< 座談会 >

栄光の峰をめざして

 


 

 

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創価班・牙城会・白蓮Gが躍動
師と共に総仕上げを飾りゆけ!
心と心を結ぶ「文化の力」
勇気と意欲を育む励ましを
今、師弟の魂のバトンを!
弘教・拡大こそ信仰の大道
生命守る尊き献身に感謝
師弟不二で絶対勝利の信心を
人間の可能性を信じ抜き励ます
真心の「対話の花」を爛漫と

 

 

 

 

<11> 創価班・牙城会・白蓮Gが躍動
出席者:原田会長、志賀男子部長、清水女子部長、角田創価班委員長、前島牙城会委員長、大串白蓮グループ委員長

 原田 「新時代の二月闘争」から広布後継(こうけい)の「3・16」へ、男女青年部が目覚ましい拡大を遂げていますね。池田先生も活躍を最大にたたえられています。
 志賀 男子部は全国で、創価班大学校40・41期、牙城会新世紀大学校16・17期の入卒式を行っています。
 清水 「ロマン総会」を大成功に終え、女子部でも各地で白蓮グループ15・16期の入卒式を行っています。
 原田 未来の学会の命運を担う大事な人材です。勇気を奮った挑戦の一歩≠ェ結実し、人間革命・宿命転換のドラマが各地で生まれています。頼もしい限りです。陰で支えてくださる先輩方、そして壮年・婦人部の皆さまにも、あらためて心から感謝申し上げます。

新たな人材が陸続

 志賀 北陸・富山池田県では、2年連続、創価班大学校生が全員、折伏を実らせています。先輩が率先の弘教(ぐきょう)(はん)を示し、一緒になって折伏に臨むことで大きな触発(しょくはつ)を与えています。
 角田 同県のある40期生は「臆病な自分を克服したい」と入校しました。先駆(せんく)する先輩の姿に奮起し、勇気を振り絞った執念の対話で、人生初の御本尊流布を成就。彼は、その先輩がさらに弘教を果たしたことに奮い立ち、自身も2世帯目の御本尊流布を達成しました。「大学校での薫陶(くんとう)を通し、『自分の弱い心』に打ち勝つ信心の(ちから)を確信しました」と彼は語っています。
 志賀 2人が折伏した友人のうち3人が、本年、創価班・牙城会大学校に入校しました。その中には、入校前にすでに、2世帯の弘教をした方もいます。
 角田 1月の本部幹部会で、代表の活動報告をした方も、創価班です。大学校卒業後も毎年、後輩の模範となるよう、率先して弘教を実践しています。職場でも実証(じっしょう)を示し、地域貢献でも信頼を広げています。
 原田 先生は「『後輩のためなら』と労苦(ろうく)を惜しまぬ先輩がいるから、学会の人材の流れは盤石(ばんじゃく)なのです。広宣流布は断絶することなく、未来へと発展していくことができるのです」と語られています。これが創価の人材育成の伝統です。
 角田 「『創価』とは『勝利』の異名(いみょう)なり」との指導を胸に、弘教・拡大、人材育成、破邪顕正(はじゃけんせい)の言論戦、全ての戦いにおいて、創価班が「勝利」への原動力となっていく決意です。
 志賀 牙城会は、先生から「ただ頼む (みょう)照覧(しょうらん) 牙城会」との句を頂いて、本年で35周年を迎えます。1982年6月、第1次宗門事件の反転攻勢≠フ上げ潮の中、先生は北海道の地で、広布の使命に徹する牙城会を最大にたたえ、句を贈ってくださいました。
 前島 北海道牙城会は、佳節(かせつ)を勝ち飾ろうと、リーダー率先で圧倒的な弘教・聖教拡大を果たし、着任でも模範の取り組みを行っています。札幌厚別(あつべつ)総区のある16期生は、家族に念願の弘教を実らせ、さらに40人以上に対話。模範の聖教拡大も果たしています。
 志賀 地区リーダーとしても、2人の17期生を輩出したそうですね。
 前島 また、網走戸田県のある17期生は「自分を変えたい」と願い、昨年2月に入会しました。祈った通り、すぐに自身の変化を実感し、「この信心は本物だ」と確信。入会した翌月に、友人に御本尊流布。さらに、その友人も本年、創価班大学校に入校しました。
 原田 「竹の(ふし)を一つ(わり)ぬれば()の節(また)()るるが(ごと)し」(御書1046ページ)との通り、新たな人材が破竹の勢いを生んでいますね。
 前島 「ただ頼む」――先生の全幅(ぜんぷく)の信頼にお応えすべく、一回一回の着任に勝って集い合い、新たな人材と共に、学会厳護(げんご)の使命を果たしてまいります。そして一切の勝利の突破口を断じて開いていきます。

良き同志と先輩

 大串 白蓮グループでは、毎回の任務の中で心≠磨き、先生の目の前の一人を大切にする行動≠受け継いでいます。毎月8日の「白蓮DAY」をリズムに「歓喜の弘教」も各地に大きく広がっています。
 清水 装置場では、皆が折伏に挑戦できるよう、女子部の先輩と白蓮メンバーが、2人1組で励まし合うピーナッツ≠ニいう取り組みを行っていますね。
 大串 (から)の中で実が二つ寄り添うように、共に目標を立てて祈り、折伏に挑戦して、共に殻を破ろう≠ニいう思いが込められています。ある県では、先輩と励まし合う中で、白蓮メンバーが友人を入会決意に導きました。さらにその翌日、翌々日には、先輩の2人の友人が入会を決意しました。各地に次々と折伏の息吹が広がり、職場での活躍など、勝利の実証も生まれています。
 清水 総長野では、班長同士が触発し合えるようにと「班長研修会」を行いました。共に研修会に参加したメンバーが弘教を実らせ、輝く姿に触れ、ある班長は私も折伏したい≠ニ決意。そして、華陽(かよう)姉妹の温かな連帯に感動した友人に、御本尊流布をすることができました。さらに、その新入会の方も今、折伏に挑戦しています。
 原田 「信心の宝――それは、良き同志と良き先輩です。みんなで仲良く励まし合い、支え合って、全員が『幸福勝利の博士』と光っていってください」と、先生が白蓮グループに語られている通りの姿ですね。
 大串 「白蓮()(ひと)に 不幸なし」との先生の指針を胸に、白蓮グループでの宝の薫陶を通して、一生の幸福と勝利の土台を皆で築いてまいります。
 原田 創価班・牙城会・白蓮グループのスクラムは、今や世界中に広がり、各国SGIの中核として活躍しています。先生は「世界広布新時代の今この時、(おど)り出た地涌(じゆ)若人(わこうど)が、どれほど深い使命と宿縁(しゅくえん)を帯びていることか」と万感(ばんかん)の期待を寄せられています。
 志賀 「青年が青年を拡大し続けるところが、永遠に勝つ」――この先生の呼び掛けを胸に、「3・16」「4・2」、そして「5・3」へ、世界の同志と共に圧倒的な拡大を繰り広げてまいります。

(2017. 2.27. 聖教新聞)

 

 

<12> 師と共に総仕上げを飾りゆけ!
出席者:原田会長、長谷川理事長、萩本壮年部長、高橋北海道壮年部長、網本中国壮年部長

 高橋 2014年から3年にわたり、聖教新聞に掲載された「わが支部のブロック5勇士」特集が、2月28日付で終了しました。
 萩本 これまで3800を超える支部が登場し、16万人を超えるメンバーの写真が紙面を飾った計算となります。
 長谷川 壮年部結成50周年を契機とした空前の大家庭訪問運動に、皆が拍手を送っています。
 原田 その陰には、多くの涙ぐましい努力がありました。池田先生も随筆で、わが盟友の壮年部が、意気軒高(いきけんこう)に、「ブロック5勇士」に取り組んでくれて、うれしい≠ニ喜ばれ、「聖教紙面に並んだ写真を拝見しては心が躍る。各地域の名前から、『あの時、駆けつけたな。懐かしい』『この地域も頑張っているな』などと、思いを馳せている」と綴られました。あらためて、尽力いただいた全ての方に感謝いたします。
 萩本 壮年部の人材の裾野を大拡大することができました。その勢いは今も止まりません。たとえば、方面として全国模範の5勇士達成率だった北海道では、「集う5勇士」から「戦う5勇士」へ、を合言葉に前進を続けていますね。
 高橋 全道トップの97%の達成率を誇った札幌本陣総県。中でも、全支部が達成した道央県のあるブロックでは、5勇士達成を目指して取り組んだ家庭訪問の大切さが、組織の隅々(すみずみ)にまで浸透。訪問、懇談を着実に続けた結果、常時、8人の壮年が集うブロックに発展しています。
 原田 同じく全支部が達成した札幌手稲総区では、ブロック5勇士を目指した訪問・激励の中で立ち上がった壮年が、見事に弘教を実らせたそうですね。
 高橋 留萌創価県では現在も、「新・ブロック5勇士」として、支部の合計ではなく、全ブロックに5人以上の壮年を結集しようと取り組み、すでに93%のブロックが達成しています。

指導集の学習運動

 網本 中国方面の壮年部も、多彩な活動を展開しています。広島東黄金区、広島西黄金区では、壮年部が成長するためのポイントと考える「学ぶ心」を引き出すため、毎月1回、日曜日の午前中を中心に壮年アカデミーを開催しています。
 原田 27年間、休まず続けられ、これまでの開催回数は約300回になるそうですね。4年前から男子部も加わり、200人近くのメンバーが集い、活況を呈していると聞きました。
 網本 この中で最も感動を呼んだ企画が、リーダーによる入会動機や信仰体験の発表でした。他にも、医師や弁護士を呼んで、実生活で役立つ講座を行い、好評を博しました。今は毎回、必ず、座談会御書の研さんを行っています。
 萩本 岡山旭日(きょくじつ)総県には、太陽会による「サンシャイン合唱団」がありますね。結成当初の8年前は、十数人ほどでしたが、月に2回の練習を重ね、28人が活動するまでに。各種会合で見事な歌声を披露し、大きな反響を呼んでいます。
 網本 鳥取総県では、副役職メンバーを「黄金グループ」として、2カ月に1回の会合で、『法華経の智慧(ちえ)』や壮年部指導集『黄金柱の誉れ』を教材に、学会精神を研さん。その中、米子常勝県では、全支部でブロック5勇士を達成することができました。
 長谷川 昨年、発刊された指導集『黄金の誉れ』は今、全国で学習運動が活発に行われていますね。
 萩本 折伏や聖教拡大など、基本活動の疑問に答える形になっていて、池田先生だったら、どう考え、どんな答えを出すのかを学ぶことができる≠ニ多くの方に喜ばれています。
 原田 「共戦の大将軍たちに、私の(あふ)れる真情を託した」一書と言われる指導集です。先生の智慧を学び、自らが行動に移し、勝利の力にしてまいりたい。

「励まし」に徹する

 長谷川 壮年部の活動の柱は、どこまでも、家庭訪問による「励まし」です。
 萩本 私自身も実践しています。先日も80代の壮年の方とお会いしました。その方は20年以上前、会社を定年退職する際に、これから何をして生きていくか≠考えたそうです。
 出した結論は、「地域貢献」。早速、行政が案内していた15もの団体に応募。その後、書道と太極拳と中国語のサークルの中心となり、現在は、地域の老人クラブの会長として、大きく友好を拡大されています。
 原田 御聖訓に「年は・わかうなり福はかさなり(そうろう)べし」(御書1135ページ)と仰せです。広宣流布に戦えば戦うほど、若くなり、福徳が増していく。それが学会活動です。その通りに、若々しく信頼を広げる姿に深く感銘を受けます。
 長谷川 先生は、「私と最も長く、今世(こんぜ)の人生を共にしてきた、わが戦友の壮年部よ! 宿縁(しゅくえん)深く、共戦譜を綴りゆく真金(しんきん)の君たちよ! 金が朽ちないように、何があろうが、厳然と庶民を愛し、護り、輝かせゆく『黄金柱』たれ! その尊き生涯を、これからも私と共に、同志と共に、広宣流布の大願(だいがん)の実現に尽くそうではないか!」と言われています。
 萩本 「戦友」とまで呼び掛けていただいているのが、壮年部の最大の誇りです。師匠の総仕上げの時に、「戦友」の我ら壮年部が総立ちとなって、師の期待にお応えしていきたい。
 長谷川 5日の結成記念日を迎えるに当たり、3月度の本部幹部会が、壮年部幹部会として開催されることも決定しました。開催地の東北壮年部は、この日を目指し、聖教ブロック5勇士(購読推進者)≠フ達成に取り組んでいます。
 原田 3月は「青年の月」であると同時に、「壮年部の月」でもあります。まずは、この壮年部幹部会の中継行事に大結集し、いよいよ、ここから、「勇者」にして「勝者」の大行進を開始していきましょう。

(2017. 3. 2. 聖教新聞)

 

 

<13> 心と心を結ぶ「文化の力」
出席者:原田会長、永石婦人部長、石渡芸術部長、山本芸術部女性部長、木根副芸術部長

 永石 3月8日には、「芸術部の日」を迎えます。今年で結成55周年の佳節(かせつ)です。本当におめでとうございます。
 原田 思えば、1962年(昭和37年)の結成当時は、東西冷戦の真っただ中でした。武力が世界を席巻(せっけん)した時代にあって、「文化の世紀」の到来を見通した池田先生によって、芸術部は産声を上げました。
 石渡 当時は、ベルリンの壁が建設された直後でもありました。ベルリンを訪れた先生は、冷戦の氷の壁を解かすには、対話とともに、民衆の心をつなぐ、芸術などの文化交流が大事になると語られています。
 山本 先生が、どれほどの深い思いで芸術部を結成してくださったか。人と人をつなぎ、心と心を結ぶ「芸術」の大切さを改めて感じます。
 永石 芸術部は今や、あらゆる分野で、多彩な人材が活躍されていますね。
 木根 絵画や彫刻、工芸、書道、デザイン、写真などの「芸術」の分野。クラシックやポピュラー音楽、ダンスなどの「音楽・舞踊」。演劇・芸能などの「大衆芸術」。そして邦楽(歌舞伎、能、狂言など)、日本舞踊、茶道・華道などの「伝統芸能」――さまざまな使命の場で、信心根本に挑戦をされています。
 石渡 シンガー・ソングライターのある婦人部員は、かつて子宮頸がんを患い、手術を受けました。さらに別の病も発症するなど、過酷な現実に直面し、絶望の底にいましたが、学会の同志の温かさに触れて立ち上がりました。
 山本 よく存じ上げています。その方は、いろいろな経験をした分、多くの人の心に触れることができる。この命を、誰かのために使いたい≠ニ、国連UNHCR協会の広報委員として、世界の難民支援や子宮頸がん検診啓発運動など、さまざまな活動に尽力されています。
 原田 先生は芸術部の同志を「人間の内奥(ないおう)から(ほとばし)る創造的生命を脈打たせて、あらゆる逆境(ぎゃっきょう)を勝ち越えながら、人々のため、社会のため、たゆみなく大誠実の献身(けんしん)を貫いておられる」とたたえられています。その通りの姿ですね。

有名無名突き抜け

 永石 先日の首都圏大会では、女優の柴田理恵さんが活動体験を発表されていました。皆さん、地域で地道に、懸命に学会活動に励まれています。
 木根 浮き沈みの激しいこの世界で、壁にぶつかったり、孤独感に(さいな)まれたりと、自分を見失うことも多い中、同志の皆さんの励ましが、本当に大きな力になっています。周囲の評価に左右されない自己を磨くためにも、時間をこじ開けるようにして、学会活動に取り組んでいます。
 原田 忙しい中、家庭訪問などを通し、地元地域でも励ましを送ってくださる芸術部の皆さまに、心から感謝申し上げます。
 木根 先生は、芸術部への長編詩で綴られました。「有名でも 無名でもいい。有名 無名が 幸福を決定しない。ひたすら 人生を立派に 向上させることだ。そして (なんじ)自身の芸術を 磨きに磨くことだ」と。
 原田 信心を根本に、有名無名を突き抜けて、人格と技術を磨き、一人一人が各分野で光彩を放っていますね。
 山本 世界最高峰のジャズ音楽家で、SGI芸術部長のハービー・ハンコックさんも、行事や会合などの際に、自ら率先して裏方の役員などを務めてくださっていました。
 石渡 そうした姿を見た報道関係者は、音楽界最高峰の栄誉・グラミー賞を14度も受賞している彼が、一役員として献身する行動に衝撃を受けたといいます。

世界平和の推進力

 永石 東北の被災地で、奮闘を続けている女性写真家の方もいますね。
 石渡 はい。その方は震災当初、何もかも津波で流されてしまった郷土を前に、無力感にとらわれていました。しかし、被災地の家族の今から∞ここから≠フ歴史をとどめていこうと立ち上がりました。「未来への希望になれば」と今も一枚一枚、無料で家族写真を撮り、贈り続けています。
 原田 先生はこの方の崇高な振る舞いをたたえられ、「どんなに苦しい絶望の(ふち)にあっても、そこから希望を創り出し、生き抜く力を広げていくのが、創価芸術の不屈の舞であります」と語られています。
 永石 多くの芸術部の方が被災地に何度も足を運び、真心から励ましを送られていますね。多くの方々が勇気と希望をもらった≠ニ深く感謝されています。
 木根 先生から芸術部に贈られた箴言(しんげん)にこうあります。「人間の心の深奥(しんおう)へ光を送ること――これが芸術家の使命である!」と。ドイツの音楽家・シューマンの言葉です。私自身の指針になっています。「一人」の心に勇気と希望の光を送ることが、芸術の使命だと教えていただきました。
 山本 私も先生の指針を胸に、少しでもお役に立てればと、阪神・淡路大震災、東日本大震災、熊本地震と現地に行かせていただきました。共に励まし合い、前に進まれる被災地の方々の姿に本当に胸を打たれました。目の前の「一人」の方が少しでも笑顔になれるよう、この声が続く限り歌い、語り抜いていきます。
 原田 先生は語られました。「『文化の力』に勝るものはありません。文化が人間を、真に人間らしくする。文化は社会を照らし、明るく変えていく光です」と。この「文化の力」こそ、私たちの目指す世界平和の推進力でもあります。皆さんが、信仰者として自身を磨き、使命の舞台で「平和の文化」を築きゆかれることを念願しています。

(2017. 3. 6. 聖教新聞)

 

 

<14> 勇気と意欲を育む励ましを
出席者:原田会長、長谷川理事長、永石婦人部長、竹岡青年部長、志賀男子部長、伊藤女子部長

 原田 さらなる前進を期しての女子部の新出発、誠におめでとうございます。
 伊藤 ありがとうございます。歓喜の華陽(かよう)スクラムをさらに拡大するため、全力で頑張ってまいります。
 永石 池田先生・奥さまは、この時に当たり、創価女子会館を訪問してくださり、婦人部と女子部を激励してくださいました。
 伊藤 感謝の思いでいっぱいです。この日を記念し、桃の節句である3月3日が「華陽姉妹 誓春(せいしゅん)の日」に決定しました。女子部は全員が、先生との誓い≠果たし、勝利の春≠開いてまいります。
 永石 大切な女子部が、一人ももれなく幸福勝利を開いていけるよう、婦人部も全力で応援します。
 長谷川 さて、人材の育成、教育の在り方は、時代とともに変化しています。現代において、新しい人材を育成するためには、「具体的な事柄を讃えていくこと」が、非常に大切です。
 竹岡 『新・人間革命』第25巻「共戦」の章には、「これからは、賞讃(しょうさん)、激励の時代です。努力を的確に評価し、褒め、讃えていく。それが、勇気となり、意欲を育んでいきます。その場合も、一つ一つの事柄を、具体的に讃えていくことが大事です。また、賞讃のタイミングを外さないことです」とあります。
 原田 「新しい人材を、よく激励してあげてほしい。親身になって、話を聞くことである。悩みを『聞いてもらう』だけでも、ぐっと心が軽くなるものだ。前へ進む力になる」とも先生は言われています。
 重要なのは、まず「話を聞くこと」です。リーダーは、会合での指導と個人指導の比率を「2対8」にしようと言われますが、全ては、メンバーの話をよく聞き、励まし、共に乗り越えていくためです。
 長谷川 「新しい人材」の力が、「新しい勝利」を開く。これが、広布拡大の法則です。「題目」を根本に、「励まし」に徹し抜き、新しい人材と「団結」して、世界広布新時代を雄々(おお)しく進んでいきたい。

真の追善回向とは

 永石 20日の「春分の日」を中心に、全国の主要会館、墓地公園、納骨堂で、「春季彼岸勤行法要」が営まれます。
 原田 日蓮大聖人は、信心に励む門下に、「この功徳は、あなたの父母や祖父母、さらに無量無辺(むりょうむへん)衆生(しゅじょう)にも及んでいくでしょう」(御書1231ページ、通解)と教えられています。大聖人の仏法においては、自分自身が仏道修行に励み、その功徳を故人に(めぐ)らし()けることが、(しん)追善(ついぜん)回向(えこう)になるのです。
 伊藤 親孝行の真心を尽くした女性の弟子には、「亡くなった、優しかったお父さまは、娘のあなたの題目の声を聞かれて仏になられるのです」(同1424ページ、趣意)とも励まされていますね。
 原田 幼くして父と別れた南条時光に対しては、「必ず同じ所にお生まれになり、亡き父上と再び会うことができますよ」と仰せです。題目を唱え抜くことで、必ず霊山(りょうぜん)において再開し、再び広布の舞台で一緒になれますよ、と教えられているのです(同1508ページ、趣意)。法要に当たり、私たちは真心を込めて追善をしてまいりたい。
 志賀 大聖人の御書に照らせば、坊主が(おが)まなければ、先祖は成仏できない∞塔婆(とうば)を立てなければ、回向にならない≠ネどと言うのは、全くのインチキです。特に、彼岸の時期になると、そうした邪義(じゃぎ)を唱え、勧誘活動を繰り返す宗門(日顕宗)が、いかに大聖人の仏法に背く邪宗教であるかは明らかです。
 竹岡 その本質は、信者を供養収奪の手段としか考えていない「法師(ほっし)(かわ)()たる畜生(ちくしょう)」(同1386ページ)だ。「追撃(ついげき)の手をゆるめるな!」との戸田先生の遺言のままに、これからも男子部は、破邪顕正(はじゃけんせい)の戦いで、創価の正義と勝利を満天下(まんてんか)に示していきます。

3つの挑戦が前進

 志賀 今、東京都議会の動向が連日、報道されています。2月22日の本会議では、「議員報酬20%削減」など、都議会公明党が提唱した「身を切る改革」を具体化する条例が、全会一致で可決、成立しました。
 竹岡 「政治とカネ」の問題で、都知事が2代続けて辞任。豊洲市場の移転が延期され、経費として都民の血税が投入される事態に陥るなど、都政への都民の不信感は高まっている。
 こうした中で昨年11月、都議会公明党は、都民の信頼を回復するため、まずは議員自らが襟を正し、「身を切る改革」をしていくことを決めました。
 長谷川 それが、「議員報酬の20%削減」「月額60万円の政務活動費を50万円に減額。そして収支報告書と領収書の全面公開」「本会議などに出席するたびに定額支給される費用弁償の廃止」などです。
 志賀 公明党はブレることなく、独自の提案を貫き通し、最終的には、「公明案をベースにした案を全会派の『共同提案』とすることでまとまった」(毎日新聞2月21日付)のです。これは画期的なことです。
 原田 そもそも、都議会公明党は、政務活動費の使途については、以前から独自に厳しいルールを設定していました。2015年度には、会派として約3000万円を都に返還しています。これは、都の返還額全体の約7割に当たります。
 長谷川 公明党の主導により、都政改革の一歩は踏み出されました。これで公明党が昨年11月に発表した三つの挑戦のうち、「身を切る改革」が実現し、「教育負担の軽減」「人にやさしい街作り」も大きく前進したことになります。
 原田 いよいよこれからが大切です。都民のためのさらなる改革へ、公明党は先頭に立って戦ってもらいたい。

(2017. 3. 9. 聖教新聞)

 

 

<15> 今、師弟の魂のバトンを!
出席者:原田会長、石黒未来本部長、飛田女性未来本部長、竹岡青年部長、木ア未来部長(高等部長兼任)、和田女子副未来部長(女子中等部長兼任)

 原田 間もなく3・16「広宣流布記念の日」を迎えます。「師から弟子への『継承(けいしょう)』の日」であり、「『後継(こうけい)』の弟子が立ち上がる日」。そして「永遠の『出発』の日」です。
 石黒 池田先生は『未来対話』で、「3・16」の歴史を通して、未来部にこう語られています。「これからの本格的な世界広宣流布を担い立つのは、君たち、あなたたちです。私は、今この時に、師弟の(たましい)のバトンを、未来部の皆さんに厳然(げんぜん)と託していきます」と。
 飛田 先生の万感(ばんかん)の思いを胸に、未来部の一人一人が、広布後継のバトンを受け継ぎ、新たな挑戦をスタートできるよう、皆で温かな励ましを送っていきたいと思います。

時を逃さぬ励まし

 竹岡 「未来部希望月間」(4月9日まで)も始まり、全国各地で、未来部育成の取り組みも大きく広がっていますね。
 和田 3月は、卒業部員会や少年少女部の合唱団の入卒団式が、各地で開催されています。また4月は、未来部の日(2日)を中心に、新入生歓迎の意義を込めた「創価ファミリー勤行会」を行い、新年度をスタートします。
 石黒 先日伺った茨城旭日県では、日頃から「各部一体」で、未来部への励まし運動≠行っていました。期間を決めて全未来部員への訪問激励を重ねた結果、先日の高等部・中等部大会には、見事な大結集をされていました。座談会や本部幹部会の中継行事にも普段から多くの未来部メンバーが参加しています。
 飛田 会合の内容やメンバーの声などを紹介する「未来通信」を独自に作成して、皆で情報共有もしているそうですね。各地でさまざまな工夫をしてくださっています。
 和田 進学・進級を控えた一人一人にも真心の励ましを送っていきたいと思います。特に、希望していた進路に進めなかった方を、時を逃さず激励していくことが大事だと実感します。
 石黒 先生は「未来の(つばさ)」(「未来ジャーナル」3月号)でこう語られています。「望んだ通りの結果を得られなかった人も、いるかもしれない。しかし、全員が勝利者です。なぜならば、真の勝利とは、最後に勝つ≠アとだからです」と。
 原田 「冬は必ず春となる」(御書1253ページ)との御聖訓(ごせいくん)の通り、題目を唱える限り、決して行き詰まりはありません。未来部の皆さんの使命は、自分が思う以上に、はるかに壮大で崇高(すうこう)であることを先生は教えてくださっています。
 木ア 山梨のある高等部員の話を伺いました。彼は小中学校時代、いじめなどが原因で不登校になりました。しかし、教育本部や未来部担当者の方々の励ましで立ち上がり、定時制高校に進学。それから勤行・唱題にも挑戦し、猛勉強の末、晴れて創価大学に合格をすることができました。
 竹岡 彼は「不登校だった時期からは考えられないほどに成長し、自分でも驚いています。広布を担う人材として活躍できるよう努力を重ねていきます」と語っているそうです。
 原田 素晴らしいですね。最後の最後まで、皆で励ましと希望を送り続けていきたいと思います。

「人間革命」の研鑽

 木ア 「新生・東北総会」の意義を込めた先日の本部幹部会に、多くの未来部員も参加することができました。来日したSGIメンバーを最大に歓迎し、皆、目を輝かせていました。
 原田 先生と東北の同志の広布史を描いた記念映像などにも、多くの未来部員が感動した面持ちで決意を新たにしていましたね。
 和田 最後を飾った、宮城県青葉少年少女合唱団の歌声も、新生・東北の未来を照らすかのようで、本当に胸を打たれました。
 木ア 今、先生は連日、小説『新・人間革命』の渾身(こんしん)の連載を続けてくださっています。幹部会に参加した、インド創価学会の男子部長と女子部長が、自身の師弟の原点を、「小説『人間革命』『新・人間革命』との出会い」と語っていました。これからを担う世代にとって両書を学ぶことがさらに大切になると実感します。
 原田 思えば、先生が小説『人間革命』の執筆を開始されたのは、1964年12月。この半年前、高等部が結成され、65年1月、中等部結成の月の元日から、聖教新聞で連載が始まりました。大叙事詩(じょじし)の執筆闘争と時を同じくして、未来部育成に力を注がれた歴史の意義は計り知れません。
 竹岡 創価新報でも、新企画「弟子の道――小説『新・人間革命』に学ぶ」がスタートし、大きな反響を呼んでいます。4月からは、第1巻から全巻を特集していく予定です。活用していきたいと思います。
 石黒 先生は「未来の(つばさ)」で語られました。「私は、今年の年頭、『新・人間革命』の第30巻の連載をスタートしました。いよいよ、皆さんへと託しゆく、『師弟の道』の物語の総仕上げの時を迎えています」と。
 飛田 完結に向かう『新・人間革命』を、どう読み深め、実践し、後世に正しく伝えていくかが大事になります。私たちが今、求道の心を燃やして、リアルタイム≠ナ真剣に学んでいくこと自体が、「学会の永遠性」の確立につながるのだと確信します。
 原田 「未来の翼」の最後を、先生はこう結ばれています。「学会創立100周年の2030年へ、次は(まな)弟子の未来部の皆さんが、新しい黎明(れいめい)の物語を築く番です。永遠に語り継がれゆく『未来までの物語』として! さあ、君よ! 貴女(あなた)よ! 私と一緒に育み広げた『未来の翼』で、大空へ舞いゆけ!」と。
 先生の思いを胸に、未来部と共に、自らの「人間革命の物語」を綴っていきましょう。

(2017. 3.13. 聖教新聞)

 

 

<16> 弘教・拡大こそ信仰の大道
出席者:原田会長、盛島東北長、今村東北婦人部長、志賀男子部長、新沼東北男子部長、三浦東北女子部長

 志賀 春を思わせるような温暖、無風、快晴のもと、復興のシンボル・東北文化会館で行われた、新生・東北総会(本部幹部会)が大成功で終了しました。
 今村 中継で結んだ東北6県の27会場も、全て見事な晴天に恵まれました。
 原田 池田先生は6年前、大震災直後の3月18日付の聖教新聞で、「最も大きな難を受けた東北が、最も勝ち栄えていくことこそが、広宣流布の総仕上げ」になると言われました。
 盛島 この言葉を胸に、私たちは、この6年間、皆で励まし合い、頑張ってきました。今回の総会に向けても、全力で弘教(ぐきょう)・拡大に走り抜きました。そして、目標の「地区1世帯」を大きく超える弘教を成し遂げ、当日を迎えたのです。
 今村 総会へのメッセージも、記念映像も、新スローガン「我ら東北家族は折伏で勝利! 折伏で築こう! 青年の大城(だいじょう) 折伏で果たそう! 福光(ふっこう)の誓い」も、全てが「折伏」精神に貫かれた総会でした。
 原田 御書に「日蓮(うま)れし時より・いまに一日片時(かたとき)も・こころやすき事はなし、()の法華経の題目を(ひろ)めんと思うばかりなり」(1558ページ)とあります。このお心を(たい)して、弘教に生き抜く中に、信仰の大道(だいどう)があります。
 新沼 震災から約半年後の9月に連載を開始してくださった小説『新・人間革命』第25巻「福光」の章で、先生は、「学会の後継者として、青年時代に必ず身につけてほしいのは折伏力だ」と綴られました。東北男子部は、改めて全員で、この「福光」の章を読み深め、部平均2世帯に迫る弘教を達成しました。学生部も日本一の拡大を成し遂げました。
 三浦 女子部も、婦女一体、母娘一体の活動で、本部1を大きく超える拡大を果たしました。
 原田 唱題に徹し、弘教に挑戦していく中で、青年は大きく成長します。
 盛島 伝統の2月は、各地で唱題の(うず)が起こり、皆が壁を破りました。どの地域の座談会に行っても、たくさんの友人が参加しており、多くの同志が「題目をあげ抜いての折伏は楽しくてしかたがない」と語っていました。
 今村 こうした折伏の戦いの中で、職場や家庭での実証、困難や課題を克服した体験など、東北中に功徳(くどく)の花が咲いています。
 盛島 新スローガンの中に、「我ら」とあります。これは、先生と私たち弟子のことです。東北は、いよいよの「折伏」精神で、人材育成と福光に挑んでいきます。

日本一の聖教推進

 志賀 総会に参加したブラジルの音楽隊も、出発直前まで折伏に挑み、24人で101世帯の弘教を果たし、来日しました。
 原田 実は彼らは、ブラジルで東北の歌「青葉の誓い」を練習していたそうです。そして、自分たちの荷物をできるだけ減らして楽器を持参。総会前日の交流交歓会で演奏を披露し、大喝采(かっさい)を呼んだのです。
 盛島 インドのメンバーと懇談した際には、日本語で、「負げでたまっか!」と「心の(たから)は絶対に(こわ)されない」と励まされ、感動で胸が震えました。
 原田 先生は、「人類に希望の福光を送る『地涌(じゆ)の正義の旗頭(はたがしら)』こそ、わが愛する東北の皆さん」と語られました。まさに、その通りの姿ですね。また、東北の聖教新聞の拡大も目を見張るものがありました。
 今村 この3月の拡大で、日本一を達成。これで、3月は5年連続の日本一となります。
 原田 全6県で成し遂げた、壮年部の「聖教ブロック5勇士(購読推進者)」も見事でした。中には、総会当日の朝、達成した地域もあると聞きました。
 今村 こうした善の拡大とともに、法華講救済にも全力を注ぎました。
 新沼 総会での記念映像にもありましたが、「破邪顕正(はじゃけんせい)」の精神は、東北に脈打つ(たましい)でもあります。
 三浦 映像を見た高校1年生の女子未来部員は、「(ころも)権威(けんい)に物おじせず、創価学会が正しいと戦った女性のように、強い勇気や信念を持った大人になりたい」と決意していました。
 原田 永遠の指針である「人材の牙城(がじょう)・東北たれ」の発表から50年。東北には、後継の人材が陸続(りくぞく)と育っていますね。

獅子の子≠フ成長

 盛島 宮城・気仙沼の壮年本部長は震災の日、2階まで津波が浸水した気仙沼会館の須弥壇(しゅみだん)の上で一晩耐え抜いた、22人(大人21人、幼子1人)の一人です。
 今村 当時、抱き締めて避難した1歳2カ月の孫が小学1年生となり、昨年12月、完成したばかりの東北文化会館で開催した「少年少女福光希望合唱祭」に出演。少年部歌「Be Brave!獅子(しし)の心で」を合唱したのです。
 志賀 「Be Brave!」といえば、津波が引いた後、歌詞を大書きした模造紙が発見されたことで有名になりましたね。
 三浦 その歌を元気に披露する姿は、まさに福光の新たな希望となりました。
 原田 この地域には今秋、待望の会館が完成の予定です。この会館の落成をもって、震災後に発表された建設計画が完結します。
 新沼 11日に一般公開が開始された、「東北福光みらい館」には、その「Be Brave!」の模造紙(複製)などが展示されています。全世界からの励ましのメッセージも公開され、東北の6年間の歴史と決意が凝縮されています。
 盛島 不撓不屈(ふとうふくつ)の東北の新たな一歩が踏み出されました。東北広布70周年、震災から10年となる2021年を目指し、東北は、さらなる拡大に挑みます。そして、地域に社会に希望の福光を送ってまいります。

(2017. 3.16. 聖教新聞)

 

 

<17> 生命守る尊き献身に感謝
出席者:原田会長、長谷川理事長、永石婦人部長、平栗白樺会委員長、松岡白樺会書記長

 原田 3月21日に、「白樺(しらかば)会(婦人部の看護者の集い)の日」を迎えますね。
 平栗 本当にありがとうございます。「白樺グループ」(女子部の看護者の集い)を卒業された先輩方が婦人部にも白樺を≠ニ祈り抜く中、1986年(昭和61年)3月21日に「白樺会」は結成されました。
 松岡 念願の結成式には、池田先生・奥さまをお迎えすることができ、一緒に勤行をしていただきました。喜びに包まれ、皆、感動の涙で、声にならなかったと伺っています。
 平栗 先生は何度も、「いつも学会を(かげ)で支えてくれている大事な人たちだ」と激励してくださいました。白樺にとって、生涯、「師弟の道」を歩む大事な原点となっています。
 松岡 今、全国各地で「3・21」記念の「白樺ミーティング」を行い、未来を担う白樺グループと婦女一体≠ナ、共に励まし合い、切磋琢磨(せっさたくま)しています。
 原田 先生は、生命を守る崇高(すうこう)な使命に生きる白樺の同志に、看護の仕事を選んだこと自体、菩薩(ぼさつ)の心の人≠ニ、一貫して敬意をささげてこられました。
 永石 日々、厳しい現実と向き合う医療現場で、不規則勤務や人手不足など、さまざまな労苦や課題も多いと思います。そんな中、信心で(つちか)った目の前の一人≠大切にする心で、尽くしてくださっています。
 長谷川 仕事や家庭も大変な中、地域の最前線で、地道に学会活動にも励まれています。会合の救護役員なども担い、人知れず陰で、皆の健康・無事故を真剣に祈ってくださっています。日々の献身(けんしん)に、あらためて感謝いたします。本当にありがとうございます。
 原田 「『抜苦与楽(ばっくよらく)』の慈悲(じひ)聖業(せいぎょう)――そこに(たずさ)わる方々は、知識と技術と人格が光る『人を(いや)す大芸術家』である」と先生はたたえられています。私たちも最大に敬意を(ひょう)し、さらなる活躍を祈りたいと思います。

疲れ≠ためない

 永石 今、「春の睡眠健康週間」(11日〜25日)を迎えていますね。
 松岡 「春の睡眠の日」(18日)を中心に、睡眠に関する知識の普及・啓発を目的としたものです。「良質の睡眠は子どもの心身の成長に重要であり、生活習慣病を予防し、高齢者の生活の質を高める」とされています。また18日は「世界睡眠デー」でもあります。
 原田 健康で元気に生活するためには、良質の睡眠を取ることがとても大切ですね。寝不足は万病のもとであり、事故のもとです。
 平栗 睡眠不足になると免疫力が落ち、病気になりやすくなったり、イライラしたり、ホルモンのバランスが崩れたりと、さまざまな悪影響を及ぼします。
 長谷川 池田先生も語られています。「何であれ、無理はいけない。無理して、病気になったり、交通事故を起こしたりすれば、自分も周囲も苦しむ。大事なのは、『疲れをためない』ことです。これは、すべての病気の予防に通じる。そのためには、睡眠を上手にとることです。ある程度の年齢になれば、なおさらです」と。
 松岡 一人一人、生活も異なり、睡眠時間などには個人差もありますので、自分に合った睡眠の方法を見つけることが大切です。

賢明に、価値的に

 平栗 「健康づくりのための睡眠指針」として、厚生労働省は「睡眠12箇条」を示しています。@良い睡眠で、体も心も健康にA適度な運動、しっかり朝食、眠りと目覚めのメリハリをB良い睡眠は、生活習慣病予防につながるC睡眠による休養感は、心の健康に重要D年齢や季節に応じて、昼間の眠気で困らない程度の睡眠をE良い睡眠のためには、環境づくりも重要。
 松岡 またF若年(じゃくねん)世代は夜更(よふ)かしを避けて、体内時計のリズムを保つG勤労世代の疲労回復・能率アップに、毎日十分な睡眠をH熟年世代は朝晩メリハリ、昼間に適度な運動で良い睡眠I眠くなってから寝床に入り、起きる時刻は遅らせないJいつもと違う睡眠には要注意K眠れない、その苦しみを抱えずに、専門家に相談を、という内容です。
 永石 いろいろな工夫をされている方もいますね。眠る前に自分なりのリラックス法を行う。カフェイン等の刺激物は寝る4時間前まで。規則正しく3度の食事を取る、など伺いました。
 平栗 極力、その日のうちに就寝することも大切です。また、今日がんばった自分をほめてから、眠りに就く方もいます。穏やかな眠りは、次の新生(しんせい)の目覚めにつながるのだそうです。
 松岡 「光」も睡眠にとって重要です。日光は幸せホルモン≠ニ呼ばれるセロトニンの分泌を促し、体内時計を整えます。朝に太陽を浴びるとスッキリ目覚め、夜は暗めで暖色系の明かりが眠気を誘います。反対に、携帯等のブルーライトは覚醒を促します。寝る前や夜遅くの使用は控えるのをお勧めします。特にお子さんは注意が必要です。
 永石 集中力が続かない時は、上手に「仮眠」を取ることも効果的と伺いました。目をつぶるだけでも脳を休めるそうですね。
 平栗 そうなんです。また、夜遅くに食事をすると睡眠の質が下がり、疲れが十分に取れません。朝スッキリ目覚めるためにも、私は寝る2時間前からは、食べないようにしています。
 原田 先生は語られています。「疲れを取るには、まず、ぐっすり眠ることです。生死(しょうじ)を繰り返す人間の生命にあって、『眠り』は一種の『小さな死』ともいえましょう。よき眠りは、生命の奥底(おうてい)の次元に立ち返り、その宇宙大の広がりに戻って、色心(しきしん)を蘇生させるものです。だから、生命力が充電される」と。
 長谷川 何か体に異変があったら、まず病院に行くことも大切です。信心しているからこそ、人一倍、健康に注意し、賢明(けんめい)に、価値的に医学を活用していくのが、本来の在り方です。
 原田 根本は「祈り」であるとした上で、先生は「予防」を大切にされ、「食事、睡眠、運動といった生活の基本」を強調されています。私たちは信心を根本に「健康・長寿」「幸福・勝利」の軌道を生き生きと歩んでいきましょう。

(2017. 3.20. 聖教新聞)

 

 

<18> 師弟不二で絶対勝利の信心を
出席者:原田会長、長谷川理事長、永石婦人部長、竹岡青年部長、伊藤女子部長

 伊藤 池田先生の指導集『創価学会永遠の五指針』が反響を呼んでいますね。
 竹岡 「一家和楽(わらく)の信心」「幸福をつかむ信心」「(なん)を乗り越える信心」「健康長寿の信心」「絶対勝利の信心」――世界広布新時代に当たり、先生はこの五指針を「SGIの永遠の五指針」との意義も込めて、講義されています。
 永石 今、日本だけでなく、SGIの研修会などでも、海外の同志が求道(きゅうどう)の心を燃やして研さんしていますね。私たちも真剣に学んでいきたいと思います。
 長谷川 1957年(昭和32年)12月、戸田先生は、75万世帯の弘教(ぐきょう)達成と共に、「学会の三指針」を発表されました。全同志を幸福に導くため、一人一人が目指すべき信心の在り方、また何のための信心なのかを、明確にとどめておこうとされたのです。
 原田 そして2003年(平成15年)、池田先生は21世紀の広布を展望され、新たに「健康長寿の信心」「絶対勝利の信心」を提案されました。先生は「恩師の三指針に、後に二指針を加えた師弟共同の指標が、『創価学会永遠の五指針』です」と語られています。

異体同心の団結で

 永石 「健康長寿の信心」に込めた思いを、先生はこう述べられています。
 「世界のいかなる地にあっても、人々が自身の生命の尊厳性を輝かせ、自他共(じたとも)に健康長寿の人生を生き生きと謳歌(おうか)していく中にこそ、(しん)の『幸福の世紀』、『平和の世紀』、『健康の世紀』が実現していきます。私どもの創価の仏法運動は、そのためにこそあります」と。
 原田 仏法者として、「自他共の幸福」のために生き、他者に尽くす人生ほど、素晴らしいものはありません。学会活動に励み、広布のために前進していくことが、最高の「健康長寿」の人生を歩む要諦(ようてい)であると教えられています。
 竹岡 「絶対勝利の信心」について、先生はこう語られています。
 「『絶対勝利』――これこそ、私たちの信仰と人生の究極の目的です。戸田先生が衰弱したお体をおして熟考され、発表してくださった『永遠の三指針』の奥底(おうてい)を貫く、根本(こんぽん)の精神です」と。
 伊藤 全学会員の幸福勝利を願われた、戸田先生のお心を深くくみとられてのことだったのですね。
 竹岡 そして、そのための信心と実践の要諦について、「信心に退転(たいてん)無く身に詐親(さしん)無く・一切(いっさい)法華経(ほけきょう)()の身を(まか)せて金言(きんげん)(ごと)修行(しゅぎょう)せば」(御書1357ページ)との御聖訓(ごせいくん)を通して、3点示されています。第1に「不退と決定(けつじょう)の信心」。第2に「信念と正義の信心」。第3に「如説(にょせつ)と確信の信心」です。
 長谷川 また先生は、「異体同心(いたいどうしん)()」を通して語られています。
 「正義の陣営が異体同心の団結で(のぞ)めば、最後には絶対に勝てるのです。広宣流布の師匠と心を合わせて、法華経の兵法で戦えば必ず勝てる! 勇気ある信心を貫けば、必ず正義を宣揚(せんよう)できる! 異体を同心とする善の団体を築けば、いかなる悪をも打ち破れる! これが『絶対勝利の信心』の極意(ごくい)です」と。
 原田 講義の最後は、こう結ばれています。
 「創価学会は、永遠に師弟不二(ふに)で絶対勝利の信心を貫き、凱歌(がいか)の歴史を刻んでいくのです」と。私たちは「永遠の五指針」にうたわれた偉大な信心の炎を燃やし、世界広布新時代の「師弟の凱歌」を必ずや轟かせてまいりましょう。

決めて祈って動く

 永石 桜の開花も各地で始まりましたね。いよいよ「躍動の春」「拡大の春」「対話の春」の到来です。
 伊藤 池田先生は、先日の本部幹部会で呼び掛けられました。
 「私たちが語った分だけ仏縁(ぶつえん)が結ばれます。それは必ず幸福の種となって自他共に心の大地に()かれ、いつの日か爛漫(らんまん)と人間革命の花を咲かせ、一生成仏(いっしょうじょうぶつ)の実を結んでいくでありましょう」と。
 原田 私たちは、希望の春風とともに颯爽(さっそう)と、足取りも軽く、対話拡大へ、勢いよく打って出てまいりたいと思います。
 長谷川 あらためて「目標」を明確にして出発していくことも大切です。目標があってこそ、そこに向かって前進していくことができるからです。
 竹岡 先生は、「明確な目標が心の一致を生む。綿密な協議が団結を強める。皆で祈り、智慧(ちえ)を出し合い、共に納得しながら合議する。その中で、信心の息吹をいやましていくのだ」と語られています。
 永石 また先生はこう呼び掛けられています。
 「組織としての目標だけでなく、自分個人の目標を明確にし、その成就(じょうじゅ)と、自身のさまざまな苦悩の転換をかけて、祈り抜いて戦っていくんです。『広布の勝利』は『生活の勝利』になります。『活動の歓喜』は『人生の歓喜』になります」と。
 長谷川 とくに年度末、新年度の始まりにも当たり、仕事・家事・学業など、さまざま多忙な時期でもあります。新たな決意で「信心(そく)生活」の実証(じっしょう)を示していけるよう、共々に心を配り、励まし合っていきたいと思います。
 原田 その通りです。拡大の目標とともに、自身や一家の「人間革命・宿命転換」の目標を具体的にしていくことも大切です。
 長谷川 決めて、祈って、動く=\―これを粘り強く、歓喜をもって実践していくことが、活動にあっても、人生にあっても、「勝利への不変の方程式」であることを先生は教えてくださっています。
 原田 明確な目標を決めて、題目の師子吼(ししく)を轟かせ、「4・2」から「5・3」、そして「師弟の月・7月」へ、勢いよく前進してまいりましょう。

(2017. 3.27. 聖教新聞)

 

 

<19> 人間の可能性を信じ抜き励ます
出席者:原田会長、高梨教育本部長、臼田(うすだ)社会教育部長、志賀男子部長、伊藤女子部長

 伊藤 4月2日は、戸田先生の祥月(しょうつき)命日です。
 高梨 この日は、創価大学の開学の日でもあります。「社会に信念の人を」との戸田先生の(こころざし)を継いだ池田先生は、報恩(ほうおん)の思いから、この日を開学の日とされました。
 原田 小説『新・人間革命』第7巻「操舵(そうだ)」の章には、4月2日に臨む弟子の姿勢が書かれています。
 「伸一は、毎年この日に、戸田に勝利≠フ報告をすることを、自らの義務としていた。いかに苦戦を強いられようとも、必ずなんらかの勝利の実証(じっしょう)をもって、法要の席に馳せ参じることが、弟子の道であると、彼は決めていたのである」と。
 私たちも、勝利の証しをもって、戸田先生の崇高(すうこう)な生涯を(しの)んでまいりたい。

子どもの居場所

 高梨 3月31日に「本部の日」を迎える教育本部は、青年拡大の年≠フ本年、青年教育者の育成に一層の力を注いでいます。
 志賀 各種グループの中で教育本部は、青年部員の数が極めて多い組織です。
 伊藤 教育本部では本年、青年教育者による実践報告大会を開催する予定だとも伺っています。
 志賀 広布の最前線で奮闘する青年教育者も多くいます。たとえば、関西青年教育者の副委員長は、勤務する地域で最年少の小学校教頭に抜てきされながら、総県青年部長としても奮闘しています。
 原田 こうした友の勝利の力となっているのが、創価教育85周年の2015年11月18日に発刊された教育本部の指導集『わが教育者に贈る』(本社刊)ですね。
 伊藤 先生の寄稿「わが教育者に贈る」や教育提言などが収録された同書には、教育者への励ましの言葉があふれています。
 高梨 教育界には、教育理論が書かれた本は多くありますが、教育者自身に励ましを送るものは、あまりありません。そんな中、教育という聖業(せいぎょう)に携わる友にエールを送る同書は、皆の希望となっています。
 臼田 教員をはじめ、校長や教育委員会に所属した経歴を持つ、10人ほどの私の友人も、この本を読んで、とても感動していました。「人間教育の原点が記された本です。改めて、人間の可能性を信じ抜く力をもらいました」と。
 原田 先生の励ましを力に変え、教育本部の皆さんが、子どもの幸福のための教育の体現者(たいげんしゃ)となりゆくことを念願してやみません。
 伊藤 教育本部ではまた、教育サポートセンターを立ち上げ、(たから)の未来部の育成にも全力で取り組んでいますね。
 原田 特に、SOKAチャンネルVODを活用しながら実施する、本部・支部などの単位での家庭教育懇談会には、多くの感謝の声が寄せられています。
 臼田 VODには現在、教育本部のメンバーが講師を務める教育セミナーが、3番組あります。一つは、乳幼児期、児童期、思春期のそれぞれで親が気を付けるべきポイントが示された総論的な番組です。
 志賀 幼少期を中心とした子どもとの接し方についての番組もありますね。ここでは、子どもの心に寄り添い、わずかな時間でも、話に耳を傾けることが大事だと、いわれています。
 臼田 三つ目は、思春期の子どもを持つ人を対象とした番組です。子どものありのままを受け入れ、良いところを見つけ、褒めることの大切さが訴えられています。
 高梨 これらの番組を活用しながら、今後も楽しく充実した、家庭教育懇談会を開催していきます。
 原田 最後に今、大きな期待を集める「社会教育部」についてです。現代社会では、共働き家庭の増加、いじめ、不登校の問題などから、学校以外での教育の重要性が指摘されています。
 臼田 そうした学童保育や塾、フリースクールや児童館などに勤務する友を、教育本部では、社会教育部として把握(はあく)しています。
 高梨 たとえば、静岡県富士市に発達障害や不登校の子のための八つの事業所を運営する方がいます。そこには、子どもの発達外来のある「診療所」も併設され、注目されています。
 臼田 他にも、児童館の館長として、放課後の子どもの居場所作りに奔走されているメンバーもいます。
 高梨 「教育のための社会」――これが、教育本部が目指すべき姿です。社会教育部は、まさに、その先頭を走る方々です。
 原田 御書には、「(あさ)の中に生えた(よもぎ)(つつ)の中に入った(へび)が真っすぐになるように、善人(ぜんにん)と親しく交わる者は、それだけで心も行いも言葉も真っすぐになる」(1591ページ、通解)と仰せです。
 敷衍(ふえん)すれば、家庭や学校、地域といった、子どもを取り巻く環境が、いかに大事かが示されていると思います。家庭、学校、地域が力を合わせてこそ、未来の宝である子どもたちを(すこ)やかに育てることができると、ともどもに肝に銘じていきましょう。

大成長のチャンス

 志賀 新学期を迎える4月が目前となり、転出や転入も多くなります。環境の変化に不安を感じる方もいますので、どうか温かな励ましをお願いします。
 原田 一方、環境の変化は、大きく成長するチャンスでもあります。新しい出会いにより、発心(ほっしん)し、夢へ向かって飛躍する方もいます。全ての出会いが一期一会であると定め、スピード感と、こまやかな配慮あふれる励ましに徹していきたいものです。

(2017. 3.30. 聖教新聞)

 

 

<20> 真心の「対話の花」を爛漫と
出席者:原田会長、永石婦人部長、竹岡青年部長、河西総東京青年部長、伊藤女子部長

 永石 いよいよ躍動の春≠S月を迎えました! 春風とともに心軽やかに、足取り軽く、「対話の花」「友情の花」「信頼の花」を爛漫(らんまん)と咲かせていきたいと思います。
 竹岡 連載中の小説『新・人間革命』「雌伏(しふく)」の章の冒頭(ぼうとう)で、池田先生は綴られました。
 「さあ、対話をしよう!」「われらは、対話をもって人びとの心田(しんでん)に幸福の種子(しゅし)を植え、この世の尊き使命を呼び覚ます。対話をもって心をつなぎ、世界を結び、難攻不落(なんこうふらく)恒久(こうきゅう)平和の城塞(じょうさい)を築く。さあ、今日も、対話を進めよう!」
 原田 「()とは自他共(じたとも)(よろこ)ぶ事なり」(御書761ページ)と仰せの通り、私たちの対話は「自他共の幸福」を築くためのものです。
 先生は「わが友に幸せになってほしい。よき社会、よき未来を一緒に築いていきたい――真心からの真剣な祈りと、勇気の対話が、自身の境涯(きょうがい)も大きく開いていくのだ」と呼び掛けられました。私たちは、どこまでも祈りを根本(こんぽん)に、真心を込めて対話を重ね、仏縁(ぶつえん)を大きく広げてまいりたい。

全国交通安全運動

 伊藤 今月6日から15日まで「春の全国交通安全運動」が実施されますね。
 原田 新年度が始まり、環境が変わる時期でもあります。これまで使わなかった道を通ったり、自転車での通学・通勤を始めたりと、慣れない行動をする機会も多くなります。
 永石 特に、子どもと高齢者の交通事故防止が呼び掛けられています。@歩行中・自転車乗用中の交通事故防止Aシートベルトとチャイルドシートの正しい着用の徹底B飲酒運転の根絶、が重点に掲げられています。
 竹岡 昨年の交通事故死者数は、歩行中・自転車乗用中の死者の割合が高く、高齢者が全体の半数を占めるなど、依然として厳しい状況が続いています。
 原田 あらためて、交通ルールやマナーの順守を確認し、一人一人が意識を高める機会にしたい。無事故こそ、充実した人生の第一歩です。「心にふかき・えうじん(用心)あるべし」(同1176ページ)との深き祈りで、聡明な日々を送ってまいりましょう。

3つの挑戦が実現

 竹岡 3月30日、東京都議会が閉会しました。2017年度の予算が成立し、公明党の提案がかつてないほど盛り込まれました。
 永石 都政改革の先頭を走る都議会公明党の活躍は、目覚ましいですね。
 原田 都民の信頼回復、新時代の都政構築のため、都議会公明党は昨年11月、「3つの挑戦」を掲げました。@「身を切る改革」A「教育負担の軽減」B「人にやさしい街づくり」です。
 伊藤 2月からはじまった都議会定例会で、公明党の「3つの挑戦」が全て実現する運びとなりましたね。
 河西 「身を切る改革」では、@議員報酬の20%削減A政務活動費の減額・インターネット公開B費用弁償・議員特権の全廃など、独自に条例案を提出。公明案をそのまま、全会派が共同提案する形で可決されました。これは画期的なことです。
 竹岡 公明党の覚悟が全てを動かし、都議会史に残る改革を成し遂げることができたのだと思います。
 永石 「教育負担の軽減」では、年収約760万円未満の世帯を対象に、「私立高校授業料の実質無償化」が決まりましたね。
 河西 東京では、私立高校に通う生徒の割合は、全国最多の約6割に上り、教育への支出は全国平均の1.7倍にもなります。公明党が小池都知事に直接要望し、粘り強く協議を重ねた結果、新年度予算案に盛り込まれました。今後は、世帯年収約910万円までの対象拡大を目指します。
 伊藤 「人にやさしい街づくり」は、2020年の東京五輪・パラリンピックへ向けた重要なテーマですね。喫緊(きっきん)の課題となっている駅のホームドア増設、小・中学校のトイレ様式化、無電柱化、保育士の待遇改善、女性視点の防災ブックなどが実現します。
 竹岡 公明独自の提案だけでも、過去最大級となる都民のための実績です。

「大衆とともに」

 伊藤 各方面から期待の声も寄せられていますね。
 河西 「身を切る改革」について、東北大学大学院准教授・河村和徳氏はこう語っています。
 「これまで全国で4つの府県議会しか行っていなかった政務活動費のネット公開など『身を切る改革』を、都議会公明党がこれほどの短期間で主導し、実現させたことは画期的なことです」
 竹岡 「教育負担の軽減」について、国際医療福祉大学教授・川上和久氏は、「長年の懸案(けんあん)だった私立高校の授業料無償化がようやく実現しました」「都議会公明党が後押しした教育費無償化の流れが、全国の自治体、さらには国へと広がっていくことを期待します」と語っています。
 河西 そして「人にやさしい街づくり」について、東京大学教授・福島智氏は語っています。
 「公明党は、都の福祉分野の職員でさえ知らなかった私たち(もう)ろう者の声に耳を傾けてくれました」「公明党が先頭に立ち、子どもたちへの教育や福祉、弱い立場の人に対する施策(しさく)に取り組み、心のバリアフリー化を進めていただきたい。それが活力ある社会を築く原動力になる期待しています」
 原田 公明党はこうした期待を胸に「現場第一主義」で、今後も生活者目線の政策を実現してもらいたい。そして、「大衆とともに」との不変の立党精神をどこまでも貫き、庶民のために尽くし抜いてもらいたい。

(2017. 4. 3. 聖教新聞)