< 座談会 >

躍進の鐘を鳴らせ

 


 

 

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広布の主体者の自覚を!
家族、地域の交流で信心を継承
一人の成仏が万人の成仏に
今日を勝て!労苦は黄金の宝に
子どもの可能性を信じ抜く
師弟共戦とは弟子が勝つこと
師と同じ心で断固と進め!
未来永劫に輝く黄金時代を!
世界広布新時代の要と輝く
英知の学生部よ 勇気で勝て

 

 

 

 

<51> 広布の主体者の自覚を!
出席者:原田会長、石黒未来本部長、沼倉女性未来本部長、橋元青年部長、梁島(やなしま)未来部長(高等部長兼任)、広岡女子副未来部長(女子中等部長兼任)

 原田 池田先生は、小説『新・人間革命』「広宣譜(こうせんふ)」の章で、「立派な後継者を育てた人が勝利者である」との大確信を教えてくださいました。
 沼倉 この先生と同じ思いに立った各部一体の未来部育成で今、新たな潮流(ちょうりゅう)が起きています。それは、高校2年生が任命される高等部の部長の拡大です。
 石黒 未来部本部長制が発足して以来、その数は大幅に増加し、地域によっては2倍に増えています。この世代は、2030年の青年部リーダーであり、2050年の学会の中核に当たります。そうした人材が、格段に重厚になっているということです。
 原田 頼もしい限りです。未来部の育成に尽力してくださっている全ての皆さまに、心から感謝申し上げます。
 沼倉 先月には、首都圏の部長研修会を行いました。そこで先生は、「英知を輝かせる学びの道」「(かしこ)(ほが)らかな友情の道」「正義を貫き通す勝利の道」との三つの明確な指針を贈ってくださいました。
 梁島 この「勉学」「友情」「師弟」こそ、高等部員にとっての大切な指針であると胸に刻んでいます。
 沼倉 研修会で、最も好評だった企画が、同世代の友とのグループディスカッションでした。この年代の子どもたちにとって、「同世代の触発」と「メンバー主体の活動」が、いかに重要であるかを再確認する出来事でした。

師との原点を築く

 広岡 本年も8月には、全国未来部夏季研修会が開催されます。昨年は、興奮冷めやらぬ参加者が帰宅するや、各地から電話が相次ぎました。見送る時と帰ってきた時とで別人のように変わった子どもの姿を見た両親からの「うちの子は、一体、どうしてしまったんでしょうか」との、うれしい声でした。
 原田 3日間の研修でしたが、未来部員にとっては、人生の転機となる「信心の原点」「師匠との(きずな)」を築く絶好の機会となったのですね。
 梁島 昨年の波動は大きく、今年は参加者の人選段階から数多くのドラマが生まれています。大阪・泉州総県のある男子メンバーは、参加の話を機に、祖父母の入会を真剣に祈るようになりました。
 広岡 その後、祖父母が、地元の未来部員会に参加してくれることに。司会を務めた彼は、最後にマイクを握ると、「おじいちゃんと、おばあちゃんの幸せをずっと祈ってきました」と告白。大感激の2人は、その日、入会を希望し、先日の関西総会の当日に、御本尊を受持(じゅじ)したのです。
 梁島 キックボクサーでもある彼は、今月5日のデビュー戦にも勝利し、「教育者になる!」との、もう一つの夢を実現するため、創価大学進学を目指し、勉強にも励んでいます。

自由な発想で挑戦

 広岡 これら研修会が、中核の人材群を育てる場とするならば、人材の裾野を広げるのが、新たな夏の取り組みである「E−1(イーワン)グランプリ」です。
 橋元 グローバル社会に不可欠な英語コミュニケーション力の向上はもちろん、4人で一チームという少人数での未来部育成自体が、全く新しい試みです。
 石黒 今、予想を上回る反響が寄せられており、中には、募集が始まる前に、フライング≠ナ届いた作品もあります。各地の担当者の皆さまが、どれほど奮闘してくださっているか、頭が下がります。
 沼倉 といっても、英語と聞くだけで、及び腰≠ノなってしまう方もいます。そこで、ある地域では、「E−1グランプリ」を説明するのに、支部長、地区部長の壮年4人が、模範演技を披露したそうです。
 石黒 アフロヘアのかつらをかぶってダンスをしながら登場する支部長、お母さんに扮した地区部長など、普段とは一風、変わった壮年の姿に会場は大盛り上がり。「演じている本人が、一番楽しそうで、これが『E−1グランプリ』なんだ」と皆が感じ、わが地区、わが支部から、ぜひ挑戦者を出したいと、大いに活気づいているそうです。
 梁島 「E−1グランプリ」は、少人数での関わりだからこそ、信心に対する素朴な疑問や、学校等での悩みに対しても、「丁寧に個人指導」をすることができます。
 広岡 さらに、チームで何度も集まり、一つの寸劇を作り上げていく過程は、「未来部員同士の深い友情を築く場」ともなります。
 橋元 大人が驚くほどの自由な発想で楽しく取り組むことが、「学会の主体者としての自覚」を(はぐく)むことにもなります。
 石黒 つまり、「E−1グランプリ」を英語教育の観点とともに、「信心継承(けいしょう)の場」としていくことが大切です。この夏、一人でも多くの未来部員が、生涯の友情と信心の原点を築けるよう、真剣に祈り、全力で取り組んでまいります。
 原田 先生は、「後継の人こそが、いかなる財宝にも(まさ)る創価の至宝(しほう)である」と語られています。どんな社会も、団体も、その将来は人材で決まります。未来部育成こそ、学会の命運を決する最重要時なのです。そして、ここにこそ、広宣流布の未来もあり、人類の悲願である「平和の世紀」への希望もあります。
 橋元 御聖訓(ごせいくん)には、「未来の()を知らんと(ほっ)せば()の現在の(いん)を見よ」(御書231ページ)とあります。
 原田 学会創立100周年の2030年、そして「第二の七つの鐘」が鳴り終わる2050年の、盤石(ばんじゃく)なる学会と世界広布の伸展(しんてん)のため、この夏、未来部の育成と拡大に総力を挙げてまいりましょう。

(2015. 7.27. 聖教新聞)

 

 

<52> 家族、地域の交流で信心を継承
出席者:原田会長、正木理事長、石黒未来本部長、沼倉女性未来本部長、西本副未来部長(中等部長兼任)、門田少女部長

 門田 創価大学・創価女子短期大学では、8月1日(土)、2日(日)、23日(日)に、八王子市の両大学で、オープンキャンパス(学校見学会)を開催します。
 石黒 「創大進学の決め手になったのは?」――こう在学生に聞くと、多くの友が、「オープンキャンパスで出会った現役生の笑顔と、はつらつとした姿」と答えるそうです。
 門田 「実際に創大生と触れ合って、自分もこうなりたいと思ったんです」と言う学生も多くいます。オープンキャンパスは、創大の魅力を存分に堪能することができる場です。
 沼倉 この夏、地域の高校生・中学生と一緒に、ぜひ、八王子のキャンパスに足を運んでみてください。

日頃から励ましを

 石黒 さて、「未来部躍進月間」(8月31日まで)恒例の「創価ファミリー大会」が始まりました。
 正木 これは、未来部員とその家族、地域の同志が一緒に集う会合です。この日は、会合に参加するだけでなく、「創価ファミリーデー」として、自身の目標や課題を家族で語り合う日にしてもらいたいですね。
 原田 特に、祖父母の世代を交え、「わが家の広布史」や「信心の体験」を伝えることは、子どもの成長にとって大切です。
 西本 大阪のある女子高等部員(1年生)の話です。彼女の祖母は14歳の時、戦争で左腕を失います。幼いころから、祖母に、戦争の悲惨さや広宣流布の喜びを聞いてきた彼女は、「おばあちゃんから、大切なことを教えてもらった私だから、だれよりも、平和を守れる人になりたい」と決意します。
 門田 関西創価小学校から創価一貫教育に学ぶ彼女は、現在まで無遅刻無欠席。それは、経済的な理由で、行きたくても行けなかった、お母さんと、行かせたくても行かせられなかった、おばあちゃんの分まで、私が頑張る!≠ニ決意しているからです。
 西本 小学校の卒業式の折には、「お母さんも着たかったんだよね」とガウンを母に着せてあげ、祖母にも、感謝の思いを込め、同じことをしたそうです。彼女は今、通訳を目指し、勉強に励んでいます。
 正木 ある学者が言っていましたが、普通、動物は親子2世代の交流しかないそうです。しかし、人間には、祖父母を交えた3世代、さらに4世代の交流をする(ちから)があります。
 原田 世代を超えた心の交流で、思い出に残る「信心継承(けいしょう)の一日」にしてもらえればと思います。
 沼倉 この夏のファミリー大会は、終戦70年ということもあり、「平和」をテーマにした集いを行う地域も多くあります。
 西本 25日には、富士中学生合唱団が、平和委員会主催の「終戦・被爆70年 平和フォーラム」に出演しました。若い世代が平和への意義を高めることは大切です。
 石黒 池田先生は常々(つねづね)、子どもは「未来からの使者」と言われます。子どもが何を考え、何を感じるかで、未来は創られていくのです。
 正木 その意味で、大切なのは日々の訪問・激励です。リーダーは、会員のお宅へ伺った際、その家に未来部員がいる場合は「○○さん、元気?」「○○君、学校はどう?」などと一言、声を掛ける意識をもってまいりたい。
 原田 日常活動の中で、未来部員に励ましの言葉を送っていく。こうした触れ合いが、子どもの思わぬ才能や可能性を引き出す、きっかけとなるものです。

共に成長する夏に

 沼倉 この躍進月間には、「E−1(イーワン)グランプリ」以外にも、中・高等部の読書感想文、少年少女部の作文と絵画など、各種コンクールが実施されます。
 原田 コンクールの進め方については、SOKAチャンネルVODでも紹介されていますが、その最大の特徴は「担当者も一緒に取り組む」ということです。
 西本 読書感想文では、担当者と未来部員が、同じ本を読み始める同盟読書≠ェ、お勧めです。
 沼倉 この時、担当者が先に読み終わらないことです。大人が読む前に読み終えた!≠ニの自身が、さらなる意欲を生みます。絵画は逆に、大人が先に描いてみせてあげることで、これなら、私にもできる≠ニ決意してくれるケースが多いと聞きました。
 門田 絵画展は、本年で30周年。昨年から、「自由部門」に加え、「夢部門」を新設し、一人一人が夢や目標に向かって挑戦できるよう応援しています。
 原田 信心の継承においては、親や担当者自身が、信心で成長することが重要です。「信心の偉大さ」を、自らの姿で快活に示していくことです。
 正木 戸田先生は、「子どもは、いつも理想をもって引っ張っていってあげなさい」と語られました。子どもに、自分の理想や誇りを語れる一人一人になっていきたいものです。
 石黒 日蓮大聖人は、門下のお子さんの誕生を寿(ことほ)がれ、「現世(げんせ)には、必ず(あと)を継ぐ親孝行の子であり、後生(ごしょう)には、この子に導かれて仏になられるであろう」(御書1123ページ、通解)と仰せになられました。
 原田 少子化が進む時代だからこそ、ますます「一人」が大切になります。「一人」を「一騎当千(いっきとうせん)の人材」に育ててこそ、未来は盤石(ばんじゃく)となります。後継の友に励ましを送り、未来部員と共に成長する夏にしていきましょう。

(2015. 7.30. 聖教新聞)

 

 

<53> 一人の成仏が万人の成仏に
出席者:原田会長、正木理事長、杉本婦人部長、橋元青年部長、竹岡男子部長、清水女子部長

 杉本 今月、各地の墓地公園や納骨堂などでは、お盆に当たり、諸精霊(しょしょうりょう)追善(ついぜん)する勤行法要が厳粛(げんしゅく)に営まれます。
 正木 お盆≠ニいえば、日本人にはなじみの深い言葉です。その由来は、7月15日(地域によっては旧盆の8月15日)を中心に行われる、先祖や故人を供養するための「盂蘭盆会(うらぼんえ)」にあります。
 原田 「盂蘭盆会」という経典に基づいた儀礼(ぎれい)で、これを略して「お盆」と呼んでいるのです。ここで、仏教の本義の上から、「盂蘭盆」について説明していきたいと思います。
 日蓮大聖人が、「お盆」について、(おも)に触れているのは、「四条金吾殿御書(盂蘭盆由来御書)」と「盂蘭盆御書」の2編です。
 清水 そこでは「盂蘭盆経」の概略が(しる)されています。――釈尊(しゃくそん)の十大弟子の一人に、神通(じんずう)第一といわれた目連(もくれん)がいた。目連は幼い時に母・青提女(しょうだいにょ)と死別。青提女は「慳貪(けんどん)(欲深く、物を惜しんで人に与えないこと)の(とが)」によって餓鬼道(がきどう)()ちてしまう。しかし、目連はそれを知りません。
 橋元 やがて、釈尊の弟子となった目連は神通力を得て、餓鬼道に堕ちた母の存在を知る。目連は神通力によって、母に食べ物や水を送り、救おうとするが、母の苦悩は増すばかり。
 清水 目連が、このことを釈尊に相談すると、「あなたの母は罪深い人だから、あなた一人の力では救うことができない。7月15日に十方(じっぽう)聖僧(せいそう)を集め、百味(ひゃくみ)飲食(おんじき)を供養するべきである」(御書1428ページ、通解)と言われます。目連がこれに従ったところ、青提女は餓鬼道の苦しみから解放されましたが、成仏にはいたりませんでした。

善根を積んでこそ

 原田 ここで注目すべきは、目連ほどの聖者でも、母を救えなかったことです。それは、仏法の本質を知らなかったからです。その目連が法華経に帰依(きえ)し、妙法を唱え、自らが成仏した時に、初めて父母も救うことができたのです。
 杉本 この御書で大聖人は、自身が善根(ぜんこん)を積んでこそ、故人を救う(しん)回向(えこう)となると明確に結論付けられていますね。
 正木 大聖人は、「我が身いまだ法華経の行者ならざる(ゆえ)に母をも(ほとけ)になす事なし」(同1111ページ)、「自身(ほとけ)にならずしては父母をだにもすくいがたし・いわうや他人をや」(同1429ページ)と(おお)せになり、私たちの信心修行が、故人への回向になるとされます。
 杉本 日蓮仏法における先祖や故人への供養とは、自身の積んだ仏道修行の善根を「(めぐ)らし()ける」ことなのですね。
 清水 さらに、大聖人は、「目連尊者が法華経を信じられた大善によって、上七代、下七代、(かみ)無量生(むりょうしょう)、下無量生の父母たちまでも思いがけなく成仏された」(御書1430ページ、趣意)とまで仰せです。
 原田 池田先生は、この御文を通じ、「何があろうと、強い信心で立ち上がれば、一家も、一族も、先祖も、皆、必ず救い切っていける。題目の(ひかり)は、全宇宙に届くのである」と言われています。一人の成仏が万人の成仏を開く。一人の勝利が万人の勝利を開く。これが私たちの信心です。

邪義で騙す日顕宗

 橋元 一方で、供養によって、目連が母を救ったという部分だけを都合よく悪用し、信徒から供養の収奪を重ねてきたのが、日蓮正宗(日顕宗)です。
 竹岡 大聖人は、こうした坊主について、「今の僧は、二百五十戒とは名ばかりで、持戒(じかい)にことよせて、人をたぶらかし、一分(いちぶん)の神通力もない。大石が天に昇ろうとしても、できないようなものである。(それらの僧の)智慧(ちえ)が劣っていることは、牛や羊のようで、たとえ千万人を集めたとしても、父母の一つの苦しみをも救うことができない」(同1428ページ、通解)と痛烈に破折(はしゃく)されています。
 橋元 邪僧(じゃそう)が千万人集まっても、父母の一苦さえ救えないのです。まして、腐敗(ふはい)堕落(だらく)し、供養集めに狂奔(きょうほん)する日顕宗の坊主への供養など、成仏とは無関係。それどころか、謗法(ほうぼう)与同(よどう)()地獄(じごく)(いん)にさえなる。
 竹岡 御書には、お盆の際に、坊主を呼んで、お経をあげてもらえ≠ニか、塔婆(とうば)を立てて供養せよ≠ネどとは、どこにも書かれていません。要は、故人を(いた)む遺族の心情を利用して、邪義(じゃぎ)で信者をだましているにすぎない。こうした日顕宗の卑劣な実態にあきれ果て、大勢の信者が脱講している。
 原田 ともあれ、私たちは、毎日の朝晩の勤行・唱題によって、常に追善回向をしています。大聖人が一貫して御教示されている広宣流布への信心と実践を貫いている私たち学会員に、無量無辺(むりょうむへん)功徳(くどく)があることは明白です。
 正木 先生は、「妙法で結ばれた故人の生命は、瞬時(しゅんじ)も離れず、わが胸奥(きょうおう)に一体不二である。自分が朗々(ろうろう)と唱えゆく題目が、そのまま故人を福徳(ふくとく)で包みゆく(ちから)となる。自分が希望に燃えて前へ踏み出すことが、故人の未来を照らしゆく光となるのだ。亡くなられた方々も、生きている方々も、共に歓喜(かんき)し幸福になる。これが、偉大なる仏法の追善回向の本義である」とも教えてくださっています。
 竹岡 この夏も、豊かな自然に包まれた学会の墓地公園には、多くの同志が、すがすがしく集われます。
 原田 私たちは、亡くなられた家族や同志の冥福と三世永遠にわたる安穏(あんのん)と福徳を心から祈念するとともに、世界広布への誓願(せいがん)を新たに前進してまいりたい。

(2015. 8. 3. 聖教新聞)

 

 

<54> 今日を勝て!労苦は黄金の宝に
出席者:原田会長、本郷北陸長、杉本婦人部長、横山北陸婦人部長、竹岡男子部長、上倉北陸青年部長

 杉本 北陸は、この8月を「青年拡大 躍進(やくしん)月間」(31日まで)として、スタートしましたね。
 原田 期間中、男子部は、富山文化会館で新時代第4回の全国男子部幹部会を。女子部は、富山総県で「レディ()Fes(フェス)」、石川総県で「ロマンフェス」を開催。壮年・婦人部も、大成功の大会にしようと応援に全力を挙げています。
 上倉 この季節に北陸の友の心が燃えるのには理由があります。それは、1984年(昭和59年)の出来事にあります。
 原田 この年の8月23日、3日後に迫った北陸平和文化祭に出席されるため、富山空港に降り立った池田先生は、富山文化会館に向かう車中で、北陸青年部の大躍進の様子を聞かれます。すると、先生は、青年との語らいの場をもとうと、即座に自身の予定を変更されたのです。
 本郷 翌日、急きょにもかかわらず、約300人の青年部員が、富山文化会館に。私も、その場にいましたが、「北陸を頼むよ」との先生の言葉は、今も胸に響いています。
 横山 私も、その時、生涯、北陸広布に生き抜こうと誓いました。
 原田 (のち)に、先生は、当時のことを振り返りながら、語っています。「苦労しながら戦った分だけ偉大な自分を創造できる。途中がどんなに苦しく、辛くとも、粘り抜いて、今日を勝て! そして、最後を勝て! 勝てば、いっさいの労苦(ろうく)は黄金の宝に変わる」
 本郷 これが、8月の北陸≠ニいわれるゆえんです。以来、「北陸青年部の日」となった8月24日に向け、いつも、鍛えの夏≠送り、日本一≠フ拡大を成し遂げています。
 原田 原点を胸に、前進する組織に行き詰まりはありません。先生の渾身(こんしん)の激励を忘れることなく、誓いの闘争を貫く北陸の夏を、師も見守っています。

社会で信心の実証

 上倉 本年も男子部は、部平均2世帯の弘教を目指し、未曽有(みぞう)の拡大に挑戦。特に、創価班・牙城会の大学校生の活躍は目覚ましいものがあります。
 竹岡 プロ野球選手を目指すチームに所属する石川のあるメンバーは、大学校に入校。7・11「男子部結成記念日」に折伏を実らせ、夢の実現へ、練習にも学会活動にも全力を尽くしていますね。
 上倉 昨年の創価青年大会を機に発心(ほっしん)し、本年、大学校に入校したメンバーは、これまで7人に弘教。本年だけで5人への御本尊流布を達成しています。
 竹岡 戸田先生が生まれた北陸から、拡大の旋風を起こそうと皆が燃えています。全国男幹≠ノ出演する太鼓隊は、メンバーの半数以上が折伏を結実させています。
 横山 本年1月の「ロマン総会」で全国模範の大結集をした石川女子部は、その勢いのまま、ロマンフェスにも多くの友を参加させようと頑張っています。
 上倉 そうした信心の歓喜(かんき)は、社会での実証にもつながり、あるメンバーは、大学院生として、学会の研究奨励賞を受賞。さらに、大学で過去2人しか採用されていない特別研究員にも抜てきされています。
 横山 富山では、7月だけで2人に弘教した女子部部長の活躍が光っています。1人目は、長年、対話をしてきた祖母。2人目は、7・19「女子部結成記念日」に行われた「創価体験談大会」に参加した友人です。日頃から相手の幸福を祈り、懸命に語る姿に、友人たちの学会理解が大きく広がっています。
 本郷 壮年・婦人部も負けていません。富山のある支部長は、4人の息子さん全員が、信心から離れていることが悩みでした。このままではいけない。まずは自分が変わろう!≠ニ決意した支部長は、支部総会に、地域の合唱団の仲間20人に出演してもらいました。その後も、懸命に仏法対話に挑戦する中で、一家を試練が襲います。
 横山 四男の方が病気を発症したのです。これを機に、三男が発心。長男を誘い、任用試験を受験し、学会活動に励むようになり、2人の友に弘教。四男も題目を唱え始め、一家で宿命を使命に変える闘争ができました。

勇気と智慧と力が

 竹岡 石川のある男子部メンバーは、全国男幹に向け、何とか折伏を実らせたいと祈っていました。折に触れ、未入会の妻に話をしてきましたが、入会にはいたりません。ところが、6歳の長男が入会を決意してくれたのです。それは、座談会などの日常の活動に一緒に参加する中で、学会の温かな雰囲気に触れていたことがきっかけでした。
 杉本 池田先生は、小説『新・人間革命』「大道(だいどう)」の章で、自らが作詞された北陸の歌「ああ誓願(せいがん)の歌」に込めた思いをつづってくださいました。そこには、「常楽(じょうらく)の北陸」「遊楽(ゆうらく)の北陸」「同心(どうしん)の北陸」そして「誓願の北陸」になりゆくことを願う先生の期待があふれていました。
 原田 先生は、「広宣流布の大誓願に生きる時に、歓喜(かんき)あふれる地涌(じゆ)菩薩(ぼさつ)の大生命がみなぎる。何ものをも恐れず、いかなる困難も乗り越えていける、無限の勇気と智慧(ちえ)(ちから)脈動(みゃくどう)します。大誓願に生きることが、最も人生を輝かせていける道」と言われ、「誓い」に生き抜くのが北陸の精神と訴えられています。
 本郷 御書にも「ちかいし(ねがい)やぶるべからず」(232ページ)とあります。誓いがある限り、常に決意新たに出発することができます。北陸は「ちかいし(ねがい)」を胸に、(さち)の連帯をさらに拡大してまいります。

(2015. 8. 6. 聖教新聞)

 

 

<55> 子どもの可能性を信じ抜く
出席者:原田会長、正木理事長、高梨教育本部長、杉本婦人部長、橋元青年部長、清水女子部長

 原田 いかなる人間を育てるかで、社会の明日(あした)も、人類の未来も決まります。だからこそ、「教育」は、人間が最も(ちから)を注ぎ込むべき大切な事業です。
 正木 創価学会が目指す広宣流布は、世界の平和と人々の幸福を実現する運動です。その学会が、教育に力を入れるのは当然です。
 高梨 ましてや学会は、「創価教育学会」としてスタートした団体です。本年は、牧口先生が、『創価教育学体系』第1巻を発刊してから85周年です。
 原田 池田先生の会長就任の翌年(1961年)に発足した教育本部(当時、教育部)は今、教育界の(はしら)として、各地で大いなる輝きを放っています。
 清水 ある高名な教育者が語っていました。教育部の皆さんには、子どもの幸福を願う強い信念と知恵の輝きがある、と。
 杉本 教えよう≠ニいうより、(とも)に学ぼう∞共に成長しよう≠ニいう姿勢に心を打たれます、と評価する学者もいます。
 原田 池田先生は、教育本部の目指す指標(しひょう)の一つとして、「全生徒から」「全教職員から」「全保護者から」信頼される先生にと提案されたことがあります。
 杉本 お一人お一人が、この先生の示された精神を体現(たいげん)しようと努力してきたことで、信頼が大きく広がっているのだと思います。

「総仕上げの事業」

 原田 先生はいつも、信頼してもらうためには、自分から相手を信頼しなくてはならないと言われます。これは、日常の友好にも通じる話です。
 橋元 まさに、法華経に登場する不軽菩薩(ふきょうぼさつ)ですね。不軽菩薩は、全ての人に、仏の生命があることを信じ抜き、礼儀と誠意を尽くし、仏法を語りました。
 清水 「私は深く、あなた方を(うやま)います。決して(かろ)んじたり、(あなど)ったりしません。なぜなら、あなた方は皆、菩薩道(ぼさつどう)の修行をすれば、必ず仏になることができるからです」と言いながら、礼拝(らいはい)を続けました。
 橋元 けれども、不軽菩薩の言葉を信じられず、悪口罵詈(あっくめり)したり、揶揄(やゆ)する人がいました。(かわら)のかけらや石を投げつける人もいました。それでも、不軽菩薩は、相手の可能性を信じ抜き、敬い続けたのです。
 清水 御書には、「一代の肝心(かんじん)は法華経・法華経の修行の肝心は不軽品にて(そうろう)なり、不軽菩薩の人を敬いしは・いかなる事ぞ教主(きょうしゅ)釈尊の出世(しゅっせ)本懐(ほんかい)は人の振舞(ふるまい)にて(そうらい)けるぞ」(1174ページ)とあります。
 正木 教育本部の皆さんは、生徒・児童を信じ抜くという振る舞いを実践されています。信じる≠セけでなく、信じ抜く≠アとは至難(しなん)なことです。しかし、御本尊への祈りを根本に、この信念の行動を貫いてきたからこそ、子どもの笑顔が輝く、多くの教育成果を挙げているのです。
 原田 そこには、「教育こそ、わが総仕上げの事業」と言われた池田先生の熱願(ねつがん)を実現しようとする弟子の闘争がありました。ゆえに先生は、教育本部の方々を「人間教育の不二(ふに)盟友(めいゆう)」とたたえられているのです。
 高梨 先生が教育への大情熱を訴えられ、「総仕上げの事業」と明言された、1975年8月12日の教育部の夏季講習会から本年で40年。「教育原点の日」となった、この日を中心に、各地では現在、夏季研修会が実施され、教育技術の向上を図り、教育本部の原点を確認し合っています。
 正木 恒例の「実践報告大会」も始まりました。
 高梨 先生は、84年に「教育実践」をまとめることを提唱されました。その事例数は今や、累計で8万5000を超えています。
 杉本 これらを報告する大会は、教育者の間でも評判を呼んでいますね。いじめや不登校の問題などを、必死の祈りと行動で解決した体験を、多くの人が参考にしています。

待望の書籍発刊へ

 高梨 昨年4月から、教育本部は各都道府県に、「教育サポートセンター」を設置しています。これは、未来部育成の支援を目的としたものです。
 正木 未来本部長制が導入され、子どもたちと接していると、「友人関係や進路などの悩みに、どう答えたらいいのか」などの相談が多く寄せられます。
 原田 こうした悩みに対し、教育のプロ≠ニしての経験と技術を余すことなく生かすのが、「教育サポートセンター」を発足させた目的です。
 橋元 先日、聖教新聞に掲載され、大きな話題を呼んだ関西青年部の「パパキッズ・キャラバン」も、こうした活動の一環として生まれたものですね。
 高梨 各地の教育部員を通じ、遠慮なく、未来部育成についての相談をしてもらえればと思います。
 正木 この秋には、創価教育85周年の「11・18」を記念して、先生の教育本部への励ましや教育への指針をまとめた書籍も発刊される予定です。
 原田 先生は、「SGI(創価学会インタナショナル)の愛称は、『ソーシャル(S)・グッド(G)・インスティテューション(I)』、すなわち『社会の善なる団体』」と言われたことがあります。それぞれの分野・地域で、「なくてなならない存在」として、信頼の実証を積み重ねてこそ、創価学会員です。
 高梨 教育本部は今、青年教育者の育成に力を注いでいます。必ずや、子どもの幸福こそ第一≠フ教育を実現していきます。そして、「教育のための社会」の構築へ、「励ましの人間教育」の連帯をさらに大きく広げてまいります。

(2015. 8.10. 聖教新聞)

 

 

<56> 師弟共戦とは弟子が勝つこと
出席者:原田会長、日下(くさか)北海道長、杉本婦人部長、石橋北海道婦人部長、竹岡男子部長、戸田北海道青年部長

 日下 小説『新・人間革命』「勝利島」の章では今、北海道の天売島の同志の姿が描かれています。利尻、礼文、奥尻島の友をはじめ、北海道中に大きな喜びが広がっています。
 杉本 「札幌・夏の陣」から60年。北海道の皆さんは、今再びの「日本一」の拡大を誓い、折伏・弘教に全力を挙げています。
 戸田 9月に北海道で行われる全国男子部幹部会を目指し、男子部は、地区平均1世帯の弘教を目標に掲げ、前進しています。
 石橋 女子部も、心軽やかに友と会い、友情を広げる「ロマンカフェ」をにぎやかに開催し、「池田華陽(かよう)会御書30編」の読了運動も推進しています。
 日下 北海道の全地区の同志が、男子部の日本一の弘教を応援しています。
 石橋 先頭を走るのは、道東のオホーツク県です。各家庭に、「男子部地区1世帯以上の弘教達成」を書かれた唱題表が張られ、その祈りに一段と(ちから)がこもっています。
 戸田 「いまだかつてない題目に挑戦しよう!」と男子部は、壮年部と一緒に連日、唱題。オホーツク池田県では、すでに地区1世帯の弘教ができました。
 原田 「広宣流布は北海道から」「築こう 難攻不落(なんこうふらく)三代城(さんだいじょう)」「世界のあこがれ 北海道の誇り」との永遠の指針のままに、北海道が、未曽有(みぞう)の拡大を成し遂げることを、師も楽しみに見つめています。

意気揚々と痛快に

 杉本 池田先生は、1955年(昭和30年)8月、札幌の地で「日本一」の弘教を達成されました。
 竹岡 大勝利の要因の一つが「朝の勝利」でした。先生は毎朝、同志と共に真剣に祈り、御書を(はい)し、戦いをスタートさせたのです。
 杉本 午前6時からの勤行が終わると、「生死一大事血脈抄(しょうじいちだいじけつみゃくしょう)」や「経王殿(きょうおうどの)御返事」「上野殿御返事」などの御書を講義されました。
 原田 ある時は、「生死一大事血脈抄」の「過去の宿縁(しゅくえん)()(きた)って今度日蓮が弟子と成り(たも)うか」(御書1338ページ)の御文を通し、語っています。「私たちが今、この時に生まれ合わせ、ここに集って、活動に励んでいるのも、実は、過去世からの深い宿縁によるものなんです」と。
 竹岡 さらに、「大闘争を展開する、待ち合わせの場所と時間が、昭和三十年八月の札幌だったんです。皆さんは、それぞれが貧乏や(やまい)の宿命を断ち切り、妙法の偉大さを証明するために、この法戦に集ってこられた。その強い自覚をもつならば、(ちから)が出ないわけがありません。御本尊に行き詰まりはありません。意気揚々と痛快に戦おうではありませんか!」とも言われています。
 日下 多くの友の心が揺さぶられたのは言うまでもありません。本年、こうして築かれた池田先生と北海道の同志との(きずな)を収めた、北海道広布60周年記念の写真集『師弟共戦の三代城』が発刊されました。
 原田 先生は、巻頭言(かんとうげん)を寄せてくださり、述べられています。「北海道広布の60年。それは、あまりにも激しく、あまりにも尊い挑戦の連続でありました。しかし、わが北海道の友は、全てを厳然(げんぜん)と勝ち越え、福徳(ふくとく)和楽(わらく)と希望の郷土を築いてこられました。この歴史は、決して色あせることはありません。いな、万代(ばんだい)まで連なる世界の同志が、不滅(ふめつ)の原点として(あお)ぎ見ることでありましょう」
 日下 この言葉のごとく、世界の同志の心に希望の()をともす、新たな歴史を築く時は今です。

「幸の連帯」を構築

 石橋 壮年・婦人部でも、爆発的な拡大の(うず)が起きています。札幌清田(きよた)総区の、ある支部副婦人部長は昨年、夫を病気で亡くしました。しかし、その悲しみを乗り越え、持ち前の面倒見の良さと人柄で、昨年だけで4人に弘教を実らせました。
 戸田 その中の一人、19歳の青年には、たくさんの友人がいます。その友人たちも支部副婦人部長を(した)い、すでに1人が入会。さらに4人が、勤行・唱題を継続して実践しています。
 石橋 ある時は、二十歳前後の青年6人と、セミナーに参加。母親のような愛情で、青年に寄り添い、悩みを聞き、励ましを送る支部副婦人部長に、絶大な信頼が寄せられています。
 戸田 本年7月には、伝統の「青年主張大会」の意義を込めた「創価青年セミナー(創価体験談大会)」を全道160会場で行い、6万人が集いました。
 竹岡 9月の全国男幹≠ヨ、いよいよ勝負はここからです。かつて、池田先生が北海道に贈られた指針の一つに、「勝つとは 深き祈りと 人の三倍 努力することだ」とあります。
 原田 深き祈りと3倍の努力――人生の全てに通じる勝利の法則です。小説『新・人間革命』「大道(だいどう)」の章には、北海道の歌「ああ共戦の歌』(現在は「三代城の歌」)に込めた思いを、(つづ)られています。「師匠が見ておられる。勝利を待ってくださっている≠ニいうのが、私の力の源泉(げんせん)だった。師弟共戦とは、弟子が戦い、勝って、師に勝利を報告することだと、私は決めてきた。今も、その思いで戦っています」
 日下 さあ、北海道の皆さん。私たちの悲願「15万の(さち)の連帯」の構築へ、まずは、この夏、男子部の日本一の弘教を達成してまいりたい。そして、その先にある栄光の(みね)へ、三代城の闘魂を燃え上がらせ、粘りと執念で勝ち進んでいこうではありませんか。

(2015. 8.10. 聖教新聞)

 

 

<57> 師と同じ心で断固と進め!
出席者:原田会長、正木理事長、萩本壮年部長、橋元青年部長、竹岡男子部長

 萩本 先日、池田先生は、全国の会館を厳然(げんぜん)(まも)る王城会の奮闘をたたえ、その労苦(ろうく)に感謝しつつ、「功徳は大きいよ。自分自身が守られるんだ」と伝言を寄せてくださいました。
 原田 さらに、壮年部の新しい(ちから)≠ニして頑張っていることもよく分かっていますと言われながら、「王城会」という名前の素晴らしさについても、触れられていました。
 正木 壮年部最大の人材グループとなった王城会は、各地で広布拡大の原動力として活躍しています。
 竹岡 福岡・筑後総県では、毎年2回の総会を前進のリズムとして、一人一人が「10人の友への聖教新聞の購読推進」を目標に掲げているそうですね。
 正木 昨年は、約1割のメンバーが10人以上に、2割のメンバーが5人以上に、購読推進を達成しました。こうして、8割近くのメンバーが、購読推進を成し遂げています。
 萩本 毎月の圏の定例会では、活動報告や任務の課題を検討し、絶対無事故を誓い合っています。その中、本年もすでに、半数以上のメンバーが購読推進を実らせました。
 原田 全国で進める「ブロック5勇士」の運動では、宮城・石巻躍進県の戦いが感動を呼んでいます。
 橋元 震災で甚大な被害を受けた、この地域では、半数を超える10支部が、ブロック5勇士を達成。中でも、支部長、地区部長が仮設住宅に住む女川希望支部で達成した際は、(みな)喝采(かっさい)を送っていたそうですね。
 原田 岩手・大槌(おおつち)太陽支部でも感動的なドラマが生まれました。ある壮年は、前日までブロック5勇士の写真を撮影する会場には行かないと言っていたそうです。ところが当日、1人で歩いて会場にやって来たのです。その瞬間、ブロック5勇士が達成され、皆が歓喜(かんき)に沸きました。それは、何度も何度も、同志が足を運んだ熱意の結晶でした。
 萩本 どの組織でも、ブロック5勇士を達成できた要因は、「訪問・激励」だといいます。普段から、積極的に家庭訪問に歩く地域は必ず、活動者が増え、目標を達成しています。
 原田 訪問・激励こそ、最も大切な学会活動です。より一層、力を注ぎ、ブロック5勇士の達成へ、総力を挙げてまいりたい。

求道心をたぎらせ

 正木 小説『人間革命』『新・人間革命』を学ぶ集いも今、全国各地で行われています。中部では昨年から、「新時代 中部大学校」として、壮年・男子部、婦人・女子部のそれぞれで行っています。
 萩本 宮城でも、壮年部育成の(はしら)として、「人材大学校」があります。震災後に中断していた地域もありましたが、気仙沼では2014年に再開。全員が、『新・人間革命』を真剣に学び、福光(ふっこう)≠ヨ立ち上がっています。
 正木 気仙沼の開校式は当初、代表による決意発表の予定でした。ところが、いざ会合が始まると、皆が求道心(きゅうどうしん)をたぎらせ、結局、参加者全員が決意発表をすることに。「学会の正史(せいし)」を学ぶことで、広布への情熱が湧き上がり、地域のためにと前進しています。
 原田 副役職の友の活躍も見逃せません。鹿児島の壮年部では、全ての副役職のメンバーが「鹿児島激闘会」と命名され、「師弟直結の求道者」「励ましの王者」「広布拡大の先駆者」を目指し、広布第一線での先駆を誓っています。
 橋元 中でも、霧島池田県では、「霧島使命会」との名称のもと、年々、活動者が増え続けていますね。
 萩本 平均年齢73歳のグループですが、毎月の定例会には、約100人が参加。戸田先生の原水爆禁止宣言や、「3・16」の儀式、池田先生の第3代会長就任式に参加した体験などが発表され、広布草創(そうそう)息吹(いぶき)がみなぎるグループになっています。

破邪顕正の師子吼

 原田 壮年部としてはまた、日曜日を中心に、壮年座談会やサンデー勤行会などを開催し、信心の触発をしている地域も数多くありますね。
 萩本 北秋田勝利県のサンデー勤行会は、今月30日で400回を数えます。はじめは数人の参加者でしたが、継続することで定着し、今では壮年部の活動の柱になっています。
 竹岡 日蓮大聖人は、壮年部の大先輩である池上兄弟に(おお)せになられました。「信心強盛(ごうじょう)に歯をくいしばって、どんなことがあっても、決してたゆむ心があってはならない」(御書1084ページ、通解)と。
 橋元 そして、師匠の大聖人が、幕府の権力者である平左衛門尉(へいのさえもんのじょう)に向かって、威風堂々(いふうどうどう)破邪顕正(はじゃけんせい)師子吼(ししく)をされたように、少しも恐れる心があってはならないと、励まされています。
 原田 師のごとく、「師子王の心」で戦え――これこそ、師弟不二の壮年部の(たましい)です。
 正木 先生は言われています。「私は、あの『八・二四』の『誓い』を原点として、ただただ師匠・戸田先生に喜んでいただきたい一心で広布に生き抜いてきた。『壮年部の日』を、学会として、この日に定めたのも、わが盟友(めいゆう)たる壮年部には、私と同じ心で断固と進んでほしかったからである」と。
 原田 師弟に生き抜いてこそ壮年部です。円熟の年齢になってなお、いよいよ赤々(あかあか)と広布の情熱を燃え立たせてこそ本物です。それでこそ、婦人部も青年部も安心し、全軍が猛然と奮い立ちます。
 萩本 広布と社会の黄金柱(おうごんばしら)の壮年部の皆さん。8・24「壮年部の日」に込められた師の思いを胸に刻み、いよいよ広布の大情熱を燃やしてまいりましょう。

(2015. 8.20. 聖教新聞)

 

 

<58> 未来永劫に輝く黄金時代を!
出席者:原田会長、正木理事長、杉本婦人部長、橋元青年部長、竹岡男子部長、清水女子部長

 清水 夏季友好期間を終え、いよいよ下半期の活動がスタートします。
 原田 池田先生は言われました。希望と常勝の創価のリズムを(つく)りながら、「今この時こそ、未来永劫(えいごう)に輝く黄金(おうごん)時代なり」と決め、悔いなく戦い抜き、勝ち切っていこう、と。
 橋元 「創価学会は、永遠に『折伏』の団体である」と先生が示されている通り、本年下半期の活動の(はしら)も「折伏」です。
 原田 特に、今年の11月18日は、学会創立85周年の節目を迎えます。この佳節(かせつ)を目指し、どこまで、大きく弘教を拡大できるか。各地区・ブロックであらためて「目標」を明確にして、出発を切っていきたい。
 竹岡 戸田先生は、「折伏というものは苦しんでやるものではない、楽しくやらなければなりません」と言われました。
 清水 池田先生も、「楽しくやろう。肩肘(かたひじ)張る必要はない。心軽やかに、どんどん人と会い、信心の喜びと確信を語ることだ。そこに自身の人間革命の修行も、広宣流布の拡大も、全部、含まれている」と教えてくださっています。
 原田 どうか、弘教の目標とともに、自身の宿命転換の目標や題目の目標を明確にして、大きく人間革命の実証(じっしょう)を示してまいりたい。そして、「支部・地区総会」へ、皆で一丸(いちがん)となって、「体験」を築き、語り、拡大の上げ潮となる集いにしていきましょう。

新しい人材を育成

 正木 その中、大切なのが「新しい人材」の育成です。特に、11月22日の「教学部任用試験」での「地区2人以上の合格者」の輩出(はいしゅつ)を目指しながら、「弘教に励む闘士」を一人でも多く育てていきたい。
 原田 これは全国共通して言えることですが、弘教が大きく進んでいる地域には必ず、「新しい人材」が生まれています。「新しい人」が「新しい決意」で「新しい結果」を生んでいるからこそ、組織全体に波動が広がり、大勝利の実証を示しているのです。
 清水 だからこそ、任用試験への挑戦者の輩出を目指す「訪問・激励」の中で、「信行学」の実践に励む人を増やしていくことが大切になりますね。
 杉本 「会友」の受験推進も重要です。昨年の任用試験に挑戦した会友の方が、その後、入会したという話が各地で生まれています。一緒に教学を学ぶ――これこそ最高の弘教です。
 正木 9月27日に実施される青年部教学試験1級をはじめ、北海道(9月)、九州(10月)、山光(鳥取・島根=12月)での「新時代全国男子部幹部会」などを通じ、青年部を育成していくことも大切です。
 竹岡 先生は青年部員一人一人が、私にとって、かけがえのない掌中(しょうちゅう)(たま)である≠ニ言われ、一番大切な時に、一番(ちから)のある地涌(じゆ)菩薩(ぼさつ)が大地から涌出(ゆじゅつ)する。これが法華経の本門(ほんもん)の展開である≠ニ力説されました。
 橋元 さらに、「一字一句をも(これ)を聞きし人(ほとけ)にならざるはなし」(御書1046ページ)の御聖訓を通し、青年部が、勇気凛々(りんりん)と仏法を語り、智慧(ちえ)を発揮して仏縁(ぶつえん)を結び広げた分だけ、社会は必ず変わる。時代は大きく動く。ここに、人類の唯一無二(ゆいいつむに)の希望の光があるといっても過言(かごん)ではない≠ニ強調されています。
 原田 歓喜(かんき)あふれる青年の存在は、世界広布新時代の躍進(やくしん)に不可欠です。「今再び、皆で、元初(がんじょ)の誓いに立ち返って、祈り、戦い、体験を勝ち開き、体験を語り広げよう!」との先生の指導を胸に、「モバイルSTB」や聖教新聞を活用しながら、楽しく、仲良く、たくましく、弘教を推進していきたい。

「寸借詐欺」に注意

 杉本 さて、ブロック長・白ゆり長の皆さまに、指導集『広布最前線の輝き』が届けられ、各地から喜びの声が寄せられています。
 正木 「この1冊に全てが詰まっていました。悩みや課題に直面したら、すぐに開きます」と語る方や、「恩師が『命よりも大事な組織』と言われた学会の組織にあって、その命脈(めいみゃく)を握っているのはブロック」の言葉に感動する人など、皆さんが決意していました。
 橋元 「各地でブロック長に対する新呼称(こしょう)が誕生する中での発刊に、ブロックの大切さがよく分かりました」と言う方もいました。
 杉本 明年の「3・16」を目指した、黄金の3年における「折伏総仕上げ期間」の勝利の(かぎ)を握るのは、「ブロック」です。
 原田 ゆえに、全リーダーが、ブロック長・白ゆり長と「一緒に動く」ことを心掛けていきたい。
 正木 リーダーは、ブロックを舞台に、その責任を明確にし、戦っていくことです。ブロックで、どれだけの人材を育成できたか。どれだけの拡大ができたか。これが、世界広布新時代の躍進の「鍵」です。
 原田 「真実の/仏の修行は/最前線/私の不二(ふに)の/同志はここに」との先生の万感の思いを心に刻み、全員が最前線で走り、下半期も大勝利していきたい。
 竹岡 最後に、「詐欺」についての注意です。「おれおれ詐欺」や「架空請求」など、いまだに、詐欺が横行し、その手口も巧妙化しています。
 正木 「財布を落としてしまったので、帰りの交通費を貸してもらいたい」などと言い寄ってくる、いわゆる「寸借詐欺」にも気を付けてもらいたい。
 原田 皆で声を掛け合いながら、無事故の日々を送っていきましょう。

(2015. 8.24. 聖教新聞)

 

 

<59> 世界広布新時代の要と輝く
出席者:原田会長、正木理事長、吉郷国際本部長、杉本婦人部長、橋元青年部長、清水女子部長

 杉本 8月29日は「国際部の日」です。世界広布新時代を迎え、「国際本部」の友の活躍は、目を見張るものがありますね。
 原田 国際部(現在の国際本部)の発足のきっかけは、1968年(昭和43年)8月29日です。このころはまだ、学会員の中に、世界を舞台に活躍する人は、わずかしかいませんでした。
 正木 しかし、この時から、日蓮大聖人の御遺命(ごゆいめい)であり、恩師・戸田先生の悲願である世界広布を実現するために行動されていた池田先生は、一人一人の友に激励を続けていました。
 原田 8月29日には、海外メンバーの受け入れを手伝っていた学生部員らを慰労し、これからは語学の時代だよ≠ニ激励。別の機会では、語学は手段であり、平和と幸福という目的のため、信心根本に人格を磨くことが肝要です≠ニ語り、(のち)の国際部員を手塩にかけて育てられます。
 橋元 以来、約半世紀。国際本部は、「通訳翻訳部」「国際ボランティア部」「国際交流部」「在日外国人部」の4部体制となり、大発展を遂げています。
 杉本 「通訳翻訳部」には、日本を代表する各国語の通訳の方がいますね。
 清水 その数、約20言語。英語や中国語をはじめ、ベトナム語やアラビア語など非常に多岐(たき)にわたっていると聞いています。
 吉郷 「△△語だったら、○○さんの右に出る人はいません!」と評価される人も多く、ある方は、多くの重要な国際会議を任され、ある方は、高い技術力が要求されるテレビなどの同時通訳を担っています。
 橋元 海外要人からも、「○○さんが他の仕事で、通訳を担当できないなら、○○さんが信頼する人を紹介してほしい」と、お願いされるケースもあるそうです。
 杉本 先生と世界の指導者との会見の通訳を務める中で、スピード感や表現力を(つちか)い、感情表現を含めて言いたいことを的確に伝える能力≠深めている方もたくさんいます。
 原田 通訳翻訳部のメンバーが、すごいのは、こうした第一線の舞台を退いた後も、ボランティアなどを通じ、地域に貢献していることです。それこそ、平和と幸福のために語学がある≠ニの先生の思想を体現(たいげん)している姿です。
 吉郷
各国に創価の同志

 正木 「国際ボランティア部」には、世界を舞台に、人道支援活動に励むメンバーが在籍しています。
 清水 NGO(非政府組織)や、国際協力機構(JICA)、青年海外協力隊などで活躍し、活動を展開する国数は、世界80カ国以上。各国の貧困の撲滅や、医療の改善などのために尽力していますね。
 吉郷 アフリカのエイズ対策の専門家、アラビア語を駆使して中東和平に尽力する方、アジアの経済・防災等の協力関係を推進する人、日本の耐震技術を世界に普及する方など皆が世界の舞台で、なくてはならない人を目指しています。
 原田 そうした人たちが、口をそろえて語るのが、「世界のどこに行っても、SGI(創価学会インタナショナル)のメンバーがいます」ということです。実際に、世界へ飛び出しているからこそ、この国にも、あの国にも、創価の同志がいることを実感されている。
 正木 そして、国際本部を支えているのが、外資系企業や商社などで働き、外国語が話せる「国際交流部」のメンバーです。
 吉郷 ここには、地域のボランティアなどをするメンバーも多く、国際本部の屋台骨≠ノなっています。

使命の舞台で実証

 杉本 「在日外国人部」には、日本在住の外国人メンバーや留学生はもちろん、その方々の、お世話をしている人もいますね。
 吉郷 ある方面の婦人部の方は、この十数年、中国からの留学生のお世話をしています。中国語が話せるわけではありませんが、その面倒見の良さから、「日本のおかあさん」と親しまれ、育てた子どもたち≠ヘ今、中国はもとより、世界各地で活躍しています。
 原田 この方も立派な国際部の一員です。他にも、先生の思想を体現したいと、地域の日中友好協会に所属する方などもいます。
 吉郷 また、現在、国内の各地には、欧米、アジア、中南米などの各言語圏の人々のためのグループがあります。特に、首都圏のグループには、各国を代表する企業で働き、将来を嘱望されて、来日されている方が多くいます。
 正木 御書には、「(つい)には一閻浮提(いちえんぶだい)に広宣流布せん事一定(いちじょう)なるべし」(816ページ)と仰せです。その御遺命を実践される国際本部の皆さんの使命は、いやまして大きくなっています。
 吉郷 これからも、一人一人が「アイ・アム・ザ・ソウカガッカイ(私が創価学会だ)」との自覚で、使命の舞台で勝利の実証を示してまいります。
 原田 池田先生は学会の草創期から一貫して、未来部員に、世界に羽ばたく人材に!≠ニ言われてきました。その言葉を胸に、多くの友が世界へ雄飛(ゆうひ)したように、今度は国際本部の皆さんが、次代を担う未来部員に「世界の姿」を伝える人になってもらいたい。今後も、世界広布新時代の躍進の(かなめ)≠ニ輝かれることを心から念願しています。

(2015. 8.27. 聖教新聞)

 

 

<60> 英知の学生部よ 勇気で勝て
出席者:原田会長、正木理事長、杉本婦人部長、橋元青年部長、(ともえ)学生部長、照井女子学生部長

 橋元 8月31日は「学生部の日」であり、9月9日は「女子学生部の日」です。その意義を込め、9月の本部幹部会は「全国学生部大会」として開催されます。
 原田 学生部は全員が、学会創立100周年の主役となる「一騎当千(いっきとうせん)の人材」です。私たちは、身近にいる一人一人を大切に育てていきたい。
  男子学生部では現在、各地で教学研修会を開催。第2回「論文コンテスト」(応募は9月30日まで)にも取り組んでいます。
 杉本 論文コンテストのテーマの中には、ネット社会や高齢社会、若者文化などもあると聞きました。英知の学生部らしい、素晴らしい企画ですね。
  他にも学生部では、各界の識者を招き、学会の平和・文化・教育運動の意義などを語り合うシンポジウムを行っています。これからも、学生部だからこそ推進できる活動に、積極的に挑戦してまいります。

自らの可能性信じ

 照井 女子学生部では、「部の日」40周年を記念して、各方面で大会を行います。この日を目指し、皆が池田華陽会(かようかい)の先頭に立ち、行学(ぎょうがく)二道(にどう)に挑戦しゆくことを誓い合っています。
 杉本 特に、「池田華陽会御書30編」の読了運動には、多くの友が率先していますね。
 照井 はい。読了に挑戦する埼玉のあるメンバーは、日本・中国・韓国の国際連合協会が開く「日中韓ユース・フォーラム」の参加者に選ばれました。希望の哲学を胸に、世界に友情を広げる思いで、9月に韓国での大会に参加します。
  男子学生部でも、折伏に励み、学会活動に全力で挑戦する中で、世界的に有名な企業への就職を勝ち取ったり、夢を実現したメンバーが誕生しています。
 原田 先日、戦時中の法難の折、当局に押収された戸田先生の御書が、新たに確認されました。その中で、強く線が引かれた女性門下への御文がありました。「(やみ)なれども灯()リぬれば(あきら)かなり濁水にも月入りぬればすめり」(御書1109ページ)です。
 照井 闇であっても、灯をともせば明るくなる。(にご)った水でも月の光がさせば澄んでみえる、との意味ですね。
 原田 そうです。続く、「明かなる事・日月(にちがつ)にすぎんや(きよ)き事・蓮華(れんげ)にまさるべきや、法華経は日月と蓮華となり(ゆえ)に妙法蓮華経と(なづ)く」(同ページ)との御文にも線が引いてありました。池田先生は、この御聖訓を通し、女子学生部の皆さんに、「若くして広宣流布に生きる皆さんの生命こそ、この尊極(そんごく)の『妙法蓮華』の当体(とうたい)に他なりません」と言われています。
 照井 私たちの大切な指針(ししん)です。自らの生命の可能性を信じ抜き、胸を張って、日々の学業や活動に進んでいきます。

確固不動の基盤を

 正木 この8月26日で、働き学ぶ二部学生の集いである「飛翔会(ひしょうかい)」は結成40年となりました。
 原田 先生は折に触れ、自身も二部学生であったことを語られます。飛翔会の歴史が(つづ)られた小説『新・人間革命』第23巻「勇気」の章にも、「私も夜学に学んだ。二部学生は、皆、私の大切な後輩たちだ」「貴重な青春時代に、働きながら学ぶという逆境(ぎゃっきょう)に身を置いて、自らを鍛え抜いている。そうした青年が、大人材に育たぬわけがない。学会の(たから)だよ」とあります。
 正木 「私と同じ青春の道を、真の師弟の道を歩む内証(ないしょう)の誇りをもって、うんと苦労し、自らが自らを(みが)いていくんだ。それが、本当の師子(しし)の集いだ」とも語られています。
  飛翔会のメンバーは皆が、「苦難(くなん)(そく)栄光」であることを身をもって実感しています。ゆえに、飛翔会の活躍は、学生部の中でも常に光っています。
 橋元 現在の委員長も、先日の結成40周年記念の総会で、素晴らしい体験を発表していたそうですね。
  はい。彼は今、社会人6年目。自動車会社で営業の仕事をしています。本年も営業所でトップの成績を残しました。
 橋元 その原動力が、社会人1年目の4月に、先生が聖教新聞に連載された、小説『新・人間革命』「勇気」の章だったそうですね。
  何をやってもうまくいかず、苦しんでいた時期でしたが、毎朝、先生の指導≠読んでは、勇気を奮い起こして、「苦難の道を勝ちきった飛翔会での4年」を思い出し、今のような結果を残せるまでに成長したのです。
 杉本 先生は、「勝利者とは、自分に挑み、打ち勝つ『勇気』をもった人である。自身の弱さや臆病(おくびょう)怠惰(たいだ)逃避(とうひ)、あきらめの心――それらを制してこそ、あらゆる勝利の扉が開かれるからだ。青年時代に、勇気をもって自らを鍛え、精進(しょうじん)を重ねてきた人は、人生を勝利する確固不動の基盤をつくることができる」と綴られました。
 原田 飛翔会をはじめ、全ての学生部員が、心に刻むべき指針です。社会には、いまだに解決できない課題が山積(さんせき)しています。時代は、民衆に尽くし、世界をより良い方向へ導くリーダーを求めています。
 正木 大切な青春時代に、祈り、折伏に挑戦し、御書を学び、学問を探求し、そして師弟の道を歩み抜く。この創価の大道(だいどう)を進む中で、リーダーとしての資質は磨かれていきます。
 原田 世界広布新時代を(にな)う一騎当千の人材として、学生部の皆さんが、さらに成長しゆくことを皆で応援していきたい。

(2015. 8.31. 聖教新聞)