< 座談会 >

創立90周年を勝ち開く!

 


 

 

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目標を明確に、日々を前進
勇気の師子吼が広布の原動力
日蓮仏法は「絶対勝利の信心」
全ての人に仏縁広げる対話を
広布の誓願を果たす時は今!
未来にかかる!希望と栄光の橋
皆が広布誓った地涌の菩薩
健康第一で英気を養う夏に
自行化他の題目が最高の孝養
広布誓願の師弟旅を未来へ

 

 

 

 

<51> 目標を明確に、日々を前進
出席者:原田会長、長谷川理事長、永石婦人部長、志賀男子部長、大串女子部長

 志賀 学会創立90周年という、明年の大きな節を目指し、今、全国の同志が一段と勢いよく対話に駆けています。
 永石 一日一日の戦いが、どれほど大切か。決意を新たにしていきたいと思います。
 原田 池田先生は2009年末、翌年に迫った創立80周年に向け、次のように指導されました。「歴史的な戦いの開幕である。人まかせでは、勝利は開けない。自分が誓願(せいがん)するのだ。その深き一念に立ってこそ、すべてが勝利へ、勝利へと大回転を始める。そして師弟不二の祈りこそ、広宣流布の大いなる原動力である」
 志賀 さらに先生は「すべて自分の責任で勝つ!――こう決意して指揮を執れば、必ず道は開けるのだ」とも語られました。
 原田 新たな広布の歴史を開く今、全リーダーが改めて学ぶべきご指導です。
 長谷川 よりよき社会の建設へ、自他共(じたとも)の成長へ、幸福拡大へ、一段と学会活動に励んでいきましょう。
 原田 皆が目標を明確にし、そこに向かって日々、対話の拡大、同志の激励(げきれい)にと前進していきたい。御書には「仏法と申すは勝負をさきとし」(御書1165ページ)と(おお)せです。戦いは断じて勝たねばなりません。最後の最後まで師弟共戦で戦い抜き、勝ち抜く先に、正義の連帯は大きく広がり、わが地域に立正安国の旗が(ひるがえ)るのです。

きょう参院選公示

 永石 きょう(7月4日)、参議院議員選挙が公示されます。
 長谷川 私たちが支援する公明党は7選挙区の完勝と比例区6議席以上の獲得を目標にしています。達成できれば、参院では現行制度で過去最多となります。
 原田 私がお会いする識者の方々の多くは、中道主義の公明党に大変、期待を寄せています。政権与党の公明党の役割はますます大事になっています。公明党の議員には死力を尽くして戦い抜いてもらいたい。
 大串 5日からは「期日前投票」も始まります。
 長谷川 期日前投票は年々、増加傾向にあります。直近の国政選挙である2017年の衆院選では、前回比で822万人も増加しました。「毎日が投票日」という認識が、国民に浸透してきていますね。
 大串 また、公示日から投票日前日(20日)までは、インターネットを活用した選挙運動もできます。
 永石 この期間、一般有権者がライン、フェイスブック、ツイッターなどのSNSで特定の候補者、政党への投票依頼ができます。
 志賀 なお、電子メールでの投票依頼などの選挙運動が許されるのは候補者、政党等だけです。また、投票日当日(21日)は投票依頼は一切禁止されています。

生活者に光当てる

 大串 他党にはない公明党の持ち味は何といっても「小さな声を聴く力」です。「私たちの声が届いている」という実感があってこそ政治への信頼が生まれます。
 永石 今国会でも、「一人の声」から成立した法がいくつもあります。その一つが、まだ食べられるのに捨てられてしまう「食品ロス」を減らすための「食品ロス削減推進法」です。この成立をリードしたのも公明党です。
 大串 日本では、年間643万トンもの食品ロスが発生しているそうですね。
 長谷川 公明党は2015年、党プロジェクトチームを設置し、17年に法案骨子(こっし)を作成。その後、発足した超党派の議員連盟では、公明党が中心的な役割を担い、合意形成に尽力し、一貫して法整備をリード。全会一致で成立にこぎ着けたのです。
 原田 全国フードバンク推進協議会の米山広明事務局長は「公明党が最初にまとめた法律の骨子案には、初めから現場の声がしっかりと反映されていた」「公明党は『政策実現力』があると言われるが、そのゆえんがよく分かった」と語っています。
 永石 コンビニ各社も、消費期限の近い食品へのポイント還元を始めるなど、社会も動きだしましたね。これも、公明党が国会質疑等で提案してきたものです。
 志賀 また、動物虐待罪の厳罰化などを盛り込んだ、議員立法による「改正動物愛護管理法」も、公明党が動物愛護団体などの要望を聞き、積極的に推進してきたものです。
 大串 公益財団法人動物環境・福祉協会Evaの代表理事で女優の杉本彩さんは「今回の法改正は超党派の議員連盟で議論されてきましたが、中でも公明党議員が『動物の命を守る』という強い姿勢で一致団結し、私たちの要望を推し進めてくださったことに心から感謝しています」と述べています。
 原田 当然、外交や安全保障なども政治の重要テーマです。と同時に、生活者の視点に立って、人々の要請に応えることがますます求められています。大きな課題に対応しつつ、「小さな声」に耳を傾けることができる政党、議員が必要なのです。
 志賀 日本社会事業大学学長の神野直彦氏は「1999年に公明党が自民党と連立政権を組んで以来、生活者に光を当てた政治が前進している。政権の内部から、格差社会や貧困を防ぐ手立てが講じられ、教育や福祉も拡充された」と述べています。
 長谷川 政界を見渡せば、国政で与党の経験がない政党や、国会議員がいても地方議員が極めて少ない政党もあります。このような政党では、地域の声を受け止めることも、国政で決めたことを全国の自治体できめ細かく実施していくこともできません。
 原田 公明党は市区町村の議員数では第一党であり、国民の「小さな声」をネットワークの力で実現する力があります。公明党は、これからもさらに国民の声を聴き、その声に応える政策を実現するために奮闘してもらいたい。

(2019. 7. 4. 聖教新聞)

 

 

<52> 勇気の師子吼が広布の原動力
出席者:原田会長、長谷川理事長、永石婦人部長、志賀男子部長、大串女子部長

 永石 大変うれしいことに、池田先生・奥さまが7月3日、東京牧口記念会館を訪問されました。牧口先生、戸田先生の生涯をしのび、勤行・唱題をされ、全世界の同志の健康と福徳(ふくとく)安穏(あんのん)、そして勝利を祈念してくださったのです。
 長谷川 さらに、創価大学のキャンパスを視察され、多くの学生らから喜びの声が届けられています。
 原田 先生は7月3日について、「師と弟子の金剛不壊(こんごうふえ)(たましい)が命懸けの闘争の中で結合し、永遠の歴史に刻まれた『師弟常勝の記念日』なのである」と言われています。偉大な創価三代の師弟に連なる私たちは、必ずや広宣流布と立正安国の戦いに勝利し、報恩の(まこと)を尽くしていきたい。

破邪顕正の「宝剣」

 長谷川 「青年の月」「師弟勝利の月」である7月。11日は、男子部の結成記念日です。今、広布の激戦の中で、破邪顕正(はじゃけんせい)宝剣(ほうけん)を磨き鍛える、男子部一人一人の成長を、先生は心から喜んでくださっています。
 志賀 先生は男子部結成の日を振り返り、「人数ではない。役職でもない。まず一人だ! まず一人である! 決意深き一人の青年の胸に、『創価』の誇りが燃えているかどうかだ! その不滅の炎が、次の一人、また次の一人へと、燦々(さんさん)と燃え広がり、広宣流布の大波(おおなみ)となっていく」とつづられました。この指針(ししん)を命に刻み、男子部は不二の山本伸一≠ニなり、広布の城を守り継承(けいしょう)していきます。
 原田 青年の熱と力、そして勇気の師子吼(ししく)こそ、(ほとけ)軍勢(ぐんぜい)を勝利へ導く原動力です。御聖訓に「(ひとつ)の師子王(ほゆ)れば百子(ひゃくし)力を()(もろもろ)禽獣(きんじゅう)(こうべ)七分にわる」(御書1316ページ)と仰せです。共々に勇敢(ゆうかん)に戦い抜き、師弟の正義を満天下(まんてんか)に示していきたい。

与党内のリード役

 大串 参院選が公示され、期日前投票が始まっています(20日まで)。
 永石 21日の投票日に向け、マスコミ各社の報道も熱を帯びています。私たちが支援する公明党の山口代表は、今回の参院選の争点は、国内外で起きている荒波を前に、「与党の勝利で政治を安定させるか」それとも「混乱に(おちい)るか」であると、述べています。
 志賀 確かに12年前の参院選で与党が敗北したことが、民主党政権の誕生につながりました。しかし、国民の期待を裏切る結果となったのです。実際、民主党政権は、読売新聞の世論調査で平成で最も悪い影響を与えた政治的出来事≠ニ評されています。
 原田 現在、国際社会は分断が深刻化しています。その中で日本の政治的・社会的な安定は際立っていると、国内外の多くの識者が評価しています。
 大串 それは政権の一翼(いちよく)を担う公明党が、生活者の視点に立ち、幅広い国民の声を国政に反映させているからこそですね。
 長谷川 日本は今、人口減少と少子高齢化の同時進行という、世界に類を見ない難局に直面しています。そこで公明党は、皆が安心して暮らせる社会を築くため、「子育て支援」から「老後の安心」までを見据えた「全世代型の社会保障」を訴えてきました。
 志賀 これについて、政治評論家の森田実氏が「安倍晋三首相は今年の施政方針演説で『全世代型の社会保障』を打ち出し、公明党の社会保障の方針が、政府の方針になった。公明党の55年の努力の成果だ」と語る通り、公明党の粘り強い働き掛けにより、政府が新たな動きを始めたのです。
 原田 たとえば教育。公明党が昨年、実施した「100万人訪問・調査」運動の中で、最も多かった意見の一つが「子どもの教育に、お金が掛かりすぎて心配。何とかしてもらいたい」との声だったそうです。
 長谷川 公明党は、そうした点を踏まえ、与党内での議論をリードし、「日本の教育政策において歴史的転換点」といわれる、幼児教育・保育の無償化、私立高校授業料の実質無償化、大学や専門学校などの無償化という、「3つの無償化」を実現させたのです。
 大串 また、高齢者支援としては、低年金の高齢者の年金支給額に最大で年6万円(月5000円)の上乗せをし、さらに所得の少ない高齢者の介護保険料も軽減させます。
 志賀 10月に実施予定の消費税率引き上げによる増収分が財源となります。
 大串 なお、増税による暮らしへの影響を少しでも緩和するため、公明党は、飲食料品などの税率を8%に据え置く「軽減税率」を実現させました。毎日の買い物で「税が重くなった」という感覚を和らげるための施策です。
 永石 住民税非課税世帯と3歳半未満の子どもがいる世帯を対象に「プレミアム付き商品券」も発行。住宅、自動車についての減税や給付も行われます。
 原田 さらに公明党は、納税者の皆さんに重い負担をお願いする≠ゥらこそ、自らも身を切るべきである≠ニ、議員歳費10%の削減を公約に掲げています。
 永石 また、高齢の方による自動車のアクセルとブレーキの踏み間違い等による事故が相次いでいます。そこで公明党は「希望ある幸齢(こうれい)社会=vを構築するため、安全運転サポート車の購入支援や、コミュニティーバスの整備等による、「新たな移動サービス」の実現を目指しています。
 原田 一橋大学大学院の中北浩爾教授は、「公明党が存在感を示すことは、日本政治を安定させる上で不可欠」と述べています。日本政治を安定させ、さらに国民の安心を守り、希望の未来を開くためにも、公明党は、今回の参院選を何としても勝ち抜いてもらいたい。そのためにも、議員OBや家族、そして全議員が死力を尽くしてほしい。

(2019. 7. 8. 聖教新聞)

 

 

<53> 日蓮仏法は「絶対勝利の信心」
出席者:原田会長、長谷川理事長、永石婦人部長、竹岡青年部長、大串女子部長

 永石 今、全国の創価家族が勇んで対話拡大を進め、地域に信頼の輪、友情の輪を広げています。
 長谷川 とりわけ、「広布の黄金柱(おうごんばしら)」壮年部が生き生きと活躍している地域は勢いが断然、違います。
 原田 池田先生は「一家においても、職場においても、地域においても、重鎮(じゅうちん)である壮年世代に覇気(はき)横溢(おういつ)していることが、発展と勝利の要件だ。壮年部が健在であってこそ、婦人部も、男女青年部も、安心して戦える」と指導されている通りです。
 長谷川 いざという時の、壮年の勇気の声、確信の声が、どれほど周囲の人々を力付けるか。
 永石 日蓮大聖人は流罪の地である佐渡で「悪王の正法を破るに邪法(じゃほう)僧等(そうら)方人(かたうど)をなして智者(ちしゃ)を失はん時は師子王の(ごと)くなる心をもてる者必ず仏になるべし例せば日蓮が(ごと)し」(御書957ページ)と(したた)められました。
 原田 深く心に刻んでまいりたい。いかなる逆境にあっても、何ものをも恐れずに戦い抜くことです。
 長谷川 池田先生はかつて、壮年部に対して「師の叫びを不二の盟友(めいゆう)に贈りたい。『広宣流布のために、男の生きざまとはこうだ!≠ニいうものを、この世に残そうじゃないか!』」と、戸田先生の言葉を引かれて、励まされました。
 原田 今こそ、歴戦の闘士である壮年部が立ち上がり、わが地域の勝利の決定打を放っていきたい。その戦いが、自身の人生を飾る黄金の歴史となっていくのです。
 竹岡 どの地に行っても、厳しい現実社会の中で、信心根本に実証を示す壮年部の皆さんの姿があります。男子部も、師弟共戦の心で、さらなる拡大に駆けてまいります。
 長谷川 「創価学会永遠の五指針」の中の「絶対勝利の信心」の要諦(ようてい)について、池田先生は「正義の陣営が異体同心(いたいどうしん)の団結で臨めば、最後には絶対に勝てるのです」と強調されています。
 原田 先生が教えてくださった通り、強盛(ごうじょう)な祈りと異体同心(いたいどうしん)のスクラムで戦い、新時代の民衆勝利の歴史を築いていきたい。

政策や実績を語る

 永石 参院選の公示から1週間、今週末からは3連休になりますね。期日前投票も進んでいます。
 大串 前回の参院選の調査によれば、有権者が投票先を決める時期で最も多いのは、選挙区では、公示日を除く「選挙期間中」が46.3%、また「投票日当日」は9.6%でした。
 永石 つまり、多くの人が投票先を「これから決める」ということですね。
 竹岡 公明党の議員は、最後の最後まで、社会保障の拡充や防災・減災対策の推進など、政策や実績を語り、有権者に響く訴えを続けてもらいたい。

野党は選挙目的

 大串 自公連立政権が2012年12月に再発足してからの6年半で、着実な経済政策が実を結び、国民生活に直結する各種の経済指標が好転しています。
 竹岡 就業者数は384万人増加。正規雇用者数は131万人増え、求職者1人当たりの求人数である有効求人倍率は全都道府県で1倍を超えました。
 大串 企業収益も過去最高の83.6兆円。そのうち3割が中小企業です。
 原田 今後も安定した政権運営を通し、公明党には、景気回復の実感が地域、家庭に行き渡る政治へ総力を挙げてもらいたい。
 長谷川 経済政策で、公明党が特に力を入れているのが、着実な「賃上げ」の実現です。中でも、中小・小規模事業者が賃上げできるよう手を尽くしています。
 竹岡 例えば、設備投資を支援する「ものづくり補助金」の制度の恒久(こうきゅう)化や、後継者不足を解消するため、相続時の税負担をゼロにする「事業承継(しょうけい)税制」も拡充しました。
 大串 また、大企業が下請け企業に代金値引きなどを不当に迫る下請けいじめ≠フ根絶へ、対策を強化しています。
 長谷川 これらの環境整備の先に賃上げの実現がありますね。中小企業が賃上げに踏み切るのは簡単なことではないからです。
 竹岡 一方、一部の野党が、最低賃金引き上げについて「1500円をめざす」などという目標を掲げていますが、経済政策としての合理性に欠けており、選挙受け≠ェ目的と言わざるを得ません。急激なアップは中小企業の経営を圧迫します。例えば昨年、最低賃金を一気に16.4%上げた韓国では中小・零細業者が人件費負担に耐えきれず、従業員の解雇が増加。若年層の失業率が11.6%にも急上昇してしまいました。
 原田 自公政権のもと企業所得が着実に伸び、この3年で毎年3%の最低賃金引き上げが続いています。
 大串 生活困窮者を支援するNPO法人「ほっとプラス」代表理事で、ベストセラー『下流老人』などの著者・藤田孝典氏は、賃上げの背景に公明党の努力があることを指摘し「与党といえば、経済界などに配慮した政策を打ち出しがちななかで、労働者に寄り添う姿勢を明確にしている点は、やはり大衆の党≠ナあると感じます」(月刊誌「第三文明」8月号)と述べています。
 永石 東京大学名誉教授で、政治学者の御厨(みくりや)(たかし)氏も「苦しい生活を送る人々に目を向け、地べたを這いつくばるように寄り添う。自民党との連立政権に参画してから20年間、公明党は生活者のためのきめ細かい政治に取り組んできた。その努力がまさにいま花開いている」(月刊誌「潮」7月号)と語っています。
 原田 活力のある日本社会をめざして、「生活者優先」の視点をもつ公明党には断固として参院選を勝ち抜いてもらいたい。

(2019. 7.11. 聖教新聞)

 

 

<54> 全ての人に仏縁広げる対話を
出席者:原田会長、長谷川理事長、永石婦人部長、竹岡青年部長、大串女子部長

 原田 本年5月に着任した中国の孔鉉佑(こうげんゆう)駐日大使が8日、信濃町の総本部へ来訪されました。冒頭(ぼうとう)、池田先生からの祝意(しゅくい)をお伝えすると、大使は、「両国友好のために多大な努力を続けてこられた池田名誉会長の心を、いつまでも忘れることなく進んでいきたい」と語られていました。
 永石 大使は、中国外交部の副部長を務めるなど、アジア外交の要職を歴任された知日派(ちにちは)ですね。
 原田 そうです。大使は、「困難な時も変わることなく両国友好に尽くしてきた創価学会の皆さまは、中国国民から厚く信頼されています」とも強調されていました。本年は池田先生の初訪中から45年です。私たちは、先生が築いてくださった両国友好の「金の橋」を一層強固にすべく、さらに力を尽くしていきたい。

皆が「希望の太陽」

 大串 7月19日は女子部の結成記念日です。全国の友が今、はつらつと対話の拡大に挑戦しています。
 永石 先生は先日、女性の弟子に送られた、「秋冬(あきふゆ)()れた草木のような九界の衆生(しゅじょう)も、法華経の妙の一字という春夏(はるなつ)の太陽に照らされ、仏法を求める心の花を咲かせ、成仏(じょうぶつ)()がなる」(御書944ページ、趣意)との御聖訓(ごせいくん)(はい)し、女子部の皆さんに最大の励ましを送ってくださいましたね。
 大串 はい。華陽(かよう)の皆さんが妙法を唱え、学び、生き生きと語りゆく時、「どれほど素晴らしい太陽の生命を昇らせることができるか」と言われ、「一人一人が、どんな苦悩の闇も、照らし晴らしていける『希望の太陽』なのです」と示してくださいました。皆が決意を新たにしています。
 原田 (えん)する人に、(ほが)らかに自信満々と語った分、「相手がどうあれ、その心の奥には、福智(ふくち)の光が届いています。仏の(たね)()かれています。いつの日か、花開き、実る日が、必ず来る」とも教えてくださいましたね。この指針(ししん)を確信し、女子部の皆さんは、どうか新たな「友情と連帯と勝利の門」を開いていただきたい。

青年が政治動かす

 竹岡 来る21日(日)が参院選の投票日です(期日前投票は20日まで)。先般(せんぱん)、インターネット上で、与野党6党の公約等をもとに、若者政策の支持政党を選ぶ模擬(もぎ)投票が行われました。
 大串 政治に若者の声を届けよう≠ニの理念のもと、「日本若者協議会」が「ワカモノのミカタ政党はどこだ!」と題して実施したものですね。回答した14〜37歳の男女のうち、公明党が最も多く「女性票」を集めたと聞きました。
 竹岡 さらに、30代男女の投票先でも1位でした。公明党を選んだ人は「3つの教育無償化≠ネど多くの政策で若者の声を聞いてくれる」と語っていました。
 原田 同協議会の室橋祐貴代表理事は、公明党が唯一(ゆいいつ)、「若者政策を担当する大臣・部局の設置」「審議会などへの若者の登用(とうよう)」「学生が議員に直接意見を述べる『若者議会』の開催」などを参院選のマニフェストに盛り込んでいることを評価していましたね。
 竹岡 若者の声を政治に届ける――これが公明党の真骨頂(しんこっちょう)です。実際、党青年委員会が実施している政策アンケート「ボイス・アクション」で、若者から聞いた声は着実に国の政策になっています。若者の声が政治を動かしているのです。
 長谷川 公明党はこれまで、返済不要の給付型奨学金の拡充、携帯電話料金の引き下げ、無料Wi-Fiの拡充、ブラックバイト相談窓口の設置、結婚・婚活の支援、ひきこもり・ニートの自立支援など、他党を圧倒する若者政策を推進してきました。
 大串 ほかにも、公明党が主導し、LINEなどのSNSを利用した、いじめ・自殺などの相談窓口が各地にあります。2018年度だけで3万件を超える相談が寄せられました。
 永石 公明党は、子育てに一人で悩まないよう、相談支援体制の構築にも全力を挙げ、すでに具体化している自治体もあります。
 長谷川 参院選の公約としては、毎年3%程度、着実にアップしている最低賃金を、20年代の(なか)ばには、47都道府県の半数以上で「1000円以上」にすることを掲げています。
 竹岡 ちなみに、立憲民主党は5年以内に1300円≠ニうたっていますが、これでは毎年20%の引き上げが必要な地域が出てきます。共産党にいたっては、すみやかに1500円≠ニ言っています。韓国では昨年、最低賃金を一気に16.4%も上げ、中小企業の経営に打撃を与え、若年層の失業率が11.6%に急上昇しました。経済情勢をよく精査し、バランスあるアップが必要なのにもかかわらず、選挙受け≠狙い、聞こえがいいことを並べる無責任な政党≠ヘどこか、一目瞭然(いちもくりょうぜん)です。
 永石 また、公明党は、出産育児一時金を現行の42万円から50万円に引き上げることも目指しています。
 長谷川 公明党は今回も、参院選に臨む政策が小中学生にも分かりやすく伝わるよう、「こどもマニフェスト」を作成しました。
 原田 家族や友人と政治について語る際にも有用なものです。早稲田大学の北川正恭名誉教授は、「政治を分かりやすく伝える一層の努力が政党や大人たちに求められる中、公明党が2012年の衆院選から、子ども向けにマニフェストを発信し、その実現に取り組んできたことを高く評価しています」「子どもに対して真面目に政策を提案している政党は公明党だけだと思います」と言われました。
 長谷川 そして、「公明党の『こどもマニフェスト』は、日本の民主主義を成長させるもの」と結論しているのです。
 竹岡 前回の参院選の結果を調査したところ、「18歳から29歳は72.1%」「30歳から49歳は66.2%」の人が、選挙期間中に投票先を決めています。若い人ほど、これから投票先を決めるのです。
 原田 このほど、公明党が作成した8種類の実績動画も好評だと聞きました。ワカモノのミカタ′明党は、SNSも駆使し、最後まで実績を語り、参院選に勝利してほしい。そして、未来を担う大切な青年のために働いてもらいたい。

(2019. 7.15. 聖教新聞)

 

 

<55> 広布の誓願を果たす時は今!
出席者:原田会長、長谷川理事長、永石婦人部長、竹岡青年部長、志賀男子部長、大串女子部長

 永石 全国の同志が日々、社会のため、地域のため、対話拡大に奮闘しています。
 長谷川 大きな広布の闘争の中でこそ、大きな成長も大きな境涯(きょうがい)革命もできます。無量の福運も積んでいけます。だからこそ、共々に励まし合い、勇んで進んでまいりたい。
 原田 人生、社会、また信心も戦いです。日蓮大聖人は、苦境の中で奮闘する池上兄弟の弟・宗長に対して「せんずるところひとすぢにをもひ切って」「すこしも・をそるる心なかれ」(御書1091ページ)と鼓舞(こぶ)されました。いかなる困難をも恐れず、正義を叫び切ることが、日蓮仏法に脈打つ言論戦の(たましい)です。
 竹岡 池田先生は、かつて次のように指導されました。「仏法は勝負だ。社会も勝負だ。決して油断してはならない。勝つためには、(うわ)つかないで、誰が見ていようがいまいが、師匠に誓ったわが責任を、最後の最後まで果たし抜くのだ」
 原田 自らの誓願(せいがん)を果たすため、勇敢に「最後の1日」「最後の5分」まで戦い抜いてこそ、勝利があります。師弟の月・7月、私たちは、決して悔いを残さないよう、祈り切り、動き切り、語り切ってまいりたい。正義の凱歌(がいか)(とどろ)かせていこうではありませんか。

「福祉と平和」の党

 大串 参院選の投票日(21日)まで、残すところ「3日」となりました。
 永石 期日前投票(20日まで)も進んでいます。参院選で期日前の制度が始まった2004年は、期日前投票者数は717万人でしたが、前回16年には1598万人と倍増しました。制度の定着がうかがえます。
 原田 今回は、自民、公明の連立政権による「安定」の継続か、野党による「混乱と停滞」への逆戻りかが問われている選挙です。
 長谷川 作家・佐藤優氏は「安定」とは、内政においては「福祉」、国際政治においては「平和」であると指摘し「『安定』すなわち『福祉と平和』の政策を形にする要石(かなめいし)が公明党だ」(月刊誌「潮」8月号)と語っています。
 原田 公明党は結党以来「福祉の党」「平和の党」として実績を積み重ねてきました。日本は、人口減少と少子高齢化という現実の中、社会保障の充実など多くの問題解決が求められています。また、揺れ動く国際情勢にも対応していかねばならない。今こそ、公明党の本領発揮の時です。
 竹岡 さらに佐藤氏は「公明党の議員には『民衆こそ王者』という哲学がある」と、国会議員から地方議員まで公明党の議員が「大衆とともに」との精神に根差し、活動していることを評価。参院選での勝利に期待を寄せています。
 原田 公明党の全ての議員は最後まで政策を訴え、実績を語り、理解と支援を広げてもらいたい。

小さな声を聴く力

 志賀 参院選では特に社会保障制度をどのように維持・充実させていくかが大きな争点になっています。
 竹岡 10月に予定される消費税率10%への引き上げも、高齢化に伴い年々増加する社会保障費の確保が目的です。消費税収は景気などに左右されにくく安定している特徴があります。
 大串 今回の引き上げによる約5兆円強の増収分のうち、2兆円程度が教育費負担の軽減や子育て支援などに使われることになりました。これは、公明党の粘り強いリードで、政府・与党として決定したものです。
 永石 具体的に、10月からスタートする幼児教育・保育の無償化、来年4月から始まる大学や専門学校など高等教育の無償化の財源などになりますね。一方、待機児童の解消への取り組みも加速し、20年度末までの3年間で保育の受け皿が約32万人分整備されます。
 長谷川 その上で、高齢者向け施策に充てる財源が減るわけではありません。低年金の高齢者に対して、月最大5000円(年間6万円)が年金の支給額に上乗せされます。対象者は約970万人の見込みです。
 志賀 また、低所得の高齢者の方々の負担緩和のため、介護保険料の軽減なども実施されます。
 大串 消費税には、所得の低い人ほど負担割合が高くなる「逆進性」の問題があるため、引き上げと同時に飲食料品(酒、外食は除く)などの税率を据え置く軽減税率も実施されます。
 永石 これは、政党の中で、公明党だけが提案してきたものですね。
 竹岡 一方、立憲民主、共産両党は消費税率10%への引き上げの凍結・反対を訴えているものの、公約に掲げている社会保障や、子育て支援などに使う代替(だいたい)財源はあいまいです。
 志賀 例えば、企業や高所得者への課税強化を挙げています。しかし、これらは景気動向に左右されやすいため、安定財源にはなり得ません。「(ふく)らむ社会保障費を、それで(まかな)い切れるのか」(朝日)、「消費税に代わって恒久的な安定財源となり得るか」(毎日)など、各紙からも酷評されています。
 竹岡 そもそも、今回の引き上げは、2012年に旧民主党の呼び掛けで自公両党と合意した「社会保障と税の一体改革」に基づくものです。自分たちから協力を求めておきながら、今になって「あの判断は間違っていた」(立憲の枝野幸男代表)とは、極めて無責任。「人ごとのような発言は理解に苦しむ」(読売)と厳しく指摘されています。
 志賀 だから、有権者受けを狙った人気取り政策=Aあるいは政権批判のために国民の不安をあおり立てているだけ≠ネどと言われてしまうのです。
 長谷川 ひるがえって、公明党の数々の実績は「小さな声を聴く」という政治姿勢と確かな実行力から生まれたものです。「地に足のついた政治」「責任ある政策」を実現してこそ、衆望(しゅうぼう)に応えられるのです。
 原田 最終盤まで大激戦の兵庫をはじめ、公明党は断固として参院選を勝ち抜いてほしい。そして、政治のさらなる安定、希望あふれる社会の建設のために、戦い抜いてもらいたい。

(2019. 7.18. 聖教新聞)

 

 

<56> 未来にかかる!希望と栄光の橋
出席者:原田会長、長谷川理事長、永石婦人部長、志賀男子部長、大串女子部長

 永石 21日に投開票された参院選で、私たちが支援した公明党は歴史的な大勝利をすることができました(一同、大拍手)。
 原田 全力を挙げて支援活動に奮闘してくださった、すべての同志に皆さまに心から感謝申し上げます。本当にありがとうございました。大勝利、大変におめでとうございます。
 志賀 公明党は今回、候補者を立てた7選挙区で全員当選し、比例区でも目標としていた6議席を超える7議席を確保しました。これにより、非改選の14議席と合わせ、参議院の公明党として、現行制度で過去最高の議席数となりました。
 原田 最後まで大激戦だった兵庫をはじめ、見事な完勝です。公明党の議員は、「勝っておごらず」「勝って(かぶと)()を締めて」、国民のため、日本のために働いてもらいたい。そして、この国の未来に信頼と希望が広がる実績をさらに積み上げてもらいたい。
 長谷川 ともあれ、御本仏(ごほんぶつ)・日蓮大聖人は、「陰徳(いんとく)あれば陽報(ようほう)あり」「(だい)果報(かほう)(また)(きた)るべし」(御書1178ページ)と(おお)せです。立正安国(りっしょうあんこく)に尽くした創価家族の皆さんが、ますます大福運に包まれゆくことは間違いありません。
 永石 全同志の異体同心(いたいどうしん)の信心で、今再び、「まさか≠ェ実現」し、大いなる「虹の橋」「希望の橋」「人材の橋」「栄光の橋」を未来へかけることができた喜びでいっぱいです。
 原田 私たちは、真心で結んだ信頼と友好の連帯を、さらに深く強く広げていきたい。そして、日本のため、世界のため、全民衆のため、何ものにも屈しない、何ものをも勝ち開いていく「常勝不退(ふたい)の新時代」を威風堂々(いふうどうどう)と築いていきましょう。

十分に英気を養う

 長谷川 池田先生は、尊い多宝(たほう)の父母をはじめ、全同志の健康長寿を祈り、題目を送ってくださっています。夏季友好期間も、「健康第一」「無事故第一」で、十分に英気を養っていきましょう。
 永石 健康を勝ち取るために大切なことの一つは、リズム正しい生活であり、休養や睡眠を上手に取ることです。
 原田 特に、梅雨明け以降、生命に危険を及ぼすほどの近年の猛暑を、いかに乗り切るかが大事です。
 永石 一般的に、疲れがたまっている中で緊張がほぐれ、ほっと一息つく時に、体調が崩れやすいといわれます。
 長谷川 体調管理にはやはり、「水分補給」が重要です。体の中で水分が不足すると、熱中症、脳梗塞、心筋梗塞など、さまざまな疾病の要因となります。健康のため、小まめに水を飲むようにしましょう。
 志賀 水分を取る時は、常温の水が一番のおすすめです。アルコールやカフェインには利尿(りにょう)作用があるため、かえって脱水症状になりやすい傾向があります。
 大串 缶コーヒーやスポーツドリンクは糖分が多いものもあるため、取り過ぎには注意が必要です。
 原田 また、冷房の効いた室内と暑い屋外の出入りなどで、自律神経のバランスを崩しやすい時季でもあります。
 大串 人によっては、めまいや頭痛、だるさなどを感じる場合もあるようです。そうした時は、リラックスすることが必要です。
 永石 たとえば、食事をゆっくりと取ったり、入浴はシャワーで済ませずに湯船に漬かるなど、毎日の生活の中で、一工夫することを心掛けていきましょう。
 原田 さらに最近、「未病(みびょう)改善」が大切であるといわれています。病気になってから病院に行くのではなく、その前に「未病」を改善することが、病気を防ぐことになるのです。
 長谷川 ちょっとした体調の変化を見逃さず、少しでも気になる症状がある時は、後回しにせず、早めの受診を心掛けましょう。
 原田 ともかく、この友好期間は、心身共にリフレッシュし、一家で楽しく和やかに過ごす機会にしていきたい。そして、お世話になっている友人や知人、日頃(ひごろ)なかなか会えない親戚と交流する機会にもしたい。
 長谷川 遠出をすることもあると思いますが、余裕をもった計画を立て、くれぐれも自動車の運転には注意してください。
 志賀 常々言われていますが、運転中の携帯電話の使用は厳禁です。長距離運転の前には、車のタイヤの空気圧のチェックなどもしておく必要があります。万全の準備で、有意義な友好期間にしていきましょう。

勇んで研さんの夏

 大串 9月29日には、「青年部教学試験2級」が実施されます。
 志賀 この夏、青年部は教学の研さんにも勇んで取り組んでいきます。早速、勉強会を予定している地域も多くあります。
 大串 2級試験の出題範囲の一つである開目抄の有名な一節に、「ちかいし(ねがい)やぶるべからず」(御書232ページ)とあります。一人一人が教学研さんに励み、「広布の誓願(せいがん)」に生き抜く決意を、より一層固めていきたいと思います。
 志賀 池田先生は、「仏の大願をわが誓願として生きぬく強き信心の人にこそ、仏界の生命が涌現(ゆげん)する」と強調され、「わが創価学会は、この『誓願』を不惜身命(ふしゃくしんみょう)で貫き通してきたからこそ、すべてに大勝利することができたのです」と言われています。
 原田 広宣流布への「誓願の心」こそ、日蓮仏法の根幹(こんかん)です。誓願に生きる人生は、苦難や宿命をも勝ち越えていくことができます。私たちは、日々の勤行・唱題で、「広布の誓願」を確認し、歓喜(かんき)あふれる前進を続けていきたい。

(2019. 7.25. 聖教新聞)

 

 

<57> 皆が広布誓った地涌の菩薩
出席者:原田会長、山口未来本部長、飛田女性未来本部長、尾身女子副未来部長(女子中等部長兼任)、富田少年部長

 富田 「未来部躍進(やくしん)月間」がスタートしました(8月31日まで)。未来部と共に成長する、充実の夏にしていきたいと思います。
 飛田 大変うれしいことに、月間に先立ち、池田先生が未来部のためにつづられたエッセー集が2冊、発刊されました。少年少女部員に贈った『希望の虹――世界の偉人を語る』と、中・高等部員に寄せた『未来の(つばさ)――世界が君を待っている』です。
 原田 『未来の(つばさ)』では、「日蓮と同意ならば地涌(じゆ)菩薩(ぼさつ)たらんか」(御書1360ページ)との御文(ごもん)を通して、先生が「私たちは、大聖人に直結して、共に広宣流布を誓い合う『地涌(じゆ)菩薩(ぼさつ)』です。そして今、世界広布の大いなる飛躍(ひやく)の時を選び、人類の平和と幸福のために共に生まれ出たのです」とつづられています。
 尾身 あらためて未来部メンバー一人一人の計り知れない使命の大きさについて教えていただきました。
 原田 この夏、先生のご期待を胸に、(たから)の未来部を温かく激励し、全力で育成していきましょう。
 富田 躍進(やくしん)月間では、「創価ファミリー大会」が各地でにぎやかに行われています。
 山口 創価家族が一体となって準備や運営に当たってくださっています。ご尽力いただいている方々に心より感謝を申し上げます。
 尾身 未来部員による合唱の披露や、親子リレー体験発表。司会や、勤行の導師(どうし)、役員を未来部員が務めるなど、毎年、いろいろな工夫を凝らして開催されています。
 飛田 ファミリー大会は未来部の成長の契機になると同時に、お子さんやお孫さんがすくすくと創価の庭で育っている姿に触れる機会であり、家族の方々にも大きく喜びが広がっています。また、後継(こうけい)のメンバーの頼もしい姿は地域の同志にとっても希望の存在です。
 原田 日本だけでなく、SGI各国を訪れるたびに、それぞれの国の信心の後継者(こうけいしゃ)である未来部メンバーの生き生きとした姿に出会います。先生が世界広布の旅路の中でまかれた種が、大きく花開いているのです。
 山口 先日も、アメリカとブラジルの未来部の代表が参加した合同研修会が、アメリカ創価大学で開かれました。また、各国で未来部の会合が行われ、聖教新聞にも、連日のようにメンバーの弾ける笑顔が(おど)っています。
 尾身 日本でも、この夏、代表メンバーが参加し研修会を開催します。皆が、信心の原点、生涯(しょうがい)の友情を築いていくことができるよう、有意義な研修会にしてまいります。

わが家の信心継承

 山口 夏休みは、子どもたちが家庭で過ごす時間も増えます。この時期だからこそ、親子で心を通わせる会話を大切にしていきたいですね。
 飛田 将来の夢や、今悩んでいること、学校やクラブでの出来事など、家族という近しい間柄(あいだがら)でも、案外知らないものです。思春期のお子さんであればなおさらです。
 原田 普段、仕事や生活に追われ、なかなか家族と向き合う時間をもてない方も多いかと思います。親の方から「子どもとの会話」を心掛けていきましょう。
 飛田 親子の会話が増えると、子育てへの不安も減っていくそうです。会話することで、子どもの見えない部分が減り、心配も少なくなるからです。
 原田 創価の庭にあっては、わが家が、どうして入会したのか、どのような信仰体験を家族が積んできたのか。そういった語り合いが、信心の継承(けいしょう)にもつながります。
 尾身 「少年少女きぼう新聞」8月号では、未来部員が家族に、わが家の広布史≠インタビューして、新聞や絵日記にまとめるという楽しい企画が掲載されています。
 富田 「先生は何十年も、わが家をふくめて、本当にたくさんの人たちをはげましてきたんだなと実感しました」との未来部メンバーの声が印象的でした。
 飛田 今の未来部には、(そう)祖父母(そふぼ)から信心を始めた学会4世≠ニいうメンバーもいます。そのようなメンバーにとって、わが家の信心の歴史が家族の口から語られることで、先生や学会の存在が身近に感じられるようになると思います。
 原田 先生はかつて「親の信心は、必ず子に伝わる。たとえ、時間がかかっても、回り道を重ねても、絶対に伝わる。飾る必要はない。失敗を恐れなくてよい。信念を曲げず、自ら決めた道を(ほが)らかに進む。その親の生き方こそ、子に贈る『最上の(たから)』なのだ」と指導されました。どうか、ご家族の皆さんは日常の会話の中で、自らの思いを率直な言葉で語っていただきたいと思います。

創大の魅力を体感

 山口 8月3・4日には、創価大学・創価女子短期大学で「オープンキャンパス」が行われます。
 富田 「体験授業」や「入試問題 傾向と対策」「歓迎フェスティバル」など、充実した企画がたくさん予定されています。
 山口 現役学生に「なぜ創大を選びましたか」と聞くと、「オープンキャンパスが決め手になった」との回答が多いというのも納得できます。
 原田 創価大学は2014年には文部科学省の「スーパーグローバル大学創成支援」事業に採択されました。現在、年間約700人の留学生を受け入れるなどキャンパスの国際化が進み、21年の創立50周年へ、ますます発展を遂げています。ぜひ、実際に足を運び、充実した教育環境や、学生の熱気を感じていただければと思います。

(2019. 7.29. 聖教新聞)

 

 

<58> 健康第一で英気を養う夏に
出席者:原田会長、永石婦人部長、酒井ドクター部長、松岡白樺会書記長

 原田 梅雨が明け、いよいよ本格的な暑さの到来です。テレビ等でも連日、熱中症対策が呼び掛けられています。この夏も、健康第一の日々を送っていけるよう、ドクター部、白樺会の代表を交え、語り合っていきたいと思います。
 酒井 はい。熱中症予防の第1は「暑さを避ける」ことです。特に、気温が急上昇した日は注意が必要です。日中の外出をできるだけ控え、室内でもエアコンや扇風機を使い、湿度や温度の調整をしましょう。
 松岡 第2は「小まめな水分補給」です。外出時だけでなく、室内でも、気付かないうちに脱水や熱中症になります。目まいや足がつるなどのサインを見逃さず、のどの渇きを感じなくても、小まめに水分・塩分を補給しましょう。
 原田 どのくらい水分を取ったか、自分では分かりづらいものです。そこで、あらかじめ1日に飲む量を決め、飲み切ることが提唱されていますね。
 松岡 目安は、1日1.2リットルといわれます。熱中症は適切な行動で防げます。特に高齢者の方に声を掛けながら、自分は大丈夫≠ニ過信せず、暑い夏を皆で乗り切っていきましょう。

冷房を上手に活用

 原田 ところで、疲労を回復し、夏バテを防ぐためには、何が大事ですか。
 松岡 まず、気を付けることは「冷房による体の冷やし過ぎ」です。室内と室外とで急激な温度変化を繰り返すと自律神経が乱れ、体調を崩しやすくなります。
 永石 冷房の温度は28度程度が理想と聞きます。もしも、温度調整ができないような場合は、エアコンの風を直接受けないようにしたり、羽織るものを持ち歩いたり、ストレッチをして血の巡りをよくするなど工夫するといいそうですね。
 酒井 「栄養」「睡眠」も重要です。夏は、さっぱりしたものが好まれますが、暑さで疲れやすく、汗でミネラルを失いがちな体には、特に、タンパク質とビタミンB1が必要です。
 松岡 タンパク質が豊富な食材は、肉や魚、卵、大豆製品。ビタミンB1が多く含まれるのは、豚肉、ウナギ、レバー、豆類です。
 酒井 しょうがや大葉などの香味野菜、カレーなどの香辛料を利かせた料理は食欲を増進させてくれ、夏バテ予防に効果的です。
 永石 きゅうりやトマトなどの夏野菜には水分が多く、ほてった体を冷やす働きがありますね。賢明な食生活で、夏を元気に過ごしていきたいと思います。
 原田 では、「良い睡眠」を取るためには、どのような工夫が必要ですか。
 酒井 たとえば、午前0時前の就寝です。特に寝入って最初の3時間は、体を修復してくれる成長ホルモンの分泌が高まるため重要です。良質な睡眠を確保できるよう、タイマーなどを利用し、上手にエアコンなどを活用しましょう。
 原田 寝る1〜2時間前の入浴は、良質な睡眠に効果的と聞きます。
 松岡 ぬるめの湯船にゆっくり漬かると副交感神経が優位になり、リラックスして熟睡しやすくなります。さらに、寝る前のストレッチも快眠に有効です。
 永石 寝る直前まで、スマホやテレビを見ているのはよくないといいますね。
 酒井 睡眠へ導くホルモンであるメラトニンの分泌が抑えられますので、控えた方がよいと思います。
 松岡 また、日常的に睡眠が不足していると、1日よく寝ただけでは体調は戻りません。
 酒井 休日の寝だめは、かえって、体内リズムを乱し、不調を(きた)しやすくなります。一方、15分程度の昼寝には効果があります。
 原田 ともあれ、健康のため、自分にあったもの、できそうなものから、まず一つ実践してみることが大切ですね。また、分かっていても、ついやってしまう健康に悪い習慣を、まず一つやめてみる。その一歩が大事ですね。

早期発見で治る病

 永石 最近、働き盛りの若い方、特に女性のがんが目立ちます。中でも、乳がんの話を聞きます。
 酒井 乳がんは早期発見できれば、多くの方が治るといわれます。自分で見つけられる数少ない病気で、60%以上の方がセルフチェック(自己検診)で見つけています。入浴や就寝時に自己検診を行い、少しでも気になることがあれば、病院で相談しましょう。
 松岡 ただ、日本の乳がん検診受診率は40〜69歳で34.2%と低いままです。誕生月に検診を受ける≠ネど、忘れない工夫をしてみるのはどうでしょうか。
 永石 小さいお子さんのいるお母さんが、子どもを預けることができないなどの理由で、自分のことが後回しになり、受診の機会を逃してしまっている場合もあります。行政によっては、一時保育などのサービスが利用できますので、自分自身と家族のため、必ず検診を受けましょう。
 酒井 乳がんだけでなく、子宮(けい)がん、大腸がん、肺がん、胃がんなどでも、がん検診は有効です。必ず受診してください。
 原田 池田先生は、「健康を維持するためには、平凡なようであっても、細かい点に注意することである。生活の基本を大事にすることである」と言われています。御書に「一日の命は三千界の(たから)にもすぎて(そうろう)」(986ページ)と(おお)せです。かけがえのない一日一日を元気に過ごすため、英気(えいき)を養う夏にしていきたい。

(2019. 8. 1. 聖教新聞)

 

 

<59> 自行化他の題目が最高の孝養
出席者:原田会長、長谷川理事長、永石婦人部長、竹岡青年部長、大串女子部長

 永石 先月の参院選で、私たちが支援した公明党は、選挙区7議席、比例区7議席の合計14議席を獲得し、大勝利しました。
 大串 参議院公明党として、現行制度で過去最高の議席数へ躍進しましたね。
 長谷川 投票日翌日の新聞では「公明好調」(読売)、「公明安定」(産経)などの見出しが(おど)りました。
 永石 兵庫、大阪の両選挙区で激戦を勝ち抜いたことを通して、「公明『常勝関西』健在」(読売大阪版)などとも報じられていましたね。
 竹岡 兵庫、愛知をはじめ、多くの青年政治家が誕生しました。いずれも人柄(ひとがら)・見識・経歴のどれをとっても、他党を圧倒する素晴らしい議員だと評判です。
 原田 選挙結果を受け、公明党への期待はさらに高まっています。一橋大学大学院の中北浩爾(こうじ)教授は、社会保障、財政再建など中長期的な課題について「与野党の合意形成の橋渡し役を公明党に期待したい」と述べています。
 大串 慶應義塾大学の小林良彰教授は「公明党には、有権者の関心が高い経済・財政や年金・医療の問題に対して、自民党とは違う進歩的で新しい政策を打ち出してもらいたい」と語っています。
 竹岡 東京財団政策研究所の加藤創太常務理事は、ポピュリズムと二極化が進む中で、公明党のような「中道の政党に求められるのは、テレビでワンフレーズで鮮やかに『敵』を切ってみせることではない。一貫した姿勢を長期に堅持しつつ、有権者からの信頼を地道に確保していくことだ。これはまさに責任政党のあり方そのものでもある」と主張しています。
 原田 選挙後、私がお会いした識者の方々も同様の思いを語られていました。公明党には国民、支持者の期待に応え、日本の安定のため、平和のため、社会保障や福祉の充実のため、さらなる奮闘を望みたい。新しい時代の政治課題にも果敢に挑戦してもらいたい。

日顕宗は食法がき

 長谷川 「お盆」が近づいています。日蓮大聖人は「盂蘭盆(うらぼん)御書」や「四条金吾殿御返事(盂蘭盆(うらぼん)由来御書)」で、自身が善根(ぜんこん)を積んでこそ真の回向(えこう)になる(むね)(おお)せになっています。
 原田 「自身仏にならずしては父母(ぶも)をだにもすくいがたし」(御書1429ページ)とあるように、自他共の幸福、広宣流布と立正安国を目指す学会活動で積んだ善根(ぜんこん)を先祖に(めぐ)らし()けることが、真の回向(えこう)なのです。
 永石 「題目の光無間(むけん)(いた)りて即身成仏(そくしんじょうぶつ)せしむ」(同712ページ)との御金言もありますね。
 長谷川 池田先生も、「妙法には、生死(しょうじ)を超えて生命を照らし晴らせる無量無辺(むりょうむへん)(だい)功力(くりき)がある。ゆえに、私たちの追善(ついぜん)回向(えこう)は必ず故人に届き、成仏の境涯(きょうがい)へと導くことができる。これが御本仏(ごほんぶつ)のお約束である。広布の行動こそ、自行化他の題目で一家眷属(けんぞく)を三世に包める最極(さいごく)孝養(こうよう)となる」と指導されています。
 竹岡 一方、この時期になると日顕宗(にっけんしゅう)日蓮正宗(にちれんしょうしゅう))の坊主は「僧侶が拝まなければ故人は成仏できない」などのおどし、だましで供養集めに血眼(ちまなこ)になりますが、そんなことは御書のどこにも書かれていない全くの邪義(じゃぎ)です。
 長谷川 「お経(まわ)り」などと称し、日顕宗(にっけんしゅう)の坊主が檀家(だんか)の家を回り僧侶の読経はありがたいものだ≠ニ思わせて供養(くよう)稼ぎに狂奔(きょうほん)する姿は、大聖人が痛烈に破折(はしゃく)した「食法(じきほう)がき」(同1111ページ)そのものです。
 原田 学会では、お盆の日を中心に、広宣流布の息吹(いぶき)にあふれた全国の会館や墓地公園などで、異体同心(いたいどうしん)の同志と共に、御本尊に勤行・唱題します。これこそが、大聖人のお心にかなった最高の追善(ついぜん)なのです。

「一人」から広がる

 大串 夏季友好期間に入り、普段なかなか会うことができない友人・知人と交流する、絶好の機会でもあります。
 竹岡 『新・人間革命』第6巻「遠路」の章には「人間は、ともすれば古い友人とは疎遠になりがちである。また、古い友人との交流があれば、新しい友人をつくろうとはしないものだ。しかし、人間を大切にし、人間関係を広げていくなかで、新たな世界が開かれていく」と記されています。
 原田 先生が示されている通り、「古くからの友人を大切にする」とともに「新しい友人をつくる」ことが、自身の人生を豊かにしていきます。
 大串 また、この機に、親戚とも積極的に交流を深めていきたいですね。
 原田 池田先生はかつて、日興上人が、自身が生まれ育った地域にたびたび足を運び、対話を広げていたことを通して「日興上人は御自身の人脈を存分に活用しながら、一人また一人と対話を交わし、仏縁(ぶつえん)を結んでいかれた。日興上人の親戚は、多くが入信している」と指導されました。
 竹岡 さらに、「日興上人が妙法に帰依(きえ)させた人々が、さらに自身の縁者(えんじゃ)折伏(しゃくぶく)した。人脈は、次から次へと広がり、拡大が進んでいったのである」と。「一人」を起点に大きく仏縁(ぶつえん)が広がっていく様子がうかがえますね。
 永石 先日も、帰省した方が「日頃(ひごろ)、会う機会がなくても、言葉を交わせばすぐに心が通うのが親戚ですね」と語っていました。
 長谷川 一人一人と対話を重ね、交流を結ぶことで、一家一族の幸福が大きく開かれ、新たな広布の裾野(すその)も広がっていくのです。
 原田 友人、知人、親戚とじっくりと語り、理解と親交を深めていくことはとても大切です。遠方に住んでいる方も含め、夏の友好期間を活用して大きく仏縁(ぶつえん)を広げていきましょう。

(2019. 8. 5. 聖教新聞)

 

 

<60> 広布誓願の師弟旅を未来へ
出席者:原田会長、長谷川理事長、永石婦人部長、志賀男子部長、大串女子部長

 大串 東京・新宿区の創価文化センターで、「挿絵(さしえ)でたどる『新・人間革命』名場面展」が行われています(9月8日まで。休館は毎週月曜、および8月10〜16日)。連日、多くの方でにぎわっていますね。
 志賀 池田先生の小説『新・人間革命』第1巻から第4巻に描かれた広宣流布のドラマが内田健一郎画伯の挿絵(さしえ)と共に紹介されていて、とても感動的です。
 永石 第3代会長就任後の先生と共に、世界広布の旅をたどるような気持にもなりますね。
 原田 日本においても、先生の雄渾(ゆうこん)の指揮のもと、飛躍的に会員数が伸び、学会が発展していった時期でもあります。当時の学会の前進の息吹(いぶき)を感じながら、訪れた人が、さらなる広布の拡大を決意する契機になることと思います。

世界の青年と共に

 永石 8月6日は、1993年、先生が平和への願いを込め、小説『新・人間革命』の執筆を開始された日です。この日は広島原爆忌でもあります。そして、1年前の同日、先生は25年間に及んだ連載の執筆を締めくくられたのです。
 長谷川 先生は脱稿(だっこう)後、随筆につづられました。「広宣流布という民衆勝利の(だい)叙事詩(じょじし)たる『人間革命』『新・人間革命』は、わが全宝友(ほうゆう)と分かち合う黄金の日記文書なり、との思いで、私は綴ってきた。ゆえにそれは、連載の完結をもって終わるものでは決してない」
 原田 この一年、なかんずく今年上半期の活動において私たちは、『新・人間革命』を学びながら広宣流布と立正安国の対話にまい進してきました。そして、池田門下の異体同心(いたいどうしん)の団結で全ての戦いに大勝利することができました。
 大串 『新・人間革命』は現在、13言語に翻訳されており、世界の同志もまた『新・人間革命』を学び、信心の成長の(かて)、広布拡大の源泉(げんせん)にしています。
 原田 世界広布の(いしずえ)を築いた池田先生の行動と思いを追体験しながら、各地の青年部が「新時代の山本伸一」として立ち上がっています。先生に直接、お会いしたことのない世界の青年が『新・人間革命』を通して、師弟の(きずな)を深めているのです。
 永石 また、研さん教材「世界広布の大道 小説『新・人間革命』に学ぶT」が8月22日に発売されます。第1巻から第5巻までの「基礎資料編」「名場面編」「御書編」「解説編」が収録されており、研さんに最適です。
 志賀 第1巻には1960年10月、山本伸一会長が世界広布の道を開くため平和旅を開始し、ハワイに向かう機中で思索(しさく)を巡らせる場面があり、印象的です。
 長谷川 「法華経の大白法(だいびゃくほう)の日本国(なら)びに一閻浮提(いちえんぶだい)に広宣流布せん事も(うたが)うべからざるか」(御書265ページ)との御文(ごもん)と共に、「この世に生を受けて三十二年――世界広布を生涯の使命とし、その大業(たいぎょう)の扉を今、自らの手で開きゆくことを思うと、伸一の心は躍った」との思いがつづられています。
 原田 学べば学ぶほど、先生の遠大なる広布の展望と、その実現への不退の行動に、ただただ感銘を深くし、報恩の戦いを誓うばかりです。

各地で進む研さん

 永石 各地で工夫をこらした『新・人間革命』の研さん運動が進んでいます。
 長谷川 座談会で『新・人間革命』の研さんコーナーを設けている地域も多いですね。
 永石 ある地区婦人部長は、訪問・激励の際に「『新・人間革命』では、こう書いてあったよ」と、先生の心を伝えることを心掛けています。すると「私も読んでみます」と決意する人が増えていったそうです。
 大串 女子部のあるリーダーもメンバーへの励ましに悩んだことがきっかけで、一緒に『新・人間革命』の研さんに挑戦。今では、月1回の勉強会を地域で開き、メンバーと決意を深め合っています。
 原田 『新・人間革命』をひもとくと、先生が徹底して「一人」を励まされてきた軌跡が描かれています。世界広布といっても、その一歩から展開されていったことを改めて知ることができます。
 長谷川 本紙「声」の欄に掲載されていた壮年部の方の投稿が印象的でした。その方の地域では勉強会を通し、「『新・人間革命』をより深く学び、さらにそれを実践できるよう、頑張っていきたいと決意し合っています。私たちにとって『新・人間革命』は、今も連載が続いているのです」と。
 原田 その通りですね。小説を学び、「誓願(せいがん)」を立て、「実践(じっせん)」していく。その連続が『新・人間革命』の精神を未来へと伝え残していく。そこに確かな前進と勝利の方程式があるのです。
 志賀 世界の識者も『新・人間革命』を読み、惜しみない賛辞を寄せています。ブラジルの音楽家アマラウ・ビエイラ氏は「ベートーベンの『第九』は、誰もが知る不朽(ふきゅう)の名曲です。『新・人間革命』もまた、時代から時代へと伝わる永遠の名作であると信じて疑いません」と述べています。
 長谷川 インド・ガンジー研究評議会議長のN・ラダクリシュナン博士は「世界のどの文学界にも、このような作品はないでしょう」とたたえ、「何よりも一人の人間がどれほど偉大な力を持っているのか≠教えてくれています」と語っています。
 原田 これからも広宣流布と立正安国の戦いにはさまざまな難関があるでしょう。また一人一人の人生においても数々の障害があるかもしれない。しかし、信心で乗り越えられない壁は断じてない。その勝利の要諦(ようてい)は、全て先生が『新・人間革命』につづってくださっています。大切なことは、先生が示された「人間革命」の指針(ししん)を私たちが体現、実践していくことです。これからも『新・人間革命』に学び、広布誓願(せいがん)の師弟旅をともどもに続けていこうではありませんか。

(2019. 8. 8. 聖教新聞)