< 座談会 >

躍進の鐘を鳴らせ

 


 

 

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心結ぶ交流で友情の金の橋を
幸福は共生・連帯の心から
2大巨匠による世界初の展示
苦難に負けない姿こそ希望
信心しきった人が必ず勝つ
若き地涌の陣列が共戦の前進
まず自らが変わることだ!
行学の二道こそ師弟の光道
最極の生命哲学を学ぶ喜び
誠実の対話で生涯の友情を

 

 

 

 

<41> 心結ぶ交流で友情の金の橋を
出席者:原田会長、池田副理事長、小林民音代表理事、杉本婦人部長、竹岡男子部長、吉井女子部長

 杉本 日中両国の新たな友誼(ゆうぎ)の開幕を告げる、舞劇(ぶげき)朱鷺(とき)」の民音公演が、各地で来場者を魅了していますね。
 小林 昨年10月、本公演に先立って行われたプレビュー上演会は、三笠宮家の彬子(あきこ)さま、安倍晋三首相、中国の程永華(ていえいか)駐日大使ら25カ国の大使・大使館関係者をはじめ多数の来賓が鑑賞されました。美しく壮麗な舞踊は大きな感動を呼び、日中友好の新時代を開く圧巻(あっかん)の舞台となりました。
 原田 「朱鷺」は、中国人民対外友好協会、上海文化発展基金会、上海歌舞団と民音が共同制作した総合芸術。日中友好のシンボルであるトキ(朱鷺)をモチーフに、中国最高峰の制作陣が構想から約4年の歳月をかけ、総力を挙げて創り上げた舞劇(ダンスドラマ)です。
 竹岡 「東方の宝石」と呼ばれるトキは、かつて東アジア一帯に生息していましたが、開発等に伴い激減。日本では1981年に野生絶滅しました。同年、中国・陝西省(せんせいしょう)で生息が確認され、99年に両国友好の(あか)しとして2羽のつがいのトキが日本に贈られました。
 池田 トキは両国で愛される吉祥(きっしょう)の鳥=Bこの舞劇は、絶滅の危機に瀕したトキが再生するストーリーを通して、人類と自然界の共生(きょうせい)を訴えています。そして、日中両国の人々が固く手を結び合い、協力して希望の未来を開いていこうというメッセージが込められています。
 杉本 今月、被災地の宮城・仙台市から公演が開幕。フィナーレでは、拍手喝采(はくしゅかっさい)の嵐の中、多くの鑑賞者が涙されていたそうですね。
 吉井 感動の声も多数寄せられています。「息をのむような美しい(まい)でした。夢のような一時(ひととき)。一生の思い出です」「振付、音楽、ストーリー、そして洗練された群舞(ぐんぶ)をはじめ、卓越した技術と精神性に感動しました」「4年の歳月の努力が込められた圧巻の舞台に、ただただ見とれました」
 小林 また、「『朱鷺』を通して、日中友好への強い願いが伝わってきました。両国の(きずな)を永遠に築いていきたいと心から思いました」「芸術の(ちから)は世界の人々の心を変えることができると確信しました」などの声も届いています。

周総理との「信義」

 池田 今回の「朱鷺」の公演に多大な尽力をされたのが、中国人民対外友好協会の李小林(りしょうりん)会長です。私も先日の訪中の折を含め、何度もお会いしてきました。李会長は、両国関係が緊張の度を増した際も、一貫して文化による交流を重ねてこられた方です。
 吉井 李会長は次のように語られたと報じられています。「私はトキ外交≠ニ、後年言われるようにしたいのです。日中にこの『朱鷺』の公演があったから、いろいろな問題も乗り越えることができたのだ、というようにしたい」と。
 原田 かつて日中国交正常化の折、ピンポン外交≠ェ時代を切り開いたように、今回のトキ外交≠ェ、両国の交流史の輝かしい一ページとなるよう、私も念願しています。
 池田 こうした文化のつながりによって、日中両国人民の相互理解と友情が深まり、日中友好の新しい民間交流の道も開かれると確信します。
 小林 音楽・芸術などの文化交流を通じて、世界平和の基盤をつくりたいという池田先生の提唱により、民音は1963年に創設されました。半世紀の間に、105カ国・地域へ交流を広げてきました。
 原田 池田先生は常々(つねづね)、「中国は文化大恩(だいおん)の国」であり、「仏教伝来の大恩ある国」と語られています。民音と中国の文化交流は特に長く、先生と周恩来(しゅうおんらい)総理との日中友好を願う信義(しんぎ)から始まり、本年で40周年の佳節(かせつ)を迎えます。
 小林 この意義深き時に迎えたのが「朱鷺」の公演です。先生は「ロマン(あふ)れる今回の公演が、両国の新しき百年、そして千年の友誼(ゆうぎ)の開幕を赫々(かっかく)と告げゆくことを、私は念願してやみません」と語っています。創立者の思いを胸に、今後も文化交流を重ね、友誼の花を咲かせてまいりたいと思います。

人間と人間の絆

 池田 先日、時事通信社から発刊され、好評を博している『扉はふたたび開かれる――検証 日中友好と創価学会』でも、「朱鷺」にまつわるエピソードをはじめ、文化交流の歴史が紹介されています。
 竹岡 日中国交正常化に至る歴史的経緯を、丹念な取材をもとに(ひもと)きながら、池田先生、学会、公明党が日中両国を結ぶ役割をいかに果たしてきたかを検証した本です。時事通信社解説委員の田崎史郎氏による原田会長へのロングインタビューも掲載されています。
 小林 本は、こう結ばれていました。「民間レベルで(つちか)われてきた信頼関係や交流の実績は、悪化した両国の政治関係を徐々にではあるが解きほぐしていく力をもっている。この力が、閉じかけていた日中間の扉を、ふたたび押し開いていくことを期待したい」と。
 池田 連載中の小説『新・人間革命』「革心」の章でも、日中の金の橋≠未来永遠に輝かせていくために、文化・教育交流にさらに力を注ぎ、人々の相互理解と信頼を育み、心を結び合わせることこそが重要であると(つづ)られています。
 原田 日中の友好が、アジアの平和、世界の平和の大きな鍵といえます。「日中の『子々孫々(ししそんそん)の友好』を可能にするのは、人間と人間の『心の橋』『心の道』を築き、広げる以外にないのです」――この池田先生の思いを胸に、友好の絆を万代(ばんだい)に輝かせていきたい。

(2015. 6.18. 聖教新聞)

 

 

<42> 幸福は共生・連帯の心から
出席者:原田会長、正木理事長、篠原団地部長、五十嵐団地部女性部長、竹岡男子部長、吉井女子部長

 原田 池田先生は先日、中国・広東(カントン)外語外貿(がいぼう)大学でのシンポジウムに贈ったメッセージで、「幸福を創造する(ちから)」について、三点にわたって述べられました。
 吉井 第一に、「幸福を創造する力は、人間生命への信頼から湧き()ずる」。第二に、「幸福を創造する力は、他者との共生(きょうせい)・連帯によって輝き光る」と。
 正木 そして第三に、「幸福を創造する力と、平和な未来を創造する力は一体不二(ふに)である」と語られています。
 原田 まさに今、この三つを実践するのが、25日に「部の日」を迎える、誉れの団地部の皆さまです。
 団地には、高齢化、無縁社会、国際化など、時代の最先端の課題が集約されています。「未来の日本の縮図」と言う識者もいます。その時代の急所≠ニもいえる難問に最前線で挑む団地部の方々は日々、「幸福」と「希望」を創造する戦いをされています。
 篠原 だからこそ、「人間への信頼」「他者との共生」によって、幸福は(つむ)ぎ出され、それは「未来を創造する力になる」とされる先生の思想には、多くの団地部の友が、心から納得されると思われます。

訪問・激励に率先

 五十嵐 先日も、九州でこんなことがありました。ある団地部の方は長年、団地の美化運動に取り組んできました。団地内の草取りや清掃を先頭に立って行う姿はやがて、地域中に波及し、今では地元の小学生がゴミ拾いをしながら登校するまでになったのです。
 篠原 そんな中、「団地のメーン通りに名称を付けてはどうか?」との提案が行政からありました。地域内で名称を公募した結果、地域貢献の功労者である、その方の名が採用されることに。現在、団地内の400メートルの道が、「○○通り」として親しまれています。
 五十嵐 他にも、団地部が作成した「団地友好のしおり」を、自治会のモットーにしたり、団地の集会所に大きく張り出している地域もあります。
 原田 「『小さな合衆国(団地)』の無事(ぶじ)安穏(あんのん)を日々ご祈念(きねん)」「笑顔のあいさつで明るい団地」「良き住民として、常識豊かに模範(もはん)の生活」など10項目からなる団地部員としての(こころざし)を明文化したものですね。
 五十嵐 団地住民の皆が実践すべき指針(ししん)であると共感が寄せられ、今では、毎月の「団地便り」に掲載されている地域などもあり、「友好のしおり」として喜ばれています。
 篠原 また、最近、団地の活動の中心になりつつある「見守り活動」。1人暮らしのお年寄りの孤立化を防ぐことが目的ですが、このポイントとして、各地で掲げられているのが、「なによりも家庭訪問に(まさ)るものなし!」との標語です。
 原田 言うまでもなく、学会は創立以来、一人一人への「訪問・激励」を活動の(はしら)にしてきました。団地部の方々も、「地域の幸福責任者」との自覚に立って、率先して訪問・激励に取り組んできました。
 五十嵐 そうした学会員の振る舞いを見てきた地域の人々は口々に語ります。「いつも来てくれるのが楽しみ」「今日も来てもらえると思うと安心」「なかなかできない目立たないことを、こつこつとやっているのが、すごい」「元気で楽しそうで、生き生きしている姿が頼もしい」と。
 篠原 団地部の友の地道な行動の積み重ねがあったからこそ、時代の急所≠フ課題解決の道として、学会の実践が注目されていると思えてなりません。

広宣流布の突破口

 吉井 佐渡流罪という大きな難の渦中(かちゅう)で、日蓮大聖人は、弟子に対して、悠然と(おお)せになられました。
 「我等が居住(きょじゅう)して一乗(いちじょう)を修行せんの(ところ)(いず)れの処にても(そうら)(じょう)寂光(じゃっこう)の都()るべし」(御書1343ページ)
 原田 この御文を通し、池田先生は、団地部の友に言われています。「『何れの処にても候へ』との御本仏(ごほんぶつ)が御断言であります。ゆえに、大聖人に直結する団地部がいるところ、必ず必ず、希望の都、幸福の都、そして勝利の都を築けないわけがありません」と。
 竹岡 団地には今、新たな波≠ェ起きています。「DIY(Do It Yourself)」など若い世代のニーズに合わせたリノベーション(大規模改修)や、地域活動への参加を条件にした、ルームシェア型の学生寮などです。
 正木 団地は、高度経済成長期に、各地に建てられました。1958年(昭和33年)には、「団地族」という言葉が流行語になるほど、当時の人たちにとっては憧れの存在でした。
 竹岡 それから60年近くたった今、先ほどのような若い世代の方々が居住するようになり、「平成団地族」と呼ばれ、再び注目を集めているのです。
 正木 団地が、希望と幸福と勝利の都となりゆくことを社会も念願しているわけです。いや増して、団地部の使命は大きくなるばかりです。
 篠原 2年前、団地部は、「我らの団地から新たな挑戦! 新時代へ希望のモデルを!!」との新指針を掲げました。まさに今、団地部の皆さまが挑戦される一歩一歩こそが、新時代の希望となります。
 原田 「団地部の拡大こそが、広宣流布の突破口を開く、最も尊く、最も力強い拡大です」との先生の期待のままに、団地部の皆さまが希望あふれる前進を続けられるよう、さらに力強く応援してまいります。

(2015. 6.22. 聖教新聞)

 

 

<43> 2大巨匠による世界初の展示
出席者:原田会長、正木理事長、杉本婦人部長、東京富士美術館 五木田館長、竹岡男子部長、吉井女子部長

 原田 東京富士美術館(八王子市)では今、イタリアの国宝「タヴォラ・ドーリア」が、日本で初めて公開されています。
 吉井 「レオナルド・ダ・ヴィンチと『アンギアーリの戦い』展」ですね。
 正木 今から約500年前、レオナルドは、フィレンツェの政庁舎ヴェッキオ宮殿に壁画を描くよう、時の元首から依頼されます。
 原田 レオナルドは、フィレンツェの勝利の歴史の象徴の一つである「アンギアーリの戦い」を描き始めました。
 竹岡 ところが、この作業は、未完のまま終わってしまいます。
 五木田 その壁画構想の中心部分を形成していたのが、「軍旗争奪」の場面です。「タヴォラ・ドーリア」には、その軍旗争奪の場面が描かれており、現在のところ、作者は特定されていませんが、レオナルドの壁画の姿を最もよく伝えているとされています。
 原田 2012年、東京富士美術館がイタリア共和国に、この絵画を寄贈し、協力協定を結んだことにより、今回の展示が実現しました。
 吉井 この作品の最大の特徴は、人と馬が激突し、複雑に絡み合っているところですね。
 五木田 そうです。ゆえに一見(いっけん)すると、何がどうなっているのか、分からないという感想を聞きます。
 原田 一方で、池田先生は、この作品について、「見える身体の動きも、見えざる精神の動きも結晶させて表出してみせるところに、レオナルドの創造のダイナミズムがあります」と言われています。
 竹岡 それがよく分かるよう、今回、特別に、この絵を基にした復元彫刻も制作され、展示されていますね。
 五木田 事実、この作品は後世(こうせい)の画家たちに大きな影響を与えています。平面的で「静止画」のようであった戦闘シーンが、以降、奥行きや立体感のある「動画」のような作品へと変化しているのです。これを絵画における「視覚革命」と言う識者もいます。
 正木 さらに、展示会では、レオナルドと共に、ヴェッキオ宮殿の壁画の作成を依頼されたミケランジェロが描くはずだった「カッシナの戦い」の「唯一の模写」も公開されています。
 原田 いわば、500年の時を経て、未完に終わったルネサンスの2大巨匠による大壁画計画が、東京富士美術館の展覧会で再現されているのです。これは、世界で初めての快挙です。

挑戦を続ける日々

 正木 ここで、多くの方からの要望もありますので、より理解を深めるための、お勧めの見方≠紹介してもらえますか。
 五木田 はい。まずは、同時開催の子ども向け「天才ダ・ヴィンチのひみつ」展です。ここでは、自らを「経験の弟子」と称したレオナルドが、物事の本質を理解するため、いかにして学んできたかを知ることができます。小さなお子さまにも理解いただける内容になっておりますので、本展示をご覧になる前に、お越しいただければ、レオナルドの人物像を多少は分かっていただけると思います。
 杉本 こちらは、8月9日の本展示終了後も開催されていますので、夏休みの親子学習にも、いいですね(8月30日まで)。
 五木田 それから、館内シアターで放映されている、NHK制作の特別映像(約15分)も、お勧めです。展示会の全体像を理解できる内容になっておりますので、作品をより深く堪能することができます。
 杉本 また、28日の午前9時から、NHKのEテレ(2チャンネル)の番組「日曜美術館」でも特集が組まれることになっていますね。これも楽しみです。
 吉井 関西展(8月22日〜11月23日、京都文化博物館)、東北展(2016年3月19日〜5月29日、宮城県美術館)なども予定されていますね。
 正木 池田先生は未来部機関紙で、続けてレオナルドについて言及(げんきゅう)されました(5月号の「未来の(つばさ)」、6月号の「希望の虹」)。「レオナルドはきっと、この世界は、おもしろいことでいっぱいだと、わくわくしながら、学びの目を向けていったことでしょう」
 原田 いわば、生涯求道≠フ心をたぎらせ、挑戦に挑戦を重ねたレオナルドの人生に学び、私たちも、新たな挑戦を続ける日々でありたいと思います。
 五木田 世界の芸術を民衆の手に――東京富士美術館は、創立者・池田先生の思いを実現するため、今後も努力してまいります。

普段からの用心を

 竹岡 夏本番の前に、あらためて「熱中症」への対策を確認しておきます。
 吉井 熱中症は、梅雨の時期にも起こります。予防の基本は、「暑さを避ける」ことと「小まめな水分補給」です。特に、喉が渇いたと感じる前に、適度に水分を取る習慣を身に付けることが大切です。
 杉本 熱中症は炎天下の屋外だけでなく、蒸し暑い室内でも発症します。高齢の方の中には、冷房を嫌ったり、暑さを我慢する方がいます。気温と湿度が高い日は無理をせず、扇風機やエアコンを上手に利用しましょう。
 原田 御書には繰り返し、「前前(さきざき)の用心」(1192ページ)、すなわち「普段からの用心」の大切さが(つづ)られています。池田先生も、「熱中症にくれぐれも注意され、健康第一で、価値光る一日一日を」と念願されています。事前の心構えと対策で、有意義な日々にしていきたい。

(2015. 6.25. 聖教新聞)

 

 

<44> 苦難に負けない姿こそ希望
出席者:原田会長、正木理事長、杉本婦人部長、橋元青年部長、竹岡男子部長、吉井女子部長

 橋元 「師弟の月」の開幕です。この7月、青年部を中心に、「創価体験談大会」が開催されます。
 杉本 「青年世代」をはじめ、多くの友人を招きながら、各部が団結して、大成功の集いにしていきたいですね。
 原田 初めての取り組みで、とまどうこともあるかもしれませんが、根本は、信仰で得た「喜びの体験」を自信を持って語ることです。御書に「道理証文(しょうもん)よりも現証(げんしょう)にはすぎず」(1468ページ)とある通りです。
 正木 本年の「5・3」から明年の「3・16」を目指して始まった「黄金の3年」の「折伏総仕上げ期間」。その「第1期」である本年上半期の掉尾(とうび)を飾る集いでもあります。
 吉井 池田先生は、繰り返し繰り返し、体験を語ることの大切さを教えてくださっています。「一つの功徳(くどく)の体験は、友の心に、勇気と確信の火をともす。それがまた、さらに新しい体験を生み、組織中が功徳の喜びの光に明々(あかあか)と包まれていく――これが、そのまま広宣流布の広がりとなるのだ」と。私たち女子部も、清水新女子部長と共に、(さち)のスクラムを、さらに大きく広げてまいります。
 竹岡 「体験」こそが、学会の真実を、信仰の素晴らしさを、雄弁(ゆうべん)に物語るものです。先輩方が、信仰によって、人生の荒波を乗り越えてこられた話が、どれほど私たちに希望と勇気を与えてくれていることか。
 杉本 逆に、若い青年部が、懸命に自身の課題に挑み、頼もしく成長する姿が、どれだけ壮年・婦人部の私たちを鼓舞(こぶ)していることでしょう。
 原田 信仰体験には、世代を超えて、また信仰歴の年月を超えて、皆を勇気づける(ちから)があります。ゆえにリーダーも率先して、自身の体験を語るべきです。

重要なのは「過程」

 吉井 さらに、先生は、「千差万別(せんさばんべつ)の苦悩を打開してきた、創価の体験談の輪の中にこそ、万人(ばんにん)を包むことのできる同苦(どうく)(ぬく)もりがある。誰人(だれびと)をも(よみがえ)らせていく勇気と希望の熱がある」とも言われています。
 竹岡 事実、新入会の方の入会動機の多くが、「信仰体験」です。
 橋元 しかも、「信心で悩みが解決できた」という功徳や結果だけでなく、それ以上に、内面の変化や生き方の変化に、共感が寄せられています。
 つまり、「前向きに生きられるようになった」や「他人への思いやりを持てるようになった」という「人間的な成長」です。
 原田 これからの時代、人々は仏法に何を求め、そして私たちはどこに力点(りきてん)を置いて仏法を語るべきか。池田先生は言われています。「心を強くし、困難にも前向きに挑戦していく自分をつくる――つまり、人間革命こそ、人びとが、社会が、世界が求める、日蓮仏法、創価学会への期待ではないか!」と。
 竹岡 ゆえに、体験を語る際、「結果」も、もちろん大切ですが、それ以上に、「過程」が、重要になります。
 正木 私は思います。信仰を根本に、悩みや苦しみに負けず、果敢(かかん)に立ち向かう姿そのものが、勝利であると。そこに、共感が生まれ、感動が生まれ、そして決意が生まれると。
 竹岡 先日の「名字の言」(24日付)にも、ある男子部員の体験が紹介されていました。彼は、母と義母、そして妻が、同時に重い病に襲われます。皆に心配を掛けたくないと思い、苦しい胸の内を誰にも吐露(とろ)しなかったそうです。
 正木 しかし、先輩から「それは違う」と言われ、こう励まされます。「苦難を乗り越えてから報告するのもいいが、負けまいと歯を食いしばって戦っている姿自体が、皆の希望になる。胸を張って語ればいい」と。
 原田 まさに、その通りです。「こんな悩みがあります。でも絶対に負けません!」――こう発表している姿そのものが、信仰者として勝利した姿です。
 正木 生きていれば、病気や経済苦など、さまざまな悩みがあります。覚えておいていただきたいのは、それ自体が、不幸ではないということです。それに負けてしまうことが不幸なのです。
 原田 私たちには、何があっても立ち向かうための「勇気」をわき立たせる信仰があります。それが最高の幸福です。
 杉本 御書には、「(みょう)とは蘇生(そせい)()なり」(947ページ)と(おお)せです。信心に行き詰まりはありません。破れない壁はないのです。
 原田 「黄金の/創価の太陽/赤々(あかあか)と/楽しき体験/共に(つく)れや」との先生のお歌のままに、勇気をもって困難に挑み、挑戦の姿を披露する「創価体験談大会」にしていきましょう。

喜びと確信を語る

 吉井 折伏について、池田先生は語られています。「楽しくやろう。肩肘(かたひじ)張る必要はない。心(かろ)やかに、どんどん人と会い、信心の喜びと確信を語ることだ。そこに自身の人間革命の修行も、広宣流布の拡大も、全部、含まれている。『自他共(じたとも)の幸福』を目指して折伏に挑んでいること自体、何よりも尊貴(そんき)で充実した人生なのである」と。
 橋元 戸田先生も、「折伏というものは苦しんでやるものではない、楽しくやらなければなりません」と述べられています。
 原田 肩肘を張らず、心軽やかに、友人を誘いながら、信心の喜びと確信を語ってまいりたい。

(2015. 6.29. 聖教新聞)

 

 

<45> 信心しきった人が必ず勝つ
出席者:原田会長、正木理事長、杉本婦人部長、山内関西長、山下関西婦人部長、落合関西青年部長

 原田 予報を(くつがえ)した大晴天のもと、6月28日に大阪・豊中市の関西戸田記念講堂で行われた「本部幹部会」「関西総会」は、素晴らしい会合でした。
 山内 この日を目指し、関西では、拡大の金字塔(きんじとう)を打ち立てようと、特に青年部を中心に各部一体で挑戦を続けてきました。
 落合 その結果、男子部は、部平均で1世帯を超える弘教(ぐきょう)を達成。女子部も、華陽(かよう)リーダーの輩出(はいしゅつ)で日本一を飾り、活動者も大きく拡大できました。
 正木 学生部も、110人の友人が参加し、60人以上が入会を決意した仏法セミナーを開くなど、同世代に共感を広げましたね。
 杉本 幹部会では、未来部をはじめ、青年部の代表が演奏や合唱を披露し、まるで常勝関西の「後継(こうけい)の儀式」のようでした。
 山下 女子部は、出演者や白蓮グループの役員など皆が折伏に挑戦して、当日を迎えました。その中で、鼓笛隊と女子学生部のフラッグ隊は全員が、友人を入会決意に導いた上で、出演を果たしました。
 落合 全ては、一心に祈り続けてくださった婦人部や壮年部、そして草創(そうそう)功労(こうろう)の方々の応援があったからこそです。
 原田 さらに、役員も奮闘しました。幹部会に参加したSGI(創価学会インタナショナル)メンバーは、帰路のバスの車内から、場外で着任する創価班の姿を何度も見かけます。
 会場から、こんなに離れた所で≠ニ感動していると、「皆が無事に帰路に就くまで着任しているんですよ」と聞き、さらに感動。「創価班をはじめ役員の皆さんの姿に、先生の心を感じました。本当に素晴らしい」と、車内では大きな拍手が起こったそうです。

地涌(じゆ)菩薩(ぼさつ)眷属(けんぞく)

 山内 歴史的な関西総会を目指した戦いのエピソードは、まだまだ尽きません。福井・越前市の越前武生(たけふ)白山(しらやま)地区は、山あいの旧習深い地域です。40年前から「映画と講演の集い」と題して、毎年の農閑期に、映像や信仰体験などを通して、地域の友に学会理解を深めてきました。今では、100人ほどが集う伝統行事になっています。
 山下 映写≠フ時代から始まった集いは本年、モバイルSTB≠ニなり、感動もひとしお。聖教の拡大でも、学会世帯の2倍の購読部数を継続しています。
 落合 和歌山の田辺錦州(きんしゅう)圏の男子部主任部長は、5月度の座談会に友人9人と一緒に参加しました。その場で、モバイルSTBの番組を視聴し、3人が入会を決意。黄金の3年≠ナ、「30人の友人と一緒に、座談会や本部幹部会に参加」との目標を立て、これまでに28人を達成しています。
 山内 さらに、彼は、聖教の拡大にも率先し、2002年から今まで、13年連続して、100ポイントを達成。本年もすでに50ポイントを推進しています。
 山下 京都大学で医学博士号を取得し、ハーバード大学マサチューセッツ総合病院で研究員をしていた46歳の医師を、入会に導いた81歳の錦宝(きんぽう)会の支部副婦人部長もいます(大阪・門真(かどま)勇勝圏)。
 杉本 その方は、法華経の「一一(いちいち)菩薩(ぼさつ)は、()()大衆(だいしゅ)唱導(しょうどう)(しゅ)にして、(おの)おの六万恒河沙(ごうがしゃ)等の眷属(けんぞく)(ひき)いたり」(地涌(じゆ)の菩薩一人一人には、六万恒河沙<インドのガンジス川の砂の数の6万倍>の眷属がいる)との一節に、奮起したそうですね。
 毎日、1万遍の唱題を続ける中で出会った、その医師にも、さまざまな課題があることを知り、「医学が進む現代にあっても、どうしても医学だけでは解明できない人生の課題はあります。その時が仏法の出番です。一緒に、創価学会の信心をしましょう」と語り、この6月19日、見事に弘教が実ったのです。

「法華経の兵法(へいほう)」で

 山下 各地の婦人部総会も大成功でした。大阪・茨城勇勝圏のある婦人部員は、47人の友人を招いて、マイ総会を開催。
 神戸王城区のグループ長も、市営住宅の集会所で、阪神・淡路大震災の復興を願った白ゆりコンサートを開き、20人の友人を含む、71人が集いました。中には、地元の老人会の会長や自治会の会長の姿もあり、皆が毎年の総会を楽しみにしてくれています。
 杉本 さらに、兵庫・浜坂新世紀圏の、ある婦人部総会は、36人の参加者のうち、31人が友人。皆が楽しく集ったそうですね。
 山内 関西は、「『折伏』の大関西 『人材』の大関西 『団結』の大関西」とのスローガンのままに、「関西の月・7月」も、歓喜(かんき)の折伏を大きく展開してまいります。
 原田 1957年(昭和32年)7月3日、池田先生は(みずか)らが、正義を貫く学会の(たて)となり、無実の罪で不当逮捕されました。そして、出獄後、豪雨と雷鳴の中で行われた、7月17日の大阪大会で、師子吼(ししく)されます。「最後は、信心しきったものが、御本尊様を受持(じゅじ)しきったものが、また、正しい仏法が、必ず勝つ!」
 正木 50年後の2007年、258回目の関西指導でも、池田先生は言われます。「仏法という永遠の次元で見るならば、目先のことで、一喜一憂する必要はまったくない。最後は信心している者が勝つ。学会が勝つに決まっているのである。この大確信で進んでいこう! 胸を張って!」
 原田 「なにの兵法(へいほう)よりも法華経の兵法」(御書1192ページ)です。「大阪の戦い」60周年の明年を目指し、「常勝の空」を響かせながら、新たな常勝の金字塔を打ち立てゆく関西の「今再びの大前進」を、池田先生も楽しみに見つめておられます。

(2015. 7. 2. 聖教新聞)

 

 

<46> 若き地涌の陣列が共戦の前進
出席者:原田会長、橋元青年部長、竹岡男子部長、渡部男子部書記長、鈴木創価班委員長、宮尾牙城会委員長

 原田 「師弟の月」「青年の月」7月を勢いよくスタートし、男子部は今、全国各地で果敢(かかん)折伏(しゃくぶく)闘争を展開していますね。
 竹岡 間もなく7・11「男子部結成記念日」を迎えます。池田先生は、「大白蓮華(だいびゃくれんげ)」に連載中の御書講義「世界を照らす太陽の仏法」で、男子部・女子部の人材が陸続(りくぞく)と誕生していることについて、こう語られました。
 「地球を包む若き地涌(じゆ)群舞(ぐんぶ)を、恩師がどれほど喜ばれていることか。師匠の夢の実現へ、生涯をかけてきた私にとって、これほど嬉しいことはありません」
 原田 青年部を結成された師匠・戸田先生の万感の期待を受け、広布拡大の実証(じっしょう)でお応えしてきたのが、池田先生です。「創価の万代までの勝ち(いくさ)を決する」今、この時。青年部を先頭に、皆で世界広布新時代を敢然(かんぜん)と開いていきたい。

仏法の実践の根幹

 渡部 この7月を中心に、青年部主催の「創価体験談大会」が全国でにぎやかに行われています。今月末までに約1000会場での開催を予定しています。
 橋元 各地で、壮年・婦人部の皆さまが、青年部の成長と大会の成功を祈り、支えてくださっています。温かな真心(まごころ)に、心より御礼を申し上げます。
 原田 黄金の3年≠フ「折伏総仕上げ期間」第1期の大事な山場として各部一体で団結し、無事故・大成功で行ってまいりたい。
 竹岡 男子部は「新時代全国男子部幹部会」を勝利のリズムに、本年も3万の新たな陣列≠フ構築をめざしています。
 橋元 今月12日には、総東京で幹部会が開催されます。壮年・婦人部の皆さまに大応援をいただく中、当日に向けて爆発的な弘教・拡大を果たしています。
 竹岡 8月には北陸、9月に北海道、10月に九州、そして12月には山光(さんこう)(鳥取・島根)での開催を予定しています。この幹部会を機軸に、広布拡大のうねりを起こしてまいります。
 渡部 全国の創価班・牙城会大学校生の懸命な奮闘も、拡大の原動力ですね。
 鈴木 東京・葛飾総区の創価班大学校生の活躍を伺いました。
 何に対しても無気力で目標が持てなかったあるメンバーは、部活への参加を通して発心(ほっしん)。今年、大学校に入校しました。目標に対して決めて、祈って、行動する<潟Yムを大事にする中で、生活も変化し、気付けば多くの目標を達成していました。彼の人間革命した姿に触れた友人に先日、御本尊流布。さらに他の友人も入会を希望しています。
 宮尾 「関西総会」を迎えた大阪・常勝守口県の牙城会大学校生の奮闘にも感動しました。
 無職だった彼は、総会をめざして折伏に挑戦する中、希望していた通りの会社の就職を勝ち取りました。そして本人だけでなく、大学校の団長も共に御本尊流布を達成。同期の大学校生も次々と弘教を果たしました。今、関西では、総会の歓喜の躍動が大きく広がっています。
 原田 先生は教えてくださっています。
 「折伏は、日蓮大聖人の仏法の実践の根幹である。偉大な御本尊を受持(じゅじ)させる。これほどの聖業(せいぎょう)はない。仏の使いとしての尊き振る舞いである。友人を、その一家一族を、永遠の幸福の軌道へと導いていく。自身の宿命を転換し、無量(むりょう)の福徳を積んでいく。そのための最高の仏道修行である」
 病苦や経済苦、家庭不和など、人生の課題に直面する同志・友人は少なくない。一人一人の宿命転換をかけ、励まし合いながら、皆で折伏に挑戦していきたい。

人材育成の「王道」

 宮尾 伝統の教学試験の申し込みが今月から始まりました。申し込み期間は「青年部教学試験1級」(9月27日実施)が7月24日まで。そして「教学部任用試験」(11月22日実施)は10月25日までです。
 鈴木 聖教新聞掲載の「新時代を()ける」で先生は、このように呼び掛けられています。「『行学(ぎょうがく)二道(にどう)』こそ、世界広布の道である。幸福の大道であり、人材育成の王道だ」「最極(さいごく)の生命哲学を学び実践してつかんだ、ありのままの感動を友に語っていけば、それが折伏である」と。
 橋元 黄金の3年≠フ総仕上げへ、一丸(いちがん)となって進む中、各人が信心を深める大事な機会です。会友も含め、一人でも多くの方が仏法に(えん)することができるよう、激励を重ねてまいります。
 原田 「(ちから)あらば一文一句(いちもんいっく)なりともかたらせ給うべし」(御書1361ページ)と(おお)せの通り、研鑽(けんさん)を通して御書を心肝(しんかん)に染めるのはもちろん、その成果を弘教においても存分に発揮して、勇んで前進していきたい。
 竹岡 先生は、世界宗教へ飛翔(ひしょう)しゆく大切な(ちから)として、「一人立つ精神」「一人を大切にすること」を挙げられています。一人立つ本物の弟子がいれば、必ず新しい広布の歴史は開かれる。そして、一人が一人を徹して大切にしてきたからこそ、今の学会があります。
 原田 新時代に即応した広布の伸展(しんてん)は、後継(こうけい)の青年部一人一人にかかっています。先生は、世界の青年、そして青年と共に戦う全同志に呼び掛けられました。
 「どこまでも共戦の前進を! 最高に価値ある広布と人生の旅を! 大いなる理想の一生を飾ろう!」と。広布の命運を決する今、皆で不滅(ふめつ)の師弟共戦の歴史を刻んでいこう。

(2015. 7. 6. 聖教新聞)

 

 

<47> まず自らが変わることだ!
出席者:原田会長、杉本婦人部長、盛島(もりしま)東北長、千田(ちだ)東北婦人部長、竹岡男子部長、山根東北青年部長

 盛島 私たち東北の(たましい)――それは、「学会は人材をもって(しろ)となす」「広宣流布の総仕上げは東北健児(けんじ)の手で」との、池田先生が東北に贈ってくださった二つの永遠の指針(ししん)です。
 竹岡 このプライド(誇り)を満天下に示したのが、本年3月の宮城、岩手、福島の3県合同の男子部幹部会――通称東北プライド男幹(だんかん)≠ナした。
 原田 先生はかつて、「一念」がもつ(ちから)は大きいと言われ、「後ろ向きに信じこんでしまえば、現実も後退していく」とされ、一方で、「まずみずからの意識・発想を転換して、一人一人が強く誇らかに、また聡明になって」いけば、新しい時代は開かれる、と教えてくださいました。
 山根 ゆえに私たちは決めたのです。東北が、日本一の弘教を達成して、世界広布新時代の突破口を開いてみせる!≠ニ。
 盛島 男子部の挑戦を意気に感じ、婦人・壮年部も全力で応援しました。青年の一念の変革が、多くの人の心を変えたのです。
 竹岡 その結果、3県の男子部は、部平均2世帯の弘教という金字塔(きんじとう)を打ち立てました。
 千田 ここから、本年の東北の前進は始まり、現在も、全国をけん引する弘教を達成しています。先駆を切ってくれた男子部に、心から感謝しています。
 原田 御書に「心の一法(いっぽう)より国土世間(せけん)出来(しゅったい)する(こと)なり」(563ページ)とあります。心が変われば、私たちが住む「地域」も変えていくことができます。
 杉本 先生は語られています。「広布のため奮闘する一人一人に、『心の(たから)』は無量(むりょう)であり、その福徳(ふくとく)は、仏縁(ぶつえん)を結んだ友にも、勝ち開いた地域にも、必ず大きく広がる」と。
 原田 仏縁を広げる対話や行動は、「心の財」を積むと同時に、地域に輝きと希望を与えていくのです。
 山根 音楽隊・しなの合唱団が先日、岩手県の陸前高田市、大船渡市、釜石市を訪問し、「希望の(きずな)」コンサートを開催しました。
 千田 そこでは、「指揮者体験コーナー」という企画が行われ、来賓として参加していた、市長さんらが指名されました。
 山根 普段、人前で話すことは多くとも、演奏の指揮≠することはありません。緊張しながら懸命にタクトを振っていると、自然と笑顔になり、見ていた会場の人たちもまた笑顔になっていたそうです。
 千田 来場者から「明日への希望と勇気をもらいました」との感想が寄せられるなど、まさに音楽隊の真心が、地域に輝きを与えた出来事でした。
 原田 6月に宮城・石巻市を訪問し、学会員の姿を見たインドのガンジー研究評議会議長のラダクリシュナン博士は、「偉大なる創価学会の一人一人は、勇気と信仰をもって、大いなる苦闘に果敢(かかん)に挑まれています」と語っています。
 盛島 東北では毎月11日を「福光(ふっこう)・前進の日」と定め、勤行会を行い、終了後は、被災した友などの訪問・激励に歩いています。先生は、「目の前の一人を励まし、目下(もっか)の一つの課題を打開すれば、そこから必ず希望の活路が開ける」と教えてくださいました。最後の一人が立ち上がるまで、私たちは「励ましの絆」を広げ続けてまいります。

公明党の「実現力」

 竹岡 さて、東北では、震災の影響で日程が繰り下がっている地方議会の選挙を各地で迎えています。
 杉本 公明党は、徹して被災者に寄り添い、声なき声を形にしてきました。ゆえに、「震災時も、その後も復興に一番真剣なのは公明党」と多くの識者に評価されています。
 山根 たとえば、政党で唯一、仮設住宅でのアンケートを5回も行い、復興公営住宅への引っ越し費用の助成など、多くの復興事業を実現しています。
 盛島 こうした地道な行動に対し、宮城県の村井嘉浩(よしひろ)知事は、「公明党は、言ったことを必ず実現する。庶民の味方になって、大衆のために、一生懸命に頑張る。この本当の政治をしているのが公明党です」と述べています。
 千田 さらに、公明党が提案した、全国の主婦の強い味方「プレミアム商品券」は東北でも好評です。
 盛島 「景気に大いに効果のある事業を推進してくれた公明党に感謝したい」と、地元の商工会の会長が言うほど、目に見えた効果を挙げているのです。
 原田 公明党には、他党にはない地方議員と国会議員のネットワークによる政策実現力があります。東北の復興加速のため、公明党は庶民の期待に応え、今回の東北復興選挙、絶対に勝利してもらいたい。

室温の目安は26度

 竹岡 ここで、夏の節電について確認します。今年の取り組みは、(おも)に3点です。まずは「空調を適正に使用」することです。地域差はありますが、会館の会場の室温は、26度を目安にしましょう。
 杉本 また、「最大電力を抑制(よくせい)」するための空調の「半開事前運転」を本年も実施してまいります。
 竹岡 最後に「電気使用量を抑制」するため、会合終了時に、空調を半開運転にすることです。参加者が退場する前でも冷気が残っているため、会場がすぐに暑くなることはありませんので、どうか励行していただければと思います。
 原田 健康面には十分に配慮しながら、無理のない範囲で、節電・省エネに取り組んでいきましょう。

(2015. 7. 9. 聖教新聞)

 

 

<48> 行学の二道こそ師弟の光道
出席者:原田会長、杉本婦人部長、橋元青年部長、清水女子部長、伊藤女子部書記長、鈴木鼓笛部長

 原田 あらためて、このたびは、希望あふれる女子部の新出発、誠におめでとうございます!
 池田先生ご夫妻も、「新時代を(つく)りゆく花の女子部の行進を、何よりの喜びとして、いつまでも見守り続けていきます」とメッセージを贈られています。楽しく、にぎやかに勝ち進まれることを念願しています。
 清水 ありがとうございます。新体制の発足に当たり、スローガンも、「行学(ぎょうがく)(つばさ)で青春勝利の大空へ! 歓喜(かんき)華陽(かよう)スクラムで世界へ希望の虹を!」と決定しました。世界の大空に、希望の虹をかける挑戦を開始してまいります。
 橋元 「女子部は、一人も残らず幸福に」――これが64年前の1951年(昭和26年)7月19日、女子部を結成された、戸田第2代会長の熱願(ねつがん)です。
 伊藤 結成式の会場には奥様の姿もありました。以前、先生は、「女子部の時代こそが、最も思い出深く、最も信仰と人生の基盤を築くことができたと、妻は振り返っている」と教えてくださいました。
 杉本 「誰が()めなくとも、誰が見ていなくとも、妻は、牧口先生との誓いを果たし、戸田先生をお守りするために、支部婦人部長の母を支え、地区部長の父を励ましながら、真剣に、誠実に、粘り強く、戦い続けた」とも言われています。
 原田 女子部の時代こそ、一生の幸福の土台を築く時です。世界一の生命哲学を学びながら、いかなる悩みにも負けない青春を歩んでいってもらいたい。

人生勝利の土台に

 清水 その骨格となるのが、「教学」です。女子部では本年から、11・12「女子部の日」を記念して、「池田華陽会御書30編」の読了者を表彰することが決定しました。
 原田 「女子部は教学で立て!」が、学会の伝統です。御書30編には、五大部をはじめ、女性門下にあてられた御消息(ごしょうそく)(もん)などがありますね。これを青春時代に、精読(せいどく)しておくことは、一生の財産になります。
 伊藤 各地では早速、30編を読了するための取り組みが開始されています。高知県のある地域では、「御書を読む会」を開き、普段はなかなか会合に参加できないメンバーも楽しく集い、教学を学ぶ喜びが大きく広がっています。
 原田 繰り返し、御書を(はい)し、その一節一節を行動に移していくことです。そうすれば、生命≠ノ御文(ごもん)が刻まれます。心肝(しんかん)に深く染めた御文は必ず、人生勝利の土台となります。
 鈴木 御書30編の一つである諸法実相抄(しょほうじっそうしょう)に、「行学の二道(にどう)をはげみ(そうろう)べし、行学たへなば仏法はあるべからず、我もいたし人をも教化(きょうけ)候へ、行学は信心よりをこるべく候、(ちから)あらば一文一句(いちもんいっく)なりともかたらせ給うべし」(1361ページ)とあります。
 橋元 「行」とは、広布への祈りであり、拡大への勇気の行動です。「学」とは、御書の研鑽(けんさん)であり、絶え間なき教学の深化(しんか)です。
 伊藤 大阪府のある白蓮メンバーは、御書30編の読了に初めて挑戦する中で、この7月に5年越しの折伏を実らせました。今、行学の二道を実践する喜びに燃え、さらなる対話拡大に励んでいます。
 原田 御書を開き、学んだ歓喜を語り、拡大のうねりを起こす――この「教学」と「折伏」の両輪(りょうりん)こそ、学会の(たましい)です。ゆえに今、女子部の皆さんが、御書を根本に、実践の教学に励む姿は、日蓮大聖人の仰せ通りの行動なのです。
 杉本 池田先生は言われています。「永遠の師・大聖人の仏法を広め、そして人生の師・戸田先生との誓いを果たすために、私は断固として『行学の二道』に励んできた。いな、励んでいく決意は微塵(みじん)も変わらない。『行学の二道』を離れて、『師弟の光道(こうどう)』はないからだ」と。
 清水 女子部は永遠に、「行学の二道」に(てっ)する「師弟の光道」を歩み抜いてまいります。

希望と勇気を送る

 鈴木 22日は、「鼓笛隊の日」です。56年のこの日、わずか33人から出発した鼓笛隊の連帯は、今や全国に広がりました。
 杉本 世界約30カ国・地域でも、躍動(やくどう)のリズムを(かな)でていますね。
 原田 池田先生は結成の際、自ら費用を工面して楽器を贈られ、その門出を祝福されました。時には、練習会場を訪れて激励したり、ユニホームを決める会議に駆け付けたこともありました。
 鈴木 先生の「世界一の鼓笛隊に!」とのご期待を胸に、日々の練習で技を磨き、仕事や学業にも全力で取り組んでいます。
 伊藤 東京鼓笛隊に所属する女子学生部員は、家族の(やまい)に直面する中でも、看護の勉強と鼓笛隊の練習を両立させています。パレードを見た、同じ大学に通う友も「すごいね」と感動の声を寄せ、現在、その友は入会を決意。メンバー自身、心を強くする信心で、人生を勝利していきたいと誓っています。
 清水 (えん)する多くの方々に希望と勇気を届けたいと、各地のパレードなどに出演し、大会にも出場しています。その中、創価グランエスペランサと創価中部ブリリアンス・オブ・ピースは、「日本一」に輝いています。
 鈴木 「平和の天使」鼓笛隊には、広宣流布という、世界で一番、崇高(すうこう)な目的があります。これからも、皆で励まし合いながら、唱題根本、御書根本に、明年の結成60周年を目指し、(さち)の大行進を展開していきます。

(2015. 7.16. 聖教新聞)

 

 

<49> 最極の生命哲学を学ぶ喜び
出席者:原田会長、正木理事長、杉本婦人部長、橋元青年部長、竹岡男子部長、清水女子部長

 正木 学会伝統の教学試験の受験申し込みが、各地で進んでいます。「青年部教学試験1級」(9月27日実施)は今月24日まで。「教学部任用試験」(11月22日実施)は10月25日までが申込期間です。
 原田 一人でも多くの方が挑戦し、仏法に(えん)することができるよう、各部一体で激励を重ねていきたい。
 杉本 埼玉県のある親子のお話を伺いました。息子さんにダウン症やさまざまな病気があることを考え、お母さまは、「任用試験の受験、まして合格は難しいのでは」と諦めていたそうですが、地域の男子部の熱意に触れ、昨年、息子さんは受験に挑戦しました。
 竹岡 私も伺いました。男子部の先輩は、「御本尊のもとでは皆が平等です。少しでも、大聖人の仏法に、学会の精神に触れてもらいたいんです」と語っていたそうです。息子さんは何回も何回も、御文(ごもん)を読む中で暗記し、練習問題にも答えられるように。そして見事、任用試験に合格し、大きな感動を広げました。
 杉本 お母さまは、涙ながらに喜ばれていたそうです。「息子が任用試験に合格できるなんて……。不可能を可能にする信心を教えてくれた息子と男子部の方に、感謝の思いでいっぱいです」と。
 原田 素晴らしいお話ですね。一人を大切にし、励ましを送ることで、可能性は大きく開かれていく。そう確信します。
 橋元 任用試験は、未入会家族の皆さんや会友の方々も、受験することができます。昨年の受験を通して、学会理解を深め、その後、多くの方が入会されています。
 原田 教学を学ぶ中で、新たに折伏を決意するメンバーも増えています。池田先生は、「最極(さいごく)の生命哲学を学び実践してつかんだ、ありのままの感動を友に語っていけば、それが折伏である」と語られています。
 清水 各国SGI(創価学会インタナショナル)でも、教学研鑽(けんさん)(ちから)を入れている地域で、弘教(ぐきょう)が大きく進んでいるそうですね。
 原田 「行学(ぎょうがく)二道(にどう)をはげみ(そうろう)べし」(御書1361ページ)と御金言(ごきんげん)にあるように、唱題・折伏と教学は、仏道修行の両輪(りょうりん)です。研鑽の成果を弘教においても存分に発揮していきたい。
 正木 先日、『教学入門――世界宗教の仏法を学ぶ』が発刊されました。これは、大聖人の仏法の教えと実践を学ぶための入門書です。新入会の方や会友、また教学試験に挑戦する方々の仏宝理解の一助(いちじょ)となるだけでなく、全学会員にとって、信心をさらに深めるための一書です。
 杉本 先生は、「大白蓮華」に連載中の御書講義「世界を照らす太陽の仏法」で、このように語られました。「心ある人々は、いかなる困難に遭遇しても、蘇生(そせい)と前進を促す希望の宗教を、そして、人間の(うち)なる可能性を開く哲学を待望しているのです」と。
 原田 万人(ばんにん)を幸福に導く大聖人の「太陽の仏法」は、今や広く地球を包んでいます。世界が希求(ききゅう)する大哲学を皆で学び、力強く広げていきましょう。

全読者に深く感謝

 橋元 今月15日、聖教新聞は日刊化50周年の佳節(かせつ)を迎えました。
 原田 読者の皆さま、毎日配達をしてくださる全国の「無冠(むかん)の友」、通信員、新聞長の皆さまをはじめ、聖教新聞を支えてくださる全ての方に心より感謝を申し上げます。皆さまの尊き真心(まごころ)と献身的なご尽力のおかげで、今日の学会の世界的な発展があります。
 竹岡 聖教新聞は、1951年(昭和26年)4月20日に旬間(じゅんかん)(10日に一度の発刊)で創刊されました。その後、広布の発展とともに、週刊、週2回刊、週3回刊へと拡充。そして65年(同40年)7月15日付から日刊化になりました。
 正木 50年前に日刊化したことが、どれほど大きな英断であったか。そして広布の発展にどれほど大きな役割を果たしたか、計り知れません。
 杉本 日刊化は毎朝、聖教新聞を読み、信仰の歓喜と確信を得て、一日を出発したい≠ニいう全国の学会員の念願でした。
 原田 聖教新聞は、仏法の人間主義の哲学を発信する大事な使命を(にな)ってきました。そして、小説『人間革命』『新・人間革命』の執筆をはじめ、言論戦の先頭に立ってくださっているのが、池田先生です。ただただ感謝申し上げ、弟子として決意を新たにしたい。
 正木 今、各地で聖教購読が仏縁(ぶつえん)となり、弘教が実ったというエピソードも数多く伺っています。ある意味では、友人に聖教新聞を読んでもらうことが、折伏の直道(じきどう)≠ニもいえます。
 原田 「仏法の真髄(しんずい)中の真髄を、現代の世界に展開しゆく聖教の拡大は、それ自体、大折伏に通ずる。功徳も計り知れない」と先生は語られています。「聖教の拡大」が「折伏の拡大」との思いで、さらに広布の前進を()していきたい。

熱中症予防を強化

 清水 今、「熱中症」の報道が増えてきています。7月は「熱中症予防強化月間」でもあります。
 橋元 熱中症は毎年、幅広い世代で発症し、多くの方が救急搬送されています。日中の屋外だけでなく、夜間や屋内も含めて十分な注意が必要です。万全な備えを心掛けたい。
 原田 真夏の健康管理のため、食事や睡眠など生活リズムを整えることも大事ですね。賢明に、充実の夏を送ってまいりましょう。

(2015. 7.20. 聖教新聞)

 

 

<50> 誠実の対話で生涯の友情を
出席者:原田会長、正木理事長、杉本婦人部長、橋元青年部長、竹岡男子部長、清水女子部長

 清水 先日の本部幹部会で発表された、イタリア共和国とイタリアSGI(創価学会インタナショナル)の「インテーサ(宗教協約)」調印のニュースは、世界広布新時代を象徴する素晴らしい話でした。
 杉本 メンバーへの「宗教行事に伴う祭日・休日が公認される」との規定には、皆が驚いていました。
 橋元 あらためて、インテーサについて詳しく知りたいとの声がありますので、今一度、説明したいと思います。イタリアには、インテーサと呼ばれる制度があります。国家が教団に対し、一定の権利と特典を認める協約です。
 原田 イタリア共和国が、厳正な審査を経て認めた宗教団体と結ぶ協約です。これにより、一個の独立した教団として尊重されます。
 正木 認められる権利には、たとえば、教育機関や研究機関を自由に設立することなどがあります。
 原田 もちろん、信教の自由を前提にしたものですが、イタリア国家が、国の精神的支柱と認めた(あか)しです。そして、さらに社会に貢献することへの期待の表れでもあります。
 竹岡 国家と宗教団体の重要な協約だからこそ、イタリアのレンツィ首相が自ら、フィレンツェのイタリア文化会館を訪れ、調印式が執り行われました。
 清水 その模様は、国営テレビが実況して全国にも報道されました。
 橋元 以前から、池田先生の思想と行動を学び深めていた首相は祝賀のスピーチで、こう語ったそうです。池田会長は、分断や紛争が頻発する現代において、「対話」によって、人間精神を開き高める行動をされている方です
 竹岡 また、「人間革命運動」を通じて、支え、励まし合いながら、「良き市民」へ成長するよう促しているとも述べ、「負けない精神」をもつことが大切と言われる池田会長の哲学の通り、悲しいことや、つらいことがあっても、「未来の希望の存在」になっていきたいと強調されました。
 原田 今後、上院と下院での法案の議決後、官報への掲載をもって、正式に協約が発効されます。日本の読者からは、「世界各国のリーダーが、池田先生の平和行動に、限りない期待と共感を寄せていることを、あらためて実感しました」との感想も寄せられていました。良き市民として、社会や地域に貢献するSGIへの称賛が尽きない時代になったのです。
 清水 調印式が行われた6月27日は、1992年(平成4年)にイタリア文化会館を初訪問された池田先生のもと、イタリア青年部総会が行われてから、ちょうど23年の日でした。
 杉本 先生が、一つ一つ真心を込め、まかれた平和の(たね)が、このように大きく開花していることを感じる出来事となりました。

歴史的会見25周年

 正木 その意味では、27日で25周年となる、池田先生とゴルバチョフ元ソ連大統領の初会見(90年7月)も、現在の世界の平和に大きく寄与する史実です。
 橋元 これについては、時事通信社の元モスクワ支局長の中澤孝之(たかゆき)氏や、当時、外務省に勤務していた作家の佐藤(まさる)氏らが、重要な証言をされています。実は、先生と会見される前、時の衆議院議長も大統領と会見をされていたのです。
 竹岡 この対談の目的は、大統領の訪日の合意でした。しかし、対談は不調に終わり、訪日は約束されませんでした。
 正木 ところが、その2日後の先生との会見で、大統領は、「来年の春に日本を訪れたい」と発言されます。大統領が、訪日の時期を明言したのは初めてのことで、まさに歴史的なビッグニュースでした。
 橋元 当時の駐ソ大使の枝村純郎(すみお)氏は、「正直、ほっとしました」「幸運と言うほかありません」と感想を述べています。
 原田 約束通り、翌91年の4月、大統領は、ソ連の最高首脳として初来日を果たします。これについて、佐藤氏は、現在の日ロ関係に大きな影響を及ぼしている大統領の訪日は、「池田氏の尽力なくして実現されなかった」と明言しています。世界の平和、民衆の幸福のためだけに、無私(むし)の心で動いた先生の行動が、日本の外交の窮地を救ったわけです。
 杉本 本年は戦後70年となります。「戦争の世紀」を生きた、お2人が、21世紀は「平和の世紀」となりゆくことを願い、対談集『20世紀の精神の教訓』を刊行したことも有名な話です。

「声仏事を為す」

 正木 いよいよ夏本番です。学会としても、夏季友好期間となります。私たちは、「対話の名手」と評される池田先生のごとく、大いに対話の花を咲かせ、各地に友好の輪を広げてまいりたい。
 原田 その根本は、「誠実(せいじつ)」です。先生は、初会見以来25年、ゴルバチョフ大統領との交流を続けられています。政治的に窮地の時も、最愛の夫人を亡くされた時も、大統領の側に立ち、励ましてこられたからこそ、その友情は固く強いものとなっているのです。
 杉本 それは、大統領の「池田会長の平和・文化へのリーダーシップに、私もついていきたい」との言葉が雄弁(ゆうべん)に物語っています。
 原田 たった一度の出会いでも、わずかな時間でも、相手の幸せを思い、語る言葉は心に残ります。「声仏事(ぶつじ)()す」(御書708ページ)です。生涯の友との友情を深めることができた!≠ニ胸を張れる夏にしていきましょう。

(2015. 7.23. 聖教新聞)