深く真剣に、題目を唱え、全ての魔を打ち破っていきたい。
 杉本 さらに、日蓮大聖人が身命(しんみょう)に及ぶ大難(だいなん)を受け、流罪(るざい)の身でも、悠然と「喜悦(きえつ)はかりなし」(御書1360ページ)と(おお)せになられたことを通し、「正義ゆえの難が現れる時こそ、広宣流布の時なのである」とも断言されています。
 橋元 魔が競わない闘争は、闘争ではありません。魔に打ち勝ってこそ、絶対的幸福の境涯(きょうがい)を開くことができます。
 原田 私たちは、大変な時ほど明るく楽しく前進していきたい。これで宿命転換ができる∞人間革命のチャンスだ!∞今こそ、師弟勝利の原点をつくる時だ!≠ニ心を定め、「師子王(ししおう)の心」で、一切を勝ち越えていきましょう!

負けじ魂≠発揮

 清水(重) 信越の同志も、師の大恩(だいおん)に、お応えするのは今!≠ニ決意を新たに、愛する地域を駆け巡っています。
 清水(美) 特に4月は、14日が「新潟の日」、26日が「長野の日」で、信越にとって、師弟の月です。
 島田 1983年(昭和58年)4月14日、12年ぶりに新潟を訪れた池田先生は、「第1回新潟県総会」に出席。新潟池田文化会館を初めて訪れ、大聖人有縁(うえん)の新潟の天地で、子孫末代まで輝く歴史を我、残したり≠ニいえる人生を送ろうと念願されました。
 清水(美) さらに翌日、総会を記念する勤行会で、「日蓮が弟子等は臆病(おくびょう)にては(かな)うべからず」(同1282ページ)との御金言(ごきんげん)(はい)され、「信仰者の第一条件は勇気である」と語られました。そして勇気の二字には、使命も、努力も、建設も、開拓も含まれると、教えてくださったのです。
 清水(重) 以来、新潟の同志は「勇気」を合言葉に、広布の歴史を切り開いてきました。特に今、第2新潟総県の中越圏、中越栄光圏、第1新潟総県の中央圏、東圏の友は、勝利の春へ、ひた走っています。
 島田 一方、74年(同49年)4月26日、先生は、長野市内で行われた長野県総会に出席。席上、信州人の負けじ魂≠決して失うことなく、その雄々(おお)しき魂を発揮して、大きく人生の勝利を勝ち取っていただきたいと語りました。
 清水(重) この日を原点とし、師弟有縁の長野は、破竹の前進をしてきました。特に、長野第2総県の上田圏、上田南圏の友は、「さらに上へ、もっと上を目指して!」求道の心あふれる歩みを続けています。
 原田 先生は、信越の同志に「さあ、出発しよう! 悪戦苦闘をつき抜けて! 決められた決勝点は取り消すことができないのだ」(富田砕花訳)とのホイットマンの言葉を贈り、いかなる困難をも乗り越えて、勝利の(みね)≠ヨ登りゆくことを念願しています。信越広布の新たな歴史構築へ、師と共に、楽しく愉快に進んでいきましょう。

ネットワーク政党

 杉本 統一地方選の前半戦の告示まで11日。前回の統一地方選の調査(明るい選挙推進協会)によると、告示日までに投票先を決めていた人は、有権者の4割以上になるそうです。
 島田 告示日を含めると、その数は、7割近くにも上ります。
 清水(美) 候補の政策、人柄、実績をもとに、有権者が投票先を決めるのは、いよいよ、ここからというわけですね。
 島田 さらに、投票する候補を決めるに当たり、「どのような個人や団体から働き掛けがあったか」を尋ねたところ、有権者の半数近くが、「誰からも働き掛けを受けていない」ことが判明しています。
 原田 今回の統一地方選は、今後の日本、そして地域の将来にとって重要な意味を持つ「地方創生」を(にな)う議員を選ぶ選挙です。
 橋元 住民の高齢化や人口流出などに直面する地方にとって、いかにして地域社会の衰退(すいたい)に歯止めをかけ、魅力ある街づくりを進めていくか。地方の力量が問われる今だからこそ、国と地方の連携が、地方創生の成否を決定することは言うまでもありません。
 原田 その意味で、国と地方の議員の共同作業で、課題を解決するネットワークを持つ公明党は、地方創生の原動力になれます。
 清水(重) 最近も、人口減少が進み、地域産業の売り上げの低下に悩まされていた新潟県の十日町が、女子レスリングの道場を誘致し、街の活性化に成功。隣接する津南町でも、雪解け水を使った「天然水」がヒット商品になっています。
 清水(美) これは、「私たちが暮らす地域には、無数の宝がある」と公明党の地方議員が、国会議員と連携しながら行動してきたからこそ実現したことです。
 原田 新潟県議選の長岡市・出雲崎(いずもざき)町、新潟市中央区、新潟市議選の東区、さらに長野県議選の上田市・長和(ながわ)町・青木村など、公明党は激戦を突破し、幅広い住民の要望や悩みを知る議員らしく、地方創生のけん引役として、大いに、その(ちから)を発揮してもらいたい。

(2015. 3.23. 聖教新聞)