< 座談会 >

創立90周年を勝ち開く!

 


 

 

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人々の心の中に平和の砦を
広布の命脈は後継の輩出に
創価の青年が鍛えの夏を躍動
聖教新聞と共に仏縁を拡大
師弟の勝利劇を世界へ万年へ!
皆が英知と正義のリーダーに
全同志が新時代の山本伸一≠ノ
最前線で奮闘する婦人部に感謝
立正安国と世界広布の大言論城
声を掛けた分だけ仏縁は広がる

 

 

 

 

<61> 人々の心の中に平和の砦を
出席者:原田会長、平和委員会 石渡議長、女性平和委員会 前多(まえた)委員長、青年平和会議 浅井議長、女性平和文化会議 谷井(たにい)議長

 原田 暑い日が続きます。猛暑の中も、聖教新聞を配達してくださっている「無冠(むかん)の友」の皆さまに心から感謝申し上げます。どうか、くれぐれも健康第一・無事故第一の配達をよろしくお願いいたします。
 前多 水分の補給はもちろん、帽子をかぶったり、冷えたタオルを首に巻いたりしながら、配達をされている方もいます。
 石渡 寝苦しい夜が続きますので、睡眠不足にも注意を払っていただければと思います。
 原田 台風接近の情報もあります。該当(がいとう)地域の方は無事故を最優先にして、絶対に無理をせず、時間を気にすることなく、配達をしてください。

「核兵器禁止条約」

 石渡 学会として、6日に広島で、9日に長崎で、「原爆の日」追善(ついぜん)勤行法要(ほうよう)を行い、「核なき世界」建設への誓いを新たにしました。
 原田 御書に「国土泰平(たいへい)・天下安穏(あんのん)は一人より万民(ばんみん)(いた)るまで(この)む所なり(ねが)う所なり」(31ページ)と(おお)せの通り、平和は人類の悲願です。
 谷井 2017年、核兵器を法的に禁止する初の多国間条約である「核兵器禁止条約」を国連で採択され、現在、発効に向けて批准(ひじゅん)が進みつつあります。
 石渡 今月6日、南米ボリビアが条約に批准しました。条約発効の要件である50カ国の半数となる、25番目の批准です。日本を含め、全ての国が条約に批准することを願っています。
 原田 核兵器は、人類の生存の権利を脅かす「絶対悪」です。私たちは戸田先生の原水爆禁止宣言を原点に、多くの団体と連携しながら、核廃絶への運動を各国で進めてきました。
 石渡 引き続き、核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)と協力し、「核兵器禁止条約」の普及を通じて、同条約の早期発効を支援していきます。
 浅井 具体的には、核兵器に関する各種国際会議に参加をし、ICANと共同制作した「核兵器なき世界への連帯」展などを各国で開催していきます。
 前多 女性平和委員会では、2017年からヒロシマ・ナガサキの被爆体験の映写会を草の根で展開しています。被爆者の体験を初めて聞いたという参加者も多く、「涙が止まらなかった」「核兵器の恐ろしさが身に迫った」との声が寄せられています。これまで2万会場で32万人が来場し、約25万の「ヒバクシャ国際署名」を集めています。

脱炭素社会の構築

 浅井 9月23日に、ニューヨークの国連本部で気候行動サミットが開催されます。2015年のパリ協定締結以降も温室効果ガス排出量が増加し、アメリカが協定からの離脱を表明するなど、気候変動問題に対する危機感が国際社会において高まっています。脱炭素社会の構築が急務です。
 谷井 サミットは、この事態を危惧した国連のグテーレス事務総長の呼び掛けで実現されるものですね。
 原田 パリ協定締結の立役者である国連気候変動枠組条約のフィゲレス前事務局長から学会へ、同時開催されるユース気候サミットへの派遣要請が届き、参加する予定になっています。
 浅井 ここでは、SGIと地球憲章(けんしょう)インタナショナルが共同制作したスマホアプリ「マプティング」で行っている、気候変動に関する写真コンテストの取り組みについて報告をします。
 石渡 さらに、学生部による「SDGs(エスディージーズ)(持続可能な開発目標)意識調査」の報告を、国連およびニューヨーク市が連携して行う「ニューヨーク気候週間2019」の関連イベントの中で実施する予定です。
 谷井 今秋、女性平和文化会議はSDGsについての女性の意識啓発(けいはつ)のためのアンケートを行います。「誰も置き去りにしない」社会を築くため、身近なところから行動していきます。
 浅井 また、ニューヨークでは、FBO(信仰を基盤とした団体)の役割に関する会合も共同主催する予定です。
 原田 FBOについては、昨年7月のモンゴルでのアジア防災閣僚会議、同じく昨年8月の東京での円卓(えんたく)会議などに際し、SDGs推進や防災に果たす役割を他団体と協力して議論しています。信仰を基盤とした地域のネットワークは、緊急時などに大きな力を発揮する≠ニ国際的にも注目されていますね。
 石渡 はい。これからも多様な組織と連携し、議論を進めてまいります。
 浅井 他にも、多様性を尊重する共生(きょうせい)社会の建設へ、「女性差別撤廃条約」採択40周年、「子どもの権利条約」採択30周年の2019年は、国際人権の前進に貢献するとともに、幅広い教育・啓発(けいはつ)活動に注力(ちゅうりょく)していきます。
 前多 女性平和委員会は「子どもの権利条約」に深く賛同し、日本の批准(ひじゅん)前の1991年から展示会・講演会・フォーラム等を通じ、啓発に努めてきました。採択30周年である本年は、多くのNGOや団体が集まってスタートした「広げよう! 子どもの権利条約キャンペーン」に賛同団体として参加。かけがえのない子どもたちの笑顔を守るため、草の根の活動を続けていきます。
 谷井 現在、聖教新聞では「私がつくる平和の文化」が連載されています。国連で「平和の文化」についての行動計画が採択されて20年。「多様性の尊重」「女性と男性の平等」「持続可能な開発」「対話」「教育」など、「平和の文化」の大切な要素が語られる本企画は、「画期的な試み」と多くの反響が寄せられています。
 浅井 9月には、青年部が主催し、沖縄で「青年不戦サミット」も開催する予定です。
 原田 小説『新・人間革命』第30巻<下>「誓願(せいがん)」の章に、学会の平和運動の意義や歴史がつづられています。そこに、学会の平和運動は「仏法の生命尊厳(そんげん)の思想を人びとの胸中(きょうちゅう)に打ち立て、ユネスコ憲章(けんしょう)(うた)われているように、『人の心の中に平和のとりで』をつくることを基調としている」とあります。私たちはこれからも、確固たる哲学を胸に、平和建設の主体者となって、(ぜん)の連帯を世界に広げていきましょう。

(2019. 8.12. 聖教新聞)

 

 

<62> 広布の命脈は後継の輩出に
出席者:原田会長、山口未来本部長、尾高副女性未来本部長、赤須未来部長(高等部長兼任)、勝岡少女部長

 尾高 今月、高等部と中等部の代表メンバーの集う研修会が東京・八王子市の創価大学で行われました。
 赤須 万感のメッセージを頂き、池田先生の未来部に対する慈愛(じあい)と期待に満ちた研修会になりました。生き生きと信心の喜びを語る同年代の友に触発(しょくはつ)を受け、「自分が創価学会員であることを、さらに誇りに思うようになりました」と語るメンバーもいました。
 原田 集い合った、若き鳳雛(ほうすう)たちのはつらつとした姿に、こちらが元気をもらいました。先生がおっしゃっている通り、一人一人が「学会の(たから)」であり、「人類の希望」ですね。
 尾高 「大白蓮華」8月号の「世界を照らす太陽の仏法」で、先生は、未来部へのあふれる思いをつづってくださっています。「躍進(やくしん)月間」に当たり、真剣に学ばせていただきました。
 原田 「広宣流布・令法久住(りょうぼうくじゅう)命脈(めいみゃく)は、後継(こうけい)の人材の輩出(はいしゅつ)にこそある」との先生の言葉は、未来部育成に携わる方はもちろん、全ての学会のリーダーが心に刻むべき指導です。
 山口 さらに、先生は「顕仏未来記(けんぶつみらいき)」の「伝持(でんじ)の人(なけ)れば(なお)木石(もくせき)衣鉢(えはつ)帯持(たいじ)せるが(ごと)し」(御書508ページ)との御文(ごもん)を通して、信心の後継者である未来部の使命の深さを教えてくださいました。
 勝岡 まさしく、それは担当者の私たちへの指針(ししん)でもありますね。
 山口 ええ。先生は「未来部の友を育てることは、未来を(つく)ることそのものです。未来からの使者たちは、学会という究極の人間主義の庭で大きく豊かに育てていきたい。正しき信心の後継者(こうけいしゃ)を守り(はぐく)み、広宣流布を進めていくことこそ、立正安国――正義が輝く社会を築き、世界平和を実現していく直道(じきどう)になるからです」とつづられました。
 赤須 自身の使命の大きさに、改めて決意がみなぎります。先生の思いを胸に刻み、未来部の成長と活躍、幸福を祈り、励まし抜いてまいります。

挑戦が成長の契機

 勝岡 各種コンクールへの取り組みも各地で進んでいます。毎年、夏の挑戦が未来部員にとって大きな成長の契機になっています。
 赤須 「E−1グランプリ」に参加する未来部員からは、メンバー同士で勤行・唱題に挑戦し、友情を深め、一つの劇を作り上げていく中、同世代の頑張りに触発(しょくはつ)を受け合っています、との声が聞かれました。
 勝岡 また、地域の方々の励ましを受け、創価家族の温かさを実感するメンバーも多いですね。
 山口 今年は、従来の「E−1グランプリ」部門に加え、新たに「E−1フェスティバル」部門を設けました。この部門では、英語に苦手意識のあるメンバーも気軽に参加できるように、課題文が短く、より簡単な単語で構成されています。一人でも多くの未来部員が挑戦し、成長できるよう、地域で声を掛け合っていきたいと思います。
 尾高 一方で、夏は受験生にとって、大切な時期になります。日々、目標に向かって勉強に励むメンバーに、真心のエールを送っていきたいと思います。
 赤須 私自身も高校3年の夏休みは、アメリカ創価大学を目指し、勉強、唱題に全力で挑戦しました。その時に、心に刻んだのが「君よ、大指導者に! そのために今日も学びゆけ!」との先生の言葉です。先生の期待にお応えしたい一心で努力を重ね、念願のアメリカ創価大学に合格することができました。
 原田 「何のため」が定まれば、どんな壁が立ちはだかっても挑戦し抜くことができます。広布後継(こうけい)の未来部メンバーには、学会創立100周年から22世紀へと、平和のバトンを受け継ぎ、活躍する使命と力があります。
 山口 悩みにぶつかった時こそ、信心の確信を深めるチャンスです。受験は、不安な気持ちになることも多いでしょう。ご家族の支えはもちろん大切です。その上で、未来部担当者の皆さんの励ましが、一人一人の未来を開いていった体験は数え切れません。

師弟勝利のドラマ

 勝岡 本年、未来部は結成55周年となります。池田先生は第3代会長就任後、世界広布へ大きく歩みを進めていく時に、未来部の各部を結成してくださったのです。
 原田 以来、先生は一貫して未来部育成の先頭に立ってこられました。今から50年前、1969年の8月のことです。全国各地から結集しての、歴史的な「第2回高等部総会」が日大講堂で開催され、先生は席上、西暦2000年に再び集おう≠ニ呼び掛けられました。
 山口 参加者は、その後、先生の指針を原点に、学び、鍛え、成長し、社会のあらゆる分野で活躍。また、学会のリーダーとして各地の広布を担い立っていかれたと伺いました。
 原田 その通りです。そして迎えた2000年、先生や約束通り、このメンバーとの再会を果たされました。当時(2000年)の未来部と合同での総会を開催し、「21世紀の土台はできた。次の学会の土台は完璧にできあがったと申し上げたい」と高らかに宣言されたのです。
 尾高 まさしく師弟勝利のドラマですね。こうした先生の、未来を見据えての一人一人に対する激励(げきれい)があってこそ、今日の世界広布の時代が大きく開かれていったことに、深い感動を禁じ得ません。
 原田 私たちも、この夏、今いる場所で、21世紀を担い立つ未来部の育成に全力を挙げ、さらなる広布の基盤を、わが地域に盤石(ばんじゃく)に築いていこうではありませんか。

(2019. 8.15. 聖教新聞)

 

 

<63> 創価の青年が鍛えの夏を躍動
出席者:原田会長、長谷川理事長、志賀男子部長、大津男子部教学部長、大串女子部長、栗原女子部教学部長

 長谷川 池田先生が「新時代を築く」(聖教新聞14日付)で、戸田先生との共戦の歴史をしのびつつ、8月上旬に、埼玉、長野を訪問されたことをつづられました。上半期、埼玉も長野も見事な対話拡大の歴史を残しました。
 原田 先生は東北の同志の健闘にも触れ、「一段と強く明るく温かな励ましで、澎湃(ほうはい)と『地より湧き()でんとする』青年群を呼び覚まそう」と呼び掛けられました。新たな決意で拡大に取り組んでいきたい。
 大串 青年部は今、鍛えの夏≠躍動しています。9月29日に実施される「青年部教学試験2級」に向け、勉強会も活発です。受験者一人一人に合格責任者≠定め、共に研さんに励んでいます。
 栗原 女子部にとって、今回の出題範囲である「開目抄(かいもくしょう)」「一生成仏抄」「聖人御難事(しょうにんごなんじ)」は、全て「池田華陽会(かようかい)御書30編」に含まれるものです。内容を深く理解できるチャンスと捉え、多くのメンバーが意欲的に学んでいます。
 原田 「女子部は教学で立て」との指針を胸に、世界一の生命哲学を心に刻み、社会の希望と輝く華陽の連帯は今、SGI各国に広がっています。
 大津 開目抄で日蓮大聖人は、「一念三千の法門は(ただ)法華経の本門・寿量品(じゅりょうほん)(もん)(そこ)にしづめたり」(御書189ページ)と(おお)せになり、「南無妙法蓮華経」こそが、末法のあらゆる人々の成仏の道を開く根源(こんげん)の一法であることを示されました。この重要な御書を共々に研さんしていきたい。
 栗原 さらに、「本門にいたりて始成正覚(しじょうしょうがく)をやぶれば四教(しきょう)の果をやぶる、四教の果をやぶれば四教の因やぶれぬ……九界も無始(むし)の仏界に()し仏界も無始の九界に(そなわ)りて・真の十界(じっかい)互具(ごぐ)百界千如(ひゃっかいせんにょ)・一念三千なるべし」(同197ページ)の箇所(かしょ)では、「本因本果(ほんいんほんが)の法門」が明らかにされ、万人成仏の道が示されています。
 大串 実は今回、学会の教学試験において初めて記述方式の試験を受ける方がいます。任用試験・3級試験がマーク方式となっているためです。
 大津 だからこそ、「一念三千」や「始成正覚・久遠実成(くおんじつじょう)」「五重の相対」などの基本的な内容をしっかりと理解し、記述できるようにすることが必要です。
 原田 大聖人は、流罪(るざい)()である極寒の佐渡で、開目抄をしたためられました。大難(だいなん)を受け、厳しい環境にあっても、弟子を思い、苦難を恐れず、私と一緒の「誓願(せいがん)」に立とう!≠ニ書きつづられたのです。青年部時代に(はい)することが、どれほど大切か。
 栗原 「聖人御難事」も、弟子が大迫害を受けた「熱原の法難(ほうなん)」の渦中(かちゅう)に、門下へ大確信の励ましを送られた重書です。
 志賀 私自身、会合はもちろん、個別指導の場でも御書を(はい)し、積極的に御書講義も行っています。リーダー自身が御書を拝す――これが「実践(じっせん)の教学」であると(きも)(めい)じています。
 原田 先生はかつて、「御書は『希望の経典(きょうてん)』である。わが身に刻んだ全てが、一生の栄光の土台(どだい)となる。誇り高く確信し、一文(いちもん)一句(いっく)なりとも語り広げて、自他共(じたとも)の幸福の大道(だいどう)を進んでもらいたい」と言われました。教学研さんを通し、一人でも多くの「行学の闘士(とうし)」が誕生することを願っています。

「一対一」の語らい

 志賀 男子部大学校では今、「一対一」の励ましを中心に、次代を担う人材の育成に挑戦しています。会合中心ではなく、一人一人の課題や悩みに寄り添い、夢や希望に向かって、共に前進する。この取り組みに力を入れているのです。
 大津 小説『新・人間革命』第25巻「人材城」の章に、人間は、「いつも自分のことを思ってくれ、一生懸命に励ましてくれる∞信頼し、尊敬してくれている≠ニいう人がいれば、嬉しく、力強いものです。人間は、人との絆のなかで、勇気を得るし、希望を得ていきます」とあります。
 原田 自分のためにここまでしてくれるのか∞こんなにも自分の可能性を信じてくれるのか=\―周囲の人たちのこうした励ましがあってこそ、人は大きく成長します。関わる側の男子部の皆さんは、どうか、未来を築く広布の人材の育成に全力を挙げる夏にしてもらいたい。
 志賀 9月から各地で、大学校生大会も開催します。実践項目である「持続の祈り」「勇気の折伏(しゃくぶく)」「師弟の精神を学ぶ」「同志と励まし合う」「使命の場所で勝つ」を合言葉に、大学校生と一緒に成長の節を刻む夏にしていきます。

環境省は日傘推進

 長谷川 暑い夏の中、今年も音楽隊・鼓笛隊の友が各地のパレードやイベントに出演し、勇気と希望の妙音(みょうおん)(かな)でてくれています。心から感謝申し上げます。
 大串 パレード会場近くにお住まいの方からは「わが家の目の前で、学会歌の音色が響くなんて。感動で涙があふれました」との声が寄せられています。
 原田 音楽隊や鼓笛隊と相談をし、現地で、打ち水をしたり、ミストを準備したりしている壮年・婦人部の方もいると聞きました。青年部からお礼の声が届けられています。
 志賀 現在、環境省は、熱中症対策のため、女性だけでなく、男性の日傘使用を呼び掛けています。そうした習慣がなく、「持ち歩くのが面倒」などの理由から、ためらう方も多いですが、「実際に使ってみると非常に便利」と利用者は語っています。
 長谷川 私自身も日傘を使うことがありますが、体感温度が実際に変わります。健康第一の日々を送るために、皆で工夫をしていきたいですね。

(2019. 8.19. 聖教新聞)

 

 

<64> 聖教新聞と共に仏縁を拡大
出席者:原田会長、原田光治本社代表理事、永石婦人部長、志賀男子部長、千尋女子部書記長

 志賀 来る8月24日は、「聖教新聞創刊原点の日」です。
 原田 日々、本紙を配達してくださる「無冠(むかん)の友」の皆さまに心から御礼(おんれい)申し上げます。また、各地の新聞長はじめ、聖教新聞を支えてくださる全ての方々に深く感謝いたします。
 原田(光) 創刊の淵源(えんげん)は1950年にさかのぼります。戦後の不況が続く中、戸田先生の会社の破綻(はたん)が決定的に。同年8月24日、苦境の中で戸田先生は若き池田先生に語ります。「新聞をもっているということは、実に、すごい力をもつことだ。学会も、いつか、なるべく早い時期に新聞をもたなければいけない」と。
 原田 この時の師弟の語らいから、聖教新聞が生まれたのです。池田先生はかつて、「創刊原点の日」に触れながら、「聖教には、師弟共戦の熱願が燃えている。いついかなる時代にも、勇気凛々(りんりん)と、正義の師子吼(ししく)を放っていくのだ」とつづられています。
 原田(光) さらに、先生は「聖教の発展を考えない日は、一日たりともない」とまで語られています。師匠の構想を、展開していくのが弟子の使命です。私たちも一層の決意で、紙面の充実に努めるとともに、購読推進の先頭に立ってまいります。

希望と勇気を送る

 志賀 海外の姉妹紙誌も充実しています。80以上の機関紙誌が世界各地で発行され、先生の指導や、体験談を通し、皆が信仰を深めています。世界広布の大きな推進力となっています。
 原田 この秋には、待望の「創価学会 世界聖教会館」が完成します。これを祝賀し、聖教の購読推進に全力で取り組んでまいりたいと思います。
 永石 この夏も、各地で、同志の皆さんが知恵を出し、聖教の拡大に励んでくださっていますね。
 原田(光) ある壮年の方は、友人などから相談を受けると、かつて、自身が闘病中に聖教新聞を心の支えにしていた体験を通して、「この新聞を読んだら元気になるよ」と語っているそうです。仕事でも周囲から大きな信頼を得ているその方は、これまで100人ほどの友人・知人に本紙購読を推進しています。
 原田 自身の体験を率直に語ることで、相手にも聖教新聞の魅力が伝わるのだと思います。日蓮大聖人は「仏は文字(もんじ)()って衆生(しゅじょう)()し給うなり」(御書153ページ)と(おお)せです。広宣流布とは「文字の力」「言論の力」で民衆を救っていく戦いです。そういった意味で、聖教新聞は人々に希望と勇気を送る言葉に満ちています。
 永石 聖教新聞掲載の「私が入会を決めた時」に、ある婦人部の方が声を寄せていました。その方は長年、世間の悪いうわさに影響されて、学会に良い印象を持っていませんでした。しかし、学会の知人の勧めで聖教新聞を読むようになり、「信仰体験に引き込まれました。紙面から、学会の真実と本当の幸せを読み取ることができたのです」と理解を深め、昨年、晴れて入会されたそうです。
 千尋 新入会者の方々に、入会後、何を通して学会への理解を深め、学習しているかを伺うと、最も活用されているのは、やはり聖教新聞という声が多いそうです。
 原田 聖教新聞が、学会理解への入り口となり、信心の教科書になっていることがよく分かります。「日本中、世界中の人に読ませたい」と、戸田先生は語られました。私たちも、日々の熟読(じゅくどく)とともに、友人・知人へ仏縁(ぶつえん)を広げ、拡大に励んでまいりましょう。

信仰の喜びを共有

 千尋 今月で、学会の中継行事が始まって30年となります。
 原田(光) 1989年に衛星通信のシステムが使われ、本部幹部会の映像も全国の会館に届くようになりました。先生と共に本幹に参加≠ナきる喜びが全国の同志に広がったことを今も鮮明に覚えています。
 原田 当時、嫉妬に狂った宗門による広布破壊の謀略(ぼうりゃく)が渦巻いていました。その中にあって、先生は毎月の本幹などで、日蓮大聖人の御精神や、あるべき仏法者の姿勢、また、学会が御聖訓(ごせいくん)通りに広宣流布を進めていることなどについて、明快に指導してくださったのです。そのおかげで、全国の同志は微動だにすることなく宗門の謀略(ぼうりゃく)を全て見抜き、打ち破ることができました。そして、創価の師弟の大道を悠然(ゆうぜん)と歩むことができたのです。
 志賀 当時、115カ国・地域だったSGIは今や、192カ国・地域にまで大きく発展。反対に、宗門は信者数が、かつての2%にまで激減。その後も没落(ぼつらく)の一途をたどっていきました。
 永石 先生は、小説『新・人間革命』の中で、衛星中継が開始されたことについて「創価の同志が心を一つにして、日顕ら宗門による弾圧(だんあつ)を、乗り越えていく力になった」「共通の認識に立ってこそ、堅固(けんご)な団結が生まれる」とつづられています(第30巻<下>「誓願」の章)。
 原田 現在は、地上光回線ネットワークによる中継システムに移行し、また、本幹の放映に字幕が付くなど、ますます充実しています。戸田先生は「通信技術の発達は、広宣流布が飛躍的に加速する兆候なんだよ」と未来を展望されていました。まさに、その通りになりました。
 千尋 モバイルSTBの登場もその一端ですね。いつでも、どこでも池田先生の指導に触れることができ、地域の集いで信仰体験の感動や、教学を学ぶ喜びを共有できるようになりました。
 永石 各地の個人会場の提供者の方々にも、心から感謝いたします。
 原田 9月にも、本部幹部会の中継行事が行われます。皆で心を一つに下半期を勢いよくスタートしてまいりましょう。

(2019. 8.22. 聖教新聞)

 

 

<65> 師弟の勝利劇を世界へ万年へ!
出席者:原田会長、長谷川理事長、永石婦人部長、志賀男子部長、千尋女子部書記長

 永石 いよいよ下半期の活動がスタートしました。私たちは、大勝利で飾った上半期の勢いのまま、さらなる広布拡大に挑戦していきたいと思います。
 千尋 先日も池田先生は「随筆(ずいひつ)」をつづってくださり、埼玉や長野で撮影された写真が掲載され、「最高の『幸福勝利の道』」を(ほが)らかに歩み、「一人また一人へ自信満々と伝えゆこう」と語られました。
 永石 入信72年を迎えられた先生と共に、広宣流布の活動に励める喜びでいっぱいです。私たちは、一人一人を心から敬う人材育成に徹し、学会活動の中で心を鍛え、生命を鍛えていきたいと思います。
 千尋 小説『新・人間革命』第21巻「共鳴音(きょうめいおん)」の章には、「広宣流布とは、万人(ばんにん)の幸福と人類の平和の実現であり、その使命に生き抜く人生は、人間として最も尊い在り方である」とあります。
 永石 この地涌(じゆ)の使命に目覚めた、草の根の民衆の連帯は今や世界中に広がっています。
 原田 すごい時代です。「民衆の幸福」と「世界の平和」こそ、私たちの目的です。そのためにも、「人間革命」に挑戦し、社会に貢献する人生を歩んでいきたい。無二(むに)の師匠である池田先生と共に、広布の道を歩める福運(ふくうん)と使命をかみ締め、勇んで進んでいこうではありませんか。

聖教を高く掲げて

 志賀 聖教新聞で大きく報じられていた通り、音楽隊の創価ルネサンスバンガードが18日、ジャパンカップ全国大会で優勝しました。13年連続16度目の栄冠です(一同、大拍手)。
 原田 下半期開幕(かいまく)のファンファーレともいうべき音楽隊の活躍に呼応(こおう)し、私たちも連続勝利への出発を勢いよく開始していきたい。
 千尋 先生は、先日の全国最高協議会の際、「よき弟子をもつときんば師弟・仏果(ぶっか)にいたり」(御書900ページ)などの御聖訓(ごせいくん)(はい)し、メッセージを寄せてくださいました。
 志賀 池田先生は、牧口先生と戸田先生の「よき弟子」として死身弘法(ししんぐほう)を貫かれてきたことが「無上(むじょう)の誇り」であり、従藍而青(じゅうらんにしょう)の「よき弟子」が無量に続いていることが「無限の希望」であると述べられ、「(われ)ら師弟の真髄(しんずい)の勝利(げき)を、世界へ万年へ、いよいよ示し切っていこう」と訴えられたのです。
 原田 私たちは、明2020年5月3日の「池田先生の第3代会長就任60周年」、11月18日の「学会創立90周年」という(だい)佳節(かせつ)を目指して、弘教(ぐきょう)・拡大の大波を起こし、さらなる「師弟の勝利劇」をつづっていきたい。
 長谷川 まずは、「創価学会 世界聖教会館」が完成する本年の「11・18」へ、未曽有(みぞう)の聖教拡大に挑戦していきましょう。
 永石 先日も先生は、「日蓮は今(とき)()たり」(同1261ページ)との御聖訓(ごせいくん)(はい)し、闘諍堅固(とうじょうけんご)(=争いが絶えない)の末法に広宣流布しゆくお心を宣言された御本仏(ごほんぶつ)のごとく、我らも「今時を得たり」と祈りを深め、「人間革命」の旗印(はたじるし)である聖教新聞を高らかに掲げ、行学錬磨(れんま)、広宣拡大を開始しようと呼び掛けられました。
 長谷川 9月上旬に発行の聖教新聞PR版(秋季号)を大いに活用し、新たな聖教拡大に励むメンバーを誕生させながら、「新規購読」「長期購読」の輪も広げていきたいと思います。
 志賀 9月8日付からは、聖教の紙面が刷新されます。たとえば、1面の右上に「日付」を配置。これにより、四つ折りにした際も、聖教新聞の「題字」と「日付」が、ひと目で分かるようになります。そのほかにも、さらに見やすく充実した内容になります。
 千尋 新しい息吹(いぶき)の聖教と共に、広宣拡大の新しい歴史を築いていきます。

歓喜満ちた座談会

 原田 学会が勝ち続けていくための最重要の実践は、どこまでいっても「一人への励まし」です。
 志賀 先生は「目の前の一人を励ますため、苦悩の一人を救うために、動き、語り掛け、一対一で粘り強く対話を重ねていく。この最も地道な対話こそが、事実のうえで『(ほとけ)の仕事』を(ぎょう)じている何よりの(あか)しである」と指導されています。
 原田 一人への粘り強い励まし。一言の温かな声掛け。一葉(いちよう)の真心の手紙――この一つ一つが「仏の振る舞い」となります。「人間革命」へつながります。このことを先生に何度も教えていただいてきました。
 長谷川 下半期の勝利といっても、一対一の(きずな)が一切の基盤です。今週は多くの地区で「座談会」が開催されます。まずは、リーダーが一人と会い、一人と信頼を深めていきたい。
 原田 座談会は「人材の裾野(すその)」を広げる最重要の集いです。信心の歓喜(かんき)あふれる座談会を開催するため、企画も創意工夫し、勇気と希望に満ち、向上(こうじょう)の意欲を引き出す人間触発(しょくはつ)≠フ場にしていきましょう。
 長谷川 皆が主役で、皆が信心を深める座談会になるよう、一丸(いちがん)となって取り組んでいきましょう。
 原田 23日付の聖教新聞で発表された通り、9月度の本部幹部会が「全国壮年部幹部会」として開催されることも決まりました。
 長谷川 学会の中継行事が始まって30年の佳節(かせつ)を飾る幹部会です。その先陣(せんじん)を壮年部が切る!≠ニの決意を深め、一人でも多くの友が集っていけるよう、力を尽くしてまいります。
 原田 創価家族がいやまして希望と歓喜と誇りに満ち、福徳の宮殿(きゅうでん)を開き、人材の大城(だいじょう)を築き上げていくことこそ、池田先生の願いです。師の熱願(ねつがん)に応えゆく弟子の闘争を開始していこうではありませんか。

(2019. 8.26. 聖教新聞)

 

 

<66> 皆が英知と正義のリーダーに
出席者:原田会長、長谷川理事長、永石婦人部長、藤原学生部長、渡邉女子学生部長

 原田 九州北部を中心にした記録的な大雨の影響により、各地で大きな被害が出ています。被災された方々に、心よりお見舞い申し上げます。
 長谷川 9月1日は「防災の日」です。これを機に家庭で災害に備え、大切な命を守りたいと思います。
 永石 わが家でも日頃から、災害時に、どう行動するか話し合っています。寝る場所の近くに靴を置くなどの対策もしています。
 長谷川 具体的には、「非常袋」の保管場所の確認や、自宅から避難所への経路などを家族で共有しておくことが大切です。また、家具類の転倒、落下の防止策の点検も心掛けたいと思います。
 原田 災害時には、家庭での「自助」に加え、近隣の人と助け合う「共助」も大切です。日頃の学会活動を通して地域の絆を強め、安心・安全のネットワークを広げてまいりましょう。

広布大願に生きる

 長谷川 8月31日「学生部の日」、9月9日「女子学生部の日」に向け、男女学生部が対話と人材の拡大に先駆(せんく)していますね。
 藤原 先日、学生部では教学実力試験を実施し、日頃の教学研さんの成果を存分に発揮しました。中国方面では基礎教学が学べる小テストを作成し、小単位の会合や訪問・激励先でメンバーと共に挑戦してきました。これをきっかけに、メンバー自らも会合で御書講義を行うようになるなど、教学研さんに対する意識が向上しています。
 長谷川 学生部の「部の日」は1962年の同日、池田先生が学生部の代表に御義口伝(おんぎくでん)講義を開始されたことが淵源(えんげん)ですね。
 原田 ありがたいことに、私も、その受講者の一人でした。先生は、まだ何も分からない学生部員に対して、烈々(れつれつ)たる気迫で日蓮仏法の真髄(しんずい)と広宣流布の精神を打ち込んでくださいました。約5年間続けられた講義は、皆の青春時代の原点となっています。
 渡邉 小説『新・人間革命』第22巻「波濤(はとう)」の章に「女子学生部の日」の淵源(えんげん)となった、75年9月9日の集いの様子が描かれています。先生は「御本尊を、信じ切っていくなかに、永遠の幸福の大道がある」「学会の後継者(こうけいしゃ)として、生涯(しょうがい)、広宣流布の大願に生き抜いていただきたい」と、女子学生部の勝利と幸福の人生を願い、指導されました。
 永石 「お父さん、お母さんをはじめ、ご家族で、体の具合が悪い人がいたら、残ってください。何か、激励して差し上げたい」と温かく励ましを送る場面に胸が熱くなります。女子学生部の皆さんは、学会と共に、同志と共に、最高の青春の道を歩んでいただきたいと思います。
 藤原 今、学生部では新しい人材が続々と生まれています。この夏も各地で1年生の人材グループが結成され、多くのメンバーが弘教(ぐきょう)拡大を決意しています。
 長谷川 これも全国の皆さまに協力いただいた「進学者カード」により、入学直後から多くの新入生に激励が行き届いた結果です。心から感謝いたします。
 渡邉 女子学生部でも、何でも語り合える「女学(じょがく)座談会」を軸に新しい人材が躍動しています。同世代のメンバーと(きずな)を強める中、例年に比べ、1年生の会合参加が大幅に増えました。
 藤原 先生は本年の新入生に「一人ももれなく、英知と正義のリーダーと育ちゆくことを、私は真剣に祈り抜いております」と期待を寄せてくださいました。人材育成と拡大で先生にお応えしていく決意です。

朗らかに後継の道

 原田 男女学生部は国連が目指す「SDGs(エスディージーズ)」(持続可能な開発目標)について、この夏、意識調査を実施しましたね。
 藤原 はい。これは、本年の「SGIの日」記念提言で池田先生が、世界の大学を「SDGs」の推進拠点にする流れを強める提案をされたことを踏まえたものです。今後、イギリスやアメリカでも同様の調査を行う予定になっています。
 渡邉 多くのメンバーが積極的に取り組みました。ある女子学生部員は、以前からSDGsに関心をもっていました。このアンケートにも積極的に挑戦し、100人近い学友から声を集めることができました。
 永石 先生は「女性の声を尊重し、女性の智慧(ちえ)を生かしていく所は、永遠に勝ち栄える」とつづられています。一人の女性が主体者として、平和や環境運動に参加することから波動が広がるに違いありません。
 原田 国連は2030年のSDGsの達成に向けて活動しています。今の学生世代は30年以降の社会、世界において中核として活躍します。その意味からも、確固たる生命尊厳(そんげん)の哲学を持った学生部の使命はますます大きくなっています。
 渡邉 欧州(おうしゅう)学生部もSDGsに関する運動を行っており、日本の私たちとも互いに情報を共有し、触発(しょくはつ)を与え合っています。先日、ドイツで行われた欧州(おうしゅう)学生部の研修会では、日本の学生部がSDGsの取り組みについてまとめたビデオメッセージが紹介され、共感が広がったそうです。
 藤原 先生は「今日、若い世代を糾合(きゅうごう)し、スクラムを大きく築いたところが、日本と世界の進むべき道を決めます」と言われています。これからも世界の学生部と手を取り合い、英知の連帯を広げていきます。
 永石 学術、芸術、スポーツなどでも、学生部の皆さんは活躍していますね。その成長を地域の同志も温かく見守っています。
 渡邉 皆が自身の定めた分野で実証を示し、広布の使命に生き抜けるよう、励ましを送っていきます。
 原田 大聖人は「法(みょう)なるが(ゆえ)(にん)(とうと)し・人尊きが故に所(とうと)し」(御書1578ページ)と(おお)せです。仏法という(だい)哲理(てつり)を持った学生部の皆さんは、社会を、平和の方向へ、繁栄の方向へと導く力をつけてもらいたい。ともどもに励まし合い、(ほが)らかに創価後継(こうけい)の道を歩み抜いていってください。

(2019. 8.29. 聖教新聞)

 

 

<67> 全同志が新時代の山本伸一≠ノ
出席者:原田会長、長谷川理事長、永石婦人部長、志賀青年部長、西方(にしかた)男子部長、大串女子部長

 西方 このたび、男子部長の任命をいただきました。破邪顕正(はじゃけんせい)(たましい)を燃え上がらせながら、今こそ、広布の全責任を担い立ち、男子部から圧倒的な拡大の歴史を開いてまいります。
 原田 男子部をはじめ、女子部、学生部、未来部にも新リーダーが誕生しました。皆が使命ある人材です。池田先生も全員の活躍を心から期待し、見守ってくださっています。私たちも後継(こうけい)の青年部の成長を全力で応援していきたい。
 大串 ありがとうございます。先日、中華全国青年連合会(全青連)の(しょう)へいで、青年部の日中友好青年交流団の一員として、北京、天津、杭州、紹興を訪問しました。
 原田 本年は、池田先生が中国を初訪問してから45周年です。全青連の汪鴻雁(おうこうがん)主席は、「学会青年部は最重要のパートナーです」と語られていましたね。各地で有意義な交流ができたとも聞いています。
 大串 今回、中国を訪れ、あらためて、先生が日中友好に、どれほど偉大な貢献をされてきたかを実感する毎日でした。
 西方 後継(こうけい)の私たちは、先生が築かれた日中友好の「(きん)(はし)」を一層強固にすべく、これからも友誼(ゆうぎ)の大道を歩んでまいります。

青年よ光り輝け!

 永石 8月31日、素晴らしい天気の中、神奈川池田記念講堂で本部幹部会が盛大に開催されました。
 長谷川 欧州(おうしゅう)青年部が神奈川銀河少年少女合唱団と一緒に、愛唱歌「欧州の青年よ 光り輝け!」を合唱してくれました。軽快なメロディーに乗せて、青年の誓い≠歌い上げる姿は圧巻(あっかん)でした。
 大串 先生はメッセージの中で、「奇跡ともいうべき人間共和(きょうわ)を築き上げてきたのが、我ら創価の世界であります。国も民族も世代も超えた、これほど(うるわ)しい世界市民の(きずな)は、他にはどこにもないし、もう二度とつくれないでありましょう」と強調されました。
 西方 世界65カ国・地域270人の青年が一堂に会し、共に励まし、共に支え合いながら、幸福と平和の連帯を築く姿は、まさに世界の奇跡≠ナあると心から思います。
 永石 先生は、「この地球民族の連帯の大船(たいせん)を、私たちは断固と守り抜き、『歴史を(つく)るは この船たしか』と、さらに多くの地涌(じゆ)の友を招き寄せたいと思う」とも呼び掛けてくださっています。
 原田 私たちは、学会というたしかな船≠厳然(げんぜん)と守りながら、新たな陣列(じんれつ)を加え、さらなる航海に勇んで進んでまいりたい。

師匠との対話の扉

 長谷川 9月8日で、小説『新・人間革命』の完結より1年になります。これからも、「広布の師弟の共戦譜(きょうせんふ)」であり、「信心の教科書」であり、「未来を照らす明鏡(めいきょう)」であり、「師匠(ししょう)との対話の(とびら)」である、小説『新・人間革命』の研さんを基軸(きじく)にしながら、あらゆる活動を進めていきたいと思います。
 原田 言うまでもなく、9月8日は、戸田先生が「原水爆禁止宣言」を発表された日です。池田先生は、「(戸田)先生の平和への遺訓(いくん)を実現するために、全世界を駆け巡り、同志と共に創価の人間主義の潮流(ちょうりゅう)を起こしてきた。その後継の歴史を(つづ)った小説の連載を締めくくるには、この日しかないと思った」と語られています。
 大串 さらに先生は、「小説『新・人間革命』の完結を新しい出発として、創価の同志が『山本伸一』として立ち、友の幸福のために走り、間断(かんだん)なき不屈(ふくつ)の行動をもって、自身の輝ける『人間革命』の歴史を(つづ)られんことを、心から念願している」とも言われています。
 原田 私たちはあらためて、この師匠の心に思いをはせながら、新時代の弟子の闘争を展開していきたい。創価の人間主義の潮流(ちょうりゅう)を世界に起こしゆくことを誓う9月8日から、「広宣流布という民衆勝利の(だい)叙事詩(じょじし)」を、一人一人がさらにつづりゆこうではありませんか。
 永石 新しく発刊された『世界広布の大道 小説『新・人間革命』に学ぶT』(本社刊)の「研さんに当たって」でも強調されていますが、「山本伸一」の姿を通して、いかにして自身が弟子の戦いを起こしていくかが重要です。
 長谷川 山本伸一の人生や、心の奥底(おうてい)を追体験しながら、その精神と行動をわが胸に刻み、自身の使命の舞台で共戦(きょうせん)の道を歩んでいくことが大切なのです。
 西方 今、大発展するインド創価学会の合言葉は、「アイ アム シンイチ・ヤマモト(私は山本伸一)」です。
 永石 インドでは、多くのメンバーが、小説『新・人間革命』を読む深めながら、今こそ、自分がシンイチ・ヤマモトの精神で戦おう≠ニ立ち上がっています。それが一切の活動の原動力となっていると聞いています。
 原田 御聖訓(ごせいくん)に示された通りの「仏法西還(せいかん)」の道が、洋々(ようよう)と開かれているのです。すごい時代になっています。広布の師匠の構想を必ずや実現し、喜んでいただく。この一念が定まれば、広布の拡大の道は必ず開けていきます。これが師弟共戦です。
 長谷川 日本においても、上半期の連続勝利によって、まさに年間テーマの通りの「創価勝利」の歴史を開くことができました。下半期も、さらに勢いを増し、本年の総仕上げをしてまいりたい。
 原田 まずは、「世界聖教会館」が完成する「11・18」に向け、大きく広げた仏縁(ぶつえん)を、強く深く結び育てる、自分史上最高の聖教拡大に、全力で取り組んでいこうではありませんか。

(2019. 9. 2. 聖教新聞)

 

 

<68> 最前線で奮闘する婦人部に感謝
出席者:原田会長、長谷川理事長、永石婦人部長、志賀青年部長、大串女子部長

 志賀 このたび、青年部長の任命をいただきました。世界中の若き地涌(じゆ)のリーダーとスクラムを組み、新たな世界広布の時代を切り開いていく決意です。
 原田 後継(こうけい)の青年部の成長こそ、未来の希望です。若き池田門下を先頭に、全ての創価家族が清新な決意で広布拡大に挑戦していきましょう。
 永石 婦人部においては、池田先生の提案がきっかけとなり2004年9月9日に「白ゆり長」「副白ゆり長」の名称が誕生。その直後に「総白ゆり長」が誕生してから15周年の佳節(かせつ)を迎えます。
 原田 先生は「ブロックの組織は、広宣流布の最前線の戦地である。これほど大切な役割を担いゆく皆様方を、幹部たちは最大に大事にし、最大に励まし、最敬礼の心をもって、一緒に戦ってゆくべきである」と指導されました。全リーダーが心に刻んでいきたい。
 長谷川 先生は「『白ゆり長』の美しき心、強き心、慈愛(じあい)の心があって、創価の陣営は拡大してきたのである」ともたたえられています。
 永石 最前線で奮闘する友の苦労を、誰よりも知ってくださるとともに、見守り、激励してくださる先生に感謝の思いでいっぱいです。白ゆり長の皆さんの成長と活躍を祈り、ともどもに前進してまいります。
 長谷川 また、9月9日は婦人部のグループ「香城会(こうじょうかい)」の日ですね。日頃(ひごろ)から、全国の会館で、会合運営に(たずさ)わっていただき、心より御礼(おんれい)申し上げます。
 永石 雨の日や暑い日、場外での任務もあります。多くの方が組織のリーダーとして、また、様々な役割を担われており、家事や仕事との調整をされている方もいらっしゃいます。本当にありがとうございます。
 原田 9月度の本部幹部会の中継行事も始まります。残暑が続く中です。くれぐれもお体を大切にしてください。尊き香城会(こうじょうかい)の方々の健康・無事故を皆で祈念していきましょう。

聖教で仏縁広げる

 永石 いよいよ、待望の世界聖教会館が完成します。先生は「大白蓮華」9月号の巻頭言(かんとうげん)に「我らは聖教を誇らかに掲げ、かの不軽菩薩(ふきょうぼさつ)の如く『人間尊敬』の対話に打って出て、幸の仏縁(ぶつえん)を広げゆこうではないか!」とつづられました。
 長谷川 先生の呼び掛けに応え、世界聖教会館オープンの「11・18」に向け、全国の同志が聖教新聞の購読拡大にスタートダッシュしています。
 原田 上半期は全国に、地域に仏縁(ぶつえん)を大きく広げることができました。この仏縁(ぶつえん)をさらに育てるためにも聖教新聞を活用し、拡大に挑戦していきましょう。
 永石 PR版秋季号も好評ですね。読者から反響の大きかった記事がまとまっており、聖教の魅力を伝えるのにぴったりです。
 長谷川 日蓮大聖人は、「(法華経の」文字(へん)じて(また)仏の御心(みこころ)となる」(御書469ページ)と(おお)せです。広布の機関紙である聖教新聞は人々を幸福へと導く言葉にあふれています。だからこそ、聖教の拡大が仏縁(ぶつえん)の拡大に直結していくのです。
 原田 また、わが地区、わがブロックで「聖教拡大に挑戦する人」が増えていくことが何より重要です。そのために、小単位の会合や、日々の訪問・激励の中で聖教新聞を読み合い、感動と納得の輪を広げていきたいと思います。
 永石 私たち自身が聖教を読み、学んだ仏法の哲理(てつり)や、感動した功徳の体験などを率直に語っていくことが大切ですね。「あの人にも聖教を通して元気を送りたい」との思いがあってこそ、友人・知人への購読推進につながっていきます。
 長谷川 ともあれ、仏縁(ぶつえん)の拡大も、人材の拡大も、その要諦(ようてい)はリーダーが一人一人への「励まし」に徹することです。
 志賀 小説『新・人間革命』第17巻「民衆城(みんしゅうじょう)」の章には「一人ひとりの悩みや課題に対して、適切なアドバイスがなされ、励ましがあってこそ、人は勇気と希望をもって、広宣流布の道に邁進(まいしん)することができる」と、つづられています。
 大串 9日からは「励まし週間」が始まりますね。
 原田 励ましを送る≠ニいっても、仕事や家庭などの状況はそれぞれであり、悩みも違います。ゆえに、まずは「話を聞く」ことが何より大切です。と同時に、相手が壁を破れるよう、信心の確信を込めて励まし抜いていきましょう。
 長谷川 先日、先生は随筆につづられました。「今、あまりに大変な状況下にあって、自分ではもうだめだ≠ニ思ったとしても、断じて終わりではない。苦しい経験も含め、全てに意味があるのだ。かけがえのない宝となり、使命へと変わる時が必ず来るのだ」と。
 大串 どれほどの人が先生の励ましに奮い立ち、生きる支えを得てきたことでしょう。今日の世界広布の発展も、先生の一人への「励まし」から始まり、大きく開けていったことを忘れてはならないと思います。
 原田 私たちも、尊き同志一人一人との心通う語らいを進めてまいりたい。わが地域に「幸福になった人」「困難を勝ち越えた人」「功徳の体験を積んだ人」の輪を広げていきましょう。

「インスタ」を活用

 志賀 「インスタグラム」の学会公式チャンネルが好評です。今や情報発信のツールとしてのSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)は大きな影響力を持っています。
 大串 投稿されている写真や動画は、明るく前向きなものばかり。「SGIの躍動(やくどう)する姿に、世界広布を身近に感じます!」との声も多く聞かれます。
 志賀 平和・文化・教育など、世界に広がる学会の取り組みは実に多彩です。そういった学会の真実の姿や魅力を手軽に友人と共有できるため、理解と共感を広がることにも最適です。
 原田 時代に即応したツールを大いに活用し、さらなる広布前進の力にしていきましょう。

(2019. 9. 5. 聖教新聞)

 

 

<69> 立正安国と世界広布の大言論城
出席者:原田会長、長谷川理事長、永石婦人部長、酒井ドクター部長、石川女性ドクター部長

 原田 池田先生が小説『新・人間革命』を完結されて1周年となる9月8日、東京・信濃町の総本部に「創価学会 世界聖教会館」が竣工(しゅんこう)しました。
 永石 この日に寄せて先生は、聖教への思いと、その使命を「聖教新聞 師弟凱歌(がいか)()」として記してくださいました。
 原田 「広宣流布とは言論戦である。仏法の真実と正義を叫ぶ、雄渾(ゆうこん)なる言葉の力なくして、創価の前進はない」から始まる()は、会館の入り口に設置されています。
 長谷川 11月の開館に向け、いよいよ聖教拡大の好機です。8日付からは紙面も刷新されました。
 永石 題字の右横に「日付」が移動したことで、四つ折りにした際も、紙面が見やすくなりました。早速、無冠(むかん)の友の(かた)から「日付がすぐ目に入り、非常にうれしい」などの声が届けられています。
 長谷川 「寸鉄(すんてつ)」の文字も大きくなり、好評です。また、テレビ・ラジオ欄が9面から11面に移動したことで、「紙面をめくるのが楽になりました」との感想を語る(かた)もいました。
 原田 先生は「仏法上、聖教の使命はあまりにも深く、重い」と言われ、「立正安国と世界広布の大言論城」である聖教が、「永久に師弟共戦の師子吼(ししく)」を放ちゆくことを信じてくださっています。勇気と希望を届ける人間の機関紙$ケ教を、日本中、世界中に、さらに広げていきたい。
 長谷川 今、「励まし週間」の真っただ中です。間もなく始まる座談会の充実のポイントの一つは、参加者が広宣拡大の息吹にあふれていることです。
 原田 そのためにもリーダーは、励まし≠ノ歩く中で、自分自身の目標を語り、お互いに決意を深め合うようにしていきたい。
 永石 聖教を読めば、学会への理解が進み、広布も前進します。8月23日付の「随筆」で、107歳の広布の母≠ェ紹介されていますが、この方は85歳を過ぎた頃から今日まで毎月、聖教の購読推進を続けています。「学会、先生のことを知ってもらうには、聖教新聞が一番」と朗らかに語る、広布一筋(ひとすじ)の人生に深く感動しました。
 原田 工夫をこらした取り組みをしている地域も多く、たとえ断られても、聖教の話をする中で、深い対話をすることができる≠ニ勇んで挑戦しています。
 長谷川 上半期、私たちは全国に、地元に、大きく仏縁(ぶつえん)を広げてきました。その(きずな)をより強く結ぶ武器≠アそが聖教です。
 原田 聖教を通じて、世界に広がる学会の今を知り、信心の素晴らしさ、師弟の崇高(すうこう)さを感じられます。さあ、自分史上最高の聖教拡大へ、今日も勇んで対話に打って出ましょう。

「心の財」送る人に

 永石 9月15日は「ドクター部の日」です。淵源(えんげん)となった、1975年同日の第3回ドクター部総会の模様などが、小説『新・人間革命』第22巻「命宝(みょうほう)」の章に記されています。
 石川 席上、先生は、医術に優れた四条金吾(しじょうきんご)に与えられた御聖訓、「(くら)(たから)よりも()の財すぐれたり身の財より心の財第一なり」「心の財をつませ(たも)うべし」(御書1173ページ)を(はい)して、重要な指針を語られます。
 酒井 私たちドクター部が命に刻む指導です。「人間の本当の幸福は、(くら)や身の財によって決まるのではない。心の豊かさ、強さによって決まるのだ。どんな逆境(ぎゃっきょう)にあろうが、(つね)に心が希望と勇気に燃え、挑戦の気概(きがい)が脈打っているならば、その生命には、歓喜(かんき)躍動(やくどう)と充実がある。そこに幸福の実像(じつぞう)がある」と。
 石川 希望、勇気、挑戦、歓喜(かんき)躍動(やくどう)、充実、幸福――ドクター部は最善の治療とともに、患者に、この「心の財」を送りゆく存在であってもらいたいと、先生は常々(つねづね)言われます。
 酒井 そのためにも、ドクター部の一人一人が広布の最前線を走り抜くことが重要です。それでこそ、自身の心の財も(みが)かれます。
 石川 その意味で年々、多くのメンバーが誕生している、青年ドクター部員には目を見張ります。多忙な仕事の中、広布の最前線で躍動しているのです。
 酒井 最近、ドクター部員から初めて、国立大学病院の病院長も誕生しました。海外で活躍するメンバーもおり、ますます社会で輝く存在となっています。
 原田 「慈悲(じひ)の医療の体現者(たいげんしゃ)」「戦う正義の師子(しし)」「社会・地域の信頼の灯台」――この使命を胸に、これからもドクター部が師弟直結で前進できるよう応援しています。

「規則正しい生活」

 酒井 健康を守るために大切なことは何か。先生はいつも、食事・睡眠・運動など規則正しい生活を送ることであり、楽観的な考え方を持つことであり、献身(けんしん)の行動を貫くことであると言われます。
 石川 これは普段の学会の活動の中でも、何度も強調されている点ですね。
 酒井 また、「がん検診」をはじめ、「健康診断」を必ず受診することも重要だと思います。
 永石 生活習慣病の検診などは、補助をしてくれる自治体も多くありますね。
 長谷川 忙しい日々でしょうが、たとえば、自分の誕生月に毎年行く≠ネど検診を習慣化し、大切な生命を守っていきたい。
 石川 秋に向かい、一日の中でも気温差があるため、自律神経が乱れがちになります。たとえば、入浴については、ぬるめのお湯にゆっくりと漬かることで、自律神経が整えられます。また、日中と夜の温度差に備え、上着を1枚持ち歩くことも大切です。
 原田 皆で声を掛け合い、健康第一で充実した日々を送っていきましょう。

(2019. 9.12. 聖教新聞)

 

 

<70> 声を掛けた分だけ仏縁は広がる
出席者:原田会長、長谷川理事長、永石婦人部長、西方男子部長、大串女子部長

 原田 先日、竣工(しゅんこう)になった「創価学会 世界聖教会館」の館内を見てきましたが、実に素晴らしいものでした。聖教新聞を、ここまで大きく発展させてくださったのは池田先生にほかなりません。
 長谷川 誰よりも記事を執筆し、レイアウト等にも温かなアドバイスを送り、そして、配達員の無事故を祈り抜いてくださっているのが先生です。感謝の思いは尽きません。
 永石 世界聖教会館竣工(しゅんこう)の喜びの中、全国の同志の皆さんが聖教新聞の拡大に挑戦しています。目標を明確にして、挑戦する中で数多くの仏縁(ぶつえん)拡大のエピソードも生まれていますね。
 西方 池田先生は、小説『新・人間革命』第30巻<上>「雌伏(しふく)」の章に、こうつづられています。「自らが目標を定め、主体者となって取り組む活動には歓喜(かんき)がある」「日々、勇気を奮い起こして自分の(から)を破り、新しい挑戦を重ねていくことだ」
 原田 特にリーダーは率先の対話に励みたい。なかなか思うような結果が出なくても、語ること自体が仏縁(ぶつえん)を広げていくことです。そうした自身の体験もありのままに語り、勇気の波動を起こしていきましょう。
 長谷川 聖教新聞の拡大といえば、1973年(昭和48年)の愛媛の戦いを思い起こします。
 永石 その年の5月、池田先生が11月に愛媛を訪問されることが伝えられると、愛媛の同志は聖教新聞の友人読者の拡大に全力で挑戦しました。
 原田 当時はまだ学会員の中にも、聖教新聞は機関紙だから会員が購読するものという固定観念がありました。学会理解の輪を広げるため、友人に購読を勧めるという発想自体が新しい挑戦だったのです。
 長谷川 愛媛の同志は地域中、愛媛中の人が、聖教新聞を購読する時代をつくろう!≠ニ誓いを立て、真剣な唱題と、執念(しゅうねん)の対話を重ねていきました。
 永石 その結果、県内各地に購読者が広がり、購読率が世帯の3割を超えた地域も生まれました。かつてない聖教拡大とともに学会理解も深まり、地域広布が大きく進んでいきました。
 原田 小説『新・人間革命』第18巻「前進」の章では、当時の愛媛の同志の戦いが、「地域の人たちに聖教新聞を購読してもらおうというのは、未来を開く新しい発想です。これは、将来の広宣流布運動の基調になるでしょう。『広布第二章』の偉大な(さきがけ)です」とたたえられています。
 大串 拡大の結果で先生にお応えしたい、との弟子の思いと行動から、地域広布の新たな展開が生まれたのですね。
 長谷川 戸田先生はかつてこう語られました。「聖教新聞には、幸福への道が書かれている。仏法の(まなこ)から、社会の現象をどうとらえていけばよいのかも書いてあります。こんな新聞は、ほかにはありません」「この新聞を、日本中、いや、世界中の人に読ませたいんです。それ自体が、仏縁(ぶつえん)を結ぶことになるじゃないか。つまり、折伏に通じていくんです」
 原田 ともかく語ることです。日蓮大聖人は「法華経を耳にふれぬれば(これ)(たね)として必ず仏になるなり」(御書552ページ)と(おお)せです。私たちが聖教拡大を通して声を掛けた分だけ、地域に仏縁(ぶつえん)と幸福が広がります。(ほが)らかに励まし合いながら、「11・18」へ、そして創立90周年へ勢いよく前進していきましょう。

「求道」「挑戦」の心

 大串 「青年部教学試験2級」(9月29日)が近づいてきました。
 西方 試験への挑戦を通して、信心の確信が深まることはもちろん、「求道(きゅうどう)の心」「挑戦の心」が(みが)かれ、人材の育成にもつながっています。
 大串 先生は、聖教新聞の新連載「心に御書を」(9月13日付)の中で「『御書』を根本に、創価は永遠に前進する。『行学の二道』を貫くゆえに、我らに停滞はない」とつづられました。
 永石 私たちも、大事な広布の後継者(こうけいしゃ)の成長のため、最後の最後まで受験者を励まし抜いていきます。
 原田 青年部の皆さんが研さんを通して、大聖人直結の不退の信心を学び、実践し、行学の闘士に成長することを願っています。

宗門は凋落の一途

 永石 「秋分の日」の23日を中心に「秋季彼岸勤行法要」が全国の主要会館、墓地公園等で行われます。
 長谷川 同志と共に厳粛(げんしゅく)に勤行・唱題を行い、広宣流布の途上で亡くなられたご家族や友人、さらに、全ての先祖代々の諸精霊(しょしょうりょう)安穏(あんのん)と福徳を祈念していきます。
 原田 御書には「日蓮およびその門下が、故人を追善(ついぜん)する時、法華経を読誦(どくじゅ)し、南無妙法蓮華経と唱えたならば、題目の光が無間地獄(むけんじごく)(いた)って、即身成仏(そくしんじょうぶつ)させることができる」(712ページ、通解)と説かれています。題目の功徳は、故人をも救うことができるのです。
 西方 一方、彼岸の時季が近づくと、塔婆(とうば)を立てなければ、故人が成仏できない∞僧侶が拝まなければ、追善(ついぜん)回向(えこう)にならない≠ネどと、大聖人の仏法とは無縁の邪義(じゃぎ)を唱え、信徒をだまそうと(たくら)むのが日顕宗(にっけんしゅう)日蓮正宗(にちれんしょうしゅう))です。
 長谷川 そうした日顕宗(にっけんしゅう)の実態を創価新報(8月21日付)の教宣(きょうせん)特集「日蓮正宗(にちれんしょうしゅう)の哀れな実態」でも、明らかにしています。
 西方 参詣(さんけい)者が減るばかりの凋落(ちょうらく)の現証、宗門に愛想を尽かした脱講(だっこう)者の声、大石寺総代の大謗法(ほうぼう)の実態など、日顕宗(にっけんしゅう)の実情が明快に報道されています。男子部はこれからも広布破壊の大悪とは断じて戦います。
 原田 滅亡への坂を転がり落ちる邪宗門(じゃしゅうもん)など、はるかに見下ろし、私たちは御書根本、大聖人直結で進み、世界広布の大道を歩み抜いてまいりたい。

(2019. 9.16. 聖教新聞)