< 座談会 >

広布の翼を天高く

 


 

 

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青年が主役の歓喜の集いに
拡大・勝利こそ創価後継の証し
師弟不二の心が拡大の力に
一番苦労した人が一番幸福に
創価の城を支える黄金柱
使命の舞台で社会に希望の光
東北の勝利が世界の希望
題目の功力は三世にわたる
抜苦与楽の尊き献身に感謝
希望と信頼の大連帯を!

 

 

 

 

<11> 青年が主役の歓喜の集いに
出席者:原田会長、永石女性部長、沢本農漁光部長、鈴木農漁光部女性部長、志賀青年部長

 志賀 今週、全国各地で「伝統の2月」の座談会が行われています。
 永石 青年を先頭に弘教(ぐきょう)・対話が進み、新来の友や未入会のご家族が参加することが増えています。初めて参加した方々も、信心の喜びあふれる体験や、座談会が温かな心の交流の場であることに感銘(かんめい)し、理解を深めていますね。
 原田 地区部長、地区女性部長をはじめ、事前の訪問・激励(げきれい)や準備等に尽力(じんりょく)してくださっている方々に、心より感謝申し上げます。座談会は、学会の生命線であり、広布の黄金(じく)です。今月も「青年・飛躍(ひやく)の年」にふさわしい青年が主役≠フ清新な座談会にしましょう。
 沢本 池田先生は小説『新・人間革命』第30巻<下>「誓願(せいがん)」の章で、「学会が広布の花園を大きく広げてきたのも、家庭訪問、小グループ、座談会など、対話を中心とした草の根の運動を積み重ねてきたからにほかならない」と強調されています。
 志賀 その意味で、さまざまな理由で座談会に参加できなかった方々への声掛けも大切ですね。同志のお宅を(たず)ね、ミニ座談会≠竍訪問座談会≠行っている地区も多くあります。
 原田 一対一のつながりを大切にする地区やブロックは、皆が生き生きと活躍しています。大事なことは、結局、リーダーがどれだけ動き、(はげ)ましができたかです。「二月闘争」のいよいよ後半戦。青年と共に、青年を(はぐく)みながら広布拡大に勇んで(いど)み抜き、「3・16」へ勢いよく前進していきたい。
 永石 3月からは、第1回「華陽(かよう)カレッジ」を開催する予定です。女性部の先輩方も池田華陽会のメンバーを大いに励まし、支え、喜びあふれる集いとなるよう応援していきましょう!

三代に連なる誇り

 鈴木 きょう17日は、「農漁光部の日」45周年です。この節目に、新たな農漁光部長が誕生しました。
 沢本 よろしくお願いいたします。食を支えてくださる全国の農漁光部の皆さまの健康・無事故、そして豊作・豊漁を真剣に祈り、さらなる発展に尽くしゆく決意です。
 原田 農漁光部の前身である農村部は1973年に結成されました。池田先生は、その使命について「人間の命をつなぐ食の生産に従事(じゅうじ)する農村部は、人類の生命を支え、守る、極めて重要な部である」と示されています。
 永石 旧習深い地にあって、農漁光部の皆さまが、どれほどの思いで信心を(つらぬ)き、仏法を語り(ひろ)めながら地域で信頼(しんらい)を勝ち得てこられたのか、先生はよくご存じでした。
 原田 そして「部の日」の淵源(えんげん)となった77年2月17日の会合の席上、「私たちが、断じて、国土の宿命を転換するのだ!≠ニ、決然と立ち上がり、地涌(じゆ)菩薩(ぼさつ)の底力を発揮(はっき)していくならば、三世十方(さんぜじっぽう)(ぶつ)菩薩にも(まさ)る力が涌現(ゆげん)します」と大確信で激励(げきれい)されたのです。農漁光部の皆さまは、この通りの見事な実証を示してこられました。
 鈴木 また、先生はある時、牧口先生は新潟県の荒浜(あらはま)に生まれた。戸田先生は石川県の漁村に生まれ、北海道の厚田で育った。さらに私は、東京湾の海苔(のり)屋の息子である≠ニ、創価の三代が農漁村の出身であり、農漁光部の一員≠ナあることを宣言(せんげん)してくださいました。農漁光部にとって、これほどの(ほこ)りはありません。

全世代の力を発揮

 沢本 農漁光部は近年、「女性力」「青年力」「高齢者(こうれいしゃ)力」の開拓(かいたく)に全力で取り組んできました。コロナ()でも、皆で同志の奮闘(ふんとう)知恵(ちえ)を共有し、励まし合って前進してきました。
 志賀 15日付の聖教新聞にも、「全国和牛能力共進会」で2回連続の兵庫県代表として活躍されている方や、鹿児島でトマト栽培(さいばい)に取り組む圏男子部長も紹介されていましたね。
 鈴木 福島県で養蜂(ようほう)を手掛けるメンバーは、原発事故による風評被害など、幾多(いくた)の試練に信心で立ち向かい、昨年、県のはちみつ品評会で「農林水産大臣賞」を受賞。県養蜂協会の理事としても頑張っています。
 沢本 三重県でカキ養殖(ようしょく)を営む友は、昨年の「第9回太平洋・島サミット」の記念イベントに日本代表パネリストとして参加。海洋汚染の防止について講演し、共感を広げました。地域の期待を一身に受けた彼はその後、創業100年に迫る老舗(しにせ)のカキ養殖会社の社長に就任し、新たな挑戦を開始しています。
 永石 農業・漁業に(たずさ)わる女性の方も増えていますね。見ず知らずの土地に(とつ)ぎ、家事・育児に加え、慣れない農漁業に従事する並々(なみなみ)ならぬ挑戦の中、「地域の灯台たれ」との指針のままに明るく前進する姿に、頭が下がる思いです。
 鈴木 兵庫で米農家を営む女性も当初、初体験の農業に戸惑い、何度も心が折れかけたそうです。しかし師の励ましを力に、題目を唱えながら必死に仕事を担って地域貢献(こうけん)にも尽力。コロナ禍の今も不思議と売り上げを維持(いじ)し、変毒為薬(へんどくいやく)の実証を示しています。
 志賀 素晴らしいですね。農漁業に誇りを持つ父母の姿を見て、農家を()いで信心根本に頑張っている青年部の友も多いです。全世代が生き生きと活躍する農漁光部の皆さまの姿は、地域の希望です。
 永石 日蓮大聖人は「(たみ)のほねをくだける白米(はくまい)」(新1999・全1390)と(おお)せです。一粒(ひとつぶ)の白米の中に、米作りに励む人の労苦、そして真心を見て取り、最大の感謝をささげられています。まさに、「食」を育む農漁光部の皆さまに通じる御文(ごもん)であり、その(とうと)献身(けんしん)御本仏(ごほんぶつ)は全て御照覧(ごしょうらん)です。
 原田 「一番、苦労した人が、一番、幸福に」――これが、農漁光部への池田先生の思いです。私も、農漁光部のさらなる発展と、皆さまのますますの健勝と活躍を祈っていきます。

(2022. 2.17. 聖教新聞)

 

 

<12> 拡大・勝利こそ創価後継の証し
出席者:原田会長、永石女性部長、志賀青年部長、田島学生部長、先崎女子学生部長

 志賀 3・16記念の「青年部幹部会」<本部幹部会=3月12日(土)から15日(火)に配信予定>に向けて今、全国の青年が勇んで拡大に挑戦しています。
 原田 かつて池田先生は、「戸田先生が、広宣流布はこのようにしていけという模擬(もぎ)試験の意味を込めて、広布の方程式を示された日」が「3・16」であると言われました。その意義を踏まえ、壮年・女性部も大成功のため、しっかりと応援していきたい。
 先崎 小説『新・人間革命』第8巻「宝剣(ほうけん)」の章で池田先生は、「青年部の団結こそ、永遠の(きずな)であり、民衆救済(きゅうさい)命綱(いのちづな)である」とつづられています。
 志賀 創価の青年の成長と連帯こそ、日本の希望となり、世界の前進の力となる――この確信のもと、一人でも多くの友が幹部会を視聴し、何より拡大の目標を達成できるよう、全力を(そそ)いでいきましょう。

「一人立つ」決意で

 田島 コロナ()の2年間、大学の対面授業に参加できず、苦しい思いをしている学生が多くいます。その中でも、広宣流布の(ちか)いの青春を歩んでいます。
 先崎 新成人の代表として1月の本部幹部会に参加したメンバーは、「『強き信心』『勇気ある信心』さえあれば、あらゆる困難を、必ず『変毒為薬(へんどくいやく)』していける」との池田先生のスピーチを視聴し、全てに意味がある。今は自分に負けない忍耐力(にんたいりょく)(つちか)う時≠ニ決意。先月と今月に、聖教拡大を達成し、『ワールド セイキョウ』を活用して折伏(しゃくぶく)にも(いど)んでいます。
 田島 男子学生部は、ビクトリー・リーダーを先頭に、各地で「部1世帯」の折伏を目標に進んでいます。昨春、大学に入学した第2千葉総県のビクトリー・リーダーは本年、夢に向かって、自分を大きく変えたい!≠ニ決心し、2人の友人を入会に導いています。
 永石 今月は私立大学の前半試験の合否(ごうひ)も発表されています。各地で忘れずに「進学者カード」を起票(きひょう)し、一騎当千(いっきとうせん)の人材群を応援していきましょう。
 田島 よろしくお願いします。全員が「未来の広布のリーダー」との思いで、(はげ)ましを送っていきます。
 永石 池田華陽会(かようかい)は、『新・人間革命』の研さん、訪問・激励(げきれい)折伏(しゃくぶく)に取り組む、つながるプロジェクト≠各地で工夫(くふう)して繰り広げています。3月からは、第1回の「華陽カレッジ」を開催します。
 先崎 先生は「一対一の笑顔の語らいが、希望の光となる。誠実(せいじつ)と真心の言葉が、友の心を照らします」と教えてくださいました。総京都の池田華陽会委員長は、10人の本当の友人づくり≠目指し、これまで8人の方に『ワールド セイキョウ』を読んでもらっています。リーダー率先(そっせん)の行動が波動を広げ、京都全体で積極的にプロジェクトが推進(すいしん)されています。
 原田 男子部は、「部2世帯」の弘教(ぐきょう)、「広布十傑」、大学校4期生の弘教達成と5期生の輩出(はいしゅつ)が目標ですね。見事に達成した部が各地で誕生していると聞きました。
 志賀 「絶対に成し遂げてみせる!」とのリーダーの強い一念の結果です。福岡の春日圏では、二月闘争は題目闘争≠ニ(さだ)め、オンラインで毎日、唱題会を開催。新入会の大学校4期生が弘教を(みの)らせるなど、「部2」に(せま)る拡大を成就(じょうじゅ)しています。
 永石 今回の青年部幹部会のテーマは、「一人立つ青年の連帯――師のもとから(ちか)いの出発を!」ですね。
 原田 いかなる時も「一人立つ」決意で、広布のあらゆる局面を切り開いてきた池田先生に続く、青年部の闘争に期待しています。

師匠への誓願の日

 永石 1958年(昭和33年)3月16日に行われた広宣流布の記念式典≠ノついて戸田先生は、池田先生を中心とした愛弟子に「仏法で最も大事な広宣流布の後継(こうけい)を、青年に(たく)す機会」と言われました。
 原田 ゆえに池田先生は、「3・16」は「第二代と第三代の師弟不二の大儀式」であり、「私と共に、愛する青年たちが、永遠に同じ決意で、広宣流布の誓願(せいがん)に立ち上がりゆく日」と語られています。つまり、弟子が師匠(ししょう)に広布の「誓願」を立てる日なのです。
 先崎 そして大事なことは、前年の57年12月に、戸田先生の願業(がんぎょう)である「75万世帯の弘教(ぐきょう)」が達成されたことですね。
 原田 そうです。池田先生は不二の弟子として、戸田先生の願業の実現に向け、一切の責任を(にな)い、戦われました。その突破口(とっぱこう)となったのが、70年前の二月闘争です。
 志賀 池田先生は、「弘教七十五万世帯は、師弟の誓願であった」「もし師弟の誓願が達成できていなければ、『3・16』の式典――あの後継の大儀式は完成されなかった」と強調されています。師弟の勝利の実証があってこそ、「広布後継」は成し得ることを、私たちは深く心にとどめてまいります。
 田島 戸田先生は当時、「第3代会長になられた方が、戸田()き後、広宣流布のすべての指揮(しき)()り、世界広布の教えを、すべて残してくださる。第3代会長の後は、だれが会長になっても、第3代会長の教え通りにやっていけば、世界広布は自然にできるようになっている」と述べられていたとも(うかが)いました。
 永石 その通りに、池田先生の不惜身命(ふしゃくしんみょう)の闘争によって、学会は大きく発展し、世界広布の基盤(きばん)盤石(ばんじゃく)となりました。
 原田 「よき弟子をもつときんば、師弟仏果にいたり」(新1211・全900)です。私たちは池田門下として、師弟を(つらぬ)き、青年を先頭に、青年と共に、さらなる戦いを起こし、堂々たる勝利の実証を打ち立てていきましょう。

(2022. 2.21. 聖教新聞)

 

 

<13> 師弟不二の心が拡大の力に
出席者:原田会長、長谷川理事長、永石女性部長、西方男子部長、林池田華陽会委員長

 西方 創価学会公式サイトの「SOKA PICKS」で先日、韓国SGIの活動の模様(もよう)が配信され、大きな話題となっています。コロナ()にあっても韓国の友は、「誰も置き去りにしない」との心で友への(はげ)ましを大きく広げています。
 永石 オンライン会合の充実を目指した「オンラインメディアグループ」の結成をはじめ、機関紙「和光新聞」や各種ウェブサイトの充実に取り組むなど、新たな挑戦を開始していますね。その中で昨年は、韓国として2万8000人が新たに入会。また、2度の教学試験を1万4000人が受験するなど、求道の(こころざし)が光っています。
 長谷川 世界の模範(もはん)の前進です。各種社会団体から韓国SGIに感謝(はい)表彰(ひょうしょう)が相次いで贈られるなど、地域貢献(こうけん)への評価と信頼も一段と高まっていますね。
  今年に入ってからも本紙では、アジアでの広布伸展(しんてん)が報じられ、「仏法西還(せいかん)」の新時代が到来していることを実感します。
 原田 初の支部結成から60周年を迎える台湾SGIの活躍も目覚ましいです。昨年12月には行政院内政部から「社会団体公益貢献賞 金賞」、教育部から「芸術教育貢献賞 優秀団体賞」、本年1月にも文化部から「文馨(ぶんけい)賞 金賞」が贈られるなど、その社会貢献が毎年のように高い評価を受けています。
  かつて、韓国にも台湾にも、冬の時代≠ェあったことを聞いています。
 長谷川 そうです。台湾では1963年4月、戒厳令(かいげんれい)()で学会の台北支部に解散命令が出され、職場を解雇(かいこ)されたり、御書や御本尊を没収(ぼっしゅう)されたりする友もいました。
 原田 その中で同志の支えとなったのが同年1月、飛行機の給油のため台北の松山空港に降り立った池田先生との出会いでした。先生は「何があっても、どんなに(つら)くとも、台湾の人びとの幸福のために、絶対に仏法の火を消してはならない」「冬は必ず春となります」と渾身(こんしん)の励ましを送られました。その激励(げきれい)を胸に台湾の友は、「良き市民」として人のため、社会のために尽くし抜き、それが今、信頼の大輪を咲かせて大発展を遂げているのです。

各国で青年が入会

 西方 また、シンガポール創価学会(SGS)は今月も、国家行事であるチンゲイ(粧芸)パレードに38回目の出演をしましたね。
 原田 小説『新・人間革命』第30巻<下>「誓願(せいがん)」の章にも、2000年に池田先生と会見したシンガポールのナザン大統領が「独立記念日の式典で、私は何度も、シンガポール創価学会の演技を見てきました」「創価学会は、社会と国家に、すばらしい貢献をしてくださっています」と語っていたことがつづられています。
 永石 コロナ禍でも、政府の要請(ようせい)を受けてSGS本部を献血会場として提供。また、国民に配布する感染予防グッズの梱包(こんぽう)作業や、孤立した高齢者への訪問に尽力(じんりょく)するなど、大きく社会に信頼を広げています。
 西方 隣国(りんごく)のマレーシアでも、学会の会館がコロナワクチンの接種会場となっていました。来年には、マレーシアに待望の中高一貫(いっかん)校「創価インターナショナルスクール・マレーシア(SISM)」が開校します。
 永石 現在6万人を超えるマレーシア創価学会は、その半数が青年です。今年は各州で「折伏激励会」を開催し、「11・18」を目指してさらなる青年学会≠築こうと、勢いよく前進しています。
  青年・未来部が会員全体の約半数であるインド創価学会も、今や26万人の陣列(じんれつ)にまで発展しています。今月11日には、池田先生の訪問30周年を記念して、人間教育と世界市民≠(めぐ)るセミナーがオンラインで開催されました。
 原田 著名(ちょめい)な識者ら約3000人が視聴し、地元メディアが報道するなど反響を呼んでいます。また同日、インド最大の日刊英字紙「タイムズ・オブ・インディア」に池田先生のエッセーが掲載(けいさい)。インドの友は先生の平和思想を語り、地域と社会に友情の輪を広げながら、各界の識者とも信頼の(きずな)を結んでいます。
 長谷川 タイ創価学会も、この四半世紀で広布の陣列を10倍に拡大しました。今年は、タイで初となる研修センターが完成予定で、さらなる広布伸展へ着実に前進しています。

「1」を育て、強く

  思えば1956年、戸田先生は東洋広布に思いをはせられ、「雲の()に 月こそ見んと 願いてし アジアの(たみ)に (ひかり)をぞ送らん」と()まれました。
 原田 戦禍(せんか)に苦しんだアジアの民衆(みんしゅう)に、平和と幸福をもたらす日蓮大聖人の太陽の仏法の大光を送りたい――この恩師の熱願を胸に池田先生は、第3代会長就任の翌61年1月から、アジア広布の第一歩をしるされました。
 西方 当時、アジア各国にメンバーはほとんどいませんでした。その中で先生は、まず香港(ホンコン)で地区を結成。同行の幹部に先生は語られました。「『0』には、何を()けても『0』だが、『1』であれば、何を掛けるかによって、無限に広がっていく。だから、その『1』を、その一人を、大切に育てあげ、強くすることです」と。
 永石 その通りに先生は、どこの国でも一期一会の出会いを大切にされ、メンバーを抱きかかえるように励まし続けてこられました。訪問できない時には揮毫(きごう)やメッセージを贈られるなど、信心の大確信と使命の深さを打ち込む中で、一人また一人と、広布に立ち上がる地涌(じゆ)の陣列が拡大していったのです。
 原田 今、各国の青年部が小説『新・人間革命』を熟読(じゅくどく)し、皆が「アイ アム シンイチ・ヤマモト(私は山本伸一だ)!」との決意で立ち上がっています。「師弟」こそ一切の前進の原動力です。日本も今、「3・16」を目指し、青年を先頭に弘教ぐきょう・人材拡大が進んでいます。皆が師弟不二の心で一人を大切にし、青年を育みながら、希望を広げる対話に喜び勇んで挑戦してまいりましょう。

(2022. 2.24. 聖教新聞)

 

 

<14> 一番苦労した人が一番幸福に
出席者:原田会長、山口浩二未来本部長、飛田女性未来本部長、志賀青年部長、山口華女子未来部長、井上少年部長

 志賀 連日の報道によると、ウクライナにおける戦火は拡大の一途(いっと)をたどっています。
 原田 (まこと)に残念なことに、民間人の犠牲者も増えています。多くの人々の生命と尊厳(そんげん)と生活が戦闘によって(おびや)かされており、本当に悲惨(ひさん)です。即時の停戦を強く望むものです。
 志賀 深刻な様相(ようそう)に毎日、胸を痛めています。
 原田 事態の悪化を防ぐため、関係諸国が最大の努力を尽くすことを願っています。そして仏法者として、全世界の同志と共に、一日も早い終結と、人々の安全と平和が回復するよう、強く祈っております。

最高の善縁と師弟

 山口(華) いよいよ春3月。「3・16」記念の青年部幹部会が目前です。
 井上 3月は「未来部希望月間」でもあります(1日〜31日)。この期間は、受験や進級・進学、就職や卒業など、新出発の時です。
 山口(浩) コロナ()のため、学校行事が中止になるなど、思うようにいかないこともありました。その中でも皆、それぞれの目標に向かって前を向き、負けずに努力を重ねてきました。
 原田 池田先生は、「目標の行事が中止になる等、(くや)しい思いもあったでしょう。しかし皆さんには、信心がある。一番苦労した人が、一番幸福になる。大変な時こそ、大きく変われるのが、題目の力です」と言われています。
 山口(浩) 「卒業部員会」や少年少女合唱団の「入卒団式」では、卒業生や卒団生をはじめ、奮闘(ふんとう)を重ねてきた未来部員一人一人に光を当て、真心の励ましを送り、最大にたたえていきたいと思います。
 井上 現在、創価文化センターでは、「少年少女希望絵画展」が行われています。本年の応募数は、昨年の1.5倍です。その中から、入賞した91点が展示されています。
 飛田 皆の夢や、池田先生への思い、家族との大切な思い出が込められた作品は温かさにあふれ、少年少女部員の純粋(じゅんすい)な心が真っすぐに伝わってきますね。
 山口(浩) 絵画展をきっかけに、題目に挑戦をするようになったメンバーも多くいると聞いています。
 山口(華) ある受賞者は、学校で学会の書籍(しょせき)を開いていると、友達がたくさん集まってきて、一緒に楽しく読んでいるそうです。悩んでいる友達には「お題目を(とな)えてみるといいよ」と語り、一緒に題目をあげているとのこと。純粋な心で友の幸せを願う姿に、地域でも希望が広がっています。
 井上 幼い頃から病と闘う、神奈川の合唱団に所属するメンバーは、自宅で見た「モバイルSTB」で、池田先生が「だれでも、何かの天才」と語られているのを知り、自分にもきっとできることがあるはず≠ニ考えるように。興味があったギターの練習を始めると、メキメキと腕をあげ、自身の理想のギターを考えるデザインコンテストでは最優秀賞を受賞しました。
 原田 先生が述べられている通り、未来部員は「一人一人が、なくてはならない(たから)の人」です。女性部が新たな出発を切り、各地に多くの未来部リーダーが誕生しています。この時を人材育成の新たな好機(こうき)(さだ)め、創立100周年以降の主役である未来部員に(はげ)ましを送っていきましょう。
 山口(華) 高等部では2月を中心に、部長・副部長の交代式が開催されました。東京のある新副部長は信心根本に、勉強と部活の両立にはつらつと取り組んでいます。そうした姿を見た未入会のお父さんが、今月から共に信心することになりました。
 飛田 御書に「仏になるみちは善知識(ぜんちしき)にはすぎず」(新1940・全1468)と(おお)せです。この御文(ごもん)を通して池田先生は、「若き生命が(すこ)やかに成長し、正しき人生を勝ち進むために、最高の『善縁(ぜんえん)』と『師弟』の道を示しているのが、創価の世界である」と強調されています。
 原田 未来部の育成は、真剣勝負で、若き生命の「(ぜん)の可能性」を開く戦いです。ゆえに一回一回の出会いを大切にして、真心を込め、誠意を尽くしていくことです。「学会の(たから)」「人類の希望」である未来部員の成長と幸福を祈り、守り抜いていきたい。
 飛田 池田先生はまた、担当者からの激励という横糸とともに、親からの信心の継承(けいしょう)という縦糸(たていと)が大事になるとも言われています。
 山口(浩) もちろん、親子だからといって、子どもが親の思い通りに育つわけではありません。戸田先生は、子どもが信心に反対している親に対し、「真剣に、お子さんをかわいがっておあげなさい」「何よりも大切なのは、子どもを愛する情熱である」と語られたことがあります。
 原田 ()かれた仏種(ぶっしゅ)は必ず()を出します。だから(あせ)る必要はありません。わが子を必ず、広布後継(こうけい)の道に導いてみせる!≠ニ祈り切っていくことです。次代を(にな)従藍而青(じゅうらんにしょう)の友の可能性を、どこまでも信じ抜いていきましょう。

公明の公約が実現

 志賀 東京都は先日、明年4月の開始を目指し、高校3年生までの医療費を助成する方針を発表しました。これにより、都では、区市町村との協議がまとまれば、未就学児から高校生までの医療費が無料となります。今、大きな反響を呼んでいます。
 原田 「高校生の医療費助成は、都議会公明党が昨年7月の都議選の公約に(かか)げ、都に要望を続けてきた」(読売新聞)、「高校3年生までの医療費無償化をめぐっては、都議会公明党が小池知事に要望していました」(テレビ東京)と報じられている通り、昨年の都議選で、公明党が掲げていた公約が実現の運びとなったのです。
 飛田 早速、友人から「約束したことを実現する。さすが公明党だね」と言われました。これからも公明党は、青少年のための重要な政策をどんどん実現してもらいたいと思います。

(2022. 2.28. 聖教新聞)

 

 

<15> 創価の城を支える黄金柱
出席者:原田会長、長谷川理事長、谷川壮年部長、志賀青年部長、西方男子部長

 原田 3月5日は「壮年部結成記念日」です。1966年のこの日、池田先生は学会本部に意気軒高(いきけんこう)(つど)った750人の代表に対して、創価の城を支えゆく、黄金柱(おうごんばしら)に≠ニの期待を寄せられました。
 谷川 先生は小説『新・人間革命』第10巻「桂冠(けいかん)」の章で、こう振り返られています。「学会が社会の信頼をさらに獲得(かくとく)していくには、壮年が活動の前面に(おど)り出て、力を発揮(はっき)し、各部の友をリードしていくべきではないか」。そして「いよいよ壮年が立ち上がる時が来た」と。
 長谷川 結成の際、「壮年のよき(はげ)ましは、各部から、大人材を輩出(はいしゅつ)させていく力となります。したがって、これから伸びゆく男子部を擁護(ようご)し、活躍の場を与え、責任をもって育てていただきたい」とも呼び掛けられました。
 原田 今、世界広布の新時代に入り、男子部をはじめ青年が「立正安国」「立正安世界」を強く祈り、生命尊厳(そんげん)哲理(てつり)(かか)げて対話に打って出ています。広布の黄金柱≠フ壮年部も全力で応援していきたい。

壮男≠ナ共に動く

 谷川 壮年部は今、「訪問・激励(げきれい)」の強化による人材の育成に全力を注いでいます。
 西方 今月の青年部幹部会を目指して、壮男(そうだん)≠フペアで激励に動いている地域が多くあります。男子部は、経験豊富な壮年部の先輩方から信心の姿勢を学んでいます。
 志賀 「壮男・飛躍(ひやく)会議」も活発に開催されています。青年部の折伏(しゃくぶく)を壮年部が後押ししてくださり、大確信の「一言」で弘教(ぐきょう)が決まったエピソードは数知れません。
 西方 また仕事や家庭で悩む男子部の友にとって、壮年部の方の体験は大きな励ましです。それに勇気づけられ、再就職を決めたメンバーや家庭不和を乗り越えたメンバーもいます。
 谷川 逆に、若い皆さんの情熱と真剣な姿に触発(しょくはつ)を受け、頑張っている壮年も多いです。30年以上、活動から離れていたある壮年部員は、男子部の奮闘(ふんとう)に俺も負けていられない≠ニ若き日の誓いを思い出し、再び広布の最前線で戦いを起こしています。
 長谷川 だからこそ、壮男≠ェ「緊密な連携(れんけい)」を取り、「共に動くこと」が重要ですね。支部ごとで定期的に壮男の集い≠開き、活動者が増えている地域もあります。
 谷川 青森・八戸栄光圏のある地区では、通常の座談会に加え、夜に壮男≠セけで行う男の座談会≠数年前から開催。広大で少子高齢化が顕著(けんちょ)な地域ですが、地区部長を中心に地道に訪問・激励に励む中、参加者は当初の3倍に。その中で青年への弘教が実るなど、拡大の歓喜(かんき)が広がっています。
 原田 「社会の信頼」という意味において、自治会長や町会長など、地域の要職を(にな)って貢献(こうけん)活動に励む方も大勢います。その生き生きとした姿に、地域の学会理解の輪が広がり、進んで入会を希望する方も少なくない。
 長谷川 最前線のブロック・地区には、そうした「仏法(そく)社会」の勇者の方々が必ずいます。だからこそリーダーは、一人一人に焦点(しょうてん)を当て、温かな励ましを送っていきたいですね。
 原田 池田先生は「学会の勝負は、最後は壮年部が決するのだ」とつづられています。壮年が動けば、同志が活気づき、勝利の波動が広がります。壮年部が一切の勝負を決するとの決意で、本年の栄光の(みね)へ力強く前進していきましょう。

医療関係者も評価

 志賀 先月25日、新型コロナの国産飲み薬の承認を、塩野義(しおのぎ)製薬が厚生労働省に申請し、話題になっていますね。
 長谷川 塩野義製薬は、最終段階の治験が完了する前に実用化を認める「条件付き早期承認制度」の適用を希望しており、承認されれば国産初の新型コロナの飲み薬になります。
 原田 軽症・中等症向けの飲み薬は、感染初期の患者の重症化リスクを下げ、コロナ対策の切り札といわれています。自宅・宿泊療養施設で服用できるため、医療提供体制への負荷も減らすことができます。
 志賀 すでに国内では、アメリカ2社の飲み薬が承認されていますが、海外製では供給面に制約があり、将来の安定供給のためには、過度の輸入に頼らなくて済む国産の実用化が不可欠です。
 長谷川 治療薬の開発について、公明党は各党に先駆けて設置したプロジェクトチームで一昨年から関係者への聞き取り等を行ってきました。
 西方 昨年9月22日には、塩野義製薬とも意見交換しました。
 原田 そして24日、公明党は当時の官房長官に、国内外で開発中の飲み薬の治験が成功した場合、国費で買い上げるよう提言。「抜かりなくやりたい」との言質を取りました。
 志賀 結果的に、2021年度補正予算には、国産飲み薬の確保にも使える6075億円が計上され、飲み薬の無償化(むしょうか)の道が開かれたのです。
 西方 先月7日の衆院予算委員会では、公明党の提案を受け、首相が国産飲み薬について「条件付き早期承認制度も含めて、あらゆる手法の活用を視野に迅速(じんそく)に審査したい」と答弁するに至りました。
 谷川 塩野義製薬は3月末までに100万人分を供給できるよう準備を進めていると発表しています。薬の承認は科学的知見に基づくことが大前提ですが、早期承認への期待は大きい。
 原田 今、3回目接種が進んでいる海外ワクチンの確保や接種無償化も、公明党の度重なる提言によって実現し、多くの医療関係者から公明党が日本を救った≠ネどの評価の声が上がっています。公明党はさらなるリーダーシップを発揮し、国民の命と健康を守るために全力を尽くしてもらいたい。

(2022. 3. 3. 聖教新聞)

 

 

<16> 使命の舞台で社会に希望の光
出席者:原田会長、永石女性部長、沼倉女性部書記長、大高芸術部長、志賀青年部長

 原田 創価の(はな)「芸術部」が、8日で結成60周年となります。当時、20人で誕生した同部は60年を経て、1万人を(ゆう)に超える平和と文化の陣列(じんれつ)へと発展を()げました。
 大高 芸術部は本年、「一人一人が躍動(やくどう)する姿で地域・社会に希望の光を送ろう」を活動の(はしら)の一つに(かか)げています。コロナ()という未曽有(みぞう)の苦しい時代が続くからこそ、池田先生の弟子として、社会に勇気と希望を送る存在になろうとの決意を込めています。
 原田 出身地の富山市で特別副市長を務める、女優の柴田理恵さんは、生まれ育った町に新たに誕生する中学校の、校歌の作成を依頼されたそうですね。
 大高 はい。考え抜いた末に完成した歌詞には、「君よ 想像の (つばさ)広げ 自由自在の夢を 描いて進め」などと(しる)され、子どもたちがすくすくと成長していくことを願う、柴田さんの心情があふれています。
 原田 宮城で地区部長を務める大沼英樹さんは東日本大震災以降、被災地の「桜」を撮り続けている写真家ですね。震災10年の昨年に集大成の写真集を発刊し、数多くのマスコミで取り上げられていました。聖教新聞の配達も(にな)い、地区では現在、2世帯の弘教(ぐきょう)(みの)っていると聞きました。
 沼倉 厳しい時代の中、負けてなるものか!≠ニ歯を食いしばり、創意工夫(そういくふう)を重ねて奮闘する芸術部の皆さんの姿は、私たちの大きな希望になっています。
 大高 食レポ≠ナ有名なタレントの彦摩呂さんは、コロナ()の影響で一時、仕事が激減しました。それでも彼は副支部長として、訪問・激励に懸命に歩き、本年からは無冠(むかん)の友≠ノも加わりました。そうした中で新しい仕事が増えるなど、活躍の舞台が広がっています。
 永石 青年芸術家も育ち、本年、『月刊美術』主催の「新人賞」のグランプリに輝いた、埼玉の女性画家もいますね。
 原田 試練の時だからこそ、信心根本に不屈(ふくつ)の挑戦を(つらぬ)く、芸術部の皆さんの姿が光ります。御書には、「(こがね)大火(たいか)にも焼けず、大水にも(ただよ)うこともなく、()ちることがない。(くろがね)は水にも火にも、ともに()えることができない。賢人(けんじん)は金のようであり、愚人(ぐにん)は鉄のようである。あなたが、どうして真金(しんきん)でないことがあろうか。法華経の(こがね)(たも)つゆえであろう」(新1776・全1337、通解)とあります。
 大高 先生は、この御文(ごもん)を通して芸術部に、「皆さま方は妙法を(たも)ち、広布に生きぬいておられる。たとえ今は、どのような境遇(きょうぐう)、立場にあったとしても『真金(しんきん)の人』なのである。社会の名聞(みょうもん)(ただよ)うこともなく、名利(みょうり)煩悩(ぼんのう)に身を焼かれることもなく、人生の『賢人』として、また『真金の人』として、使命の道に生きぬいていただきたい」と(はげ)ましを送ってくださっています。
 原田 部結成60周年を記念する会合が今、各地で行われています。「創意(そうい)苦闘(くとう)の積み重ねがあって初めて、勝利と栄光の実証が輝く」――この指針(ししん)を胸に、文化の走者である芸術部の皆さんが、自身の使命の舞台で、さらに飛躍(ひやく)されることを強く祈っています。

情報の真偽を確認

 永石 インターネットの普及(ふきゅう)により、現代社会には日々、大量の情報があふれています。しかし、中には不確かなうわさや情報もあります。
 志賀 社会に間違って情報が広がらないため、警視庁は「公式ホームページのURLなど、正確な情報(げん)記載(きさい)されていない」「『らしい』『だそうです』などの伝聞(でんぶん)が含まれている」「『友人からの情報』『知り合いからの情報』などと出所があいまい」「善意(ぜんい)であっても拡散(かくさん)(すす)めている」LINE等の情報には、注意が必要であると訴えています。
 永石 学会の中でも同様ですね。情報を得た時は、その真偽(しんぎ)を確かめることが大切です。正しい情報か(いな)かが分からないものについては、友人等に転送しないということを、習慣づけていきたいと思います。

厚労相が敬意表明

 沼倉 さて現在、日本では約5.5組に1組の夫婦が、不妊(ふにん)の検査や治療を経験しているといわれています。2019年、体外受精や顕微授精(けんびじゅせい)で生まれた子どもは6万598人に上り、過去最高です。これは、同年の出生児の約14人に1人に相当します。
 永石 しかし、体外受精や顕微授精は公的医療保険が()かず、経験した人の半数以上が総額100万円を超えるなど、その高額な費用が悩みでした。公明党は、そうした当事者の声を受け、20年以上も前から、不妊治療の公的支援に向けて粘り強い行動を続けてきました。
 沼倉 2000年には党女性委員会が、人工授精や体外受精への保険適用を求める、約55万人の署名を政府に提出。その結果、04年度からは、当時の公明党衆院議員の厚労相のリーダーシップもあり、治療費助成という形で、国の支援がスタートしました。
 志賀 その後も公明党の推進(すいしん)で、増額や所得制限の緩和(かんわ)などが行われ、党の地方議員により、自治体独自の上乗せ助成なども実現しました。そして20年9月、当時の首相が「公明党から強い要請(ようせい)を受けている」と表明し、保険適用の拡大を示したのです。
 沼倉 いよいよ、この4月から、人工授精をはじめ、体外受精や顕微授精、採卵(さいらん)(はい)培養(ばいよう)、凍結保存、精子の採取が、保険適用の範囲となります。
 志賀 2月18日、衆院予算委員会で厚労相は、「これまで公明党が不妊治療に関する施策(しさく)に非常に熱心に取り組んできたことに対して、敬意(けいい)を表したい」と述べていました。
 原田 こうした医療福祉分野での公明党の実績は、(ぐん)を抜いています。公明党はこれからも、国民の声、現場の声に耳を傾け、力を尽くして政策化し、その実現のために行動を続けてもらいたい。

(2022. 3. 7. 聖教新聞)

 

 

<17> 東北の勝利が世界の希望
出席者:原田会長、長谷川理事長、永石女性部長、西方男子部長、先崎女子学生部長

 原田 明日11日で、東日本大震災から11年となります。当日、東北6県の一部の会館では「福光・前進の集い」が開催されることになっています。全ての犠牲者の方々、また、震災後に逝去(せいきょ)された方々に、心から追善(ついぜん)回向(えこう)の題目を送らせていただきます。
 永石 東北の同志は毎月11日を「福光・前進の日」と定め、追悼(ついとう)と復興への祈りをささげつつ、進んできました。今年の「3・11」の集いは、新型コロナによる感染防止対策を講じた上で開かれるとのことです。
 先崎 4月には、福島の原発事故等により県内外に避難した同志が集う「フェニックス大会」も開催される予定ですね。
 西方 青年部もこれまで、「SOKAグローバルアクション2030――青年の行動と連帯の10年」の一環(いっかん)として、東北青年部主催の「オンライン証言会」を開催してきました。参加した方々からは、「全てを変毒為薬(へんどくいやく)し、前進する創価の哲学に感動しました」「復興のため、自分にもできることがあると思えた」などの感想が寄せられています。
 長谷川 東北の皆さんは不撓不屈(ふとうふくつ)の信心で今日まで前進してこられました。その(とうと)き広布の歴史は、今、未曽有(みぞう)の危機の時代に生きる全世界の同志にとって、希望そのものです。

壊されない心の財

 永石 あの大震災の時、東北の皆さんは自らが被災しながらも、同志の(はげ)ましに懸命(けんめい)に歩き、一人また一人と希望と勇気の灯をともしてこられました。
 西方 今月5日の本紙に掲載されたインタビューで東京大学大学院の開沼博(かいぬまひろし)准教授は、当時、東北文化会館を訪れたことに触れ、「(創価学会員は)一貫(いっかん)して、誰も見ていないような現場の中で、最後の一人が立ち上がるまでとの思いで、被災者の心の復興のために寄り添い、励まし続けているのだと感じています」と語っていました。
 長谷川 震災直後から学会は、東北を中心に42会館を一時的な避難所として提供。またネットワークを生かし、信越や関西、北海道等から迅速(じんそく)に物資を届けるなど、救援活動に奔走(ほんそう)しました。
 原田 「『心の(たから)』だけは絶対に(こわ)されません」――東北の同志は、震災直後に贈られた池田先生のメッセージを心の支えとして、誰も置き去りにしない≠ニの思いで行動されてきました。宮城県の村井嘉浩知事は「創価学会の底力を見た思いがしました」と、その献身(けんしん)への感謝を述べていました。
 先崎 また、「被災者の心に寄り添い、声を掛け合い、優しさを分けていただく、創価学会の地域コミュニティーとしての役割に期待」(岩手県陸前高田市の戸羽太市長)など、各界から多くの称賛(しょうさん)の声が相次ぎました。
 永石 東北の同志に接すると、何があっても負けない!≠ニいう東北(だましい)を感じます。地道な励ましと対話の行動に、本当に頭が下がる思いです。
 原田 東北の勝利が世界の希望≠ニの池田先生の指針を胸に、東北の同志は模範(もはん)の地域友好の実証を示しています。特に、聖教新聞の購読推進は全国屈指(くっし)ですね。
 長谷川 今年も、1月は秋田、2月は岩手が日本一の推進を成し遂げるなど、東北6県全てが見事な拡大をしてくださっています。毎年(めぐ)り来る「3・11」を新たな希望と前進の出発点として、戦いを牽引(けんいん)されています。
 原田 私たちも東北の同志の勇気の戦いに学び、いかなる苦難(くなん)があろうとも、異体同心(いたいどうしん)の信心の団結を貫き、勝ち越えていきたい。そして、わが使命の天地に幸福と勝利の楽土を築いていきましょう。

各部一体の団結で

 先崎 今月6日、第2回青年部幹部会の意義を込めた本部幹部会が、横浜市の神奈川池田記念講堂で行われました。青年・未来部の3000人による合唱映像や代表の活動体験に心から感動し、決意を新たにしました。
 長谷川 本幹・青年幹の配信は、12日から15日までです(会館や個人会場をはじめ、「モバイルSTB」「SOKAnet会員サポート」でも視聴が可能)。男子部の皆さんは今、この青年幹を決勝点とし、折伏(しゃくぶく)と人材育成を指標とする「飛躍(ひやく)の3本柱」に全力で取り組んでいますね。
 西方 はい。日々の壮年・女性部の皆さまの祈りと励ましに、深く感謝申し上げます。東北の同志も頑張っています。3年前から福島・大熊町で働く男子部部長は、昨年2世帯の御本尊流布を結実。少子化の進む時代だからこそ、徹底して「一人」を大切にしようと、来期の大学校5期生を2人輩出(はいしゅつ)するなど、模範の戦いを起こしています。
 永石 各部が心一つに前進すれば、力は倍加します。女性部としても青年部の勝利が女性部の勝利≠ニの思いで、最後の最後まで祈り抜き、応援していきたいと思います。
 西方 池田先生は青年幹へのメッセージで、「苦難(くなん)の時こそ、私は青年を育てる。青年と共に戦う。(あらし)の時代こそ、若き正義の力を信ずる以外にない。これが創価の師弟の心です」と教えてくださいました。この師の信頼と期待に必ずや、お応えしてまいります。
 長谷川 また先生は、「創価後継丈夫(こうけいのますらお)」「青春幸乃瞳(さちのひとみ)」「生命光彩乃曲(こうさいのきょく)」の三つの書を紹介してくださり、「世界192カ国・地域の異体同心の全宝友(ほうゆう)と共々に人間革命の勇舞(ゆうまい)を広げ、地球民族の心と心に『生命光彩』の平和の交響曲を(かな)でゆこう」と呼び掛けてくださいました。
 原田 生命尊厳(そんげん)の大哲理(てつり)(かか)げた私たちの対話運動こそ、社会の混迷の(やみ)を照らす希望の光源(こうげん)です。「浅きを()って深きに()く」(新612・全509)丈夫(じょうぶ)の心で、勇猛果敢(ゆうもうかかん)に動き、語り、励まし抜き、平和と安穏(あんのん)の連帯を広げていきましょう。

(2022. 3.10. 聖教新聞)

 

 

<18> 題目の功力は三世にわたる
出席者:原田会長、永石女性部長、山中教宣部長、西村女性部教宣部長、西方男子部長

 原田 明18日は、春の彼岸(ひがん)の入りとなります。コロナ()のため、本年も会館での勤行(ごんぎょう)法要は実施いたしません。各家庭で真心を込め、広布の途上(とじょう)で亡くなられた親族や同志、また友人の三世永遠にわたる福徳(ふくとく)安穏(あんのん)祈念(きねん)してまいりたいと思います。
 山中 日蓮大聖人は、「今、日蓮等の(たぐ)い、聖霊(しょうりょう)(とぶら)う時、法華経を読誦(どくじゅ)し南無妙法蓮華経と(とな)(たてまつ)る時、題目の光無間(むけん)(いた)って即身成仏(そくしんじょうぶつ)せしむ。回向(えこう)(もん)、これより(こと)起こるなり」(新991・全712)と(おお)せです。「回向」とは、自身の積んだ仏道修行の善根(ぜんこん)を「(めぐ)らし()ける」ことです。
 永石 御書にはまた、「この功徳(くどく)は、あなたの父母や祖父母、さらに無量無辺の衆生(しゅじょう)にも(およ)んでいくでしょう」(新1705・全1231、通解)とも記されています。大聖人直結の信心に生きる学会員の祈りと実践(じっせん)の功徳は、必ず故人に届きます。
 西村 私たちは毎日の勤行の御祈念文で、「先祖代々(なら)びに()くなられた会員・友人の追善(ついぜん)供養(くよう)のために」と、先祖や自分に関わった故人への追善供養を行っています。その意味では、毎日が「常彼岸」です。
 原田 池田先生も、「私たちの(とな)える題目には、(はか)り知れない(だい)功力(くりき)がある。それは、生きている人々はもちろん、()くなった方々の生命にも厳然(げんぜん)(つう)ずる」と強調されています。妙法には、今世だけでなく、三世にわたって人々を救いきっていく力があります。広宣流布への信心をより一層(いっそう)深め、(ほま)れの大道を皆で歩んでいきたい。

破邪顕正の対話を

 西方 日顕宗(日蓮正宗)と決別した「(たましい)の独立」から、本年で31年となります。彼岸の時期などに、墓参者をつけ(ねら)い、法要へ勧誘(かんゆう)し、自分たちの食いぶち≠ノしようと画策(かくさく)する坊主(ぼうず)悪辣(あくらつ)な実態を、私たちは嫌というほど見てきました。
 山中 彼らは坊主を呼んで追善(ついぜん)しなければ、故人は地獄(じごく)におちる∞塔婆(とうば)を立てないと成仏できない≠ネどと言っているが、そんなことは御書のどこにも書かれていない邪義(じゃぎ)です。
 西方 そもそも、「(そう)葬送(そうそう)儀礼(ぎれい)には(かか)わらない」というのが、釈尊(しゃくそん)遺言(ゆいごん)であり、仏教の伝統です。しかし日顕宗の坊主は、僧侶(そうりょ)読経(どきょう)はありがたいものだ≠ニ思わせて供養(くよう)(かせ)いでいる。
 山中 また、塔婆(とうば)戒名(かいみょう)なども金もうけの道具にしている。大聖人は、こうした仏法利用の堕落(だらく)した僧侶を「食法(じきほう)がき」(新1514・全1111)と痛烈(つうれつ)破折(はしゃく)しました。まさしく日顕宗の坊主のことです。
 原田 学会は日顕宗と別れて本当によかった。これにより、学会は守られた。世界宗教として堂々と発展する学会と、衰退(すいたい)自壊(じかい)一途(いっと)をたどる日顕宗の正邪(せいじゃ)は、ますます厳然(げんぜん)です。
 西村 昨年も日顕宗に愛想を尽かして、大勢の脱講者(だっこうしゃ)が出ました。栃木の副本部長夫妻は、長年にわたって関わってきた、親族をはじめとした2家族20人の法華講(ほっけこう)員を救済(きゅうさい)することができました。地道にこつこつと破邪顕正(はじゃけんせい)の対話を続けてきた結果です。
 山中 教宣部は本年、発足から25年を迎えます。「法華経の敵」を責め抜くことこそ、御本仏(ごほんぶつ)の精神です。「(いくさ)やむことなし」(新600・全502)との御文(ごもん)を命に刻み、私たちはこれからも、断固として戦い、正義の言論戦(げんろんせん)を展開していく決意です。

日本を救った質疑

 西方 10日付の読売新聞に、コロナ()2年に当たって実施した世論調査の結果が報じられていました。
 永石 それによると、評価するコロナ対策の1位が「1、2回目のワクチン接種」、2位が「3回目のワクチン接種」、3位が「現金10万円の一律(いちりつ)給付」でした。どれも、公明党が積極的に推進(すいしん)してきた政策ですね。
 原田 まず、今の海外ワクチン確保の道を開いたのは公明党です。2020年7月、海外製薬会社との交渉に出遅れていた政府に対し、医師でもある公明党の参院議員が予算措置(そち)を強く要求。当時の厚労副大臣(公明党衆院議員)が、政府として初めて「予備費の活用を含めて果断(かだん)に進める」と表明しました。それにより、ファイザーなど3社との交渉が一気に進展し、国民分を超える供給契約に至ったのです。
 永石 北海道医療大学の浅香(あさか)正博学長は、「この答弁によって、ワクチン確保の道が切り開かれました。二人の質疑応答が日本を救ったと言っても過言(かごん)ではありません」と述べ、公明党がいなかったら、「十分な量の海外製ワクチンを確保できず、最悪のシナリオもあり得たと思っています」と語っていましたね。
 西村 20年11月、当時の首相も国会答弁で、公明党の提案による予備費の活用などが、海外ワクチン確保の交渉を進める上で「必要不可欠なもの」だと明言していました。
 永石 公明党は、「3回目のワクチン接種」も加速させるため、大規模接種会場の拡充や設置の促進(そくしん)、テレビやSNSを活用した積極的で分かりやすい広報を、政府に強く要望してきました。その結果、接種に拍車が掛かっています。
 西村 「現金10万円の一律給付」については20年4月、公明党の山口代表が当時の首相に直談判(じかだんぱん)し、実現への突破口(とっぱこう)を開きましたね。
 原田 「公明党が『一律10万円』を主張し提出直前の予算組み替えが決まった」(毎日新聞)、「公明の強い働きかけにより、政府は異例の方針転換」(産経新聞)と報じられている通りです。
 西方 国民が高く評価する三つのコロナ対策が、全て公明党の推進によるものであることは、応援している私たちにとっても、大きな誇りです。これからも公明党は、国民の期待に応えるため、戦い続けてもらいたいと思います。

(2022. 3.17. 聖教新聞)

 

 

<19> 抜苦与楽の尊き献身に感謝
出席者:原田会長、永石女性部長、齋藤白樺会委員長、松岡白樺会書記長、志賀青年部長

 永石 きょう21日は、「白樺(しらかば)会(女性部の看護者の集い)の日」ですね。
 松岡 これまでの女子部「白樺グループ」も一体となっての出発です。使命深き(たから)の皆さんと一緒に前進できることに、全国の白樺の同志が喜んでいます。
 齋藤 かつて池田先生は「白樺の心よ、全世界に広がれ!」との指針(ししん)を贈ってくださいました。今回の一体化によって、白樺会がより強く太い人材の大河となり、さらに大きく生命尊厳(そんげん)の「白樺の心」を広げていけることを確信してやみません。新生・白樺会≠ニして、新たな師弟共戦の歴史を切り開いていきます。
 原田 特にこの2年間、白樺会の皆さんはコロナ()という未曽有(みぞう)の困難の中、医療の最前線で、抜苦与楽(ばっくよらく)≠フ使命に(てっ)してこられました。その尊き献身(けんしん)に、心から感謝申し上げます。皆さんの健康と無事安穏(あんのん)を祈っております。

師との永遠の原点

 松岡 白樺会の源流(げんりゅう)は、1969年(昭和44年)6月6日の「白樺グループ」の結成です。その原点は、これからも永遠に変わりません。多くの方が婦人部(当時)に進出したことに(ともな)って、17年後の86年(同61年)3月21日に白樺会が結成されました。
 永石 結成式には池田先生が出席され、共に勤行してくださいました。先生の出席を祈り続けてきた参加者は皆、感涙(かんるい)(おさ)え切れず、会場は喜びと感動と決意に包まれていたと(うかが)いました。
 齋藤 そして先生は、「生命を/こよなく愛し/(いつく)しむ/あゝ白樺の/悲母(ひも)に幸あれ」との和歌を()まれ、「大事な人たちだから」と、何度も(ねぎら)いと(はげ)ましの言葉を掛けてくださいました。
 原田 先生はそれまでも、生命を守る崇高(すうこう)な使命に生きる白樺の同志に、看護の仕事を選んだこと自体、菩薩(ぼさつ)の心の人≠ニ、一貫(いっかん)して敬意(けいい)をささげてこられました。
 松岡 師匠の数限りない激励に、感謝の思いは尽きません。

真心込めた声掛け

 齋藤 東京の発熱外来で働く友は、過酷(かこく)な勤務の日々に心身共に限界を感じていました。その時に目にした「(自分は)使命あってここにいる、と深く(とら)え返していくのです」との先生の励ましが心の支えに。患者さんやスタッフの安全と健康を心から祈れる自分に変わった時、使命を果たせる喜びと感謝が()み上げ、今では前を向いて、はつらつと頑張っています。
 永石 現在は、病院に入院しても面会制限で家族にさえ会えず、不安や孤独(こどく)を感じられている方も多くいますね。だからこそ、患者さんの最も身近にいる看護師さんの、心を込めた声掛けや振る舞いが、これまで以上に大事になっているとも伺いました。
 松岡 兵庫のあるメンバーは、家族と会えずに不安を感じ、夜も眠れないでいる患者さんのそばで、時に背中をさすり、時に家族の写真を見せながら声を掛け続け、寄り添う看護を(つらぬ)きました。当初は5分置きに「苦しい」と声を上げていたその方は、次第に表情が和らぎ、ぐっすりと眠れるようになったそうです。
 志賀 私の知る男性の看護師も、医療現場で使命に燃えて働かれています。また、多忙の中、活動の最前線でも皆を懸命に励ましている姿に心を打たれます。
 原田 池田先生は「仏道修行といっても、特別なことはありません。目の前の一人の人をどこまでも大切にしていく――この菩薩の行動が、わが境涯(きょうがい)を、仏のごとく高めていくのであります」と教えてくださっています。ご苦労も多いでしょうが、人々に寄り添い、「生きゆく力」を送る白樺の皆さんの仕事は、まさに聖業(せいぎょう)です。
 松岡 白樺会には、多くの先輩方が師弟不二の信心で、生命尊厳の精神を体現されてきた偉大な歴史があります。私たちはその(たましい)を受け継いでいきます。
 齋藤 先生は「最も明るく(ほが)らかに、『仏の智慧(ちえ)』と『仏の慈悲(じひ)』を発揮(はっき)されているのが、白樺の皆さん」と激励してくださいました。白樺の慈悲の祈りと行動が世界の平和をつくる智慧となることを確信します。一人一人が、それぞれの場所で「いのちを守る」使命を果たし、白樺姉妹≠フ連帯を大きく広げていく決意です。

重点措置が解除に

 志賀 きょう21日をもって、18都道府県に適用されていた「まん延防止等重点措置」が解除されます。
 原田 今後も基本的な感染予防対策を徹底すべきことは変わりません。また、ワクチン接種、治療薬の普及(ふきゅう)、検査体制の強化など、社会全体のリスクを低減させる取り組みが引き続き重要です。
 齋藤 今、感染予防や重症化防止に効果を発揮(はっき)しているのがワクチンです。これまで2回接種した人は国民の8割に(せま)り、3回目接種も、65歳以上の高齢者の8割が今月末までに終える見込みです。
 志賀 ワクチンの無料接種は2020年9月、公明党がいち早く、接種費用を国が全額(まかな)うよう政府へ提言。その後も要望を重ねて実現したものです。
 永石 医療従事者の方からも、公明党を評価する声がたくさん届いています。
 志賀 東京大学の岩本愛吉(あいきち)名誉教授は、公明党は「科学的な知見を重視しながらワクチンや治療薬の確保に取り組み、前進させてくれました」と語り、昭和大学の二木芳人(よしひと)客員教授も「大急ぎでワクチンを打つという体制をとることを示した。大変評価できる」と声を寄せていましたね。
 永石 長崎県島原市の古川隆三郎市長は「(ワクチン接種を)国と連携(れんけい)しつつ、きちんと前に進められているのは公明党のおかげです。徹底した現場主義を貫く公明党は、本当に頼りになる存在」と語っていました。
 原田 政府は、ワクチンの4回目接種の必要量を確保できるとの見通しを明らかにし、治療薬をさらに300万回分確保するとしています。現場の声、専門家の声を大切にする公明党だからこそ、連立与党の一角として、国民の命と生活を守る政策の実現をリードし、さらに力を尽くしてもらいたい。

(2022. 3.21. 聖教新聞)

 

 

<20> 希望と信頼の大連帯を!
出席者:原田会長、長谷川理事長、永石女性部長、西方男子部長、林池田華陽会委員長

 西方 「3・16」記念の青年部幹部会へ向け、男子部は全国で2万を超える弘教(ぐきょう)を達成することができました。力強い応援をしてくださった全同志に心から感謝申し上げます。
 長谷川 幹部会には、通常の2倍を超えるメンバーが集い合いましたね。すごい勢いです。
 原田 幹部会で視聴したVOD番組の中で池田先生は、「青年部の諸君(しょくん)乱舞(らんぶ)して、次の大きな学会を、世界平和の不滅(ふめつ)基盤(きばん)となる学会を、いかなる(あらし)にも()るがぬ勝利の学会をつくっていくのだ」と訴えられています。青年の成長こそが、広布の未来を開きます。皆さんのさらなる活躍を強く祈っています。

幸福を祈り続ける

 永石 いよいよ春本番です。私たちは、対話の花≠らんまんと咲かせていきたいと思います。
 原田 「1人が、10人の本当の友人をつくっていこう! そこに実質的な広宣流布がある」――これは1977年(昭和52年)4月に東京・葛飾文化会館の開館式で、先生が示された広布拡大の重要な指針(ししん)です。
 長谷川 当日、その場にいた葛飾の区女性部主事は、以来、(つね)に「10人の友人の名前」を(かか)げ、幸福を祈り続けているそうです。
 永石 近隣(きんりん)の方々への笑顔のあいさつや誠実な振る舞いを心掛け、この45年間で、11人を入会に導いていると聞きました。その中には、葛飾で地区女性部長、埼玉で地区副女性部長をされている方もいます。
 原田 全国各地に、10年、20年の歳月(さいげつ)を重ね、仕事や家庭のことなど、何でも語り合い、(はげ)まし合う「10人の友人」をつくっている方がいます。中には、長年、聖教新聞を購読している友人から「最近の聖教新聞は、とても見やすくなり、カラー紙面も多く、気軽に読めるようになったね」と言われ、その友人が自身の友人に購読を推進していることもあります。
 永石 池田華陽会(かようかい)やヤング白ゆり世代の友も、工夫して挑戦しています。学会公式サイトの動画を10人の友人に送付して一緒に視聴している方、勇気を出して毎月、「セイキョウ ギフト」を新しい友人に渡している方もいます。10人への仏法対話を決意し、「3・16」に御本尊流布ができた方もいます。
 西方 ドイツの詩人シラーは、「友情は喜びを倍にし、悲しみを半分にする」と言いました。苦しい時、つらい時に支え合う友情は、人生の(たから)となります。特に先行きが不透明な今、そうした(きずな)≠社会は強く希求していると思います。
 原田 御聖訓(ごせいくん)に「すべからく一身の安堵(あんど)を思わば、まず四表(しひょう)静謐(せいひつ)?(いの)るべきものか」(新44・全31)とあります。「ただひとえに、国のため、法のため、人のためにして、身のためにこれを申さず」(新49・全35)とも(おお)せです。学会の使命は、世界平和であり、民衆の悲惨(ひさん)をなくすことです。そのための広宣流布の運動です。これが私たちの宗教的核心(かくしん)です。
 長谷川 今、無責任な論調、分断や不安をあおる発言を見聞きすることもあります。だからこそ賢明(けんめい)でなければなりません。確かな生命尊厳(そんげん)哲理(てつり)(かか)げ、正義と(はげ)ましの対話で人々の心を結び、試練に立ち向かっていきたいと思います。
 原田 先生は、「創価の勇気と誠実(せいじつ)の語らいで、(さち)仏縁(ぶつえん)を広げ、希望と信頼の大連帯を築きゆこう!」と言われています。「友情の拡大」が(そく)、「広布の拡大」へと連動します。さっそうと動き、語り、躍動(やくどう)の春≠勝ち進んでいきましょう。

同世代の触発の場

  16日から、全国で第1回「華陽(かよう)カレッジ」が始まりました。先生は、「華陽姉妹の新出発を祝福し、初の『華陽カレッジ』が多彩(たさい)に仲良く(ほが)らかに大成功するよう、妻と祈っています」と(はげ)ましを送ってくださっています。華陽の誓いに生きる同世代の(きずな)を強くし、地域に平和の連帯を築く機会にしていきます。
 永石 池田華陽会は2月から、師匠との絆、華陽姉妹や友人との絆を強めるつながるプロジェクト≠推進しています。例えば沖縄では、華陽会の担当者を「かよたん」と呼び、楽しく活動を展開しています。
  「かよたん」は家庭訪問の約束を取り、キャップやサブキャップを誘って、動いてくださっています。女性部の先輩と一緒に、訪問・激励(げきれい)に歩くことで、華陽会のメンバーには安心感と自信が生まれています。その中、御本尊を受持していなかった学会2世≠フ方への流布が実るなど、大きなうねりになっています。
 永石 神奈川の鶴見総区では、女性部の皆が力を合わせて訪問・激励に走り、これまでの4倍を超える友が、華陽カレッジに集い合うことができました。
  三重のあるメンバーは、転職活動に悩む中で、サブキャップの任命を受けました。青年部幹部会に向け、小説『新・人間革命』の研さんを重ねて、勤行・唱題を実践。人生で初めて家庭訪問にも挑戦し、見事に希望の会社に転職することができました。
 永石 「華陽カレッジ」は、アトラクションやパネルディスカッション、体験談大会など、各地で工夫をこらした企画が練られています。初めて学会の会合に参加するメンバーもいます。皆の心に残る、楽しく有意義な集いにしていきたいと思います。
  私が参加した長野の集いでは、「同世代のメンバーが信心根本に頑張っている姿に触れ、私も対話に挑戦しようと思いました」との感想がありました。同じ世代の触発(しょくはつ)は大きな力になります。華陽カレッジを通じ、皆で希望の春へスタートを切っていきます。
 原田 先生は、「女性部1期生の皆さんが、最初の一歩をスクラム固く、勢いよく踏み出すことが、創価家族の未来の前進に、限りない希望と活力を(みなぎ)らせていきます」と期待されています。一人でも多くの方が参加できるよう、日々の(はげ)ましに一層(いっそう)、力を入れ、広布の新たな歴史を開いていきましょう。

(2022. 3.24. 聖教新聞)