< 座談会 >

師弟誓願の大行進

 


 

 

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温かな励ましで人材を拡大
新たな広布拡大の突破口を
英知の連帯で師の構想を実現
自行化他の実践こそ最高の追善
師のごとく戦い、拡大の突破口を
明るく朗らかに大歓喜の青春
「交流」は新たな勢いを生む
さらなる地涌の陣列拡大へ!
未来部と共に大成長の時
人材育成が広布の流れを盤石に

 

 

 

 

<41> 温かな励ましで人材を拡大
出席者:原田会長、永石婦人部長、太田関東男子部長(総埼玉青年部長兼任)、高木総千葉長、真田総茨城婦人部長、岡崎総群馬婦人部長、小渕総栃木長

 永石 関東が一つになって迎えた、関東総会(本部幹部会)の大成功、大勝利、おめでとうございます。
 高木 先日は、池田先生ご夫妻が千葉の浦安平和会館を車で視察してくださいました。関東総会の大成功を心から祝福してくださったと伺いました。感謝の思いでいっぱいです。
 太田 さらに、随筆を通しても大激励してくださいました。総会大勝利の感動さめやらぬまま、関東中に大きな喜びが広がっています。新たな師弟の歴史を刻むことができました。
 原田 先生は総会へのメッセージで関東の同志を「大聖人直結の『敢闘(かんとう)精神』に燃える創価家族」とたたえてくださいました。報恩の戦いをさらに続けてまいりましょう。
 真田 本年は5県それぞれの県歌が誕生して40周年の佳節(かせつ)です。「師弟の魂」が刻まれた県歌は大きな前進の(ちから)となり、全県が「ブロック1」の折伏・弘教を成し遂げました。
 岡崎 今回、関東では「折伏チャレンジャー」(折伏に挑戦したメンバー)の排出へ、励ましに徹し抜きました。その結果、22万6000人もの折伏チャレンジャーが誕生しました。
 原田 「学会活動に励む人をいかに増やすか」は、学会の永遠性確立にとっての最重要の課題です。そのために励ましを重ねた関東の戦いは、まさに模範です。

地道な活動の継続

 太田 埼玉男子部では、5月に各地域で「ニューパワー総会」を開催。これは支部や本部といった顔の見える単位≠フ会合です。そこに友人も招き、ありのままの男子部の活動に触れられるよう心掛けました。
 原田 学会理解を進めるには、私たちの「日常」の姿を見てもらうことが何よりです。自身の体験を語ってもいいし、仕事のことについて意見交換してもいいと思います。そこに学会の実像があるからです。
 太田 私が参加した集いでも、部長が友人と参加。悩みや人生の目標などについて真剣に語り合う姿を見た友人は「想像していた学会の姿と全く違いました」と語っていました。このような、先輩の率先の行動に各地の男子部大学校生も奮起。人生初の折伏が実ったメンバーも相次ぎました。
 高木 千葉の壮年部では「黄金サンデー勤行会」を軸に、活動者の増加に取り組んでいます。会合終了後、参加できなかった方のもとに足を運び、励ましを広げることを心掛けています。
 岡崎 群馬の婦人部では「勤行をするようになった」「会合に参加できた」――など、信心の「一歩前進」をたたえ合うようにし、一人一人に光を当てました。
 原田 日頃の祈りと、励ましの積み重ねが総会を機に花開いたのでしょう。「地道な活動の継続」こそ拡大の要諦(ようてい)です。また、大切なのは「リーダー率先」です。今回、関東長、関東婦人部長はじめ、青年部のリーダーも続々と弘教を実らせたと聞きました。
 小渕 栃木では「今日も元気に エブリデイ折伏」を合言葉に、自身の行動で(はん)を示そうと、リーダーが個人折伏に取り組みました。ある支部長は真心の対話を重ねた友人が入会を希望。さらに奥さまと4人のお子さんも含め、一家6人で入会をされました。
 高木 千葉の、ある支部長も総会に向け折伏を成就。さらに昨年、自身が御本尊流布した友人も折伏に挑戦し、弘教が実りました。その支部長は、経営する会社でも過去最高の売り上げを達成するなど社会での実証も光っています。
 小渕 一番身近な存在である家族への折伏も大きく進みました。37年越しの対話で、母親を入会に導いた壮年リーダーもいます。子どもや孫の入会も相次ぎました。全て、関東総会あってこそ生まれた「一家和楽の信心」のドラマです。

皆で「感動」を共有

 真田 茨城では、教学部任用試験の会友受験にも全力で取り組みました。受験申込者の4割以上が会友の方です。年頭に県婦人部長の紹介で入会した婦人の息子さんが、入会後、生き生きとしてきた母親の姿に任用試験の受験を決意。研さんを重ね、仏法への理解も深まる中、入会を決意。御本尊を受持(じゅじ)したという感動の体験も生まれています。
 永石 仏法の生命尊厳(そんげん)の哲理を学ぶことで、着実に学会理解が広がりますね。
 真田 ヤング・ミセスでは「未入会の夫が聖教新聞を読んでくれました!」「ママ友に学会宣言し、理解が深まりました!」など、喜びや挑戦のエピソードを共有。活動への意欲にしています。女子部も大健闘しました。4月に任命されたばかりの華陽リーダーが、以前から悩みを聞き、題目を送り続けていた友人に御本尊流布できました。
 永石 関東女子部としても、本部2以上の折伏を達成。また、部で1人以上の華陽リーダーが誕生しました。その陰にも、女子部・婦人部一体の多くのドラマがあったことでしょう。
 岡崎 群馬では、婦人部が女子部の話を「聞く」ことに徹し、信頼関係を深めています。女子部の方から「同じ思いに立ってくれることが本当にうれしい」との声も伺います。ある支部では、婦人部長が女子部のリーダーと共に訪問・激励に取り組む中、6人の華陽リーダーが誕生しました。
 小渕 総会に向け、広布の師匠に心を合わせ、勝利のリズムで戦うことで力が湧き、見事な結果が生まれることをあらためて実感しました。このような機会をくださった池田先生に感謝の思いでいっぱいです。
 原田 「()えて(たたか)う」――先生が教えてくださったこの(いさぎよ)い敢闘精神こそ私たちの誇りです。「11・18」に向け、一人一人が家庭の、地域の、社会の太陽として輝きゆくことを確信します。

(2018. 6.14. 聖教新聞)

 

 

<42> 新たな広布拡大の突破口を
出席者:原田会長、篠原団地部長、五十嵐団地部女性部長、志賀男子部長、伊藤女子部長

 原田 昨日朝に起きた、大阪府北部を震源とする地震に際し、衷心(ちゅうしん)よりお見舞いを申し上げます。学会としても災害対策本部を設置し、被災状況の確認、会員・家族の皆さまなどへの激励に全力を尽くしています。支援も進めています。
 志賀 池田先生は教えてくださいました。「甚大(じんだい)な災難が、突然、人びとの絆を断ち切るが如く襲いかかる時、その試練をはね返すものは、我ら民衆の、何があっても共に守り合い、生き抜いていくという誓いであり、祈りではないでしょうか。自分も負けない。決して屈しない。とともに、苦しんでいる人を絶対に置き去りにしない。手を取り合い、支え合って、断固と乗り越えてみせる」。この最も強く温かな心を燃え上がらせ、進んでいるのが、創価家族であると、
 原田 この指針のままに、被災地の皆さまのご無事を祈り、これ以上、被害が広がることのないよう、題目を送っております。

励まし運動の模範

 篠原 6月25日は「団地部の日」です。先生は常々、私も誉れの団地部の一員です≠ニ、最大のエールを送ってくださいます。
 五十嵐 団地にはいつも、時代の最先端の課題が存在しています。今であれば、超高齢社会への対応や、外国人居住者の増加などです。この中で、団地部の皆さんは、より暮らしやすい環境づくりのため、懸命に尽力(じんりょく)されています。
 原田 御書に「陰徳(いんとく)あれば陽報(ようほう)あり」(1178ページ)と仰せです。先生は、この御文を通し、社会の縮図≠ナある団地で、多くの課題に挑戦する団地部の皆さんに、無量無辺(むりょうむへん)功徳(くどく)が輝くことは絶対に間違いないと強調されています。
 篠原 さらに、歴戦の勇者≠ナある団地部の皆さんが、時代の課題≠乗り越えていくことは、「新たな広布拡大の突破口」になるとも言われています。
 五十嵐 3月に本紙の「グローバルウオッチ」で紹介された、神奈川の「いちょう団地」での取り組みは、その好例です。ここは、全住民の約4分の1が外国人です。その中、「先入観」を持たず、「差異(さい)」を認め、「家庭訪問」の中で、「相互理解」を深めて、共生(きょうせい)社会を創出する学会員の姿は、現代をリードする存在≠ニして、メディアにも数多く取り上げられています。
 篠原 超高齢社会の中で、(たから)の後継の育成に尽力する団地部の友の姿も多く見ます。たとえば、本年3月の創価高校卒業式で創立者賞に輝いたメンバーは、団地に住む学生部員です。募集5人程度の推薦入試の狭き門を突破し、最難関の国立大学に進学した彼の成長の一助(いちじょ)となったのは、いつも前向きに、温かな励ましを送ってくれる、地域の創価家族の存在でした。
 五十嵐 千葉の松戸勇者県のある団地では、地域の商店街に空き店舗が多くなり、高齢の居住者が、買い物に行くのが困難になりました。そこで、自治会による買い物支援の送迎隊≠ェ立ち上げられ、積極的に活動をしている団地部員もいます。
 原田 先生は23年前、心と心が通い合う、理想の人間共同体の団地とするための具体的な実践を、10項目にまとめられました。「一、『小さな合衆国(団地)』の無事・安穏(あんのん)を日々ご祈念(きねん)」「ニ、笑顔のあいさつで明るい団地」から始まり、「十、冠婚葬祭は、思想・信条を超えて相互扶助」で結ばれる、「団地友好のしおり」です。
 篠原 こうした先生の期待を胸に、30年、40年、50年と、愛する地域のために奮闘しているのが、団地部の皆さんです。本当に頭が下がります。
 五十嵐 今や「しおり」を団地の指針にしている地域も多くあります。神奈川・高津常勝区のある団地の団地協議会に参加した自治会長は、机上(きじょう)に「しおり」を掲げ、「これこそ、私たちが目指すべき姿」と語っていたそうです。
 原田 千葉・船橋常勝県のある地域では、22年前から、駅前の清掃活動を展開しているそうですね。これも、「しおり」の指針を胸に、地道(じみち)に地域に貢献しようと誓った団地部の友がいたからこそと聞きました。
 篠原 先日の聖教新聞でも紹介されていましたが、近年の研究では、孤独は万病のもと≠ノなると憂慮されています。イギリスでは本年1月、「孤独担当相」が新設されたほどです。
 原田 特に心配されるのが、定年後の男性ですね。その中で、国籍などの差異を超え、団地内に友情の橋を架けようと、対話に走る友の存在が、いかに重要か。今、学会では「励まし週間」の取り組みを行っていますが、団地部の皆さまは、その模範です。
 五十嵐 私自身、団地に住んで23年になりますが、先日、23年越しの対話が実り、近隣の方が入会を希望されました。本当にうれしかったです。これからも、地域の繁栄と幸福に尽くす団地部として頑張ります。

親子一緒に会館へ

 伊藤 さて、7月1日(日)に、学会の中継行事としては初の試みとなる「SOKAキッズフェスタ」が開催されます(九州方面は7月29日<日>)。
 原田 これは、未就学児童から小学校低学年までのお子さんが、家族と一緒に会館に集い、歌やダンス、絵本の読み聞かせ、クイズなどを行うイベントです。
 伊藤 キッズフェスタの「LINE@」も開設され、多くの情報が配信されています。15日付の聖教新聞7面に、登録用の「QRコード」が掲載されています。
 志賀 今月発売の「灯台」7月号には、当日歌う曲や、開始前後で会場を盛り上げるための「たのしい遊び」も紹介されています。
 原田 各会場で、工夫をしていただきながら、参加者に「来て良かった。楽しかった!」と喜んでもらえる行事にしていただければと思います。

(2018. 6.19. 聖教新聞)

 

 

<43> 英知の連帯で師の構想を実現
出席者:原田会長、永石婦人部長、竹岡青年部長、藤原学生部長、渡邉女子学生部長

 原田 小説『新・人間革命』第30巻の上巻が21日に発刊されました。全同志にとって待望の一書です。
 永石 同巻では、池田先生の昭和54年4月の会長辞任、名誉会長就任の場面が描かれています。最も大変な時に、先生が功労者宅を一軒一軒訪問し、全魂込めて激励を重ねられるシーンには胸が熱くなります。先生の、一人を大切にする行動から、今日の壮大な世界広布の基盤は築かれていったのです。
 竹岡 先生は、去る9日、新宿の紀伊國屋書店の、発刊を知らせる懸垂幕をご覧になり、随筆につづられました。「ご支援くださる皆様方への感謝は尽きない。最終章の連載に、さらに全力を尽くそうと決意した」と。
 原田 広宣流布は、創価の師弟の精神が脈動(みゃくどう)してこそ、伸展(しんてん)していくことを先生は何度も教えてくださっています。この最新刊、そして日々の連載を真剣に研さんし、どこまでも先生の呼吸を合わせ、本年を大勝利で飾ってまいりたい。
 竹岡 さて、先日、教学部任用試験(仏法入門)の合格者が発表されました。
 原田 試験を通し、新しい人材が数多く誕生し、仏縁(ぶつえん)裾野(すその)を大きく広げることができました。挑戦された方々の求道心、支えてくださった方々の健闘を皆でたたえていきたい。
 永石 来月1日からは、青年部の1級試験の申し込みが始まります(7月22日まで)。
 原田 教学の研さんは信心を磨き、さらなる自行化他の行動への弾みとなります。一人一人が行学の闘士≠ニして成長していくことを期待しています。

両国が手を携えて

 藤原 本年は「日中平和友好条約」の締結(ていけつ)から40周年、池田先生が「日中国交正常化提言」を学生部総会の席上で発表されてから50周年を迎えます。
 渡邉 学生部ではこの佳節(かせつ)を記念し「日中友好青年音楽祭」を創価大学の講堂で開催(24日)。大成功で終えることができました。
 原田 先生も、「共々に手を(たずさ)えて、母なる地球を(まも)り、栄えさせていただきたい」と両国(りょうこく)の学生に万感(ばんかん)の期待を寄せられました。音楽祭には広州(こうしゅう)歌舞劇院(かぶげきいん)の皆さんも出演してくださったそうですね。
 渡邉 素晴らしい(まい)を披露してくださいました。広州歌舞劇院の皆さんは、事前に池田先生が両国の友好に尽くされた歴史を学ぶため勉強会を開いたそうです。盛大にお迎えしましたが、史前進院長は「世界中で公演していますが、ここまでの大歓迎を受けたのは初めてです」と、大変に感動されていました。
 竹岡 この音楽祭は、中国を代表する日刊紙「人民日報」はじめ多くのメディアにも報道されました。
 藤原 音楽祭には中国の留学生で構成される学友会の方々も参加されました。以前、同会の代表の方とお話しした際、「池田先生は中国で大変に有名です。こうして学べるのも、池田先生が、国交正常化後初の国費留学生を創価大学に受け入れてくださったからです」と深く感謝されていたことが印象に残っています。
 渡邉 留学生の方と交流した女子学生部のメンバーからは「先生の日中友好に果たされた功績の偉大さを中国の方から改めて教えていただき、目の覚めるような思いがしました」「先生の正義を伝えていけるよう、語学を磨き、成長していきたい」との声もありました。一対一のつながりが崩れぬ友好を築く力となることを実感しました。
 永石 こうした若い世代の相互交流こそが最も大事になるのではないでしょうか。学生部の皆さんが、その後継の道を歩んでいることを頼もしく思います。
 藤原 また、日本人学生と中国人留学生を合わせて1万人超の「日中学生意識調査」を実施しました。ある大学では、留学生の方が、今回の趣旨に深く賛同し、100人から声を集めてくださいました。
 永石 東日本国際大学の西園寺一晃客員教授も「非常に画期的で価値のあるもの」と評価してくださいましたね。
 原田 池田先生は、国交正常化提言を発表した学生部総会で「諸君が、社会の中核となった時には、日本の青年も、中国の青年も、ともに手を取り合って、明るい世界の建設に、笑みを交わしながら働いていけるようでなくてはならない」と呼び掛けられました。まさに、今回の学生部の取り組みは、先生の構想を実現するものであることを確信します。
 渡邉 日中友好の次の50年を開くため、先生が開かれた友誼(ゆうぎ)の道をさらに広げていく決意です。

新しい人材が躍動

 竹岡 この春も、「進学者カード」に取り組んでいただいた全国の皆さまに、心より御礼申し上げます。おかげで、多くの学生部員が、早い段階で活動に参加することができました。
 藤原 励ましが行き届き多くのメンバーが人生初の折伏に挑戦。男子学生部では、この3カ月間で昨年1年間を上回るビクトリー・リーダーを輩出し、部1世帯の弘教も成就しました。
 渡邉 滋賀県では、医科大学に学ぶリーダーの、勉学と拡大に率先する姿が波動を呼び、メンバーも次々に仏法対話に挑戦。会合の参加者も増えています。
 藤原 30日は学生部の結成記念日です。本年は池田先生が、学生部歌として「広布に走れ」を発表されてから40年の佳節。「歴史を(つく)るは この船たしか」――この決意で、広宣流布、世界平和の新たな歴史を築いていきます。
 原田 『新・人間革命』「誓願」の章には「平和という壮大な理想を実現するには、青年の熱と力の結集がなければならない」とあります。男女学生部は広布後継の旗手(きしゅ)として青年部の先頭を走り抜いてください。

(2018. 6.28. 聖教新聞)

 

 

<44> 自行化他の実践こそ最高の追善
出席者:原田会長、森中教学部長、永石婦人部長、志賀男子部長、伊藤女子部長

 永石 師弟の月・7月――「広宣流布大誓堂(だいせいどう)」完成5周年を目指した本年の活動における、上半期勝利の総仕上げの時です。
 伊藤 池田先生は言われています。「七月三日とは、真正(しんせい)の弟子が決然(けつぜん)として、また憤然(ふんぜん)として――一人、立ち上がる『師弟の日』だ! 勇気(ゆうき)凛々(りんりん)と、生まれ変わって戦いを開始する日だ! 師匠が命懸けで勝ち開いた世界に連なる日だ!」と。
 原田 この指針のままに、本年がスタートした際、各地区や各人で立てた上半期の目標の成就(じょうじゅ)に向け、皆で決意を新たに進んでいきましょう。
 永石 6日からは、「励まし週間」も始まります(12日まで)。「訪問・激励」を通じ、一人でも多くの友が、広布の使命に立ち上がり、「師弟共戦の道」を歩んでいけるよう、力を尽くしてまいりたいと思います。
 原田 小説『新・人間革命』第30巻の上巻が発刊され、完結に向けて、「誓願(せいがん)」の章の連載も進んでいます。この大事な時に、池田先生と共に、広布の道を歩めることが、どれほど幸せなことか。一人一人が、「私は勝ちました!」「やり切りました!」と言える、充実の時を送っていきましょう。

「家族葬」「直葬」も

 志賀 さて、先日の「誓願(せいがん)」の章にも、つづられていましたが、日蓮正宗(日顕宗)の権威の鉄鎖(てっさ)を断ち切った学会が、「友人(そう)」を執り行うようになってから、四半世紀余りがたちました。
 森中 今や、「友人(そう)」は、日本社会で大きく定着し、各界の識者からも、学会に対し、時代を先取りした∞日本の葬儀に革命をもたらした≠ネどの評価が寄せられています。
 永石 葬儀などの場で、学会員が誠実に真心を込めて勤行・唱題し、故人を送る姿に、信心をしていない方々からも、「すがすがしい気持ちになりました」「感動しました」などと、共感の声を聞くことも多いですね。
 志賀 また、近年、ライフスタイルの変化の中で、葬儀の小規模化や簡素化が進み、葬儀費用の問題などからも、「家族(そう)」などが増え始めています。
 原田 そこで今回は、森中教学部長にも参加していただき、「友人(そう)」と「家族(そう)」について、確認していきたいと思います。
 森中 はい。そもそも、御書には、故人の成仏は、あくまで、生前(せいぜん)の信心による≠烽フであり、僧侶(そうりょ)介在(かいざい)するなど、何らかの儀式によって決まる≠烽フである、とは説かれていません。
 日蓮大聖人は、「()聖霊(しょうりょう)()の経の行者なれば即身(そくしん)成仏(うたが)いなし」(御書1506ページ)と(おお)せられ、どこまでも、本人の信仰と実践が成仏を決める、と強調されています。
 原田 とともに、大聖人は、故人への「追善(ついぜん)の唱題」の功力(くりき)についても教えてくださっています。
 御書には「今日蓮()(たぐ)聖霊(しょうりょう)(とぶら)う時法華経(ほけきょう)読誦(どくじゅ)し南無妙法蓮華経と(とな)(たてまつ)る時・題目の光無間(むけん)(いた)りて即身(そくしん)成仏せしむ、廻向(えこう)(もん)()れより事(おこ)るなり」(712ページ)とあります。さらに、法華(ほっけ)不信で、たとえ無間地獄(むけんじごく)()ちるとしても、孝行(こうこう)子息(しそく)が法華経の行者として、題目の光を送っていけば、同じ原理で故人を成仏させることができる≠ニも(おお)せです。
 森中 追善(ついぜん)回向(えこう)の本義は、送る側の妙法を実践する功徳(くどく)、つまり「(ぜん)」を、故人に(めぐ)らし()ける≠アとです。大聖人直結の信仰を貫き、広布にまい進している学会員が、自らの題目の功力(くりき)を送ることは、最高の追善(ついぜん)回向(えこう)であり、故人を成仏に(いた)らしむることになります。
 原田 その意味で、近親者のみの「家族(そう)」、火葬だけの「直葬(ちょくそう)」などで、家族・親族の代表が導師(どうし)を務める場合も、仏法の本義(ほんぎ)に照らせば、妙法の最高の追善(ついぜん)回向(えこう)になります。全てが「友人(そう)」の意義にかなった葬送(そうそう)儀礼(ぎれい)です。
 森中 「友人(そう)」の「友人」は、仏法でいう「善知識(ぜんちしき)」に当たります。導師(どうし)を務め、妙法の題目を唱える家族・親族は、故人にとって最高の善知識(ぜんちしき)です。しかたって、儀典(ぎてん)長を呼ばなければ、「友人(そう)が成立しない」ということでもありません。
 原田 学会員が参列するかどうかも、喪主の意向に沿い、丁寧な対応が必要です。家族・親族だけで葬儀を行う場合などは、故人と親しい学会員が、各人の自宅や地区などで集まった時に勤行・唱題し、故人に追善(ついぜん)回向(えこう)していけば、それも「友人(そう)」の趣旨にかなった葬送(そうそう)であるといえます。
 また、これまで何度も確認してきましたが、「友人(そう)」などにおいて、会員からの儀礼的な意味での香典は必要ありません。

宗教改革をさらに

 志賀 葬送儀礼の在り方は、時代や地域によって異なります。だからこそ、仏法で説かれる「随方毘尼(ずいほうびに)」の原理に基づいて、考えていくことが大切ですね。
 森中 「随方(ずいほう)」とは地域の風習に(したが)うことであり、「毘尼(びに)」とは戒律(かいりつ)の意味です。根本の法理にたがわない限り、各地の風俗や習慣、時代の風習を尊重し、随うべきであるとするのが、随方毘尼(ずいほうびに)智慧(ちえ)です。
 原田 葬儀の形式は、その社会や共同体で異なるからこそ、それぞれの地域・文化の豊かな伝統を共有することが大切です。この随方毘尼(ずいほうびに)の原理に基づいて、「友人(そう)」を行うからこそ、妙法への仏縁(ぶつえん)が結ばれ、学会理解が大きく広がっていくのです。
 森中 私たちの「友人(そう)」は、日顕宗の邪義(じゃぎ)を打ち破っただけでなく、葬式仏教と化した日本の封建的な精神風土をも変革してきました。今後とも、「友人(そう)」を通し、常楽我浄(じょうらくがじょう)の永遠の生命観に基づく、三世にわたる「生死の(げき)」を見事に荘厳(そうごん)しながら、創価の宗教改革を大いに集めていきたいと思います。

(2018. 7. 2. 聖教新聞)

 

 

<45> 師のごとく戦い、拡大の突破口を
出席者:原田会長、志賀男子部長、中原男子部大学校事務局長、多田創価班委員長、鎌田牙城会委員長、米澤東海道男子部長

 志賀 7月は「師弟の月」「青年の月」です。11日に結成記念日を迎える男子部は、連載中の小説『新・人間革命』「誓願(せいがん)」の章と共に、いっそうの決意で拡大に励んでいます。
 中原 男子部結成当時、池田先生は23歳、最前線の「班長」でした。その一人の青年が戸田先生の願業である「75万世帯」の突破口を開いたのです。
 原田 先生の若き日の戦いから、私たちは広布の活動の要諦(ようてい)をたくさん学ぶことができます。1年間で3倍の人材拡大を果たした第1部隊長時代、先生は「信心に励む理由を明確にすること」を訴えていました。
 多田 私もメンバーとの懇談の中で、常に「何のため」を確認するよう心掛けています。
 鎌田 皆が明確な目的を持っていること、そして、互いの目標や悩みを共有し、共に語り、前進している組織は活力があります。
 米澤 また先生は、同志と集まるたびに、御書を声に出して読むことも実践されていました。
 志賀 私も、信心の基本から出発しようと、各地で御書講義をしています。メンバーからは「真剣な唱題に挑戦します」「御書の通りの実践をします」などの決意を聞きます。青年部教学試験1級の申し込みも始まりました。リーダー率先で日々、教学を学び、組織に信心の息吹を送っていきたいと思います。
 原田 「行学の二道(にどう)をはげみ(そうろう)べし、行学たへなば仏法はあるべからず」(御書1361ページ)の御金言通りです。青年時代に(つちか)った信心が勝利の基盤となります。御書根本の人生を貫いていきましょう。

「共に行動」で育成

 志賀 男子部大学校のメンバーが、各地の大学校生大会を目指し、折伏(しゃくぶく)に取り組んでいます。その上で、今、最も求められているのは「関わる側」の意識変革だと思います。
 中原 山口県のあるリーダーは自身の折伏(しゃくぶく)の際に大学校生と一緒に行動することを決意しました。対話の時も大学校生が同席。友人が入会を決意した場にも大学校生が居合わせ、感動を共有しました。入会記念勤行会の司会も大学校生でした。折伏の歓喜(かんき)を感じたメンバーが今、自主的に折伏に挑戦しているそうです。
 原田 共に行動、共に成長の心が光る素晴らしい取り組みですね。
 志賀 今月、「全国男子部幹部会」が行われる東海道でもさまざまなドラマが生まれていますね。
 米澤 はい。当日は、大学校生とヤング男子部が合唱や和太鼓の演奏などを披露します。4年前に入会した神奈川のヤング男子部員は和太鼓の練習に励む中、高校時代の友人に初めての弘教(ぐきょう)が実りました。職場でも実証を示しなくてはならない人≠ニ輝いています。
 原田 全国男幹に向けた戦いで、同世代の横のつながりも生まれ、メンバー同士が触発(しょくはつ)を与え合っているのでしょう。仏法では、仏道修行における「善知識(ぜんちしき)」の重要性を強調しています。切磋琢磨(せっさたくま)する同志の存在は、信心の成長になくてはならないものです。
 米澤 静岡のある圏では、部長が率先の弘教(ぐきょう)を実らせるなどリーダーの戦いが波動に。壮年・婦人部の方々とも連携して励ましを送り、新たなヤング男子部の活動者が10人増え、部1人のニュー・リーダーの輩出(はいしゅつ)も達成しました。
 志賀 創価班・牙城会の友も奮闘しています。
 原田 創価班・牙城会の方々は日頃から行事運営、会館厳護(げんご)など、(かげ)で一切を支える任務に徹してくださり、心から感謝しています。また、先駆(せんく)を切る弘教(ぐきょう)拡大も頼もしい限りです。
 多田 兵庫池田文化会館で任務に就く創価班のあるグループでは、先日の任用試験で9人中4人のメンバーの友人が受験。うち2人の方がすでに入会、もう1人も入会を希望しています。いずれも、メンバーの職場の友人です。
 原田 日々の薫陶(くんとう)を通して、自身を磨き、職場でも信頼を得ていることの証明ですね。学会の世界こそ、最高の人間錬磨(れんま)の場です。
 多田 私も先日、大阪に住む高校時代の友人に弘教(ぐきょう)が実りました。メンバーと共に前進するため、さらなる挑戦を続けていきます。
 鎌田 先月6日、池田先生ご夫妻が車で視察された千葉の浦安平和会館では、同会館の牙城会警備長が、17年越しの対話を実らせ、御本尊流布を成就(じょうじゅ)し、関東総会を迎えたばかりでした。私も先日、長野に住む従兄弟(いとこ)に御本尊流布が実りました。折伏(しゃくぶく)歓喜(かんき)あふれる牙城会を構築していく決意です。
 原田 先生はご自身の青年時代の戦いを通し「何にもまして私が誇らしかったのは、戦友ともいうべき多くの同志と共に、戸田先生の弟子として生き抜き、広宣流布の大叙事詩(じょじし)を共に(つづ)りゆく誓願(せいがん)を共有できたことであった」と指導されました。男子部の皆さんは最高の師匠である池田先生の弟子としての誇りも高く、広布の活動にまい進していただきたいと思います。

空調の適正な使用

 中原 さて、7日は「クールアース・デー」です。地球環境のため、節電の取り組みが全国で行われます。学会の会館でも、可能な範囲で、電飾看板や屋外・館内の消灯を行います。
 志賀 夏場は空調などの使用で電気使用量が上がるため、会館でも節電の取り組みを呼び掛けています。
 鎌田 まずは「空調の適正な使用」です。会合会場は室温26度、事務所、ロビーなどは28度が目安です。
 多田 次に「最大電力の抑制(よくせい)」です。会合の際は、空調の一斉稼働を避け、「半開事前運転」を心掛けています。
 米澤 そして、「ムダを省く」です。会合開始前は照明を最小限にすることなどが大切です。
 原田 一人一人の体調を最優先にしつつ、この夏も賢明な節電・省エネに取り組んでいきましょう。

(2018. 7. 5. 聖教新聞)

 

 

<46> 明るく朗らかに大歓喜の青春
出席者:原田会長、長谷川理事長、伊藤女子部長、大串白蓮グループ委員長、櫻井鼓笛部長

 原田 あらためまして、西日本を中心とした記録的豪雨により、犠牲になられた方々に、冥福の意をささげますとともに、被災された全ての皆さまに、お見舞い申し上げます。
 長谷川 一刻も早く救助活動が進展し、復旧が進むことを念願しています。学会としても、本部をはじめ、各地に災害対策本部を立ち上げ、被災状況の把握を、被災者の皆さまへの激励、支援に全力を挙げています。
 原田 早速、青年部、壮年部の有志が「かたし隊」を立ち上げ、被災住宅の片付けや清掃に従事してくださっている地域もあります。現在、多くの地域で暑い日が続くことが予想されていますので、慣れない避難場所での生活を余儀なくされている方を含め、どうか熱中症には、くれぐれも気を付けてください。
 長谷川 いまだに、断水や停電をしている地域もあります。また今後も、土砂崩れや河川の氾濫などによる、二次災害に警戒が必要です。さらに、再三、言われていることですが、浸水した車のエンジンを掛けることは、感電などの危険があるので、絶対にしないでください。
 原田 池田先生も、「尊き宝友(ほうゆう)を一人ももれなく、三世十方(さんぜじっぽう)(ぶつ)菩薩(ぼさつ)よ、無量無辺(むりょうむへん)諸天善神(しょてんぜんじん)よ、断固として(まも)りに護り給えと、私はいよいよ強盛(ごうじょう)に祈り抜いてまいります」と言われています。被災者の皆さまが、変毒為薬(へんどくいやく)の信心で、苦難を乗り越えていけるよう、全力で応援してまいります。

弘教に走る白蓮

 伊藤 女子部は今、7・19「女子部結成記念日」に向け、弘教(ぐきょう)・拡大に挑み、「世界の姉妹と! (きずな)拡大月間」を進んでいます。
 原田 1日に八王子市の東京牧口記念会館で行われた、7・8「白蓮グループの日」を記念する「全国白蓮グループ大会」も、清新な息吹(いぶき)みなぎる素晴らしい会合でしたね。
 大串 この日を目指し、全国で班1人以上に当たる友を御本尊受持・入会決意に導くことができました。当日は、誕生40周年のグループ歌「星は光りて」を、皆で誓いを込めて大合唱することもできました。
 伊藤 その際、場内を暗くし、LEDを使って、満天の星を演出。皆が歌に込められた先生のお心を感じながら歌い、感動的な一幕(ひとまく)となりました。
 大串 広島の総県委員長は、大会に参加した直後、友人と語らう機会を設けました。会合で感じた先生の温かな心を、ありのままに伝えたところ、友人は入会を決意されました。
 伊藤 東京・世田谷の班長は、大会の日の夜に開催された班パーティー≠ノ、友人と一緒に参加。班員の友人も2人いる中、SGIの友の姿を紹介したVODを観賞し、「海外の方が、こんなに情熱的に、信仰に励んでいることに驚きました」などと感想を語り合い、何と、3人の友人全員が入会を決意しました。
 大串 大会でも紹介しましたが、1977年(昭和52年)4月、第1回「白蓮グループ総会」の席上、池田先生は大事な指針(ししん)を示されました。「白蓮グループの新時代の使命は、自分自身の人間革命のために、広宣流布の宝城(ほうじょう)を守り、磨いていくことです。そして、全ての同志を守っていくことです。そこに焦点を合わせていただきたい」と。
 伊藤 白蓮グループの使命が、明確に示された重要な指導です。さらに、先生は言われました。「信心とは、決して窮屈な思いをするようなものであってはならない。信心して本当のよかった。私はうれしい≠ニ心から実感できるようになっていただきたい」と。これは、全ての女子部員への指針であると思います。
 原田 先生は常々(つねづね)、女子部の皆さんは、広々(ひろびろ)とした心で、明るく朗らかに、伸び伸びと、広布の道を歩んでいただきたいと言われています。法華経に説かれる「心大歓喜(しんだいかんぎ)」(心の底からの大歓喜、法華経410ページなど)こそが、女子部に託された先生の期待です。
 伊藤 先生が揮毫(きごう)され、長年、学会本部にあった「心大歓喜」の「書」は今、創価女子会館に飾られています。皆で、先生が言われる通りの女子部へと成長してまいります。

鼓笛は先生と共に

 櫻井 鼓笛隊では現在、7・22「鼓笛隊の日」を記念する、世界広布新時代第1回「鼓笛隊総会」を目指し、楽しく、にぎやかに、弘教(ぐきょう)・拡大に走っています。
 伊藤 「永遠に先生と共に!」との誓いを込めて行われる総会では、学会創立100周年に向け、鼓笛隊が、平和の世紀の勝利を開きゆくことを宣言します。
 原田 先生は、「学会の鼓笛隊は、広宣流布のためにある。世界の平和と、人びとの幸福のためにある」と言われ、その重要な役割を明確に示されています。
 櫻井 私たちは、「平和の天使 実践の5指針(ししん)」――「一、祈りで『幸福の宮殿(きゅうでん)』を輝かせよう! 一、心を結ぶ『友情の虹』をかけよう! 一、師弟の心で『勇気の光』を広げよう! 一、団結と努力で『世界一の希望の調べ』を奏でよう! 一、鼓笛姉妹の前進で『平和の世紀の勝利』を開こう!」を胸に、使命の人生を歩み抜いていきます。
 原田 小説『新・人間革命』第30巻の上巻「雌伏(しふく)」の章には、79年12月に開催された、第3回「鼓笛隊総会」の模様がつづられています。この時、先生は、第3代会長を辞任された直後でしたが、鼓笛隊の友の再三の要請を受け、出席されました。
 櫻井 先生は、「何があっても鼓笛隊は変わらない。びくともしない。生き生きとしている」「やはり一つのことを繰り返しやっていくことが、一番強いんだ。崩れないものができる」と言ってくださいました。これこそが、私たち鼓笛隊の永遠の誇りです。
 原田 今や、白蓮グループも、鼓笛隊も、世界に、その輪が広がっています。どうか、皆さんも、世界広布の栄光の歴史をつづり残していってください。

(2018. 7.12. 聖教新聞)

 

 

<47> 「交流」は新たな勢いを生む
出席者:原田会長、長谷川理事長、永石婦人部長、竹岡青年部長、伊藤女子部長

 原田 このたびの豪雨の被害に遭った岡山を訪問させていただき、心からのお見舞いをお伝えいたしました。不撓不屈(ふとうふくつ)の精神で、再起を誓う方々の力強さに、あらためて信心を学ぶ思いがしました。本部としても、さらに支援に全力を挙げてまいります。
 長谷川 私がお会いした広島の方々も、災害に遭われながらも、地域のために必死に行動されていました。深く感動しました。一日も早い復興を、これからも祈念してまいります。

永遠性確立の急所

 竹岡 さて、「未来部躍進月間」がスタートしました(8月31日まで)。期間中、未来部員とその家族、担当者らが一堂に会する「創価ファミリー大会」や、各種コンクールの応募推進に全力を挙げます。
 伊藤 全未来部員を対象にした「未来部E−1グランプリ」、中等部・高等部を対象にした「読書感想文コンクール」、少年少女部を対象にした「きぼう作文コンクール」と「少年少女希望絵画展」ですね。
 竹岡 「応募要項」を含め、詳しくは、6月5日付と7月3日付の聖教新聞「未来部育成のページ」に掲載されています。
 原田 池田先生は、「『学会の永遠性の確立』の急所は、まぎれもなく、未来部の育成にある」と言われました。未来部員は、関わる側が真剣に(たずさ)わった分だけ成長します。この夏、皆で、未来部の育成に全力で取り組んでいきましょう。
 永石 また、東京の創価高校・中学校では「オープンキャンパス」が、7月22日に実施されます。
 長谷川 関西創価高校・中学校は、7月21日です。
 永石 さらに、東京創価小学校と関西創価小学校の「学校説明会」は、7月29日に行われます。
 長谷川 こうした場では、校内見学ツアーや授業体験、さらに現役の生徒・児童による歓迎の演奏や演技も披露されます。創価学園の魅力を肌で実感する、絶好の機会ですので、受験生・家族はもちろん、地域の方々も一緒に、ぜひ、足を運んでみてください。

直接会える好機(チャンス)

 伊藤 間もなく、「夏季友好期間」となります。
 永石 友好期間中は、普段なかなか会うことができない友人や知人、親戚と、直接会って交流することができるチャンスです。
 長谷川 もちろん、電話などでのやり取りとなる場合もありますが、友との心通う交流は、自身の人生をより豊かにしてくれます。
 原田 池田先生は、「交流」について、「『交流』は、わが創価家族の良き伝統である」「ダイナミックな交流は新たな創造を生む。新たな勢いと拡大の力となる。自分の持ち場を死守しつつ、心広々と打って出て、励まし合い、触発し合って、共に成長し、皆が勝利していくのだ」との重要な指針を示されています。
 長谷川 さらに、「胸襟(きょうきん)を開いた対話は愉快である。そして世代や地域を超えた交流は生命を豊かにし、自身の境涯(きょうがい)を拡大してくれる」とも教えてくださっています。
 原田 その上で、大切なことは、無事故を第一とし、無理のない計画を立てることです。また、気温が35度を超えるなど、各地で猛暑も本格化しています。日々の生活においても、体調管理には、くれぐれも気を付けていただき、絶対に無理はせず、自らの体を大事にしてください。
 そして、この夏、心通う「対話」と「交流」を、思う存分に繰り広げ、信頼と友情の輪を大拡大していこうではありませんか。

先手は効果が2倍

 長谷川 今年は、人類が初めて、エベレストに登攀(とうはん)して65年です。かつて先生は、この登山隊が、登攀(とうはん)に成功した要因は、何であったのかをスピーチされました。
 伊藤 はい。「さまざまな観点から論じられるが、その一つは『早くからの準備』にあった」と、言われました。登山隊は、登攀(とうはん)の2カ月ほど前からヒマラヤに入り、体を高地に慣らすなど、十分な訓練を積んだそうです。
 原田 そうした史実を通し、先生は、「事前の準備が大切である」「すべて『早く準備した』人が勝つ」と述べられ、「最も大切にして根本の準備は、勤行・唱題である。『絶対に勝つ!』と強く決意し、御本尊に祈ることが『最高の準備』となる」と語られました。
 後手に回れば、負担も手間も2倍。先手を打てば、皆が元気に進み、手間は半分、効果は2倍。これが、万般(ばんぱん)にわたる方程式です。
 永石 「いかなる勝負も、『先んずれば人を制す』である。自分らしく、全力で、勝利への準備をすることだ。『準備がある人』『勝利の決意がある人』には、だれ人もかなわない」と指導されている通りですね。全てにあてはまる、常勝への指針であると思います。
 原田 登山隊の勝利の要因には、「先入観を捨てた」ことも挙げられています。彼らが登った道は、それまで数々の登山隊が、「あの道は無理だ」と避けてきた、険しいコースでした。しかし、入念な調査の結果、そこに新しい道筋(みちすじ)を発見し、勝利への活路を見いだしたのです。
 長谷川 何より、「必ず、頂上を極めてみせる!」との中心者の強い一念が、隊員を支えました。その心に呼応(こおう)するように、仲が良く、小まめに連携が取れていた登山隊は、抜群のチームワークで、難局を勝ち越えたのです。
 原田 さあ、躍動(やくどう)の夏です。「なにの兵法よりも法華経の兵法」(御書1192ページ)で、朗らかに、たくましく、動き、語り、学会の発展のための(いしずえ)を築いてきましょう。

(2018. 7.16. 聖教新聞)

 

 

<48> さらなる地涌の陣列拡大へ!
出席者:原田会長、永石婦人部長、平井九州長、川上九州婦人部長、藤原九州青年部長、岩田九州男子部長、田中九州女子部長

 原田 このたびの、西日本を中心とした記録的豪雨では九州でも大きな被害がありました。被災された方々に、重ねてお見舞い申し上げます。
 平井 被害に遭われた地域の皆さまの激励に全力を挙げています。不撓不屈(ふとうふくつ)の信心で必ず乗り越えてまいります。
 永石 中国・四国をはじめ甚大(じんだい)な被害があった地域の一日も早い復興を真剣に祈念してまいります。
 平井 8日には九州総会(本部幹部会)を大成功で終えることができました。
 川上 池田先生はメッセージの中で、今回の総会を「九州への80回目の訪問」と意義づけてくださいました。九州は、この半年間で1万1000を超える「世帯増」を成し遂げることができました。
 永石 総会の当日、九州池田講堂での参加者はほとんどが青年部、未来部でしたね。「まるで九州青年部総会≠フようですね」と参加者が口々に言っていました。男子部、女子部、学生部もそろって日本一の折伏(しゃくぶく)を達成しました。
 藤原 先生も本部幹部会の大成功を喜ばれ、「青年部の日本一、おめでとう」とのご伝言も頂きました。
 永石 青年部・未来部による「青年よ広布の山を登れ」の大合唱も本当に感動的でした。合唱中には、九州各地の青年部・未来部の映像も流れましたね。
 田中 はい。全て、先生との原点を刻んだ場所で収録した映像です。
 藤原 総会での、先生のメッセージの中で、戦時中に牧口先生の肖像(しょうぞう)写真を撮影した九州の青年のエピソードが紹介されました。実は、その方のひ孫に当たる、福岡の男子高等部の部長が今回の総会に合唱団として参加していたのです。中等部の妹さんと共に、教学部任用試験にも合格して総会を迎えたそうです。
 原田 九州は、各地で後継の青年が立派に育ち、活躍しています。創価の師弟の精神が九州の地で脈々(みゃくみゃく)と継承されている証拠です。学会が永遠に勝ち栄えていくためには「弘教(ぐきょう)拡大」と「後継(こうけい)育成」を続ける以外にありません。九州の同志は、見事にその先駆けとなる戦いをされました。

若き後継者が躍動

 岩田 総会を目指し、男子部では次代を担う男子部大学校生の育成に全力を注ぎました。皆、使命ある、新しい力の人たちです。
 藤原 鹿児島では圏男子部長が折伏を実らせた入会記念勤行会に、大学校生が対話を重ねてきた友人と参加。決意と祝福あふれる大感動の勤行会に、友人は「皆さんの姿が学会の真実そのもの」と確信し、その後、入会しました。
 岩田 佐賀でも、すでに2人に弘教(ぐきょう)をしたメンバーなど、大学校生が躍動しています。また、育成を担当する先輩の奮闘も光りました。大学校生に模範を示そうと友人を相次ぎ入会に導いた部長が、好条件の転職を勝ち取り、社会でも見事な実証を示しました。
 田中 女子部も、リーダーが一人一人に寄り添って、折伏(しゃくぶく)に挑戦する人材の裾野を広げることができました。宮崎の白蓮グループのメンバーは、会合参加や対話を重ねてきた友人に弘教(ぐきょう)が実りました。その友人と共に任用試験にも挑戦し、合格。はつらつと活動に励む彼女の姿は、地域にも喜びを広げています。
 永石 女子部の皆さんが一人を大切にして、自他共の幸福を目指す姿は、学会が励ましの団体であることを象徴していますね。
 田中 宮崎の女子部では、少人数の集いにも積極的に友人を招き、対話をしました。「あんなにすてきな先輩たちと一緒にいられたら、自分も強くなれる気がする」と言っていた友人もいました。
 川上 婦人部も、女子部の皆さんと一体になり、激励に、折伏(しゃくぶく)に励みました。大分では婦女一体で「ロマンカフェ」を開催する中、女子部メンバーも弘教(ぐきょう)を成就することができました。
 田中 また、今回、入会に至らなくても本当にたくさんの友人に仏縁(ぶつえん)を広げることができました。全て、一人一人の「勇気の数」であり、リーダーの「励ましの数」であると実感します。
 原田 その通りです。友の心にまいた幸福の種が花開くまで、真剣に題目を送っていきましょう。また、誠実に粘り強く、励ましの対話をさらに拡大していきましょう。

地域に根を張って

 川上 長崎の、ある婦人部の方は自治会や老人会などにも積極的に参加し、信頼を広げています。彼女は今回、地域の友人と座談会に参加。友人は御書講義での仏法の哲理(てつり)、VODを通じて池田先生の平和行動にも感動。「自分も、地域の皆さんの幸福のために尽くしていきたい」と決意し、入会されました。
 永石 地域に根を張り、信頼と友好の輪を広げている様子が伝わってきます。最近は、悩みを乗り越えたい、というだけでなく、より良い生き方を求めて入会をされる方も多いですね。
 平井 長崎では、真心の友人(そう)に参加して入会を決意される方も相次ぎました。中には20代の青年もいます。学会員が、友人(そう)の際に、親切に周囲の人に接する姿に感動し、学会に興味を持ったのがきっかけだったそうです。
 川上 2年前の熊本地震で大きな被害を受けた地域の友も、励ましの対話拡大を進めています。ある圏では「STBカフェ」として、毎週、それぞれの地域でSTBを観賞する取り組みを続けました。地域の方々に声を掛け、支部で30人の友人が集うこともありました。こうして、圏の全支部がブロック1の弘教(ぐきょう)を達成することができました。
 永石 何があっても負けない学会員の姿、そして、この信心に多くの人が希望を見いだしたのでしょう。
 川上 入会した友の中には仮設住宅や、みなし仮設等に住む方も多くいらっしゃいます。同圏の婦人部長も、家族と共に仮設住宅で暮らしながら皆を激励し、先日、個人折伏(しゃくぶく)成就(じょうじゅ)しました。震災を通し、熊本は先生から度重なる大激励をいただいています。「今こそ、ご恩返しの時!」と、皆で折伏(しゃくぶく)に走りました。
 原田 熊本の同志は、変毒為薬(へんどくいやく)の実証を見事に示されています。「(みょう)とは蘇生(そせい)の義」(御書947ページ)との御文(ごもん)の通りです。その、不屈の勝利の姿は、苦難に立ち向かう世界中の同志に勇気を送ることは間違いありません。
 平井 福岡では、壮年部の太陽会や副役職の先輩方も一緒になって支えてくださいました。さらに、人材グループ「王城会」が戦いをけん引しました。それぞれの地域で毎月のように定例会を開催。各地域で王城会の精神や、小説『新・人間革命』を学び、拡大に飛び出していきました。
 原田 まさに、壮年部は地域広布の黄金柱≠ナあり、創価家族の(かなめ)です。
 平井 鹿児島の奄美大島では、池田先生の初訪問から55周年の佳節(かせつ)を大拡大で飾りました。ある支部では、ブロック1となる、10を超える御本尊流布を達成。その半数が地域内に住む方です。さらに、4人の法華講救済や、青年部、未来部の輪も広がり、歓喜(かんき)が爆発しました。奄美のメンバーは、先生からの「広宣流布(そく)地域貢献」との指針(ししん)を胸に地域の発展を祈り、信頼を広げています。
 川上 大分では、昭和56年の反転攻勢の大分指導が描かれた『新・人間革命』「()(どき)」の章が前進の原動力になりました。当時、長編詩「青年よ 21世紀の広布の山を登れ」の発表に居合わせた「大分21世紀会」のメンバーをはじめ、全県下の同志が誓願(せいがん)折伏(しゃくぶく)に挑戦。多くの方が歓喜の弘教(ぐきょう)を実らせることができました。
 原田 師弟の原点を忘れず、師匠への報恩に生きる人は全てを勝ち越えることができます。
 藤原 青年部も、「()(どき)」の章を通じて「今再び、先生を大分にお迎えすることができた」との感謝の心で九州総会に向け、折伏(しゃくぶく)に取り組むことができました。総会が後継(こうけい)の儀式≠ニなったことが何よりの喜びです。

世界の同志と共に

 永石 7日に、福岡の各地でSGIの方々を迎えて行われた、交流の集いも大盛況でした。計500人以上の友人が参加されたそうですね。
 岩田 はい。友人の方々からも、感動の声が相次ぎました。「海外の方々の体験談が、自分の境遇(きょうぐう)と重なり、とても感銘を受けました」「誘ってくれた学会の友人に感謝です」など、創価の連帯が世界に広がる様子を肌で感じられ、終了後には、多くの方々が入会を決意されました。
 平井 先生は総会のメッセージで「一人一人を温かくおおらかに励まし、希望の歌声を仲良く力強く響かせながら、若き地涌(じゆ)の世界市民を、二陣、三陣と限りなく呼び(いだ)していこうではありませんか!」と呼び掛けてくださいました。この先生からの指導を胸に、全ての地区が、いっそう青年部の拡大に取り組んでまいります。
 原田 「永遠に先駆(せんく)」との誇りも高く、さらなる地涌(じゆ)陣列(じんれつ)拡大へ飛翔(ひしょう)されゆく大九州の姿は、全国をけん引し、全世界の同志の模範となっていくことを確信します。

(2018. 7.19. 聖教新聞)

 

 

<49> 未来部と共に大成長の時
出席者:原田会長、山口未来本部長、飛田女性未来本部長、赤須未来部長(高等部長兼任)、勝岡少女部長

 飛田 列島各地で、記録的な猛暑が続いています。「熱中症」への十分な警戒が必要です。
 山口 気温が体温を超える異常な暑さになっています。熱中症予防としては、暑い時は決して無理をしないこと。(のど)が渇く前に、水分を補給すること。屋外では帽子をかぶり、大量に汗をかいたら、専用のあめ玉などで塩分を補給すること。また、エアコンや扇風機を適切に使用することなどが挙げられます。
 原田 友好期間に入りましたが、皆で声を掛け合いながら、健康第一の日々を送っていきましょう。

学会が好きな子に

 勝岡 「未来部躍進月間」が開幕し、各地で「創価ファミリー大会」が活発に開催されています。
 山口 未来部員が主体的に参加できるよう、事前に企画会を設けている地域もあり、未来部員による特別企画≠ェ、大いに会場を盛り上げています。
 赤須 各種コンクールの応募も始まっています。たとえば、E−1グランプリは、未来部員同士のつながりを深める機会にもなります。未来部時代の(きずな)は、一生の宝です。
 勝岡 池田先生は現在、「未来ジャーナル」で「誓いの明日へ」を、「少年少女きぼう新聞」で「春夏秋冬ほがらかに」を連載してくださっています。
 赤須 7月号の「誓いの明日へ」では、「夏は、生命の『躍進(やくしん)』の季節です。『躍進(やくしん)』には、これまで以上に大きく前進する、成長するという意味があります」「皆さん一人一人が、グングンと大きく前進し、成長するチャンスです」と語られ、各種コンクールを「自身の躍進(やくしん)飛躍(ひやく)台として、楽しく、はつらつと取り組んでください」と呼び掛けてくださいました。
 原田 未来部員一人一人が、目標を明確にし、大きく成長する「挑戦の夏」となるよう、全力で励ましを送っていきましょう。
 山口 そのためには、創価家族の励ましとともに、各家庭での信心継承(けいしょう)の取り組みが大切です。
 飛田 本紙7月17日付の「未来部育成のページ」にも掲載されていましたが、子どもに信心を伝える上で重要になるのが、信心の喜びを胸に、「何のための信心か」を心通うまで伝えていくこと。そして、学会の庭で育てることです。
 原田 先生は『法華経の智慧(ちえ)』の中で、信心継承(けいしょう)のポイントは、「あんまり、口やかましく言わない」ことであり、「杓子定規(しゃくしじょうぎ)になって、『これだけやらないとダメ』みたいな押しつけは賢明でない場合が多い」と言われています。
 山口 学会は、平和のため、民衆の幸福のために、尽くしてきた団体です。ゆえに、「創価学会を愛し、大事にすること、その心を教えていくことだ。創価学会が好きで好きでたまらないという子どもに育ててもらいたい。その心があれば、最後は必ず立派になっていく」とも教えてくださいました。そのためにも、功徳の体験や会合で感動した話などを、積極的に伝えていくことが大事ですね。
 飛田 「学会の集いは楽しい」「また会館に行きたい!」と子どもに思ってもらえるよう企画した「SOKAキッズフェスタ」は、まさに、その好例です。
 山口 会館で、歌って踊れて、子どもたちも、大喜びでした。「今度は、友人と一緒に参加したい!」と言う家族の方も多くいました。また、「学会は、こんな素晴らしいことをしているんですね」と、お子さんと一緒に入会を希望される方も大勢、誕生しました。

可能性は無限大

 飛田 今回の本部幹部会(九州総会)でも、躍動する未来部員の姿が目に焼き付きました。
 赤須 200人の少年少女部員を先頭に、会場にいた500人の中・高等部員、1300人の青年部員が、3月に行われた世界青年部総会のオリジナルソング「This is My Name」を大合唱しました。その姿に深く感動しました。
 原田 実は、多くが九州池田講堂に参加した福岡県を除く、全ての中継会場で未来部員が最前列に座っていました。学会の永遠性の象徴≠ニもいえる未来部を、徹底して大切にする姿勢を体現したものです。
 勝岡 本部幹部会で合唱を披露した、ある少年部員は、家に帰っても興奮が冷めず、「すごかった。本当に、すごかった」と何度も親に語っていたそうです。
 赤須 2000人の青年による大合唱が、心に刻まれたのですね。そして、SGIの同志の方々の歓喜(かんき)の表情にも感動し、「世界中の人が信心をしているんだね。僕も海外に行ってみたい」と夢をふくらませていたと聞きました。
 原田 日蓮大聖人は、未来部の大先輩である南条時光を、「あたかも青は(あい)より()でて(あい)より青いようであると感嘆(かんたん)しています」(御書1554ページ、趣旨)と、たたえられました。あらためて、未来部員には、無限の可能性が秘められていることを実感します。この夏、創価の(たから)、人類の(たから)である未来部員を全力で育成していきましょう。

創大・短大を見学

 飛田 最後に、7月28・29日、8月11日に、創価大学・創価女子短期大学で行われる「オープンキャンパス」のお知らせです。
 勝岡 創大・短大の充実した教育環境や、学生・授業の雰囲気などに直接触れることができる絶好の機会ですので、どうぞ、皆で足を運んでみてください。
 原田 現在、SOKAチャンネルVODでは、「2018オープンキャンパス ようこそ未来の創大生」や「創価大学SUNムービー 2018夏号」が配信されています。これらも活用しながら、「学生第一」の「創価大学」の魅力を存分に堪能(たんのう)してもらう夏にしていければと思います。

(2018. 7.23. 聖教新聞)

 

 

<50> 人材育成が広布の流れを盤石に
出席者:原田会長、山口未来本部長、尾高副女性未来本部長、高澤女子未来部長(女子高等部長兼任)、田中副未来部長(中等部長兼任)

 尾高 「大白蓮華」7月号での池田先生の講義「世界を照らす太陽の仏法」に感動が広がっています。
 田中 テーマは、「人類の未来を築く――次代を(にな)う人材(はぐく)聖業(せいぎょう)」。全編にわたって、未来部育成の真髄(しんずい)が記されています。
 原田 はじめに先生は、本年が未来部歌「正義の走者」誕生から40周年であることに触れられ、「混迷を深める現代社会において、リーダーの最大の焦点は、『人材の育成』」であると示され、「学会は、常に青年を励まし、青年を尊重してきました。人材を育てることが、仏意仏勅(ぶついぶっちょく)の学会を永遠ならしめ、広宣流布の流れを、より盤石(ばんじゃく)なものにするからです」と述べられています。
 山口 実は、「正義の走者」が誕生した時、私は現役の高等部員でした。先生が、未来部のために歌を作ってくださった喜びは、今も鮮明に覚えています。
 原田 講義の中で先生は、御書の「仏になるみちは善知識(ぜんちしき)にはすぎず」(1468ページ)を通し、「人と人の触発(しょくはつ)の中にこそ成長があります。未来部員も、会合などで触れ合う良き先輩や同世代の友の姿や話から、大いなる触発(しょくはつ)を受けます。なかんずく広布の前進の中で、学び得たことは、人生を切り開く力となる」と強調されています。
 尾高 本年も代表が参加し、夏季研修会を開催します。こうした機会を通じ、時間を共有することは、未来部員一人一人にとって、大きな触発の場となります。何より、学会という善知識(ぜんちしき)の集いの中で、「人生を切り開く力のある信心」を学ぶことができます。

日々の新聞を熟読

 原田 先生が第3代会長に就任され、一番初めに結成されたのが未来部です。実は、この1964年(昭和39年)、先生は、「恩師の正義と真実の学会精神を永遠にとどめ残そう」と、小説『人間革命』の執筆を開始されています。
 尾高 この史実を通し、「私の生涯にわたる執筆闘争は、信ずる未来部の成長とともに始まったのです」と言われ、本年3月には、「皆さん一人一人に手紙を書き贈る思いで、いよいよ『新・人間革命』の最終章『誓願(せいがん)』の章に入ります」とも述べられています。
 山口 「今」という時を選び、生まれた未来部員の使命の深さは、計り知れません。9月8日に予定される完結に向け、連載が進む『新・人間革命』を日々、真剣に学び、未来部員にも熟読を呼び掛けていきます。
 田中 夏は、受験生にとって天王山でもあります。「未来ジャーナル」に連載中の「誓いの明日へ」7月号で、先生は、「三日坊主も10回繰り返せば30日で、1カ月です」「粘り強く繰り返すことで、当たり前の日課になっていきます。大事な点は、へこたれずに何度でも決意できるかどうかです」と記され、「壁に突き当たって立ち止まったとしても、再び発心して前進を開始することです」とつづられています。
 高澤 私にとって受験は信心の原点の一つです。というのも、小学生時代、懸命に勉強したものの、創価中学に合格できませんでした。がっかりしていた私に、担当者の方が、先生の言葉を教えてくださいました。「最後の一歩まで/断じて退くな!/幸福は 前にあるからだ」と。
 原田 御書には、「いつも・たいせず」「いかなる時も・つねは・たいせず」(1544ページ)と仰せです。大切なのは、一歩も退かないことであり、決して諦めないことです。
 高澤 はい。私は先生の言葉に触れ、絶対に負けない!≠ニ決意。お題目をあげながら、自身の可能性を信じる。諦めない!≠ニ奮起し、猛勉強に励む中で、創価高校に進学することができたのです。
 山口 高等部長(当時)を務めていた1991年(平成3年)、先生は、未来部員が「努力したこと」「頑張ったこと」をたたえる大切さを教えてくださいました。高澤さんに、先生の言葉を伝えた担当者の方のように、未来部員が努力してきたことをたたえ、渾身(こんしん)の励ましを送れる一人一人になっていきましょう。
 田中 今回、初めて、中等部員も教学部任用試験を受験できるようになりました。学んだことをスポンジのように吸収する中等部員の姿に、各地から感動の声が寄せられています。
 高澤 たとえば、ある中等部員は、研さんをする中で、信心の素晴らしさに感動。家に帰ってくるなり、お母さんに、「日蓮大聖人は、本当にすごいね!」と何度も語ったそうです。以来、勤行・唱題が楽しくて仕方がないと言い、毎日、欠かさず実践しています。

22世紀に向かって

 原田 先生は、今の未来部の皆さんこそ、「学会創立100周年の2030年から22世紀へ、後継(こうけい)のバトンをリレーしていく『従藍而青(じゅうらんにしょう)』の本命の弟子です。未来部新時代の第一陣です」との重要な指針(ししん)を示してくださっています。
 尾高 はい。今の未来部の皆さんは、22世紀に向かって進む学会を守り、支える一人一人です。
 原田 ゆえに先生は、「大白蓮華」の講義の中で、新世紀に入ってまもなく、「21世紀使命会」の友に贈った指針を今、未来部育成に関わる全ての同志にあらためて贈ります≠ニ言われたのです。それは、「若き日の/深き歴史は/人生の勝利を決する。/未来部を励ませ!/大生命力を届けよ!」との言葉です。
 山口 暑い日が続きます。絶対無事故を心掛け、熱中症にはくれぐれも気を付けながら、私たちは先生の講義を読み深め、この指針のままに、「希望の未来」を開く人材の育成に全力を尽くしてまいります。

(2018. 7.30. 聖教新聞)