< 座談会 >

創立100周年へ――  

  希望の橋を架ける

 


 

 

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座談会は心の交流≠フ広場
自発・能動の信心で一人立つ!
「創価家族」の温かな励まし
新たな人材と新たな歴史を
信心根本に幸福の春を創る
自発能動の信心が勢いを生む
わが地域に広布の人材城を
確信と決意の祈りが勝利開く
心温まる励ましが前進の力
地道な激励が広宣流布の直道

 

 

 

 

<11> 座談会は心の交流≠フ広場
出席者:原田会長、長谷川理事長、永石婦人部長、西方男子部長、大串女子部長

 原田 このたびの福島県沖を震源とする地震で被災された方々に、心からお見舞い申し上げます。一日も早い復旧を皆で真剣に祈っています。
 長谷川 学会本部では、対策本部を設置。東北方面、福島、宮城でも対策本部を設け、被災状況の把握(はあく)や、被災された方々への激励(げきれい)、支援に全力を挙げています。気象庁は、発生から1週間程度は最大震度6強程度の地震に注意することを呼び掛けています。
 原田 今年は東日本大震災から10年。この間、どれほどの苦しみや悲しみの中で、被災地の皆さんが励まし合いながら前進してこられたか。不屈(ふくつ)の東北(だましい)に私たちも、また世界の友も勇気をもらってきました。
 永石 東北の皆さんは今も語られます。あの「3・11」から5日後、聖教新聞に掲載された池田先生のメッセージの中の「御書には、災害に()っても『心を(やぶ)(あた)わず』(65ページ)と厳然(げんぜん)と示されています。『心の(たから)』だけは絶対に(こわ)されません」との言葉をはじめ数多くの励ましに前を向いていこう≠ニ、大きく勇気づけられたと。
 長谷川 今月も全国で工夫をしながら座談会が行われています。東北でも、今こそ励ましの輪を広げようと、各地で集われると(うかが)っています。
 大串 学会伝統の座談会が貴重な心の交流≠フ広場であることを今、改めて実感します。
 原田 新型コロナの感染拡大に伴う行動の自粛(じしゅく)によって、人間関係の希薄化(きはくか)が指摘されています。だからこそ、人と人とのつながり≠強くすることが大切です。私たちの座談会には、まさしく誰も置き去りにしない、という温かな心があふれています。
 永石 愛媛の婦人部のリーダーは、昨年5月から毎日3人以上への励まし≠ノ挑戦。電話なども含めて累計(るいけい)で1000人を超える友に励ましを送ってこられました。すると、これまでなかなか活動に参加できなかったヤング白ゆり世代の友から「今月の地区座談会に参加してみたい」とLINEで連絡があったそうです。
 原田 日頃(ひごろ)から声掛けに努めている地域は座談会にも活気が満ちています。御書には「常によりあひて」(1114ページ)、「(こころざし)有らん人人は(たがい)(これ)を語れ」(967ページ)と(おお)せです。人と人を結び、信頼と友情の輪を広げゆく希望の座談会は、広布の推進力です。本年の勝利のカギもここにあります。リーダー率先で歓喜(かんき)と決意にあふれた座談会にしていきましょう。

政府に「緊急提言」

 長谷川 10都府県で緊急事態宣言が延長になり、経済的な打撃を受けている人も多くおられます。そうした中、感染拡大の防止策とともに生活支援に全力を挙げているのが公明党です。1月21日と2月1日には、生活困窮者支援や雇用対策などを盛り込んだ政府への緊急提言を行いました。
 西方 そして、経済産業省は今月10日、中小事業者向けの「一時支援金」について、概要を公表しました。今年1〜3月の売り上げが前年か前々年と比べて1カ月でも50%以上減ったことを条件に、中堅(ちゅうけん)・中小企業など法人に最大60万円、個人事業者に最大30万円が給付されます。対象は、緊急事態宣言発令地域の飲食店と直接・間接の取引があるか、不要不急の外出・移動自粛(じしゅく)による直接的な影響を受けた事業者になります。
 大串 公明党は、飲食店に食材や備品、サービスを提供する事業者、時短要請に伴う協力金の対象外だった昼間営業の飲食店についても、幅広く対象にするよう強く訴えていました。今回、そうした業種も対象となることが想定され、公明党の尽力に対して「本当に感謝している」等の声が相次いでいると聞きました。
 西方 収入減などで家賃が払えない困窮者を支援するため、自治体から家主に家賃相当額を支給する「住居確保給付金」についても、支給期間が従来は長くて9カ月でしたが、今年度中に新規申請した人は最長12カ月まで延長されることになりました。
 永石 さらに、これまでの「人生で1度のみの利用」との原則から、3カ月間の再支給が可能になりました。これらも、緊急事態宣言下で、改善を求める現場の切実な声を受け、公明党が政府に申し入れていたものです。

声なき声%ヘける

 長谷川 人々の生活を守るためには、安定した雇用を維持することも大切です。従業員を解雇せず、手当を支払って休業させるなどした企業に支給するのが「雇用調整助成金」です。昨年、コロナ感染拡大後に公明党が特例措置による拡充を提言し、実施されました。私の知人も「大変に助かった」と語っていました。
 西方 先月には、公明党の要望がそのまま通り、雇調金の助成率を引き上げる特例措置について、「2月末」までだった期限を「緊急事態宣言が全国で解除された月の翌月末」まで延長することになりました。
 原田 さらに今月12日、政府は、感染拡大が広がる地域で営業時間の短縮に協力した飲食店などを対象に、少なくとも6月末までは特例措置を続けることを発表しました。
 このように生活者目線の政策が次々に実現するのは、公明党が与党にいて、それぞれの議員が日頃から、「一人」の声に耳を傾け、それを強く訴えているからです。そこが他党にはない公明党の強みです。
 大串 元東京都副知事で明治大学名誉教授の青山?(やすし)氏は、コロナ()のような非常事態下では、政府側からの積極的な政策提案が大切であると指摘し、「重要になるのが、公明党が得意とする声なき声≠拾い上げる力です」「公明党の議員は日常的に有権者と対話していますから、行政が想像もしていなかった隠れた問題をすくい上げてくれることも多いのです」と語っています(月刊「公明」3月号)。
 原田 一橋大学教授の中北浩爾(こうじ)氏も「公明党が結党以来、力を入れて行ってきた草の根の運動は、日本社会のつながりを回復するのに寄与する」と語っていましたね(月刊誌「第三文明」1月号)。
 コロナ()が1年を超え、生活支援は待ったなしの状況です。公明党には、人々の暮らしを守るため、具体的な支援策を講じていくことを期待しています。

(2021. 2.18. 聖教新聞)

 

 

<12> 自発・能動の信心で一人立つ!
出席者:原田会長、永石婦人部長、篠原中国長、池上中国婦人部長、升田(ますだ)中国男子部長、今嶋中国女子部長

 永石 今回は、中国方面のリーダーの皆さんと、オンラインを使って語り合っていきたいと思います。
 篠原 中国の同志の誇りは、池田先生との共戦の歴史が各地に刻まれていることです。本年は、1956年(昭和31年)10月8日、先生が中国への第一歩を岡山にしるされてから65周年の佳節(かせつ)を迎えます。
 池上 先生はこの時、山口に行かれ、翌年1月までの22日間で、当時の会員世帯数を約10倍にする弘教(ぐきょう)結実(けつじつ)されました。広布史に燦然(さんぜん)と輝く「山口開拓指導」です。
 原田 それは戸田先生から「新たな広布の開拓を頼む!」と指揮を託されたことから始まりました。池田先生は述懐(じゅっかい)されています。
 「会って、語る。会って、悩みを聞く。会って、励ます。会って、指導する。会って、共に祈り、御書を(はい)する。直接会えなくとも、手紙等で、会ったと同じだけの誠実を尽くし切っていく。私は、喜び勇んで、体当たりで毎日毎日を走りながら、飛びながら、勝利のために、建設のために、乱舞(らんぶ)していった」
 篠原 中国広布の転機≠ニなった先生の戦いを命に刻み、私たちは今、感染拡大に十分に配慮しながら、唱題を根本に豊かな生命力を湧き立たせ、友の元へ足を運び、真心の励ましを送っています。
 池上 山間部で豪雪地帯でもある北広島町の地区では、こういう時だからこそ、組織の隅々(すみずみ)にまで信心の息吹(いぶき)を伝えようと、こまやかな訪問による激励(げきれい)に取り組み、活動者が増加。愛するわが地域に、学会理解が大きく広がっています。
 篠原 あらゆる(えん)をたどる中、勇気を出して会いに行った友人から、「待っとったよ」と歓迎され、友好の輪を広げる壮年部員もいます。「行動することで自分も元気になりますね」と語っていました。本当にその通りだと思います。
 池上 先入観にとらわれることなく、友人と対話をしていたところ、近隣に住む友人の娘さんと話すことになり、「私はぜひ、聖教新聞を読んでみたいです」と言われ、思わぬ形で長期の購読推進をすることができた方もいます。
 原田 真剣で地道な戦いこそ、勝利の要諦(ようてい)です。先生は、「広宣流布は前代未聞の大業(たいぎょう)であり、道なき道を開き進む労作業である。その道を切り開くには、人を頼むのではなく、皆が自発(じはつ)能動(のうどう)の信心で、一人立つことである。(みずか)らが目標を定め、主体者となって取り組む活動には歓喜(かんき)がある」と言われています。

歓喜の前進続ける

 升田 鳥取の米子常勝県では、壮男(そうだん)ペア≠ノよる訪問・激励を推進。「誰が誰に」励ましを送るのかを明確にした結果、今回の「青年部幹部会」には、これまでの4倍のメンバーが集うことができました。
 また、広島世界総県と広島戸田総県では、今月開催される男子部大学校4期生の入校式に向け、部平均1人に迫る新たな人材を輩出(はいしゅつ)しています。
 原田 コロナ()の今、青年の成長は大いなる希望です。先生は「(くろがね)(きたい)打てば(つるぎ)となる」(御書958ページ)との御聖訓(ごせいくん)(はい)し、「妙法を唱えて眼前(がんぜん)の課題に挑みゆく地涌(じゆ)の青春は、どんな試練も鍛錬(たんれい)(ほのお)に変えられる。必ずや正義の宝剣(ほうけん)たる(おの)が生命を(みが)き上げ、いかなる障魔(しょうま)も断ち切って民衆を守り抜くことができるのだ」とつづられました。
 壮年部も、青年を応援しながら、青年の心で、3月の全国壮年部幹部会に向かっていきたい。
 池上 婦人部は、ヤング白ゆり世代と女子部への励ましに力を入れています。特に広島では、「2030年命宝(みょうほう)会」と名付けて、11年前から、40代までの婦人部と女子部を対象に、小説『新・人間革命』を学び合う集いを開催しています。今はオンラインも活用しながら行い、子育て世代や未入会の家族がいる方など、初めて参加できるようになった方も数多くいます。
 今嶋 島根の出雲創価県でも、4年前から婦女一体で『新・人間革命』を研さんしています。婦人部の方に勇気と希望をもらい、女子部メンバーも積極的に対話拡大に挑戦しています。
 永石 27日からは、3・9「中国女性の日」を記念する「誓春(せいしゅん)勝利月間」も始まりますね。先生は、中国女性の日の淵源(えんげん)となった中国総会で「『勝つ』ということは、人生を愉快(ゆかい)にする。幸福にする。満足をもたらす。自身の課題に挑み、一歩一歩勝利する。これほど充実した、愉快なことはない」とスピーチされました。中国の同志の皆さんは、この指導通りに勇敢(ゆうかん)に勝ち進んでこられました。
 原田 いよいよ、広宣流布と立正安国の新たな正義の連帯を広げゆく時です。この1年を希望と勝利輝く年とすべく、歓喜(かんき)の前進を続けていきましょう。

身を切る改革こそ

 今嶋 今月3日、広島市安佐南区の「祇園(ぎおん)団地」における土砂災害対策を強化するため、大雨で流れる土砂をせき止める「砂防ダム」が新たに建設されることが決まりました。
 升田 これは公明党が、住民の切実な声を受け、国交省や県に粘り強く働き掛け、実現する運びとなったものです。「雨が降ると安心して眠れない」と言っていた住民の方々からも、「2014年8月の広島土砂災害から6年半。長年にわたる地域の課題が解決へ動きだした」と喜びの声が届けられていました。
 永石 政治に求められるのは、市民、国民のそうした思いを受け止める力です。19日には公明党が、新型コロナの感染状況を踏まえ、昨年5月から1年間実施してきた国会議員歳費(さいひ)の2割削減を、1年間延長することを訴えました。
 原田 コロナ()にあって、国民に寄り添い、「身を切る改革」を行うことを与野党で合意し、昨年、法改正されました。この法律の期限切れとなる今年5月以降についても、継続の意思を鮮明にしたのです。
 これでこそ公明党です。「政治家改革」の先頭に立ち、衆望(しゅうぼう)を担いゆく党であってもらいたい。

(2021. 2.25. 聖教新聞)

 

 

<13> 「創価家族」の温かな励まし
出席者:原田会長、長谷川理事長、永石婦人部長、志賀青年部長、大串女子部長

 志賀 「未来部希望月間」が始まりました(31日まで)。3月は、卒業や進学、進級、就職などがあり、大事な節目の時季になります。地域の実情に合わせて卒業部員会を開くなど、一人一人を温かく励ましてまいります。
 大串 特にこの一年、未来部世代はコロナ()による臨時休校や行事の中止など、経験したことのない変化の連続で、戸惑い、つらい思いをしたことも多かったと思います。
 原田 池田先生は3月号の未来ジャーナル紙上で、苦しい一年に勇敢(ゆうかん)に挑み、耐え抜いた未来部の皆さんに最大のエールを送られ、「愛する君たちこそ2030年への先頭に立つ『チャンピオン・オブ・ホープ』、すなわち『希望の勇者』なりと私は宣言します」と、たたえてくださいました。
 志賀 未来部の状況に、誰よりも心を砕いてくださっていることに感動を禁じ得ません。先生のお心を、未来部のメンバーに伝えてまいります。

合唱団結成55周年

 大串 月間では、少年少女部の合唱団の「入卒団式」も行われます。今年は未来部の合唱団の誕生から55周年の佳節(かせつ)を迎えます。コロナ()の影響で発表の場などが制限されてしまいましたが、そのような中でも、各地の合唱団は工夫をしながら活動しています。
 永石 第2総東京のある地域では、手話による合唱≠ノ取り組んでいます。声に出して歌えなくても「思い」を伝えることはできる――担当者と未来部のメンバーが一丸となって、オンラインも活用しながら、生き生きと練習に励んでいます。
 原田 合唱団は、同世代の友と触発し合い、信心の成長を遂げる場でもあります。大変な中だからこそ、担当者をはじめ、創価家族の皆でいっそう真心を込めて、一人一人に対して、エールを送っていくことが大切です。
 長谷川 「大白蓮華」では3月号から池田先生が未来部に対して佐渡御書の講義を始めてくださいました。その中で、「人間として立派な民衆のリーダーへと育っていってほしい。自身の使命の舞台で勝ち光ってもらいたい――ただただこの一心で、一人一人の(すこ)やかな成長と活躍を、妻と祈る毎日です」と述べられています。
 原田 佐渡御書には「師子王の(ごと)くなる心をもてる者必ず仏になるべし」(御書957ページ)とあります。若くして仏法を持つ未来部の一人一人の胸中(きょうちゅう)には、尊極(そんごく)な「師子王の心」が脈動しています。皆が広布後継の大切な人たちです。私たちも、宝の未来部を心から大切にし、(はぐく)んでいきたいと思います。
 志賀 また今、学生部では「進学者カード」の推進をお願いしています。これは、大学、短期大学や専門学校など進学先が決まった高校3年生や浪人生の家族、あるいは本人に記入し、提出していただくものです。
 原田 早めに把握することで、いち早く励ましを送ることができ、人材育成にもつながります。学生部は皆が学会の将来を担い、広布と社会の舞台で活躍していく使命があります。ぜひ、ご協力と推進をよろしくお願いいたします。

置き去りにしない

 志賀 首都圏を除く六つの府県で緊急事態宣言が解除されました。その上で政府は、宣言が解除された地域についても、感染の再拡大を懸念し、飲食店には地域の実情に合わせた時短要請を求めるなど、対策を講じています。
 長谷川 引き続き、気を(ゆる)めることなく「マスクの着用」「手指の消毒」「小まめな換気」など、基本を徹底し、感染拡大の防止に努めていきましょう。
 永石 コロナ()の影響は家計、地域経済を直撃しています。東京都では、都民の生活を応援するため、最大30%のプレミアム(割り増し)付きデジタル商品券が発行されることになり、大きな反響を呼んでいます。商品券はスーパーマーケットや商店などでも使えることを想定しています。
 志賀 例えば1万円で商品券を購入した場合、最大1万3000円分の買い物ができます。利用できる店舗や割増額は区市町村が決めます。都は、キャッシュレス決済によるポイント還元事業などに取り組む区市町村に対し、21年度補正予算から125億円を支援します。これで、都内の全世帯が商品券を購入できる規模になります。
 長谷川 この政策を推進してきたのも都議会公明党です。読売新聞(2月19日付)にも「消費者支援や地域経済回復のため公明党が昨年12月の都議会で事業実施を求めるなどしていた」と報道されていましたね。
 志賀 実は当初、都の執行部は財政の支出に慎重な姿勢でした。しかし、都議会公明党が、不要不急の事業を見直す事業評価制度で確保した1110億円など、具体的な財源を複数示して、粘り強く交渉を重ね、実現に至ったのです。
 永石 利用期限付きの商品券であれば地域経済の活性化にも即効性が期待できますね。
 大串 さらに今回、コロナ()を考慮し、デジタル式での発行を原則としていますが、都民の中には、デジタルだと活用できない方も多くいることから、2月24日の都議会定例会で公明党が紙の商品券の発行も支援することを訴えました。これに対して都知事は、紙も「認める」と応じました。
 永石 また、東京都では、コロナ()の出産支援として、21年1月から23年3月末に子どもが生まれた家庭を対象に、1人当たり10万円分の子育て支援サービスや育児用品を提供します。これも公明党が、都独自の支援を都知事に強く訴え、実現したものです。
 大串 都議会公明党は昨年来、都知事らに対し新型コロナ対策に関して、議会質問に加え、40回の緊急要望をしてきました。その項目は300を超えています。そうした結果、都民の命と生活を守る政策が相次ぎ実現しています。
 長谷川 これまでに、コロナ専用病院の開設など医療体制の強化、高齢者・障がい者施設の利用者や職員への定期的なPCR検査の補助、パルスオキシメーター配備の拡充、緊急事態宣言下に営業時間短縮の要請に応じた飲食店への協力金支給を推進するなど、力強く都政をリードしています。
 原田 長引くコロナ()で、「誰も置き去りにしない」政治がいっそう求められています。公明党はこれからも、目の前の「一人」に手を差し伸べる政治に全力を挙げてもらいたい。

(2021. 3. 1. 聖教新聞)

 

 

<14> 新たな人材と新たな歴史を
出席者:原田会長、永石婦人部長、盛島東北長、今村東北婦人部長、山口東北男子部長、菊地東北女子部長

 永石 本日は、「福光(ふっこう)10年」を迎えた東北のリーダーの皆さんと、オンラインを利用して語り合っていきたいと思います。
 原田 東北の同志が、不撓不屈(ふとうふくつ)の信心で、「心の(たから)」を積み上げ、開いてこられた広布の歴史は、今、未聞(みもん)の試練に直面する全世界の同志にとっても希望の指標(しひょう)です。
 盛島 東北では毎月11日を「福光・前進の日」と定め、被災地の会館を中心に「福光勤行会」を開催し、犠牲者の冥福(めいふく)安穏(あんのん)、被災地の復興を祈念し、前進を誓い合ってきました。
 今村 昨年来のコロナ()の影響で、勤行会を開催できない期間も、最後の一人が立ち上がるまで≠ニの思いから、多くのリーダーが被災地への訪問・激励に歩いています。
 盛島 私は先月11日、福島県の浪江町を訪問しました。警戒区域に指定され、多くの学会員の方々が全国各地への転居を余儀(よぎ)なくされました。今でも一部地域が帰還困難区域に指定されています。その中、故郷に戻る同志の方もいます。
 山口 現地の方が先日、語っていました。「実は現在の浪江広布を担う方々の中には、震災前は活動に積極的ではなく、避難した全国各地で、学会の同志の温かな励ましを受けることで、発心したという方がたくさんいます。また、復興のため、県外から移り住んできた方もリーダーとして活躍しています」と。
 盛島 浪江町に住んでいたあるリーダーは震災当初、「なぜ、こんな目に遭わなければならないのか」と苦悩していました。それでも、「最も大きな(なん)を受けた東北が、最も勝ち栄えていくことこそが、広宣流布の総仕上げ」との池田先生の指針(ししん)を胸に、懸命に頑張り抜いてきました。そして今、新しい広布の展開の時を迎え、感慨ひとしおであると語っていました。
 原田 先日の第2回本部幹部会へのメッセージの中で先生は、「東日本大震災より10年。わが負けじ(だましい)の東北家族は『千年に一度』という大災害から、歯を食いしばって立ち上がり、『変毒為薬(へんどくいやく)』の題目を唱え抜き、愛する郷土の復興と創造(そうぞう)に尽くし抜いてこられました」と呼び掛けられました。
 東北の皆さんは、地域の人々を支える依怙依託(えこえたく)ともなって奮闘されています。

若い世代≠ェ活躍

 今村 コロナ()にあっても、東北の同志は励ましの対話を広げています。婦人部では、小説『新・人間革命』を学ぶ大学校を6県全てで結成し、ヤング白ゆり世代を中心に、多くの人材も輩出(はいしゅつ)しています。
 永石 宮城太陽県の婦人部の方の折伏(しゃくぶく)体験を伺いました。彼女は3年前、結婚を機に入会。創価家族と一緒に唱題に挑戦する中、「この信心には、何があっても(あきら)めることなく、自分の思い描いた未来を切り開く力がある!」と確信し、母子家庭で苦労して育ててくれた、お母さんを折伏。「お母さんには絶対に幸せになってもらいたいんだ」との真心あふれる言葉に感動したお母さんは入会し、母子で新たな希望の道を歩んでいるそうですね。
 今村 はい。また、山形常勝県の副白ゆり長は2月に、東京に住む友人への弘教(ぐきょう)が実りました。高校の頃に始まった仏法対話は、友人が上京してからも続き、コロナ()の現在はオンラインで交流。10年以上にわたる誠実な励ましに胸を打たれ、友人は入会したのです。
 菊地 女子部も婦人部の方々の応援を頂き、折伏と励ましの対話に挑戦しています。
 岩手・一関広宣県のあるメンバーは、震災後の短大時代に入会しました。それから10年の節目(ふしめ)である本年、『新・人間革命』第25巻「福光」の章につづられた、「学会の後継者(こうけいしゃ)として、青年時代に必ず身につけてほしいのは折伏力」との指導を実践しようと、対話に励み、模範の実証を示しています。
 山口 男子部でも、大学校生を先頭に、弘教に挑戦しています。宮城旭日県では、リーダーが率先して折伏を実らせ、大学校生も続きました。それは人材拡大の流れへと広がり、部平均1人に迫る大学校生を輩出(はいしゅつ)しています。
 原田 御書には、「よき弟子をもつときんば師弟・仏果(ぶっか)にいたり」(900ページ)と(おお)せです。創立100周年へ、弟子の闘争に先駆(せんく)する青年の姿は頼もしい限りです。
 盛島 壮年部も、青年と共に、青年の気概(きがい)で、まずは全国壮年部幹部会に大結集していきます。
 原田 先生は、「人類が(あお)ぎ見る『人間共和(きょうわ)の永遠の都』を、東北天地に断固として(つく)り上げていってください」と万感の励ましを送ってくださっています。東北広布70周年の本年から、師弟誓願(せいがん)の青葉の人材城をさらに強固に構築していきましょう。

復興庁を10年延長

 菊地 政府は昨年、復興庁の設置期限を10年延長して、2030年度末までとすることを発表しました。
 山口 地元にとって、とても大きなニュースになりましたね。この背景には、「被災者一人一人が『心の復興』『人間の復興』を果たすまで総力を挙げて取り組む」と誓う公明党議員の奮闘がありました。
 菊地 そもそも2011年、復興庁や復興特区の設置をリードしたのは、当時は野党だった公明党です。
 永石 公明党議員は、震災の直後から自ら被災地に入り、現場の要望を吸い上げ、半年で16回766項目に及ぶ申し入れを行いました。そうした姿は、「公明党の方々は、現地に足を運ぶ中で、被災者が何に苦しみ、困っているのかを聞き、国会の場で何を訴えるべきかを尋ねてくれた。これが議員の姿だと思う」(戸羽太・岩手県陸前高田市長)などと評価されています。
 原田 現場へ駆け付け、寄り添い、問題を解決する。これこそ公明党の真骨頂(しんこっちょう)です。これからも、「大衆とともに」の立党精神のままに、庶民の期待に応える仕事を続けてもらいたい。

(2021. 3. 4. 聖教新聞)

 

 

<15> 信心根本に幸福の春を創る
出席者:原田会長、長谷川理事長、永石婦人部長、西方男子部長、大串女子部長

 西方 創立100周年へ、新たな前進を期す第2回本部幹部会の配信が始まりました(14日まで。「モバイルSTB」「SOKAnet」でも視聴可能)。
 長谷川 今回は、「壮年部幹部会」の意義を込めての本幹でもあります。一人でも多くの壮年が集い、共々に清新な決意で出発できるよう、地域の友に声を掛けていきましょう。試練の時の今、広布と社会の黄金柱たる壮年部の使命はますます大きくなっています。
 原田 池田先生は、本部幹部会は「勇気の源泉(げんせん)」「歓喜(かんき)光源(こうげん)」となる大切な会合であると教えてくださっています。本幹に力を入れていけば座談会の結集にも連動します。毎回の本幹から勝利のリズムをつくり、前進してまいりたい。

確信と喜びを共有

 長谷川 今年は婦人部が結成70周年の佳節(かせつ)を迎えます。広布の活動を支え、推進してくださっているのは婦人部の皆さんです。
 原田 池田先生は「わが創価の婦人部が毅然(きぜん)として健在である限り、二十一世紀の未来は盤石(ばんじゃく)なのである」と語られています。私も、先生が国内外の婦人部のメンバーに真心の励ましを送られる場面を幾度となく拝見してきました。私たちも婦人部の方々を最大限に大切にし、応援していきたいと思います。
 永石 大変にありがとうございます。特に今、社会状況が大きく変わる中で、仕事や育児、介護などに奮闘しながら学会活動にも挑戦されているのが「ヤング白ゆり世代」の皆さんです。そうした方々にエールを送ろうと「第1回ヤング白ゆり希望カレッジ」をオンライン(限定公開)で配信しています(31日まで)。
 長谷川 配信が始まったとたん、全国から本当にたくさんの反響の声が寄せられているそうですね。
 永石 子育てに奮闘中の方から「左手で娘を抱っこし、右手で息子とお絵かきをしながら視聴しました。池田先生、奥さまと共にヤング白ゆり世代として活動できることに、これほどの幸せはないと感じました」との声も届けられました。ほっとする間もない目まぐるしい日々にあって、信心根本に幸の連帯を広げる対話にも挑戦されている皆さんに頭が下がる思いです。
 原田 素晴らしい体験を披露された3人の方にも共通していることですが、親身になって励ましを送ってくださる、先輩たちの存在がどれほど大切か。豊かな経験に裏付けられた激励(げきれい)は勇気と希望になります。
 永石 はい。ヤング白ゆり世代が発足してから、先輩たちも「大事な次の世代を意識して応援していこう」と、各地で工夫して取り組んでいます。今回の希望カレッジの配信にも「支部ごとに毎月行っているヤング白ゆり世代の学習懇談会で視聴し、語り合う場を設けます」などの声が多く寄せられました。「一方通行」ではなく、先輩と若い世代が信仰の確信と喜びを「共有」していくことこそ、人材育成のポイントだと思います。
 原田 若い人たちと接していくことで先輩たちの心も若々しくなっていきます。日蓮大聖人は女性門下に「(とし)は・わかうなり(ふく)はかさなり(そうろう)べし」(御書1135ページ)と贈られました。互いに励まし合い、信心に励んでいけば、ますます生命力が湧いてきます。
 大串 婦女一体の「サン?フラワー キャンペーン」でも、婦人部の方々が女子部員一人一人に温かく寄り添ってくださり、本当に心強いです。
 永石 今、各地でそうした流れができています。池田先生は婦人部指導集『幸福の花束V』に「たとえ、どんな試練の冬が打ち続いたとしても、自行化他の題目を唱えながら、幸福の春を創り広げていけるのが、創価の女性たちです。その意味において、ヤング白ゆりの世代を、私は『青春』に続く『創春(そうしゅん)』の時代と意義づけたい」とつづってくださいました。
 本年は若い世代の友の成長を真剣に祈り、共に動き、共に体験を積む「ヤング白ゆり・勝利の年」と(とら)え、前進していく決意です。

「水害」を防ぐ実績

 西方 間もなく東日本大震災から10年を迎えます。未曽有(みぞう)の大災害の直後から、公明党は迅速(じんそく)に復興支援に取り組んできました。
 大串 公明党への評価の声は今もやむことはありません。関西大学社会安全研究センター長の河田惠昭(よしあき)氏も「復興を政治の中心に()えてきたのは公明党だ。公明党の政策は、どこまでも被災者の生活再建に基づいている」(3日付「公明新聞」)と述べています。
 原田 近年、異常気象による災害が各地で相次いでいます。防災・減災の対策を講じることが政治の大きな役割の一つでもあります。
 西方 首都圏では、氾濫(はんらん)した場合、大規模な水害が想定されているのが、埼玉と東京を流れる荒川です。公明党は長年、この荒川の治水対策に取り組んできました。2019年の台風19号の際には、各地の河川が氾濫(はんらん)甚大(じんだい)な被害をもたらしました。その中で、荒川は上流にある荒川第一調節池が、3500万立方メートル分の水をためることで、下流の氾濫(はんらん)を防ぐことができました。この時、氾濫(はんらん)危険水位まで、あと50センチほどに迫っていたそうです。
 大串 これを受け、公明党はいち早く、調節池のさらなる整備に動きました。2030年度に完成予定の荒川第二・三調節池について「一日も早い完成を」を国会で要望。20年4月には「荒川調節池工事事務所」が開設し、早期完成へ大きな一歩となりました。
 長谷川 国土交通省は2月19日、荒川第一調節池内の貯水池から、新たに最大259万立方メートル分の水を事前放流することを発表しました。これは、公明党の衆議院議員が、第二・三調節池の完成を前に洪水のリスクを少しでも減らすため、昨年11月の予算委員会で提案していたことです。
 西方 荒川流域の公明党の都議や区議も、国会議員との連携を(みつ)に、水門や護岸の整備など水害対策に率先して取り組んでいます。
 原田 他の調節池についても都内各地で党をあげて推進しています。19年の台風19号の際に神田川の水位を最大で1.5メートル下げ、氾濫を防いだとされる調節池も都議会公明党が建設を訴え完成したものです。公明党には、これからも防災・減災対策に全力を注いでもらいたい。

(2021. 3. 8. 聖教新聞)

 

 

<16> 自発能動の信心が勢いを生む
出席者:原田会長、永石婦人部長、日下北海道長、小松北海道婦人部長、平井北海道男子部長、前田北海道女子部長

 永石 本日は、「難攻不落(なんこうふらく)の三代城」との指針(ししん)発表から30周年となる北海道の皆さんと、オンラインを利用して語り合っていきたいと思います。
 原田 まず、今回の本部幹部会(壮年部幹部会)における、広布の黄金柱(おうごんばしら)・壮年部の大結集は見事でしたね。近年最高数となる6割の壮年部員が集い合うことができたと聞きました。
 日下 ありがとうございます。毎月の「励まし週間」などを通じて、リーダー率先(そっせん)の家庭訪問運動を展開した結果だと思います。
 原田 3年前の胆振(いぶり)東部地震で大きな被害を受けた、太平洋総県の厚真(あつま)支部の話を(うかが)いました。ここでは、「私たちが元気に再起し、結果を残すことこそが広布の(あか)しだ!」と決意し、全メンバーへの励ましに歩いたことで、8割を超える壮年が視聴することができたそうですね。
 日下 北海道の同志は今、「広宣流布」「立正安国」という大願(だいがん)(かか)げて活動する中でこそ、個人の「人間革命」「宿命転換(てんかん)」が成し遂げられていくことを確認して前進しています。そして現実に、多くのメンバーがそのことを体験しています。
 永石 池田先生は「大白蓮華」3月号の「巻頭言(かんとうげん)」の中で、「『転換できない宿命はない』と言い切れる創価の善友(ぜんゆう)の励ましがあればこそ、法華経の会座(えざ)さながらに一人一人の生命が尊極(そんごく)に輝く地涌(じゆ)の連帯が地球上に現出(げんしゅつ)したのだ」と述べられています。私たちは温かな「励まし」の輪を、さらに一段と地域に広げていきたいと思います。

聖教の拡大に挑戦

 日下 北海道では、4月の聖教新聞創刊70周年に向け、「各人の壁を破る聖教大拡大運動」にも取り組んでいます。たとえば、札幌手稲総区のある支部長は、北海道「雪の文化祭」から50年の本年に、過去最高の拡大を達成しようと決意し、真剣な祈りを開始。支部長の熱い思いに心を打たれたメンバーも奮起し、見事な結果を出すことができました。
 原田 小説『新・人間革命』第12巻「愛郷(あいきょう)」の章に、何事も受け身ではつまらない。勢いも出ない=u(みずか)ら勇んで挑戦していくならば、王者の活動だ。生命は燃え上がり、歓喜(かんき)もみなぎる」と記されています。大切なのは、「自発(じはつ)能動(のうどう)の信心」と「一人立つ精神」です。
 平井 現在、各地で友人参加の座談会を開催し、対話拡大にも懸命に挑戦しています。断じて師恩(しおん)(むく)いていきます。
 小松 婦人部は、「まず深き祈りから出発」と呼び掛けています。何よりの励みとなったのが、池田先生が1月の「随筆」でつづってくださった、今は亡き夕張広布の母≠ニいわれる先輩のエピソードです。
 前田 先生は、「何があっても『大丈夫!』と、微笑(ほほえ)みを(たた)えた一言で友を励ましてきた」その先輩の姿は、「大難(だいなん)(きた)りなば強盛(ごうじょう)の信心弥弥(いよいよ)(よろこ)びをなすべし」(御書1448ページ)との御聖訓(ごせいくん)通り、「誓願(せいがん)の題目を唱え抜けば、解決できないことは何もないとの揺るがぬ確信」にあふれていたことを教えてくださいました。
 小松 私が知る、北海道に嫁いで30年となる婦人も、この方に「大丈夫!」と励ましを受けた一人です。結婚以来、義母の入会を祈り続けてきた彼女は、「随筆」を読んで再び決意を深め、「お母さん。一緒に題目を唱えていこう」と呼び掛けると、(こころよ)承諾(しょうだく)してくれ、30年来の念願を果たすことができました。
 永石 先生は、「絶対に大丈夫!――そう言い切れる地涌(じゆ)のスクラムは、今、試練の時代に挑む地域社会へ、『勇気』(そく)『希望』を限りなく広げている」ともつづってくださいました。私たちの「励ましのスクラム」こそ、世界が希求(ききゅう)する一大運動であると確信してやみません。
 前田 十勝県の女子部リーダーは、一昨年から友人と勤行・唱題を実践してきました。コロナ()でも、その友人は一人で唱題を続け、本年2月に入会。職場や家族の方から「明るくなったね。すごく変わったね」と言われ、「今度は私が友人を幸せにしたい!」と決意しています。
 平井 男子部は、2月の青年部幹部会に、いつもの会合参加者の2倍を超えるメンバーが集い合いました。特に、太平洋総県では、通常の5倍を超えるメンバーが参加しました。「本陣(ほんじん)・東京や常勝・関西に緊急事態宣言が発出され、思うように動けない時だからこそ、北海の天地から大拡大の波動を起こしていこう!」とのリーダーの強い決意が、大きな結果を生みました。
 日下 太平洋総県のある支部では、9人の男子部員のうち、3人が大学校への入校を決意したとも聞きました。後継(こうけい)の青年の成長は頼もしい限りです。
 原田 今、偉大な師匠と共に広布に歩めることが、どれほどすごいことか。
 「師匠に喜んでいただく広宣流布の歴史を残す!」との気概(きがい)を燃やし続け、これからも「栄光の未来」を開く闘争に挑戦していきましょう。

「いのち」守る政策

 前田 先日、北海道新聞で「医療用ジェット機」が紹介され、話題になりました。
 平井 広い北海道では、公明党の粘り強い訴えで実現した、ドクターヘリが大いに活躍しています。加えて、この医療用ジェット機は、ヘリの約3倍の速さで動くことが可能で、より高度で専門的な医療を提供する病院への移送に活用されています。
 小松 これも公明党の推進で国の支援策が始まり、北海道で2017年から運用されているものですね。
 原田 現在は、全国への展開も期待されています。「いのち」と「暮らし」を守る公明党らしく、これからも衆望(しゅうぼう)に応える政策をどんどん実現してもらいたい。

(2021. 3.18. 聖教新聞)

 

 

<17> わが地域に広布の人材城を
出席者:原田会長、長谷川理事長、永石婦人部長、西方男子部長、大串女子部長

 永石 コロナ()にあっても、青年部が勇敢(ゆうかん)に、聡明(そうめい)に、新たな地涌(じゆ)の連帯を広げる姿に、壮年・婦人も元気をもらっています。
 西方 男子部は、立正安国の祈りを重ね、リーダー率先で正義の対話を拡大しています。「3・16」までに、全国で1万人以上の男子部大学校4期生が誕生。鳥取では、昨年の6倍の大学校生を輩出(はいしゅつ)するなど、皆が広布後継(こうけい)の誓いに燃えて前進しています。
 大串 女子部の白樺(しらかば)グループも、2月から各地で、はつらつと総会を開催。北海道で班長を務めるメンバーが先月、長年の対話を経て、お父さんを入会に導くなど、歓喜(かんき)のエピソードが次々と誕生しています。女子部が「勝利の門」を開いていきます。
 原田 先駆(せんく)の学生部からも、元気に友好対話の拡大に挑戦している報告を聞いています。新しい(ちから)≠ェ躍動(やくどう)した分、広宣流布の拡大は加速していきます。
 西方 かつて池田先生は、青年部に示してくださいました。「『新しい人材』を育て、『新しい力』を結集したところが勝つ! これこそ、いつの時代も変わらない、絶対の勝利の方程式なのである」と。深く心に銘記(めいき)し、人材育成に全力を尽くしていきます。
 原田 御書には、「各各(おのおの)()弟子等(でしら)はげませ(たま)へはげませ給へ」(589ページ)と(おお)せです。栄光の「5・3」へ、各部一体で後継の青年を励まし、育成し、わが地域に堅固(けんご)な広布の人材城を築いてまいりたい。

白樺の同志に御礼

 長谷川 21日、「白樺会(しらかばかい)(婦人部の看護者の集い)の日」35周年を迎えましたね。
 大串 20日付の聖教新聞に掲載されていましたが、現在、婦人部の白ゆり合唱団が白樺会の愛唱歌「世界に広がれ! 白樺の心」を合唱する映像が配信されています。心こもる歌声と、「世界を 美しい人間(ひと)の大地にするために」との歌詞に感動し、私自身も決意を新たにしました。
 永石 今、医療の最前線で抜苦与楽(ばっくよらく)≠フ慈悲(じひ)の看護を貫き、、奮闘し続けてくださる白樺の皆さまに深く感謝し、健康とご多幸を真剣に祈念してまいります。
 長谷川 池田先生は白樺の皆さまを、「人びとのために尽くし、(せい)(こん)も尽き果てるような激闘(げきとう)の日々のなか、さらに広宣流布のために献身し、多くの生き抜かんとしゆく人間たちへ、希望の光を(とも)しておられる」と最大にたたえられています。
 原田 組織のリーダーは、言い知れぬ労苦の中、献身の行動に徹してくださっている白樺の皆さま方に、感謝とねぎらいの言葉を送っていきたい。中には学会の役職を(にな)ってくださっている方、広布の会場を提供してくださっている方もいらっしゃいます。周囲がきめ細かく配慮し、支えてまいりたいと思います。

執念の訴えが結実

 長谷川 首都圏1都3県の緊急事態宣言が解除されましたが、リバウンド(感染再拡大)を防ぐためにも、決して気を(ゆる)められません。マスクの着用、3密の回避など、引き続き感染防止に努めてまいりたい。
 永石 今、コロナによる経済状況の悪化のダメージを大きく受けているのが、子育て世帯の方々です。政府は16日、緊急支援策を決定しました。
 原田 低所得の子育て世帯への子ども一人当たり5万円の給付金や、ひとり親家庭に対する就労支援の強化、家賃支援など、公明党が提言や衆参予算委員会などで訴え続けてきた内容が数多く反映されています。
 大串 昨年から公明党が推進し、2回にわたって児童扶養手当受給世帯など、低所得のひとり親世帯に給付金が支給されましたが、今回は、ふたり親を含む住民税非課税の子育て世帯全体も対象になりました。
 西方 政府は当初、こうしたさらなる給付金の支給に難色を示していました。しかし公明党議員が日常的に困窮者支援の現場に足を運び、当事者や関係団体とも意見交換を重ねる中で、厳しい現実を肌で感じてきた。そして(あきら)めてはならない≠ニ心に決め、訴え続けた。その結果、今回の首相の決断に至ったのです。
 永石 特に女性のひとり親のご家庭は大変です。2020年度の税制改正の際には、公明党の粘り強い訴えにより、ひとり親の税負担を減らす「寡婦(かふ)(寡夫)控除」の「未婚」への適用が盛り込まれました。
 長谷川 かつては同じひとり親でも、「未婚」の場合は「死別・離婚」より税負担が重くなるという理不尽な制度で、控除の条件や金額に男女差もありました。
 大串 母子家庭の約1割が「未婚」という現代にあって、婚姻歴によらない公平な税制を実現しようと、13年10月に公明党の山口代表が国会で問題提起したのが議論の始まりでした。
 西方 この時も、伝統的な家族観を重視する保守系議員の反発が強く、なかなか進みませんでした。しかし、公明党が粘り強く訴え続けた結果、婚姻歴や男女の違いに関係なく、ひとり親の所得控除を平等にすることが決定されたのです。
 原田 まさに、制度のはざまで苦しむ人々の声を真摯(しんし)に受け止め、執念で実を結んだ改革でした。こうしたことも、「弱者の味方」として長年、公明党が与党にいるからこそ実現できた政策なのです。
 西方 NPO法人「しんぐるまざあず・ふぉーらむ」理事長の赤石千衣子氏も、「公明党の皆さんは児童手当の創設以来、一貫して子ども・子育て支援を主導してきました。今では連立政権の一角を担い、政権内で公助の大切さを説き、シングルマザーの気持ちを代弁し続けてくれています。当事者や私たち支援者にとって、とても心強い存在です」(月刊誌「第三文明」4月号)と述べています。
 原田 今、大変な状況に置かれて困っている人、苦しんでいる人に「共感する力」、その人たちを守る施策を「形にする力」が、政治には一層、求められています。またそれが、他党にない公明党の持ち味です。公明党は、その真骨頂(しんこっちょう)を発揮し続け、国民が望む政策の実現へ、全力を注いでもらいたい。

(2021. 3.22. 聖教新聞)

 

 

<18> 確信と決意の祈りが勝利開く
出席者:原田会長、永石婦人部長、坂元北陸長、横山北陸婦人部長、片桐北陸男子部長、吉田北陸女子部長

 永石 今回は、「創立100周年へ――深き祈りと団結で 勇気と希望の大勝利 われら師弟誓願(せいがん)の北陸は!」との新スローガンのもと、誓願の旗を高らかに掲げ、正義の言論戦を展開する北陸の皆さんと語り合っていきたいと思います。
 坂元 北陸は本年、コロナ()に加え、記録的な大雪に見舞われました。その中を同志の皆さんは、題目を根本(こんぽん)に勇気の行動で、一歩また一歩と広布の歩みを進めています。1月に北陸長の大任を拝して以来、皆さんの師との誓願を果たさん≠ニの強い一念に信心を学んでいます。
 横山 御書に「題目を(とな)(たてまつ)(こえ)十方(じっぽう)世界にとずかずと()う所なし」(808ページ)と(おお)せです。婦人部も、今こそ≠フ決意で、はつらつと希望と励ましの対話を広げています。
 永石 池田先生は、この御文(ごもん)(はい)し、「大事なのは、力強い確信の祈り、必ずこうするという決意の祈りです」と言われました。私も改めて、「日々、真剣な題目から出発しましょう!」と呼び掛けています。
 原田 深き祈りと粘り強い挑戦で今、多くの同志が現実の環境を大きく変えています。先日、北陸を訪問した折にも、コロナ()で打撃を受ける中、輪島塗の塗師(ぬし)として創意工夫(そういくふう)し、多くの受注を勝ち取っている壮年の話を伺いました。
 横山 先生は5日付の「御書の旭光(ひかり)を」の中で、「餓鬼(がき)恒河(ごうが)を火と見る。人は水と見る。天人(てんにん)甘露(かんろ)と見る」(御書1025ページ、通解)との御文(ごもん)を引かれ、「同じものも、境涯(きょうがい)で見え方は一変する。その境涯を開いていけるのが信心だ」と強調されました。
 原田 「立正安国への祈りと行動の中で、法眼(ほうげん)菩薩(ぼさつ)の目)・仏眼が(みが)かれ」「地域・社会の課題を見通」していけるようになるとも指導されました。全てを価値創造(そうぞう)源泉(げんせん)に転じてゆく強い信心で、試練の壁を人間革命の飛躍台に変えて、進んでまいりたい。

功徳と歓喜の実証

 坂元 北陸ではコロナ()の以前から、会合での指導と個人指導の比率を「2対8」にすることに挑戦してきました。各地のリーダーが今、その取り組みに一層(いっそう)力を入れています。
 原田 よく(うかが)っています。それはつまり、「一人を大切にする」実践です。小説『新・人間革命』第27巻「求道(きゅうどう)」の章に、「会う人、会う人、皆、表情が明るく、喜びにあふれている。これが大事なんです。信心の世界の勝利というのは、ひとことで言えば、皆が歓喜(かんき)をもって信心に励んでいるかどうかです」とあります。先生の指針を胸に、さらなる訪問・激励に歩いていきたいと思います。
 横山 はい。北陸の同志はまた、「10人の真の友人づくり」を常に念頭に置き、希望と勇気を送る活動に励んでいます。
 富山で美容院を営む婦人部員は、いつも明るく、聞き上手と評判です。彼女に元気をもらいたい≠ニやって来る、お客さんも多くいます。ある時は、他の宗教を信仰していた、お客さんから相談を持ち掛けられ、後日、仏法対話。その方は題目の功徳(くどく)を実感し、本年の「3・16」に入会されたのです。
 片桐 男子部では、富山王者県が部1世帯の折伏を達成しています。同県ではオンラインも活用しながら、毎週欠かさず信心の触発(しょくはつ)の場を設けてきました。
 坂元 その結果、部1人の大学校生も輩出(はいしゅつ)されると聞きました。しかも、大学校生の4割は、新入会のメンバーだそうですね。青年部の成長こそ、北陸の誇りです。
 片桐 石川でも、『新・人間革命』の研さんなどを通し、前回の1.5倍のメンバーが大学校に入校することが決まっています。
 吉田 女子部では「池田華陽会(かようかい)御書30編」の研さんを中心に、励ましを広げ、多くの新たなメンバーが対話拡大に励んでいます。その中、富山大勝県の部長が成就(じょうじゅ)した折伏には、地域中に歓喜(かんき)が広がっています。
 原田 地域と社会に大きく貢献(こうけん)しながら、多くの仏縁(ぶつえん)を結び、自他共(じたとも)の幸福を広げていく中でこそ、「広宣流布」「立正安国」は伸展(しんてん)します。使命の激戦を一つ一つ勝ち越え、功徳(くどく)和楽(わらく)歓喜(かんき)実証(じっしょう)を、いやまして示していきましょう。

奮闘する議員OB

 片桐 2月に行われた石川県白山市議選で公明党の候補は、前回と比べて投票率が約7.5%さがっているにもかかわらず、得票数を454票も増やし、過去最高得票を記録しました。
 坂元 ここでは、16年前に町会議員を引退したOBの方が連日、率先して対話に奔走(ほんそう)。その地道な姿が共感を呼び、大勝利の原動力となりました。
 永石 ご恩返し≠ニの思いで、地域のために、はつらつと活躍する議員OBの方の姿を各地で見ます。それでこそ、公明党の議員OBであると思います。
 吉田 また、公明党の提案で2018年に実現した、国内初の女性専用外来エリアを設けた、石川県立中央病院も話題です。
 横山 公明党は03年、女性専門外来の設置を進める署名を全国で展開しました。石川県では、推進された署名が県知事へ届けられました。それを受け、県立病院の一角に専用外来が開設されました。
 吉田 その後も公明党の議員は、市民の要望を受け、拡充を粘り強く提案してきました。そして18年、診察室と検査室を一体的に配置した、女性専門の「エリア」へと発展したのです。女性のプライバシーが守られ、安心できると大変に好評です。
 永石 遅々として進まなかった富山県へのドクターヘリの導入を現実に導いたのも公明党ですね。その結果、救命率が4割アップし、重症患者の36%が後遺症を回避できるようになるなどの成果を上げています。
 原田 地域の課題に真摯(しんし)に向き合い、国と連携をし、解決していく。これこそ、公明党の特長です。これからも、ネットワークの力で、地域住民の切実な訴えに応える政策を、どんどん実現してもらいたい。

(2021. 3.25. 聖教新聞)

 

 

<19> 心温まる励ましが前進の力
出席者:原田会長、長谷川理事長、永石婦人部長、志賀青年部長、大串女子部長

 原田 今、各地で青年を先頭に新たな前進が始まっています。「4・2」から「5・3」へ、ともどもに拡大のリズムを刻む躍動の春≠ノしていきましょう。
 永石 「春」は、心(はず)む出発の季節です。さわやかな語らいで、友に温かな励ましの春風を送る青年部の活躍は、まさに希望の象徴(しょうちょう)そのものですね。
 志賀 ありがとうございます。青年部が一切の戦いの責任を(にな)う自覚で、新しい力を糾合(きゅうごう)し、人材の裾野(すその)を広げてまいります。4月1日からは、青年部の「新・人間革命」世代プロジェクトの取り組みである、「新・人間革命」講座の第2弾が、動画投稿サイト「YouTube」(限定公開)で配信されます。
 大串 今回の研さん範囲は、小説『新・人間革命』第4巻「立正安国」の章です。聖教電子版でも配信される学習教材を活用しながら、小単位の会合等で同章の意義や仏法者の社会的使命を学び深めていきます。

じっくり話を聞く

 長谷川 5日からは、「励まし週間」が始まります。一人でも多くの同志が勇気と希望の前進ができるよう、真心の励ましを送っていきたいと思います。
 志賀 今月25日付の聖教新聞の連載「危機の時代を生きる」に掲載された専門家のインタビューの中で、コロナウイルス感染防止のための注意点をしっかり守れば、人と会うことは問題ないと述べられていました。マスクの着用や身体的距離を取るなどの基本を守り、有意義な対話を広げていきたいと思います。
 原田 今、コロナの影響で、仕事や生活面など、さまざまな課題や悩みに直面している方も多い。状況がそれぞれ異なるが故に、まずはじっくり「話を聞く」という姿勢が大切です。
 永石 私も意識しています。特に子育て世代の方々にお会いする際には、お子さんの状況をはじめ、育児で困っていることなど、丁寧(ていねい)に話を伺うように心掛けています。
 大串 新入会や若いメンバーと語り合う時も、こちらから積極的に疑問や悩みなどがないか、声を掛けるようにしています。
 長谷川 池田先生は、「新しい人材を、よく激励(げきれい)してあげてほしい。親身になって、話を聞くことである。悩みを『聞いてもらう』だけでも、ぐっと心が軽くなるものだ。前へ進む(ちから)になる。今、手を差し伸べれば、全ての人を輝かせていける」と述べられています。
 原田 大事な指導です。その上で、相手の成長と幸福を祈り抜くことがなければ、心に響く励ましはできません。御書には「(ことば)()うは心の思いを(ひび)かして声を(あらわ)すを云うなり」(563ページ)と(おお)せです。深き祈りから発する言葉は、必ず相手の心に届きます。そして、人を励ませば自分の心も励まされ、元気になる。全リーダーが、尊き同志一人一人との心の絆を強め、新たな勝利への陣列(じんれつ)を築いていきましょう。

青年が社会変革を

 志賀 現在、公明党青年委員会による政策アンケート「VOICE ACTION(ボイス・アクション=VA)2021」が全国各地で行われています(5月30日まで)。
 大串 今回は特設サイトにアクセスし、今の若者が直面している課題を取り上げた五つの政策からイイネ!≠ニ思う項目を選んで投票してもらうものです。
 長谷川 政治改革のためには、若者の声を反映することが不可欠です。公明党はこれまでも、2016年と19年の2度にわたって、全国規模でVAを実施しました。
 原田 特に16年には、約100日間で集まった1000万人以上の声を政府に届け、不妊治療の公費助成拡大や非正規雇用の待遇改善など、数々の政策を前進させました。青年の情熱と行動力は、社会変革への大きな力です。
 永石 19年の消費税率10%への引き上げに合わせて開始した幼児教育・保育の無償化もそうでしたね。さらに公明党は、保育所などの待機児童がいる世帯にも恩恵(おんけい)が及ぶように訴え、認可外施設(ベビーシッターなど含む)や幼稚園の預かり保育も、補助額に上限を設けて無償化されました。
 大串 他にも、経済的に大変な学生支援のための返済不要の給付型奨学金の拡充や無料Wi-Fiの整備など、今では当たり前≠ニなった数多くの施策(しさく)を形にしています。
 志賀 今回のVAの五つの政策としては、@通信の「質高(しつだか)∞大量ギガ安℃ミ会」にA奨学金返済を「肩代わり」する支援を全国展開B結婚、妊娠・出産、子育てを丸ごと<TポートC一人一人に寄り添った「心のケア」を推進Dネットの誹謗(ひぼう)中傷(ちゅうしょう)の根絶に向けた対策強化、が挙げられています。
 原田 これらは、今までのユーストークミーティングや政治意識調査の結果等を踏まえ、今の若者にとってニーズの高い政治課題を抽出(ちゅうしゅつ)し、各界の有識者とも意見を交わして練り上げられたものと聞いています。
 長谷川 東京工業大学の西田亮介准教授(じゅんきょうじゅ)は、VA運動は公明党が(かか)げる「小さな声を聴く力」を具体化したものだと評価していますね。アンケート項目についても、社会的弱者への支援など「きめ細かな論点で若者の声をすくい上げている」と語り、継続的な実施が重要だと指摘しています。
 永石 コロナ()で社会が大きく変わる今、次の時代の新たな当たり前≠ニなる施策を、若者が主体的につくる意義は大きいと思います。
 志賀 こうした活動を通じて、自分の声が政治に届き、政策が実現された≠ニの実感が、より良い社会への変革の流れをつくることに直結していくと確信します。
 原田 「青年は心して政治を監視せよ」とは、戸田先生の遺訓(いくん)です。若者が政治に関心を持ち、関わってこそ社会は変わります。公明党は、そうした若者の声に真剣に耳を傾け、未来を担う青年が希望を持てる社会の実現のため、全力を挙げてもらいたい。

(2021. 3.29. 聖教新聞)

 

 

<20> 地道な激励が広宣流布の直道
出席者:原田会長、永石婦人部長、松下四国長、中川四国婦人部長、山本四国男子部長、上松四国女子部長

 永石 今回は、「(くれない)の歌」発表40周年となる四国の皆さまと、語り合いたいと思います。
 松下 「紅の歌」は反転攻勢(はんてんこうせい)(たましい)象徴(しょうちょう)です。どんな困難をもはね返し、前へ、前へと進んでいく精神です。第1次宗門事件の時、本格的な反転攻勢が四国から始まったこと。池田先生が(ぜん)精魂(せいこん)の指導と激励で、今日の四国創価学会を築いてくださったこと。その原点に立ち返って頑張ろうと今、四国は意気軒高(いきけんこう)です。
 中川 コロナ()が続いていますが、山間部に住んでいる高齢者の方々は、SOKAnetで、「本部幹部会がわが家で見られる!」と、喜々(きき)として視聴。多くの地域で、コロナ以前より、座談会の参加者数も増えています。
 永石 「できないこと」を(なげ)くのではなく、「できること」に着目し、挑戦していくことこそ、「変毒為薬(へんどくいやく)」の信心ですね。その模範(もはん)と輝くお話です。
 原田 4月20日に創刊70周年を迎える聖教新聞の購読推進には、全国の同志が奮闘してくださっています。本当にありがとうございます。
 「仏は文字に()って衆生(しゅじょう)()(たも)うなり」(御書153ページ)との御金言(ごきんげん)の通り、広宣流布の機関紙である聖教は、真実を師子吼(ししく)する正義の新聞であり、仏縁(ぶつえん)を拡大していく新聞です。
 松下 四国でも聖教拡大のエピソードが生まれています。「聖教の四国」――これが私たちの誇りです。
 山本 小説『新・人間革命』第18巻「前進」の章には、愛媛の友が、聖教新聞の拡大に先駆(せんく)した模様がつづられています。ここで山本伸一は、「地域の人たちに聖教新聞を購読してもらおうというのは、未来を開く新しい発想です。これは、将来の広宣流布運動の基調になるでしょう」とたたえています。
 中川 徳島では、新たに聖教の購読推進に挑戦するメンバーの励ましに(ちから)を入れています。先輩たちが聖教新聞を通し、信心の喜びを伝えていく中で、今年に入り、新たに聖教拡大を実らせたメンバーが100人も誕生しました。
 原田 すごいことです。池田先生は、聖教新聞の創刊1カ月前の3月、戸田先生のご自宅で、聖教新聞の発刊に関する打ち合わせを行った日の日記に、次のようにつづられています。「日本一、世界一の大新聞に発展せしむる事を心に期す」と。現実に今、聖教電子版は世界206カ国・地域で読まれています。
 聖教の発展のため、誰よりも心を砕き、行動されてきたのが池田先生です。意義深き創刊記念日を拡大で慶祝(けいしゅく)してまいりたい。

青年の心を燃やし

 山本 男子部では、聖教拡大とともに、弘教(ぐきょう)と大学校4期生の輩出(はいしゅつ)奔走(ほんそう)。高知創価県・宿毛(すくも)本部は、若い世代が少ない地域で、男子部大学校生が出ない年もありました。同本部の担当になったリーダーが、「人材は絶対にいる!」を合言葉に、皆で祈りを合わせ、男子部員やその家族との懇談を重ねてきました。そして、部平均1となる、6人の大学校生が誕生し、四国中に勇気の波動を起こしています。
 上松 女子部も、「今こそ教学で立とう」と、池田華陽会(かようかい)御書30編の研さん運動の、さらなる充実に取り組んでいます。香川創価県では多くの友が教学を学べるよう、オンラインを活用し、学習会を定期的に開催。研さんを深める中、対話拡大に励む友が増え、香川総県としても新たな華陽リーダーが各地で誕生するなど、人材が拡大しています。
 松下 頼もしい男女青年部のけん引で、すでに地区1の折伏(しゃくぶく)を達成した本部もあります。私たち壮年も、共に青年の心を燃やし、新しい時代を開く決意で戦っていきます。
 中川 婦人部は、4月に開催される、5・3「創価学会の日」記念の本部幹部会が、「6・10」婦人部結成70周年を祝賀する「希望総会」の意義を込めて行われることが発表され、勢いが加速しています。
 永石 特にヤング白ゆり世代の活躍が目覚ましいですね。支部など小さい単位での集いを(じく)に、メンバーのきめ細かな激励(げきれい)に当たっている様子を(うかが)いました。
 中川 オンラインの会合参加が増えているのも、その(かげ)では直接会ったり、誠実に手紙を投函したりと、地道な訪問・激励(げきれい)があればこそです。経験豊富な先輩とヤング白ゆり世代とのスクラムが、家庭や職場で奮闘する婦人部員への力強い支えとなっています。
 原田 今、厳しい社会状況だからこそ、(ほま)れの師弟共戦の天地・四国で、「わざはひも(てん)じて(さいわい)となるべし」(御書1124ページ)と、「希望と勝利」の実証を示している皆さんの姿を心強く思います。ともどもにさらに(ほが)らかに励まし合い、前進しましょう。

生活者に寄り添う

 上松 近年、四国でも大規模な自然災害が相次いでいます。
 松下 2018年7月の西日本豪雨の際は、愛媛県を中心に深刻な被害が出ました。
 山本 宇和島市では浄水場が被災しましたが、生活用水は確保されました。公明党の市議会議員が、その5年前から「災害応急用井戸」の活用を訴え、対策が進められてきたからです。
 原田 この実績については作家の佐藤(まさる)氏も、「地域に根を張る公明党の地方議員ならでは」と称賛(しょうさん)していました。
 永石 その際、浄水設備の迅速(じんそく)な復旧のため、公明党の東京都議会議員が動いた話も有名ですね。
 上松 ちょうどその時期に、東京都でも新しい浄水設備の準備が進んでいました。そこで、公明党の都議がその情報を提供し、被災していなかった東京都から、急を要していた宇和島市に、浄水設備を回すことができたのです。
 原田 国と都道府県、また市区町村間の連携(れんけい)がしっかりしていて、現場目線で行動している公明党だからこそ実現できた、生活者に寄り添った政策です。これからも公明党は、ネットワーク政党の(ちから)をいかんなく発揮し、国民の要望に迅速に対応してもらいたい。

(2021. 4. 1. 聖教新聞)