< 座談会 >

師弟勝利の旗高く

 


 

 

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強き祈りで自身の壁を破れ!
勇気こそ変革と前進の力
正義と真実を強気で叫べ!
新時代の「まさかが実現」を
祈りとは あきらめない勇気
広布の大闘争の福運は無量無辺
希望の次代を担う宝の人材
有意義な夏季友好期間に
三世永遠の安穏・福徳を祈念
主体性引き出す励ましを

 

 

 

 

<31> 強き祈りで自身の壁を破れ!
出席者:原田会長、長谷川理事長、永石婦人部長、竹岡男子部長、清水女子部長

 原田 きょう23日は、「沖縄慰霊の日」です。71年前の沖縄戦で犠牲になられた全ての皆さまの冥福を深く祈念申し上げます。と同時に、平和への誓いを新たにしてまいりたい。
 竹岡 青年部も草の根の行動で、平和と文化と教育の連帯を、さらに広げてまいります。
 原田 25日には、地域広布の勇者「団地部の日」を迎えます。日頃の地道な地域貢献の活動と、信頼と友情を広げる献身の行動に深い敬意を表します。本当にありがとうございます。
 長谷川 また、全国の同志が今、正義と勇気の対話拡大に奔走(ほんそう)されています。心から感謝申し上げます。
 原田 暑い中であり、梅雨の季節でもあります。皆が健康で無事故で、そして一切を大勝利して、喜びにあふれ、大功徳を受け切っていけるよう、池田先生も題目を送り続けてくださっています。
 清水 本年は、「大阪の戦い」から60年です。小説『人間革命』第10巻「険路(けんろ)」の章には、6月12日の朝の出陣の様子が(つづ)られています。「この日から、山本伸一は、御本尊への祈りに、新たな一つの祈念を加えた。それは、大阪のいかなる人であれ、このたびの戦列に加わって、味方となることであった」と。
 原田 法華経の文に「()(およ)び魔民()りと(いえど)も皆仏法を(まも)る」(御書1242ページ)とあります。どんな人でも味方にしていく。敵をも味方に変えていく――この祈りこそ、広布拡大の鉄則です。私たちは、師匠と心を合わせた祈りと戦いで、新たな広布の金字塔(きんじとう)を、断固と朗らかに打ち立てていきたい。
 長谷川 師弟勝利の7月へ、一人一人が自身の壁を破り、過去最高の友好拡大を成し遂げ、世界広布新時代のまさかが実現≠達成していきましょう。

小さな声を聴く力

 竹岡 さて、7月10日に投開票される参院選が公示されました。
 清水 今回は、「安定の自公」か「混乱の野党勢力」かを問う選挙と言われています。
 長谷川 3年前の参院選で、自民・公明の与党が過半数を獲得して以来、安定の自公連立政権によって、経済再生やデフレ(物価下落が続く状態)脱却が進み、着実に成果が上がってきています。
 永石 それをいよいよ、地方、中小企業、家計などへ行き渡るようにしていく段階に入っていますね。
 竹岡 一方で、平和安全法制の廃止の一点で共闘する民進党と共産党は、「天皇制、自衛隊、日米安全保障条約などの政策を巡り、ほぼ対極にある政党との連携は『野合(やごう)』との批判を(まぬか)れまい」(読売新聞5月25日付)と指摘される通り、政策も、目指す社会像も全く違います。
 もし、こんな野党が政権を獲得したら、かつての民主党政権を上回る混乱と停滞≠招くことは間違いありません。
 清水 本年は、公明党が、国政の初進出して60年。公明党にとって、絶対に負けられない戦いです。
 長谷川 今回は、埼玉、東京、神奈川、愛知、大阪、兵庫、福岡という過去最多の7選挙区に挑戦し、比例区での6議席以上を合わせ、計13議席以上の獲得を目指しています。
 永石 他党にはない公明党の強みは、「小さな声を聴く力」です。庶民の声を、地方政治に国政に届けてきた実績があります。
 原田 各地の公明議員が、困っている人の「小さな声」を聴き、全国で3000人いる議員のネットワークを生かし、政策として実現する。これこそ、多くの方が実感する公明党の(ちから)であり、真の政治の姿なのではないでしょうか。
 竹岡 街のバリアフリー化や奨学金の拡充、がん検診の推進や妊婦検診の公費助成など、その実績は枚挙にいとまがありません。
 永石 今回の熊本地震に際しても、ローンで建てた家が倒壊し、借金が重くのしかかっている人が多くいました。そうした被災者に、全国からの真心の義援金が寄せられても、金融機関の差し押さえの対象となる恐れがありました。
 原田 現場で、これを知った公明の関係者は、すぐに各党に呼び掛け、差し押さえを禁止する法律をスピード成立。困っている人、悩んでいる人を救ってこそ政治です。これを実現しているのが、公明党です。
 清水 政治評論家の森田(みのる)氏は語っています。「いま人類は平和と道徳で重大な危機を迎えています。日本がこの危機を乗り越える道は、真に平和的で道徳的な公明党を羅針盤に進むしかありません」と。
 永石 さらに、「中道の党・公明党によって、いまの日本政治は調和が保たれています」「多くの政治家を見てきましたが、率直に言って公明党は善意(ぜんい)に徹している人ばかりです。だからこそ、今回の参院選では公明党を(はしら)にした政治の確立に期待しています」とも言われています。

「公示後に決める」

 原田 調査(明るい選挙推進協会)によると、前回の参院選において、選挙区で7割、比例区で6割の人が、公示後に投票先を決めたそうです。
 清水 期日前投票をしたのは、「公示から投票日の4日前までの間」と答えた人が、半数近くに上がったという調査もあります。
 永石 マスコミでも大きく取り上げられ、期日前投票も始まり、有権者の関心も高まっています。
 竹岡 公示を迎え、ラインやフェイスブックなどを使って、投票依頼をすることもできます。まさに「今」こそ、候補者や政党の、政策や実績を大いに語る時ですね。
 原田 今回から「18歳選挙権」も実施されます。日本の未来を担う若者の声を政治に届ける政党として、公明党は、断じて大拡大を果たしてもらいたい。

(2016. 6.23. 聖教新聞)

 

 

<32> 勇気こそ変革と前進の力
出席者:原田会長、長谷川理事長、永石婦人部長、橋元青年部長、清水女子部長

 永石 うれしいことに、池田先生・奥さまが、婦人部結成65周年を記念して、25日、創価世界女性会館を訪問してくださいました。そして婦人部・女子部のさらなる発展、全同志の健康・幸福・勝利を心から祈念してくださいました。今、日本中、世界中に大きな喜びが広がっています。
 清水 女子部にとっても、こんなに素晴らしいニュースはありません。
 永石 先生は、来館の記念にピアノも弾いてくださいました。先生・奥さまの深いご慈愛とご期待にお応えするべく、全力で前進してまいります。
 原田 本当におめでとうございます。先生は「創価の女性のスクラムは希望の太陽であり、慈愛の月光である」と語られています。皆さまのさらなるご活躍を心より祈っております。
 橋元 「学生部結成記念日」も間もなく迎えます。学生部が結成されたのは、1957年(昭和32年)6月30日。「夕張炭労(たんろう)事件」「大阪事件」など、権力の魔性(ましょう)との闘争の渦中(かちゅう)で、学生部は誕生しました。
 原田 無名の民衆を守り抜くことを使命として生まれた、知勇兼備(ちゆうけんび)闘将(とうしょう)の集いが学生部です。広布に先駆(せんく)し、英知の光で社会を照らしていってもらいたい。
 長谷川 池田先生は、連載中の小説『新・人間革命』「清新(せいしん)」の章で、こう(つづ)られています。
 「勇気のなかに真実の信仰があり、無限の希望と成長があり、時代の変革と新世紀への前進があるのであります」「勇気は、人間を人間たらしめる(ちから)である。勇気なくしては、正義も、勝利もない」
 原田 「各各(おのおの)師子王(ししおう)の心を取り(いだ)して・いかに人をどすともをづる事なかれ」(御書1190ページ)と御聖訓に(おお)せです。
 「青年の月」7月へ、皆が青年の息吹(いぶき)で「勇気」の拡大に挑戦し、時代の変革・新世紀への前進を果たしてまいりたい。

「若者の声」を反映

 橋元 今、参院選(7月10日投開票)で各党が政策論戦を繰り広げています。
 永石 公明党は、今回の参院選で、アピールポイントの一つに、「生活実感に根差した政策を実現する(ちから)」を掲げていますね。
 原田 公明党はこれまでも、国民生活に直結した政策を進めてきました。例えば最近では、公明党が約半世紀前から訴えてきた、返済する必要がない「給付型奨学金」を創設する方針を政府・与党が決定しました。
 長谷川 また、消費税の軽減税率導入を一貫して訴え、2019年10月からの10%引き上げ時に実施されます。
 橋元 公明党は「若者の声」を大事にする政策実現にも全力を挙げています。「日本若者協議会」の富樫泰良(たいら)代表理事は、自身の公式ブログで、今回の参院選の公明、自民、民進、おおさか維新4党の若者政策を比較し、「『公明党』の公約が一番私たちの声を反映させたように思います」と最も高く評価していました。
 清水 富樫氏は、「選挙以外で日常から若者の声を反映させる制度を構築するという大事なところを重点政策に明記されたことは画期的」とも記しています。
 橋元 全国各地で行われた、公明党青年委員会の政策アンケート「VOICE(ボイス) ACTION(アクション)(=VA)」は、約100日間で、回答数が1000万件を突破しました。青年委員会は、VAの集計結果を安倍首相にも直接報告し、実現を要望しました。首相は、政策が現在取り組んでいる政策と方向性が同じであるとして、今後さらに政策を進めていく考えを示しました。
 清水 公明党は早速(さっそく)、VAを受けて、「非正規雇用の待遇改善や最低賃金1000円(時給)」「無料で使える公衆無線LANの充実」などの実現に向け、全力で取り組んでいます。
 永石 要望の多かった「不妊治療の公費助成や幼児教育の無償化」の推進も、党の参院選の重点政策に盛り込まれています。
 長谷川 他にも公明党は、待機児童の解消をめざし、保育の新たな受け皿の拡大も掲げていますね。
 永石 家庭的保育や小規模保育など多様な保育サービスの拡充、個々の相談に対応する保育相談員(保育コンシェルジュ)の設置の推進、保育士の待遇改善など、実績は豊富です。また、ひとり親家庭を経済的に支える児童扶養手当の増額も実現しています。
 長谷川 社会起業家の(こまさきひろき)氏は語っています。
 「私は公明党議員の皆さんが、現場から発信される(なま)の声≠ノ丁寧に耳を傾け、政策実現に向けて動いてくださっている様子を間近で見てきました。これからも、誰よりも子どものために、親子の笑顔のために、汗を流す政党であってほしいと願っています」
 原田 公明党は、こうした期待を胸に、希望が行き渡る社会の実現へ全力を尽くし、新たな日本の未来を開いてもらいたい。

ネット選挙の活用

 橋元 2013年夏の参院選から「ネット選挙」が解禁され、候補者は、選挙期間中でもブログやSNSを更新できるようになり、政策・実績の訴えや、投票依頼なども行えます。
 清水 今回の参院選では「18歳選挙権」も実施され、18歳以上なら、有権者がフェイスブックでお気に入りの候補の発言を紹介したり、LINEやツイッターで、自分が応援する候補者への投票を友人にお願いしたりすることも、気軽にできるようになりました。
 橋元 なお、SNSで依頼ができるのは、公示から7月9日までで、10日の投開票日当日にはできません。また、メールを使った選挙運動は政党と候補者に限定されています。
 原田 ともあれ、公明党は「大衆とともに」「現場第一主義」の原点をどこまでも貫き、政策や実績を全力で訴え抜いてもらいたい。

(2016. 6.27. 聖教新聞)

 

 

<33> 正義と真実を強気で叫べ!
出席者:原田会長、永石婦人部長、橋元青年部長、竹岡男子部長、清水女子部長

 原田 いよいよ明日から7月。日蓮大聖人が諌暁(かんぎょう)の書「立正安国論」を提出され、創価三代の師弟が、権力の魔性と、不惜身命(ふしゃくしんみょう)で戦い抜かれた月です。
 竹岡 「真実は どんなに強くいってもいいすぎることはない」
(英国の社会思想家ラスキン、内藤史朗訳)――この言葉を胸に、私たちは破邪顕正(はじゃけんせい)の言論戦で、正義と真実を叫び、新しい時代の扉を開いていきます。
 原田 戸田先生が、お好きだった言葉は「人生は強気でいけ!」であったと、池田先生は常々、教えてくださいます。弱気になり、受け身になった人生は、敗北への道をたどります。大変な時こそ、強気を貫き、攻撃精神で進めば、必ず勝利を開くことができます。
 橋元 はい。強気が大切。心していきます。先生はまた、試練の山を一つ一つ勝ち越えていく中にこそ、仏になる道がある。これが人生の真髄(しんずい)である≠ニ言われています。
 永石 御書には、「これまでのあなたの信心の深さは、言い表すことができない。しかし、それよりもなお一層の強盛(ごうじょう)な信心をしていきなさい。その時は、ますます十羅刹女(じゅうらせつにょ)守護(しゅご)も強くなると思いなさい」(1220ページ、通解)と仰せです。日々発心(ほっしん)、日々挑戦こそ、信心です。
 原田 「今一重の信心」が重要になります。トルストイの有名な言葉に「勇気あれば 勝利ゆるぎなし」
(藤沼貴訳)、「戦いに勝つのは、必ず勝とうと堅く決心した者だ」(米川正夫訳)とあります。この絶対不変の法則のままに、壮年部・男子部も総立ちとなって、広布新時代の金字塔(きんじとう)を断じて打ち立てていこうではありませんか!

中国・韓国を訪問

 清水 さて、参院選の投票日(7月10日)が迫ってきました。
 永石 私たちが支援する公明党は、これまで、「対話」の(ちから)で、「平和外交」を進めてきました。
 清水 思い起こせば、民主党政権時代、中国や韓国との関係は、戦後最悪≠ニいわれるほど、悪化していました。
 永石 そこで、公明党の山口代表は、自公連立政権が発足するや否や、中国に(おもむ)き、習近平(しゅうきんぺい)・現国家主席と会談。安倍首相の親書を届け、関係改善を強く訴えました。
 清水 昨年、平和安全法制が成立した直後には、韓国へ渡り、朴槿恵(パククネ)大統領と会談。その足で、再び中国を訪問し、習近平主席とも会見しました。そこでも、安倍首相の親書を届け、日中韓の首脳会談の早期実現や、関係改善、協力の強化を訴えました。
 永石 そして、その半月後、日中首脳会談が実現したのです。
 原田 公明党の創立者である池田先生は、日中関係が冷え切っていた1968年(昭和43年)、日中国交正常化提言を発表されました。周恩来(しゅうおんらい)総理が、この提言に注目したことは有名な話です。以来、公明党は、中国と交流を重ね、深い友情と信頼を育んできました。ゆえに、今日(こんにち)のような外交ができるのです。
 清水 オバマ大統領の広島訪問に当たっても、公明党が果たした役割は大きいと評価されています。
 原田 公明党は長年、歴代の駐日米大使を通じ、大統領の広島・長崎への訪問を要請してきました。3年前に山口代表がアメリカに行った際も、同国の核政策を担ってきたキッシンジャー元国務長官と会い、大統領の訪問を要請しました。
 永石 作家の佐藤(まさる)氏は語っています。
 「公明党は平和を維持するために重要な役割を果たしています。オバマ米大統領の広島訪問は、以前から核廃絶を訴えている公明党と支持母体の創価学会の主張に日本政府が感化されて実現したと見ています。現実的な平和を守る、こうした努力を今後も続けてほしいと思います」と。
 原田 対話を通じて、平和外交を推進する――公明党が持つ独自の力を駆使して、これからも政権与党の中で存在感を発揮してもらいたい。

混乱の共闘$ュ党

 竹岡 一方で、国家観や基本政策が、「ほぼ対極」(読売新聞)にあるにもかかわらず、共闘≠オている民進党と共産党の混乱≠ェ目立ちます。
 橋元 たとえば、安全保障に関して、民進党は、自衛隊の任務を強化する現実路線≠唱えます。
 日本を共産主義国家にすることを目的とする共産党は、党綱領(こうりょう)に日米安全保障条約の廃棄を掲げ、「自衛隊は憲法違反」と言ってはばかりません。
 竹岡 それでいて、災害や急迫不正(きゅうはくふせい)の事態には、自衛隊に働いてもらう≠ネどと全く矛盾したことを平気で言っています。自衛隊に対して、失礼至極(しつれいしごく)です。
 橋元 きわめつけは、26日のNHKの討論番組での、共産党の政策責任者の発言です。防衛費について、「人を殺すための予算」と言い放ち、出席者から取り消した方がいい。今の発言は大問題だ≠ニ指摘されたのもかかわらず、その場では全く応じず、(のち)に取り消し、党役職を辞任する事態になったのです。
 竹岡 言うまでもなく、自衛隊は、これまで、一人の命も奪ったことはありません。むしろ、東日本大震災や熊本地震などで、命懸けで人命を救助してきたのが、自衛隊です。
 橋元 「こんなひどいことを言う政党にも、この政党と共闘≠キる政党にも、日本の未来を託すわけにはいかない」と各地から声が上がっています。
 原田 公明党は今こそ、議員や、その家族、OBが一丸となり、支持者の期待に応える大拡大を果たす時です。そして、絶対に勝利し、日本のために大いに貢献してもらいたい。

(2016. 6.30. 聖教新聞)

 

 

<34> 新時代の「まさかが実現」を
出席者:原田会長、長谷川理事長、永石婦人部長、橋元青年部長、清水女子部長

 永石 「大阪の戦い」から60年の7月。全国、全世界の同志が、世界広布新時代の「まさか≠ェ実現」を目指し、広布拡大の金字塔(きんじとう)へ大奮闘してくださっています。
 原田 共々に労苦を惜しまず、祈り、走り、語り、自他共(じたとも)の幸福の大道を開いていきたい。そして、「いよいよ強盛(ごうじょう)大信力(だいしんりき)をいだし(たま)へ」(御書1192ページ)、「いよいよ・はりあげてせむべし」(同1090ページ)と仰せの通り、決然(けつぜん)と皆で立ち上がっていきましょう。
 橋元 池田先生は「新時代を(つく)る」(本紙6月12日付)で呼び掛けられました。「大闘争の中でこそ、無量無辺(むりょうむへん)(だい)功徳(くどく)を積める。宿命転換も早い。これが創価の勝ち(いくさ)のリズムだ」「立正安国(りっしょうあんこく)の対話を広げ、信頼と友情の花を咲かせつつ、皆で創価の万歳を!」と。
 長谷川 「なにの兵法よりも法華経(ほけきょう)の兵法をもちひ(たも)うべし」(御書1192ページ)と御聖訓(ごせいくん)に仰せの通り、われわれはどこまでも、「法華経の兵法」を根本に、一人一人が師弟共戦の祈りに徹し、限界突破の拡大に挑戦したい。そして、自身の人間革命・宿命転換を果たしてまいりたい。
 清水 さらに先日の随筆(本紙1日付)で、先生は呼び掛けられました。
 「私には不二(ふに)の弟子がいる。最も信頼する地涌(じゆ)の青年たちがいる。ゆえに師弟山は揺るがない。わが愛する青年よ、『勇気』の二字で立て! 父母(ちちはは)(きず)きし民衆の大城を断固と勝ち(まも)れ! 私は、君たちを絶対に信ずる。あなたたちの勝利を祈り、待っている」と。
 原田 後継の青年部の成長を、先生は心から待ち、期待されています。
 「最後は、信心しきったものが、御本尊様を受持(じゅじ)しきったものが、また、正しい仏法が、必ず勝つ!」――先生の師子吼(ししく)を胸に、私たち壮年も、皆が青年の心意気で、世界の同志と共に、世界宗教としてのさらなる飛躍(ひやく)の時を勝ち飾ってまいりましょう!

「三つの力」で安定

 橋元 さて、参院選の投票日(7月10日)が目前です。自民、公明両党の安定政権の継続で、政策を前進させるのか。それとも、民進、共産両党などの野党勢力によって、混乱の政治を招いてしまうのか。日本の針路を問う重要な選挙といえます。
 原田 英国国民投票でのEU(欧州連合)離脱派の勝利を受け、世界経済の先行きに不透明感も高まっています。世界的な大変動に対して、日本も、安定した自公政権の(もと)で、迅速(じんそく)かつ的確に対応していくことが不可欠です。
 長谷川 この3年半、自公政権で経済再生を着実に進め、日本では雇用が伸び、賃金が増え、そして税収が国と地方を合わせて21兆円も増えています。
 橋元 経済再生をさらに力強く前進させ、成長の実感が地方や中小企業、家計にゆきわたるようにする。そのためには、大衆に根差し、幅広い民意を政治に反映できる公明党の存在が欠かせません。
 清水 これまでも語り合いましたが、公明党は、@小さな声を聴く力A生活実感に根差した政策を実現する力B平和外交を進める力という、他党にない「三つの力」を発揮してきました。
 永石 一つ目は「小さな声を聴く力」ですね。国と地方の議員ネットワークは熊本地震でも発揮されました。公明党議員は真っ先に被災地へ駆け付け、復旧・復興に尽力してきました。
 長谷川 被災地の要望を受け止めた公明党のリードで、熊本地震の義援金差し押さえ禁止法も、5月にスピード成立しました。この法律により、被災者が住宅ローンなどの債務を抱えていても、全国から被災者に届けられた真心の義援金を、金融機関が差し押さえできなくなりました。
 清水 ほかにも、街のバリアフリー化やストーカー規制の強化、難病支援の拡充など、数多くの実績を残していますね。
 永石 二つ目は、「生活実感に根差した政策を実現する力」です。約半世紀前から訴えてきた、返済する必要がない「給付型奨学金」の創設を政府方針に明記させたのも公明党です。
 橋元 消費税の軽減税率導入や、医療費負担の上限を引き下げる高額療養費制度の改善など、国民生活に直結した政策も、数多く実現してきました。
 永石 そして三つ目が、「平和外交を進める力」です。公明党は、「対話」で突破口を開き、独自の交流を重ねてきました。
 橋元 民主党政権で日中・日韓関係が冷え込みましたが、政権交代後、公明党の山口代表は、中国の習近平(しゅうきんぺい)国家主席や韓国の朴槿恵(パククネ)大統領と直接会談し、日中・日韓の首脳会談の実現につなげて関係改善をリードしました。
 原田 こうした「三つの力」を、公明党が連立政権で発揮することにより、国民のニーズを幅広く捉え、安定した政治を進めることができたのです。

日本政治の良心

 長谷川 九州大学の藪野(やぶの)祐三(ゆうぞう)名誉教授は、連立政権での公明党の役割について、こう期待を寄せています。「『地方創生』と『一億総活躍社会』の看板は自民党が提示したわけですが、中身(政策)の具体案を提言できるのは、自民党ではなく公明党なのです」「今こそ公明党がどんどん具体案を出し、自民党に足りないところをカバーしてほしい」
 永石 また政治評論家の森田(みのる)氏はこう語っています。「日本国民にとっての希望は、日本政治の良心である公明党の躍進です。公明党政治≠フ拡大が最良の選択の道なのです」
 原田 結党から半世紀。公明党が日本政治に不可欠な存在になっていることは間違いありません。「大衆とともに」の立党精神は、いやまして強く光彩(こうさい)を放っています。公明党は「希望が、ゆきわたる国」の実現へ立党精神を貫き、日本の未来を開いてもらいたい。

(2016. 7. 4. 聖教新聞)

 

 

<35> 祈りとは あきらめない勇気
出席者:原田会長、長谷川理事長、永石婦人部長、竹岡男子部長、清水女子部長

 永石 池田先生が指揮を執られた、あの「大阪の戦い」から60年。ある時、先生が、当時の思いを語られたことがあります。ただ戸田先生のため、「歴史をつくりたい――この一念で、猛然(もうぜん)と戦った。不可能を可能にするのだ」と。
 清水 そうして、当時の新聞が、「まさか≠ェ実現」と驚嘆(きょうたん)する熾烈(しれつ)な戦いを制せられたのですね。
 長谷川 後に、戸田先生は、池田先生に何度も、「大作、ありがとう」と言われたそうです。
 原田 池田先生は言われています。
 「一番大変な時に、一番大変なところで、師匠を守る。勝利する。これが師弟だ。だれが見ていなくとも、御本尊はお見通しである。戸田先生、そして牧口先生を、世界的な英雄として宣揚(せんよう)し、歴史に残したのも私である。口ではない。弟子ならば、現実の上で、勝利を(あか)しを残すのだ。どうか皆さんは、21世紀の『創価の金字塔(きんじとう)』を断固、打ち立てていただきたい」と。
 池田門下の弟子であるならば、私たちも、新時代の創価の金字塔を打ち立ててまいりたい。
 長谷川 そのためにも、大切なのは、御本尊への祈りです。先生は「祈り――それは、あきらめない勇気だ。自分には無理だと、うなだれる惰弱(だじゃく)さを叩き出す戦いだ。現状は変えられる! 必ず!=B確信を命の底に刻み込む作業だ」と教えてくださっています。
 原田 さあ、世界広布新時代の最高峰へ! 「鎌倉より京へは十二日の道なり、それを十一日(あま)(あゆみ)をはこびて(いま)一日に()りて歩をさしをきては何として(みやこ)の月をば(なが)(そうろう)べき」(御書1440ページ)との御聖訓の通り、あと一歩、もう一押しの前進で、自身の最高峰を、晴れ晴れと登攀(とうはん)していこうではありませんか。

ブレーキ役果たす

 竹岡 さて、参院選の投票日(10日)まで残りわずか。調査によると、前回の参院選で、3割の人が「選挙期間の最後の3日間」と「投票日」に投票先を決めたそうです。
 清水 期日前・不在者投票をした人の5割以上が、「最後の3日間」に行ったとの報告もあります。
 永石 さらに、投票する候補者を決めるに当たり、「友人・知人・親戚」、または「家族」からすすめられた人が、4人に1人以上いたそうですね。
 竹岡 一方で、5割以上の人が、誰からもすすめられることなく、投票日を迎えたといわれています。
 長谷川 選挙戦も最終盤となりましたが、重要なのは、「今から」の対話ということですね。
 公明党は、議員・家族・OBも総力を挙げて、目標とする過去最多の、埼玉、東京、神奈川、愛知、大阪、兵庫、福岡の7選挙区の勝利と、比例区の6議席以上の確保を断じて達成してもらいたい。
 原田 東京大学名誉教授の御厨(みくりや)貴氏は、「自民党との連立体制を長年にわたって続ける中、官僚集団の中に『公明党と一緒にやれば仕事ができる』という認識が根づいてきた」「行政と連携し、政策決定の現場の隅々(すみずみ)にまで入り込む。これが近年の公明党の大きな変化」と評価しています。
 永石 京都大学名誉教授の大嶽(おおたけ)秀夫氏は、「公明党が自民党のブレーキ役を果たしているのは確かだ」と言われています。
 長谷川 また、早稲田大学名誉教授の吉村作治氏も「『与党内野党』としての公明党がいるからこそ、日本の政治は安定が保たれています」と述べています。

選挙目当ての野合

 竹岡 日本社会における公明党の重要性を、各界の識者が称賛しています。
 一方で、消費税などの基本政策の違いを棚上げにして、選挙目当てに連携する民進党と共産党などの各党は、無責任極まりない野合(やごう)≠ニ批判されています。
 清水 両党は経済政策についても、与党批判ばかりで、有効な対案がなく、こうした政党に、日本経済のかじ取りを(ゆだ)ねれば、「混乱と停滞」を招くと指摘されます。
 竹岡 防衛費を「人を殺す予算」と発言し、党役職を辞任した共産党の最高幹部もいました。こんな政党にも、この政党と共闘する政党にも、国民の安全と生活を任せられません。
 原田 私たちが支援する公明党には、景気・経済、子育て・教育、震災対策など、国民に誇れる豊富な実績があります。
 清水 奨学金の拡充や、就職環境の改善、携帯電話を安く便利にした公明党は、「若者の味方」です。
 竹岡 公明党の主張によって、返さなくてもいい給付型奨学金の創設も、現実味を帯びてきました。
 永石 さらに、児童手当の拡大、幼児教育の無償化、妊娠・出産のサポートなど、「子育て家庭」も強力に支援しています。
 原田 育児休業給付金の引き上げ、女性管理職の割合を増やす法律の施行など、「女性の活躍」の後押しもしています。
 長谷川 白内障手術の保険適用、低所得者への給付金、バリアフリーの拡大など、「高齢者に優しい社会」の建設にも全力を挙げています。
 原田 「希望」を地方や中小企業、個人や家計に行き渡らせるため、年金の受給資格の条件緩和も検討しています。今まで25年だったものを、10年以上払った方は、年金が受給できるよう提案しているのです。
 永石 昨年、全国で発行され、大好評だったプレミアム付き商品券のさらなる推進も訴えています。
 原田 国民のために、真剣に汗を流しているのは誰なのか。公明党は、その実績を大いに語り、今回の選挙戦、絶対に勝ち抜いてもらいたい。

(2016. 7. 7. 聖教新聞)

 

 

<36> 広布の大闘争の福運は無量無辺
出席者:原田会長、長谷川理事長、永石婦人部長、竹岡男子部長、清水女子部長

 永石 このたびの参議院議員選挙におきまして、私たちが支援した公明党は、過去最多の7選挙区(埼玉、東京、神奈川、愛知、大阪、兵庫、福岡)で完勝しました。
 清水 比例区でも、前回2013年の得票総数を上回り、目標としていた6議席を超える7議席を獲得しました。
 永石 選挙区と比例区を合わせると、改選議席から5議席も増やす大躍進で、計14人の当選は、公明党の参院選の結果として、過去最高に並ぶ大勝利です。
 清水 非改選議席を加えると、参議院で25議席となり、現在の定数(242)になってからの過去最高であり、1割を占めることにもなります。
 原田 見事な完勝。誠におめでとうございます。懸命に支援した私たちも、うれしい限りです。暑い中、拡大に奮闘された全ての同志に、心からの感謝と御礼を申し上げます。本当に、ありがとうございました。
 長谷川 連立与党としての公明党の使命と責任は、ますます重大です。公明党は、有権者からの評価と期待を真摯(しんし)に受け止め、今回の選挙戦で掲げた「希望が、ゆきわたる国へ。」とのスローガンの実現へ、約束した政策を堅実に実行していってもらいたい。
 原田 「勝って兜の緒を締めよ」です。日本が直面している重要課題の克服へ、有権者からさすが公明党だ!≠ニ言われる実績を残していくことです。大切なのは、これからです。決意も新たに、全議員が一丸(いちがん)となって、国民の信任に応えてほしい。

「日本の柱」の誇り

 長谷川 仏法者の社会的使命を自覚し、平和社会の建設と、自他共(じたとも)の幸福の拡大のため、草の根の民衆運動を展開しているのが、私たち創価学会です。
 原田 御聖訓には、「陰徳(いんとく)あれば陽報(ようほう)あり」「(だい)果報(かほう)(また)(きた)るべし」(御書1178ページ)と仰せです。広宣流布のため、立正安国のための大闘争の苦労は、全て無量無辺(むりょうむへん)(だい)福運(ふくうん)に変わります。奔走(ほんそう)してくださった方々の人生に、「まさか≠ェ実現」の勝利の大果報が、厳然(げんぜん)と現れゆくことは、間違いありません。
 長谷川 私たちは、「信心」と「団結」による「執念」の勝利で、婦人部と男女青年部の結成65周年、壮年部の50周年を堂々と飾ることができました。
 原田 これから、暑さが本格化します。今、熱中症で搬送される方も急増しています。くれぐれも健康には気を付けていただきながら、「日本の(はしら)」(同232ページ)との誇りを胸に、希望と信頼をさらに広げてまいりたい。

青年教学2級試験

 竹岡 さて、12日付の聖教新聞で紹介された通り、19日から「未来部躍進月間」(8月31日まで)が始まり、9月25日に実施される「青年部教学試験2級」の申し込みもスタートしました(8月7日まで)。
 清水 SOKAチャンネルVODには、未来部のための新番組が追加されました。大成長の夏≠フ始まりです。
 原田 躍進月間中は、創価家族が一堂に(かい)する「創価ファミリー大会」を盛大に開き、後継の人材を皆で(はぐく)んでまいりたい。
 永石 また、未来部員への訪問・激励を通し、各種コンクールの応募推進や、オープンキャンパスなどを活用した進学推進にも取り組んでいきましょう。
 清水 2級試験については、出題範囲が収録された「大白蓮華」7月号のほかに、今回から、『世界広布の翼を広げて 教学研鑽(けんさん)のために「開目抄」』(本社刊)も、「教材」となっています。
 竹岡 開目抄で、日蓮大聖人は、「ちかいし(ねがい)やぶるべからず」(同232ページ)と高らかに宣言されました。池田先生は、この御文について、講義されています。
 「『誓願(せいがん)』は、悪世(あくせ)末法(まっぽう)に法を弘めるうえで根幹(こんかん)の柱です。正義に生きる強い誓いの心がなければ、濁世(じょくせ)の激流を押し返すことなどできません。魔性(ましょう)を打ち返すことはできません」「誓願に生きれば、どのような障魔(しょうま)出来(しゅったい)しても、悠然たる王者の(たましい)が光ります。どのような宿命が襲来しても、毅然たる勇者の魂が輝きます」と。
 長谷川 学生部では、この夏、教学実力試験も行う予定となっています。
 原田 青年部の皆さんは、どうか峻厳(しゅんげん)な教学研鑽を通して、鍛えの夏、成長の夏の歴史を刻んでいただきたいと思います。
 竹岡 青年が、新しい開拓の先陣(せんじん)を切るのが、学会の伝統です。男子部では、9月を中心に、次代を担う創価班・牙城会の大学校生大会も行われます。「新しい未来」を開くため、「清新(せいしん)な心」で、行学錬磨(れんま)の夏にしてまいります。

書類の整理・整頓

 原田 最後に昨今、企業による個人情報の流出等が問題になっています。学会でも、特にリーダーは、個人情報を扱う書類やデータを持っているケースがあります。これらの管理には、十分に気を付けたい。
 永石 役目を終えた書類等は、シュレッダーを使って、破棄すること。紛失や置き忘れ、盗難、ひったくりにも注意が必要ですね。
 竹岡 車上荒らし対策のためにも、重要な書類を持ち歩かない習慣や、短時間であっても施錠する癖もつけていきたいですね。
 長谷川 また、幹部は、会員の方のプライバシーについて、本人の了承を得ない限り、絶対に他の方に伝えてはいけません。
 原田 どの世界でも、口が軽い人は信用されません。リーダー失格なのは、言うまでもありません。リーダーは、油断を排し、常勝への万全の布石(ふせき)を打っていきたい。

(2016. 7.14. 聖教新聞)

 

 

<37> 希望の次代を担う宝の人材
出席者:原田会長、石黒未来本部長、飛田女性未来本部長、黒土副未来部長(中等部長兼任)、山口少女部長

 原田 私たちの大目標は、世界の平和であり、民衆の安穏(あんのん)であり、人類の幸福です。それが、広宣流布です。
 石黒 この広布の大長征にあって、次代を担う人材を育成することこそが、希望の未来を開くことになります。
 飛田 7月度の座談会で拝読(はいどく)した御書には、日蓮大聖人が、「法華経の命を()ぐ人」(御書1169ページ)として、弟子である四条金吾の成長と勝利を願い、懸命に題目を送られていた真情(しんじょう)が記されていました。
 原田 御本仏(ごほんぶつ)(だい)慈悲(じひ)が伝わってくる御文です。
 本年前半の見事な勝利を成し遂げ、今、未来部の「躍進月間」がスタートしています(8月31日まで)。私たちも、真剣な祈りと真心の励ましで、清新な地涌(じゆ)の人材と共に大成長する夏にしていきましょう。
 山口 特に本年は、第2回となる「E−1(イーワン)グランプリ」の対象者を、中・高等部と共に、少年少女部にまで拡大させています。
 黒土 英語で寸劇を披露する、このコンクールは昨年、初めて行われ、全国から約3800ものエントリーがありました。
 飛田 英語の寸劇≠ニ聞いて、尻込みする壮年・婦人部の方もいるかもしれませんが、今や英語は、小学校の高学年でも必修科目となっています。
 原田 池田先生は常々、未来部のメンバー等に、語学の重要性を語られます。世界広布が加速する今、各国で活躍するリーダーの中にも、未来部や学生部の時代に、先生の激励を聞き、海外に雄飛(ゆうひ)したメンバーが多くいます。

主体性を育む機会

 山口 未来部の機関紙「未来ジャーナル」「少年少女きぼう新聞」に連載中のエッセーのタイトルも、それぞれ、「未来の(つばさ)――世界が君を待っている」「希望の(にじ)――世界の偉人を語る」と、「世界」との言葉が入っていますね。
 石黒 先日も、先生は、「創価学会後継の日」40周年を記念する大会に寄せて、「SOKA」のアルファベットの一文字ずつを頭文字にした言葉で、世界に飛翔(ひしょう)しゆくための「翼」について語られました。
 黒土 「Strength(ストレングス)」――「(ちから)」「強さ」、「Optimism(オプティミズム)」――「楽観主義」「(ほが)らかな負けじ魂」、「Kindness(カインドネス)」――「親切」「思いやりの心」、「Appreciation(アプリシエーション)」――「感謝の心」ですね。
 原田 未来部だからこそ、先生は、英語を使って、指針を贈られたのだと思います。語学は、世界へのパスポートです。子どもの可能性を大きく開く必須(ひっす)の条件なのです。
 山口 さらに、近年、「アクティブ・ラーニング」という学習法が注目されています。これは、教員が一方的に知識を伝達する形式ではなく、グループワークやディスカッションなどを通して、生徒・児童が主体的に学習に取り組む授業の総称です。
 黒土 たとえば、数学が得意な生徒が、教師の代わりに、友人に数学を教えることも、「アクティブ・ラーニング」といえます。
 飛田 ということは、「E−1グランプリ」において、英語が得意な子が、英語を教え、演技が得意な子が、寸劇を教えたりすることは、現代の学習法に一致したものですね。
 石黒 中学生、高校生のお兄さん、お姉さんが中心になって、、小学生と共に友情を育み、英語を学ぶことによる相乗効果は計り知れないのです。
 原田 応募のルールとしては、未来部員が1人以上いれば、4人1組のチームの中に、壮年・婦人部員、男女青年部員が出演しても問題ありません。創価家族が一丸(いちがん)となって、未来の(たから)を育んでいきましょう。

学校説明会を開催

 山口 「創価ファミリー大会」では近年、勤行の導師(どうし)や司会、受付役員を未来部員が務めることが定着し、主体性が養われ、大成長のきっかけになっていると言われています。
 飛田 本年はさらに、新たに作成されたSOKAチャンネルVOD「未来に羽ばたく君へ〜池田先生と未来部〜」を活用していただくことができます。
 原田 この番組には、池田先生が、各地で未来部員に励ましを送る姿が、ふんだんに収められています。第3代会長に就任されて、最初に未来部を結成された理由と、その使命をあらためて知ることができる内容になっています。
 石黒 未来部歌「正義の走者」に関する貴重な音声も収録されていました。VODを見て、私も、大変に感動しました。
 黒土 最後に、創価学園・大学のオープンキャンパスに関する案内です。
 本年、東京の創価中学・高校では今月24日に、関西の創価中学・高校では今月23日に、オープンキャンパスが行われます。
 山口 東京と関西の創価小学校でも、それぞれ、今月31日に、学校説明会が開催されます。
 創価大学・創価女子短期大学のオープンキャンパスは、今月30・31日と8月21日に、東京・八王子市の両大学で開かれます。
 飛田 受験生と、その両親はもちろん、未就学の弟妹(ていまい)や祖父母の方々、また未来本部の皆さまなど、多くの方と一緒に、学校に足を運んでみてください。
 原田 先生は、「未来の翼」の中で呼び掛けられています。
 「私の最大の幸福は、戸田先生という師に出会えたことです」「今、私には後継の全てを託す、未来部の皆さんがいる。これほど幸福なことはありません。戸田先生は、『大作がいて、私は本当に幸せだ』とおっしゃってくださいました。今、私は、恩師と全く同じ思いです。『未来部の皆さんがいて、私は本当に幸せだ』」と。
 師匠が、ここまで大切にする未来部員一人一人に、温かな激励を送っていきましょう。

(2016. 7.21. 聖教新聞)

 

 

<38> 有意義な夏季友好期間に
出席者:原田会長、長谷川理事長、永石婦人部長、竹岡男子部長、清水女子部長

 永石 「世界広布新時代 拡大の年」の上半期を、全世界の同志の皆さまの奮闘のおかげで、歴史的な拡大、大勝利をもって飾ることができました。
 原田 あらためまして、広宣流布の前進のため、尽力してくださった全ての皆さまに、心より御礼を申し上げます。誠にありがとうございます。
 長谷川 池田先生は先日、「新時代を創る」(本紙18日付)でこのように語られました。
 「あまりにも尊き皆様を、御本仏・日蓮大聖人も熱い涙を流され、賛嘆(さんたん)なされているであろう」「学会活動こそ、仏法の極理(ごくり)であり、法華経の真髄(しんずい)なのである。ゆえに、皆様方が仏にならないわけがない」と。
 原田 一人一人の闘争を皆で、心からたたえ合い、そしてますます健康で、長寿で、大福運に包まれ、所願満足(しょがんまんぞく)の人生を開いていけるよう、共に祈り抜いてまりたい。
 竹岡 さらに先生は、各部代表者会議へのメッセージで、このように呼び掛けられました。
 「平和と正義の(とりで)たる創価城は、仏縁(ぶつえん)を大切に育み、新たな地涌(じゆ)の人材を大いに励まし伸ばしながら、さらに慈折(じしゃく)広布の大地盤を勝ち広げていこう!」と。
 原田 各地へのご訪問をはじめ、池田先生に(たび)重なる激励をいただき、私たちは大勝利を果たすことができました。池田門下として、どこまでも師弟の精神に徹し抜き、次なる勝利の(いん)(きざ)んでまいりたい。そして、世界宗教としてのさらなる飛翔(ひしょう)を、皆で果たしてまいりましょう。

健康・無事故こそ

 永石 さて、学会としても、夏季友好期間を迎えました。心身ともにリフレッシュする、またとない機会です。
 清水 普段、ゆっくり語り合うことの少ない友人や知人とも、交流を深めていきたいですね。電話や手紙、またメールやSNS等でのやりとりで終わっている人とも、直接会う中で一段と深い関係が築けます。
 長谷川 友好期間を利用して、家族の絆をさらに強めるとともに、信心継承(けいしょう)の機会をつくっていくことも大切です。
 原田 伝統の「夏季フリー研修」も31日まで、全国の会館・研修道場など17会場で行われます。毎年、参加者からも多くの喜びの声が寄せられています。広布史が刻まれた地で、学会精神を深める契機として、大いに活用してまいりたい。
 竹岡 また、この夏の目標を明確にすることも大事ですね。比較的、時間に余裕が生まれるこの時期は、新しいこと、普段できないことに挑戦できるチャンスでもあります。
 長谷川 一方で夏は、事故や事件が多い時期でもあります。特に帰省などで車を運転する際は、絶対に事故を起こさないようにしたい。女子部・婦人部は、友好期間中も「10帰(テンキ)運動」を励行するなど、絶対無事故を心掛けていただきたい。
 永石 生活が不規則になってしまいがちですが、健康管理にも十分に留意したいですね。健康第一に、そして価値的に過ごすためにも、朝晩の勤行・唱題を根本に「信心即生活」のリズムを心掛けましょう。
 原田 御聖訓(ごせいくん)に「過去の(いん)を知らんと(ほっ)せば()の現在の()を見よ未来の果を知らんと欲せば其の現在の因を見よ」(御書231ページ)と仰せです。今の一念(いちねん)と行動で未来を変えていく、今日より明日へ≠ニいう、向上と前進の「本因妙(ほんいんみょう)の精神」が大事です。
 長谷川 自身と学会の常勝の歴史をさらに刻んでいくためにも、日々、御本尊に真剣に祈り、一歩一歩、着実に前進してまいりたい。この夏、英気を養いつつ、求道(きゅうどう)と挑戦の有意義な日々としていきましょう。

熱中症対策万全に

 清水 ニュース等でも頻繁に報じられていますが、各地で熱中症患者が急増しています。例年、多くの人が救急搬送され、なかには熱中症で亡くなられる方もいます。
 原田 熱中症は、日中の屋外だけでなく、夜間や屋内も含め、子どもから高齢者まで、幅広い年代で発生します。注意が必要です。
 竹岡 熱中症を引き起こす要因は、三つあるといわれています。
 一つ目は、気温や湿度などの「環境」。二つ目は、高齢者の方や乳幼児、持病がある方など、「体」によるもの。そして三つ目が、激しい運動や屋外での長時間の作業といった「行動」です。
 長谷川 例年、熱中症患者のおよそ半数を、65歳以上の人が占めています。一般的に高齢者は、暑さや水分不足に対する感覚機能が低下しているため、熱中症になっていることに気付きにくいそうです。
 永石 体の調整機能の低下もあり、熱が体内にこもりやすく、重症化してしまうケースも多いそうです。特に高齢者の方や乳幼児、持病がある方などには、周囲の人も配慮していきたいですね。
 清水 医師によると、熱中症は適切な予防法を知っていれば防ぐことができるといいます。最も大事なのは、まず脱水を防ぎ、小まめに水分補給をすることです。
 永石 たとえば、起床時や入浴前後にコップ1杯の水を飲むなど、定期的な水分補給を習慣化することも大切です。他にも、周囲が温度管理に気を付ける、無理をせずにエアコンを使う、といったことも心掛けたいですね。
 原田 今年は、猛暑が予想されています。気象情報なども小まめに確認するなど、「前前(さきざき)用心(ようじん)」(同1192ページ)で油断せず、賢明に、健やかな生活を皆で送ってまいりましょう。

(2016. 7.25. 聖教新聞)

 

 

<39> 三世永遠の安穏・福徳を祈念
出席者:原田会長、長谷川理事長、永石婦人部長、竹岡男子部長、清水女子部長

 清水 南米初のなる、ブラジル・リオデジャネイロでのオリンピック・パラリンピックが、いよいよ間近に迫りましたね。
 竹岡 オリンピックは6日(日本時間)に開幕します。世界中が胸を熱くする、4年に1度の「平和の祭典」に期待が高まります。
 原田 本年は、池田先生のリオ初訪問から50周年でもあります。ブラジルSGIのリオ圏のメンバーは、この佳節(かせつ)と祭典を祝おうと懸命に広布拡大に励み、50年前と比べ、陣容は120倍以上に発展しています。
 竹岡 現地でオリンピックを支える同志もいます。日本からもスポーツ部の友などが参加すると伺いました。大舞台を皆で応援していきたいですね。
 永石 夏の行楽シーズンを迎え、旅行やレジャーに外出する機会も多くなりました。この時期は毎年、海や川、山などでの事故も急増します。
 長谷川 開放的な気分の時こそ、油断が忍び寄ることを忘れてはいけません。池田先生は語られています。「無事故は(そく)、勝利である。油断しないことが、事故を起こさない根本だ。『深き用心』を忘れてはいけない」と。細心の注意を払っていきたい。
 原田 また、この夏も、私たちは日々、聖教新聞を通して信心の息吹(いぶき)に触れ、その感動を一言(ひとこと)でも語り、友好を広げてまいりたい。日々の強き祈りを根本に、有意義で充実した夏にしてまいりましょう。

妙法による回向を

 長谷川 さて、今月10日から16日まで、全国の学会の墓地公園・納骨堂で、「諸精霊(しょしょうりょう)追善勤行法要」が営まれます。会館で法要が行われる地域もあります。
 原田 広布の途上で亡くなられた全同志、家族・親族・友人をはじめ、広布に連なる全ての故人、先祖代々の追善回向(えこう)(ねんご)ろに行い、三世永遠にわたる安穏(あんのん)福徳(ふくとく)を心から祈念してまいりたい。
 永石 「回向」とは自分の積んだ仏道修行の善根(ぜんこん)他者(たしゃ)(めぐ)らし()ける≠ニいう意味ですね。
 原田 追善回向の根幹は、私たち自身が御本尊を信じ、信心に励んでいくことにあります。私たちの日々の勤行・唱題、また学会活動こそ、故人に対する最高の追善回向です。
 長谷川 日蓮大聖人は、このように(おお)せです。「法華経(ほけきょう)読誦(どくじゅ)し、南無妙法蓮華経と(とな)えるとき、題目の光が無間地獄(むけんじごく)にまで(いた)って即身成仏(そくしんじょうぶつ)させる」(御書712ページ、通解)と。
 原田 題目の功徳(くどく)無量無辺(むりょうむへん)であり、全ての故人を救うことができます。生前、妙法に(えん)することのなかった故人に対しても、妙法による追善回向が何よりの孝養(こうよう)となります。
 長谷川 また大聖人は、こうも仰せです。「目連(もくれん)尊者(そんじゃ)が法華経を信じられた大善は、目連尊者自身が仏になっただけでなく、目連尊者の父母も仏になられたのです。また、(かみ)七代、(しも)七代、上無量生(むりょうしょう)、下無量生の父母たちまでも、思いがけなく成仏されたのです」(同1430ページ、通解)。
 原田 大聖人の御遺命(ごゆいめい)である広布への実践に励んでいく時、その功徳が自身だけでなく、先祖代々、子孫末代(まつだい)にまで及んでいくことは御聖訓(ごせいくん)に照らして間違いありません。仏意仏勅(ぶついぶっちょく)の学会で活動していることが、いかに素晴らしいことか。
 竹岡 その一方で、日顕宗は、僧侶が拝まなければ地獄に堕ちる∞塔婆(とうば)を立てなければ追善供養にならない%凵A御書のどこにも書かれていない邪義(じゃぎ)を唱えています。葬儀や法要などの化儀(けぎ)を悪用し、金儲けの道具≠ノしているのが日顕宗です。謗法(ほうぼう)に供養すれば、かえって()地獄の(いん)となってしまうことを確認したい。

学会理解の契機に

 永石 学会の各地の墓地公園や納骨堂には、毎年多くの墓参(ぼさん)者が訪れ、にぎわいを見せていますね。
 長谷川 未入会の親族・友人の方々も多く訪れます。明るく清々(すがすが)しい学会の墓園に触れ、共感が大きく広がっています。
 永石 島根の山光平和記念墓地公園を訪れた、ある地域の方々は、学会の法要、また緑豊かな芝地に墓石が整然と並んでいる光景に感動し、学会に対するイメージが一変したそうです。今では皆が、良き理解者になっています。
 清水 香川の四国池田記念墓地公園には「墓園での法要に来ることで、未入会の親族と一緒に勤行・唱題をし、学会のことを語る機会にもなり、大きく理解を広げることができます」との声も寄せられています。
 永石 地域の方々からも「こんなに素晴らしい場所が県内にあったとは知らなかった」と、自然と調和した墓園の美しさに感動の声が上がっています。
 清水 墓園での法要等を契機に入会を希望される方も少なくないそうですね。
 長谷川 2019年には新たに、初代会長・牧口常三郎先生の生誕地である新潟県柏崎市に、「牧口記念墓地公園」(仮称)が開園します。初代会長の名を冠した、初の墓地公園となります。妙法で結ばれた故人を追善するとともに、牧口先生の死身弘法(ししんぐほう)の生涯をたたえる地としてまいりたい。
 原田 池田先生は、小説『新・人間革命』「厚田」の章で、学会の墓園の三つの基本理念を教えてくださっています。それは、「恒久(こうきゅう)性」「平等性」「明るさ」です。
 大聖人の仏法の本義(ほんぎ)に基づき、三世永遠の生命観を表現した、平等で明るく、雄大な学会の墓園に、共感が大きく広がっています。墓参者に(うるお)いを与える「生死不二(しょうじふに)の安穏の園」で、最高の追善回向を行ってまいりたい。

(2016. 8. 4. 聖教新聞)

 

 

<40> 主体性引き出す励ましを
出席者:原田会長、石黒未来本部長、飛田女性未来本部長、山本女子未来部長(女子高等部長兼任)、星少年部長

 飛田 未来部躍進月間もたけなわです。各地では今、創価ファミリー大会が活発に行われています。
 山本 企画や運営(司会・導師(どうし)・受付役員など)を未来部員が(にな)っている地域も多く、若い世代ならではの知恵が光る会合に、参加者の顔も輝いて見えます。
 原田 本来、子どもたちは、皆が素晴らしい「主体性」を持っています。それをどう引き出してあげられるか。ここに、未来部を育成するポイントがあるのでしょう。
 石黒 その意味で、先日の全国未来部夏季研修会で、「青春ディスカッション」が、盛り上がっていたことは、同世代の触発によって、その主体性が育まれることを示唆していたように思います。
 山本 部結成の模様と未来部歌に込められた思いが綴られた、小説『新・人間革命』9巻「鳳雛(ほうすう)」の章と28巻「広宣譜(こうせんふ)」の章を、事前に読んできて、感じたことを語り合いました。初めは緊張していたものの、やがて自身の信仰観や師弟観を語り始め、互いに大いに刺激を受けていました。
 飛田 学会創立100周年の2030年――現在、6歳の子は20歳、18歳の子は32歳になります。
 原田 まさに学会の先頭に立って、世界広宣流布を実現していく世代です。ゆえに、この夏も、触発を与える励ましで、学会精神の継承(けいしょう)を図ってまいりたい。

親子で一緒に挑戦

 飛田 そのための大事な舞台が、「家庭」です。池田先生は、家庭での信心継承の要諦(ようてい)について、「一緒に信心を実践」「学会の庭で育てる」「親の祈り」の3点を提示されたことがあります。
 原田 「やりなさい」と押し付けるのではなく、一緒に勤行をする。自分も成長しようと努力する後ろ姿を見せる。共に会合に参加し、仏縁(ぶつえん)を結んでいく。そして、どこまでも、子どもの可能性を信じ、祈り抜く。いずれも、日々の地道(じみち)な実践ですが、そこに信心継承の道があることを示されています。
 石黒 この夏、高・中等部では「読書感想文コンクール」が、少年少女部では「少年少女希望絵画展」が実施されます。これらのコンクールに、親子で一緒に取り組むのも、いいことです。どうか、親子で挑戦の夏にしていただければと思います。
 山本 思えば、池田先生は、「少年少女きぼう新聞」で連載中の「希望の(にじ)」で、5月に「E-1グランプリ」、6月に「きぼう作文コンクール」、7月に「絵画」について綴ってくださいました。多くの先輩たちが、このコンクールをきっかけに、大きく成長してきました。皆さんにとっても、自分の可能性を広げるチャンスです≠ニ。
  大阪に2年連続で、作文コンクールの入選に輝いている小学4年生の少年部員がいます。彼は、2歳になろうとする時、病気により、視覚を失います。けれども、一家は、題目の利剣(りけん)を武器に、病魔に負けずに闘い抜いてきました。
 飛田 その模様は、聖教新聞の体験談に掲載され、池田先生が「随筆 我らの勝利の大道」で紹介してくださいましたね。
  昨年のタイトルは「見えない世界」。作文は、こう締めくくられています。「ぼくは将来、プロドラマーとして、世界中で演奏をするのが夢です。人に勇気を届けられるドラマーになります。ぼくは多くの人に出会わせてもらって、すごく感謝しています。これからも人との出会いを大切にして成長していきます。見えない世界もいいものだよ!!」
 彼は今年も挑戦を決意しています。
 原田 コンクールを通じて、成長する未来部員の姿が、多くの友に希望と勇気を送っているのですね。

自分以上の人材に

  ある少年部員は本年、全国学校図書館協議会などが主催する読書感想画中央コンクールで、優秀賞に輝きました。
 石黒 東京での表彰式の後、住んでいる地域の県知事のもとを訪れる機会があったそうです。その県で表彰された子どもは、全部で7人。県知事は温かく迎えてくれ、その子たちに名刺を渡したそうです。
  彼はすぐに、その出会いへの感謝を手紙に書き、さらに自身が尊敬する池田先生のことも綴ったそうです。すると、県知事から返信が届きます。「もちろん、池田先生のことは、よく知っています。素晴らしい方ですね」と。
 石黒 高等部・中等部の夏季研修会を大成功で終え、あらためて実感しました。子どもたちには、「無限の可能性」が秘められていることを。
 原田 池田先生は、研修会へのメッセージで、未来部員は全員が、「新時代の(はしら)」「学会の(たから)」「人類の希望」と言われました。
 この青年期に、「明確な目標」を持ち、「大いなる理想」を(いだ)き、「正しい哲学」を学ぶことが、いかに重要か。
 山本 先生は、「未来ジャーナル」で連載中の「未来の(つばさ)」の中で、執務される部屋には、いつも、未来部歌「正義の走者」を歌う未来部の友の声が響いていることを教えてくださっています。
 原田 御書に「わが門下よ、二陣三陣と私に続き、インドの迦葉(かしょう)阿難(あなん)にも(すぐ)れ、中国の天台、日本の伝教(でんぎょう)をも超えなさい」(911ページ、趣意)と仰せです。
 私たちも、次代を担う未来部員のことを常に思いながら、自分以上の人材に≠ニ祈り、世界広布新時代をさらに強く深く開いていこうではありませんか。

(2016. 8. 8. 聖教新聞)