< 座談会 >

躍進の鐘を鳴らせ

 


 

 

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仏縁と人材を大きく拡大
開かれた仏法西還の大道
「明確な目標」で明年へ飛翔!
正確・迅速に 一人を大切に!
誠実一路の対話で仏縁を拡大

 

 

 

 

<81> 仏縁と人材を大きく拡大
出席者:原田会長、長谷川理事長、永石婦人部長、橋元青年部長、清水女子部長

 清水 192カ国・地域の同志と共に今、世界広宣流布が勢いよく進んでいることを実感する毎日です。
 永石 本年も、いよいよ12月。明「世界広布新時代 拡大の年」へ、世界広布の沃野(よくや)を、さらに大きく広げる時の到来です。
 橋元 明年は、壮年部が結成50周年、婦人部と男女青年部が結成65周年を迎え、各部にとって、重要な意義を刻む年となります。
 原田 創価の連帯の拡大こそ、平和と幸福の拡大です。この大確信のもと、私たちは、満々(まんまん)たる折伏精神をみなぎらせ、明年も誠実一路の対話に挑戦し抜いていきたい。そして、自他共(じたとも)の幸福と平和を大きく広げてまいりましょう。
 橋元 過日、池田先生は言われました。「全てが一生成仏のため、広宣流布のため、立正安国(りっしょうあんこく)のためである。大きく動き、大きく仏縁(ぶつえん)を広げて、皆が大きく功徳(くどく)を受け切っていただきたい」と。
 原田 そのためにも、明年の「3・16」までの「黄金の3年」の「折伏総仕上げ期間」における弘教はもちろんのこと、聖教新聞やモバイルSTBを活用しての仏法対話、日常の友好活動、さらに、近隣・地域への貢献活動、職場での信頼構築など、あらゆる活動を通しての「仏縁の拡大」に取り組んでいきたい。
 長谷川 弘教の決着が大事であることは言うまでもありません。しかし、それだけでは、広布の裾野(すその)(せば)まることにもなりかねません。ゆえに、一人一人が、(から)を破って、大きく拡大に打って出てまいりたい。それでこそ、広布の勢いも加速します。
 原田 「拡大の年」の明年は、その名にふさわしく、全員が、日本全国を舞台に大きく動いて、「仏縁の拡大」に全力で取り組んでいきましょう。
 また、明年の4月20日は、聖教新聞の創刊65周年の佳節(かせつ)です。1月末には「聖教PR版」も発刊します。各地で聖教拡大のリズムを構築し、購読推進に力を入れ、創刊65周年を「聖教新聞の大拡大」で飾ってまいりたい。

訪問・激励に全力

 長谷川 もう一点、重要なことは、「仏縁の拡大に取り組む人材を拡大」することです。
 永石 新時代の拡大には、拡大に動く人が増え、殻を破る人が多く出ることが不可欠です。任用試験に挑戦したメンバーをはじめ、新しい人材を拡大することで、組織は歓喜(かんき)に満ち、勢いを増していきます。
 原田 明年の活動にも、「広布拡大の基盤は、地区・ブロックを舞台にした『励まし』の拡大!」と掲げています。各部一体で訪問・激励に総力を挙げ、拡大の勇者を増やしていきましょう。
 長谷川 3月5日に、結成50周年を迎える壮年部が、その模範(もはん)を示したい。
 原田 3月の本部幹部会は、「壮年部幹部会」の意義も込めて開催します。この日を目指し、1・2月と、壮年部「大訪問・激励運動」を展開し、勝利を開きゆく盤石(ばんじゃく)な陣列をもって、記念日を祝賀しよう。
 清水 女子部は、学会創立90周年となる2020年に向け、毎年、「ロマン総会」を開催します。明年も1月中・下旬に行います。
 永石 婦人部・女子部の(うるわ)しい連帯で、この総会が年頭を飾る、晴れやかな伝統行事になるよう、最大の励ましを送っていきます。
 清水 池田先生はかつて、「精神を受け継ぐ≠ニは、まさしく行動を受け継ぐ≠アと」と、女子部に教えてくださいました。池田先生が、戸田先生の誕生の月を、見事な勝利をもって飾られた「2月闘争」。この精神を学び、受け継ぐ女子部は、池田先生の誕生の月である「1月」に、全国で「ロマン総会」を開催し、さらに(きずな)を強め、歓喜の華陽(かよう)スクラムを大きく拡大し、祝賀してまいります。そして、女子部から「拡大の年」の勝利を開いていきます。

世界宗教への飛翔

 原田 さて、創立85周年を迎えた創価学会は過日、世界宗教としての一層の発展を期して、「創価学会『勤行(ごんぎょう)要典(ようてん)』」を新たに制定しました。
 詳しくは、聖教新聞の11月17日付に掲載されている通りですが、早速、各地から「喜びの声」が寄せられています。
 長谷川 ある壮年部の方は、「勤行要典の制定に、大いに感銘を受けました。趣旨説明を読み、心から納得し、賛同しました。早速、清新な決意で勤行をしました。とてもすがすがしい、スッキリとした気持ちになり、唱題にも力が入りました。世界宗教にふさわしい、素晴らしいものですね」と語っていました。
 永石 また、ある婦人部の方は、「感謝と感動、そして喜びでいっぱいです。特に、()祈念(きねん)(もん)の中に、三代会長のお名前が入っていて、うれしい限りです」と述べていました。
 橋元 「創価学会の宗教的独自性が、より明確になり、心新たに出発をすることができました。学会員として、法華経の肝心(かんじん)である南無妙法蓮華経の御本尊を根本に、世界広宣流布の大願成就(だいがんじょうじゅ)へ、さらに前進してまいります。三代会長なかんずく、池田大作先生への報恩感謝を胸に、いよいよの拡大に挑戦していきます!」と決意する男子部もいました。
 原田 御書に、「(つい)には一閻浮提(いちえんぶだい)に広宣流布せん(こと)一定(いちじょう)なるべし」(816ページ)と(おお)せです。この御聖訓(ごせいくん)を、晴れ晴れと遂行したのが創価学会です。私たちは、三代会長を貫く「師弟不二」の精神と「死身弘法(ししんぐほう)」の実践を根本に、世界宗教として、さらに大きく飛翔(ひしょう)していこうではありませんか!

(2015.12. 3. 聖教新聞)

 

 

<82> 開かれた仏法西還の大道
出席者:原田会長、谷川主任副会長、永石婦人部長、竹岡男子部長、吉井総合女子部長

 永石 池田先生は過日、明年の聖教新聞の元日号より、小説『新・人間革命』の連載を再開することを発表してくださいました。
 原田 章のタイトルは、「常楽(じょうらく)」。第29巻の第1章となります。1978年(昭和53年)10月のガルブレイス博士との対話から始まり、婦人部の方へ、「母の曲」を贈った歴史も、(つづ)り残してくださると(うかが)っています。
 明年も、池田先生と共に、仏縁(ぶつえん)と人材を大きく拡大し、世界広布新時代の拡大に走っていきましょう。
 谷川 学会創立100周年の主役を(はぐく)む「未来部勝利月間」も始まっています(23日まで)。月間の柱の活動は、12月度の座談会に、未来部員が家族と一緒に参加できるよう、推進していくことです。
 原田 未来部員は本年、勉強や部活動をはじめ、「E−1グランプリ」や「少年少女希望絵画展」等に挑戦し、大きな成長の(ふし)を刻みました。1年の締めくくりとなる座談会は、その健闘をたたえ、明年のさらなる飛躍(ひやく)への足がかりとなる機会にしていただければと思います。
 吉井 また、中等部・高等部では、次期リーダーの人選を進め、少年少女部でも、合唱団の新団員の募集を推進します。
 永石 さらに、進学を目指すメンバーにとっては、本格的な受験シーズンに突入します。受験生と、その家族への温かな激励も、お願いします。

幾十万の山本伸一

 竹岡 さて、このほど、SGIインド青年文化訪問団(総団長=谷川主任副会長)として、デリー、ムンバイなどの各都市を訪問させていただきました。
 原田 インドのメンバーの爆発的な勢いには、私も大感動しました。
 昨年の「3・16」の時点で、約7万人の勢力であった、インド創価学会は、本年の「11・18」までに、10万人に拡大をしようと折伏戦を開始。8月1日には、早くも目標の10万人を達成し、11月16日には、11万1111人の地涌(じゆ)の同志が誕生したのです。
 竹岡 この勢いのままに開かれたインド総会は、同志の歓喜(かんき)があふれていました。池田先生も、「世界広布新時代の拡大の道が、無限に開かれていく何よりの瑞相(ずいそう)である」と、たたえられていました。
 谷川 思えば、1961年(昭和36年)、第3代会長に就任した翌年に池田先生は、恩師・戸田先生の御遺命(ごゆいめい)である「東洋広布」の実現を深く誓願し、釈尊が悟りを開いたとされるインドのブッダガヤの大地に、「東洋広布」の石碑を埋納(まいのう)されました。
 原田 この時、インドに永住しているメンバーは、一人もいませんでした。しかし、「私はやる。断じてやる。私が道(なか)ばに倒れるならば、わが分身(ぶんしん)たる青年に(たく)す。()でよ! (いく)(まん)、幾十万の山本伸一よ」との決意で、インドの大地に、題目を染みこませるように、深く祈られたのです。
 谷川 それから50有余年、先生の祈りに呼び起こされるようにして、不思議な(えにし)で結ばれた「11万の山本伸一」が、インドの大地から厳然(げんぜん)(おど)り出たことに、感動を禁じ得ませんでした。
 原田 今回、ニューデリー近郊の創価菩提樹(ぼだいじゅ)園に、この「東洋広布」の石碑を移設・埋納し、あわせて「東洋広布の碑の菩提樹」を植樹しました。これは、創価学会の重宝中の重宝ともいえる「東洋広布」の石碑を、インド創価学会で、しっかり守っていきたいという強い要請を受け、実現したものです。
 吉井 また、「世界池田華陽会(かようかい)の菩提樹」も植樹させていただき、女子部に喜びが広がっています。

「師弟誓願」の祈り

 原田 これまで私自身、池田先生に随行させていただき、「仏法西還(せいかん)」に懸ける先生の信念と行動を、幾度も目の当たりにしてきました。たとえば、1979年(昭和54年)2月、インドを訪れた際、わずか40人のメンバーを全身全霊で励まされた姿は、今も脳裏に焼き付いています。
 この時、先生は言われました。「ガンジス川の悠久の流れも一滴から始まります。と同じく、今はメンバーは少なくとも、自身がその一滴であるとの自覚で、洋々たる未来を信じて前進していきましょう」と。
 吉井 こうした先生の励ましが同志の心に響いたからこそ、また、先生の打たれた手が的確であったからこそ、何より、先生の師弟誓願の深い祈りがあったからこそ、インドは、ここまで発展したのですね。
 竹岡 今回、インドを訪れる中で、強く感じた点が3点ありました。1点目は、組織全体に「喜び」が満ちているということです。
 吉井 どの会合に行っても、折伏の歓喜と、広宣流布に生きる喜びが、あふれていましたね。
 竹岡 2点目は、「深き求道心(きゅうどうしん)」です。特に、社会で大きく活躍するメンバーが、真剣に師匠と仏法を求めている姿は、強く印象に残っています。
 谷川 たとえば、デリーでの交流交歓会(こうかんかい)で、訪問団の送迎をしてくださったのは、大学で経済学部教授を務める、41歳の支部長です。彼が、1日の役員のために、3カ月前から準備を重ね、真心(まごころ)(たずさ)わってくださっていることに、胸が熱くなりました。
 竹岡 3点目は、師匠にお応えしようとする心の強さです。これが、最も実感したことです。
 原田 御書に「()は東より()づ日本の仏法の月氏(がっし)へかへるべき瑞相なり」(589ページ)と(おお)せです。インドの大発展に象徴されるように、池田先生の死身弘法(ししんぐほう)の闘争によって、世界広布の新時代は決然(けつぜん)と開かれています。私たちは、先生のもと、その歴史的瞬間の真っただ中で生きています。この深い自覚と誇りに立ち、さらなる広布拡大に打って出てまいりましょう。

(2015.12. 7. 聖教新聞)

 

 

<83> 「明確な目標」で明年へ飛翔!
出席者:原田会長、長谷川理事長、永石婦人部長、竹岡男子部長、清水女子部長

 永石 全国各地で地区討議が活発に行われています。世界広布新時代の「躍進」から「拡大」へ、新たな出発を誓い合う大事な機会ですね。
 原田 御聖訓(ごせいくん)に「未来の()を知らんと(ほっ)せば()の現在の(いん)を見よ」(御書231ページ)と(おお)せのとおり、明年の勝利の大事な因は、今にあります。
 長谷川 信心の活動も、弘教(ぐきょう)の目標や、教学の目標など、明確な目標があってこそ、各人が大きく成長することができます。もちろん、皆が苦しむような無理な目標では本末転倒ですが、皆が納得して、心一つに前進していくためにも、目標は大切です。
 原田 最高の祈り・作戦・行動こそが勝利を決します。拡大の目標とともに、自らの人間革命・宿命転換の目標も明確にして、(みょう)「世界広布新時代 拡大の年」へのスタートダッシュを力強く切ってまいりましょう。

躍動と活力の源泉

 長谷川 本年最後の座談会も、各地で行われます。一人一人の大健闘を皆で最大にたたえ合っていきたいと思います。
 竹岡 今月の座談会拝読(はいどく)御書である「新池殿(にいけどの)御消息(ごしょうそく)」には、「小善(しょうぜん)なれども法華経(ほけきょう)供養(くよう)しまいらせ(たま)いぬれば功徳(くどく)()くの(ごと)し」(同1435ページ)と仰せです。たとえわずかであっても、それが法華経への供養であれば、計り知れない功徳があることを教えられています。
 原田 広布のための行動には、絶大な福徳があります。学会活動に無駄はありません。全ての労苦(ろうく)が、自身と一家・眷属(けんぞく)の大福運に必ず変わっていきます。
 長谷川 池田先生は、「広宣流布の戦いで、功徳が出ないわけがない。大事なことは、一人ひとりが目標に向かって題目を唱え、自分の持てる(ちから)を出し切っていくことである」と教えてくださっています。
 永石 偉大な妙法を(たも)つ素晴らしさを皆で確認し合い、明年への新たな一歩を踏み出す座談会にしていきたいですね。
 清水 国際宗教社会学会のドブラーレ元会長は、かつて学会の座談会に参加され、このように語っています。創価の座談会こそ「人と人を結ぶ人間の共同体」である。人々に「安らぎ」と「挑戦する意欲」を贈る、生命の躍動(やくどう)と活力の源泉である≠ニ。
 原田 牧口先生の時代から、着実に重ねてきた学会の誇り高き伝統が座談会です。「世界広布新時代 拡大の年」も、座談会を機軸にさらなる飛躍(ひやく)を果たしていきましょう。
 長谷川 またあらためて、広布の会場を提供してくださっている同志の皆さまに、心より御礼を申し上げます。本当にありがとうございます。
 原田 会場提供者の皆さまは、家族や近隣にも、こまやかな配慮を重ねながら、広宣流布のために尽力してくださっています。ご苦労は、並大抵のものではありません。
 永石 未入会のご家族や受験生がいらっしゃる場合もありますので、使用する側の私たちも、最大に心を尽くしていきたいですね。近隣の迷惑となる駐車・駐輪、喫煙、私語などで、地域の信頼を失うようなことがあっては絶対にいけません。
 清水 会場の使用時間を厳守し、終了後の打ち合わせなどは短時間で終えるように配慮することも大事ですね。
 長谷川 会場使用後の清掃や、ゴミの持ち帰り、整理整頓、節電・節水も心掛けたい。許可なく会場で携帯電話を充電することも控えなければなりません。
 原田 池田先生は、会場提供者をはじめ、広布を陰で支えてくださる同志の皆さまに、徹して激励を重ねてこられました。決して当たり前≠ノ思うことなく、最大に感謝しながら、地域広布の真心(まごころ)宝城(ほうじょう)を、皆で大切に守り合ってまいりましょう。

巧妙な詐欺に注意

 清水 年末に向けて慌ただしい時期になり、詐欺のトラブルも増えてきます。
 竹岡 警察庁のまとめによると、「振り込め詐欺」などの特殊詐欺の被害総額は、昨年、過去最悪を記録しています。「オレオレ詐欺」などに限らず、次々に新しい手口が現れ、詐欺は巧妙になってきています。
 清水 最近では、マイナンバー制度に便乗した詐欺も急増しているようです。マイナンバー通知に関連して行政機関を名乗り、「口座番号を教えてほしい」「個人情報を調査している」など、不審な電話や訪問をしてくるケースもあります。
 竹岡 マイナンバーの通知や利用などの手続きで、国や自治体が、口座番号や暗証番号、家族構成、資産や年金・保険の状況などを聞くことはありません。安易に個人情報を教えず、少しでもおかしいと感じたら、警察や消費者ホットラインなどに相談することが大切です。
 永石 被害に遭わないための対処法として、不審な電話勧誘はすぐに切る、必要のない訪問販売などはきっぱり断る、不審なダイレクトメールが届いても絶対に取り合わない、といったことが重要ですね。
 長谷川 特に高齢者の方のトラブルを防ぐためには、本人だけでなく、家族や友人、周囲による「見守り」「気付き」が大事です。身近な人同士で日頃から声を掛け合い、対策についてしっかりと確認しておきたい。
 原田 御書に「敵と申す者はわすれさせてねらふものなり」(1185ページ)と仰せです。自分は大丈夫≠ニいう油断や慢心(まんしん)を排して、皆で無事故の日々を勝ち取っていきましょう。

(2015.12.10. 聖教新聞)

 

 

<84> 正確・迅速に 一人を大切に!
出席者:原田会長、長谷川理事長、奥村統監部長、永石婦人部長、清水女子部長

 永石 池田先生と奥様が9日、東京の大田池田文化会館を訪問されました。大田区は、池田先生の故郷(ふるさと)であり、恩師・戸田先生と初めて会われた地です。
 長谷川 先生と奥様は、館内の恩師記念室で勤行・唱題をされ、さらに「蒲田支部()」や男子部の「第1部隊旗」をはじめ、蒲田支部が弘教で壁を破った「2月闘争」の歴史をとどめる展示を観賞されました。
 原田 先生は過日の「新時代を()ける」で言われています。「当時、私は、師と不二(ふに)の心で拡大の突破口を開いた。前進! 前進! 喜びあふれる共戦(きょうせん)の友の声が(よみがえ)ってくるようだった。今再び、広宣(こうせん)の拡大の旗を高く掲げて進みたい」と。さあ、明年は「拡大の年」です。私たちは、先生の心をわが心として、仏縁(ぶつえん)と人材の大拡大に挑戦していこうではありませんか!

最も偉大な方々

 長谷川 本年も、広布拡大を陰で支えてくださった統監(とうかん)部の皆さまに、心から感謝申し上げます。
 原田 1952年(昭和27年)12月22日、地方統監部として設置された部を発展させ、翌年に誕生したのが、統監部です。この日を記念し、12月22日は「統監部の日」をなっています。
 長谷川 この昭和27年は、戸田先生のもと、池田先生が、「2月闘争」で弘教の金字塔を打ち立てられ、翌年は、男子第1部隊長、文京支部長代理として、今日の学会の大発展の(いしずえ)を築かれた時です。
 原田 会員数が飛躍的に増加する中、広布伸展(しんてん)の状況を正確に把握し、確実な活動を展開するため、戸田先生のもと、「広布の(かなめ)」として、統監部は結成されたのです。
 池田先生は、「広宣流布という人類史に燦然(さんぜん)と輝く我らの民衆運動には、最も大変な陰の労苦を厳然と(にな)い、そして人知れずに皆を支えて、新たな前進の道を開いてくれている、最も偉大な方々がおられます」「わが統監部の皆さまであります」と、たたえられています。
 奥村 これからも、この深き使命と役割を自覚し、広布の要である統監を着実に推進してまいります。
 永石 特に近年は、拡大の上げ潮の中、さらなる広布の伸展のため、多角的な視点からの掌握(しょうあく)も推進されていますね。
 奥村 日頃の学会活動をはじめ、忙しい中で統監作業に取り組んでくださっている、ご苦労に深く感謝いたします。今後も、地区部長・婦人部長をはじめとした組織のリーダーと密に連携を取りながら、「正確」かつ「明確」で、基本に徹した無事故の統監を推進していただきますよう、よろしくお願いします。
 清水 先生は「統監が扱う数字は、単なる『数』ではありません。創価の同志は、皆、最極(さいごく)の『妙法の当体(とうたい)』であり、崇高(すうこう)な広宣流布を成し遂げゆく『地涌(じゆ)菩薩(ぼさつ)』です。ゆえに、統監カード一枚、また統監シートに記入する『一』は、このかけがえのない同志の生命としての『一』であります」と言われています。
 原田 そして、「一を(かさ)ぬれば二となり・二を重ぬれば三・乃至(ないし)十・百・千・万・億・阿僧祇(あそうぎ)の母は(ただ)・一なるべし」(御書1237ページ)との御聖訓(ごせいくん)を引かれ、「すべては『一人(ひとり)』から始まる。広布の統監は、妙法を(ひろ)め、一人一人を絶対的幸福に導きゆく仏の所作(しょさ)にほかなりません」と教えてくださっています。
 ゆえに、その聖業(せいぎょう)(たずさ)わられる皆さま方に、無量無辺(むりょうむへん)功徳(くどく)があることは間違いありません。
 奥村 「一人の人を大切に」こそ、先生が示された統監部の精神です。私自身、率先して統監作業の現場に入り、皆さまの声を聞きながら、さらなる広布拡大の推進力となるよう、全力を尽くしてまいります。
 原田 実は先日、訪問したインドでも、飛躍的な拡大の陰には、「一人を大切にする」行動を貫く統監部の存在がありました。
 地涌の菩薩である同志一人一人を大切に∞正確・迅速(じんそく)に、熱意をもって推進する∞広宣流布を躍動的に、永遠に前進させていく≠モットーに、陰の労苦を誉れとして、どこまでも一人の幸福を祈り抜く人々がいてこそ、世界広布は伸展しているのです。
 奥村 世界各地で創価の連帯が拡大し、幸福が拡大していますが、そこには、「一人」を大切にするという原点があるのですね。
 私も、一人でも多くの統監部の方に、お会いし、日頃の感謝と御礼を述べながら、皆さまが、人生の勝利者となっていけますよう、共に精進してまいります。

寝たばこは厳禁

 永石 さて、本年も残りわずかです。空気が乾燥し、火災が発生しやすい時期となりました。消防庁では「いのちを守る 七つのポイント」として、三つの習慣と四つの対策を掲げています。
 長谷川 三つの習慣とは、@寝たばこは絶対やめるAストーブは燃えやしものから離すBガスこんろなどのそばを離れる時は必ず火を消す――です。
 清水 四つの対策とは、@住宅用火災警報器の設置A寝具、衣類およびカーテンに防炎品を使用B住宅用消火器の設置C年配者らを守るため、(となり)近所と協力体制をつくる――ですね。
 原田 池田先生は、会館を隅々(すみずみ)まで点検する自らの姿を通し、「細かいことまでチェックしているようで申し訳ないが、実は小事(しょうじ)大事(だいじ)なんです。火事や事故の原因というのは、すべて小さいことから起こっている」と(つづ)られています。自分は大丈夫≠ニの油断を排し、職場や家庭で点検をしてまいりたい。小事の積み重ねが大事を防ぐ≠肝に銘じ、無事故の年末を過ごしていきましょう。

(2015.12.17. 聖教新聞)

 

 

<85=完> 誠実一路の対話で仏縁を拡大
出席者:原田会長、長谷川理事長、永石婦人部長、橋元青年部長、竹岡男子部長、清水女子部長

 橋元 「躍進の鐘を鳴らせ」とのタイトルで行ってきた「紙上座談会」が、本日で年内最終回となります。
 原田 「世界広布新時代 躍進の年」の本年、創価学会は、全国の同志の皆さまのおかげで、大勝利することができました。一人一人にとっても、大躍進の年になったと確信しております。心から感謝いたします。
 長谷川 会合運営や会館警備、清掃、設営等においても、多くの方々に大変にお世話になりました。創価班、牙城会、白蓮グループ、壮年部王城(おうじょう)会、婦人部香城(こうじょう)会、白樺(しらかば)会・白樺グループ、会館守る会、創価宝城(ほうじょう)会、、サテライトグループ、設営グループをはじめ、広宣流布の活動を(かげ)で支えてくださった全ての皆さまに、深く御礼申し上げます。
 原田 新聞長、儀典(ぎてん)長、儀典委員、教宣部、書籍長、文化長、統監(とうかん)部、未来本部長、21世紀使命会、民音推進委員の皆さまも、本当にありがとうございました。
 永石 さらに、毎日、聖教新聞を配達してくださる「無冠(むかん)の友」の皆さま、個人会場を提供してくださる皆さま、そのご家族の方々にも、深く感謝しております。
 原田 池田先生は言われています。「人知れぬ『信心』と『誠実(せいじつ)』と『責任』の行動は、厳然たる福徳(ふくとく)となって、わが生命を、そしてわが眷属(けんぞく)荘厳(そうごん)する。これが仏法の因果律(いんがりつ)であり、『(みょう)照覧(しょうらん)』である」と。学会を守り、支えてくださった各種役員をはじめとする全ての皆さまが、人生の勝利者となっていかれることは間違いありません。
 長谷川 また、財務の納金につきましても、一切無事故で終了することができました。誠にありがとうございました。日蓮大聖人は、「法華経を供養(くよう)する人は十方(じっぽう)(ぶつ)菩薩(ぼさつ)を供養する功徳(くどく)と同じきなり」(御書1316ページ)と(おお)せです。仏意仏勅(ぶついぶっちょく)の創価学会と広宣流布のために、真心を尽くされる功徳は無量無辺(むりょうむへん)です。
 清水 女子部でも、初めて財務に挑戦し、すがすがしく明年への出発を切ったメンバーが多くいます。
 原田 生活実感としては、まだまだ厳しい状況が続く中、真心(まごころ)の財務に取り組んでくださった広布部員の皆さまの福徳は、計り知れないと確信いたします。リーダーは皆で、全会員の皆さまが健康で無事故で、さらに功徳あふれる人生を送っていけるよう、一層、深く祈念してまいりたい。

師に勝利を報告

 橋元 明「世界広布新時代 拡大の年」は、池田先生が指揮を執られた、広布拡大の金字塔(きんじとう)「大阪の戦い」「山口開拓指導」から60周年の佳節(かせつ)を迎えます。
 原田 先生は、当時の思いを述懐(じゅっかい)されています。「戸田先生の思いを、わが誓願(せいがん)として戦った。師に勝利を報告することが、無上(むじょう)の誇りであった。師の心を心として、広布の最前線へ飛び込んでいったのである」と。「拡大」こそ、弟子の戦いです。弟子として、師に「拡大の報告」をできる以上の喜びはありません。私たちも、師に「勝利の拡大の報告」ができる弟子でありたい。
 竹岡 先生は語られています。「折伏・弘教は根本の修行である。そのうえで、相手が信仰する、しないという次元を超えて、仏法への理解と共感を広げながら、ともどもに幸福な社会の建設へ、前進していくことが大切となる。それこそ、わが創価学会が、人類史上の先頭に立って切り開いてきた、仏法の人間主義を基調とする『平和主義』『文化主義』、そして『教育主義』の大路線である」と。
 永石 どこまでも、折伏・弘教が根本です。そのうえで、そうした誠実一路の対話から、仏縁(ぶつえん)を拡大し、自他共(じたとも)の幸福と平和を拡大していく。これこそが、三代会長によって現代に示された人間革命の原理であり、立正安国の方程式です。
 原田 御金言(ごきんげん)には、「南無妙法蓮華経と(われ)(とな)()をも(すすめ)んのみこそ今生(こんじょう)人界(にんかい)思出(おもいで)なるべき」(同467ページ)と仰せです。私たちは、明年、「新時代の先駆者(せんくしゃ)」との誇りと自覚を新たにし、世界広宣流布を大きく拡大していこうではありませんか。

「忘年会」は厳禁

 永石 年末年始の友好期間に入りました。遠方で、なかなか会えない友人・親族と会ったり、年賀状を出したりなど、この時期だからこそ、できることが多くあります。旧交を温め、新しい友人と交流する有意義な期間にしていきたいものです。
 橋元 特に、日頃は仕事等があり、知人との友好を深める機会が少ない壮年・男子部のメンバーにとっては、絶好の時になります。
 清水 最近は、携帯電話やメールで連絡を取ることが増えましたが、紙製の年賀状を受け取ると心が温まるような気がします。
 竹岡 若い世代は、メールやSNSを利用し、友人との(きずな)を強めることもできます。いずれにしても、重要なことは、相手を思う誠意であり、真心です。心を尽くして、友情を深めていきたいと思います。
 長谷川 また、例年、お伝えしていますが、組織での「忘年会」や「新年会」は厳禁です。ちょっとした油断が、清浄な学会の組織を破壊する(いん)になります。有志で行うといっても、嫌な思いをする方がいます。互いに気を付けながら、すがすがしい和楽(わらく)のスクラムを広げていきましょう。
 原田 車で遠出をする方もいるかと思います。くれぐれも絶対無事故で、お願いします。ともかくも、朝晩の朗々(ろうろう)たる勤行・唱題を中心に、規則正しい生活リズムを心掛け、明「拡大の年」へ、英気を養う期間にしていきましょう。

(2015.12.21. 聖教新聞)