< 座談会 >

師弟誓願の大行進

 


 

 

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各人が新たな拡大の歴史を
青年の拡大と人材の躍動を
友人参加の朗らかな座談会に
華陽姉妹は青年拡大の原動力
地球を包む平和と幸福の連帯
拡大は一人への励ましから
青年の等身大の体験に共感
拡大の金字塔で新時代開く
一番苦労した人が一番幸福に
広布拡大こそ後継の証し

 

 

 

 

<11> 各人が新たな拡大の歴史を
出席者:原田会長、長谷川理事長、永石婦人部長、竹岡青年部長、伊藤女子部長

 竹岡 先日行われた第45回「マーチングバンド全国大会」で、音楽隊の創価ルネサンスバンガードが2年連続15度目となる「内閣総理大臣賞」を受賞。見事、日本一に。創価大学のプライド・オブ・ソウカも銀賞と大健闘しました。
 伊藤 鼓笛隊の創価中部ブリリアンス・オブ・ピースも「バトントワーリング全国大会」で、昨年まで4年連続の日本一に輝き、今年の大会では特別演技を披露するなど、各地で音楽隊、鼓笛隊が活躍しています。
 原田 本当に見事です。皆さんの演奏、演技がどれほど、同志の心を鼓舞(こぶ)し、勇気を与えていることか。
 永石 さて、激闘の連続だった本年も、いよいよ残りわずかとなりました。
 原田 この一年、池田先生のもと、学会は新たな広布前進の歴史を刻むことができました。全学会員の皆さまの大奮闘に、深く御礼申し上げます。大変にありがとうございました。
 長谷川 会合運営や、会館における警備、清掃、設営等でも多くの方々にご尽力いただきました。創価班、牙城会、白蓮グループ、王城会、香城会、会館守る会、一日会館長の創価宝城会、サテライトグループをはじめ、広宣流布の活動を支えてくださった全ての皆さまに、心から感謝申し上げます。
 永石 新聞長、儀典(ぎてん)長・儀典委員、教宣(きょうせん)部、書籍長、統監部、未来本部長、21世紀使命会、民音推進委員、通信員の皆さまも本当にありがとうございました。
 長谷川 さらに、各地域で個人会場を提供してくださっている皆さま、そのご家族の方々にも深く感謝いたします。そして、日々、聖教新聞を配達してくださる「無冠の友」の皆さまにも心から御礼申し上げます。
 原田 先生は「広布の『陰徳(いんとく)』に徹する命それ自体が仏の当体であり、無量(むりょう)の『陽報(ようほう)』に包まれゆくことは断じて間違いありません」と、指導されています。(かげ)の功労者の方々を皆でたたえていきたいと思います。

英知・情熱・勝利

 永石 明「世界広布新時代 栄光の年」は学会にとって、また各人にとって未来までの栄光を勝ち取るための、大切な一年になります。
 原田 学会が初めて年間テーマに「栄光」を掲げたのは1968年(昭和43年)。テーマが発表されたのは前年の67年11月。青年部総会の席上でした。この時、先生は「英知」「情熱」「勝利」の三つの指針を、集った後継の青年に贈られました。
 竹岡 明年の「栄光の年」も青年こそ主体者との自覚で、御書の研さんに徹しながら、眼前(がんぜん)の拡大戦に先駆(せんく)し、全ての戦いに勝利してまいります。
 長谷川 また、先生は68年元日の聖教新聞紙上に詩「栄光の門出に」を発表され、「地涌の戦士よ (おもて)をあげよ 胸をはれ まことの栄光の朝の門出だ」と、全同志に呼び掛けられました。
 原田 御書には「皆地涌の菩薩(ぼさつ)の出現に非ずんば唱へがたき題目なり」(1360ページ)と仰せです。広布のために題目をあげ、学会活動に励む私たちは一人一人が全員、「地涌の戦士」です。世界第一の師匠に連なる誇りを胸に、それぞれの目標に向かって、堂々と拡大に打って出てまいりたい。
 伊藤 明年は、池田先生が卒寿の誕生日を迎えられる1月2日から勢いよくスタートしてまいります。
 竹岡 3月には、3・16「広宣流布記念の日」60周年を祝賀する「世界青年部総会」を盛大に開催します。世界中の青年部が一段と成長し、一丸(いちがん)となって拡大の結果を残し、後継の(あか)しを打ち立ててまいります。
 原田 池田先生は、青年の可能性と勝利を信じ、待っておられます。先生の心をわが心として、壮年・婦人部も「青年こそ、わが地区、わがブロックの主役」と、皆で励まし、後継の人材を育んでまいりたい。
 伊藤 さらに明年は、幾重(いくえ)にも意義深き広布の佳節(かせつ)を刻みます。創価学園の第1回入学式、歴史的な日中国交正常化の提言から50周年。小説『新・人間革命』の執筆開始からは25周年となります。
 竹岡 また、民主音楽協会の創立から55周年、東京富士美術館の開館からは35周年です。
 永石 婦人部にとっては、5・3「創価学会母の日」制定から30周年、グループ発足40周年を迎えます。5月には記念の婦人部総会を、友人を交えながらにぎやかに開催します。
 原田 そして、11月には私たちが目標にしてきた広宣流布大誓堂完成5周年となります。先生は明年を「新たな世界広布の五十年を開く一年」をされています。先生のご期待に応えるため、各人が信心の実証(じっしょう)を示しながら、学会の永遠性の確立を目指し、大前進してまいりましょう。

新年を晴れやかに

 長谷川 最後の絶対無事故の徹底です。慌ただしい年末年始は、交通事故が増加する時期でもあります。
 竹岡 帰省など、車で遠出をする機会も多いかと思います。余裕のある予定を立て、スピードの出し過ぎなど、無謀な運転は厳に慎むべきです。当然ですが、飲酒運転は厳禁です。
 永石 運転中の携帯電話等の使用は違法行為です。また、後部座席を含めた全ての座席でシートベルトを着用することが大切です。
 長谷川 日没の時間も早い時期です。車を運転する時は早めにライトを点灯してください。
 原田 各地で元日を中心に行われる新年勤行会についても、担当幹部、会合責任者の皆さんを中心に、くれぐれも無事故の運営をお願いいたします。
 長谷川 多数の来館者がいらっしゃいます。近隣への配慮を十分に心掛けていきましょう。寒さが厳しい時期ですので役員の方々にも、ご苦労をお掛けします。
 原田 明るく活気に満ちた日本一の新年勤行会≠ゥら、師子奮迅(ししふんじん)の勢いで明年を出発していきましょう。

(2017.12.28. 聖教新聞)

 

 

<12> 青年の拡大と人材の躍動を
出席者:原田会長、長谷川理事長、永石婦人部長、竹岡青年部長、伊藤女子部長

 永石 「栄光の年」の本年、学会は、新年勤行会から広布拡大へ勢いよくスタートしました。
 伊藤 池田先生の卒寿(そつじゅ)(90歳)の誕生日となる今月2日には、イタリアのトゥルシ市と、韓国の天安(チョナン)市から、先生に「名誉市民」の称号が授与されました。
 竹岡 先生の卓越した平和行動と、人間主義の理念をたたえての顕彰(けんしょう)です。
 原田 これで、先生に贈られた名誉市民称号の数は、「800」となりました。全世界から尊敬と信頼が寄せられる、池田先生の功績に、弟子一同、心から喜びの大拍手を送ってまいりたい(一同、大拍手)。
 長谷川 お正月は総本部も千客万来でした。また各地の新年勤行会では、新会員の誕生が相次ぎました。
 原田 3日には、池田先生が広宣流布大誓堂(だいせいどう)で勤行・唱題をされ、全同志の健康と幸福と勝利、そして、世界広布の伸展(しんてん)を祈念してくださいました。また、理事長と共に、今後の広布の展望について、種々、懇談もさせていただきました。
 長谷川 先生は昨年末の「随筆」の中で、「九十歳になる今、一層、熱い思いが湧き上がる。『不思議なる霊山一会(りょうぜんいちえ)愛弟子(まなでし)たちと共に、末法(まっぽう)万年尽未来際(じんみらいさい)までの地涌(じゆ)()を決定づける』――これが、新しい一年に(のぞ)む私の決意である」と(しる)されました。
 本年は、学会の永遠性を確立する「最重要の年」であり、未来までを決定づける年です。
 竹岡 年頭に当たり、先生は、さまざまな会合へのメッセージの中で、広宣流布という「元初(がんじょ)誓願(せいがん)」に立ち返ることの大切さを呼び掛けられています。
 原田 「うれしきかな末法流布(るふ)(うま)れあへる我等」(御書1439ページ)との御聖訓を心肝(しんかん)に染め、「広宣流布」という「偉大な初心」に立ち返るべき時が今なのです。
 永石 焦点となるのは、先生が言われている通り、「青年の拡大」であり、「人材の躍動(やくどう)」ですね。
 長谷川 「青年の拡大」については、3月の世界青年部総会へ、各部が一体となり、弘教と人材の拡大に全力を注いでいきたい。
 原田 御書に「殿(との)御事(おんこと)をば・ひまなく法華経(ほけきょう)釈迦仏(しゃかぶつ)日天(にってん)(もう)すなり()(ゆえ)は法華経の命を()ぐ人なればと思うなり」(1169ページ)と仰せです。弟子の成長を深く祈る師匠の心が表された一節です。後継の人材を、(いつく)しみ育て、励まし伸ばすのが、日蓮仏法です。この御精神のままに、壮年・婦人部の(ちから)で、大成功の世界青年部総会にしていこうではありませんか。
 竹岡 ありがとうございます。今こそ、「後継」の時と定め、私たち青年部は、いまだかつてない弘教・拡大に挑み、一人でも多くの青年を結集して、歴史的な総会を広布誓願の舞台にしていく決意です。
 原田 池田先生が、心から楽しみにされ、見つめられている総会です。全学会の同志の団結で、世界広布新時代の「3・16」の集いにしていきましょう。

一念を定めて折伏

 永石 弘教・拡大といえば、女子部長も自ら、昨年12月に御本尊流布を成し遂げられましたね。本当におめでとうございます。
 伊藤 「3・16」へ向け、「何としても、池田先生に勝利の報告を!」と祈り抜いた結果です。心から、うれしく思います。
 長谷川 折伏を成就(じょうじゅ)する要諦(ようてい)について、先生は語られています。大切なのは、「決意です。一念(いちねん)が定まれば、必ず状況を開くことができる」と。
 竹岡 戸田先生が、牢獄の中でも看守を折伏されたことを通し、池田先生は、「折伏は、どこでもできる」と強調され、「まず、折伏をさせてくださいと、御本尊に懸命に祈り抜くことです。すると、そういう人が出てきます」とも教えてくださっています。
 伊藤 「ともかく、あらゆる人と仏法の対話をしていく」大切さも示されています。たとえ、入会に至らなくても、粘り強く、交流を深め、相手の幸福を日々祈り、対話を重ねていくことが肝要(かんよう)であると。
 永石 一緒に勤行をしたり、一緒に会合に参加して教学の勉強をしたりすることもできます。弘教に励む苦労は全て、自身の財産になると実感しています。
 原田 種をまき、大切に育てていけば、いつか花が咲き、果実が実るのは、自然の法則です。御聖訓に、「法華経は種の(ごと)(ほとけ)はうへての如く衆生(しゅじょう)は田の如くなり」(同1056ページ)とあります。あらゆる機会を通し、仏法を語り広げることが大切なのです。

いよいよ総仕上げ

 長谷川 一方、「人材の躍動」において重要なことは、「訪問激励」であり、「個人指導」です。学会としても、本年2月から毎月、「励まし週間」を設定し、最優先で「励まし」運動を推進していきます。
 原田 具体的には、「本部幹部会の中継行事」や「座談会の週」の前に、「励まし週間」を設定し、学会活動に挑戦できる方が、一人でも増えるよう、全リーダーが訪問激励に走っていく運動です。
 永石 懇談の中で、一緒に勤行・唱題に励み、信心の確信をつかめるよう、継続して励ましを送っていきたいと決意しています。
 原田 先生は、本部幹部会のメッセージの中で、現在連載中の小説『新・人間革命』第30巻「()(どき)」の章に続き、最終章となる「誓願」の章を執筆されることを発表されました。
 いよいよ総仕上げの時です。この時に生まれ合わせた私たちは、これまで以上の決意に燃えて、新たな戦いを起こしていこうではありませんか。

(2018. 1.11. 聖教新聞)

 

 

<13> 友人参加の朗らかな座談会に
出席者:原田会長、長谷川理事長、永石婦人部長、志賀男子部長、伊藤女子部長

 伊藤 今月17日で、阪神・淡路大震災から23年です。兵庫・大阪の会館では「『阪神ルネサンスの日』勤行会」を開催します。
 原田 全ての犠牲者の方々に対し、あらためて追善(ついぜん)回向(えこう)の題目を送ってまいります。この間の皆さまの奮闘を思うと、どれほどのご苦労があったことか。
 長谷川 池田先生はかつて、被災地の友に「人生は戦いです。幸福になるための戦いです」「(ほが)らかな人には、だれもかなわない。そして忍耐(にんたい)をもって生き抜いていただきたい」と大激励をされました。
 永石 先生からの励ましの言葉を胸に、多くの同志が頑張ってこられました。自分だけではなく、人々のため、社会のために貢献しながら偉大な人材城を同志は築いてこられました。
 原田 師弟一体で復興へ歩んでこられた兵庫・大阪の同志に学び、私たちも今いる場所で勝利の実証を示そうではありませんか。

折伏と対話の好機

 志賀 間もなく、今年最初の「座談会」が各地で開催されます。皆で今年の抱負や目標を発表し合うとともに、友人を招き、楽しく開催していきたいですね。
 原田 創価家族がはつらつと集い、語り合う座談会は学会の実像そのものです。折伏と対話の場でもあり、理解を広げる絶好の機会です。
 伊藤 その際にぜひとも活用していただきたいのが「SOKAチャンネルVOD」ですね。全地区に配布されている「モバイルSTB」も持ち運びに便利です。
 永石 VODでは、現在150を超える多彩な番組を視聴できます。友人の状況や悩み、将来の目標などに合った番組を事前に検討することも大切ですね。
 長谷川 友人の方々にも大きな感動を呼んでいるのは、何といっても信仰体験の番組です。
 永石 「母と子の(きずな) あなたがくれた勇気と希望」や「笑顔記念日〜『歓喜の劇』を演じた大女優=`」は、家族に降りかかる困難を信仰で乗り越えていく婦人部員の姿を描いています。その、けなげな生き方に、涙ながらに視聴される方も多くいらっしゃいます。
 志賀 一人の青年が自らの人間革命に挑みながら、食堂を発展させるドラマが描かれた「名物もつ煮 三代目奮闘記――自分が変われば環境が変わる」も、対話の場で活用されています。青年世代にぴったりの内容に「自分も信仰を通して成長したい!」との声も相次いでいます。
 長谷川 「人生は、これからだ!〜信仰に出あった壮年のドラマ」では、人生の折り返し地点で学会に入会した壮年の体験を収録。同世代に共感を広げています。
 原田 御書には「道理証文よりも現証にはすぎず」(1468ページ)と仰せです。信仰に励み、「信心即生活」「仏法即社会」の原理を体現する学会員の「体験」こそ、生きゆく希望となり、広布拡大の最大の推進力となります。
 志賀 友人参加の座談会には、これらの体験談をはじめ、芸術部や教育部などによる「VODセミナー」など、友人向けの番組が多く収録されているカテゴリー「よくわかる創価学会」の番組がおすすめです。
 永石 また、カテゴリー「世界に広がるSGI」も、好評です。仏法を実践する世界各国の同志の生き生きとした姿に、生命尊厳の仏法を根幹とするSGIの哲学、運動の素晴らしさが伝わってきます。海外のメンバーが朗々(ろうろう)と勤行・唱題をする姿に新鮮な驚きを覚える方も多いようです。
 伊藤 まさに、学会が世界宗教として大きく発展している姿の象徴ですね。
 志賀 また、カテゴリー「池田先生の行動と軌跡」では、世界から称賛される、池田先生の平和・文化・教育運動を多角的に紹介しています。
 長谷川 ゴルバチョフ元大統領、マンデラ元大統領、松下幸之助氏ら、世界的な著名人と、池田先生との交流を特集した番組など、充実の内容となっています。
 原田 国境や民族などの違いを超えて平和・友好の道を開いてこられた先生の行動こそ、仏法が説く人間主義の真髄(しんずい)です。生き方の規範(きはん)です。番組を通し、堂々と師匠の正義、師匠の偉大さを語っていきましょう。
 伊藤 本年末までの期間限定で、好評の3番組とネットCM2本を創価学会公式ホームページ「SOKAnet」内の特設視聴ページ「ネットでVOD」から見ることができます。
 志賀 これらの番組はパソコンやスマートフォンがあればいつでも、どこでも見ることができます。ぜひ、活用してください。
 原田 池田先生は「座談会とは、人間と正しい信仰とを結びゆく、最も民主的な語らいの場です。そして、希望と確信ある人生を勝ちゆくための強き発条(バネ)なのです」と教えてくださいました。朗らかな座談会から、拡大の突破口を開いてまいりましょう。

咳エチケット励行

 伊藤 さて、現在、インフルエンザが大きく流行しており、全国各地で「警報」が発令されています。
 永石 インフルエンザとの診断があった場合は、医師の指示に従い、決して無理をせず休養をとりましょう。感染拡大の恐れもあります。会合参加も含め、外出は控えてください。参考までに、学校保健安全法では、出席停止期間を「発症した後5日を経過し、かつ、解熱(げねつ)した後2日(幼児にあっては3日)を経過するまで」としています。
 伊藤 厚生労働省では、感染症予防のための「(せき)エチケット」として、人が集まる場所で、咳やくしゃみをする時は「マスクを着用する」「ティッシュ・ハンカチで(くち)・鼻を(おお)う」「(そで)で口・鼻を覆う」ことを呼び掛けています。
 原田 また、朝の冷え込みが激しい季節です。毎日、聖教新聞を配達してくださる無冠(むかん)の友の皆さまの健康・無事故を、皆で真剣に祈っていきましょう。

(2018. 1.15. 聖教新聞)

 

 

<14> 華陽姉妹は青年拡大の原動力
出席者:原田会長、永石婦人部長、竹岡青年部長、伊藤女子部長、堀 関西女子部長、鹿野(しかの) 北海道女子部長

 永石 伊藤女子部長や方面女子部長などのリーダーが、率先して折伏を実らせる中、各地の女子部から、「近年最高の拡大ができています!」との喜びの声が相次いでいますね。
 竹岡 「3・16」60周年の世界青年部総会へ、男女青年部は、広布後継(こうけい)の使命に燃えて、勇んで拡大に挑戦しています。
 伊藤 池田先生は、教えてくださいました。「後継たる男女青年が先駆(せんく)し、戸田先生が生涯(しょうがい)願業(がんぎょう)と定められた七十五万世帯の大折伏を成就(じょうじゅ)できた。恩師のもとで行われた歴史的な3・16広宣流布の記念式典≠ヘ、その集大成であったのだ」と。
 竹岡 私たちは今一度、拡大の勝利の結果こそが、総会の大成功につながることを確信し、勇気の対話に挑んでまいりたい。
 鹿野 北海道では、9年前に入会した県女子部長の活躍が、大きな反響を呼んでいます。
 伊藤 複雑な家庭環境の中で育った彼女は、入会以来、一緒に暮らす妹と祖母を折伏。昨年は4年越しの対話の末に、同級生を入会に導くことができました。
 鹿野 彼女は今、メンバー一人一人が、信心の原点を築けるよう、それぞれの「初めて」に挑戦しようと訴えています。友人の入会希望、聖教新聞の拡大、友人の会合参加など、目標はさまざまですが、一人一人が勇気を出して挑戦し、一歩前進を遂げています。
  関西では、婦人部の皆さまに応援をいただき、離れて暮らす父親に、御本尊流布をしたメンバーの話が感動を広げています。
 伊藤 いろいろな葛藤(かっとう)がある中で、題目をあげ抜き、「今こそ、お父さんに感謝を伝えよう」と決意した彼女は、2年ぶりに父親と再会。「一緒に、御本尊に祈ろう!」と真心を込めて思いを伝え、本年の1月2日に、御本尊流布をすることができました。
 永石 先生は、「青年拡大の大いなる原動力は、華陽(かよう)姉妹(しまい)である。女子部が一人立てば、『希望の門』が開かれる。家庭に地域に、職場に社会に、さらに世界に未来に、妙法の(さち)の花は、幾重(いくえ)にも咲き広がっていくのだ。さあ、太陽の婦人部を中心に、皆で応援しよう!」と言われました。
 原田 「栄光の年」の開幕に当たり、永遠の栄光を勝ち開く要諦(ようてい)は、「人を育てること」であり、「若き命を(いつく)しみ伸ばすこと」であるとも述べられています。一人を大切にし、励まし抜く中に、「栄光の年」の勝利があります。

「新しい力」が躍動

 竹岡 その「栄光の年」の初陣(ういじん)を飾り、新たな人材が躍動するのが、女子部の「ロマン総会」です。明るくにぎやかな、この集いは、池田先生の誕生月を飾る新しい伝統です。
 伊藤 現在、ロマン総会を開催している関西では、早速(さっそく)、新しい(ちから)≠フ歓喜(かんき)の体験が、新たな拡大の力≠ノなっています。
  昨年のロマン総会に初めて参加した、女子ボクサーのメンバーは、その場で、「チャンピオンになります!」と決意を披歴(ひれき)。その後、折伏にも挑み、2人の友が入会を決意しました。さらに、念願の「東洋太平洋チャンピオン」に輝くことができ、本年のロマン総会にも参加。夢である「世界王者」へ、新たな一歩を踏み出しています。
 鹿野 北海道でも、過去最高の結集を目指し、各地で、婦人部の方々と「サンフラワー会議」を開催。婦女一体の訪問・激励を重ね、先生の卒寿(そつじゅ)の誕生月・1月を祝賀しようと勢いが増しています。
 原田 今回の総会で配られるロマンカードに刻まれた御文(ごもん)は、「法華経を信ずる人は・さいわいを万里(ばんり)(そと)よりあつむべし」(御書1492ページ)ですね。
  はい。南条時光の姉である重須殿(おもすどの)女房が、お正月に、ご供養をしたことへの御礼の手紙です。
 原田 日蓮大聖人が、何よりもたたえられたのは、法華経のために尽くそうという「弟子の心」です。その健気(けなげ)で真剣な「心」により、あらゆるところから(さいわ)いが集まってくると、温かく励まされているのです。
 永石 先生は、この御文を通し、「強き信心とは、強力な磁石のように、幸いを万里の外より集める力である」と言われています。
 原田 青年時代は、悩みが尽きない時かもしれません。しかし、「広宣流布のために戦おう!」「学会と共に生きよう!」と誓い、生き抜く時、無量(むりょう)福徳(ふくとく)が積まれていくのです。最高に価値ある人生を生きていくための信心なのです。

世界一のスクラム

 竹岡 ありがたいことに先生は、「3・16」に向け、弘教拡大に走る青年部のために、「大白蓮華」掲載の講義「世界を照らす太陽の仏法」を、「わが愛する青年に贈る」と題して開始してくださいました。
 鹿野 青年部が「勇気」をもって、「世界青年部総会」へ進むための大激励であると思います。先生の期待に、感動で胸がいっぱいになりました。
  講義の中で先生は、「勇気は、遠くにあるのではない。十界(じっかい)互具(ごぐ)のわが生命の中に、厳然(げんぜん)とある。老若男女を問わず、誰でも勇気は出せるのです。題目の師子吼(ししく)で自身の弱い心を打ち破るのです。諦めの壁を乗り越えて戦っていくのです。そして自他共の幸福を願って勇気の対話を実践していくことが慈悲(じひ)に通じていくのです」と訴えられています。
 伊藤 私たち女子部は、「勇気は自分の中にある」ことを確信し、自他共の幸福のため、信心の歓喜をありのままに語っていきます。そして、華陽のスクラムの大拡大で、60周年の「3・16」と、広宣流布大誓堂完成5周年の「11・18」を祝賀していきます。
 原田 世界一の若き女性の平和と希望のスクラムの構築を、私たちも全力で応援していきます。

(2018. 1.18. 聖教新聞)

 

 

<15> 地球を包む平和と幸福の連帯
出席者:原田会長、長谷川理事長、永石婦人部長、志賀男子部長、伊藤女子部長

 志賀 「世界宗教」へと飛翔(ひしょう)する創価学会。その原点の一つが、1975年(昭和50年)1月26日、グアムで開催された第1回「世界平和会議」です。
 伊藤 「SGI(創価学会インタナショナル)」が結成された会合ですね。
 志賀 現在の192カ国・地域に広がる連帯の出発点ともいえる集いです。
 永石 当時、集まったのは、世界51カ国・地域から158人のメンバーでした。席上、池田先生は強調されます。「ある面から見れば、この会議は小さな会議であるかもしれない。また、各国の名もない代表の集まりかもしれません。しかし、(いく)百年後には今日のこの会合が歴史に燦然(さんぜん)と輝き、皆さんの名前も、仏法広宣流布の歴史に、また、人類史に、厳然(げんぜん)と刻まれゆくことを私は信じます」
 原田 さらに、「皆さん方は、どうか、自分自身が花を咲かせようという気持ちでなくして、全世界に妙法という平和の(たね)()いて、その尊い一生を終わってください。私もそうします」と語られました。この言葉を胸に、世界の同志は立ち上がり、世界広宣流布という未聞(みもん)の大事業を推し進めてこられたのです。

示唆に富んだ提言

 志賀 先日、2017年のノーベル平和賞を受賞した国際NGO「ICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)」のフィン事務局長らを総本部に迎えました。
 原田 受賞をお祝いすると、事務局長は、「祝意(しゅくい)の言葉をいただき、ありがとうございます。ですが、皆さんもICANですから、私からもおめでとうございます≠ニ申し上げたいと思います」と言われ、SGIが果たしてきた役割の大きさを強調されました。
 伊藤 SGIは、07年以来、ICANの国際パートナーとして、共に運動を展開してきました。たとえば、ICANの協力を得て制作した「核兵器なき世界への連帯」展は、19カ国81都市を巡回。核兵器禁止条約の重要性を伝える短編アニメも、インターネット上で公開しています。
 志賀 これらの多くが、83年から毎年、1・26「SGIの日」を記念して発表される、池田先生の平和提言を受けてのものです。
 原田 提言は、本年で35周年となります。「毎年、新鮮で示唆(しさ)に富んだ提言を発表し続けていることを高く評価します。地球的なスケールで、これほど持続的に取り組んでいる人はいません」(ICANの母体となった核戦争防止国際医師会議の創設者の一人、バーナード・ラウン博士)と言われるように、世界の識者から注目されています。
 長谷川 SGIの大発展は、先生の地球大の平和行動、そして草の根の民衆の運動があったからこそです。先日の本部幹部会で活動報告をしたメキシコの婦人部長も、創価の哲学を胸に、職場、地域で、大きく信頼を広げてきました。
 原田 そうした皆さんの活躍もあり、ラテンアメリカの各国で核兵器の使用・製造・取得などを禁止した「トラテロルコ条約」の調印の舞台となったメキシコ市の「三文化広場」に、条約調印50周年と、戸田先生の原水爆禁止宣言60周年を記念する銘板(めいばん)が設置されたのです。
 永石 「三文化広場」は、メキシコにとって、大変に意義深い土地だと伺いました。底に、戸田先生の銘板が刻まれたということは、それだけSGIに深い信頼が寄せられているという証左(しょうさ)ですね。
 原田 池田先生は、小説『新・人間革命』第30巻の最終章となる「誓願(せいがん)」の章の執筆に当たり、「SGIが目を見張る大発展を遂げ、世界宗教として地球社会を照らしゆく軌跡と、未来までの展望」をとどめていくと、言われました。地球を包む平和と幸福の連帯であるSGIのさらなる発展のため、私たちは一層、力を尽くしていきたい。

「教授講座」を開催

 伊藤 今月の27・28日に、「教学部教授講座」の中継行事が開催されます(日時・会場の詳細は各県・区ごとに決定)。
 永石 今回は、「釈尊(しゃくそん)因行果徳(いんぎょうかとく)二法(にほう)は妙法蓮華経の五字に具足(ぐそく)す我等()の五字を受持(じゅじ)すれば自然(じねん)()因果(いんが)功徳(くどく)(ゆず)(あた)(たも)う」(御書246ページ)など、「観心本尊抄(かんじんのほんぞんしょう)」を学びます。
 長谷川 南無妙法蓮華経の受持によって、誰もが自身に(そな)わる仏界をあらわすことができるという、日蓮仏法の極意(ごくい)ともいうべき「受持即観心」が明かされた御文ですね。
 原田 対象の方は、求道(きゅうどう)の心を燃やし、御書と教材(聖教新聞1月23日付)を持参して、ご参加ください。
 永石 また、受験シーズン本番を迎え、本人はもちろん、ご家族にとって、最も大切な時期となりました。婦人部としても、受験直前は、「会合をお休みしてもいい」と言ってあげたり、周囲には「長電話をしないように」と伝えるなど、本人から言いづらいこともありますので、受験生の家族の方に、十分に配慮をしていきたいと思います。
 長谷川 正役職やリーダーの方の場合、その期間だけは、連絡や部員さんへの訪問を、他の幹部が代わるなどして、家にいてあげられるようにしていくことも必要ですね。
 原田 ご家族の方が、直接的に何かできるわけではないかもしれませんが、思春期のお子さんにとっては、言葉を交わさなくても、家族が家にいるだけで、不安が解消される場合もあるでしょう。また、家族の方が、題目を送る時間もできます。時に、親子で一緒に祈るなど、受験は、互いの信心を深める機会にもなります。受験生と、その家族に、一層の心配りをしていきましょう。

(2018. 1.25. 聖教新聞)

 

 

<16> 拡大は一人への励ましから
出席者:原田会長、長谷川理事長、永石婦人部長、竹岡青年部長、伊藤女子部長

 竹岡 池田先生が、今年も1・26「SGIの日」を記念し、提言を発表されました。「人権の世紀へ 民衆の大河(たいが)」と題し、仏法の視座(しざ)から、核廃絶、環境問題、また人権文化の建設など、地球的規模の課題の解決に向けて論じられています。
 伊藤 本年は提言の発表開始から35年を刻みます。青年部でも、毎年発表される提言を通し、先生の平和哲学を真剣に学んでいます。
 長谷川 これまでも先生の提言には、国内外の識者から賛同の声が寄せられてきました。またメディアでも取り上げられ、大きな注目を集めてきました。
 永石 池田先生の平和思想の根底にあるのは、民衆一人一人を守りながら、生命の尊厳(そんげん)を踏みにじる勢力と徹底して戦い抜かれた牧口、戸田両先生の信念と行動です。
 原田 提言で、先生が一貫して訴えてこられた柱の一つが、核兵器の禁止と廃絶です。核兵器は絶対悪≠ニの戸田先生の「原水爆禁止宣言」を、池田先生が受け継いだものです。
 永石 昨年、ついに国連で核兵器禁止条約が採択されました。条約制定を求める活動を続けてきたICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)に対し、ノーベル平和賞が贈られたことも大きな話題となりました。
 伊藤 SGIは、ICANのフィン事務局長が「友情に根差したICANとSGIの緊密な連携が、禁止条約の実現、またノーベル平和賞の受賞につながったと思います」と述べていたように、国際パートナーとして、行動を共にしており、深い信頼関係で結ばれています。
 原田 核兵器禁止条約は、グローバルな市民社会の後押しで採択されました。恩師の遺訓(いくん)を胸に、池田先生が長年にわたり推進してこられたことが一つ一つ、現実のものとなってきている――その紛れもない事実を改めて実感し、深い感動を禁じ得ません。
 竹岡 今回の提言で先生は、平和と共生の地球社会の創造について「その挑戦を成し遂げる原動力は民衆の連帯にあると、私は確信してやまない」と強調されています。先生が示してくださった平和の道、共生の道を世界の友と手を取り合い、さらに広げていく決意です。

「会合革命」と両輪

 伊藤 いよいよ、学会伝統の「二月闘争」がスタートです。
 原田 1952年(昭和27年)、24歳の池田先生は、蒲田支部で拡大の陣頭指揮を執られました。先生は組織の最前線に飛び込み、激励に次ぐ激励を重ねられました。勇気と希望を送る先生の闘争に皆が奮起。不可能と思われていた「壁」を破り、広宣流布の突破口を開いたのです。
 伊藤 池田先生は「戸田先生のおかげで、偉大な大聖人の仏法に巡りあい、正しき人生の道を知ることができた。広宣流布の拡大をもって、その師匠の大恩に報いていくのだ」と、当時、報恩(ほうおん)の決意で戦ったことを述懐(じゅっかい)されていますね。
 長谷川 先生は「『師のために』戦うから、本当の底力が出せる。『師弟不二(ふに)』なればこそ、いかなる苦難も恐れず、生命の最極(さいごく)の軌道を進める」と教えてくださっています。
 原田 池田先生が二月闘争で焦点を当てたのが、現在の「ブロック」に当たる最前線の「組」でした。「組2世帯の弘教(ぐきょう)」という具体的な目標を設定したのです。私たちも、目標を明確に定め、これまでの自身の限界を突破する戦いにまい進してこそ勝利することができます。
 永石 この2月には、「励まし週間」も初めて実施されます。訪問・激励、個人指導に徹し、一人一人に寄り添う対話に努めていきたいですね。
 長谷川 期間中は、会合や打ち合わせをなくすなど、組織として具体的な工夫も大切です。「会合革命」との両輪(りょうりん)で、励まし運動を進めていきたいと思います。
 原田 私も先日、秋田、徳島を訪れた際、同志宅を訪問させていただきました。リーダー自ら足を運び、励ましに徹する中で、「勤行・唱題を実践する人」「会合に参加する人」「広布拡大に挑戦する人」を着実に増やしてまいりたい。苦悩に沈む一人を励ますこと、新たな一人が信心で立ち上がることから、地域広布の無限の可能性が広がります。
 竹岡 折伏もまた、目の前の一人に対する「励まし」が根本(こんぽん)です。青年部は、3月に行われる世界青年部総会へ、自他共(じたとも)の幸福を目指し、(えん)する友に友情と連帯を広げてまいります。
 原田 「伝統の2月」から「師弟勝利の3・16」へ、日々の真剣な祈りと、一対一の地道(じみち)な対話を軸に、全てのリーダーが地域を走り抜いてまいりたい。今こそ、池田門下が一丸となって戦い、拡大の金字塔を打ち立てていこうではありませんか。

金銭の貸借は厳禁

 長谷川 社会では詐欺などの犯罪、金銭トラブルが横行し、手口がますます、巧妙化しています。そこで改めての確認ですが、学会は、戸田先生の時代以来、「会員間の金銭貸借(たいしゃく)」は禁止であり、厳格に(いまし)めています。借りる側が悪いのは当然として、貸す側もよくありません。
 竹岡 小説『新・人間革命』第8巻「清流」の章には「そもそも戸田城聖が、会員間の金銭貸借を厳しく禁じたのは、そのために組織が利用されることを防ぐためであった。また、金銭関係のもつれが組織に波及(はきゅう)し、怨嫉(おんしつ)などを引き起こすことになるからである」と明確に書かれています。
 永石 清浄(せいじょう)な学会の組織を発展させゆくために不可欠な、永遠の指針ですね。
 原田 御書に「月月・日日につより(たま)へ・すこしもたゆむ心あらば()たよりをうべし」(1190ページ)と仰せです。ゆえに、魔を寄せ付けない強盛(ごうじょう)な祈りが大切です。皆で声を掛け合い、広布一筋(ひとすじ)の人生を歩んでいきましょう。

(2018. 2. 1. 聖教新聞)

 

 

<17> 青年の等身大の体験に共感
出席者:原田会長、長谷川理事長、永石婦人部長、志賀男子部長、伊藤女子部長

 伊藤 常勝の青空のもと、「関西総会」の意義を込めた「本部幹部会」が4日、大阪府豊中市の関西戸田記念講堂で盛大に開催されました。
 永石 来日中のアメリカSGIの代表201人も参加し、「伝統の2月」を飾る素晴らしい集いでした。
 志賀 実は今回、訪日の希望者を募ったところ、アメリカ全土から、たくさんの応募があったそうです。その中から選抜された青年たちだからこそ、全てのメンバーの思いも背負って、戦い抜こうと決意し、この1年間で、合計577世帯の御本尊流布を成し遂げ、来日を果たしました。
 伊藤 そのアメリカ青年部の代表が、新しい同部の歌「正義の師子(しし)の誓い」を合唱した際には、感動で胸が震えました。師に世界広布を誓う熱い思いが、強く伝わってきました。
 原田 「我らは師子と立つ」「決して負けない/決して退かない/これこそ我らの誓い」と力強く歌う姿は、世界広布の洋々たる未来を象徴しているかのようでした。池田先生が、「世界広布の永遠の原点」と定めたアメリカの天地に今、多くの地涌(じゆ)若人(わこうど)厳然(げんぜん)と立ち上がっていることを心から実感しました。
 永石 先生は、「わが愛する青年に贈る」と題した、大白蓮華で連載中の講義「世界を照らす太陽の仏法」の中で、創価後継(こうけい)の男女青年部は、「師子王の集い」であると断言されています。
 長谷川 「師子王」とは、仏の偉大な生命をたとえたもので、「何ものにも負けない」「断じて勝つ」境涯(きょうがい)のことです。アメリカ青年部が作成した歌詞には、この「師子」の心が、あふれていました。
 原田 総会を大拡大で飾った関西の同志の、折伏の歓喜(かんき)も爆発していた幹部会でした。9日から13日の中継(会場と時間は、各県・区で決定)を楽しみにしていただければと思います。

幸福を広げる連帯

 永石 「栄光の年」が開幕し、各地で行われた女子部の「ロマン総会」が大成功で終了しました。どの地にあっても、女子部の皆さんの(うるわ)しい励ましのスクラムが光っていました。
 長谷川 先生も、寒い中、友の喜ぶ姿を思い浮かべて準備に奔走(ほんそう)する女子部の皆さんの奮闘を最大にたたえられ、「乙女(おとめ)たちの(にぎ)やかなスクラムは、世界へ未来へ、(さち)(はな)を広げゆく平和の大地なのだ」と呼び掛けてくださいました。
 伊藤 先生の温かな励まし、そして各部の皆さまの応援のおかげで、歓喜の総会となりました。御書に「仏になるみちは善知識(ぜんちしき)にはすぎず」(1468ページ)と仰せの通り、()き友と支え合い、励まし合う中にこそ、「一生成仏」という確かな幸福への軌道があると確信しています。
 原田 孤独や不安が渦巻く現代社会にあって、幸の連帯を広げる女子部の皆さんが、どれほど尊貴(そんき)な存在であるか。共に悩み、共に祈り、共に笑い、共に前進する。その歩みは、必ずしも華やかではないかもしれません。けれども、その着実な草の根の語らいにこそ、時代を開く鍵があります。どうか、これからも楽しく朗らかに華陽のスクラムを広げていただきたい。

宝のように大切に

 長谷川 さて、聖教新聞の「PR版」(春季号)が完成しました。今回は、オールカラー8ページ建てで、持ち運びに便利なタブロイド判(通常の2分の1の大きさ)となっています。
 原田 「PR版」は、聖教新聞の魅力を、より多くの方に知っていただくために作成しているものです。
 この春季号では、「3・16」60周年記念の「世界青年部総会」に向かって躍動する、「青年」を特集しています。
 長谷川 池田先生の、青年への「励ましの指針(ししん)」をはじめ、日本中、世界中で活躍する「創価の青年」の姿が紹介されています。
 永石 早速、PR版を読んだ友人から、「学会には、素晴らしい青年がたくさんいますね」「若い人たちの、はじける笑顔が印象的です」「青年へのまなざしが温かいですね」などの感想が寄せられています。
 志賀 聖教新聞の購読者の方は語っていました。「いつも、学会員の方々の強い(きずな)と優しさを感じています。皆さまの生き方に、大きな感銘を受け、参考にさせてもらっています」
 原田 「文化・芸術への視野が広い聖教新聞を読むたびに、感動しています」と言う方もいます。学会の真実の姿を伝える「PR版」を通じ、平和と幸福の()を、さらに大きく広げていきましょう。
 志賀 また、このたび、青年部体験談特集「RUN IT!」(第三文明社)が発売となりました。
 伊藤 これは、聖教新聞や大白蓮華に掲載された青年部員の体験談を、まとめた冊子(さっし)です。おしゃれなデザインが特徴で、日本、世界の15人の青年の体験が紹介されています。
 志賀 等身大の青年の姿と、青年が信仰を実践する意味などが描かれ、多くの人に納得と共感を呼ぶこと間違いなしです。
 原田 「青年を(たから)のごとく大切に」――これが先生に教えていただいた、学会の永遠の理念です。先日、社会部の会合に出席した折も、ゲーム・デザイナーの男子部員、救命救急士の女子部員と、社会で大きく実証を示す2人の青年の体験を伺い、深く感銘しました。
 長谷川 学会は今、青年が躍動しています。池田先生が心血(しんけつ)を注いで育成してきた青年が(おど)り出ているのです。
 原田 さあ、3月の「世界青年部総会」へ、頼もしい青年たちと共に、世界広布の()(どき)も高らかに、勢いある前進を続けていこうではありませんか。

(2018. 2. 8. 聖教新聞)

 

 

<18> 拡大の金字塔で新時代開く
出席者:原田会長、徳渕 総大阪婦人部長、広崎 総兵庫長、酒井 総京都婦人部長、北乾(きたいぬい) 奈良総県婦人部長、小代(こしろ) 和歌山総県青年部長、戸田 滋賀総県青年部長、海崎(かいざき) 福井総県長

 原田 このたびの福井県、北陸を中心とした日本海側各地の豪雪で被害に遭われた方々に、心からお見舞い申し上げます。学会としても、災害対策本部を設置し対応に当たっています。
 海崎 現地でも学会本部と連携を取りながら被災状況の確認や会員・家族の激励に取り組んでいます。皆が「変毒為薬(へんどくいやく)」できるよう強く祈るとともに、励ましに全力を挙げてまいります。
 原田 去る4日、拡大と前進の息吹(いぶき)あふれる「関西総会(本部幹部会)」が開催されました。運営などで尽力いただいた方々にも心から御礼申し上げます。
 広崎 関西の2府5県、全てが「ブロック1」を超える拡大で総会を迎えました。一人一人が題目根本に、自身の「壁」を破った結果です。
 原田 方面長、方面婦人部長をはじめ、青年部のリーダーも続々と弘教(ぐきょう)成就(じょうじゅ)されたと聞きました。リーダーが率先し、各部が一丸となっての前進は、広布拡大の模範です。
 酒井 「勝利の結果で先生にお応えしよう」と団結できました。一人一人と池田先生との師弟の(きずな)こそ関西の強さです。総会の開催が発表されて以来、「じっとしていられない!」と、毎日が折伏、毎日が励ましの日々でした。
 徳渕 第一線では自身の戦いを赤裸々(せきらら)に語り、励まし合い、にぎやかに対話に挑戦しました。だからこそ全員が大歓喜で総会を迎えられたのだと思います。

一家和楽のドラマ

 北乾 婦人部では「グループ」が前進の原動力になりました。奈良のある地区では、グループでの訪問・激励を通し、活動に励むようになった方がいました。昨年、唱題の実践で大きな体験も積み、その姿を見ていたお子さん2人が新年に入会。一人一人に光を当てるグループは、まさに励ましの最前線≠ナす。
 酒井 京都のある婦人部の方は、小説『新・人間革命』に学び、先生の指導の通り、未入会のご主人に対し聡明に、誠実に接することを心がけてきました。そして、苦楽を共にしてきたご主人に真心を込めて語り掛け、入会に導くことができました。実に50年越しの祈りが通じたのです。
 原田 「一家和楽(わらく)の信心」は「創価学会永遠の五指針」の第一に掲げられた指標です。一家和楽のドラマの一つ一つは、それ自体が偉大なる広布史です。まさに「未来までの・ものがたり(物語)」(御書1086ページ)です。
 徳渕 ヤング・ミセスも奮闘しました。大阪のあるメンバーは、友人の子育ての悩みを聞いた際、勇気を出して仏法対話。友人も唱題の実践を通して、見違えるように元気になり、歓喜の中、入会されました。
 原田 池田先生は総会へのメッセージで「みんなは地涌(じゆ)菩薩(ぼさつ)だ。そう決めて、祈り、楽しく語ってごらん。必ず、大勢の眷属(けんぞく)が現れて仏の陣列(じんれつ)に集ってくるよ」との、戸田先生の言葉を紹介されました。この通りの実践をされているのが、関西の尊き婦人部の皆さんです。
 海崎 壮年部も黄金柱≠フ決意で拡大に取り組みました。福井の70代のリーダーは、自身の拡大の目標に挑戦するとともに、個人指導にも徹して取り組んでいます。総会に向けても、仕事で知り合った2人の青年に弘教を成就しました。
 原田 生涯青春≠フ心意気で率先する壮年部の姿は、まさに信心のかがみです。
 戸田 滋賀では82歳の壮年部の方の戦いが波動を呼びました。その方も総会を目指す中、昨年2人の方を入会に導きました。うち1人は20代の青年です。

一人ももれなく

 広崎 拡大の戦いでは特に、後継の青年部が大躍進しました。
 原田 男子部、女子部、学生部が折伏日本一≠達成したと聞きました。青年が育っているところには未来があります。
 戸田 滋賀に競走馬の調教に従事する圏男子部長がいます。彼は2年連続で弘教を成就。担当する競走馬が重賞レースで勝利するなど職場でも実証を示しています。「折伏に励めば仕事でも必ず結果が出る」と語る姿を通し、周囲の多くのメンバーが立ち上がっています。
 小代 和歌山のある男子部員は、先輩からの(たび)重なる激励に奮起し折伏に挑戦。初めての本尊流布が実りました。その直後、自営業の彼のもとに人手が足りなくなるほどの仕事が舞い込んできました。他にも、家族の大病を唱題と折伏で乗り越えた体験なども生まれています。
 海崎 福井の男子部メンバーは、故郷・大分県の友人に折伏が実りました。この弘教のため、福井から大分へ、圏男子部長をはじめ4人の男子部が駆け付けてくれたのです。
 酒井 女子部では、(さち)のスクラムを広げる仏法対話に多くのメンバーがはつらつと挑戦しましたね。
 徳渕 大阪の総区女子部長の折伏体験が反響を呼びました。彼女は、病と闘う友人に励ましを送り続け、入会に導きました。その後、友人は病魔を克服し、唱題の功徳(くどく)を確信。2人そろって、セミナーで体験発表をしました。入会間もないメンバーの「苦しい体験も使命を果たすためにあることに気付きました。創価学会と出あい、私は今、幸せです」との言葉に、参加者は感動で胸がいっぱいになりました。
 広崎 兵庫の華陽リーダーは、3月11日に開催される「世界青年部総会」のアピール映像を見た友人から「ぜひ、私も参加してみたい」と言われ、見事、弘教が実りました。
 酒井 京都の女子地区リーダーは、励ましを送ってきた友人と、女子部の集いに参加。友人は、女子部員の信仰体験や励ましに真剣に耳を傾け、涙を浮かべていたそうです。終了後、「温かい人ばかりでとてもよかった」と語り、後日、晴れて入会されました。
 小代 壮年・婦人部の方々の題目、日頃からの全面的な大応援があってこその結果です。心から感謝いたします。
 北乾 共に祈り、共に動く中で、私たちの方も自らの青年時代の原点を思い出し、元気をもらうことができました。
 戸田 関西青年部は、池田先生の期待を全身で感じながら勢いを加速させ、「世界青年部総会」をさらなる人材拡大で迎えてまいります。
 海崎 壮年・婦人部も一人ももれなく≠フ精神で青年を励まし、青年部総会の大結集に向け全力を挙げていきます。

SGIメンバーと

 小代 アメリカ青年部を迎えて開かれた「世界広布新時代 関西ワールド総会」も、10会場の全てで大成功でした。
 北乾 奈良では全地区で、ワールド総会に向けて題目の目標を決め、達成するごとに折り鶴を一つ作成する取り組みに挑戦。その折り鶴100羽で作った首飾りをアメリカ青年部の一人一人に贈り、大変に喜んでいただきました。この運動を通じて起きた唱題の(うず)が原動力となり、多くの勝利のドラマが生まれました。
 広崎 兵庫の尼崎でのワールド総会にも多くの友人が参加。アメリカ青年部のメンバーは会合終了後、すぐに対話の輪の中に入ってくれました。体験を語りながら、質問にも丁寧に答えてくれ、入会を希望する方が相次ぎました。

新しい人材に光を

 原田 池田先生は関西の皆さまに、「これから、どれほど幸福と栄光の物語が(つづ)られゆくことか。私の心を高鳴ります」とメッセージを贈られました。新会員の方々、さらに今回の総会を機に立ち上がった方々が、「信心、活動を通してこれだけ幸せになりました!」と胸を張れるまで、激励を送っていきたいと思います。
 徳渕 今年7月には関西の歌「常勝の空」誕生から40周年の佳節(かせつ)を迎えます。
 北乾 「常勝の空」を歌う時、私たちの心は先生と共にあります。その精神は永遠に変わりません。
 原田 今回の総会では「折伏の大関西」を満天下に示しました。「常勝の空」を高らかに歌い、「いざや前進 恐れなく」の気概(きがい)で、さらなる拡大、前進を続けることを世界中の同志、そして池田先生が見守っておられます。

(2018. 2.12. 聖教新聞)

 

 

<19> 一番苦労した人が一番幸福に
出席者:原田会長、落合 農漁光部長、奥谷 農漁光部女性部長、竹岡青年部長、伊藤女子部長

 竹岡 本年から「創価新報」では、「動画」の配信がスタートしました。
 奥谷 青年部の機関紙らしい取り組みですね。「映像」には、文字や写真だけでは伝わりにくいことを伝える、分かりやすさとインパクトがあります。
 原田 早速、大きな反響が寄せられています。最新号(2月7日付)では、「3・16」60周年の「世界青年部総会」のための紙面が企画されています。広布後継の青年たちが集う、大事な総会が大成功するよう、壮年・婦人部も、しっかりと応援していきたい。
 伊藤 動画には、60年前の「3・16」の式典の模様が描かれた小説『新・人間革命』第12巻「後継」の章についての、池田主任副会長へのインタビューが収録されています。
 竹岡 創価新報1面に掲載されている「QRコード」を読み取っていただくと、映像が閲覧できます。会合や懇談などでも、視聴いただければと思います。

「食」は一切の土台

 伊藤 本年は、農漁光部の結成から45周年の佳節(かせつ)を迎えますね。
 原田 「農漁光部の日」の淵源(えんげん)である1977年(昭和52年)2月17日、池田先生は訴えられました。「私たちが、断じて、国土の宿命を転換するのだ!≠ニ、決然と立ち上がり、地涌(じゆ)菩薩(ぼさつ)の底力を発揮していくならば、三世十方(さんぜじっぽう)の仏菩薩にも(まさ)る力が涌現(ゆげん)します」と。農漁光部の皆さまは、この通りに、幾多(いくた)の試練を勝ち越えてこられました。
 落合 今、農漁業を取り巻く環境も大きく変化しています。特に近年は、ユネスコの無形文化遺産に登録された「和食」が世界的ブームとなり、日本の農林水産物の輸出額は、5年連続で過去最高を更新し、8000億円を超えています。
 奥谷 一方、少子化による後継者不足など課題もあります。AI(人工知能)やIoT(モノのインターネット)が、効率化などの面で農漁業を画期的に変え始めてもいます。私たちはスローガンに「希望の新時代は我らの農漁村から!」と掲げていますが、その意義は大きいと実感します。
 原田 先生は言われています。「全ての民衆が平和と幸福を享受(きょうじゅ)するには、『食』を生産する農漁業が一切の土台となります。私たちの生命の営みは、『食』を生産する方々の尊き尽力(じんりょく)によってこそ成り立っているからです。この一点において、農漁村にこそ、最大の感謝と最敬礼が捧げられるべきであります。これが、正しき『人間の道』であり、『生命の道』です」
 伊藤 「食には(みつ)の徳あり、(ひとつ)には命をつぎ・(ふたつ)にはいろをまし・三には力をそう」(御書1598ページ)との御聖訓(ごせいくん)を通し、「生命を維持」「健康を増す」「心身の力を盛ん」にする「食」は、まさに「命」であるとも言われています。
 落合 社会の未来、農漁業の行く末を俯瞰(ふかん)した先生の哲学に今、多くの方から共感と称賛の声が寄せられています。農漁光部は、これからも、それぞれの使命の舞台で、創価の(はた)を堂々と掲げていく決意です。

仏法の偉大さ証明

 竹岡 その中、大きな期待を集めているのが、毎年開かれる「農漁村ルネサンス体験主張大会」ですね。
 落合 参加を楽しみにしている方も大勢います。本年は初めて、沖縄の方も登壇する予定です。2月24日から4月30日まで、「SOKAチャンネルVOD」が利用できる会館等(モバイルSTBは除く)で視聴可能です。来賓や友人を招きながら、各地で開催していただければと思います。
 奥谷 「ヒューマン体験プラザ」としても放映されますので、ぜひ、仏法セミナー≠ニしても活用してください。昨年は、栃木の102歳の副白ゆり長の方が、83歳の友人を主張大会の放映に誘い、人生初の弘教を実らせることができたとの報告もありました。
 落合 岩手では、「私は、この主張大会に参加し、入会することを改めて決めました。体験を聞き、信心をして題目をあげることにより、祈りがかない、自分の心が磨かれることに感動したからです」と語っていた方もいました。
 奥谷 特に昨年は、千葉女子部の農ガール≠はじめ、登壇した4人のうち3人が女性であったことも、反響を呼びました。
 原田 農漁光部では、これ以外にも、町や村の単位で「体験主張大会」を開催していますね。信仰の力を生き生きと語る姿に、多くの人が感動し、地域における学会への認識を一変させる集いにもなっています。
 落合 これまで、ルネサンス体験主張大会には、約70人の方が登壇してくださいました。その多くの方が、発表後も数々の実証を示しています。たとえば、昨年、体験を発表した兵庫の稲作農家の井上芳子さんは、51人の友人と、放映に参加しました。
 奥谷 その中で、「近い将来、わが家の日本一の山田錦≠ナ日本一のお酒≠造りたいと思います」と語る井上さんの姿に感動した友人から提案があり、早速、日本酒造りがスタートしたそうなんです。さらに、体験に感銘を受けた地域の有力者から懇願され、大勢の前で講演を行うことにもなりました。
 原田 「一番、苦労した人が、一番、幸福に」――これが、農漁光部の皆さまへの先生の思いです。その通りに今、一人一人が、地域の「なくてはならない存在」として輝いています。また、各地の農漁村で、創価の青年たちも活躍しています。先生は常に、大雨や台風などの天候不順に見舞われることなく、豊漁、豊作であることを祈念してくださっています。私たちも、農漁光部のますますの健勝と発展を祈っていきましょう。

(2018. 2.15. 聖教新聞)

 

 

<20> 広布拡大こそ後継の証し
出席者:原田会長、竹岡青年部長、落合 関西青年部長、甲斐(かい) 北海道青年部長、(うね) 中国女子部長、飛鷹(ひだか) 四国女子部長

 竹岡 今回から各方面の青年部のリーダーと、3月11日に行われる「世界青年部総会」に向けて奮闘するメンバーの活躍を語り合っていきたいと思います。
 原田 今、日本だけでなくSGIの各国青年部の活躍の報告も毎日のように届きます。池田先生も「世界同時の3・16『師弟共戦の誓いの会座(えざ)』となるに違いない」と大きな期待を寄せてくださっています。まさに広布史に永遠に刻まれる大行事といえるでしょう。
 竹岡 今回の総会は、厳然(げんぜん)と広布の指揮を執られている池田先生のもと、世界の池田門下が崩れざる後継の誓願を固める式典です。先生の闘争によって世界広布の基盤が完成したことを、世界の青年部の姿を通じて証明していきたいと決意しております。

勝利の実証を示す

 落合 青年部総会に向けて、「勝利の結果で先生にお応えしたい!」と各部が拡大に取り組んでいます。
 原田 「3・16」とは、弟子が「広布拡大の証し」で荘厳(そうごん)する日です。青年部の皆さんが、勝利の実証を示すことが「広布のバトンの継承(けいしょう)」にほかなりません。
 落合 一人でも多くのメンバーが後継の陣列に加わることができるよう、壮年・婦人部の方々と連携を(みつ)に、結集にも全力を挙げています。兵庫男子部では全部員と「会う」ことに執念を燃やし、訪問・激励を開始。先生のご指導を記したカードを一人一人に届けながら、新たな人材のスクラムを大きく広げています。
 竹岡 まさに、先生が「人材を『育てる』とは、『会う』ことです。草の根を分けるように、会いに行くことです」と指導されている通りの実践ですね。
 落合 大阪のある圏男子部長は、仕事で壁にぶつかる中、「自分が変わらなければ何も変わらない」と折伏(しゃくぶく)を決意。先日、この1年間で5世帯目となる折伏を成就しました。自身が折伏したメンバーが男子部大学校に入校するなど、全ての部から大学校生を輩出(はいしゅつ)。職場の状況も少しずつ好転しています。
 甲斐 北海道でも「新しい人材」の輩出に全力で取り組んでいます。その結果、男子部大学校1期生は、昨年の創価班・牙城会大学校生の3倍に迫るメンバーが入校しました。
 原田 御書に「今まで生きて有りつるは()の事にあはん(ため)なりけり」(1451ページ)とあります。今この時に、後継の青年部として戦う使命は大きい。新たに立ち上がったメンバーを皆で励ましていきましょう。
 甲斐 大学校生は「リーダーと一緒に週1回以上の訪問・激励」に挑戦しています。その中で、新入会の大学校生が「次の会合はいつですか?」「一緒に家庭訪問に行ってください」と活動に積極的になるなど着実に人材が育っています。
 原田 共に祈り、共に行動することは、人材育成の要諦(ようてい)です。そして、「広布の主体者」としての自覚が、メンバーの成長に直結します。実践に根差した、人材育成の模範です。
 甲斐 5年前に入会した、ある男子部部長は未入会の母親に対話を重ねていました。「成長した姿で信心を伝えよう」と仕事でも事業所の売り上げを伸ばすなど実証を示す中、今月、晴れて母親が入会。広大な地域で奔走(ほんそう)する部長の姿を通し、部の活動者は3倍になり、大学校生を2人輩出することもできました。

婦女一体≠ェ結実

  中国の女子部でもロマン総会を(じく)に、たくさんの新たな人材が生まれました。島根のある部では、昨年のロマン総会の参加者がリーダーのみでした。その悔しさをバネに部長が婦人部の方々と共に訪問・激励に走り、今年のロマン総会には9人が参加。しかも、その大半が新しいメンバーでした。この成功が信心の確信となり、部長は総会に向け、さらなる決意で激励に当たっています。
 飛鷹 女子部のメンバーは婦人部の皆さまと共に活動する中で、日々、「一人を大切にする」学会精神を教えていただいています。
  広島のある圏女子部長は女子部の集いに友人と共に参加。友人は明るい雰囲気に感動し、「もっと創価学会のことが知りたい」と6月の任用試験も受験することになりました。女子部のありのままの姿を見てもらうことが、友に共感を広げていると実感します。
 飛鷹 私たちも、全ての女子部員に励ましが行きわたるよう婦人部の皆さまと一人一人への訪問・激励を丁寧に重ねています。その結果、四国では2年連続で白蓮(びゃくれん)グループの新規メンバーが増加するなど、着実な人材拡大につなげることができました。
  婦女一体≠フ励ましで、(うるわ)しい華陽姉妹のスクラムが大きく広がっています。
 飛鷹 徳島のある県女子部長は率先の弘教(ぐきょう)を実らせることができました。県としては、白蓮グループの新規メンバーが6人誕生。青年部総会に向けても、婦人部の方々が、かわいらしいイラスト入りの招待状≠作ってくださるなど力を入れていただき、すでに目標を上回る参加の約束がとれています。
 原田 池田先生は「今、各地で人材の大城が輝きを増しているのも、尊き地域の父母や先輩たちの激励があればこそと、私には痛いほどわかる」と語られています。
 竹岡 壮年・婦人部の皆さまからの大応援に青年部一同、心から感謝いたします。世界青年部総会では各国語版の「誓いの青年(きみ)よ」やオリジナルソングを大合唱します。さらに後継の宣言≠行い、結びに全世界の青年と心一つに勤行・唱題を行います。国内1200会館、海外の中継会場も合わせて「全ての会場が師弟直結の本会場」との思いで結集にも全力を注いでまいります。

(2018. 2.26. 聖教新聞)